JP3436171B2 - 光記録媒体再生装置 - Google Patents
光記録媒体再生装置Info
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Description
像等で記録された光記録媒体から情報を再生する光記録
媒体再生装置に係り、特に、プリペイドカード、クレジ
ットカード、キャッシュカード、証明用カードなどの記
録媒体に記録されている情報を再生する光記録媒体再生
装置に関するものである。
るが、プリペイドカードやクレジットカード、証明用カ
ードなどとして、従来の磁気記録媒体を用いたものが容
易に偽造、改ざんされ得ることから、これに代わるもの
としてカード型の光記録媒体が注目され、その中でもホ
ログラムを用いたものが偽造・改ざんに有効であるとし
て特に重視されている。
グラムパターンをCGH(コンピュータ・ジェネレイテ
ッド・ホログラム)として1つの基板に配列した光記録
媒体を既に開発し、特許出願している(特開平10−1
43603号公報)。この光記録媒体では、複数のホロ
グラムパターンが複数の行と複数の列に沿って2次元的
に配列されている。そして、この光記録媒体から記録デ
ータを読み出すには、光記録媒体を列方向に搬送し、行
方向に配列された複数のホログラムパターンにそれぞれ
光線を照射して、その透過回折光あるいは反射回折光に
より投影される光線のパターン、又は投影される再生画
像から記録データを読み出している。
の概略構成を図7に示し、以下に説明する。なお、図7
に示す光記録媒体再生装置は透過型光記録媒体から情報
を再生する再生装置である。
源)31からは、半導体レーザ等から出力される単色光
ビームがレンズ52を介して、光カード(光記録媒体)
30に設けられた情報記録エリア33にそれぞれ照射さ
れる。この情報記録エリア33は情報がホログラム(C
GH:コンピュータ・ジェネレイテッド・ホログラム)
の縞模様として記録されており、情報記録エリア33に
照射されたレーザビームは、情報記録エリア33を透過
して、そのうちのホログラムで回折された1次回折光が
CCD等の受光素子(撮像手段)34にて受光され、情
報記録エリア33に記録されている情報が読み取られ
る。
す場合には、情報記録エリアのホログラムの下にアルミ
などの反射膜が設けられており、レーザビーム照射装置
31からのレーザビームを反射するので、受光素子34
は光カード30に対してレーザビーム照射装置31と同
じ側に設けられて回折光を受光する構成となっている。
では、光源として単色性と指向性を兼ね備えたレーザ光
が用いられてきた。このレーザ光は高い単色性を有する
ので、ホログラムで回折される際に光が分散して像がぼ
けることがなく、また高い指向性を有するので、再生像
の構成ドットをレンズなどでミクロンオーダのスポット
に集光することが可能となり、高い鮮明度の再生像を得
ることができる。
使用した従来の光記録媒体再生装置は、量産型のレーザ
ダイオードを使用する場合でも、そのレーザダイオード
を駆動するために複雑なドライブ回路が必要となるの
で、白色電球などに比べてコストがかかるものであっ
た。また、レーザ光による実像を直接目で見ることはで
きないので、レーザ光が直接目に入らないような構造に
したうえで、スクリーンや撮像素子に像(実像)を映し
出すような構成に限定されていた。
として使用することは、コストの面で非常に有効ではあ
るが、これらの光は単色光ではないため、ホログラムで
回折した光が波長ごとに分散して像がぼけてしまうの
で、再生装置の光源として使用することは困難であっ
た。
(LED)が光源として使用可能な光記録媒体再生装置
を提供することを目的とする。
は、ホログラムで回折した光の分散がほとんどなく、ま
た、コストもレーザダイオードを使用する場合に比べて
非常に少なくて済む。しかしながら、従来の光記録媒体
再生装置の光源として、発光ダイオードをそのまま使用
した場合には、発光ダイオードの出力光はレーザ光より
も空間的コヒーレンスが低いので、レンズなどの結像系
を用いても像の構成ドットをミクロンオーダにまで集光
することは不可能であり、高解像度の像を得ることはで
きない。また、発光ダイオードの出力光は輝度が不十分
なため、像を映し出すスクリーンや撮像素子をホログラ
ムのすぐ近くに設置する必要があり、設計上の制約が生
じたり大きな像が得られないなどの不都合が生じる。
ホールを設けると共に、実像よりも大きな像が得られる
虚像を映し出す構成とすることで、光源に安価な発光ダ
イオードを使用してもホログラムに記録された情報を良
好に再生することを可能にしている。
体再生装置を提供しようとするものである。
媒体から情報を再生する光記録媒体再生装置であって、
単色光を出力する発光手段と、この発光手段から出力さ
れる光の一部を通過させる孔を有するピンホールとを有
し、前記CGHの大きさxを、 x>(L/2)tanΘ (ただし、Lは前記ピンホールから目視位置までの距
離、Θは虚像の最大回折角)で示される範囲にして、前
記ピンホールの孔を通過した光が前記CGHに照射さ
れ、前記CGHにより回折された光が結像する虚像を目
視可能となるように構成したことを特徴とする光記録媒
体再生装置。
媒体から情報を再生する光記録媒体再生装置であって、
単色光を出力する光源と、この光源から出力される光の
一部を通過させる孔を有するピンホールと、このピンホ
ールの孔を通過した光が前記CGHに照射され、回折さ
れた光を集光するレンズと、このレンズによって結像さ
れる虚像を撮像する撮像手段とを有し、前記CGHの大
きさxを、 x>(L/2)tanΘ (ただし、Lは前記ピンホールから前記レンズまでの距
離、Θは虚像の最大回折角)で示される範囲にして、前
記CGHにより回折された光が結像する虚像を前記撮像
手段にて撮像するように構成したことを特徴とする光記
録媒体再生装置。
ホログラムの回折による再生像のうち、従来の光記録媒
体再生装置でスクリーン上に再生していた1次回折光に
よる実像ではなく、虚像を直接見る又は虚像を撮像する
ようにしたものである。そして、虚像は、光源を含みか
つ光源と観測点とを結ぶ直線に垂直な面内に発生するの
で、虚像の構成ドットの大きさは光源の大きさに等しく
なる。そこで、虚像の構成ドットを小さくするために、
光源の前面にピンホールを配置し、光源に発光ダイオー
ド(LED)を用いた場合でも点光源となるようにし
た。
光源のコヒーレンスに関係なく行うことができる極めて
有効な手段である。そして、光パワーの損失は生じるこ
とになるが、虚像の撮影は、光源からの光を直接撮像素
子で受けて撮像するので、ピンホールを通ったLEDの
光でも十分な光パワーを有している。
た情報を直接目視することができる本発明の光記録媒体
再生装置の原理について図1に示す概略図と共に説明す
る。
(光記録媒体)10に対して、ピンホール2を通過した
単色のLED1からの光を照射したときに、CGH3を
透して点光源(ピンホール2の孔)を見ると、CGH3
の透過回折光は眼球4の水晶体5を介して網膜6に結像
する。このとき結像する像は、ホログラム再生画像の虚
像7であり、CGH3の範囲内で点光源の位置に虚像7
を見ることができる。
ドの場合には、光カードに対して点光源と同じ側から見
たときに、CGHの向こう側の点光源と等距離の位置に
虚像を見ることができる。
カード10の情報を撮像する場合には、図2に示すよう
に、CGH3を透して点光源(ピンホール2の孔)が見
える位置にレンズ8とCCD(撮像手段)9とを設ける
ことにより、CGH3の透過回折光がレンズ8を介して
CCD9に結像するので、虚像7を撮像することができ
る。なお、レンズ8とCCD9との間隔と、レンズ8と
点光源との間隔(又はレンズと虚像7との間隔)の比に
より、虚像7を撮像する際の撮像倍率(縮小倍率)が決
まる。また、反射型のCGHが設けられた光カードから
情報を再生する場合も、目視する場合と同様の方法によ
り可能である。
3及び図4に示す。図3に示す光記録媒体再生装置の第
1の実施の形態は、ホログラム(CGH)に記録された
情報を直接目視することができる光記録媒体再生装置の
構成例を示す図であり、図4に示す光記録媒体再生装置
の第2の実施の形態は、ホログラム(CGH)に記録さ
れた情報を撮像手段により撮像することができる光記録
媒体再生装置の構成例を示す図である。
色光を出力するLED1と、ホログラム(CGH)3に
記録された情報の示す像の構成ドットとほぼ同じ大きさ
の孔が設けられたピンホール2と、光カード(光記録媒
体)10を挿入するために筐体に設けられたスロット1
2と、虚像を見るための覗き孔11とを備えている。そ
して、スロット12に透過型のCGH3が設けられた光
カード10が挿入されると、単色のLED1から出力さ
れる光は、ピンホール2の孔を通過してCGH3照射さ
れる。CGH3で回折された回折光は、筐体に設けられ
た覗き孔11に向かって出力されるので、覗き孔11か
ら覗くと、ピンホール2の位置に虚像が見えることにな
る。
は、単色光を出力するLED1と、ホログラム(CG
H)3に記録された情報の示す像の構成ドットとほぼ同
じ大きさの孔が設けられたピンホール2と、光カード
(光記録媒体)10を挿入するために筐体に設けられた
スロット12と、回折光が入力されるレンズ8と、レン
ズ8で結像された虚像を撮像するCCD(撮像手段)9
と、CCD(撮像手段)9で撮像した虚像を映し出す液
晶ディスプレイ(表示手段)13とを備えている。そし
て、スロット12に透過型のCGH3が設けられた光カ
ード10が挿入されると、単色のLED1から出力され
る光は、ピンホール2の孔を通過してCGH3照射され
る。CGH3で回折された回折光は、レンズ8を介して
CCD9に供給されて虚像が撮像される。さらに、この
CCD9にて撮像された虚像は、図示しない映像回路に
よって映像化され、筐体に設けられた液晶ディスプレイ
13に表示される。なお、CCD9にて撮像された虚像
は、図示しない記憶手段(HDD、FDD、半導体メモ
リ、光ディスク状記録媒体など)にて記録するようにし
ても良い。
生装置21において、光源(ピンホール)2とホログラ
ム3との距離を変化させたときの虚像の大きさを測定し
た結果を示すグラフであり、縦軸に虚像の大きさ、横軸
に光源2とCGH3との距離を取ったものである。虚像
の大きさは、CCD9上の画素サイズをレンズの縮小倍
率で割ることにより、実寸値を得ることができる。この
ときのCGH3は、10mm×10mmの大きさのもの
を使用し、光源2からCCD9までの距離は常に一定と
した。また、Xは虚像の幅を示し、Y1は虚像の縦の長
さ、Y2は光源2と虚像の下部までの長さを示してい
る。
は、光源2とCGH3との距離に比例して増大してい
る。そして、虚像サイズと光源2とCGH3との距離と
の比の逆正接(ArcTan)から得られる虚像の回折
角は、レーザ光源で測定した実像の回折角と一致する。
すなわち、光源2から虚像の中心までの距離を虚像サイ
ズとすると、虚像サイズはY2+Y1/2となるので、光
源2とCGH3との距離をDとすると、CGH3におけ
る光源2と虚像の中心とのなす角Θ1(回折角:図1参
照)は、式(1)で表される。
に見えることを合わせて考えると、虚像の大きさはCG
H3の大きさが限界値となるので、CGH3の大きさが
わかれば、虚像の大きさの限界値における光源2とCG
H3との距離を式(1)から算出することができる。図
5のグラフに示した実施の形態の場合、CGH3の大き
さは10mm×10mmであるので、Y1+Y2<10
(mm)となる。そして、回折角Θ1は一定の値となる
ので、距離Dは一義的に決まることになる。なお、実際
には、虚像の最大限界値を得ようとする場合には、LE
Dの輝度が十分に採れないことが多いので、十分な輝度
が得られる範囲で、Y1+Y2の値を決定することにな
る。
は一定として計算しているので、この距離が変わると、
式(1)の値も変わることになる。したがって、図6に
示すように、光源(ピンホール)2からレンズ8までの
距離をL(レンズ8からCCD9までの距離は一定)、
CGH3からレンズ8までの距離をd、虚像7における
最大回折角をΘとすると、虚像7の大きさ(虚像7の端
から端までの長さ)は、2(L−d)tanΘ(=Y2
+Y1/2)となる。さらに、虚像7は、CGH3の中
にだけ見えるので、CGH3の大きさをxとすると、虚
像7の再生可能領域はLx/dとなる。その結果、虚像
7が再生可能領域内に収まるようにするためには、式
(2)を満たす必要がある。
再生可能領域内に収まるようにするためには、式(3)
を満たせばよいことになる。
(3)を満たすように光記録媒体再生装置を設計すれ
ば、CGH3内に虚像7を見る、または、CGH3内で
再生される虚像7を撮像することが可能となる。
晶体5及び網膜6を使用して直接目視する場合も、全く
同様であり、例えば、最大回折角Θ=10(deg)の
CGH3を青色LED1で再生する場合、目(水晶体
8)と光源(ピンホール)2との距離をL=30(c
m)とすると、式(3)より、CGH3の大きさをx=
26mm(約1インチ)以上の大きさにすれば、CGH
3の設置位置に関係なく、虚像7の全てを見ることがで
きる。
媒体再生装置において、CGHにおけるレーザ光源と実
像の中心とのなす回折角Θ2は、虚像の中心とのなす回
折角Θ1と等しくなるので、式(1)は式(4)にな
る。
LEDを光源として使用した場合でも、レーザ光源を使
用した従来の光記録媒体再生装置で得られる実像と同じ
大きさの虚像を得ることができる。
重なり合うと、虚像がぼやけた感じになり、鮮明に映し
出すことができないので、虚像を構成する各スポット
は、重なり合わない様にするのが望ましい。そして、虚
像を構成する各スポットの位置は、ピンホール2の径サ
イズによって変化する。
a,CGH3のサイズを,レンズ8(または水晶体5)
とピンホール2とのの距離をL,レンズ8とCGH3と
の距離を,CGH3の最大回折角(全角)を,虚像7の
最大画角(全角)を,ピンホール2の画角(全角)をと
する。そして虚像7の最大辺を構成するN個の光スポッ
トの各々の画角はピンホールの画角に等しいと仮定す
る。
的関係より、式(5)が成り立つ。
(6)で表わされる。
るための条件は、式(7)である。
(2)を代入して整理すると、式(8)となる。
ピンホール2の径サイズaを式(8)を満たすように設
計しすれば良い。
の強くない発光ダイオードなどの素子を使用してホログ
ラムに記録された情報の再生を行うことができるので、
簡単な構成及び少ないコストで光記録媒体再生装置を製
造することができるという効果がある。
態の原理を説明するための概略図である。
態の原理を説明するための概略図である。
態を示す構成図である。
態を示す構成図である。
ためのグラフである。
さを説明するための概略構成図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】CGHにより情報が記録された光記録媒体
から情報を再生する光記録媒体再生装置であって、 単色光を出力する発光手段と、 この発光手段から出力される光の一部を通過させる孔を
有するピンホールとを有し、 前記CGHの大きさxを、 x>(L/2)tanΘ (ただし、Lは前記ピンホールから目視位置までの距
離、Θは虚像の最大回折角)で示される範囲にして、 前記ピンホールの孔を通過した光が前記CGHに照射さ
れ、前記CGHにより回折された光が結像する虚像を目
視可能となるように構成したことを特徴とする光記録媒
体再生装置。 - 【請求項2】CGHにより情報が記録された光記録媒体
から情報を再生する光記録媒体再生装置であって、 単色光を出力する光源と、 この光源から出力される光の一部を通過させる孔を有す
るピンホールと、 このピンホールの孔を通過した光が前記CGHに照射さ
れ、回折された光を集光するレンズと、 このレンズによって結像される虚像を撮像する撮像手段
とを有し、 前記CGHの大きさxを、 x>(L/2)tanΘ (ただし、Lは前記ピンホールから前記レンズまでの距
離、Θは虚像の最大回折角)で示される範囲にして、 前記CGHにより回折された光が結像する虚像を前記撮
像手段にて撮像するように構成したことを特徴とする光
記録媒体再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04808199A JP3436171B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 光記録媒体再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04808199A JP3436171B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 光記録媒体再生装置 |
Publications (2)
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JP3436171B2 true JP3436171B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=12793391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04808199A Expired - Lifetime JP3436171B2 (ja) | 1999-02-25 | 1999-02-25 | 光記録媒体再生装置 |
Country Status (1)
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JP4775552B2 (ja) * | 2005-11-25 | 2011-09-21 | 大日本印刷株式会社 | ホログラム読取装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3731039B2 (ja) * | 1997-06-23 | 2006-01-05 | 日本ビクター株式会社 | カラー立体画像表示装置 |
-
1999
- 1999-02-25 JP JP04808199A patent/JP3436171B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JP2000250388A (ja) | 2000-09-14 |
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