JP3447909B2 - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP3447909B2
JP3447909B2 JP3024797A JP3024797A JP3447909B2 JP 3447909 B2 JP3447909 B2 JP 3447909B2 JP 3024797 A JP3024797 A JP 3024797A JP 3024797 A JP3024797 A JP 3024797A JP 3447909 B2 JP3447909 B2 JP 3447909B2
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健雄 小宮
和人 斎藤
孝 村上
充章 田村
研一 富田
直樹 中尾
真人 黒岩
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ファイバ
を配列するファイバ配列部材を備えた光スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の第1の光ファイバを配列するファ
イバ配列部材とそのファイバ軸と合致する複数のファイ
バ導入溝を備え、ファイバ導入溝へ第2の光ファイバを
搬送する搬送機構を備えた光スイッチは、特開平7ー1
3090号公報等で知られている。この種の光スイッチ
においては、第2の光ファイバをファイバ導入溝に搬送
するため、ファイバ導入溝の配列方向及びファイバ導入
溝に対して上下方向に移動可能な可動アームを用いて、
可動アームに取り付けた第2の光ファイバの先端部をフ
ァイバ導入溝に挿入して、所望の第1の光ファイバと第
2の光ファイバの結合を図る構造になっている。
【0003】図5及び図6は、光ファイバ結合部分の構
造を示すものである。2は第1の光ファイバであって、
基板3に設けられたファイバ固定溝8に接着剤及び抑え
板10で予め固定されている。9はファイバ導入溝であ
って、ファイバ固定溝と軸が合致する位置に同じ数だけ
基板上に配列されている。第2の光ファイバ4は固定チ
ップ5から斜め方向を向いて突き出しており、固定チッ
プ5の下方向への移動によってファイバ導入溝に押し付
けられることによって、第2の光ファイバの端面が第1
の光ファイバの端面に対向してファイバの結合が行われ
る。また、固定チップ5が上方向に移動することによっ
て、結合の解除がなされる。なお、第1の光ファイバと
第2の光ファイバの先端部分に屈折率整合剤を供給する
ことによって、光ファイバの端面に若干の間隙があって
も伝送損失に影響しない結合が達成される。
【0004】また、固定チップを移動させる可動アーム
は、図4に例示するものが一般的であるが、可動アーム
はマスタ保持板バネ12及びマスタ押さえ板バネ13
と、マスタ保持板バネ12に取り付けられた固定チップ
20とマスタファイバとなる第2の光ファイバ11とか
らなり、図示しない駆動装置によって偏心駆動棒15及
び15’が回転してマスタ保持板バネ12及びマスタ押
さえ板バネ13の先端部を持ち上げる。また、可動アー
ムは前記駆動装置と共に別の駆動モータによってファイ
バ導入溝の配列方向に前後移動出来るようになってい
る。第2の光ファイバ11を固定する固定チップ20
は、マスタ保持板バネ12の先端部近くに固定されてお
り、第2の光ファイバ11は板バネに対して斜め下方に
向かって固定チップ20から約10mm程度突き出して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバの結合を行
わないときは、可動アームの先端部は持ち上げられた状
態にあり、光スイッチを装置納入等で移送される時もそ
の状態にある。しかし、可動アームの板バネは厚さ約
0.1mm〜0.4mmのステンレススチール等の板で
作られるので、輸送に当たって振動を受けやすい。ま
た、可動アームが振動を受けるとその先端部に突き出て
いる約10mm長の第2の光ファイバもそれ以上に振動
することになる。第2の光ファイバとしては、通常直径
が125μmの石英系ガラスファイバが使われるが、端
部が他の部材に当たると傷が付きやすい。また、複数本
の第2の光ファイバを備える時等にはその間隔が250
μm程度しかないこともあるので、第2の光ファイバ同
志が相互に接触し、損傷する可能性もある。本発明は、
そのような不具合が起こり難い光スイッチを提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、基板
上面に複数のファイバ固定溝が形成され該ファイバ固定
溝に第1の光ファイバがそれぞれ固定されたファイバ配
列部材と、該ファイバ配列部材のファイバ固定溝の方向
に対向する複数のファイバ導入溝を有する基板と、該フ
ァイバ導入溝に1本又は複数の第2の光ファイバを搬送
する搬送機構を具備した光スイッチにおいて、第2の光
ファイバをファイバ導入溝の配列方向及びファイバ導入
溝に対して上下方向に移動させる可動アームの先端部を
ファイバ接続不要時に保持するための待避ポートを、フ
ァイバ配列部材及び基板を支持固定している基台に設け
ることを特徴とする。
【0007】また、可動アームの先端部を待避ポートに
て保持した時に、第2の光ファイバを保持する弾性部材
を待避ポート側に取り付けること、あるいは、第2の光
ファイバが複数本の場合、可動アームの先端部を待避ポ
ートにて保持した時に、第2の光ファイバのそれぞれの
間に挿入されるセパレータ部材を待避ポート側に取り付
けることも第2の光ファイバの先端部分を外傷から保護
する上で効果がある。
【0008】更に、第2の光ファイバをファイバ導入溝
の配列方向に移動させる部材の一部に突き出し可能な固
定ピンを設け、基板を支持固定している基台に前記固定
ピンを受ける凹部部材を取り付けることによって、可動
アームの意図しないファイバ配列方向への移動を防止す
ることが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図によって説
明する。図中、同一符号は同じものを示す。図1は本発
明の実施例を示す図であって、図1(A)は平面図、図
1(B)は可動アーム部分の正面図、図1(C)は駆動
部材の部分の正面図、図1(D)は斜視図である。
【0010】可動アームは、主としてマスタ保持板バネ
12、マスタ押さえ板バネ13、固定チップ20、第2
の光ファイバ11からなる。第2の光ファイバ11は、
マスタ保持板バネ12に取り付けた固定チップ20から
約10mm突き出しており、マスタ保持板バネ12の上
下、左右方向の移動に応じて第2の光ファイバ11も移
動する。マスタ押さえ板バネ13はマスタ保持板バネ1
2を下方に押し付ける機能を有するものである。また、
ステップモータ17の駆動によって駆動部材16を介し
て偏心駆動棒15、15’を駆動することによって、マ
スタ保持板バネ12及びマスタ押さえ板バネ13の先端
部が上方向に持ち上げられ、光ファイバの結合が解除さ
れる。
【0011】図1の装置の内、待避ポート14、凹部部
材19を除いた部分は、ファイバ導入溝の配列方向に図
示しないモータで駆動される移動可能なベースに取り付
けられている。基板上面に複数のファイバ固定溝が形成
され該ファイバ固定溝に第1の光ファイバがそれぞれ固
定されたファイバ配列部材と、該ファイバ配列部材のフ
ァイバ固定溝の方向に対向する複数のファイバ導入溝を
有する基板とが固定された基台には、待避ポート14が
固定されている。待避ポート14の形状としては、図2
(A)(B)のようにマスタ保持板バネ12を安定して
保持し得る段部と第2の光ファイバ11の先端部を保護
する空間を備えたものであれば良い。
【0012】また、駆動部材16には、突出し得るピン
18が備えられ、基台側に固定した凹部部材19に勘合
するようになっている。 図1の装置の内、待避ポート
14、凹部部材19を除いた部分は、ファイバ導入溝の
配列方向に図示しないモータで駆動される移動可能なベ
ースに取り付けられ、モータの駆動力によってファイバ
導入溝の配列方向に前後移動することが出来るようにな
っているが、駆動モータが動作しない場合であっても外
力が加われば移動は可能である。ピン18は、このよう
な可動部分のファイバ導入溝配列方向への意図しない移
動を行わないように可動部分を固定するものである。
【0013】なお、図1ではピン18は駆動部材16に
取り付けた例を示しているが、第2の光ファイバと共に
ファイバ導入溝の配列方向へ移動する部材であれば、そ
の場所は問わない。
【0014】図2は、可動アームを待避ポートへ待避さ
せて光スイッチ全体を移送するときに、待避ポートの空
間内で第2の光ファイバが受ける振動を極力防止するた
めの部材を示す例で、図2(A)は可動アーム先端部分
の側面図、図2(B)は正面図、図2(C)は待避ポー
トの斜視図である。待避ポート14側には、ポリアセタ
ール、ゴム等で出来た弾性部材21が取り付けられ、待
避ポートに可動アームの先端部分が保持されたときに、
弾性部材21は第2の光ファイバ11に接触して第2の
光ファイバ11を保持することが出来る。
【0015】なお、弾性部材21は待避ポートに直接取
り付けられている必要は無く待避ポートと独立していて
も良い。また、弾性部材21による第2の光ファイバ1
1の保持位置は移送中に第2の光ファイバに振動を与え
ないようにするためなるべく先端に近い程良く、先端か
ら約2mm程度離れた個所で保持することが望ましい。
また、弾性部材21の材質としてはポリアセタール、ゴ
ム等が使用されるが、第2の光ファイバに傷を与えない
ような材質で、かつ屈折率整合剤として使用されるシリ
コンオイルに溶解しないものでなければならない。弾性
部材の形状としては長方体、断面台形の棒状体等、斜め
に突き出ている第2の光ファイバを保持するに適した形
状であれば良い。
【0016】次に、図3によって第2の光ファイバが複
数本で間隔が狭い場合に適用できる光ファイバを分離し
て保持できるセパレータ部材について説明する。図3は
セパレータ部材を取り付けた例を示す図で、図3(A)
は側面図、図3(B)は正面図、図3(C)はX−X’
断面図である。セパレータ部材22は待避ポート14側
に取り付けられ、可動アームを待避ポートに保持したと
きに、セパレータ部材22の櫛歯状部分が第2の光ファ
イバのファイバ間に入り込み光ファイバを1心ずつに分
離する機能を有している。光ファイバ間隔が125μm
といった狭い間隔になると、移送中の光ファイバ同志が
お互いに擦れ合って傷が付く恐れがあるが、セパレータ
部材22を使用することによってそのような事故が防止
出来る。
【0017】なお、セパレータ部材22の材料としては
弾性部材21と同等のものが使用できる。また、セパレ
ータ部材22の位置、材質を弾性部材21と同様のもの
とし、櫛歯の底にて第2の光ファイバを保持するように
すれば、弾性部材の機能を兼ね備えることも可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明においては、基板及びファイバ固
定溝を固定している基台に待避ポートを設けて可動アー
ムの先端部を保持出来る機構を取り入れたので、光スイ
ッチの移送時においても可動アームを待避ポートに保持
して移送出来るため、可動アームの振動による第2の光
ファイバの損傷等が起こり難くなる。また、待避ポート
側に第2の光ファイバを保持する弾性部材あるいはセパ
レータ部材を取り付けたので、移送時の第2の光ファイ
バの振動を更に低減することが出来、かつ、第2の光フ
ァイバ同志の擦れによる損傷も防止することが出来る。
【0019】また、ファイバ導入溝の配列方向への移動
部材の一部に突き出し可能なピンを設けて、基台に設け
た凹部部材と勘合するようにしたので、意図しないファ
イバ導入溝配列方向への可動部材の移動も防止すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図で、(A)は平面図、
(B)は可動アーム部分の正面図、(C)は駆動部材部
分の正面図、(D)は斜視図である。
【図2】弾性部材を取り付けた事例を示す図で、(A)
は側面図、(B)は正面図、(C)は斜視図である。
【図3】セパレータ部材を取り付けて事例を示す図で、
(A)は側面図、(B)は正面図、(C)はXーX’断
面図である。
【図4】可動アームの説明図であって、(A)は側面
図、(B)は斜視図である。
【図5】第1の光ファイバと第2の光ファイバの結合を
説明する斜視図である。
【図6】第1の光ファイバと第2の光ファイバの結合を
説明する側面図である。
【符号の説明】
2:第1の光ファイバ 3:基板 4、11:第2の光ファイバ 12:マスタ保持板バネ 13:マスタ押さえ板バネ 14:待避ポート 15、15’:偏心駆動棒 20:固定チップ 21:弾性部材 22:セパレータ部材
フロントページの続き (72)発明者 村上 孝 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 田村 充章 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 研一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 中尾 直樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 黒岩 真人 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−242384(JP,A) 特開 平7−13090(JP,A) 特開 平2−151806(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08 G02B 6/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上面に複数のファイバ固定溝が形成
    され該ファイバ固定溝に第1の光ファイバがそれぞれ固
    定されたファイバ配列部材と、該ファイバ配列部材のフ
    ァイバ固定溝の方向に対向する複数のファイバ導入溝を
    有する基板と、該ファイバ導入溝に1本又は複数の第2
    の光ファイバを搬送する搬送機構を具備した光スイッチ
    において、第2の光ファイバをファイバ導入溝の配列方
    向及びファイバ導入溝に対して上下方向に移動させる可
    動アームの先端部をファイバ接続不要時に保持するため
    の待避ポートを、ファイバ配列部材及び基板を支持固定
    している基台に設けたことを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 可動アームの先端部を待避ポートにて保
    持した時に、第2の光ファイバを保持する弾性部材を待
    避ポート側に取り付けたことを特徴とする請求項1に記
    載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 第2の光ファイバは複数本であって、可
    動アームの先端部を待避ポートにて保持した時に、第2
    の光ファイバのそれぞれの間に挿入されるセパレータ部
    材を待避ポート側に取り付けたことを特徴とする請求項
    1に記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 基板上面に複数のファイバ固定溝が形成
    され該ファイバ固定溝に第1の光ファイバがそれぞれ固
    定されたファイバ配列部材と、該ファイバ配列部材のフ
    ァイバ固定溝の方向に対向する複数のファイバ導入溝を
    有する基板と、該ファイバ導入溝に1本又は複数の第2
    の光ファイバを搬送する搬送機構を具備した光スイッチ
    において、第2の光ファイバをファイバ導入溝の配列方
    向移動させる部材の一部に突き出し可能な固定ピンを設
    け、ファイバ配列部材及び基板を支持固定している基台
    に前記固定ピンを受ける凹部部材を取り付けたことを特
    徴とする光スイッチ。
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