JP3428885B2 - 同期機シミュレータ及び同期機シミュレーション方法 - Google Patents

同期機シミュレータ及び同期機シミュレーション方法

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JP3428885B2 JP34038697A JP34038697A JP3428885B2 JP 3428885 B2 JP3428885 B2 JP 3428885B2 JP 34038697 A JP34038697 A JP 34038697A JP 34038697 A JP34038697 A JP 34038697A JP 3428885 B2 JP3428885 B2 JP 3428885B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統におけ
る同期機を模擬する同期機シミュレータ及び同期機シミ
ュレーション方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば「大規模電力系統シミュ
レータの開発」平成2年 電気学会発行 電気学会論文
誌B第100巻第9号 第729頁に示された従来の同
期機シミュレータを示す構成図であり、図において、1
はアナログ量である三相電圧及び三相電流の実数瞬時値
をデジタル量に変換するA/D変換部、2はA/D変換
部1によりA/D変換された三相電圧及び三相電流をd
−q軸変換して直流電圧及び直流電流を出力するd−q
軸変換部、3はA/D変換部1によりA/D変換された
三相電圧及び三相電流から同期機の励磁電圧及び励磁電
流を計算する励磁系計算部、4はd−q軸変換部2から
出力された直流電圧及び直流電流と励磁系計算部3から
出力された励磁電圧及び励磁電流に基づいて同期機の磁
束の変化分を計算する磁束計算部である。
【0003】また、5は磁束計算部4から出力された磁
束の変化分と調速系の変化分から同期機の軸トルクの変
化分を計算する軸系計算部、6は軸トルクの変化分から
調速系の変化分を計算する調速系計算部、7は磁束計算
部4から出力された磁束の変化分と軸系計算部5から出
力された軸トルクの変化分に基づいて指令値を計算する
指令値計算部、8は指令値計算部7から出力された指令
値にしたがって三相正弦波電圧を発生する正弦波発生
部、9はアンプ、10は電子リアクトルである。
【0004】次に動作について説明する。まず、同期機
のシミュレーションを実行するに際し、A/D変換部1
がアナログ量である三相電圧及び三相電流の実数瞬時値
をA/D変換して、三相電圧及び三相電流をデジタル量
に変換する。
【0005】そして、A/D変換部1が三相電圧及び三
相電流をA/D変換すると、励磁系計算部3がその三相
電圧及び三相電流に基づいて同期機の励磁電圧及び励磁
電流を計算する。また、A/D変換部1が三相電圧及び
三相電流をA/D変換すると、d−q軸変換部2がその
三相電圧及び三相電流をd−q軸変換して直流電圧及び
直流電流を出力する。
【0006】そして、d−q軸変換部2から直流電圧及
び直流電流が出力され、かつ、励磁系計算部3から励磁
電圧及び励磁電流が出力されると、磁束計算部4がその
直流電圧及び直流電流と、その励磁電圧及び励磁電流か
ら同期機の磁束の変化分を計算する。また、磁束計算部
4から磁束の変化分が出力されると、軸系計算部5がそ
の磁束の変化分と調速系計算部6に計算された調速系の
変化分に基づいて同期機の軸トルクの変化分を計算す
る。
【0007】そして、磁束計算部4から磁束の変化分が
出力され、かつ、軸系計算部5から軸トルクの変化分が
出力されると、指令値計算部7がその磁束の変化分と軸
トルクの変化分に基づいて指令値を計算し、その指令値
を正弦波発生部8に出力する。これにより、正弦波発生
部8は、その指令値にしたがって三相正弦波電圧を発生
し、シミュレーションを実行する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の同期機シミュレ
ータは以上のように構成されているので、同期機におけ
る磁束の変化分(電気系の変化分)と同期機における軸
トルクの変化分(機械系の変化分)に基づいて指令値を
生成するが、その指令値は、d−q軸変換部2によりd
−q軸変換された直流電圧及び直流電流に基づいて計算
されているため、本来交流である電気系の過渡現象を正
確に模擬することができないという課題があった(例え
ば、同期機端子至近端平衡事故においては、本来発生す
る倍周波数過渡交流電流、過渡直流電流を生成すること
ができず、また、同期機端子至近端不平衡事故において
は、本来発生する3倍周波数過渡交流電流等を生成する
ことができないという課題があった)。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、電気系の過渡現象を正確に模擬す
ることができる同期機シミュレータ及び同期機シミュレ
ーション方法を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る同期機シ
ミュレータは、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するととも
に、その変換結果に基づいて最終的に正相電流等を演算
し、その正相電流等を対称座標変換して三相電流の実数
瞬時値を求めるようにしたものである。
【0011】この発明に係る同期機シミュレータは、同
期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を複素数の
スパイラルベクトルに変換するとともに、その変換結果
に基づいて最終的に同期機の有効電力及び無効電力を演
算するようにしたものである。
【0012】この発明に係る同期機シミュレータは、同
期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を複素数の
スパイラルベクトルに変換するとともに、その変換結果
に基づいて最終的に同期機の電気系トルクを演算するよ
うにしたものである。
【0013】この発明に係る同期機シミュレータは、同
期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を複素数の
スパイラルベクトルに変換するとともに、その変換結果
に基づいて最終的に同期機の有効電力,無効電力及び電
気系トルクを演算するようにしたものである。
【0014】この発明に係る同期機シミュレータは、同
期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を複素数の
スパイラルベクトルに変換するとともに、その変換結果
に基づいて最終的に正相電流や同期機の電気系トルク等
を演算し、その正相電流等を対称座標変換して三相電流
の実数瞬時値を求めるようにしたものである。
【0015】この発明に係る同期機シミュレータは、電
気系トルク演算手段により演算された電気系トルクと電
力系統の周波数から同期機の機械系トルクを演算するよ
うにしたものである。
【0016】この発明に係る同期機シミュレータは、電
気系トルク演算手段により演算された電気系トルクと電
力系統の周波数から同期機の機械系トルクと軸系トルク
を演算するようにしたものである。
【0017】この発明に係る同期機シミュレータは、電
気系トルク演算手段により演算された電気系トルクと機
械系トルク演算手段により演算された機械系トルクから
同期機の位相角を演算するようにしたものである。
【0018】この発明に係る同期機シミュレータは、同
期機の励磁電流に基づいて励磁電圧を演算するようにし
たものである。
【0019】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を
複素数のスパイラルベクトルに変換するとともに、その
変換結果に基づいて最終的に正相電流等を演算し、その
正相電流等を対称座標変換して三相電流の実数瞬時値を
求めるようにしたものである。
【0020】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を
複素数のスパイラルベクトルに変換するとともに、その
変換結果に基づいて最終的に同期機の有効電力及び無効
電力を演算するようにしたものである。
【0021】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を
複素数のスパイラルベクトルに変換するとともに、その
変換結果に基づいて最終的に同期機の電気系トルクを演
算するようにしたものである。
【0022】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を
複素数のスパイラルベクトルに変換するとともに、その
変換結果に基づいて最終的に同期機の有効電力,無効電
力及び電気系トルクを演算するようにしたものである。
【0023】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を
複素数のスパイラルベクトルに変換するとともに、その
変換結果に基づいて最終的に正相電流や同期機の電気系
トルク等を演算し、その正相電流等を対称座標変換して
三相電流の実数瞬時値を求めるようにしたものである。
【0024】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、電気系トルクと電力系統の周波数から同期機の機
械系トルクを演算するようにしたものである。
【0025】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、電気系トルクと電力系統の周波数から同期機の機
械系トルクと軸系トルクを演算するようにしたものであ
る。
【0026】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、電気系トルクと機械系トルクから同期機の位相角
を演算するようにしたものである。
【0027】この発明に係る同期機シミュレーション方
法は、同期機の励磁電流に基づいて励磁電圧を演算する
ようにしたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による同
期機シミュレータを示す概略構成図であり、図におい
て、11は同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時
値va_re,vb_re,vc_reをA/D変換し
たのちスパイラル変換し、デジタル量va,vb,vc
を出力するA/D変換部、12はA/D変換部11から
出力されたデジタル量va,vb,vcに基づいて同期
機における電気系の諸量を計算する同期機電気系計算
部、13は同期機電気系計算部12の計算結果等に基づ
いて同期機における機械系の諸量を計算する同期機機械
系計算部、14は同期機電気系計算部12の計算結果を
D/A変換等して三相電流の実数瞬時値Re(ia),
Re(ib),Re(ic)を出力するD/A変換部で
ある。
【0029】また、図2はこの発明の実施の形態1によ
る同期機シミュレータを示す詳細構成図であり、図にお
いて、21は同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬
時値va_re,vb_re,vc_reをA/D変換
したのち、各相の電圧を複素数のスパイラルベクトルv
a,vb,vcに変換するA/D変換回路(スパイラル
変換手段)、22はA/D変換回路21により変換され
た複素数のスパイラルベクトルva,vb,vcを対称
座標変換して正相電圧v1,逆相電圧v2及び零相電圧
v0を演算する端子電圧演算回路(電圧演算手段)、2
3は同期機の位相角θから同期機の内部電圧e1を演算
する同期機内部電圧演算回路(電圧演算手段)である。
【0030】また、24は端子電圧演算回路22により
演算された正相電圧v1と同期機内部電圧演算回路23
により演算された同期機の内部電圧e1から同期機の正
相電流i1を演算する同期機正相演算回路(電流演算手
段)、25は端子電圧演算回路22により演算された逆
相電圧v2から逆相電流i2を演算する同期機逆相演算
回路(電流演算手段)、26は端子電圧演算回路22に
より演算された零相電圧v0から零相電流i0を演算す
る同期機零相演算回路(電流演算手段)、27は正相電
圧v1,逆相電圧v2及び零相電圧v0と、正相電流i
1,逆相電流i2及び零相電流i0から同期機の有効電
力P,無効電力Q及び電気系トルクTeを演算する同期
機電力・電機系トルク演算回路(電力演算手段、電気系
トルク演算手段)である。
【0031】また、28は同期機電力・電機系トルク演
算回路27により演算された電気系トルクTeと同期機
調速系演算回路29により演算された機械系トルクTm
から同期機の位相角θを演算する同期機内部位相角演算
回路(電圧演算手段,位相角演算手段)、29は同期機
電力・電機系トルク演算回路27により演算された電気
系トルクTeと同期機軸系演算回路30により演算され
た軸系トルクTnと電力系統の周波数fから同期機の機
械系トルクTmを演算する同期機調速系演算回路(機械
系トルク演算手段)、30は同期機電力・電機系トルク
演算回路27により演算された電気系トルクTeと同期
機調速系演算回路29により演算された機械系トルクT
mから軸系トルクTnを演算する同期機軸系演算回路
(機械系トルク演算手段)、31は同期機の励磁電流i
fに基づいて励磁電圧vfを演算する同期機励磁系演算
回路(励磁電圧演算手段)である。
【0032】さらに、32は正相電流i1,逆相電流i
2及び零相電流i3を対称座標変換して三相電流の実数
瞬時値Re(ia),Re(ib),Re(ic)を求
めるD/A変換回路(スパイラル逆変換手段)、33は
D/A変換回路32から出力された三相電流の実数瞬時
値Re(ia),Re(ib),Re(ic)を増幅す
る電流増幅装置(電流増幅手段)である。なお、図3は
この発明の実施の形態1による同期機シミュレーション
方法を示すフローチャートである。
【0033】次に動作について説明する。まず、同期機
のシミュレーションを実行するに際し、A/D変換回路
21(図5参照)が同期機の端子電圧である三相電圧の
実数瞬時値va_re,vb_re,vc_reを入力
し、その実数瞬時値va_re,vb_re,vc_r
eをA/D変換する(ステップST1)。そして、A/
D変換回路21は、実数瞬時値va_re,vb_r
e,vc_reをA/D変換すると、各相の電圧を複素
数のスパイラルベクトルva,vb,vcに変換する
(ステップST2)。ここで、スパイラルベクトルは下
記の式に表されるが、スパイラルベクトルは複素平面上
で反時計方向に回転しながら減衰するベクトルであり、
実際の電力系統において交流電圧・電流が常に変化して
いることを考慮すると、スパイラルベクトルは同期機電
圧・電流を表現する最も自然な変数であるといえる(図
4参照)。 x=Aeδt ,δ=−λ+jω ただし、Aは任意変数、λは減衰定数、ωは回転角速度
である。
【0034】そして、A/D変換回路21が三相電圧の
実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルva,vb,
vcに変換すると、端子電圧演算回路22(図6参照)
が、下記に示すように、複素数のスパイラルベクトルv
a,vb,vcを対称座標変換して対称成分である正相
電圧v1,逆相電圧v2及び零相電圧v0を演算する
(ステップST3)。
【0035】
【数1】
【0036】一方、同期機内部電圧演算回路23(図7
参照)は、同期機の位相角θから同期機の内部電圧e1
を演算する(ステップST4)。 e1=jωλej θ=√2E1ej θ ただし、E1は内部電圧e1の実効値である。
【0037】そして、端子電圧演算回路22が対称座標
変換すると、同期機正相演算回路24(図8参照)が、
端子電圧演算回路22により演算された正相電圧v1と
同期機内部電圧演算回路23により演算された同期機の
内部電圧e1を下記の式に代入して同期機の正相電流i
1を演算する(ステップST5)。ただし、この実施の
形態1では、同期機が永久磁石の励磁系を有する場合を
示している。
【0038】
【数2】
【0039】また、端子電圧演算回路22が対称座標変
換すると、同期機逆相演算回路25(図9参照)が、端
子電圧演算回路22により演算された逆相電圧v2を下
記の式に代入して逆相電流i2を演算する(ステップS
T6)。
【0040】
【数3】
【0041】さらに、端子電圧演算回路22が対称座標
変換すると、同期機零相演算回路26(図10参照)
が、端子電圧演算回路22により演算された零相電圧v
0下記の式に代入して零相電流i0を演算する(ステッ
プST7)。
【0042】
【数4】
【0043】そして、正相電流i1,逆相電流i2及び
零相電流i0が演算されると、同期機電力・電機系トル
ク演算回路27(図11参照)が、正相電流i1等を下
記の式に代入して同期機の有効電力P,無効電力Q及び
電気系トルクTeを演算する(ステップST8)。 Pe正相=(3/2)・Re(v1i1* ) Qe正相=(3/2)・Im(v1i1* ) Pe逆相=(3/2)・Re(v2i2* ) Qe逆相=(3/2)・Im(v2i2* ) Pe零相=(3/2)・Re(v0i0* ) Qe零相=(3/2)・Im(v0i0* ) Pe=(3/2Re)・(v0i0* +v1i1* +v2i2* ) Qe=(3/2Im)・(v0i0* +v1i1* +v2i2* ) ただし、Pe正相は正相回路の有効電力 Qe正相は正相回路の無効電力 Pe逆相は逆相回路の有効電力 Qe逆相は逆相回路の無効電力 Pe零相は零相回路の有効電力 Qe零相は零相回路の無効電力 Peは三相の有効電力 Qeは三相の無効電力
【0044】Te正相=(3P/2ω)・Re(v1i
* ) Te逆相=(3P/2ω)・Re(v2i2* ) Te零相=(3P/2ω)・Re(v0i0* ) ただし、Te正相は電気系正相トルク Te逆相は電気系逆相トルク Te零相は電気系零相トルク Pは同期機の極数 ωは同期機の回転角速度
【0045】このようにして、同期機電力・電機系トル
ク演算回路27により同期機の電気系トルクTeが演算
されると、同期機調速系演算回路29(図12参照)
が、その電気系トルクTeと軸系トルクTnと電力系統
の周波数fから同期機の機械系トルクTmを演算する
(ステップST9)。即ち、同期機の調速系は色々な種
類があるが(例えば、原子力、火力、水力等)、一般に
下記の式で表すことができる(この実施の形態1では、
一例として、2つの式を示しているが、通常は何れか一
方の式で表される)。従って、調速系の出力は、電気系
トルクと、軸系の出力と、電力系統の周波数等と関連が
あるといえる。 Tm=f(Te正相,Te逆相,Tn,fref ) ただし、fref は電力系統の周波数 ΔTm=ΔTe正相−ΔTe逆相+ΔTn+Kfref ただし、Kは系統定数
【0046】また、同期機電力・電機系トルク演算回路
27により同期機の電気系トルクTeが演算されると、
同期機軸系演算回路30(図13参照)が、その電気系
トルクTeと同期機調速系演算回路29により演算され
た機械系トルクTmから軸系トルクTnを演算する(ス
テップST10)。即ち、同期機の調速系は色々な種類
があるが、一般に下記の式で表すことができる(この実
施の形態1では、一例として、2つの式を示している
が、通常は何れか一方の式で表される)。従って、軸系
の出力は、電気系トルクと、調速系の出力等と関連があ
るといえる。 Tn=f(Te正相,Te逆相,Tm) ΔTn=ΔTe正相−ΔTe逆相+ΔTm
【0047】そして、同期機調速系演算回路29により
機械系トルクTmが演算されると、同期機内部位相角演
算回路28(図14)が、その機械系トルクTmと同期
機電力・電機系トルク演算回路27により演算された電
気系トルクTeから下記の式に代入して同期機の位相角
θを演算する(ステップST11)。なお、下式からも
明らかなように、電気系の零相トルクは機械系と関係が
なく、同期機の内部位相角の変化に影響を与えない。
【0048】
【数5】
【0049】そして、上記の如く同期機正相演算回路2
4等により演算された正相電流i1,逆相電流i2及び
零相電流i0はD/A変換回路32(図15参照)に入
力され、D/A変換回路32が、下記に示すように、正
相電流i1,逆相電流i2及び零相電流i3を対称座標
変換して、デジタル量で表された三相電流ia,ib,
icを求めたのち(ステップST12)、その三相電流
ia,ib,icをD/A変換して、アナログ量で表さ
れた三相電流の実数瞬時値Re(ia),Re(i
b),Re(ic)を出力する(ステップST13)。
【0050】
【数6】
【0051】そして、D/A変換回路32からアナログ
量で表された三相電流の実数瞬時値Re(ia),Re
(ib),Re(ic)が出力されると、電流増幅装置
33(図16参照)が、その三相電流の実数瞬時値Re
(ia),Re(ib),Re(ic)を増幅して出力
し(ステップST14)、同期機のシミュレーションが
実行される。なお、同期機励磁系演算回路(図17参
照)は、同期機の励磁電流ifを下記の式に代入して励
磁電圧vfを演算するので、励磁電圧vfを模擬するこ
ともできる。
【0052】
【数7】
【0053】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時
値va_re,vb_re,vc_reを複素数のスパ
イラルベクトルva,vb,vcに変換するとともに、
その変換結果に基づいて最終的に正相電流i1等を演算
し、その正相電流i1等を対称座標変換して三相電流の
実数瞬時値Re(ia),Re(ib),Re(ic)
を求めるようにしたので、従来のように電気系の諸量を
直流量に変換せず、交流量のまま模擬することができる
ようになり、その結果、電気系の過渡現象を正確に模擬
することができる効果を奏する。
【0054】実施の形態2.上記実施の形態1では、正
相電流i1を演算するに際し、同期機が永久磁石の励磁
系を有する場合について示したが、同期機が直流励磁機
の励磁系を有していてもよく、上記実施の形態1と同様
の効果を奏することができる。
【0055】
【数8】
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、同期
機の端子電圧を示す三相電圧の実数瞬時値を複素数のス
パイラルベクトルに変換するスパイラル変換手段を設
け、そのスパイラル変換手段の変換結果に基づいて最終
的に正相電流等を演算し、その正相電流等を対称座標変
換して三相電流の実数瞬時値を求めるように構成したの
で、従来のように電気系の諸量を直流量に変換せず、交
流量のまま模擬することができるようになり、その結
果、電気系の過渡現象を正確に模擬することができる効
果がある。
【0057】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するスパイラル変換手段を設け、そのスパイラル
変換手段の変換結果に基づいて最終的に同期機の有効電
力及び無効電力を演算するように構成したので、同期機
の有効電力及び無効電力を正確に模擬することができる
効果がある。
【0058】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するスパイラル変換手段を設け、そのスパイラル
変換手段の変換結果に基づいて最終的に同期機の電気系
トルクを演算するように構成したので、同期機の電気系
トルクを正確に模擬することができる効果がある。
【0059】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するスパイラル変換手段を設け、そのスパイラル
変換手段の変換結果に基づいて最終的に同期機の有効電
力,無効電力及び電気系トルクを演算するように構成し
たので、同期機の有効電力,無効電力及び電気系トルク
を正確に模擬することができる効果がある。
【0060】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するスパイラル変換手段を設け、そのスパイラル
変換手段の変換結果に基づいて最終的に正相電流や同期
機の電気系トルク等を演算し、その正相電流等を対称座
標変換して三相電流の実数瞬時値を求めるように構成し
たので、従来のように電気系の諸量を直流量に変換せ
ず、交流量のまま模擬することができるようになり、そ
の結果、電気系の過渡現象を正確に模擬することができ
る効果がある。
【0061】この発明によれば、電気系トルク演算手段
により演算された電気系トルクと電力系統の周波数から
同期機の機械系トルクを演算するように構成したので、
同期機の機械系トルクを正確に模擬することができる効
果がある。
【0062】この発明によれば、電気系トルク演算手段
により演算された電気系トルクと電力系統の周波数から
同期機の機械系トルクと軸系トルクを演算するように構
成したので、同期機の機械系トルクと軸系トルクを正確
に模擬することができる効果がある。
【0063】この発明によれば、電気系トルク演算手段
により演算された電気系トルクと機械系トルク演算手段
により演算された機械系トルクから同期機の位相角を演
算するように構成したので、同期機の位相角を正確に模
擬することができる効果がある。
【0064】この発明によれば、同期機の励磁電流に基
づいて励磁電圧を演算するように構成したので、同期機
の励磁電圧を正確に模擬することができる効果がある。
【0065】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するとともに、その変換結果に基づいて最終的に
正相電流等を演算し、その正相電流等を対称座標変換し
て三相電流の実数瞬時値を求めるように構成したので、
従来のように電気系の諸量を直流量に変換せず、交流量
のまま模擬することができるようになり、その結果、電
気系の過渡現象を正確に模擬することができる効果があ
る。
【0066】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するとともに、その変換結果に基づいて最終的に
同期機の有効電力及び無効電力を演算するように構成し
たので、同期機の有効電力及び無効電力を正確に模擬す
ることができる効果がある。
【0067】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するとともに、その変換結果に基づいて最終的に
同期機の電気系トルクを演算するように構成したので、
同期機の電気系トルクを正確に模擬することができる効
果がある。
【0068】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するとともに、その変換結果に基づいて最終的に
同期機の有効電力,無効電力及び電気系トルクを演算す
るように構成したので、同期機の有効電力,無効電力及
び電気系トルクを正確に模擬することができる効果があ
る。
【0069】この発明によれば、同期機の端子電圧を示
す三相電圧の実数瞬時値を複素数のスパイラルベクトル
に変換するとともに、その変換結果に基づいて最終的に
正相電流や同期機の電気系トルク等を演算し、その正相
電流等を対称座標変換して三相電流の実数瞬時値を求め
るように構成したので、従来のように電気系の諸量を直
流量に変換せず、交流量のまま模擬することができるよ
うになり、その結果、電気系の過渡現象を正確に模擬す
ることができる効果がある。
【0070】この発明によれば、電気系トルクと電力系
統の周波数から同期機の機械系トルクを演算するように
構成したので、同期機の機械系トルクを正確に模擬する
ことができる効果がある。
【0071】この発明によれば、電気系トルクと電力系
統の周波数から同期機の機械系トルクと軸系トルクを演
算するように構成したので、同期機の機械系トルクと軸
系トルクを正確に模擬することができる効果がある。
【0072】この発明によれば、電気系トルクと機械系
トルクから同期機の位相角を演算するように構成したの
で、同期機の位相角を正確に模擬することができる効果
がある。
【0073】この発明によれば、同期機の励磁電流に基
づいて励磁電圧を演算するように構成したので、同期機
の励磁電圧を正確に模擬することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による同期機シミュ
レータを示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による同期機シミュ
レータを示す詳細構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による同期機シミュ
レーション方法を示すフローチャートである。
【図4】 スパイラルベクトルを示すベクトル図であ
る。
【図5】 A/D変換回路を示す回路図である。
【図6】 端子電圧演算回路を示す回路図である。
【図7】 同期機内部電圧演算回路を示す回路図であ
る。
【図8】 同期機正相演算回路を示す回路図である。
【図9】 同期機逆相演算回路を示す回路図である。
【図10】 同期機零相演算回路を示す回路図である。
【図11】 同期機電力・電機系トルク演算回路を示す
回路図である。
【図12】 同期機調速系演算回路を示す回路図であ
る。
【図13】 同期機軸系演算回路を示す回路図である。
【図14】 内部位相角演算回路を示す回路図である。
【図15】 D/A変換回路を示す回路図である。
【図16】 電流増幅装置を示す回路図である。
【図17】 同期機励磁系演算回路を示す回路図であ
る。
【図18】 従来の同期機シミュレータを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
21 A/D変換回路(スパイラル変換手段)、22
端子電圧演算回路(電圧演算手段)、23 同期機内部
電圧演算回路(電圧演算手段)、24 同期機正相演算
回路(電流演算手段)、25 同期機逆相演算回路(電
流演算手段)、26 同期機零相演算回路(電流演算手
段)、27 同期機電力・電機系トルク演算回路(電力
演算手段、電気系トルク演算手段)、28 同期機内部
位相角演算回路(電圧演算手段,位相角演算手段)、2
9 同期機調速系演算回路(機械系トルク演算手段)、
30 同期機軸系演算回路(機械系トルク演算手段)、
31 同期機励磁系演算回路(励磁電圧演算手段)、3
2 D/A変換回路(スパイラル逆変換手段)、33
電流増幅装置(電流増幅手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00,6/00,7/00,9/00 G06F 17/00 H02J 3/24

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
    瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するスパイ
    ラル変換手段と、上記スパイラル変換手段により変換さ
    れた複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正
    相電圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、そ
    の正相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演
    算する電圧演算手段と、上記電圧演算手段により演算さ
    れた正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電圧から正
    相電流,逆相電流及び零相電流を演算する電流演算手段
    と、上記電流演算手段により演算された正相電流,逆相
    電流及び零相電流を対称座標変換して三相電流の実数瞬
    時値を求めるスパイラル逆変換手段とを備えた同期機シ
    ミュレータ。
  2. 【請求項2】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
    瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するスパイ
    ラル変換手段と、上記スパイラル変換手段により変換さ
    れた複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正
    相電圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、そ
    の正相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演
    算する電圧演算手段と、上記電圧演算手段により演算さ
    れた正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電圧から正
    相電流,逆相電流及び零相電流を演算する電流演算手段
    と、上記電圧演算手段及び電流演算手段の演算結果に基
    づいて同期機の有効電力及び無効電力を演算する電力演
    算手段とを備えた同期機シミュレータ。
  3. 【請求項3】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
    瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するスパイ
    ラル変換手段と、上記スパイラル変換手段により変換さ
    れた複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正
    相電圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、そ
    の正相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演
    算する電圧演算手段と、上記電圧演算手段により演算さ
    れた正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電圧から正
    相電流,逆相電流及び零相電流を演算する電流演算手段
    と、上記電圧演算手段及び電流演算手段の演算結果に基
    づいて同期機の電気系トルクを演算する電気系トルク演
    算手段とを備えた同期機シミュレータ。
  4. 【請求項4】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
    瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するスパイ
    ラル変換手段と、上記スパイラル変換手段により変換さ
    れた複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正
    相電圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、そ
    の正相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演
    算する電圧演算手段と、上記電圧演算手段により演算さ
    れた正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電圧から正
    相電流,逆相電流及び零相電流を演算する電流演算手段
    と、上記電圧演算手段及び電流演算手段の演算結果に基
    づいて同期機の有効電力及び無効電力を演算する電力演
    算手段と、上記電圧演算手段及び電流演算手段の演算結
    果に基づいて同期機の電気系トルクを演算する電気系ト
    ルク演算手段とを備えた同期機シミュレータ。
  5. 【請求項5】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実数
    瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換するスパイ
    ラル変換手段と、上記スパイラル変換手段により変換さ
    れた複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正
    相電圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、そ
    の正相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演
    算する電圧演算手段と、上記電圧演算手段により演算さ
    れた正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電圧から正
    相電流,逆相電流及び零相電流を演算する電流演算手段
    と、上記電流演算手段により演算された正相電流,逆相
    電流及び零相電流を対称座標変換して三相電流の実数瞬
    時値を求めるスパイラル逆変換手段と、上記電圧演算手
    段及び電流演算手段の演算結果に基づいて同期機の有効
    電力及び無効電力を演算する電力演算手段と、上記電圧
    演算手段及び電流演算手段の演算結果に基づいて同期機
    の電気系トルクを演算する電気系トルク演算手段とを備
    えた同期機シミュレータ。
  6. 【請求項6】 電気系トルク演算手段により演算された
    電気系トルクと電力系統の周波数から同期機の機械系ト
    ルクを演算する機械系トルク演算手段を設けたことを特
    徴とする請求項3から請求項5のうちのいずれか1項記
    載の同期機シミュレータ。
  7. 【請求項7】 電気系トルク演算手段により演算された
    電気系トルクと電力系統の周波数から同期機の機械系ト
    ルクと軸系トルクを演算する機械系トルク演算手段を設
    けたことを特徴とする請求項3から請求項5のうちのい
    ずれか1項記載の同期機シミュレータ。
  8. 【請求項8】 電気系トルク演算手段により演算された
    電気系トルクと機械系トルク演算手段により演算された
    機械系トルクから同期機の位相角を演算する位相角演算
    手段を設けたことを特徴とする請求項6または請求項7
    記載の同期機シミュレータ。
  9. 【請求項9】 同期機の励磁電流に基づいて励磁電圧を
    演算する励磁電圧演算手段を設けたことを特徴とする請
    求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の同期機
    シミュレータ。
  10. 【請求項10】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実
    数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換し、その
    複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正相電
    圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、その正
    相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演算す
    る一方、その正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電
    圧から正相電流,逆相電流及び零相電流を演算し、その
    正相電流,逆相電流及び零相電流を対称座標変換して三
    相電流の実数瞬時値を求める同期機シミュレーション方
    法。
  11. 【請求項11】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実
    数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換し、その
    複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正相電
    圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、その正
    相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演算す
    る一方、その正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電
    圧から正相電流,逆相電流及び零相電流を演算し、その
    正相電圧,逆相電圧及び零相電圧と、その正相電流,逆
    相電流及び零相電流とに基づいて同期機の有効電力及び
    無効電力を演算する同期機シミュレーション方法。
  12. 【請求項12】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実
    数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換し、その
    複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正相電
    圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、その正
    相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演算す
    る一方、その正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電
    圧から正相電流,逆相電流及び零相電流を演算し、その
    正相電圧,逆相電圧及び零相電圧と、その正相電流,逆
    相電流及び零相電流とに基づいて同期機の電気系トルク
    を演算する同期機シミュレーション方法。
  13. 【請求項13】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実
    数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換し、その
    複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正相電
    圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、その正
    相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演算す
    る一方、その正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電
    圧から正相電流,逆相電流及び零相電流を演算し、その
    正相電圧,逆相電圧及び零相電圧と、その正相電流,逆
    相電流及び零相電流とに基づいて同期機の有効電力,無
    効電力及び電気系トルクを演算する同期機シミュレーシ
    ョン方法。
  14. 【請求項14】 同期機の端子電圧を示す三相電圧の実
    数瞬時値を複素数のスパイラルベクトルに変換し、その
    複素数のスパイラルベクトルを対称座標変換して正相電
    圧,逆相電圧及び零相電圧を演算するとともに、その正
    相電圧と同期機の位相角から同期機の内部電圧を演算す
    る一方、その正相電圧,逆相電圧,零相電圧及び内部電
    圧から正相電流,逆相電流及び零相電流を演算し、その
    正相電流,逆相電流及び零相電流を対称座標変換して三
    相電流の実数瞬時値を求めるとともに、その正相電圧,
    逆相電圧及び零相電圧と、その正相電流,逆相電流及び
    零相電流とに基づいて同期機の有効電力,無効電力及び
    電気系トルクを演算する同期機シミュレーション方法。
  15. 【請求項15】 電気系トルクと電力系統の周波数から
    同期機の機械系トルクを演算することを特徴とする請求
    項12から請求項14のうちのいずれか1項記載の同期
    機シミュレーション方法。
  16. 【請求項16】 電気系トルクと電力系統の周波数から
    同期機の機械系トルクと軸系トルクを演算することを特
    徴とする請求項12から請求項14のうちのいずれか1
    項記載の同期機シミュレーション方法。
  17. 【請求項17】 電気系トルクと機械系トルクから同期
    機の位相角を演算することを特徴とする請求項15また
    は請求項16記載の同期機シミュレーション方法。
  18. 【請求項18】 同期機の励磁電流に基づいて励磁電圧
    を演算することを特徴とする請求項10から請求項17
    のうちのいずれか1項記載の同期機シミュレーション方
    法。
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