JP3438027B2 - Method for producing biodegradable high molecular weight aliphatic polyester - Google Patents
Method for producing biodegradable high molecular weight aliphatic polyesterInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3-アルコキシ-1,2
-プロパンジオール部位を含有する高伸度な生分解性高
分子量脂肪族ポリエステルの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィンや芳香族ポリエステル等
の合成高分子は、日常生活に欠かせない原材料として大
量に使われているが、これらの合成高分子は、自然環境
で分解されないことから、消費量の増加に伴って環境問
題が顕在化している。このため、生分解性プラスチック
の開発が進められており、生分解性を有する高分子とし
て、脂肪族ポリエステルが注目されている。なかでもコ
ハク酸またはその誘導体と ブタンジオールとから製造
されるポリブチレンサクシネートは融点や機械的強度に
優れており注目されている(特開平5-70566号公報、特
開平9-12691号公報、特開平9-13259号公報など)。
【0003】しかし、ポリブチレンサクシネートのみで
は必ずしも実用上十分な機械的強度及び加工性が得られ
ないため、種々の多価アルコール、ヒドロキシ酸などと
の共重合による物性の改良が検討され(特開平9-31176
号公報、特開平9-40762号公報など)、また、本発明者
らは、先に3-アルコキシ-1,2-プロパンジオールを脂肪
族ジカルボン酸ジエステルと脂肪族グリコールに共重合
させることによりホモポリマーよりも高い伸度を示す新
規な構造を有する高分子量脂肪族ポリエステルを提案し
た(特許第3066500号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記特許第
3066500号に提示された高分子量脂肪族ポリエステルの
製造方法を改良することにより、さらに破断点伸度が高
く、加工性に優れた生分解性高分子量脂肪族ポリエステ
ルを工業的に有利に製造する方法を提供することを課題
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記 一般式(1)
で表される3-アルコキシ-1,2-プロパンジオール部を含
有する化合物と、
【化7】
(式中、R1は炭素数1〜22の脂肪族基を示し、R2
は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す)下記一般式
(2)で表される脂肪族ジオールと、
【化8】 HO−R3−OH (2)
(式中、R3は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す)下
記一般式(3)で表される脂肪族ジカルボン酸無水物、
または下記一般式(4)で示される脂肪族カルボン酸の
エステルを共重合させることを特徴とする、
【化9】
(式中、R2は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す)
【化10】
(式中、R2は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示し、
R4は炭素数1〜4のアルキル基を示す)下記一般式
(5)で示されるエステル部Aと下記一般式(6)で示
されるエステル部Bを有する、
【化11】
(式中、R2及びR3は前記と同じ。pは前記一般式
(5)で示されるエステル部(A)のモル分率を示
す。)
【化12】
(式中、R1及びR2は前記と同じ。rは前記一般式
(6)で示されるエステル部(B)のモル分率を示
す。)生分解性高分子量脂肪族ポリエステルの製造方法
が提供される。
【0006】本発明の高分子量脂肪側ポリエステルの製
造方法は、前記一般式(1)で表される化合物と、一般
式(2)で表される脂肪族ジオールと、一般式(3)で
表される脂肪族ジカルボン酸無水物、または一般式
(4)で表される脂肪族ジカルボン酸ジエステルとを縮
合反応させることを特徴とする。一般式(1)で表され
る3-アルコキシ-1,2-プロパンジオール部位を含有する
化合物は、好ましくは、下記一般式(7)で表される3-
アルコキシ-1,2-プロパンジオールと、一般式(3)で
表される脂肪族ジカルボン酸無水物とを反応させること
により合成される。
【化13】
(式中、R1は炭素数1〜22の脂肪族基を示す)
【0007】この場合、一般式(3)で表される脂肪族
カルボン酸無水物を過剰に存在させるか或いは一般式
(4)で示される脂肪族カルボン酸エステルの存在下で
行う態様を選定すると、その後に行われる、一般式
(1)で表される化合物との縮合反応におけるこれらの
カルボン酸成分の添加作業が省けるので、本発明におい
てはこのような反応態様を採ることが望ましい。
【0008】3-アルコキシ-1,2-プロパンジオールの使
用割合は、目的とするポリマーの分子量1万以上になる
ような範囲であればよく、通常、脂肪族ジカルボン酸ユ
ニット1モルあたり、0.0005〜0.20モル、好ましくは0.0
01〜0.10モルの割合である。3-アルコキシ-1,2-プロパ
ンジオールの使用割合が前記範囲より多くなると、得ら
れるポリマー(重縮合体)の重合度が上がらずもろいポ
リマーが生成するので好ましくない。
【0009】また、前記一般式(7)で表される3-アル
コキシ-1,2-プロパンジオールは、例えばグリセリンと
アルコールとを反応させることによって得ることができ
る。この場合のアルコールとしては、炭素数1〜22の
脂肪族基を有する飽和および不飽和アルコールが挙げら
れる。このようなアルコールとしては、例えば、メチル
アルコール、エチルアルコール、ブチルアルコール、オ
クチルアルコール、ラウリルアルコール、ペンタデシル
アルコール、ステアリルアルコール、ドコシルアルコー
ル、アリルアルコール、クロチルアルコール、シクロペ
ンタノール、シクロヘキサノール等が挙げられる。
【0010】前記一般式(1)で示される化合物と縮合
させる、前記一般式(2)で表される脂肪族ジオールと
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-シク
ロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
【0011】また、前記脂肪族ジオールと共に一般式
(1)で示される化合物と縮合させる、一般式(3)で
表される脂肪族ジカルボン酸無水物及び一般式(4)で
表される脂肪族ジカルボン酸ジエステルとしては、コハ
ク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン
二酸等の脂肪族ジカルボン酸の無水物及びジエステルが
挙げられる。一般式(2)で表される脂肪族ジオールの
使用割合は、一般式(1)、(3)、及び(4)で表さ
れる脂肪族ジカルボン酸誘導体の総モル数と等モルもし
くはやや過剰に用いるのが好ましい。また、これらのジ
カルボン酸成分は、一般式(1)で表される化合物の形
成後に、添加してもよいが、前記したように一般式
(1)で表される化合物が形成される反応系に予め添加
しておくこともできる。後者の反応方法によれば、添加
工程が一段省略されるので、工業生産上極めて有利とな
る。
【0012】本発明に係る前記縮合反応は、従来公知の
エステル交換反応用触媒の存在下で好ましく行われる。
前記反応において、その反応温度は、100〜300℃、好ま
しくは120〜250℃である。反応圧力は、減圧、常圧また
はやや加圧(0.5kg/cm2G以下)であることができるが、
好ましくは、常圧ないし減圧である。
【0013】前記縮合反応を行う場合、反応は好ましく
は、脂肪族ジカルボン酸無水物による3-アルコキシ-1,2
-プロパンジオールの両アルコール部のエステル化(第1
工程;一般式(1)で示される化合物の形成工程)、さ
らに脂肪族ジオール及びジカルボン酸成分を入れての予
備縮合工程(第2工程)、高分子量化工程(第3工程)で
行う。前記予備縮合工程においては、末端に脂肪族ジオ
ールの結合した低分子量の縮合物を生成させる。この縮
合物の数平均分子量は、5000〜10000にするのがよく、
その分子量は反応条件及び反応時間により適当に調節す
ることができる。
【0014】前記高分子量工程においては、低分子量の
縮合物の末端に結合する脂肪族ジオールを脱離させなが
ら縮合させて高分子量の縮合物を生成させる工程であ
り、この工程により、数平均分子量が1万以上の縮合物を
生成させることができる。この場合の反応条件は、副生
する脂肪族ジオールが気体として存在しうる条件であれ
ばよい。この分子量化工程は、前記予備縮合工程を実施
する反応装置と同じ装置又は攪拌効率のよい重合装置で
実施することができる。同じ装置を用いる場合は、予備
縮合反応の終了後に、反応条件を変えて、例えば、反応
温度を高くしかつ反応圧力を低くして、予備縮合体の縮
合反応を行えばよい。
【0015】本発明方法で得られる生分解性高分子量脂
肪族ポリエステルは、前記一般式(5)のエステル部A
と前記一般式(6)のエステル部Bとからなる。この場
合、エステル部Aを示す一般式(5)において、R2は
鎖状または環状の二価脂肪族基を示すが、その炭素数は
1〜12、好ましくは2〜6である。このような二価脂
肪族基としては、アルキレン基、例えば、メチレン、エ
チレン、プロピレン、ブチレン、ヘキシレン、オクチレ
ン、ドデシレン、シクロヘキシレン、シクロヘキサンジ
メチレン等が挙げられる。R3は鎖状または環状の二価
脂肪族基を示すが、その炭素数は1〜12、好ましくは
2〜6である。このような二価脂肪族基としては、アル
キレン基、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、
ブチレン、ヘキシレン、オクチレン、ドデシレン、シク
ロヘキシレン、シクロヘキサンジメチレン等が挙げられ
る。
【0016】前記エステル部Bを示す一般式(6)にお
いて、R2は前記と同じ意味を有し、R1は炭素数1〜
22の脂肪族基を示す。このような脂肪族基としては、
アルキル基又はアルケニル基、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、
デシル、ドデシル、ラウリル、ステアリル、イコシル、
ドコシル、アリル、オレイル、ベヘニル、ドデセニル、
シクロヘキシレン、シクロヘキサンジメチレン等が挙げ
られる。
【0017】本発明の高分子量ポリエステルは、1万以
上、好ましくは3万以上の数平均分子量を有するもので
ある。この場合、その数平均分子量の上限は100万程度
である。そして、本発明により製造される高分子量脂肪
族ポリエステルは、3-アルコキシ1,2-プロパンジオール
との共重合構造を有し、少量の3-アルコキシ1,2-プロパ
ンジオールの添加で破断点伸度などの機械的強度を大き
く向上できる。またこの製造方法では、前記特許第3066
500号記載の方法比べ、多量の3-アルコキシ1,2-プロパ
ンジオールを破断点伸度の低下なく共重合させることが
できる。しかも、この高分子量脂肪族ポリエステルは、
その脂肪族エステル結合に基づく生分解性を有する。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
る。脂肪族ポリエステルの種々の物性値は下記の方法に
よって測定した。
【0019】(分子量及び分子量分布)ゲルパーミエー
ションクロマトグラフ(GPC)法を用いて標準ポリス
チレンから校正曲線を作成し、数平均分子量(Mn)、
重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)
を求めた。なお、溶離液はクロロホルムを用いた。
【0020】(熱的性質)示差走査熱量分析装置(DS
C)により融解温度及びガラス転移点を求めた。また熱
重量分析装置(TG)により熱分解温度を求めた。
【0021】(機械的強度)引っ張り試験器を用いて測
定した。
【0022】実施例1
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.01g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.
0g(0.130モル)、バチルアルコール(3-オクタデシルオ
キシ-1,2-プロパンジオール)0.187g(0.544ミリモル)、
チタンテトライソプロポキシド20ml(0.1ミリモル)を
仕込み、窒素雰囲気下、160℃でバチルアルコールの2個
のアルコールをエステル化した。2時間後1,4-ブタンジ
オール17.0g(0.189モル)を加え、160℃で1時間反応し
た。昇温して180℃で1時間反応したのち、30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到達した。その後
さらに4時間反応を続けた。得られたポリマーは白色
で、Mn 97,100、Mw 201,000を有し、そのMw/Mnは2.07で
あった。またその融解温度は114.9℃であり、その2%重
量減温度は307℃であった。このポリマー中に含まれる3
-メトキシ-1,2-プロパンジオールの割合は、ポリマー中
に含まれる脂肪族ジカルボン酸成分100モル当り、0.30
モルの割合である。また、機械的強度を測定したとこ
ろ、弾性率216MPa、上降伏点応力23.1MPa、破断応力56.
3MPa、破断点伸度721%であった。
【0023】比較例1
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
コハク酸ジメチル 26.34g(0.180モル)、1,4-ブタン
ジオール16.90g(0.188モル)、チタンテトライソプロ
ポキシド18ml(0.09ミリモル)を仕込み、窒素雰囲気
下、160℃で反応を開始しメタノールの流出を行った。
1時間後反応温度180℃にし昇温した。更に30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度1mmHgに到達した。その後さ
らに7時間反応を続けた。得られたポリマーは乳白色
で、Mn 32,400、Mw 52,800を有し、そのMw/Mnは1.63で
あった。またその融解温度は114.1℃であり、その2%重
量減温度は322℃であった。また、機械的強度を測定し
たところ、弾性率459MPa、上降伏点応力26.0MPa、破断
応力23.1MPa、破断点伸度119%であった。
【0024】比較例2
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
コハク酸ジメチル 26.32g(0.180モル)、1,4-ブタン
ジオール16.83g(0.187モル)、バチルアルコール(3-
オクタデシル-1,2-プロパンジオール)0.187g(0.541
ミリモル)、チタンテトライソプロポキシド20ml(0.1
ミリモル)を仕込み、窒素雰囲気下、160℃で反応を開
始しメタノールの流出を行った。1時間後反応温度180
℃にし昇温した。更に30分後200℃に昇温した。さらに3
0分後反応温度を215℃にして、徐々に減圧し、30分で真
空度0.1mmHgに到達した。その後さらに3時間反応を続け
た。得られたポリマーは薄茶色で、Mn 68,900、Mw 113,
400を有し、そのMw/Mnは1.65であった。このポリマー中
に含まれるバチルアルコールの割合は、ポリマー中に含
まれる脂肪族ジカルボン酸成分100モル当り、0.3モルの
割合である。また、機械的強度を測定したところ、弾性
率277MPa、上降伏点応力24.7MPa、破断点応力40.3MPa、
破断点伸度470%であった。
【0025】実施例2
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.02g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.0
g(0.130モル)、バチルアルコール(3-オクタデシルオキ
シ-1,2-プロパンジオール)0.311g(0.902ミリモル)、チ
タンテトライソプロポキシド20ml(0.1ミリモル)を仕
込み、窒素雰囲気下、160℃でバチルアルコールの2個の
アルコールをエステル化した。1時間後1,4-ブタンジオ
ール16.90g(0.188モル)を加え、160℃で1時間反応し
た。昇温して180℃で1時間反応したのち、30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到達した。その後
さらに5時間反応を続けた。得られたポリマーは乳白色
で、Mn 78,200、Mw 149,400を有し、そのMw/Mnは1.91で
あった。またその融解温度は113.7℃であり、その2%重
量減温度は301℃であった。このポリマー中に含まれる
バチルアルコールの割合は、ポリマー中に含まれる脂肪
族ジカルボン酸成分100モル当り、0.50モルの割合であ
る。また、機械的強度を測定したところ、弾性率225MP
a、上降伏点応力24.8MPa、破断応力51.5MPa、破断点伸
度710%であった。
【0026】実施例3
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.06g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.0
g(0.130モル)、バチルアルコール(3-オクタデシルオキ
シ-1,2-プロパンジオール)0.621g(1.83ミリモル)、チ
タンテトライソプロポキシド20ml(0.1ミリモル)を仕
込み、窒素雰囲気下、160℃でバチルアルコールの2個の
アルコールをエステル化した。1時間後1,4-ブタンジオ
ール16.90g(0.188モル)を加え、160℃で1時間反応し
た。昇温して180℃で1時間反応したのち、30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到達した。その後
さらに5時間反応を続けた。得られたポリマーは乳白色
で、Mn 64,300、Mw 119,600を有し、そのMw/Mnは1.86で
あった。またその融解温度は115.0℃であり、その2%重
量減温度は311℃であった。このポリマー中に含まれる
バチルアルコールの割合は、ポリマー中に含まれる脂肪
族ジカルボン酸成分100モル当り、1.01モルの割合であ
る。また、機械的強度を測定したところ、弾性率259MP
a、上降伏点応力22.3MPa、破断点応力50.0MPa、破断点
伸度731%であった。
【0027】実施例4
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.00g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.0
g(0.130モル)、バチルアルコール(3-オクタデシルオキ
シ-1,2-プロパンジオール)1.24g(3.60ミリモル)、チタ
ンテトライソプロポキシド20ml(0.1ミリモル)を仕込
み、窒素雰囲気下、160℃でバチルアルコールの2個のア
ルコールをエステル化した。2時間後1,4-ブタンジオー
ル16.96g(0.188モル)を加え、160℃で1時間反応し
た。昇温して180℃で1時間反応したのち、30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到達した。その後
さらに5時間反応を続けた。得られたポリマーは乳白色
で、Mn 98,300、Mw 171,000を有し、そのMw/Mnは1.74で
あった。またその融解温度は113.7℃であり、その2%
重量減温度は311℃であった。このポリマー中に含まれ
るバチルアルコールの割合は、ポリマー中に含まれる脂
肪族ジカルボン酸成分100モル当り、2.00モルの割合で
ある。また、機械的強度を測定したところ、弾性率180M
Pa、上降伏点応力20.5MPa、破断点応力50.9MPa、破断点
伸度777%であった。
【0028】実施例5
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.01g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.1
g(0.131モル)、バチルアルコール(3-オクタデシルオキ
シ-1,2-プロパンジオール)3.11g(9.04ミリモル)、チタ
ンテトライソプロポキシド20ml(0.1ミリモル)を仕込
み、窒素雰囲気下、160℃でバチルアルコールの2個のア
ルコールをエステル化した。1時間後1,4-ブタンジオー
ル17.0g(0.189モル)を加え、160℃で1時間反応し
た。昇温して180℃で1時間反応したのち、30分後200℃
に昇温した。さらに30分後反応温度を215℃にして、徐
々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到達した。その後
さらに6.5時間反応を続けた。得られたポリマーは白色
で、Mn 71,800、Mw 127,100を有し、そのMw/Mnは1.77で
あった。またその融解温度は108.8℃であり、その2%
重量減温度は308℃であった。このポリマー中に含まれ
るバチルアルコールの割合は、ポリマー中に含まれる脂
肪族ジカルボン酸成分100モル当り、5.01モルの割合で
ある。また、機械的強度を測定したところ、弾性率147M
Pa、上降伏点応力17.2MPa、破断点応力40.5MPa、破断点
伸度833%であった。
【0029】実施例6
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸5.01g(0.050モル)、コハク酸ジメチル19.1
g(0.131モル)、3-メトキシ-1,2-プロパンジオール0.972
g(9.16ミリモル)、チタンテトライソプロポキシド20ml
(0.1ミリモル)を仕込み、窒素雰囲気下、160℃でバチ
ルアルコールの2個のアルコールをエステル化した。1
時間後1,4-ブタンジオール16.9g(0.188モル)を加
え、160℃で1時間反応した。昇温して180℃で1時間反応
したのち、30分後200℃に昇温した。さらに30分後反応
温度を215℃にして、徐々に減圧し、30分で真空度0.1mm
Hgに到達した。その後さらに5時間反応を続けた。得ら
れたポリマーは白色で、Mn 65,400、Mw 115,800を有
し、そのMw/Mnは1.77であった。またその融解温度は11
4.9℃であり、その2%重量減温度は304℃であった。こ
のポリマー中に含まれる3-メトキシ-1,2-プロパンジオ
ールの割合は、ポリマー中に含まれる脂肪族ジカルボン
酸成分100モル当り、5.10モルの割合である。また、機
械的強度を測定したところ、弾性率288MPa、上降伏点応
力20.6MPa、破断点応力62.8MPa、破断点伸度817%であっ
た。
【0030】実施例7
撹拌羽つき内容量100ミリリットルのガラス製反応器に
無水コハク酸19.2g(0.192モル)、バチルアルコール(3-
オクタデシルオキシ-1,2-プロパンジオール)0.622g(1.
81ミリモル)、チタンテトライソプロポキシド20ml(0.1
ミリモル)を仕込み、窒素雰囲気下、160℃でバチルア
ルコールの2個のアルコールをエステル化した。1時間
後1,4-ブタンジオール17.0g(0.189モル)を加え、160
℃で1時間反応した。昇温して180℃で1時間反応したの
ち、30分後200℃に昇温した。さらに30分後反応温度を2
15℃にして、徐々に減圧し、30分で真空度0.1mmHgに到
達した。その後さらに6.5時間反応を続けた。得られた
ポリマーは白色で、Mn 86,600、Mw 149,000を有し、そ
のMw/Mnは1.72であった。またその融解温度は114.2℃で
あり、その2%重量減温度は318℃であった。このポリ
マー中に含まれるバチルアルコールの割合は、ポリマー
中に含まれる脂肪族ジカルボン酸成分100モル当り、0.9
42モルの割合である。また、機械的強度を測定したとこ
ろ、弾性率232MPa、上降伏点応力25.6MPa、破断応力58.
0MPa、破断点伸度787%であった。
【0031】
【発明の効果】本発明により製造される高分子量脂肪族
ポリエステルは、3-アルコキシ1,2-プロパンジオールと
の共重合構造を有し、少量の3-アルコキシ1,2-プロパン
ジオールの添加で破断点伸度などの機械的強度を大きく
向上できる。従来の製造方法では、3-アルコキシ-1,2-
プロパンジオールの第2アルコールの反応性が他の第一
アルコールの反応性に比較して低いため、ある程度以上
の3-アルコキシ-1,2-プロパンジオールの添加は生成ポ
リエステルの重合度を減少させ、破断点伸度が大きく低
下する傾向を示した。本製造方法では、3-アルコキシ-
1,2-プロパンジオールの二つのアルコールは初めからエ
ステル化されているため、多量の3-アルコキシ-1,2-プ
ロパンジオールを重合度の低下なく共重合させることが
でき、高い破断点伸度を有するポリエステルを製造する
ことができる。しかも、この高分子量脂肪族ポリエステ
ルは、その脂肪族エステル結合に基づく生分解性を有す
る。Description: TECHNICAL FIELD The present invention relates to 3-alkoxy-1,2
The present invention relates to a method for producing a high elongation biodegradable high molecular weight aliphatic polyester containing a propanediol moiety. [0002] Synthetic polymers such as polyolefins and aromatic polyesters are used in large quantities as raw materials indispensable for daily life, but these synthetic polymers are not decomposed in the natural environment. With the increase in consumption, environmental problems have become apparent. For this reason, biodegradable plastics are being developed, and aliphatic polyesters are receiving attention as biodegradable polymers. Above all, polybutylene succinate produced from succinic acid or a derivative thereof and butanediol has been noted for its excellent melting point and mechanical strength (JP-A-5-70566,
JP-A-9-26991, JP-A-9-13259, etc.). However, since polybutylene succinate alone cannot always provide sufficient mechanical strength and workability for practical use, improvement of physical properties by copolymerization with various polyhydric alcohols, hydroxy acids, and the like has been studied (see, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-157556). Kaihei 9-31176
And Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-40762 ) and the present inventors have previously made it possible to homopolymerize 3-alkoxy-1,2-propanediol by copolymerizing it with an aliphatic dicarboxylic acid diester and an aliphatic glycol. A high molecular weight aliphatic polyester having a novel structure exhibiting a higher elongation than a polymer was proposed (Japanese Patent No. 3066500). [0004] The present invention relates to the above-mentioned patent.
A method for industrially producing a biodegradable high molecular weight aliphatic polyester having a higher elongation at break and excellent processability by improving the method for producing a high molecular weight aliphatic polyester presented in No. 3066500. The task is to provide [0005] The inventors of the present invention have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, have completed the present invention. That is, according to the present invention, the following general formula (1)
A compound containing a 3-alkoxy-1,2-propanediol moiety represented by the following formula: (Wherein, R 1 represents an aliphatic group having 1 to 22 carbon atoms, R 2
Represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms) and an aliphatic diol represented by the following general formula (2): HO-R 3 —OH (2) (wherein R 3 is A divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms) aliphatic dicarboxylic anhydride represented by the following general formula (3):
Alternatively, an ester of an aliphatic carboxylic acid represented by the following general formula (4) is copolymerized: (Wherein, R 2 represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms). (Wherein, R 2 represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms,
R 4 represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms) having an ester portion A represented by the following general formula (5) and an ester portion B represented by the following general formula (6). (In the formula, R 2 and R 3 are the same as described above. P represents the mole fraction of the ester moiety (A) represented by the general formula (5).) (In the formula, R 1 and R 2 are the same as above. R represents the mole fraction of the ester moiety (B) represented by the general formula (6).) Provided. [0006] The process for producing a polymer weight fat side polyesters of the present invention, a compound represented by the general formula (1), the general
Condensation reaction between the aliphatic diol represented by the formula (2) and the aliphatic dicarboxylic anhydride represented by the general formula (3) or the aliphatic dicarboxylic diester represented by the general formula (4) It is characterized by. The compound containing a 3-alkoxy-1,2-propanediol moiety represented by the general formula (1) is preferably a compound represented by the following general formula (7).
It is synthesized by reacting an alkoxy-1,2-propanediol with an aliphatic dicarboxylic anhydride represented by the general formula (3). Embedded image (In the formula, R 1 represents an aliphatic group having 1 to 22 carbon atoms.) In this case, the aliphatic carboxylic acid anhydride represented by the general formula (3) is excessively present or the general formula (3) By selecting an embodiment performed in the presence of the aliphatic carboxylic acid ester represented by 4), the operation of adding these carboxylic acid components in the subsequent condensation reaction with the compound represented by the general formula (1) can be omitted. Therefore, it is desirable to adopt such a reaction mode in the present invention. The proportion of 3-alkoxy-1,2-propanediol used may be within a range such that the molecular weight of the target polymer is 10,000 or more, and is usually from 0.0005 to 1 per mol of the aliphatic dicarboxylic acid unit. 0.20 mol, preferably 0.0
It is a ratio of 01 to 0.10 mol. If the use ratio of 3-alkoxy-1,2-propanediol is more than the above range, the resulting polymer (polycondensate) does not increase in the degree of polymerization and a fragile polymer is produced, which is not preferable. The 3-alkoxy-1,2-propanediol represented by the general formula (7) can be obtained, for example, by reacting glycerin with an alcohol. Examples of the alcohol in this case include saturated and unsaturated alcohols having an aliphatic group having 1 to 22 carbon atoms. Examples of such alcohols include methyl alcohol, ethyl alcohol, butyl alcohol, octyl alcohol, lauryl alcohol, pentadecyl alcohol, stearyl alcohol, docosyl alcohol, allyl alcohol, crotyl alcohol, cyclopentanol, cyclohexanol and the like. No. The aliphatic diol represented by the general formula (2) to be condensed with the compound represented by the general formula (1) includes ethylene glycol, propylene glycol,
Examples thereof include 1,4-butanediol, 1,6-hexanediol, and 1,4-cyclohexanedimethanol. An aliphatic dicarboxylic anhydride represented by the general formula (3) and an aliphatic dicarboxylic acid anhydride represented by the general formula (4) are condensed with the compound represented by the general formula (1) together with the aliphatic diol. Examples of the dicarboxylic acid diester include anhydrides and diesters of aliphatic dicarboxylic acids such as succinic acid, adipic acid, suberic acid, sebacic acid, and dodecane diacid. The proportion of the aliphatic diol represented by the general formula (2) is equal to or slightly greater than the total number of moles of the aliphatic dicarboxylic acid derivatives represented by the general formulas (1), (3) and (4). Is preferably used. These dicarboxylic acid components may be added after the formation of the compound represented by the general formula (1), but the reaction system for forming the compound represented by the general formula (1) as described above is used. Can be added in advance. According to the latter reaction method, the addition step is omitted, which is extremely advantageous for industrial production. The condensation reaction according to the present invention is preferably carried out in the presence of a conventionally known catalyst for transesterification.
In the above reaction, the reaction temperature is 100 to 300 ° C, preferably 120 to 250 ° C. The reaction pressure can be reduced pressure, normal pressure or slightly increased pressure (0.5 kg / cm 2 G or less),
Preferably, the pressure is from normal pressure to reduced pressure. When carrying out the condensation reaction, the reaction is preferably carried out with 3-alkoxy-1,2 by an aliphatic dicarboxylic anhydride.
Esterification of both alcohol parts of 1-propanediol (Part 1
Step: a step of forming a compound represented by the general formula (1)), a precondensation step (second step) in which an aliphatic diol and a dicarboxylic acid component are added, and a high-molecular-weight step (third step). In the precondensation step, a low molecular weight condensate having an aliphatic diol bonded to the terminal is formed. The number average molecular weight of this condensate is preferably from 5000 to 10,000,
The molecular weight can be appropriately adjusted depending on the reaction conditions and reaction time. In the high molecular weight step, a high molecular weight condensate is formed by condensing the aliphatic diol bonded to the terminal of the low molecular weight condensate while removing the aliphatic diol. Can produce more than 10,000 condensates. The reaction conditions in this case may be any conditions under which the by-produced aliphatic diol can exist as a gas. This molecular weight conversion step can be performed in the same apparatus as the reaction apparatus for performing the precondensation step or in a polymerization apparatus having high stirring efficiency. When the same apparatus is used, after the completion of the precondensation reaction, the reaction conditions may be changed, for example, the reaction temperature may be increased and the reaction pressure may be decreased to carry out the condensation reaction of the precondensate. The biodegradable high molecular weight aliphatic polyester obtained by the method of the present invention comprises an ester moiety A represented by the above general formula (5).
And the ester moiety B of the general formula (6). In this case, in the general formula (5) showing the ester moiety A, R 2 represents a chain or cyclic divalent aliphatic group, and has 1 to 12, preferably 2 to 6 carbon atoms. Examples of such a divalent aliphatic group include an alkylene group such as methylene, ethylene, propylene, butylene, hexylene, octylene, dodecylene, cyclohexylene, and cyclohexane dimethylene. R 3 represents a linear or cyclic divalent aliphatic group, and has 1 to 12, preferably 2 to 6 carbon atoms. As such a divalent aliphatic group, an alkylene group, for example, methylene, ethylene, propylene,
Butylene, hexylene, octylene, dodecylene, cyclohexylene, cyclohexane dimethylene, and the like. In the general formula (6) representing the ester moiety B, R 2 has the same meaning as described above, and R 1 has 1 to 1 carbon atoms.
And 22 aliphatic groups. Such aliphatic groups include
Alkyl or alkenyl groups such as methyl, ethyl, propyl, butyl, hexyl, octyl, nonyl,
Decyl, dodecyl, lauryl, stearyl, icosyl,
Docosyl, allyl, oleyl, behenyl, dodecenyl,
Cyclohexylene, cyclohexane dimethylene and the like can be mentioned. The high molecular weight polyester of the present invention has a number average molecular weight of 10,000 or more, preferably 30,000 or more. In this case, the upper limit of the number average molecular weight is about 1,000,000. The high-molecular-weight aliphatic polyester produced according to the present invention has a copolymerized structure with 3-alkoxy-1,2-propanediol, and has an elongation at break when a small amount of 3-alkoxy-1,2-propanediol is added. Mechanical strength such as degree can be greatly improved. Further, in this manufacturing method, the patent No. 3066 is used.
Compared with the method described in No. 500, a larger amount of 3-alkoxy-1,2-propanediol can be copolymerized without lowering the elongation at break. Moreover, this high molecular weight aliphatic polyester is
It has biodegradability based on its aliphatic ester bond. Next, the present invention will be described in detail with reference to examples. Various physical property values of the aliphatic polyester were measured by the following methods. (Molecular Weight and Molecular Weight Distribution) A calibration curve was prepared from standard polystyrene using gel permeation chromatography (GPC), and the number average molecular weight (Mn),
Weight average molecular weight (Mw) and molecular weight distribution (Mw / Mn)
I asked. The eluent used was chloroform. (Thermal Properties) Differential Scanning Calorimeter (DS)
The melting temperature and glass transition point were determined by C). The thermal decomposition temperature was determined by a thermogravimetric analyzer (TG). (Mechanical strength) Measured using a tensile tester. EXAMPLE 1 5.01 g (0.050 mol) of succinic anhydride and dimethyl succinate in a 100 ml glass reactor equipped with stirring blades were added.
0 g (0.130 mol), 0.187 g (0.544 mmol) of batyl alcohol (3-octadecyloxy-1,2-propanediol),
20 ml (0.1 mmol) of titanium tetraisopropoxide was charged, and two alcohols of batyl alcohol were esterified at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. After 2 hours, 17.0 g (0.189 mol) of 1,4-butanediol was added and reacted at 160 ° C. for 1 hour. After raising the temperature and reacting at 180 ° C for 1 hour, 30 minutes later, 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 4 hours. The resulting polymer was white and had Mn of 97,100, Mw of 201,000, and its Mw / Mn was 2.07. Its melting temperature was 114.9 ° C and its 2% weight loss temperature was 307 ° C. 3 contained in this polymer
The ratio of -methoxy-1,2-propanediol is 0.30 per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer.
It is a mole ratio. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 216 MPa, the upper yield point stress was 23.1 MPa, and the breaking stress was 56.
It was 3 MPa and the elongation at break was 721%. COMPARATIVE EXAMPLE 1 26.34 g (0.180 mol) of dimethyl succinate, 16.90 g (0.188 mol) of 1,4-butanediol, and 18 ml (0.09 mol) of titanium tetraisopropoxide were placed in a glass reactor having a capacity of 100 ml with stirring blades. Mmol), and the reaction was started at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere to elute methanol.
One hour later, the reaction temperature was raised to 180 ° C and the temperature was raised. After another 30 minutes 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 7 hours. The resulting polymer was milky white and had Mn of 32,400, Mw of 52,800, and its Mw / Mn was 1.63. Its melting temperature was 114.1 ° C and its 2% weight loss temperature was 322 ° C. Further, when the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 459 MPa, the upper yield point stress was 26.0 MPa, the breaking stress was 23.1 MPa, and the breaking elongation was 119%. COMPARATIVE EXAMPLE 2 26.32 g (0.180 mol) of dimethyl succinate, 16.83 g (0.187 mol) of 1,4-butanediol,
Octadecyl-1,2-propanediol) 0.187 g (0.541
Mmol), titanium tetraisopropoxide 20 ml (0.1
Mmol), and the reaction was started at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere to elute methanol. 1 hour after reaction temperature 180
℃ and heated. After another 30 minutes, the temperature was raised to 200 ° C. 3 more
After 0 minute, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 3 hours. The obtained polymer is light brown, Mn 68,900, Mw 113,
It had a Mw / Mn of 1.65. The ratio of batyl alcohol contained in the polymer is 0.3 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 277 MPa, the upper yield point stress was 24.7 MPa, the breaking point stress was 40.3 MPa,
The elongation at break was 470%. Example 2 5.02 g (0.050 mol) of succinic anhydride and 19.0 g of dimethyl succinate were placed in a glass reactor having an inner volume of 100 ml with stirring blades.
g (0.130 mol), 0.31 g (0.902 mmol) of batyl alcohol (3-octadecyloxy-1,2-propanediol), and 20 ml (0.1 mmol) of titanium tetraisopropoxide at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. Were esterified. After 1 hour, 16.90 g (0.188 mol) of 1,4-butanediol was added, and the mixture was reacted at 160 ° C. for 1 hour. After raising the temperature and reacting at 180 ° C for 1 hour, 30 minutes later, 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 5 hours. The resulting polymer was milky white and had Mn 78,200, Mw 149,400 and its Mw / Mn was 1.91. Its melting temperature was 113.7 ° C, and its 2% weight loss temperature was 301 ° C. The ratio of batyl alcohol contained in the polymer is 0.50 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 225MP.
a, the upper yield point stress was 24.8 MPa, the breaking stress was 51.5 MPa, and the breaking elongation was 710%. EXAMPLE 3 5.06 g (0.050 mol) of succinic anhydride and 19.0 g of dimethyl succinate were placed in a glass reactor having an internal volume of 100 ml with stirring blades.
g (0.130 mol), 0.621 g (1.83 mmol) of batyl alcohol (3-octadecyloxy-1,2-propanediol), and 20 ml (0.1 mmol) of titanium tetraisopropoxide at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. Were esterified. After 1 hour, 16.90 g (0.188 mol) of 1,4-butanediol was added, and the mixture was reacted at 160 ° C. for 1 hour. After raising the temperature and reacting at 180 ° C for 1 hour, 30 minutes later, 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 5 hours. The resulting polymer was milky white and had Mn of 64,300, Mw of 119,600, and its Mw / Mn was 1.86. Its melting temperature was 115.0 ° C and its 2% weight loss temperature was 311 ° C. The ratio of batyl alcohol contained in the polymer is 1.01 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 259MP.
a, the upper yield point stress was 22.3 MPa, the break point stress was 50.0 MPa, and the break elongation was 731%. Example 4 5.00 g (0.050 mol) of succinic anhydride and 19.0 g of dimethyl succinate were placed in a glass reactor having an internal volume of 100 ml with stirring blades.
g (0.130 mol), 1.24 g (3.60 mmol) of batyl alcohol (3-octadecyloxy-1,2-propanediol), and 20 ml (0.1 mmol) of titanium tetraisopropoxide at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. Were esterified. After 2 hours, 16.96 g (0.188 mol) of 1,4-butanediol was added, and the mixture was reacted at 160 ° C. for 1 hour. After raising the temperature and reacting at 180 ° C for 1 hour, 30 minutes later, 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was continued for another 5 hours. The resulting polymer was milky white and had Mn of 98,300, Mw of 171,000, and its Mw / Mn was 1.74. Its melting temperature is 113.7 ℃, 2% of which
The weight loss temperature was 311 ° C. The ratio of batyl alcohol contained in the polymer is 2.00 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 180M.
Pa, upper yield point stress was 20.5 MPa, rupture stress was 50.9 MPa, and rupture elongation was 777%. Example 5 5.01 g (0.050 mol) of succinic anhydride and 19.1 g of dimethyl succinate were placed in a glass reactor having an internal volume of 100 ml with stirring blades.
g (0.131 mol), 3.11 g (9.04 mmol) of batyl alcohol (3-octadecyloxy-1,2-propanediol), and 20 ml (0.1 mmol) of titanium tetraisopropoxide at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. Were esterified. After 1 hour, 17.0 g (0.189 mol) of 1,4-butanediol was added and reacted at 160 ° C. for 1 hour. After raising the temperature and reacting at 180 ° C for 1 hour, 30 minutes later, 200 ° C
The temperature rose. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., the pressure was gradually reduced, and the vacuum reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was further continued for 6.5 hours. The resulting polymer was white and had Mn 71,800, Mw 127,100, and its Mw / Mn was 1.77. Its melting temperature is 108.8 ℃, 2% of which
The weight loss temperature was 308 ° C. The ratio of batyl alcohol contained in the polymer is 5.01 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 147M.
Pa, the upper yield point stress was 17.2 MPa, the break point stress was 40.5 MPa, and the break elongation was 833%. EXAMPLE 6 5.01 g (0.050 mol) of succinic anhydride and 19.1 g of dimethyl succinate were placed in a glass reactor having an internal volume of 100 ml with stirring blades.
g (0.131 mol), 3-methoxy-1,2-propanediol 0.972
g (9.16 mmol), titanium tetraisopropoxide 20 ml
(0.1 mmol), and two alcohols of batyl alcohol were esterified at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. 1
After an hour, 16.9 g (0.188 mol) of 1,4-butanediol was added and reacted at 160 ° C. for 1 hour. After the temperature was raised and reacted at 180 ° C. for 1 hour, the temperature was raised to 200 ° C. after 30 minutes. After another 30 minutes, the reaction temperature was raised to 215 ° C., and the pressure was gradually reduced.
Hg reached. Thereafter, the reaction was continued for another 5 hours. The resulting polymer was white and had Mn 65,400, Mw 115,800, and its Mw / Mn was 1.77. Its melting temperature is 11
4.9 ° C. and its 2% weight loss temperature was 304 ° C. The ratio of 3-methoxy-1,2-propanediol contained in the polymer is 5.10 mol per 100 mol of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 288 MPa, the upper yield stress was 20.6 MPa, the stress at break was 62.8 MPa, and the elongation at break was 817%. Example 7 19.2 g (0.192 mol) of succinic anhydride and a mixture of batyl alcohol (3-
0.622 g of octadecyloxy-1,2-propanediol (1.
81 mmol), titanium tetraisopropoxide 20 ml (0.1
Mmol) and esterified two alcohols of batyl alcohol at 160 ° C. under a nitrogen atmosphere. One hour later, 17.0 g (0.189 mol) of 1,4-butanediol was added, and 160
Reaction was performed at ℃ for 1 hour. After the temperature was raised and reacted at 180 ° C. for 1 hour, the temperature was raised to 200 ° C. after 30 minutes. After an additional 30 minutes, the reaction temperature
The temperature was reduced to 15 ° C., the pressure was gradually reduced, and the pressure reached 0.1 mmHg in 30 minutes. Thereafter, the reaction was further continued for 6.5 hours. The resulting polymer was white and had Mn 86,600, Mw 149,000, and its Mw / Mn was 1.72. Its melting temperature was 114.2 ° C and its 2% weight loss temperature was 318 ° C. The ratio of batyl alcohol contained in this polymer was 0.9 per 100 moles of the aliphatic dicarboxylic acid component contained in the polymer.
42 moles. When the mechanical strength was measured, the elastic modulus was 232 MPa, the upper yield point stress was 25.6 MPa, and the breaking stress was 58.
It was 0 MPa and the elongation at break was 787%. The high molecular weight aliphatic polyester produced according to the present invention has a copolymerized structure with 3-alkoxy-1,2-propanediol, and a small amount of 3-alkoxy-1,2-propanediol. The mechanical strength such as elongation at break can be greatly improved by the addition of. In the conventional production method, 3-alkoxy-1,2-
Since the reactivity of the secondary alcohol of propanediol is lower than the reactivity of other primary alcohols, the addition of 3-alkoxy-1,2-propanediol to a certain degree or more decreases the degree of polymerization of the formed polyester, The elongation at break tended to decrease significantly. In this production method, 3-alkoxy-
Since the two alcohols of 1,2-propanediol are esterified from the beginning, a large amount of 3-alkoxy-1,2-propanediol can be copolymerized without decreasing the degree of polymerization, and the elongation at break is high. Can be produced. Moreover, the high molecular weight aliphatic polyester has biodegradability based on the aliphatic ester bond.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 隆志 茨城県つくば市東1丁目1番 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 (56)参考文献 特開 平9−31176(JP,A) 米国特許5487966(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 63/00 - 63/91 CA(STN) REGISTRY(STN)──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (72) Inventor Takashi Masuda 1-1-1 Higashi, Tsukuba, Ibaraki Pref., National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (56) References JP 9-31176 (JP, A) US Patent 5,487,966 (US, A) (58) Fields investigated (Int. Cl. 7 , DB name) C08G 63/00-63/91 CA (STN) REGISTRY (STN)
Claims (1)
シ-1,2-プロパンジオール部位を含有する化合物と、 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜22の脂肪族基を示し、R2
は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す)下記一般式
(2)で表される脂肪族ジオールと、 【化2】 HO−R3−OH (2) (式中、R3は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す)下
記一般式(3)で表される脂肪族ジカルボン酸無水物、
または下記一般式(4)で示される脂肪族カルボン酸の
ジエステルを共重合させることを特徴とする、 【化3】(式中、R2は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示す) 【化4】 (式中、R2は炭素数1〜12の二価脂肪族基を示し、
R4は炭素数1〜4のアルキル基を示す)下記一般式
(5)で示されるエステル部Aと下記一般式(6)で示
されるエステル部Bを有する生分解性高分子量脂肪族ポ
リエステルの製造方法。 【化5】 (式中、R1及びR2は前記と同じ。pは前記一般式
(5)で示されるエステル部(A)のモル分率を示
す。) 【化6】 (式中、R1及びR2は前記と同じ。rは前記一般式
(6)で示されるエステル部(B)のモル分率を示
す。)(57) [Claim 1] A compound containing a 3-alkoxy-1,2-propanediol moiety represented by the following general formula (1): (Wherein, R 1 represents an aliphatic group having 1 to 22 carbon atoms, R 2
Represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms) and an aliphatic diol represented by the following general formula (2): HO-R 3 —OH (2) (wherein R 3 is A divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms) aliphatic dicarboxylic anhydride represented by the following general formula (3):
Or copolymerizing a diester of an aliphatic carboxylic acid represented by the following general formula (4): (Wherein, R 2 represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms). (Wherein, R 2 represents a divalent aliphatic group having 1 to 12 carbon atoms,
R 4 represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms) of a biodegradable high molecular weight aliphatic polyester having an ester portion A represented by the following general formula (5) and an ester portion B represented by the following general formula (6) Production method. Embedded image (In the formula, R 1 and R 2 are the same as described above. P represents the mole fraction of the ester portion (A) represented by the general formula (5).) (In the formula, R 1 and R 2 are the same as described above. R represents the mole fraction of the ester moiety (B) represented by the general formula (6).)
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