JP3445912B2 - ハイパーテキスト自動取得装置 - Google Patents

ハイパーテキスト自動取得装置

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JP3445912B2
JP3445912B2 JP01140497A JP1140497A JP3445912B2 JP 3445912 B2 JP3445912 B2 JP 3445912B2 JP 01140497 A JP01140497 A JP 01140497A JP 1140497 A JP1140497 A JP 1140497A JP 3445912 B2 JP3445912 B2 JP 3445912B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、WWW(World
Wide Web)等のハイパーテキストのデータをネットワ
ークを経由してサーバから取得するハイパーテキスト自
動取得装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、データ取得方式として、セン
ターからの要求に対してコマンド形式で応答するセンタ
ー方式がある。このセンター方式においては、予め、セ
ンターから送出されてくる種々のコマンド要求とこのコ
マンド要求に呼応して送信(実行)すべきコマンドとを対
応付けてクライアント装置に記憶しておく。こうするこ
とによって、目的とするコマンドを自動的に送出して、
目的とするデータを取得できるのである。このようなセ
ンター方式は、パソコン通信ターミナルソフト等に実装
されている。 【0003】これとは別に、物理的な位置によらずにネ
ットワーク上に分散されたWWW等のハイパーテキスト
のデータを取得する場合には、サーバからクライアント
装置に対して特に要求は出されない。したがって、クラ
イアント装置から能動的に必要な要求を出す必要があ
る。この場合、上記クライアント装置にはユーザインタ
ーフェース・ツール「プラウザ」が搭載されている。そ
して、ネットワーク上における目的のサーバ名とファイ
ル名とを指定すると、上記プラウザによって、指定され
たファイルとそのファイルをメインとしたページを構成
する他のファイルとが自動的に取得されて、ビジュアル
に組み合わせて当該ページが表示される。 【0004】ここで、上記指定のファイルをメインとす
るページが他のページと関連する場合に、互いに関連す
るページ間を移動して表示させるためには、1つのペー
ジから関連するページへのリンク(図9に示すリンク「an
chor」等)等をユーザが1つずつ指定して順に表示する必
要がある。また、扱うファイル群は、ネットワーク状の
あらゆる場所に散在する。したがって、上記WWW等の
ハイパーテキストのデータを取得する場合には、実際に
要求を出してから取得された総てのページの表示が終了
するまではかなりの時間を要するのである。ところが、
この場合の通信は電話回線を使用するために通信に掛か
る単位コストが大きく、そのために短時間に指定のファ
イルに関連する全ページの取得/表示が終了する機能が
望まれている。 【0005】そこで、このような要求を満たす機能とし
て自動巡回機能がある。この自動巡回機能を有するクラ
イアント装置では、取得した指定ファイルが存在するペ
ージのデータ(指定ページ)と関連ページのデータとを記
憶するようになっており、記憶後は通信を遮断すること
ができるのである。したがって、その後、ユーザは時間
を気にすることなく、指定ページや関連ページとを表示
できるのである。 【0006】すなわち、上記自動巡回機能では、以下の
ことを行うのである。 ・指定ページから、ハイパーテキストのネットワーク構
造によってリンクされた関連ページを取得する。 ・指定されたページ取得時間内にページを取得する。 ・ページを取得した後、即座にビューワと連動して取得
した目的ページと関連ページとを表示する。 【0007】以下、上記自動巡回機能を具体的な例を上
げて説明する。 (1) ハイパーメディア文書通信装置(特開平8−875
26号公報)このハイパーメディア文書通信装置では、
ハイパーテキストを構成する関連するシーンを結ぶリン
クが過去に何回選択されたかを表す履歴情報が保持/管
理されている。そして、事前転送シーン判断部によっ
て、プレイ要求のあった表示シーンS0からリンクが張
られている一次,二次,…i次のシーンの各々が事前に転
送すべきシーンであるか否かを判断するための関連度値
が、該当するリンクの履歴情報と表示シーンS0から目
的シーンSiまでの距離とに基づいて算出される。そし
て、算出された関連度値が閾値より大きいシーンが事前
転送候補として選出される。こうして選出されたシーン
をハイパー文書表示端末のメモリに事前転送することに
よって、ユーザがボタンを操作して関連シーンをアクセ
スした場合の読み出し速度を向上できるのである。 【0008】(2) ソフトウェア「フリーローダ」(Free
Loader,Inc.URL:http://www.freeloader.com/) この「フリーローダ」はパソコン上で起動するソフトウ
ェアであり、WWW上の指定ページを自動的に取得して
記憶装置に保存するソフトウェアである。このソフトウ
ェアは、指定した時間に自動的に起動させることができ
る。また、このソフトウェアでは、予め幾つものページ
が分類されており、ユーザは分類項目を指定するだけで
指定分類項目に該当するページを取得できるようになっ
ている。 【0009】(3) ソフトウェア「波乗野郎」(B.U.
G.,Inc.URL:http://www.bug.co.jp/nami-nori/in
dex.html) この「波乗野郎」もパソコン上で起動するソフトウェア
であり、次のような特徴を有する。 ・指定時間(開始時間と終了時間)に指定のページを自動
的に取得する。 ・取得可能なページへのリンク数を予め指定できる。 ・ハイパーテキストのリンクを辿る際に、指定されたサ
ーバに関するリンクのみを辿るようにできる。 【0010】(4) ソフトウェア「インターネットマネ
ージャ」(日本電機URL:http://www.nec.co.jp/japan
ese/product/personal/product/inet/iam/iam-pl.html) この「インターネットマネージャ」もパソコン上で起動
するソフトウェアであり、次のような特徴を有する。 ・指定時間に自動的に指定ページを取得できる。 ・利用時間および料金の制限を設定できる。 ・複数の接続先(電話番号)を優先順位を付けて登録でき
る。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ハイパーテ
キストの構造は、図9に示すように、あるページが関連
ページとリンクされてネットワーク構造を呈している。
したがって、自動巡回機能によって取得される指定ペー
ジと関連ページとには実際にユーザが欲しないデータも
かなり多く含まれて膨大な数となり、その記憶装置も膨
大な記憶容量が必要である。特に、携帯型の装置の場合
には、外部記憶装置の追加が困難であるために、取得し
たページを蓄えておくためのキャッシュエリアも多くは
とれない。 【0012】上述した自動巡回機能を有するハイパーメ
ディア文書通信装置や自動巡回機能を有するソフトウェ
アにおいては、関連度の高いページを取得したり、指定
された項目のページのみを取得したり、指定されたリン
ク数内でページを取得したりして、取得ページ数をある
程度絞るようにはしている。ところが、この程度の絞り
では絞られる取得ページ数にも限度がある。また、時間
や利用料金で取得ページ数に制限を加えた場合には、必
ずしもユーザにとって有効なページが取得されるとは限
らない。すなわち、従来の自動巡回機能を有するハイパ
ーメディア文書通信装置や自動巡回機能を有するソフト
ウェアでは、携帯型装置のような少ないキャッシュエリ
アでユーザにとって有効なページを取得するためには問
題がある。 【0013】そこで、この発明の目的は、少ないキャッ
シュエリアでユーザに有効なページを効率よく自動的に
取得できるハイパーテキストの自動取得装置を提供する
ことにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、ネットワーク構造を呈する
ハイパーテキストのファイルデータをファイル取得手段
によって自動的に取得するハイパーテキスト自動取得装
置において、上記ハイパーテキストの基点となるトップ
ファイルにタグによって関連付けられた関連ファイルに
アクセスする際における上記ネットワーク上での深さレ
ベルの最大値を設定する最大深さレベル設定手段と、上
記ファイル取得手段によって取得されたファイルデータ
に含まれている上記タグが有する時間情報を抽出する時
間情報抽出手段と、上記取得されたファイルに上記タグ
によって関連付けられた関連ファイルの上記ネットワー
ク上での深さレベルを,上記取得されたファイルの深さ
レベルと上記抽出された時間情報とに基づいて算出する
深さレベル算出手段と、上記ファイル取得手段に対して
上記関連ファイルの取得要求を出す際に,上記深さレベ
ル算出手段によって算出された当該関連ファイルの上記
ネットワーク上での深さレベルが上記最大深さレベルを
越えるか否かを監視する深さレベル監視手段と、上記深
さレベル監視手段による監視の結果上記関連ファイルの
ネットワーク上での深さレベルが上記最大深さレベルを
越えない場合には,上記ファイル取得手段に対して上記
関連ファイルの取得要求を行う関連ファイル取得要求手
を備えたことを特徴としている。 【0015】記構成によれば、ファイル取得手段に対
する関連ファイルの取得要求時に、深さレベル監視手段
によって、深さレベル算出手段によって算出された当該
関連ファイルの上記ネットワーク上での深さレベルが上
記最大深さレベルを越えないように監視されて、上記ネ
ットワーク上におけるアクセス範囲が上記ネットワーク
の深さレベルで制限される。 【0016】その際に、上記深さレベル算出手段によっ
て、当該関連ファイルの深さレベルが、時間情報抽出手
段によって抽出された当該関連状態を表すタグが有する
時間情報と上記取得されたファイルの深さレベルとに基
づいて算出される。したがって、例えば、表示に時間が
掛かるような関連ファイルの深さレベルの値を大きくす
ることによって、取得の優先度が低められる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のハイ
パーテキスト自動取得装置における機能ブロック図であ
る。また、図2は、図1の機能を実現するためのハード
ウェアブロック図である。 【0018】図1において、トップファイルリスト格納
部1には、ユーザによって巡回することが指示されたフ
ァイル名のリストが格納される。また、トップファイル
リスト格納部1には、上記ファイル名に対応付けて最大
深さレベル,最大巡回ページ数,最大巡回ファイル数,最
大巡回容量,巡回タイプ等の上記ハイパーテキストのネ
ットワークをアクセスする際のアクセス条件が格納され
る。ファイルキャッシュメモリ2には、取得されたファ
イルデータが保存される。こうして、ハイパーテキスト
のネットワーク上に分散しているファイルのデータをフ
ァイルキャッシュメモリ2に保存しておくことによっ
て、後に同じファイルを取得しようとする際には上記ネ
ットワークにアクセスせずに、ファイルキャッシュメモ
リ2から直接データを読み出すことによって、同じファ
イルに対する2回目以降の取得速度を高速可能にするの
である。 【0019】ネットワークインターフェース部3は、ネ
ットワーク上のサーバ4と巡回制御部5との橋渡しを行
うものである。このネットワークインターフェース部3
は、巡回制御部5からファイルの取得要求を受け取る
と、ファイルキャッシュメモリ2内に上記取得要求が出
されたファイルのデータが保存されているか否かを判別
する。そして、存在する場合には、ファイルキャッシュ
メモリ2から取得要求があったファイルのデータを読み
出して巡回制御部5に返送する。これに対して、存在し
ない場合には、サーバ4に対してファイル要求を出す。
そして、取得要求したファイルのデータがサーバ4から
返送されてくると、そのデータをファイルキャッシュメ
モリ2に追加しつつ巡回制御部5に返送する。 【0020】解析部6は、文書ファイルの構造を解析し
て、取得された文書ファイル内に記述されたタグや関連
ファイル名を抽出する。ここで、上記関連ファイルと
は、取得された文書ファイル内に埋め込むべきイメージ
ファイル(IMGタグが付されている)、取得された文書
ファイルに関連する別文書ファイル(ANCHORタグ
が付されている)、時間属性を有して同一文書ファイル
における異なる時間に在る文書ファイル(METAタグ
が付されている)等であり、上述のような種々のタグを
付けることによって、所謂「img」リンクや「anchor」
リンクや「meta」リンクで連結された(関連付けられた)
ファイルである。また、上述のごとく、上記タグは2つ
のファイル間の関連状態を表しており、夫々のタグが付
されたファイルには、そのタグが表す関連状態に適合し
た関連ファイルが関連付けられている。すなわち、解析
部6は、取得文書ファイルに記述されたタグとこのタグ
が付されているファイルとを対応付けることによって、
関連ファイル名を抽出するのである。 【0021】巡回ファイルリスト格納部7には、図3に
示すような巡回ファイルリスト71が格納される。この
巡回ファイルリスト71には、図3に示すように、上記
解析部6によって抽出された関連ファイル名とその関連
ファイルが存在するハイパーテキストのネットワーク上
での深さレベルとが対応付けられて登録される。 【0022】管理情報格納部8には、ハイパーテキスト
のネットワーク上において、現在巡回制御部5が処理中
のファイルに関する深さレベル(現在の巡回深さレベ
ル),巡回ページ数,巡回ファイル数,巡回容量等の制御パ
ラメータ81、図4に示すようなタグレベル管理テーブ
ル82、および、図5に示すようなメディアタイプ管理
テーブル83が格納される。 【0023】ここで、上記管理情報中の制御パラメータ
「深さレベル」とは、処理中のファイルに関するハイパ
ーテキストのネットワーク上での深さを表し、トップフ
ァイルリスト格納部1から読み出されたファイル(トッ
プファイル)に関するファイルデータの処理を行う場合
の深さレベルを「1」とする。そして、各関連ファイル
の深さレベルを、その関連ファイルの関連状態に応じて
図10に示すように設定する。例えば、上記トップペー
ジとは別のページを構成する関連ファイルの場合には、
深さレベルを「2」とするのである。また、上記制御パ
ラメータ「巡回ページ数」は現在まで幾つのページに属
するファイルを処理したかを表し、1ページを構成する
複数のファイルに関する処理数は「1」としてカウント
する。また、制御パラメータ「巡回ファイル数」は、実
際に巡回して処理したファイル数を表す。また、制御パ
ラメータ「巡回容量」は、巡回して取得したファイルに
関するデータの総容量を表す。これらの制御パラメータ
81を用いることによって、上述のごとく、外部から与
えられてトップファイルリスト格納部1に登録される上
記制御パラメータの最大値(アクセス条件)に従って、巡
回制御部5の巡回動作が容易に且つ最適に制御されるの
である。 【0024】また、上記タグレベル管理テーブル82
は、上記タグによって関連付けられた関連ファイルへの
アクセスを管理する。例えば、関連ファイルへアクセス
する際の深さレベルを例に取ると、あるタグによって関
連付けられた関連ファイルの取得処理に移行する場合
に、現在の巡回深さレベルの値をどれだけ上げるべきか
を管理するのである。 【0025】したがって、本実施の形態によれば、上記
タグレベル管理テーブル82の内容を更新するだけで、
新たなタグが新設されても、タグが表す関連状態が変更
されても、柔軟に対応できるのである。また、「タグレ
ベル」値として小数点以下の値を設定可能にすることに
よって、通常の深さレベルの単位「1」の中間階層を設
定できる。また、上記タグレベル値として深さレベルの
単位「1」の中間階層を設定することによって、本来な
らば上記タグレベル値として「0」を設定すべき所を無
限連鎖を避けるために小数点以下の値を設定することが
可能となるのである。 ここで、上記「無限連鎖」と
は、ハイパーテキストのネットワーク上を順次辿ってフ
ァイルをアクセスしている際に、(例えば、タグレベル
=0が設定されているために)上記ネットワーク上での
深さレベルが変わらなくなり、アクセスが上記ネットワ
ーク上を無限に連鎖して行く状態のことを言う。 【0026】また、上記メディアタイプ管理テーブル8
3には、ファイルデータのメディアタイプとそのメディ
アタイプに属するファイルデータの取得の可否を表す取
得フラグとが、互いに対応付けられて登録されている。
このメディアタイプ管理テーブル83によって、受信し
たファイルデータを取得するか否かを管理するのであ
る。 【0027】上記巡回制御部5は、上記トップファイル
リスト格納部1に格納されたトップファイルのリストに
従って、次のようにして、ユーザによって指定されたフ
ァイルのデータを取得する。 【0028】すなわち、上記トップファイルリスト格納
部1あるいは巡回ファイルリスト格納部7から巡回すべ
きファイルのファイル名を読み出して、ネットワークイ
ンターフェース部3に当該ファイルの取得要求を出す。
そして、ネットワークインターフェース部3からデータ
が返送されてくると、そのデータタイプがハイパーテキ
ストタイプであるか否かを判断する。そして、ハイパー
テキストタイプでなければ受け取ったデータを破棄し、
ハイパーテキストタイプのデータである場合には解析部
6にデータを転送して関連ファイル名を抽出させる。そ
して、解析部6から受け取った関連ファイル名を巡回フ
ァイルリスト格納部7に追加・登録するのである。その
場合のファイルデータ取得処理は、上記トップファイル
リスト格納部1に格納された上記アクセス条件および管
理情報格納部8に格納された管理情報に従って行われ
る。 【0029】また、上記巡回制御部5は、上記巡回ファ
イルリスト格納部7に関連ファイル名と共に格納する深
さレベルを、管理情報格納部8に格納されたタグレベル
管理テーブル82のタグレベルに基づいて次式によって
算出する。深さレベル=現在の巡回深さレベル+対応す
るタグの「タグレベル」 【0030】また、上記巡回制御部5は、トップファイ
ルリスト格納部1に上記アクセス条件の1つとして格納
された次の2つの巡回タイプの何れかに従って、巡回フ
ァイルリスト格納部7に登録された関連ファイルを取得
する。 (1)タイプA タイプAでは、上記巡回ファイルリスト71の内容を、
新たな関連ファイル名を追加する毎に各関連ファイル名
に対応付けられた深さレベルの昇順にソートしておく。
そして、ハイパーテキストのネットワークにアクセスす
る際には先頭の関連ファイル(つまり、深さレベルが最
も小さい関連ファイル)の順にアクセスする。そして、
アクセスした関連ファイル名は、巡回ファイル管理リス
トから削除しておく。したがって、このタイプAは、ト
ップファイルリスト格納部1による指定に基づいて取得
したファイル(トップファイル)をメインとしたページ
(トップページ)から見て深さレベルの浅い順に横方向に
アクセスする横方向巡回方式と言える。 【0031】(2)タイプB タイプBでは、上記巡回ファイルリスト71に新たな関
連ファイル名を追加する場合には最後尾に追加する。そ
して、上記ネットワークにアクセスする際には最後尾の
関連ファイルから順にアクセスする。そして、アクセス
した関連ファイル名は巡回ファイル管理リストから削除
しておく。したがって、このタイプBは、トップページ
からリンクを伝って順次深さレベルの深い方にアクセス
する縦方向巡回方式と言える。 【0032】こうして、巡回ファイルリスト格納部7に
登録された関連ファイルが総て削除されると、トップフ
ァイルリスト格納部1から読み出されたファイル名に関
するトップページと関連ページの取得を終了するのであ
る。 【0033】入力部9からは、上記トップファイルリス
ト格納部1に登録されるトップファイル名や上記アクセ
ス条件、管理情報格納部8に格納されるタグレベル管理
テーブル82およびメディアタイプ管理テーブル83の
要素が、マニュアル設定される。このように、上記アク
セス条件やタグレベル管理テーブル82およびメディア
タイプ管理テーブル83の要素を外部から指定すること
によって、ハイパーテキストのネットワーク上における
アクセスすべき範囲を柔軟に制限・変更できるのであ
る。 【0034】本実施の形態におけるハイパーテキスト自
動取得装置におけるハードウェア構成は、図2に示すよ
うになっている。ネットワーク装置11は、本ハイパー
テキスト自動取得装置を通信/ネットワーク12に接続
する。ネットワーク装置11を介して通信/ネットワー
ク12から取得されたファイルデータは外部記憶装置1
3に格納される。外部記憶装置14には、指定ファイル
へのアクセス方法,上記アクセス条件,取得すべき関連フ
ァイル名および管理情報等が格納される。また、RAM
(ランダム・アクセス・メモリ)で構成されたメモリ15は
作業用ワークメモリとして使用される。 【0035】CPU16は、ROM(リード・オンリ・メ
モリ)で構成されたプログラムメモリ17に格納された
制御プログラムに従って、上記ネットワーク装置11,
外部記憶装置14およびメモリ15等を制御して、上記
トップファイルおよび関連ファイルを取得する。入力装
置18は、上記CPU16の動作を最適に制御するため
のアクセス条件や各種パラメータや指令を入力する。 【0036】すなわち、上記ネットワーク装置11によ
って図1におけるネットワークインターフェース部3を
構成し、外部記憶装置13でファイルキャッシュメモリ
2を構成し、外部記憶装置14でトップファイルリスト
格納部1,巡回ファイルリスト格納部7および管理情報
格納部8を構成し、CPU16で巡回制御部5および解
析部6を構成し、入力装置18で入力部9を構成してい
るのである。 【0037】以下、上記巡回制御部5,ネットワークイ
ンターフェース部3および解析部6によって行われる巡
回制御処理動作について、詳細に説明する。以下におい
ては、ハイパーテキストとして、HTML(Hyper Tex
t MarkupLanguage)で記述された文書を例にして説明
する。HTMLで記述された文書では、物理的なファイ
ルがネットワーク上のどこに存在するかを一意に表現す
るために、URL(Uniform Resource Location)とい
う表記法でファイル名を表記する。このURLは、次の
ようなフォーマットを有する表記法である。 proto://server/path/… ここで、 proto:ネットワーク上をアクセスためのプロ
トコル名 (通常、http(HyperTextTransfarProtocol)が用いられ
る) server:指定のサーバマシン(ホスト) path:指定サーバマシン内でのファイルの位置 【0038】また、上記HTMLにおいては、文書ファ
イル中における他のファイルの参照箇所に、下記のよう
なタグを記述して、上述したような様々な関連状態の意
味内容を表すことできる。 …<A href=URL>… :ANCHORタグ 【0039】いま、取得しようとするハイパーテキスト
の構造が図9に示すようになっている場合を例に、図1
を用いて、図6〜図8のフローチャートに従って巡回制
御処理動作を具体的に説明する。 【0040】ステップS1で、上記巡回制御部5によっ
て、上記管理情報格納部8に格納されている制御パラメ
ータ「深さレベル」,「巡回ページ数」,「巡回ファイル
数」,「巡回容量」が、次のように初期化される。 深さレベルCurrentLevel =0 巡回ページ数CurrentPageNum=0 巡回ファイル数CurrentFileNum=0 巡回容量CurrentVolume =0 また、上記制御パラメータ81の最大値が、デフォルト
値として上記作業ワークメモリに、例えば次のように自
動的に初期設定される。また、次のように管理情報「巡
回タイプ」が初期設定される。 最大深さレベルMaxLevel =3 最大巡回ページ数MaxPageNum =100 最大巡回ファイル数MaxtFileNum=500 最大巡回容量MaxVolume =100(kバイト) 巡回タイプ=タイプA 【0041】ステップS2で、上記巡回制御部5によっ
て、トップファイルリスト格納部1から未処理のファイ
ル名とそのファイル名に対応付けられているアクセス条
件が読み出される。ここで、読み出されたファイル名
を、例えば「ファイルA」とする。尚、このファイル名
「ファイルA」は、実際にはURLで記述されている。
また、読み出されたファイル名「ファイルA」に、上記
アクセス条件「最大深さレベル」,「最大巡回ページ
数」,「最大巡回ファイル数」,「最大巡回容量」,「巡
回タイプ」が対応付けられている場合には、その対応付
けられているアクセス条件で上記デフォルト値および管
理情報「巡回タイプ」の内容が更新される。 【0042】ステップS3で、上記巡回制御部5によっ
て、上記管理情報格納部8に格納されている制御パラメ
ータ「深さレベルCurrentLevel」の内容が、「1」に更
新される。 CurrentLevel=1 ステップS4で、上記巡回制御部5によって、ネットワ
ークインターフェース部3に対して、「ファイルA」の
取得が要求される。ステップS5で、上記ネットワーク
インターフェース部3によって、ファイルキャッシュメ
モリ2が検索されて、ファイルキャッシュメモリ2内
に、上記ステップS4で取得が要求された「ファイル
A」、あるいは、後にステップS35で取得が要求される
関連ファイルが在るか否かが判別される。その結果、在
ればステップS6に進み、無ければステップS7に進む。
ステップS6で、上記ネットワークインターフェース部
3によって、ファイルキャッシュメモリ2から「ファイ
ルA」あるいは「関連ファイル」のファイルデータが読
み出されて巡回制御部5に返送される。そうした後 ス
テップS10に進む。 【0043】ステップS7で、上記ネットワークインタ
ーフェース部3によって、ファイル名に記述された指定
のサーバ4に対して、「ファイルA」あるいは「関連フ
ァイル」のファイル要求が出される。ステップS8で、
上記ネットワークインターフェース部3によって、指定
のサーバ4からデータが返送されて来たか否かがチェッ
クされる。そして、データの返送があれば、ステップS
9に進む。ステップS9で、上記ネットワークインターフ
ェース部3によって、受信したファイルデータのファイ
ルキャッシュメモリ2への格納が開始される。それと同
時に、巡回制御部5に返送される。 【0044】ステップS10で、上記巡回制御部5によっ
て、管理情報格納部8に格納されている制御パラメータ
「巡回容量CurrentVolume」と上記受け取ったファイル
データの容量とに基づいて、当該ファイルデータを取得
した場合に取得ファイル容量が最大巡回容量MaxVolume
(=100(kバイト))」を越えてしまうか否かが、次式
によって判別される。 CurrentVolume+受け取ったファイルデータの容量< 最
大巡回容量MaxVolume その結果、越えない場合にはステップS12に進む一方、
越える場合にはステップS11に進む。ステップS11で、
上記巡回制御部5によって、以下のような中断処理が実
行される。すなわち、上記ステップS9においてファイ
ルキャッシュメモリ2への格納が開始されたファイルデ
ータ、あるいは、上記ステップS6においてファイルキ
ャッシュメモリ2から読み出されたファイルデータの削
除要求がネットワークインターフェース部3に出され
る。そうすると、この時点までにファイルキャッシュメ
モリ2に格納された上記受け取ったファイルデータが削
除される。そうした後、ステップS24に進む。 【0045】ステップS12で、上記巡回制御部5によっ
て、受け取ったファイルデータのメディタイプが、管理
情報格納部8に格納されたメディタイプ管理テーブル8
3を参照してチェックされる。ステップS13で、上記巡
回制御部5によって、上記ステップS12におけるチェッ
クの結果に従って、メディタイプがハイパーテキストタ
イプであるか否か、つまり、HTMLデータ(メディタ
イプが「text/html」)であるか否かが判別される。その
結果、HTMLデータであればステップS16に進み、そ
うでなければステップS14に進む。 【0046】ステップS14で、上記巡回制御部5によっ
て、上記ステップS12におけるチェックの結果を参照し
て、上記受け取ったファイルデータは取得すべきファイ
ルデータであるか否かが判別される。その結果、取得す
べきファイルデータであればステップS15に進み、そう
でなければ上記ステップS11に進んで上記中断処理が実
行される。ステップS15で、上記巡回制御部5によっ
て、上記受け取ったファイルデータを最後まで読み捨て
る読み捨て処理が行われる。その結果、上記ステップS
9においてファイルキャッシュメモリ2への格納が開始
されたファイルデータが最後まで格納されて取得され
る。あるいは、上記ステップS6においてファイルキャ
ッシュメモリ2から読み出されたファイルデータが取得
される。そうした後、ステップS22に進む。 【0047】ステップS16で、上記巡回制御部5によっ
て、上記ステップS13においてHTMLデータであると
判定されたファイルデータが、解析部6に送出される。
ステップS17で、上記解析部6によって、以下のような
HTML解析処理が行われる。すなわち、HTMLデー
タに記述されているタグを読み出し、このタグに基づい
て当該HTMLデータのファイルをメインとするページ
の構成ファイルとの関連状態が得られる。ステップS18
で、上記解析部6によって、上記ステップS17において
得られた関連状態に基づいて当該HTMLデータの関連
ファイル名が抽出され、この抽出された関連ファイル名
が上記読み出したタグと共に巡回制御部5に返送され
る。このステップによって、当該HTMLデータがトッ
プファイルのファイルデータである場合には、関連ファ
イルとして当該トップファイルの子ファイルが抽出され
る。また、当該HTMLデータが関連ファイルのファイ
ルデータである場合には、関連ファイルとして上記トッ
プファイルの孫ファイル(ひ孫ファイル,…)が抽出され
る。 【0048】ステップS19で、上記巡回制御部5によっ
て、受け取ったタグに基づいて、関連ファイルの深さレ
ベルが、上記管理情報格納部8に格納された制御パラメ
ータ「深さレベルCurrentLevel」、および、タグレベル
管理テーブル82から得られる「タグレベルTAG_LEVEL」
に基づいて次式によって算出される。 FileLevel=CurrentLevel+TAG_LEVEL 【0049】ここで、当該関連ファイルのタグは「ME
TAタグ」であって、当該関連ファイルが関連元のファ
イルと同一ページを構成して、且つ、異なる時間属性を
有する場合には、上記解析部6によって、タグから抽出
された時間情報「Time」を用いて、次式によって関連フ
ァイルの深さレベルFileLevelを算出する。 FileLevel=CurrentLevel+TAG_LEVEL×TimeLevel 尚、上記「TimeLevel」は、次式によって算出する。 if(Time≦StandardTime)then TimeLevel=1 else TimeLevel=Time/StandardTime すなわち、上記時間情報「Time」が「StandardTime」よ
り大きい場合には表示に時間が掛かるためにその関連フ
ァイルに係る深さレベルを大きくして、取得の優先順位
を低くするのである。ここで、上記「StandardTime」は
予め設定された標準的な時間であり、この時間内であれ
ば略同一時間と見なすのである。 【0050】ステップS20で、上記巡回制御部5によっ
て、上記ステップS18で得られた関連ファイル名と上記
ステップS19で算出された「深さレベルFileLevel」と
が対応付けられて、上記作業ワークメモリに設定された
管理情報「巡回タイプ」に従って巡回ファイルリスト格
納部7に格納される。すなわち、上記管理情報「巡回タ
イプ」が「タイプA」である場合には、巡回ファイルリ
スト71に関連ファイル名と深さレベルとを追加した後
に、巡回ファイルリスト71を「深さレベルFileLeve
l」の昇順にソートしておく。これに対して、上記管理
情報「巡回タイプ」が「タイプB」である場合には、巡
回ファイルリスト71の最後尾に新たな関連ファイル名
と深さレベルとを追加するのである。 【0051】ステップS21で、上記巡回制御部5によっ
て、管理情報格納部8に格納されている制御パラメータ
「巡回ページ数CurrentPageNum」の内容が、次のように
更新される。すなわち、現在巡回処理中のファイルがト
ップファイルである場合には、次式によって巡回ページ
数CurrentPageNumが更新される。 CurrentPageNum=CurrentPageNum+1 また、上記関連ファイルである場合には、タグに基づい
てタグレベル管理デーブル82の「ページフラブ」を参
照し、次式によって巡回ページ数CurrentPageNumが更新
される。 CurrentPageNum=CurrentPageNum+「ページフラブ」の値 ステップS22で、上記巡回制御部5によって、管理情報
格納部8に格納されている制御パラメータ「巡回ファイ
ル数CurrentFileNum」の内容が、次のように更新され
る。 CurrentFileNum=CurrentFileNum+1 ステップS23で、上記巡回制御部5によって、管理情報
格納部8に格納されている制御パラメータ「巡回容量Cu
rrentVolume」の内容が、次のように更新される。 CurrentVolume=CurrentVolume+取得ファイルデータの
容量 【0052】ステップS24で、上記巡回制御部5によっ
て、巡回ファイルリスト71に関連ファイル名が在るか
否かが判別される。その結果、在ればステップS26に進
み、無ければステップS25に進む。ステップS25で、上
記巡回制御部5によって、トップファイルリスト格納部
1内に未処理のファイル名が存在するか否かを判別する
ことによって、トップファイルリスト格納部1内の総て
のトップファイルに対する巡回が終了したか否かが判別
される。その結果、終了していなければ上記ステップS
2に戻って、次のトップファイルに対する処理に移行す
る。一方、終了していれば巡回制御処理動作を終了す
る。 【0053】ステップS26で、上記巡回制御部5によっ
て、上記作業ワークメモリに設定されている管理情報
「巡回タイプ」の内容がチェックされる。ステップS27
で、上記巡回制御部5によって、上記ステップS26にお
いてチェックされた管理情報「巡回タイプ」の内容は
「タイプA」であるか否かが判別される。その結果、
「タイプA」であればステップS28に進み、そうでなけ
ればステップS29に進む。ステップS28で、上記巡回制
御部5によって、巡回ファイルリスト71の先頭から一
つの関連ファイル名(例えば「ファイルB」)が読み出さ
れる。そうした後に、ステップS30に進む。ステップS
29で、上記巡回制御部5によって、「巡回タイプ」は
「タイプB」であるから、巡回ファイルリスト71の最
後尾から一つの関連ファイル名(例えば「ファイルB」)
が読み出される。 【0054】ステップS30で、上記巡回制御部5によっ
て、上記ステップS28あるいはステップS29において読
み出された関連ファイル名「ファイルB」が巡回ファイル
リスト71から削除される。ステップS31で、上記巡回
制御部5によって、管理情報格納部8に格納されている
制御パラメータ「深さレベルCurrentLevel」の内容が、
上記ステップS28あるいはステップS29において読み出
された関連ファイル名「ファイルB」に付加されている
深さレベルFileLevelに更新される。 CurrentLevel=FileLevel 【0055】ステップS32で、上記巡回制御部5によっ
て、上記ステップS31において更新された「深さレベル
CurrentLevel」の内容と上記作業ワークメモリに格納さ
れている「最大深さレベルMaxLevel」の内容とに基づい
て、次式が成立するか否かが判別される。 最大深さレベルMaxLevel(=3) < int(深さレベルCur
rentLevel) その結果、成立すればステップS24に進み、成立しなけ
ればステップS33に進む。ここで、int(x)はxに関す
る関数であり、xの小数点以下の切り捨てによる整数化
関数である。 【0056】ステップS33で、上記巡回制御部5によっ
て、上記制御パラメータ「巡回ページ数CurrentPageNu
m」の内容と上記作業ワークメモリに格納されている
「最大巡回ページ数MaxPageNum」の内容とに基づいて、
次式が成立するか否かが判別される。 最大巡回ページ数MaxPageNum(=100)< 巡回ページ
数CurrentPageNum その結果、成立すればステップS24に進み、成立しなけ
ればステップS34に進む。 【0057】ステップS34で、上記巡回制御部5によっ
て、上記制御パラメータ「巡回ファイル数CurrentFileN
um」の内容と上記作業ワークメモリに格納されている
「最大巡回ファイル数MaxFileNum」の内容とに基づい
て、次式が成立するか否かが判別される。 最大巡回ファイル数MaxFileNum(=500)< 巡回ファ
イル数CurrentFileNum その結果、成立すればステップS24に進み、成立しなけ
ればステップS35に進む。 【0058】ステップS35で、上記巡回制御部5によっ
て、ネットワークインターフェース部3に対して、「関
連ファイルB」の取得が要求される。そうした後に、上
記ステップS5に戻って、ファイルキャッシュメモリ2
内に「関連ファイルB」が存在するか否かの判別に移行
する。そして、上記ステップS24において巡回ファイル
リスト71に関連ファイル名が無いと判別され、上記ス
テップS25においてトップファイルリスト格納部1内の
総てのトップファイルに対する巡回が終了したと判別さ
れると巡回制御処理動作を終了する。 【0059】すなわち、本実施の形態においては、上記
関連ファイル抽出手段を上記ステップS18で構成し、上
記深さレベル算出手段を上記ステップS19で構成し、上
記関連ファイル格納手段を上記ステップS20で構成し、
上記深さレベル監視手段を上記ステップS31,S32で構
成し、上記ファイル削除手段及び削除指令手段を上記ス
テップS11,S14で構成し、上記メディアタイプ解釈手
段を上記ステップS12で構成し、上記ファイル容量監視
手段を上記ステップS10,S11で構成するのである。 【0060】このように、本実施の形態においては、巡
回すべきトップファイルのファイル名を格納するトップ
ファイルリスト格納部1に、各ファイル名に関連付け
て、ユーザによって設定された各トップファイルに関す
る最大深さレベル,最大巡回ページ数,最大巡回ファイル
数のアクセス条件を格納しておく。そして、管理情報格
納部8に格納されている制御パラメータ「深さレベ
ル」,「巡回ページ数」,「巡回ファイル数」が上記最
大深さレベル,最大巡回ページ数,最大巡回ファイル数に
到達したら巡回処理を終了するようにしている。したが
って、上記従来のハイパーメディア文書通信装置やソフ
トウェア「フリーローダ」,「波乗野郎」,「インターネ
ットマネージャ」のように、単に、関連度の高いページ
を選出したりページを分類したり取得可能ペーシ数を制
限したりする場合よりも柔軟に且つ的確に、上記ネット
ワーク上におけるアクセス範囲を各トップファイル毎に
制限して、制限されたキャッシュエリア内で必要なファ
イルを自動的にファイルキャッシュメモリ2に取得でき
るのである。 【0061】また、上記管理情報格納部8にはタグレベ
ル管理テーブル82を格納し、このタグレベル管理テー
ブル82には、2つのファイルが同一ページを構成する
ような関連状態であることを表す「IMGタグ」や、2
つのファイルが別ページを構成するような関連状態であ
ることを表す「ANCHORタグ」や、2つのファイル
が同一ページを構成して且つ異なる時間情報を有するよ
うな関連状態であることを表す「METAタグ」等のタ
グに応じたタグレベルTAG_LEVELを登録している。そし
て、巡回制御部5は、上記トップファイルリスト格納部
1に格納されたトップファイルの関連ファイルを取得す
る場合に、上記タグレベル管理テーブル82を参照し
て、ハイパーテキストのネットワーク上における現在の
深さレベルCurrentLevelと取得しようとする関連ファイ
ルのタグのタグレベルTAG_LEVELとに基づいて、上記取
得しようとする関連ファイルの深さレベルFileLevelを
算出するようにしている。したがって、本実施の形態に
よれば、上述のようにして算出された深さレベルFileLe
velに基づいて、現在巡回処理が行われている上記ネッ
トワーク上の深さレベルが最大深さレベルMaxLevelを越
えないように監視することができる。 【0062】また、上記巡回制御部5によって、解析部
6で抽出された関連ファイルの深さレベルFileLevelを
算出する場合に、関連ファイルのタグがMETAタグで
ある場合には、タグに記述された時間情報「Time」に応
じて当該関連ファイルの深さレベルFileLevelの値を大
きくして取得の優先順位を低くするようにしている。こ
のように、上記時間情報「Time」を関連ファイルの深さ
レベルFileLevelに反映させることによって、表示に時
間が掛かる関連ファイルの取得を後回しにして、重要な
関連ファイルを優先して取得することができるのであ
る。 【0063】また、本実施の形態においては、上記解析
部6によって、巡回ファイルリスト71に登録された関
連ファイル名に従って関連ファイルを取得する場合の巡
回タイプとして、トップページから見て深さレベルの浅
い順に横方向に巡回するタイプAと、トップページから
順次深さレベルの深い方に巡回するタイプBとを定義す
る。そして、巡回制御部5は、トップファイルリスト格
納部1に各ファイル名に関連付けて格納された管理情報
「巡回タイプ」に基づいて、巡回ファイルリスト71に
対する関連ファイル名の登録および読み出しを行うよう
にしている。したがって、ユーザによって指定された巡
回タイプに従って、広く浅い関連ファイルの取得と狭く
深い関連ファイルの取得との何れかの方法によって関連
ファイルを取得できる。 【0064】また、本実施の形態においては、ファイル
データの種類を表すメディアタイプにそのメディアタイ
プに属するファイルデータを取得するか否かの取得フラ
グを対応付けたメディアタイプ管理テーブル83を上記
管理情報格納部8に登録しておく。そして、巡回制御部
5は、上記メディアタイプ管理テーブル83を参照し
て、受け取ったファイルデータのメディアタイプを判断
して取得するか否かを判定し、取得しない場合にはファ
イルキャッシュメモリ2に登録された当該ファイルのフ
ァイル名を削除するようにしている。したがって、上記
メディアタイプ管理テーブル83を予め設定しておくこ
とによって、関連ファイルとして取得するファイルデー
タを限定して、ユーザにとって有効なメディアタイプの
ファイルデータのみを取得できるのである。 【0065】また、本実施の形態においては、上記トッ
プファイルリスト格納部1に、各ファイル名に関連付け
て、ユーザによって設定された各トップファイルに関す
る最大巡回容量をアクセス条件として格納しておく。そ
して、巡回制御部5は、上記関連ファイルを受け取る毎
に、当該関連ファイルを加味した取得ファイルの総容量
が上記最大巡回容量を越えるか否かを監視する。そし
て、越える場合には、最後に受け取った関連ファイルの
ファイルデータの削除をネットワークインターフェース
部3に指示するようにしている。したがって、特に携帯
型の装置であってファイルキャッシュメモリ2の容量を
多く取れない場合でも、上記容量内でユーザにとって有
効なファイルを取得できるのである。 【0066】また、その場合に、取得ファイルの総容量
が上記最大巡回容量を越えると直ちに巡回処理を停止す
るのではなく、最後に受け取ったファイルデータを削除
して巡回処理を続行するので、次の巡回処理で受け取っ
た関連ファイルのデータ容量が小さくて取得ファイルの
総容量が上記最大巡回容量を越えない場合には、その関
連ファイルは取得される。したがって、上記ファイルキ
ャッシュメモリ2に格納し得る最大数のファイルを取得
できるのである。 【0067】図11は、最大巡回容量MaxVolumeを「1
00kバイト」とし、巡回タイプとして「タイプB」を
指定した場合のファイルの取得範囲を示す。この場合に
は、先ず、ファイルAをメインファイルとしてイメージ
1,2およびメディア1を含むトップページと、このト
ップページと同じ深さレベルのレベル「1」にある(リ
ンクmetaで連結された)ファイルBが取得される。次
に、縦巡回方式に従って、ファイルC,ファイルD,ファ
イルE,ファイルFと順次深さレベルの深い方に巡回処
理が行われる。この時点での巡回容量CurrentVolumeは
94kバイトであり、余裕は6kバイトである。したが
って、次に、巡回制御部5は、レベル「2」の深さレベ
ルに在るファイルGおよびファイルHのうち上記余裕内
に入る(容量が6kバイト)ファイルHを取得する。その
結果、上記巡回容量CurrentVolumeは、最大巡回容量Max
Volumeと同じ100kバイトとなり、図11においてハ
ッチングで示す領域内に在るファイルが最大容量「10
0kバイト」以内で取得し得る最大数の有効なファイル
として取得される。このように、本実施の形態によれ
ば、ユーザによって上記アクセス条件(この場合には
「最大巡回容量」と「巡回タイプB」)によって制限さ
れたアクセス範囲に応じて、少ないキャッシュエリアで
ユーザが必要とするページを効率よく取得できるのであ
る。 【0068】上述のように、本実施の形態によれば、ユ
ーザインターフェース・ツール「プラウザ」を用いた場
合のように、通信中に対話によって指示しながらハイパ
ーテキストを取得する必要が無く、次の指示を出すまで
の間の通信の無駄や、何度も同じファイルにアクセスし
てしまうロスを解消できる。さらに、上記従来の自動巡
回機能を有するハイパーメディア文書通信装置や自動巡
回機能を有するソフトウェアよりも柔軟に、巡回すべき
上記ネットワーク上の範囲を制限して、少ないキャッシ
ュエリアで必要なファイルを自動的に且つ的確に取得で
きるのである。 【0069】 【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明のハイパーテキスト自動取得装置は、最大深さレ
ベル設定手段によって、関連ファイルにアクセスする際
におけるハイパーテキストのネットワーク上での最大深
さレベルを設定し、時間情報抽 出手段によって、取得さ
れたファイルデータに含まれているタグが有する時間情
報を抽出し、深さレベル算出手段によって、上記取得フ
ァイルに関連付けられた関連ファイルの深さレベルを算
し、深さレベル監視手段によって、上記関連ファイル
の取得要求を出す際に当該関連ファイルの深さレベルが
記最大深さレベルを越えないように監視するので、フ
ァイル取得手段に対する関連ファイルの取得要求時にお
ける上記ネットワーク上のアクセス範囲を上記最大深さ
レベルを越えないように制限できる。 【0070】その際に、上記深さレベル算出手段は、
記取得されたファイルの深さレベルと上記タグが有する
時間情報とに基づいて深さレベルの算出を行うようにな
っているので、例えば、出力に時間が掛かるような関連
ファイルの深さレベル値を大きくして、当該関連ファイ
ルの取得の優先度を低めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明のハイパーテキスト自動取得装置にお
ける機能ブロック図である。 【図2】図1に示す機能を実現するハードウェアブロッ
ク図である。 【図3】図1に示す巡回ファイルリスト格納部に登録さ
れる巡回ファイルリストの一例を示す図である。 【図4】図1に示す管理情報格納部に格納されるタグレ
ベル管理テーブルの一例を示す図である。 【図5】図1に示す管理情報格納部に格納されるメディ
アタイプ管理テーブルの一例を示す図である。 【図6】図1に示す巡回制御部,ネットワークインター
フェース部および解析部によって行われる巡回制御処理
動作のフローチャートである。 【図7】図6に続く巡回制御処理動作のフローチャート
である。 【図8】図7に続く巡回制御処理動作のフローチャート
である。 【図9】取得しようとするハイパーテキストの構造を示
す図である。 【図10】深さレベルの説明図である。 【図11】最大巡回容量を100kバイトとした場合の
ファイルの取得範囲を示す図である。 【符号の説明】 1…トップファイルリスト格納部、2…ファイルキャッ
シュメモリ、3…ネットワークインターフェース部、4
…サーバ、 5…巡回制御部、6
…解析部、 7…巡回ファイルリ
スト格納部、8…管理情報格納部、 9…
入力部、71…巡回ファイルリスト、 81…制
御パラメータ、82…タグレベル管理テーブル、 8
3…メディアタイプ管理テーブル。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ネットワーク構造を呈するハイパーテキ
    ストのファイルデータをファイル取得手段によって自動
    的に取得するハイパーテキスト自動取得装置において、 上記ハイパーテキストの基点となるトップファイルにタ
    グによって関連付けられた関連ファイルにアクセスする
    際における上記ネットワーク上での深さレベルの最大値
    を設定する最大深さレベル設定手段と、 上記ファイル取得手段によって取得されたファイルデー
    タに含まれている上記タグが有する時間情報を抽出する
    時間情報抽出手段と、 記取得されたファイルに上記タグによって関連付けら
    れた関連ファイルの上記ネットワーク上での深さレベル
    、上記取得されたファイルの深さレベルと上記抽出さ
    れた時間情報とに基づいて算出する深さレベル算出手段
    と、 上記ファイル取得手段に対して上記関連ファイルの取得
    要求を出す際に、上記深さレベル算出手段によって算出
    された当該関連ファイルの上記ネットワーク上での深さ
    レベルが上記最大深さレベルを越えるか否かを監視す
    深さレベル監視手段と、 上記深さレベル監視手段による監視の結果上記関連ファ
    イルのネットワーク上での深さレベルが上記最大深さレ
    ベルを越えない場合には、上記ファイル取得手段に対し
    て上記関連ファイルの取得要求を行う関連ファイル取得
    要求手段 を備えたことを特徴とするハイパーテキスト自
    動取得装置。
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