JP3443876B2 - 溶接管の製造方法 - Google Patents

溶接管の製造方法

Info

Publication number
JP3443876B2
JP3443876B2 JP14258893A JP14258893A JP3443876B2 JP 3443876 B2 JP3443876 B2 JP 3443876B2 JP 14258893 A JP14258893 A JP 14258893A JP 14258893 A JP14258893 A JP 14258893A JP 3443876 B2 JP3443876 B2 JP 3443876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
cage
rolls
cage roll
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP14258893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06328148A (ja
Inventor
裕二 橋本
元晶 板谷
高明 豊岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP14258893A priority Critical patent/JP3443876B2/ja
Publication of JPH06328148A publication Critical patent/JPH06328148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3443876B2 publication Critical patent/JP3443876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ケージロール成形方式
の溶接管製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、溶接管の製造ラインでは、通常、
図4、図5に示すようなケージロール成形方式による成
形装置が用いられる。この装置は、上流から下流へ、ロ
ール幅が順次に小さくなる複数のインナーロール101
…を配置し、また、その両側にケージロール102…、
102…を成形状況に適合する高さ及び幅方向位置に配
列して構成され、それらのロールにより、送り込まれた
帯板に対し内外から力を加えて、該帯板をU字状に、そ
して、円形へと次第に屈曲させる。 【0003】ところで、従来のケージロール102…、
102…は図6〜図8に示すように、ロール面が凸曲面
のもの(図6)(例:特開昭59-202122 号公報)とフラ
ット面のもの(図7)(例:特開昭60-174216 号公報)
及び凹曲面のもの(図8)(例:特開平3-174922号公
報)とがあり、いずれも各種の製管サイズに兼用でき
る。1は成形過程中の素管である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】然し、ケージロール1
02…、102…に特開昭59-202122 号公報及び特開昭
60-174216 号公報のようにロール曲面が凸曲面或いはフ
ラット面のものを使用すると、成形された管のロール接
触部が筋状にフラット化して管の真円度が悪くなり、形
状品質が悪い。特開平3-174922号公報のようにロール曲
面が凹曲面のものを使用すると、管のフラット化が改善
され真円度の向上は図られるが、ステンレス鋼等のよう
にロールの焼き付き現象が生じ易い鋼種で然も管製品の
表面性状が鏡面仕上げなみに要求される場合、管の表面
にロールマークが転写され、その要求品質を確保するこ
とは難しい。ソリブル油等でロール潤滑すれば、ロール
の焼き付きが抑制されロールマークの転写は無くなり外
観品質上の問題は解決されるが、ステンレス鋼等の溶接
難材にロール潤滑することは溶接品質上好ましくなく、
潤滑材の影響で溶接が不安定になり溶接部の強度が劣化
することが目に見えている。 【0005】本発明は、従来の欠点を除去するものであ
り、優れた外観品質並びに溶接品質を確保することを目
的とする。 【0006】本発明は、ケージロール成形方式による溶
接管の製造方法において、帯板の素管腹部を押さえるケ
ージロールの回転軸とライン方向とがなす面上で、該ケ
ージロールの回転方向が、該ケージロールと材料との接
触部における材料の進行方向に対してなすずれ角度を5
度以下とするように、該ケージロールの回転軸を反時計
方向或いは時計方向に傾斜させ、材料がケージロール接
触面を通過する際に生じる上下方向の滑りを減少させて
造管するようにしたものである。 【0007】 【作用】図10は、ケージロール成形方式により成形過
程中の素管1の円周方向の任意の点、例えば、エッジ部
1A及びサイド部1Bに定めた任意の点の高さの推移の
一例を示す線図である。尚、図10において管のボトム
ライン1Cの高さは一定である。図10より、ケージロ
ール成形ゾーンにおける素管1の円周方向の任意の点の
高さは、上流から中流にかけて増大し、中流でピークを
迎え、下流になると低減する傾向にある。これに対し、
従来のケージロールCRの回転軸CRa の方向は、図9
に示すようにライン方向Lに対し直角に設定されている
ため、材料との接触部におけるケージロールCRの回転
方向Rは常にライン方向Lを向き、接触部における材料
の進行方向Mと異なる。従って、材料が個々のケージロ
ールCRに接触して通過する際、材料はロール面を上下
方向に滑り、ケージロールCRと材料の間には、上下方
向の摩擦力が発生する。ステンレス鋼等のようにロール
の焼き付き現象が生じ易い鋼種をロール無潤滑で造管す
ると、ケージロールCRと材料の上下方向の摩擦力が大
きくなり、ロールマークが生じる原因となる。 【0008】本発明においては、ケージロールCRの回
転軸CRa の方向を、該ケージロールCRの回転軸CR
a とライン方向Lとがなす面上で反時計方向(図1)或
いは時計方向(図2)に傾斜せしめることにより、図1
及び図2に示すようにロール接触部における材料の進行
方向とロールの回転方向とをほぼ一致させることができ
る。これにより、ケージロールと材料の間に発生する上
下方向の摩擦力が非常に小さくなり、ステンレス鋼等を
ロール無潤滑で造管してもロールマークは生じない。図
11に、ライン方向に対するロール接触部の材料の進行
角度とロールの回転方向角度とのずれ量とロールマーク
の発生頻度の関係を示す。図11に示すように、該ずれ
量が5.0 °を超えるとロールマークが発生するため、該
ずれ角度が5.0 °以下になるようにケージロールCRの
回転軸CRa の方向を、該ケージロールCRの回転軸C
Ra とライン方向とがなす面上で反時計方向或いは時計
方向に傾斜させることが望ましい。 【0009】 【実施例】図3は、本発明の実施例における溶接管の製
造装置を示す。上流側から下流側へエッジベンドロール
EB、第1センターベンドロール1CB、第2〜第4セ
ンターベンドロール2CB、3CB、4CBとこれらの
ロールの両側に配列した多数のケージロールCR…、C
R…、第1及び第2フィンパスロール1F、2F、ロー
タリーシームガイドロールRSG、高周波溶接機HFW
及びスクイズロールSQを順次に配列したものである。 【0010】これらのロールのうち、エッジベンドロー
ルEB、第1センターベンドロール1CB、第2〜第4
センターベンドロール2CB、3CB、4CB、第1及
び第2フィンパスロール1F、2F及びロータリーシー
ムガイドロールRSGは、上ロールと下ロールとからな
り、複数のケージロールCR…、CR…、スクイズロー
ルSQは、左ロールと右ロールとが対をなしている。 【0011】エッジベンドロールEBで帯板の素管エッ
ジ部を曲げ加工し、第1センターベンドロール1CBで
素管サイド部をわずかに曲げ加工し、第2〜第4センタ
ーベンドロール2CB、3CB、4CBで帯板の素管サ
イド部と素管ボトム部との境界部〜素管ボトム部を圧下
拘束するとともにケージロールCR…、CR…で素管エ
ッジ部〜素管サイド部に両側から側圧を加えることによ
り断面小判状の素管1に成形する。 【0012】次に、第1及び第2フィンパスロール1
F、2Fで、その素管を圧下成形して、素管サイド部を
張り出させるとともに、素管エッジ部及び上記各境界部
を曲げ・曲げ戻し加工し、円形に近付け、ロータリーシ
ームガイドロールRSGで素管の溶接姿勢を整え、高周
波溶接機HFWで継目に溶接電流を流して加熱溶融さ
せ、スクイズロールSQでその継目をアプセット接合す
る。 【0013】ところで、ケージロールCR…は、、計12
個を両側に配列し、各ロールCRは別個に回転軸CRa
の方向を、該ロールCRの回転軸CRa とライン方向L
とがなす面上で反時計方向或いは時計方向に傾斜調整可
能な構造となっている。製造する管外径サイズのロール
接触部における材料の進行方向Mとロールの回転方向R
をほぼ一致させ、材料がケージロール接触面を通過する
際に生じる上下方向の滑りが減少するようにロールの傾
斜調整を行なうのである。尚、ケージロールCRは外径
サイズ兼用のための手段として、ロールの進退調整手
段、昇降調整手段を付帯的に備えている。 【0014】以上の装置により、板厚0.8 〜3.0mm のス
テンレス鋼帯を用いて外径22.22 〜60.5mmのパイプをロ
ール無潤滑で製造したが、ケージロールCR…、CR…
によるロールマークの発生は一切認められなかった。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本発明は、ケージロール
の回転軸の方向を、該ロールの回転軸とライン方向とが
なす面上で反時計方向或いは時計方向に傾斜させること
により、ケージロールと材料の接触部における上下方向
の摩擦力を非常に小さくでき、溶接管の表面にロールマ
ークを発生させることはなく、外観を美麗にでき、品質
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】図1は本発明方法においてケージロールを反時
計方向に傾斜した状態を示す模式図である。 【図2】図2は本発明方法においてケージロールを時計
方向に傾斜した状態を示す模式図である。 【図3】図3は本発明の実施に用いられる溶接管製造装
置の一例を示す模式図である。 【図4】図は従来の溶接管製造装置を示す平面図であ
る。 【図5】図5は図4の V-V線に沿う断面図である。 【図6】図6は凸曲面のロール面を備えたケージロール
による成形状態を示す模式図である。 【図7】図7はフラット面のロール面を備えたケージロ
ールによる成形状態を示す模式図である。 【図8】図8は凹曲面のロール面を備えたケージロール
による成形状態を示す模式図である。 【図9】図9は従来方法によるケージロールの設定状態
を示す模式図である。 【図10】図10は成形過程中の素管の円周方向の任意
の点の高さの推移の一例を示す線図である。 【図11】図11はライン方向に対するロール接触部の
材料の進行角度とロールの回転方向角度とのずれ量とロ
ールマークの発生頻度の関係を示す頻度図である。 【符号の説明】 CR ケージロール CRa 回転軸
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−245919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/12 B21C 37/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ケージロール成形方式による溶接管の製
    造方法において、帯板の素管腹部を押さえるケージロー
    ルの回転軸とライン方向とがなす面上で、該ケージロー
    ルの回転方向が、該ケージロールと材料との接触部にお
    ける材料の進行方向に対してなすずれ角度を5度以下と
    するように、該ケージロールの回転軸を反時計方向或い
    は時計方向に傾斜させ、材料がケージロール接触面を通
    過する際に生じる上下方向の滑りを減少させて造管する
    ことを特徴とする溶接管の製造方法。
JP14258893A 1993-05-24 1993-05-24 溶接管の製造方法 Expired - Fee Related JP3443876B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14258893A JP3443876B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 溶接管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14258893A JP3443876B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 溶接管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06328148A JPH06328148A (ja) 1994-11-29
JP3443876B2 true JP3443876B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=15318804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14258893A Expired - Fee Related JP3443876B2 (ja) 1993-05-24 1993-05-24 溶接管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3443876B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3520608B2 (ja) * 1995-06-12 2004-04-19 Jfeスチール株式会社 溶接管の製造方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06328148A (ja) 1994-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3627603B2 (ja) 偏平高さ比0.1以下の鋼管の製造方法
US4483167A (en) Forming rolls for use in the fabrication of welded tubes
US4595135A (en) Method and apparatus for forming heat exchanger tubes
JP3443876B2 (ja) 溶接管の製造方法
US4971240A (en) Method and apparatus for forming heat exchanger tubes
US5784911A (en) Apparatus for manufacturing a welded pipe
JP2001259733A (ja) 電縫管の製造装置および製造方法
JP3520608B2 (ja) 溶接管の製造方法および装置
JPH0698382B2 (ja) 熱間での電縫管の製造方法
US7775076B2 (en) Pinch-point lock-seam tubing, pinch point seaming devices, and methods for manufacturing stabilized lock-seam tubing
JP2722926B2 (ja) 溶接管の製造方法及びその装置
KR20230025700A (ko) 롤 성형되고 용접된 관의 제작을 위한 금속 스트립을 사전 성형하기 위한 장치 및 방법
US5953949A (en) Method and apparatus for producing a metal strip having areas of different thickness over its width
JPS6015695B2 (ja) 縦継目溶接薄肉非鉄金属管の製造における溶接部強化法およびその装置
JPH06104251B2 (ja) 溶接鋼管の製造装置
JPH0440090B2 (ja)
JPS5839008B2 (ja) 円筒管の製造法及び装置
JPH115123A (ja) 溶接鋼管の製造方法およびその装置
US20230271244A1 (en) Embossing roll
US4455855A (en) Forming rolls of pipe-producing apparatus
JPH0542376A (ja) 電縫鋼管の製造方法
JP3599515B2 (ja) 溶接管用溝付条およびその製造方法
JPH08192228A (ja) 溶接管の製造方法および装置
CN101927413A (zh) 一种滚对焊钢管的制造装置及制造方法
JPH0551373B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees