JP3429860B2 - Corona discharge device - Google Patents
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- JP3429860B2 JP3429860B2 JP16233094A JP16233094A JP3429860B2 JP 3429860 B2 JP3429860 B2 JP 3429860B2 JP 16233094 A JP16233094 A JP 16233094A JP 16233094 A JP16233094 A JP 16233094A JP 3429860 B2 JP3429860 B2 JP 3429860B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコロナ放電現象を応用し
て被帯電物を均一に帯電させるコロナ放電装置に関し、
特に放電装置の小型化や放電電流の安定化、駆動電圧の
低圧化が可能なコロナ放電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭60−80870号
公報等に開示されているようなピン状あるいは鋸歯状に
形成した放電電極を用いたコロナ放電装置が提案されて
いる。この種のコロナ放電装置の構成図を図17(a)
に示す。この装置構成はグリッド電極11と、断面がコ
の字形のシールドケース12と、シールドケース12に
支持された絶縁性基板14と、絶縁性基板14上に設け
られたステンレス製(厚さ0.1mm)の鋸歯状放電電
極部15とから構成される。
【0003】シールドケース12は、装置内の他の部
分に放電が及ぶのを防ぐ、放電を安定化させる、駆
動電圧の低減等の目的で設けられている。また、シール
ドケース12のみでもある程度放電は安定化できるが、
さらなる十分な帯電均一性を得るために、シールドケー
スの開口部にはグリッド電極が位置している。
【0004】グリッド電極11には感光体の帯電電位よ
り若干高めの電圧が印加され、希望の帯電電位より放電
量が多いところでは、その多い分がグリッド電極11に
より吸収されることにより、帯電の均一化が図れる。
【0005】同図(b)は前記鋸歯放電電極部15の正
面図である。各放電電極歯部間のピッチpが2mmとし
た場合、前記鋸歯状放電電極15の歯先は絶縁性基板1
4のエッジから感光体4側に前記ピッチと同じく2mm
突出した位置にくるように絶縁性基板14に設けられて
いる。鋸歯状放電電極15は、高圧電源9に接続されて
いる。この高圧電源9により鋸歯状放電電極15に高電
圧(例えば−4.5kV)を印加することにより、歯先
よりコロナ放電を安定的に発生させ、感光体4の表面を
帯電させる。
【0006】放電電極15と感光体4の間には高圧電源
10により、前記鋸歯状放電電極9に印加される電圧よ
り小さい電圧(例えば−620V)が印加されたグリッ
ド電極11が設けられている。グリッド電極11によ
り、感光体4の帯電電位が所定電位になるよう制御され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図18に図17に示し
た従来の鋸歯状放電電極を用いたコロナ放電装置のモデ
ル図(a)、その放電特性を示すグラフ(b)、及び等
価回路図(c)を示す。図17(a)中の鋸歯状放電電
極15に対応する放電電極17と感光体4に対応する放
電対象物20との間に高圧電源21が接続され、放電電
極17と放電対象物20との間の空隙gにおいてコロナ
放電が発生する。
【0008】駆動電圧がある一定電圧(放電開始電圧V
th)を越えるとコロナ放電が開始し、放電開始後の駆
動電圧Eと放電電流Iとは実使用範囲(放電電流1ピン
当たりの放電電流0.4A以上)に限定すれば、ほぼ線
形関係を有しているとみなせる。したがって図(c)よ
り放電電流IはI=(E−Vth)/Rgで表される
(Rg:空隙に対応する空隙インピーダンス)。
【0009】放電開始電圧Vthは各放電電極間でほぼ
一定であるが、空隙インピーダンスRgは電極先端部の
形状ばらつきや先端部への付着物等の影響により、各放
電電極15間で約±30%のばらつきを持つ。空隙イン
ピーダンスが各放電電極15間で±30%ばらつくと、
放電電流も±30%の割合でばらつき、帯電むらが生じ
ていた。
【0010】さらに、従来のコロナ放電装置では、放電
電極を覆う形でシールドケースが設けられ、該シールド
ケースの開口面にグリッド電極が設けられており、放電
電極に高電圧を印加する必要上、感光体やシールドケー
ス、グリッド電極に対しての耐リーク性、安全性を確保
するために放電電極と感光体、シールドケース、グリッ
ド電極との間には5〜10mmの間隔が設けられている
ために、装置が大型化し、感光体を所定の電圧に帯電さ
せるためには放電電極の駆動電圧を高くしてグリッド電
極やシールドケースに対して必要以上の放電を行う必要
があった。
【0011】また、上述のように放電電極の放電量が多
くなるため、放電安定性、帯電効率、帯電均一性が悪
く、また放電量に起因するオゾンの発生量も多いという
問題があった。
【0012】本発明は上記問題に鑑み、従来に較べて放
電量が少なく、放電電極への印加電圧が小さく、放電安
定性、帯電効率、帯電均一性に優れたコロナ放電装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願コロナ放電装置の構
成は、感光体に放電を行う感光体の軸方向に複数設けら
れた鋸齒状の放電電極を絶縁性基板の両側に第1及び第
2の放電電極列として設け、上記第1及び第2の放電電
極列はそれぞれ所定の抵抗値を有する抵抗器を介して電
圧電源に接続されているコロナ放電装置であって、 前記
第1及び第2の放電電極列には振動波形である電圧が印
加され、第1、第2いずれか一方の放電電極列が補助電
極としての機能を果たすべく、各放電電極列に対して、
それぞれ位相をずらして電圧が印加されていることを特
徴とする。なお、位相のずれは180°であることが一
番好ましい。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】また、この構成において、第1放電電極列
の放電電極ピッチpと第2放電電極列の放電電極ピッチ
pとを、放電電極ピッチpの1/2ずらして配置する
と、見かけ上、放電電極ピッチが小さくp/2となるの
で、放電電極と放電対象物との間の距離を小さくでき、
さらに駆動電圧の低減化が図れ、帯電均一性を向上させ
ることができて好ましい。
【0020】
【作用】本願コロナ放電装置においては、第1放電電極
列と、第2放電電極列の印加電圧波形は振動波形であ
り、第1放電電極列への印加電圧波形の位相と第2放電
電極列への印加電圧波形の位相が例えば180°ずれて
いるため、印加電圧の振動波形が、放電を生じさせる駆
動電圧と0V(接地状態)との矩形波とすると、第1放
電電極列に駆動電圧が印加され、放電状態にあるときに
は、第2放電電極列は0V(接地状態)となり、第1放
電電極列の補助電極として作用し、逆に第2放電電極列
が放電状態にあるときには第1放電電極列が補助電極と
して作用するので、各放電電極からの放電が安定化され
るためにグリッド電極やシールドケースが不要となり、
装置の小型が実現でき、高い帯電効率が得られ、オゾン
の発生量が低減できる。
【0021】
【0022】
【0023】
【実施例】本発明の一実施例について図面を用いて説明
する。図1は本願コロナ放電装置の概略構成図、図2
(a)は本願コロナ放電装置における放電・補助電極部
分の斜視図、同図(b)は放電電極部の正面図、図3は
図2(b)中のX部分の断面図(a)、及びY部分での
断面図(b)である。
【0024】絶縁性基板1a上にコモン電極13aが形
成され、このコモン電極13aから一定間隔dを隔てて
絶縁性基板1a上に複数(本実施例では107個)の放
電電極2aからなる放電電極部が設けられている。
【0025】放電電極2aは厚さ0.1mmのステンレ
ス製であり、エッチングにより鋸歯形状に作成されてい
る。コモン電極13aと各々の放電電極2aとは約50
0MΩの抵抗値を有する複数の安定化抵抗16a(以下
チップ抵抗という)で電気的に接続されている。放電電
極2aの数は107個であり、各放電電極2aの間のピ
ッチPは2mmであり、放電電極2a先端が絶縁性基板
1aのエッジ部から感光体4側に2mm突出した位置に
なるように絶縁性基板1aに接着されている。
【0026】放電電極2a先端から感光体ドラム4表面
までの距離g(以下放電ギャップgと呼ぶ)は3mmで
ある。第1補助電極18aは厚さ0.5mmのステンレ
ス製であり、スペーサ3aを介して絶縁性基板1aに取
り付けられている。
【0027】また、絶縁性基板1aの裏面には、第1補
助電極18aと同形状、同材質の第2補助電極19aが
接着されている。コモン電極13aは電圧電源6に接続
されており、電圧電源6により放電電極2aに駆動電圧
(本実施例では約−2.0kV)が印加されることによ
り、感光体4及び補助電極18a、19aに対して放電
を行う。
【0028】補助電極18a、19aは、電圧電源5に
接続されており、電圧電源5により補助電極18a、1
9aに放電電極2aの印加電圧の大きさよりも小さい電
圧(本実施例では約−500V)が印加されることによ
り、補助電極方向への放電電流を減少させ、帯電効率を
向上させている。なお、補助電極18a、19aの印加
電圧の大きさは、放電電極2aの印加電圧の大きさより
も小さければよい。
【0029】補助電極の帯電特性に対する効果につい
て、シミュレーション及び実験により確認を行った。図
4はこのコロナ放電装置を等価電気回路で表したモデル
である。 ここでVgは感光体に対する放電開始電圧、
Vsは補助電極に対する放電開始電圧、Rgは放電電極
2aと感光体間の空隙インピーダンス、Rsは放電電極
2aと補助電極18a、19a間の空隙インピーダン
ス、Rcは安定化抵抗、Icは放電電極2aから放電さ
れるトータルの放電電流(以下トータル電流と呼ぶ)、
Igはトータル電流の内、感光体ドラム方向への放電電
流(以下帯電電流と呼ぶ)、Isはトータル電流の内補
助電極方向への放電電流(以下補助電流と呼ぶ)、Eは
駆動電圧とする。このモデルから帯電電流Igは式
(1)で表される。
【0030】
【数1】
【0031】シミュレーション条件は以下のように設定
した。
(1)各放電電極2aによる空隙インピーダンスRg、
及びRsの変動率は放電ギャップgにかかわらず一定で
ある。
(2)各放電電極2aでの空隙インピーダンスRgとR
sの変動率は等しい。
(3)放電開始電圧VgおよびVsは各放電電極2a間
で一定である。
(4)放電開始電圧VgとVsは等しい。
上記シミュレーション条件に基づく、放電電極の側面に
補助電極を設けた場合と、設けない場合での(帯電電流
Igばらつき)−(空隙インピーダンスRgばらつき)
の特性を図5に示す。
【0032】なお、帯電電流Igばらつきとは、107
個の放電電極2aから放電される帯電電流Ig各々の内
での最大値をIgmax、最小値Igmin、平均値を
Igaveとした時、
Igpp(%)=|Igmax−Igmin|/Iga
ve
で表されるばらつきのことである。
【0033】図5より、放電電極の側面に補助電極を設
けた場合の方が設けない場合に比べて各放電電極2a間
の帯電電流Igばらつきは小さくなり、補助電極18
a、19aにより帯電電流を均一化できることが確認で
きた。
【0034】放電電極の側面に補助電極を設けた場合と
設けない場合とで帯電特性を調べた実験結果を図6に示
す。帯電特性の評価は、感光体ドラム上に対して軸方向
に帯電電位を測定し、軸方向の帯電リップルの大きさ
(以下これを帯電ばらつきと呼ぶ)を測定することによ
り行った。図6に示す測定結果により、補助電極18
a、19aを設けることによって、駆動電圧が低減化さ
れ、帯電均一性が向上、つまり、帯電ばらつきが減少す
ることが確認できた。
【0035】次に補助電極18a、19aと放電電極2
a間の距離の影響について、上述と同様、シミュレーシ
ョン及び実験により検討を行った。図7は補助電極18
a、19aと放電電極2aの距離と帯電電流Igばらつ
きの関係のシミュレーション結果であるが、補助電極1
8a、19aと放電電極2a間の距離が小さいほど帯電
電流Igばらつきは小さくなる結果となった。
【0036】また、図8は、補助電極18a、19aと
放電電極2aとの間の距離と帯電特性との関係について
調べた実験結果である。シミュレーション結果と同様に
放電電極2aとの距離が小さいほど、帯電均一性が向上
(帯電ばらつきが減少)し、駆動電圧が低減されること
がわかる。
【0037】なお従来のコロナ放電装置では、放電電極
2aとグリッド電極、シールドケース等の放電対象物と
の間の距離d(mm)は、放電電極2aの印加電圧をE
(kV)、放電対象物の印加電圧をVs(kV)とする
と、放電電極2aからの放電が火花放電やアーク放電に
移行するのを防ぐために、d>|E−Vs|とするのが
普通である。しかし、本発明では放電電極各々と電圧電
源間に高抵抗(500MΩ)のチップ抵抗16aが設け
られているため、d≦|E−Vs|としても、火花放電
に移行する危険性はない。したがって、本発明では放電
電極の放電部と補助電極との距離をより小さく設定する
ことができ、コロナ放電が安定的に維持され、帯電均一
性が向上し、駆動電圧が低減され、さらに装置を小型
化、薄型化することができる。
【0038】上述の結果により本実施例ではスペーサ3
a及び絶縁性基板1aの厚さを1.5mmとし、また各
補助電極18a、19aと放電電極2a間の距離を1.
5mmとした。
【0039】次に放電ギャップgと帯電電流ばらつきの
関係についてシミュレーション及び実験により検討を行
った。図9に示すグラフは前記シミュレーション結果で
あるが、該シミュレーションからわかるように放電ギャ
ップgが小さいほど帯電電流Igばらつきは小さくなる
ことが確認できた。
【0040】図10に放電ギャップgと帯電特性の関係
について調べた実験結果を示す。図10に示すグラフか
らわかるように、放電ギャップgが小さくなるほど駆動
電圧が小さくなり、かつ、帯電ばらつきも小さくなる
が、放電ギャップgが2mm以下になると逆に帯電ばら
つきは大きくなる。
【0041】これは放電ギャップgが放電電極2aピッ
チp(2mm)よりも小さくなると、帯電ばらつきにお
ける放電電極2aピッチpに起因する成分(放電電極2
aピッチpが2mmの場合、2mm周期、4mmの場
合、4mm周期の帯電リップル)が現れ、放電ギャップ
gが小さくなるにつれてこの放電電極2aピッチpに起
因する帯電ばらつき成分が大きくなるためである。
【0042】放電電極2aピッチpの帯電特性に及ぼす
影響について、映像法を用いて理論的に解析した結果を
図11に示す。理論解析による結果でも、放電電極2a
ピッチ/放電ギャップが1より大きくなる、換言すれば
放電ギャップgが電極ピッチpより小さくなると帯電ば
らつきが増大するといった結果が得られた。
【0043】これらの結果から本実施例では放電電極2
aピッチpより若干大きい3mmに設定した。この結
果、放電電極2aピッチpによる帯電ばらつきの影響を
押さえることができ、帯電均一性が向上し、さらに装置
の小型化が可能となる。
【0044】また本実施例における放電電極2a及び補
助電極18a、19aへの印加電圧の制御方法について
説明する。図12(a)に示す印加電圧−放電電流特性
からわかるように、定電圧制御では環境条件(図中H
H:高温高湿、NN:常温常湿、LL:低温低湿)によ
り放電量が影響を受けるので帯電電位がばらつく。そこ
で、補助電極18a、19a、放電電極2a共に定電流
制御し、ドラムの方向の帯電電流Igを常に一定に制御
すれば環境等による影響は受けないが、両方共に定電流
制御にすると常に印加電圧が変動することになるのでか
えって放電が不安定となる。
【0045】次に、放電電極及び補助電極への印加電圧
の制御方法と帯電特性との関係について、以下の4通り
の場合について実験により調べた。
(1)放電電極−定電圧制御、補助電極−定電圧制御
(2)放電電極−定電流制御、補助電極−定電圧制御
(3)放電電極−定電圧制御、補助電極−定電流制御
(4)放電電極−定電流制御、補助電極−定電流制御
図12(b)に実験結果を示す。該実験結果によれば、
上記(1)の方法は帯電均一性には一番優れるが、環境
変化による帯電電位変動が大きい。上記(4)の制御方
法では、逆に帯電電流の制御が不安定となるため帯電均
一性が悪い。
【0046】そこで、帯電電流を常に一定に制御できる
ために、環境に対する帯電電位の安定性に優れており、
帯電均一性が良いという点で、上記(2)の方法、ある
いは、(3)の方法のように、放電電極及び補助電極の
どちらか一方の電極に対しては定電圧制御として放電を
安定化させ、もう一方の電極に対しては帯電電流を一定
に維持するために定電流制御をすればよいことがわかっ
た。
【0047】本実施例においては、感光体5を所定電位
(−600V)に帯電させるのに必要な帯電電流Igは
20Aである。したがって(2)の方法を使用する場
合、最初に補助電極18a、19aを所定の電圧(約−
500V)で定電圧制御し、かつ補助電流Isをモニタ
ーし、帯電電流Igが常に20Aとなるよう、すなわち
トータル電流Itが、
|It−Is|=20 式(2)
となるように放電電極2aに対する駆動電圧を定電流制
御すればよい。
【0048】また、上記(3)の制御方法を使用する場
合は、まず、放電電極2aを所定の電圧(約−2.0k
V)で定電圧制御し、かつトータル電流Itをモニター
し、帯電電流Igが常に20Aとなるよう、すなわち補
助電流Isが式(2)を満たすよう補助電極18a、1
9aへの電圧を定電流制御すればよい。
【0049】また、放電電極−定電圧制御、補助電極−
定電圧制御という方法では、帯電均一性には一番優れる
が、環境変化により帯電電流が変動してしまうために環
境による帯電電位変動が大きい。したがって、この方法
における優れた帯電均一性を生かしつつ、環境特性を向
上させるために、感光体への実帯電時の前の回転時に、
感光体への放電電流が一定の大きさとなるように放電電
極2aおよび補助電極18a、19aを定電流制御し、
そのとき発生する電圧値をホールド又は記憶しておき、
実帯電時にホールド又は記憶した電圧値により、補助電
極18a、19aおよび放電電極2aを制御する方法
(5)がある。
【0050】この方法の一実施例としては、前回転時に
トータル電流Itが60A、補助電流Isが40Aとな
るように放電電極2aおよび補助電極18a、19aを
定電流制御する(このときの帯電電流IgはIg=60
−40=20A)。このとき発生する放電電極2aへの
印加電圧(例えば−2.1kV)および補助電極18
a、19aへの印加電圧(例えば−550V)をホール
ド又は記憶しておき、実帯電時に放電電極2aを−2.
1kV、補助電極18a、19aを−550Vで定電圧
制御する。
【0051】この方法により、上記と同様に帯電特性を
測定した結果を図9(b)に示す。同図に示すように、
当該制御方法によれば環境に対する帯電電位の制御性が
向上することが確認できた。
【0052】(実施例2)図13は本願請求項2記載の
コロナ放電装置の一実施例の構成の概略を示す構成図、
図14は電極部分の斜視図(a)、電極部分の正面図
(b)である。
【0053】絶縁性基板1bの表面上にコモン電極13
bが形成され、このコモン電極13bから一定間隔dを
隔てて絶縁性基板1bの表面上に複数の放電電極2b
(以下、第1放電電極列と呼ぶ)が設けられている。
【0054】放電電極2bは厚さ約0.1mmのステン
レス製であり、エッチングにより鋸歯形状に作製されて
いる。コモン電極13bと各放電電極2bとは約500
MΩの抵抗値を有する複数のチップ抵抗16bで電気的
に接続されている。
【0055】放電電極2bの数は107個で各放電電極
2b間のピッチpは2mmであり、放電電極2b先端が
絶縁性基板1bのエッジ部から2mm突出した位置にな
るよう絶縁性基板1bに接着されている。絶縁性基板1
bの裏面にも、複数の放電電極2b’(以下、第2放電
電極列と呼ぶ)、コモン電極13b’(図示せず)、チ
ップ抵抗16b’が表面と同じ構成で配置されている。
そしてコモン電極13b、13b’はそれぞれ電圧電源
7、8に接続されている。
【0056】電圧電源7、8から第1及び第2の放電電
極列に印加される電圧波形は、図15に示すように、駆
動電圧(−2.5kV)と0V(接地状態)の2値を有
するデューティ50%の矩形波であり、位相を適度ずら
した形(180°ずれている場合が一番好ましい)とな
っている。
【0057】すなわち、第1の放電電極列に駆動電圧
(−2.5kV)が印加され、放電状態にあるときには
近接した第2放電電極列が接地状態となるので、第2放
電電極列が請求項1記載の発明における補助電極と同様
の役割を果たすことになり、第1放電電極列の放電が安
定化、均一化し、帯電均一性の向上が図れるとともに、
駆動電圧が低減化できる。
【0058】同様に第2放電電極列に駆動電圧が印加さ
れ、放電状態にあるときには、第1放電電極列が補助電
極としての役割を果たすために第2放電電極列からの放
電が安定化、均一化し、帯電均一性の向上が図れるとと
もに駆動電圧が低減化できる。 なお電圧波形はこれに
限定されるものではなく、正弦派、パルス波等振動波形
を有するものであればよい。
【0059】また、図16に示すように、第1放電電極
列と第2放電電極列とは放電電極ピッチpの1/2だけ
ずらした状態で、絶縁性基板1bに取り付けることによ
り、見かけ上の放電電極ピッチがp/2(1mm)まで
狭くすることができ、さらなる駆動電圧の低減化及び帯
電均一性の向上を実現することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明のコロナ放電装置においては、2
つの放電電極列のうち、第1の放電電極列が放電状態に
あるときには第2の放電電極列が補助電極として作用
し、第2の放電電極列が放電状態にあるときには第1の
放電電極列が補助電極として作用するため、帯電均一性
の向上が図れ、グリッド電極やシールドケースが不要と
なるため、高い帯電効率が得られ、オゾンの発生量が少
なくなるとともに、装置が小型化でき、駆動電圧も低減
化できる。また、第1の放電電極列と第2の放電電極列
とをピッチの1/2だけずらした状態で取り付けた場合
では、見かけ上の放電電極ピッチが1/2となるので、
放電ギャップを狭くすることができ、更なる駆動電圧の
低減化及び帯電均一性の向上を実現することができる。
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a corona discharge device for uniformly charging an object to be charged by utilizing a corona discharge phenomenon.
In particular, the present invention relates to a corona discharge device capable of miniaturizing a discharge device, stabilizing a discharge current, and lowering a driving voltage. 2. Description of the Related Art A corona discharge device using a pin-shaped or saw-tooth-shaped discharge electrode as disclosed in, for example, JP-A-60-80870 has been proposed. FIG. 17 (a) shows the configuration of this type of corona discharge device.
Shown in This device has a grid electrode 11, a shield case 12 having a U-shaped cross section, an insulating substrate 14 supported by the shield case 12, and a stainless steel (0.1 mm thick) provided on the insulating substrate 14. ) Sawtooth discharge electrode portion 15). [0003] The shield case 12 is provided for the purpose of preventing the discharge from reaching other parts in the apparatus, stabilizing the discharge, and reducing the drive voltage. Although the discharge can be stabilized to some extent only by the shield case 12,
In order to obtain further sufficient charging uniformity, a grid electrode is located at the opening of the shield case. A voltage slightly higher than the charging potential of the photoconductor is applied to the grid electrode 11, and where the discharge amount is larger than the desired charging potential, the larger amount is absorbed by the grid electrode 11, so that the charging potential is reduced. Uniformity can be achieved. FIG. 1B is a front view of the sawtooth discharge electrode portion 15. When the pitch p between each discharge electrode tooth is 2 mm, the tip of the saw-tooth discharge electrode 15 is
4 mm from the edge of photoconductor 4 to the photoconductor 4 side
It is provided on the insulating substrate 14 so as to be in a protruding position. The sawtooth discharge electrode 15 is connected to the high voltage power supply 9. By applying a high voltage (for example, -4.5 kV) to the sawtooth discharge electrode 15 by the high-voltage power supply 9, corona discharge is stably generated from the tooth tip, and the surface of the photoconductor 4 is charged. A grid electrode 11 to which a voltage (for example, -620 V) smaller than a voltage applied to the sawtooth discharge electrode 9 is applied by a high-voltage power supply 10 is provided between the discharge electrode 15 and the photoconductor 4. . The grid electrode 11 controls the charging potential of the photoconductor 4 to be a predetermined potential. FIG. 18 is a model diagram (a) of the conventional corona discharge device using the sawtooth discharge electrodes shown in FIG. 17, a graph (b) showing its discharge characteristics, and FIG. The equivalent circuit diagram (c) is shown. A high-voltage power supply 21 is connected between a discharge electrode 17 corresponding to the sawtooth discharge electrode 15 and a discharge object 20 corresponding to the photoconductor 4 in FIG. Corona discharge is generated in the gap g between them. The driving voltage is a certain voltage (discharge starting voltage V
th), corona discharge starts, and the drive voltage E and the discharge current I after the start of the discharge have a substantially linear relationship if limited to the actual use range (discharge current of 0.4 A or more per pin of discharge current). Can be considered to have. Therefore, the discharge current I is represented by I = (E−Vth) / Rg (Rg: gap impedance corresponding to the gap) from FIG. The discharge starting voltage Vth is substantially constant between the discharge electrodes, but the gap impedance Rg is about ± 30 between the discharge electrodes 15 due to the variation in the shape of the electrode tip and the influence of the deposits on the tip. % Variation. When the gap impedance varies between each discharge electrode 15 by ± 30%,
The discharge current also fluctuated at a rate of ± 30%, causing uneven charging. Further, in the conventional corona discharge device, a shield case is provided so as to cover the discharge electrode, and a grid electrode is provided on the opening surface of the shield case. Because a gap of 5 to 10 mm is provided between the discharge electrode and the photoconductor, the shield case, and the grid electrode to ensure leak resistance and safety for the photoconductor, the shield case, and the grid electrode. In addition, in order to increase the size of the apparatus and charge the photoreceptor to a predetermined voltage, it is necessary to increase the drive voltage of the discharge electrode to discharge more than necessary to the grid electrode and the shield case. Further, as described above, since the discharge amount of the discharge electrode is increased, there is a problem that the discharge stability, the charging efficiency and the charging uniformity are poor, and the amount of ozone generated due to the discharge amount is also large. The present invention has been made in view of the above problems, and provides a corona discharge device which has a smaller discharge amount, a smaller voltage applied to a discharge electrode, and is superior in discharge stability, charging efficiency, and charging uniformity as compared with the related art. Aim. The corona discharge device according to the present invention comprises a plurality of sawtooth-shaped discharge electrodes provided in the axial direction of a photoconductor for discharging the photoconductor on both sides of an insulating substrate. And the first
2 of the first and second discharge electrodes.
The pole train is connected via a resistor having a predetermined resistance value.
A corona discharge device connected to the voltage power, the
A voltage having an oscillating waveform is imprinted on the first and second discharge electrode arrays.
And one of the first and second discharge electrode rows is
To fulfill the function as a pole, for each discharge electrode row,
It is characterized in that voltages are applied out of phase with each other. It should be noted that the phase shift is 180 °.
Most preferred. In this configuration, the discharge electrode pitch p of the first discharge electrode row and the discharge electrode pitch p of the second discharge electrode row are defined by the discharge electrodes. By disposing them at a half pitch p, the discharge electrode pitch becomes apparently small and becomes p / 2, so that the distance between the discharge electrode and the discharge target can be reduced,
Further, the driving voltage can be reduced, and the charging uniformity can be improved. In the corona discharge device of the present invention, the voltage waveform applied to the first and second discharge electrode rows is an oscillating waveform, and the phase of the voltage waveform applied to the first discharge electrode row and the second Since the phase of the voltage waveform applied to the discharge electrode row is shifted by, for example, 180 °, if the oscillation waveform of the applied voltage is a rectangular wave of 0 V (ground state) and the drive voltage that causes discharge, the first discharge electrode row When the driving voltage is applied to the second discharge electrode row, the second discharge electrode row is at 0 V (ground state) and acts as an auxiliary electrode of the first discharge electrode row. Conversely, the second discharge electrode row is in the discharge state. Sometimes, the first discharge electrode row acts as an auxiliary electrode, so that the discharge from each discharge electrode is stabilized, so that the grid electrode and the shield case become unnecessary,
The apparatus can be downsized, high charging efficiency can be obtained, and the amount of generated ozone can be reduced. An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a schematic configuration diagram of the corona discharge device of the present application, and FIG.
(A) is a perspective view of a discharge / auxiliary electrode part in the corona discharge device of the present application, (b) is a front view of a discharge electrode part, FIG. 3 is a cross-sectional view (a) of a part X in FIG. 2 (b), And (b) is a cross-sectional view at the Y portion. A common electrode 13a is formed on the insulating substrate 1a, and a plurality of (in this embodiment, 107) discharge electrodes 2a are formed on the insulating substrate 1a at a predetermined interval d from the common electrode 13a. Part is provided. The discharge electrode 2a is made of stainless steel having a thickness of 0.1 mm, and is formed in a sawtooth shape by etching. The common electrode 13a and each discharge electrode 2a are about 50
It is electrically connected by a plurality of stabilizing resistors 16a (hereinafter referred to as chip resistors) having a resistance value of 0 MΩ. The number of the discharge electrodes 2a is 107, the pitch P between the respective discharge electrodes 2a is 2 mm, and the tip of the discharge electrode 2a is located at a position protruding 2 mm from the edge of the insulating substrate 1a toward the photoconductor 4 side. Is bonded to the insulating substrate 1a. The distance g (hereinafter referred to as a discharge gap g) from the tip of the discharge electrode 2a to the surface of the photosensitive drum 4 is 3 mm. The first auxiliary electrode 18a is made of stainless steel having a thickness of 0.5 mm, and is attached to the insulating substrate 1a via the spacer 3a. A second auxiliary electrode 19a having the same shape and the same material as the first auxiliary electrode 18a is adhered to the back surface of the insulating substrate 1a. The common electrode 13a is connected to the voltage power supply 6 , and when the driving voltage (about -2.0 kV in this embodiment) is applied to the discharge electrode 2a by the voltage power supply 6 , the photosensitive member 4 and the auxiliary electrodes 18a and 19a are applied. Is discharged. The auxiliary electrodes 18a and 19a are connected to the voltage power supply 5, and the auxiliary electrodes 18a and 1a are connected by the voltage power supply 5.
By applying a voltage (approximately -500 V in this embodiment) smaller than the magnitude of the voltage applied to the discharge electrode 2a to 9a, the discharge current in the direction of the auxiliary electrode is reduced, and the charging efficiency is improved. The magnitude of the voltage applied to the auxiliary electrodes 18a and 19a may be smaller than the magnitude of the voltage applied to the discharge electrode 2a. The effect on the charging characteristics of the auxiliary electrode was confirmed by simulation and experiment. FIG. 4 is a model showing this corona discharge device as an equivalent electric circuit. Here, Vg is a discharge starting voltage for the photoconductor,
Vs is a discharge starting voltage for the auxiliary electrode, Rg is a gap impedance between the discharge electrode 2a and the photoconductor, Rs is a gap impedance between the discharge electrode 2a and the auxiliary electrodes 18a and 19a, Rc is a stabilizing resistor, and Ic is a value from the discharge electrode 2a. Total discharge current discharged (hereinafter referred to as total current),
Ig is a discharge current in the direction of the photosensitive drum (hereinafter referred to as a charging current) of the total current, Is is a discharge current of the total current in the direction of the auxiliary electrode (hereinafter referred to as an auxiliary current), and E is a drive voltage. . From this model, the charging current Ig is expressed by the equation (1). ## EQU1 ## The simulation conditions were set as follows. (1) The gap impedance Rg by each discharge electrode 2a,
And the variation rate of Rs is constant regardless of the discharge gap g. (2) Air gap impedance Rg and R at each discharge electrode 2a
The rate of change of s is equal. (3) The discharge start voltages Vg and Vs are constant between the discharge electrodes 2a. (4) The discharge starting voltages Vg and Vs are equal. (Charging current Ig variation) − (Void impedance Rg variation) between the case where the auxiliary electrode is provided on the side surface of the discharge electrode and the case where it is not provided based on the above simulation conditions
FIG. 5 shows the characteristics of. The variation in the charging current Ig is 107
When the maximum value of each of the charging currents Ig discharged from the discharge electrodes 2a is Igmax, the minimum value is Igmin, and the average value is Igave, Igpp (%) = | Igmax−Igmin | / Iga
This is a variation represented by ve. As shown in FIG. 5, the variation in the charging current Ig between the discharge electrodes 2a is smaller when the auxiliary electrode is provided on the side surface of the discharge electrode than when the auxiliary electrode is not provided.
It was confirmed that the charging current could be made uniform by a and 19a. FIG. 6 shows an experimental result of examining the charging characteristics when the auxiliary electrode is provided on the side surface of the discharge electrode and when the auxiliary electrode is not provided. The evaluation of the charging characteristics was performed by measuring the charging potential in the axial direction with respect to the photoreceptor drum, and measuring the magnitude of the charging ripple in the axial direction (hereinafter referred to as charging variation). According to the measurement results shown in FIG.
By providing a and 19a, it was confirmed that the driving voltage was reduced and the charging uniformity was improved, that is, the charging variation was reduced. Next, the auxiliary electrodes 18a and 19a and the discharge electrode 2
The effect of the distance between a was examined by simulation and experiment as described above. FIG. 7 shows the auxiliary electrode 18.
FIG. 9 is a simulation result of the relationship between the distance between the discharge electrodes 2a and 19a and the discharge electrode 2a and the variation in the charging current Ig.
As the distance between the discharge electrodes 8a and 19a and the discharge electrode 2a became smaller, the variation in the charging current Ig became smaller. FIG. 8 shows the results of an experiment on the relationship between the distance between the auxiliary electrodes 18a and 19a and the discharge electrode 2a and the charging characteristics. Similarly to the simulation result, it can be seen that as the distance from the discharge electrode 2a becomes smaller, the charging uniformity is improved (charge variation is reduced) and the driving voltage is reduced. In the conventional corona discharge device, the distance d (mm) between the discharge electrode 2a and a discharge object such as a grid electrode or a shield case is determined by the voltage applied to the discharge electrode 2a.
(KV), and assuming that the applied voltage of the discharge target is Vs (kV), d> | E−Vs | is usually set in order to prevent the discharge from the discharge electrode 2a from shifting to spark discharge or arc discharge. It is. However, in the present invention, since the high-resistance (500 MΩ) chip resistor 16a is provided between each discharge electrode and the voltage power supply, there is no danger of transition to spark discharge even if d ≦ | E−Vs |. Therefore, in the present invention, the distance between the discharge part of the discharge electrode and the auxiliary electrode can be set smaller, the corona discharge is stably maintained, the charging uniformity is improved, the driving voltage is reduced, and the apparatus is further improved. The size and thickness can be reduced. According to the above result, in this embodiment, the spacer 3
a and the thickness of the insulating substrate 1a are 1.5 mm, and the distance between each auxiliary electrode 18a, 19a and the discharge electrode 2a is 1.
5 mm. Next, the relationship between the discharge gap g and the charging current variation was examined by simulation and experiment. The graph shown in FIG. 9 is a result of the simulation. As can be seen from the simulation, it was confirmed that the smaller the discharge gap g, the smaller the variation in the charging current Ig. FIG. 10 shows an experimental result obtained by examining the relationship between the discharge gap g and the charging characteristics. As can be seen from the graph shown in FIG. 10, the smaller the discharge gap g, the lower the driving voltage and the smaller the charging variation, but the smaller the discharge gap g, the smaller the charging variation. This is because when the discharge gap g becomes smaller than the discharge electrode 2a pitch p (2 mm), the component (charge discharge variation) caused by the discharge electrode 2a pitch p in the charging variation.
This is because when the a-pitch p is 2 mm, a charging ripple having a cycle of 2 mm and 4 mm, a charging ripple of a cycle of 4 mm appears, and as the discharge gap g becomes smaller, the charging variation component caused by the pitch p of the discharge electrodes 2 a becomes larger. FIG. 11 shows the result of theoretically analyzing the influence of the pitch p of the discharge electrodes 2a on the charging characteristics by using an image method. The result of the theoretical analysis shows that the discharge electrode 2a
As a result, the result was obtained that when the pitch / discharge gap was larger than 1, in other words, when the discharge gap g was smaller than the electrode pitch p, the charge variation increased. From these results, in this embodiment, the discharge electrode 2
The pitch was set to 3 mm, which was slightly larger than the pitch a. As a result, it is possible to suppress the influence of the charge variation due to the pitch p of the discharge electrodes 2a, improve the charge uniformity, and further reduce the size of the device. A method of controlling the voltage applied to the discharge electrode 2a and the auxiliary electrodes 18a and 19a in this embodiment will be described. As can be seen from the applied voltage-discharge current characteristics shown in FIG.
H: high temperature and high humidity, NN: normal temperature and normal humidity, LL: low temperature and low humidity), the discharge amount is affected, and thus the charging potential varies. Therefore, if the auxiliary electrodes 18a, 19a and the discharge electrode 2a are controlled with a constant current, and the charging current Ig in the direction of the drum is constantly controlled, the environment is not affected. Therefore, the discharge becomes unstable. Next, the relationship between the control method of the voltage applied to the discharge electrode and the auxiliary electrode and the charging characteristics was examined by experiments in the following four cases. (1) Discharge electrode-constant voltage control, auxiliary electrode-constant voltage control (2) Discharge electrode-constant current control, auxiliary electrode-constant voltage control (3) Discharge electrode-constant voltage control, auxiliary electrode-constant current control (4 ) Discharge electrode-constant current control, auxiliary electrode-constant current control FIG. 12 (b) shows the experimental results. According to the experimental results,
The method (1) is the most excellent in charging uniformity, but has large fluctuations in charging potential due to environmental changes. In the control method of the above (4), on the contrary, the control of the charging current becomes unstable, so that the charging uniformity is poor. Therefore, since the charging current can always be controlled to be constant, the stability of the charging potential with respect to the environment is excellent.
In terms of good charge uniformity, as in the method (2) or (3), the discharge is stabilized by constant voltage control with respect to either the discharge electrode or the auxiliary electrode. It was found that constant current control should be performed on the other electrode to keep the charging current constant. In this embodiment, the charging current Ig required to charge the photosensitive member 5 to a predetermined potential (-600 V) is 20 A. Therefore, when using the method (2), first, the auxiliary electrodes 18a and 19a are applied with a predetermined voltage (about-
500V) and the auxiliary current Is is monitored, and the discharge electrode 2a is controlled such that the charging current Ig is always 20 A, that is, the total current It is | It-Is | = 20. May be controlled by constant current. When the control method (3) is used, first, the discharge electrode 2a is set to a predetermined voltage (about -2.0 k
V) and the total current It is monitored, and the auxiliary electrodes 18a, 18a, 1a and 1a are controlled so that the charging current Ig always becomes 20 A, that is, the auxiliary current Is satisfies the expression (2).
What is necessary is just to perform constant current control of the voltage to 9a. Further, the discharge electrode-constant voltage control, auxiliary electrode-
The method of constant voltage control is the most excellent in charging uniformity, but the charging current fluctuates due to environmental changes, so that the charging potential fluctuates greatly due to the environment. Therefore, while taking advantage of the excellent charging uniformity in this method, in order to improve the environmental characteristics, during rotation before the actual charging of the photoreceptor,
Constant current control of the discharge electrode 2a and the auxiliary electrodes 18a and 19a so that the discharge current to the photoreceptor is constant;
Hold or store the voltage value generated at that time,
There is a method (5) of controlling the auxiliary electrodes 18a and 19a and the discharge electrode 2a by the voltage value held or stored at the time of actual charging. As one embodiment of this method, the discharge electrode 2a and the auxiliary electrodes 18a and 19a are controlled at a constant current so that the total current It becomes 60 A and the auxiliary current Is becomes 40 A during the pre-rotation (the charging current at this time). Ig is Ig = 60
-40 = 20A). The voltage (for example, -2.1 kV) applied to the discharge electrode 2a generated at this time and the auxiliary electrode 18
a, 19a is held or stored, and the discharge electrode 2a is set to -2.
The constant voltage is controlled at 1 kV and the auxiliary electrodes 18a and 19a at -550V. FIG. 9B shows the result of measuring the charging characteristics in the same manner as described above by this method. As shown in the figure,
It was confirmed that the control method improved the controllability of the charging potential with respect to the environment. (Embodiment 2) FIG. 13 is a schematic diagram showing the configuration of an embodiment of a corona discharge device according to claim 2 of the present invention.
FIG. 14 is a perspective view of the electrode part (a) and a front view of the electrode part (b). The common electrode 13 is provided on the surface of the insulating substrate 1b.
b is formed on the surface of the insulating substrate 1b at a predetermined interval d from the common electrode 13b.
(Hereinafter, referred to as a first discharge electrode row). The discharge electrode 2b is made of stainless steel having a thickness of about 0.1 mm, and is formed in a sawtooth shape by etching. The common electrode 13b and each discharge electrode 2b are about 500
They are electrically connected by a plurality of chip resistors 16b having a resistance value of MΩ. The number of the discharge electrodes 2b is 107, the pitch p between the discharge electrodes 2b is 2 mm, and the tip of the discharge electrode 2b is placed on the insulating substrate 1b so as to project 2 mm from the edge of the insulating substrate 1b. Glued. Insulating substrate 1
A plurality of discharge electrodes 2b '(hereinafter, referred to as a second discharge electrode array), a common electrode 13b' (not shown), and a chip resistor 16b 'are also arranged on the back surface of the b in the same configuration as the front surface.
The common electrodes 13b and 13b 'are connected to voltage power supplies 7 and 8, respectively. As shown in FIG. 15, the voltage waveforms applied from the voltage power supplies 7 and 8 to the first and second discharge electrode arrays are binary values of the driving voltage (-2.5 kV) and 0 V (ground state). Is a rectangular wave having a duty of 50% and having a phase shifted by an appropriate degree (a phase shifted by 180 ° is most preferable). That is, a driving voltage (-2.5 kV) is applied to the first discharge electrode row, and when in the discharge state, the adjacent second discharge electrode row is grounded. Item 1 plays a role similar to that of the auxiliary electrode in the invention, so that the discharge of the first discharge electrode row is stabilized and uniform, and the uniformity of charging can be improved.
The driving voltage can be reduced. Similarly, when a driving voltage is applied to the second discharge electrode row and the discharge state is in effect, the discharge from the second discharge electrode row is stabilized because the first discharge electrode row serves as an auxiliary electrode. This makes it possible to improve the uniformity of charging, improve the uniformity of charging, and reduce driving voltage. The voltage waveform is not limited to this, but may be any waveform having a vibration waveform such as a sine wave or a pulse wave. Further, as shown in FIG. 16, the first discharge electrode row and the second discharge electrode row are attached to the insulating substrate 1b so as to be shifted from each other by の of the discharge electrode pitch p, so that the Can be narrowed to p / 2 (1 mm), thereby further reducing the driving voltage and improving the charging uniformity. According to the corona discharge device of the present invention, 2
One of the discharge electrode rows is in a discharge state
In some cases, the second row of discharge electrodes acts as an auxiliary electrode
When the second discharge electrode row is in the discharge state, the first
Since the discharge electrode array acts as an auxiliary electrode, charging uniformity
And no grid electrode or shield case is required
As a result, high charging efficiency is obtained and the amount of generated ozone is small.
As well as downsizing of the device and reduced driving voltage
Can be Also, a first discharge electrode row and a second discharge electrode row
When mounted with the pitch shifted by 1/2 of the pitch
Then, since the apparent discharge electrode pitch is halved,
The discharge gap can be narrowed, further increasing the drive voltage
It is possible to realize reduction and improvement of charging uniformity. ## EQU00003 ## [0063]
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるコロナ放電装置の概
略構成図である。
【図2】本願コロナ放電装置の放電・補助電極部分の斜
視図(a)、放電電極部の正面図(b)である。
【図3】図2(b)中のX断面図(a)及びY断面図
(b)である。
【図4】本発明の1実施例に係るコロナ放電装置の等価
電気回路図である。
【図5】補助電極の有無による帯電特性と空隙インピー
ダンスの関係を示す図である。
【図6】補助電極の有無による帯電特性を調べた実験結
果を示す図である。
【図7】補助電極と放電電極との距離と帯電電流Igば
らつきとの関係を示す図である。
【図8】補助電極と放電電極との距離と帯電特性との関
係を示す図である。
【図9】放電ギャップと帯電電流ばらつきとの関係を示
す図である。
【図10】放電ギャップと帯電特性との関係を示す図で
ある。
【図11】(放電電極ピッチ)/(放電ギャップ)と帯
電特性との関係を示す図である。
【図12】コロナ放電装置の制御方法と帯電特性との関
係の説明図(a)及び(b)である。
【図13】第2の実施例に係るコロナ放電装置の概略構
成図である。
【図14】第2の実施例に係るコロナ放電装置の電極部
分の斜視図(a)、電極部分の正面図(b)である。
【図15】第1、第2の放電電極列に印加される電圧波
形を示した図である。
【図16】第1放電電極列と第2放電電極列とを放電電
極ピッチpの1/2だけずらした状態の説明図である。
【図17】従来のコロナ放電装置の構成図(a)、放電
電極部の拡大図(b)である。
【図18】図17に示した従来の鋸歯状放電電極を用い
たコロナ放電装置のモデル図(a)、その放電特性を示
すグラフ(b)及び等価回路図(c)を示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 絶縁性基板
2a,2b,2b’ 放電電極
13a,13b, コモン電極
16a,16b,16b’チップ抵抗
18a,19a 補助電極BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a corona discharge device according to one embodiment of the present invention. 2A is a perspective view of a discharge / auxiliary electrode portion of the corona discharge device of the present application, and FIG. 2B is a front view of a discharge electrode portion. 3A is a cross-sectional view (a) and FIG. 2B is a cross-sectional view of FIG. FIG. 4 is an equivalent electric circuit diagram of a corona discharge device according to one embodiment of the present invention. FIG. 5 is a diagram showing the relationship between charging characteristics and air gap impedance depending on the presence or absence of an auxiliary electrode. FIG. 6 is a diagram showing an experimental result of examining charging characteristics depending on the presence or absence of an auxiliary electrode. FIG. 7 is a diagram showing a relationship between a distance between an auxiliary electrode and a discharge electrode and a variation in charging current Ig. FIG. 8 is a diagram showing a relationship between a distance between an auxiliary electrode and a discharge electrode and charging characteristics. FIG. 9 is a diagram showing a relationship between a discharge gap and charging current variation. FIG. 10 is a diagram showing a relationship between a discharge gap and charging characteristics. FIG. 11 is a diagram showing a relationship between (discharge electrode pitch) / (discharge gap) and charging characteristics. FIGS. 12A and 12B are explanatory diagrams of a relationship between a control method of a corona discharge device and charging characteristics. FIG. 13 is a schematic configuration diagram of a corona discharge device according to a second embodiment. 14A is a perspective view of an electrode part of a corona discharge device according to a second embodiment, and FIG. 14B is a front view of the electrode part. FIG. 15 is a diagram showing voltage waveforms applied to first and second discharge electrode arrays. FIG. 16 is an explanatory diagram showing a state where the first discharge electrode row and the second discharge electrode row are shifted by 1 / of the discharge electrode pitch p. 17A is a configuration diagram of a conventional corona discharge device, and FIG. 17B is an enlarged view of a discharge electrode unit. 18A is a diagram showing a model of the corona discharge device using the conventional sawtooth discharge electrode shown in FIG. 17A, FIG. 18B is a diagram showing the discharge characteristics thereof, FIG. [Description of Signs] 1a, 1b Insulating substrates 2a, 2b, 2b 'Discharge electrodes 13a, 13b, common electrodes 16a, 16b, 16b' Chip resistors 18a, 19a Auxiliary electrodes
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沢井 宏之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 田村 嘉宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−78939(JP,A) 特開 昭62−240981(JP,A) 特開 平5−107876(JP,A) 特開 平4−75297(JP,A) 特開 平5−2314(JP,A) 特開 平5−249807(JP,A) 特公 昭54−42768(JP,B1) 実公 昭55−15278(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01T 19/00 - 19/04 G03G 15/02 ──────────────────────────────────────────────────続 き Continued on the front page (72) Inventor Hiroyuki Sawai 22-22, Nagaikecho, Abeno-ku, Osaka-shi, Osaka Within Sharp Corporation (72) Inventor Yoshihiro Tamura 22-22 Nagaikecho, Abeno-ku, Osaka-shi, Osaka Sharp Corporation (56) References JP-A-48-78939 (JP, A) JP-A-62-240981 (JP, A) JP-A-5-107876 (JP, A) JP-A-4-75297 (JP, A) JP-A-5-2314 (JP, A) JP-A-5-249807 (JP, A) JP-B-54-42768 (JP, B1) JP-B-55-15278 (JP, Y1) (58) Fields investigated (Int.Cl. 7 , DB name) H01T 19/00-19/04 G03G 15/02
Claims (1)
数設けられた鋸齒状の放電電極を絶縁性基板の両側に第
1及び第2の放電電極列として設け、上記第1及び第2
の放電電極列はそれぞれ所定の抵抗値を有する抵抗器を
介して電圧電源に接続されているコロナ放電装置であっ
て、 前記第1及び第2の放電電極列には振動波形である電圧
が印加され、第1、第2いずれか一方の放電電極列が補
助電極としての機能を果たすべく、各放電電極列に対し
て、それぞれ位相をずらして電圧が印加 されていること
を特徴とするコロナ放電装置。(57) [Claim 1] A plurality of sawtooth-shaped discharge electrodes provided in the axial direction of a photoconductor for discharging a photoconductor are provided on both sides of an insulating substrate.
The first and second discharge electrode rows are provided as the first and second discharge electrode rows.
Each of the discharge electrode rows has a resistor having a predetermined resistance value.
Corona discharge device connected to a voltage power supply via
Te, the first and second discharge to the electrode column voltage is a vibration waveform
Is applied, and one of the first and second discharge electrode rows is supplemented.
In order to fulfill the function as an auxiliary electrode,
A corona discharge device, wherein voltages are applied with phases shifted from each other .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16233094A JP3429860B2 (en) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | Corona discharge device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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