JP3434523B2 - 加温治療装置 - Google Patents

加温治療装置

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JP3434523B2
JP3434523B2 JP05110592A JP5110592A JP3434523B2 JP 3434523 B2 JP3434523 B2 JP 3434523B2 JP 05110592 A JP05110592 A JP 05110592A JP 5110592 A JP5110592 A JP 5110592A JP 3434523 B2 JP3434523 B2 JP 3434523B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、生体の患部を加温に
より治療する加温治療装置に関する。 【0002】 【従来の技術】生体の患部たとえば癌や前立線肥大を、
加温により治療する加温治療装置が一般に知られてい
る。 【0003】この加温治療装置は、加温部の温度を何等
かの方法で測定し、その測定値がある一定温度(ハイパ
ーサーミアでは43℃前後)に達するよう、加温出力の制
御を行なう。たとえば、特開昭62-117570 号公報に示さ
れるものがある。 【0004】温度測定の技術としては、熱電対、白金抵
抗体などの接触型から、“BME,Vol.28,Suppl.2,P48”に
示されるような無侵襲温度計測まで種々の方法があり、
測定値はそのまま、あるいは校正が加えられた状態で制
御に用いられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ただし、温度測定には
精度というものがある。これは、測定値と実際値との差
に相当する。たとえば、精度±0.5 ℃では、測定値42.7
℃であっても、実際値は42.2℃〜43.2℃の範囲に存在す
る。このため、測定値が望みの温度に達していても、実
際の温度はそれよりも低いことがある。加温治療の効果
は、患部が所定温度(たとえば癌ハイパーサーミアにお
いては42.5℃)よりも高くなっているかどうか大きな
ポイントである。 【0006】この発明は上記の事情を考慮したもので、
その目的とするところは、測定精度に影響を受けること
なく、患部の温度を加温効果が得られる状態に確実に加
熱することができ、常に適正な加温治療を可能とする信
頼性にすぐれた加温治療装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明の加温治療装置
は、生体の所定の部位を加温する加温手段と、この加温
手段により加温される温度を測定する測定手段と、この
測定手段により測定された測定値に対する上記測定手段
の測定精度から決定される測定値変動範囲に対応する値
を出力する変動範囲演算手段と、この変動範囲演算手段
により出力される上記測定値変動範囲の上限値と上記加
温手段による加温対象部位の近傍の温度についてあらか
じめ定められている制限域とを比較するとともに、上記
変動範囲演算手段により出力される上記測定値変動範囲
の下限値と上記加温手段により加温するためにあらかじ
め設定された温度設定値とを比較して、上記加温手段の
出力を制御する加温手段出力制御手段とを備える。 【0008】 【作用】生体の所定の部位が加温手段で加温され、この
加温される温度が測定手段で測定される。この測定値
対する測定手段の測定精度から決定される測定値変動範
囲の上限値と加温手段による加温対象部位の近傍の温度
についてあらかじめ定められている制限域とが比較され
るとともに、上記測定値変動範囲の下限値と上記加温手
段により加温するためにあらかじめ設定された温度設定
値とが比較されて、加温手段の出力が制御される。 【0009】 【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。図1において、1は測定対象物であ
るところの生体で、その生体1内の患部近傍にアンテナ
2が挿入される。 【0010】このアンテナ2はマイクロ波の送受信を行
なうもので、伝送線たとえば同軸ケーブル3とともに体
腔内加温・測温アプリケータを構成している。この同軸
ケーブル3は切換器4に接続される。 【0011】切換器4は、同軸ケーブル5を介して加温
手段であるところのマイクロ波加温ユニット6に接続さ
れるとともに、同軸ケーブル7を介して測定手段である
ところのラジオメトリ・システム・ユニット8に接続さ
れる。ラジオメトリ・システム・ユニット8は制御部1
0に接続され、その制御部10に切換器4、マイクロ波
加温ユニット6、表示部9が接続される。マイクロ波加
温ユニット6は、加温用のマイクロ波を発するものであ
る。 【0012】ラジオメトリ・システム・ユニット8は、
ラジオメータを主体とするいわゆる無侵襲温度計測装置
であり、切換器4から送られるマイクロ波を取込んで患
部の温度を測定し、かつその時々の測定精度(=分解
能)を逐次に検出する働きをする。 【0013】切換器4は、マイクロ波加温ユニット6と
アンテナ2との接続、およびラジオメトリ・システム・
ユニット8とアンテナ2との接続を選択的に切換える働
きをする。制御部10は、マイクロコンピュータおよび
その周辺回路からなり、次の機能手段を備える。 (1)切換器4の接続方向を所定時間ごとに交互に切換
える手段。 (2)ラジオメトリ・システム・ユニット8で検出され
る測定精度に基づき、同ラジオメトリ・システム・ユニ
ット8の測定値の変動範囲を認識する手段(変動範囲演
算手段)。 (3)認識した変動範囲の上限値が加温対象部位の近傍
(患部を外れた箇所)の温度についてあらかじめ定めら
れている制限域(危険域)に達しないよう、かつ認識し
た変動範囲の下限値が設定値以下に下がらないよう
イクロ波加温ユニット6の出力を制御する手段(加温手
段出力制御手段)。 (4)ラジオメトリ・システム・ユニット8の測定値、
測定精度、およびマイクロ波加温ユニット6の出力など
を表示部9で表示させる手段。ここで、ラジオメトリ・
システム・ユニット8の具体例について図2により説明
する。 【0014】20は複数種(たとえば5つ)の異なる周
波数のマイクロ波を発して受信する多周波型のラジオメ
ータで、周波数の種類数に対応する複数の輝度温度を測
定する。 【0015】このラジオメータ20は制御ユニット21
に接続され、その制御ユニット21に主計算ユニット2
2および複数の副計算ユニット231 ,232 ,…23
n が接続される。さらに、主計算ユニット22に、副計
算ユニット231 ,232 ,…23n が接続される。制
御ユニット21は、マイクロコンピュータおよびその周
辺回路からなり、次の機能手段を備える。 【0016】(1)ラジオメータ20で得られる複数の
輝度温度測定値を校正しながら認識し、それを逐次に主
計算ユニット22および副計算ユニット231 ,2
2 ,…23n に送る手段。 主計算ユニット22は、マイクロコンピュータおよびそ
の周辺回路からなり、次の機能手段を備える。 (1)制御ユニット21から送られる複数の輝度温度測
定値に従ってデータ解析を実行し、生体1の深さ方向に
対応する1本の温度分布を推定する手段。 (2)推定した温度分布を測定値として制御部10に送
る手段。 【0017】ここでのデータ解析に当たっては、実際の
温度分布に極力近いモデル関数を用意しており、そのモ
デルから輝度温度を計算し、その計算値を輝度温度測定
値に最小自乗の意味で適合させ、温度分布を推定する。
副計算ユニット231 は、マイクロコンピュータおよび
その周辺回路からなり、次の機能手段を備える。 (1)ラジオメータ20の実測値に基づく同ラジオメー
タ20の輝度温度分解能を記憶する手段。 【0018】(2)記憶している輝度温度分解能を基準
とする確率分布に則して、制御ユニット21から送られ
る複数の輝度温度測定値を逐次にばらつかせ、これら複
数組のばらつき値の中からそれぞれ1つの値をランダム
に選択し、これら選択値を使って生体1の深さ方向に対
応する1本の温度分布を計算し推定する手段。他の副計
算ユニット232 ,…23n も、同じくマイクロコンピ
ュータおよびその周辺回路からなり、同じ機能手段を備
えている。 【0019】つまり、副計算ユニットの数に対応する本
数の温度分布が得られる。また、この場合、計算ユニッ
ト22,231 ,232 ,…23n において効率のよい
並列演算を実行させるため、1つの計算ユニットに1つ
の推定を課している。主計算ユニット22は、さらに次
の(3)(4)の機能手段を備える。 【0020】(3)副計算ユニット231 ,232 ,…
23n で得られる推定温度分布群は正規分布であるとの
仮定の下に、推定温度分布群の標準偏差±σを生体1の
所定深さごとに検出する手段。ここで検出される標準偏
差±σは、推定温度分布の分解能、そして校正がきっち
り行なわれていれば、ほぼ測定精度に相当する。 (4)検出した標準偏差±σを測定精度として制御部1
0に送る手段。 次に、作用を説明する。ラジオメータ20で、生体1の
複数の輝度温度が測定される。これら輝度温度測定値
は、主計算ユニット22および副計算ユニット231
232 ,…23n に送られる。 【0021】主計算ユニット22は、各輝度温度測定値
に従って生体1の深さ方向に対応する温度分布を計算し
推定する。この推定温度分布は、測定値として制御部1
0に送られ、表示部9で表示される。 【0022】副計算ユニット231 は、記憶している輝
度温度分解能を基準とする確率分布に則して、各輝度温
度測定値を逐次にばらつかせ、これら複数組のばらつき
値の中からそれぞれ1つの値をランダムに選択し、これ
ら選択値を使って生体1の深さ方向に対応する1本の温
度分布を計算し推定する。 【0023】たとえば、図3に示すように、輝度温度測
定値のばらつき値を測定値と実際値の差として離散的に
配置し、このばらつき値の中から1つの値を乱数により
ランダムに選択する。この選択値は生体深さに対応する
輝度温度測定値の数だけ存在し、それを結ぶことによっ
て1本の推定温度分布曲線が得られる。他の副計算ユニ
ット232 ,…23n も、同じく1本の温度分布を計算
し推定する。 【0024】こうして副計算ユニットの数だけ推定が実
行されることにより、図4に示すように多数本の推定温
度分布曲線が得られる。これら推定温度分布は、主計算
ユニット22に送られる。 【0025】主計算ユニット22は、推定温度分布群は
正規分布に従っているとの仮定の下に、推定温度分布群
の標準偏差±σを生体1の所定深さごとに検出する。検
出された標準偏差±σは、測定分解能(測定精度とほぼ
同じ;校正がきっちり行なわれているとの仮定の上)と
して制御部10に送られ、図5に示すように表示部9で
表示される。 【0026】なお、標準偏差±σ(=分解能)は、全て
の推定温度分布のうち、生体1の所定深さごとに70%の
確率で存在する所定本数の推定温度分布を包む包絡線の
幅に対応する。なお、平均値−σ以上の確率および平均
値+σ以下の確率は共に約85%ほどあることになる。 【0027】こうして、表示部9には、主計算ユニット
22の演算で求められる推定温度分布と、主計算ユニッ
ト22および副計算ユニット231 ,232 ,…23n
の演算で求められる測定精度とが共に表示されることに
なる。 【0028】推定温度分布の分解能については、1990年
日本ME学会秋季大会で発表され、“医用電子と生体工
学”第28巻秋季特別号第48頁に記載されているが、以下
にその概要を説明しておく。 【0029】物理量の測定において、測定値は実際値を
中心にしてランダムに変動し、分解能を標準偏差とした
正規分布にばらつく。言い換えると、測定値と実際値の
差は、平均値=零、標準偏差=分解能の正規分布とな
る。 【0030】輝度温度測定においても同じであり、輝度
温度測定値と実際の輝度温度との差は上記同様にばらつ
く。1組(複数)の輝度温度測定値があったとしても、
“ばらつき”を考えると、実際の1組の輝度温度が1組
の輝度温度測定値に対してどれだけずれているかは不確
定であり、確率的にしか解らない。推定温度分布につい
ても同じことが言える。 【0031】そこで、推定温度分布の分解能を計算で求
めることが考えられる。ただし、推定温度分布は、実際
の1組の輝度温度から逆推定問題として解かれるもので
あるため、一般的には安定解を得ない。 【0032】また、モデル関数という実際の温度分布に
極力近い分布関数を想定し、その関数から輝度温度を計
算し、その計算値と測定値との差が最小になるように関
数内の変数を動かす方法がある。ただこの場合、輝度温
度分解能がはっきりしていても、推定温度分布の分解能
は計算できない。 【0033】これに対し、モンテカルロ・シミュレーシ
ョンの手法を用いることが考えられる。これは、輝度温
度測定値を確率に従ってばらつかせ、このばらつき値か
らランダムに選択した値を使って温度分布を推定する。
この推定を数回実行して数本の温度分布を得、これら推
定温度分布の中から70%の確率で存在する推定温度分布
を見付ける。これら推定温度分布の幅が分解能となる。 【0034】一方、制御部10は、切換器4により、マ
イクロ波加温ユニット6とラジオメトリ・システム・ユ
ニット8とをアンテナ2に対して所定時間ずつ交互に接
続する。以下、マイクロ波加温ユニット6が接続される
時間を加温タイミング、ラジオメトリ・システム・ユニ
ット8が接続される時間を測定タイミングと称す。 【0035】測定タイミングでは、ラジオメトリ・シス
テム・ユニット8で検出される測定精度に基づき、同ラ
ジオメトリ・システム・ユニット8の測定値の変動範囲
が認識される。この測定値の変動範囲は、すなわち、全
ての推定温度分布のうち、70%の確率で存在する所定本
数の推定温度分布の幅そのものに対応する。 【0036】認識された変動範囲の上限値のうち、患部
を外れた箇所の温度が危険域に達しているかどうか判断
される。仮に危険域に達していれば、その旨が表示部9
で表示され、以後の加温タイミングでのマイクロ波加温
ユニット6の動作が禁止される。危険域に達していなけ
れば、認識された変動範囲の今度は下限値が監視され
る。 【0037】加温タイミングになると、マイクロ波加温
ユニット6が動作する。ここでは、上記測定タイミング
で監視された変動範囲の下限値のうち、患部の温度が設
定値以下に下がらないよう、また異常上昇しないよう、
マイクロ波加温ユニット6の出力が制御される。上記設
定値は、加温効果が得られるのに必要な最低限の温度に
相当する。 【0038】こうして、測定タイミングと加温タイミン
グが繰り返されることにより、患部の温度を加温効果が
得られる状態に確実に加熱することができ、よって常に
適正な加温治療が可能となり、治療の信頼性を大幅に向
上させることができる。しかも、患部を外れた箇所の温
度が危険域に達している場合は加温動作を禁止するの
で、安全にもすぐれたものとなる。 【0039】なお、上記実施例では、患部を外れた箇所
の温度が危険域に達したことを表示によって報知する構
成としたが、たとえばブザーの鳴動によって報知する構
成としてもよい。 【0040】また、上記実施例では、ラジオメータ20
と制御ユニット21で測定および校正される複数の輝度
温度測定値を用いて生体の深さ方向に対応する温度分布
を推定し、それを測定値として制御部10に供給する構
成としたが、この発明の第2実施例として、測定および
校正される複数の輝度温度測定値をそのまま制御部10
に供給する構成としてもよい。 【0041】ここでの測定精度は、ラジオメータ20の
輝度温度分解能と制御ユニット21の校正の精度とを合
わせたものとなる。この測定精度のデータをラジオメト
リ・システム・ユニット8に記憶しておき、それを制御
部10に送ってもよく、あるいは制御部10の内部メモ
リにあらかじめ記憶しておいてもよい。 【0042】このような構成によれば、ラジオメトリ・
システム・ユニット8から主計算ユニット22および副
計算ユニット231 ,232 ,…23n が無くなるの
で、構成の簡略化が図れるとともに、温度測定のリアル
タイム性が向上する。この発明の第3実施例について説
明する。ここでは、図6に示すように、加温手段として
RF加温ユニット31を採用し、測定手段として温度計
34を採用している。RF加温ユニット31は、加温用
の高周波電流を体腔内電極32と対外電極33との間に
流すもので、制御部10によって出力が制御される。温
度計34は、温度センサ35の状態変化を温度測定値と
して取込むものである。この温度センサ35が体腔内電
極33の近傍に取付けられる。 【0043】なお、温度センサ35には、熱電対、白金
抵抗体、サーミスタ、光ファイバ温度計など、各種接触
型温度計が用いられる。ただ、安価という面から熱電対
が用いられることが多い。 【0044】制御部10は、温度計34および温度セン
サ35の測定精度をあらかじめ内部メモリに記憶してい
る。ここでの測定精度は、すなわち温度計34および温
度センサ35の測定精度である。また、校正機能があれ
ば、その校正の精度を測定分解能に加えたものが測定精
度となる。作用を説明する。体腔内電極32がセットさ
れる患部の温度が温度センサ35および温度計34によ
って常時測定され、その測定値が制御部10に送られ
る。 【0045】制御部10では、測定値に関し、測定精度
に基づく変動範囲が検出され、その変動範囲の下限値が
設定値以下に下がらないよう、また異常上昇しないよ
う、RF加温ユニット31の出力が制御される。上記設
定値は、高周波電流による加温効果が得られるのに必要
な最低限の温度に相当する。 【0046】したがって、患部の温度を加温効果が得ら
れる状態に確実に加熱することができ、よって常に適正
な加温治療が可能となり、治療の信頼性を大幅に向上さ
せることができる。この発明の第4実施例について説明
する。 【0047】この実施例は、図7に示すように、生体1
の表面近くに患部1aがある場合に適用するもので、測
定手段として刺入型の一対の棒状温度センサ41,42
を採用している。 【0048】棒状温度センサ41は患部1aへの刺入
用、棒状温度センサ42は患部1aを外れた箇所への刺
入用である。また、これら温度センサ41,42の測定
精度があらかじめ制御部に記憶される。加温手段として
は、マイクロ波加温ユニットおよびRF加温ユニットの
どちらを採用してもよい。 【0049】したがって、この場合、棒状温度センサ4
1の測定温度に関し、同棒状温度センサ41の測定精度
に基づく変動範囲が検出され、その変動範囲の下限値が
設定値以下に下がらないよう、また異常上昇しないよ
う、加温ユニットの出力が制御される。つまり、患部1
aの温度を加温効果が得られる状態に確実に加熱するこ
とができ、よって常に適正な加温治療が可能となり、治
療の信頼性を大幅に向上させることができる。 【0050】同時に、棒状温度センサ42の測定温度に
関し、同棒状温度センサ42の測定精度に基づく変動範
囲が検出され、その変動範囲の上限値が危険域に達して
いるかどうか判断される。仮に危険域に達していれば、
その旨が報知されるとともに、以後の加温動作が禁止さ
れる。つまり、安全性の向上が図れる。その他、この発
明は上記各実施例に限定されるものではなく、要旨を変
えない範囲で種々変形実施可能である。 【0051】 【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば
定精度に影響を受けることなく、患部の温度を加温効果
が得られる状態に確実に加熱することができ、常に適正
な加温治療を可能とする信頼性にすぐれた加温治療装置
を提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の第1実施例の構成を示すブロック
図。 【図2】同実施例におけるラジオメトリ・システム・ユ
ニットの具体例の構成を示すブロック図。 【図3】同実施例における輝度温度測定値のばらつき値
の一例を示すグラフ。 【図4】同実施例における複数の推定温度分布曲線の一
例を示すグラフ。 【図5】同実施例における測定値による推定温度分布お
よび標準偏差の一例を示すグラフ。 【図6】この発明の第3実施例の構成を示すブロック
図。 【図7】この発明の第4実施例の要部の構成を示すブロ
ック図。 【符号の説明】 1…生体、2…アンテナ、6…マイクロ波加温ユニット
(加温手段)、8…ラジオメトリ・システム・ユニット
(測定手段)、10…制御部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61N 1/40 A61N 5/02 A61B 5/00 A61F 7/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 生体の所定の部位を加温する加温手段
    と、 前記加温手段により加温される温度を測定する測定手段
    と、 前記測定手段により測定された測定値に対する前記測定
    手段の測定精度から決定される測定値変動範囲に対応す
    る値を出力する変動範囲演算手段と、 前記変動範囲演算手段により出力される前記測定値変動
    範囲の上限値と前記加温手段による加温対象部位の近傍
    の温度についてあらかじめ定められている制限域とを比
    較するとともに、前記変動範囲演算手段により出力され
    前記測定値変動範囲の下限値と前記加温手段により加
    温するためにあらかじめ設定された温度設定値とを比較
    して、前記加温手段の出力を制御する加温手段出力制御
    手段と、 を具備したことを特徴とする加温治療装置。
JP05110592A 1992-03-10 1992-03-10 加温治療装置 Expired - Lifetime JP3434523B2 (ja)

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