JP3443778B2 - トロコイド電動車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はトロコイド電動車に関しており、詳しくはエ
ンジンとバッテリーとのハイブリッド動力を持つトロコ
イド電動車に関している。従来のバッテリのみで走行す
るトロコイド電動車は、充電一回で走行する距離および
時間が短く遠出をするのに不安があった。また他の例と
して電動車イスにエンジン発電機にてバッテリを充電し
つつ直流モータで走行するものがあるが、このものはエ
ンジン発電機から交流を発生させ、その交流を直流に変
換しバッテリを充電させる過程でロスがあり、全体とし
て駆動効率の悪いものとなっていた。本発明は、交流発
電機とトロコイド車輪機構とバッテリとを三つどもえの
ように組み合わせることにより、屋外ではエンジンで高
速走行し、屋内ではバッテリで低速走行し、これを交直
両用モータで実現することを目的としている。しかして
本発明の要旨は、交流エンジン発電機と電気接続された
交直両用モータを持ち、該モータがバッテリとも結線さ
れ、トロコイド車輪機構を駆動しうるようになされてな
るトロコイド電動車に存している。次に本発明トロコイ
ド電動車の一例を図面により詳細に説明すると、第１図
は一部切断断面図であって、人が乗っている状態を示
す。１は燃料タンクであり、ガソリンスタンドで給油す
る。２は交流エンジン発電機であり、交直両用モータ３
に電気を供給してこれを回す。交直両用モータ３はバッ
テリ４とも結線されており、該バッテリもしくは前記交
流エンジン発電機のどちらかから電気を供給され、出力
軸と共に駆動プーリを回す。トロコイド車輪機構は本発
明者による特公昭６１−５２０３２号明細書・同６１−
５２０３３号明細書に記載されているのと同様の構造で
あり、該トロコイド車輪機構５は図示の如く水平旋回プ
ーリ５１と垂直取付軸５２とスライドブロック５３と車
輪５４と車輪５５と、押引リンク５６の束と操縦点ブロ
ック５７とテコ５８とこれを遠隔操作するモノレバーコ
ントローラ５９などの全部もしくは部分などにより構成
されている。６は追随する後輪である。図においては、
水平旋回プーリ５１がベルトにより前記駆動プーリ３１
から力を受けて旋回し、垂直取付軸５２と一体に回る。
該垂直取付軸５２はスライドブロック５３と一体に車輪
５４及び車輪５５を周回運動させる。コントローラ５９
を傾けるとテコ５８により操縦点ブロック５７が動き押
引リンク５６を介して駆動車輪５５に周期的首振運動を
起させてトロコイド電動車を走行させる。本発明トロコ
イド電動車では、交流エンジン発電機と電気接続された
交直両用モータを持っているから、屋外ではエンジン動
力で交流電気のままで交直両用モータを回してトロコイ
ド自在走行することができるので、極めて高性能となり
長距離長時間走り続けられる。本発明トロコイド電動車
では、交直両用モータがバッテリとも結線されているか
ら、屋内では静かなトロコイド自在走行を楽しむことが
できる。また本発明トロコイド電動車では、交流エンジ
ン発電機でもバッテリでも選んで走れるので、片方が故
障しても安全であり、立往生する虞れがない。本発明ト
ロコイド電動車では、交流エンジン発電機とバッテリと
トロコイド車輪機構との三つどもえ的組合せを持つか
ら、バッテリを利用して交流エンジン発電機を始動する
ことができ、また交流エンジン発電機からの電気により
バッテリを充電することができ、更にトロコイド車輪機
構のブレーキ時における水平旋回車の回転上昇を利用し
た回生発電によるバッテリ充電も可能である。本発明ト
ロコイド電動車では、屋外では高速無段階自在走行し、
屋内では低速無段階自在走行することができるから、極
めて有益である。

【図面の簡単な説明】 第１図は一部切断断面図であり、２は交流エンジン発電
機、３は交直両用モータ、４はバッテリ５はトロコイド
車輪機構である。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 交流エンジン発電機と電気接続された交直両用モータを
   持ち、該モータがバッテリとも結線され、トロコイド車
   輪機構を駆動しうるようにさなされ、低速走行域と高速
   走行域とを持つようになされてなるトロコイド電動車