JP3428841B2 - デジタルスチルカメラ - Google Patents

デジタルスチルカメラ

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JP3428841B2
JP3428841B2 JP34106596A JP34106596A JP3428841B2 JP 3428841 B2 JP3428841 B2 JP 3428841B2 JP 34106596 A JP34106596 A JP 34106596A JP 34106596 A JP34106596 A JP 34106596A JP 3428841 B2 JP3428841 B2 JP 3428841B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルスチルカメ
ラに関し、より詳しくは、その画像信号の圧縮に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルスチルカメラでは、固体撮像素
子より出力される映像信号をデジタル処理して輝度信号
と色信号のコンポーネント信号とし、これらの信号を記
録媒体に記録している。記録に際しては、記録媒体の容
量を有効に使うために、信号の圧縮を行う。信号の圧縮
は、どのような画像を撮影する場合でも同一のパラメー
タを用いて同一の処理手順で行う。
【0003】また、使い勝手をよくするために、記録媒
体に記録する圧縮画像の枚数をあらかじめ定めておくの
が一般的である。このため、1フレームの画像に割り当
てられる記録容量は画像の種類にかかわらず一定であ
り、どのような画像データも一定量を超えない範囲でそ
の一定量に近い圧縮データとされる。データのこのよう
な圧縮の方法は定レート制御とよばれる。従来の圧縮デ
ータ定レート制御では、コンポーネント信号を圧縮処理
回路に入力し、入力画像の一部または全てをあらかじめ
定めておいたアルゴリズムで圧縮して、圧縮後のデータ
量を測定し、その結果に基づいて圧縮に用いるパラメー
タを変更して圧縮することを繰り返していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コンポーネ
ント信号は撮影する画像ごとに異なるものであり、撮影
する画像の特性にかかわらず同じパラメータを用いて同
じ処理手順でコンポーネント信号を圧縮するのでは、個
々の画像について最適な圧縮を行うことはできない。例
えば、色情報のない画像をカラー情報として処理した場
合、本来、輝度情報に可能な限り最大の圧縮データを割
り当てるべきであるにもかかわらず、情報をもたない色
に圧縮データが割り当てられることになる。すなわち、
色信号のデータ量だけ輝度信号のデータ量が減り、輝度
情報の一部が失わることになって画像の質が低下する。
【0005】圧縮データ定レート制御においても、あら
かじめ定めておいたアルゴリズムは個々の入力画像に適
するものではないから、そのアルゴリズムにより全ての
画像を良好に圧縮することはできない。しかも、一定量
以下の圧縮データを得るまで一定の方法でパラメータを
変更して圧縮を繰り返すのでは時間を要し、限られた時
間内に、圧縮によって失われる情報を最小限に抑えつつ
一定量以下の圧縮データを得ることは困難である。
【0006】本発明は、必要な情報が圧縮によって失わ
れることを防止しつつ効率よく画像データを圧縮するデ
ジタルスチルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、受けた光をアナログの画像信号に変換
して出力する固体撮像素子と、固体撮像素子より出力さ
れたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し
て出力する変換回路と、変換回路より出力された画像信
号から輝度信号と色信号を生成して出力する画像処理手
段と、画像処理手段より出力された輝度信号と色信号を
圧縮して出力する圧縮手段と、圧縮手段より出力された
輝度信号と色信号を記録する記録手段を有するデジタル
スチルカメラにおいて、画像処理手段は、変換回路より
出力された画像信号のホワイトバランスを検出してホワ
イトバランスの調整を行い、ホワイトバランス調整後の
画像信号から輝度信号と色信号を生成して出力し、圧縮
手段は、画像処理手段によって検出されたホワイトバラ
ンスから色成分を検出して、検出した色成分に応じて輝
度信号と色信号を圧縮するものとする。
【0008】
【0009】
【0010】ホワイトバランスを検出して調整すること
により、外光の色温度にかかわらず良好な色合いの画像
を記録することが可能である。一方、検出したホワイト
バランスから画像の色成分を検出することができ、これ
に応じて輝度信号と色信号の圧縮を行うことで、画像の
色特性に応じた圧縮を行うことができる。例えば、色相
や彩度の変化が多い画像では、色情報を十分に残すため
に色信号をあまり圧縮しない。逆に色相や彩度の変化が
少ない画像では、圧縮によって失われる色情報は少ない
から色信号を十分に圧縮する。
【0011】画像処理手段は、ホワイトバランス調整後
画像信号から画像の領域間の輝度差を検出し、圧縮手
段は、検出した色成分と画像処理手段によって検出され
た輝度差に応じて輝度信号と色信号を圧縮するようにし
てもよい。
【0012】画像の輝度差すなわちコントラストの大き
い画像については、輝度信号をあまり圧縮せずに輝度情
報を十分に残す。一方、コントラストの小さい画像は、
必要な輝度情報は圧縮しても失われないから、輝度信号
を十分に圧縮する。画像処理手段が検出した輝度差は、
固体撮像素子の受光量の調節すなわち露光制御に兼用す
ることも可能である。
【0013】本発明ではまた、受けた光をアナログの画
像信号に変換して出力する固体撮像素子と、固体撮像素
子より出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像
信号に変換して出力する変換回路と、変換回路より出力
された画像信号から輝度信号と色信号を生成して出力す
る画像処理手段と、画像処理手段より出力された輝度信
号と色信号を圧縮して出力する圧縮手段と、圧縮手段よ
り出力された輝度信号と色信号を記録する記録手段を有
するデジタルスチルカメラにおいて、画像処理手段は、
像の輪郭を強調するために、生成した輝度信号の周波数
高域を検出して輝度信号を補正し、補正後の輝度信号を
出力し、圧縮手段は、画像処理手段によって検出された
周波数高域に応じて輝度信号と色信号を圧縮するように
する
【0014】画像処理手段は像の輪郭を強調した補正後
の輝度信号を出力し、これが色信号とともに圧縮され
る。このとき、圧縮手段は、輪郭強調のために検出され
た周波数高域に応じて、輪郭強調の効果を損なうことな
く輝度信号と色信号を圧縮することが可能である。
【0015】上記のいずれのカメラにおいても、圧縮手
段は、画像処理手段の検出結果、すなわちホワイトバラ
ンス、領域間の輝度差、または輝度信号の周波数高域
応じて輝度信号を圧縮する率と色信号を圧縮する率を変
えることにより、圧縮後の輝度信号の量と圧縮後の色信
号の量の比率を変えるようにするとよい。
【0016】輝度信号と色信号の圧縮後の相対的な量比
を変えることにより、圧縮後の信号の総量が定められて
いるときでも、輝度情報と色情報のうち画像再生のため
により重要な方を多く残すことができる。例えば、コン
トラストが大きく単調な色調の画像のときには、色信号
をより圧縮し、これにより圧縮後の輝度信号の量を増し
て輝度情報を十分に残す。逆に、コントラストが小さく
色調の変化に富む画像のときには、輝度信号をより圧縮
し、これにより圧縮後の色信号の量を増して色情報を十
分に残す。
【0017】圧縮手段は、圧縮後の輝度信号の量と圧縮
後の色信号の量の和が所定量以下になるまで、輝度信号
と色信号を圧縮する率を変えて輝度信号と色信号の圧縮
を繰り返すようにしてもよい。
【0018】画像の特性の違いにかかわらず全ての画像
の圧縮後の信号量が一定量以下になって、記録手段は一
定数の画像を記録することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデジタルスチルカ
メラの一実施形態について図面を参照して説明する。図
1に、本実施形態のデジタルスチルカメラの画像信号の
生成および処理に関する概略構成を示す。本カメラは、
撮影レンズ1、メカニカル絞り2、固体撮像素子である
CCD3、自動ゲイン制御とサンプルホールドを行うア
ナログ信号処理回路(AGC/CDS)4、ADコンバ
ータ5、デジタル信号処理回路6、画像圧縮処理回路
7、記録媒体8、CCD3にフィールドシフトパルス等
の各種制御信号を与えるタイミングジェネレータおよび
ドライバー9、カメラ全体の制御を行うマイクロコンピ
ュータ10を備えている。
【0020】撮影レンズ1は撮影対象からの光をCCD
3の受光面に結像させ、絞り2は撮影レンズ1からCC
D3に至る光束を規制してCCD3の受光量を調節す
る。CCD3は受けた光を画素ごとの電荷に変換して蓄
積し、蓄積電荷をアナログの画像信号として出力する。
【0021】図3にCCD3の画素配置を示す。赤
(R)、緑(G)、青(B)の3色の画素のうち、G−
Rの対から成る水平ラインとG−Bの対から成る水平ラ
インが交互に縦に配列されている。CCD3は1水平走
査期間に1水平ラインの画素信号を出力し、水平走査期
間ごとに出力するラインを順次変えて、1垂直走査期間
に全水平ラインの画素信号を出力する。1垂直走査期間
に出力する画素信号から1フレームの画像が構成され
る。連続する2水平走査期間に出力される画素信号を図
4に示す。
【0022】CCD3の出力信号はアナログ信号処理回
路4によりサンプリングされ、増幅されて、ADコンバ
ータ5に出力される。ADコンバータ5は、アナログ信
号処理回路4から入力されたアナログ信号をデジタル信
号に変換して、デジタル信号処理回路6に出力する。
【0023】デジタル信号処理回路3の構成を図2に示
す。デジタル信号処理回路3は、ホワイトバランス(W
B)調整回路11、遅延およびR、G、Bプレーンごと
の補間を行う遅延/補間回路12、ガンマ補正回路1
3、R、G、Bの3色の信号より輝度信号(Y)および
色信号(C)を生成するマトリクス回路14、輝度信号
の輪郭強調を行うエンハンサ回路15、ホワイトバラン
スのずれを検出するホワイトバランス検出回路16、輝
度検出回路17およびエンハンサ回路15より出力され
る輝度高域情報を集計する高域輝度検出回路18より成
る。
【0024】ADコンバータ5の出力信号はホワイトバ
ランス調整回路11に入力される。ホワイトバランス調
整回路11では、R、G、Bの各画素間の色温度による
受光感度の違いを補正するために、R、G、Bの各信号
に個別にゲインを加える。
【0025】各信号に加えるべきゲインを設定するため
に、例えば、あらかじめ白画面を撮影してホワイトバラ
ンス検出回路16でR、G、Bの信号をI/Q軸に変換
し、所定の領域ごとに積算して、マイクロコンピュータ
10に記憶しておく。マイクロコンピュータ10は、実
際の撮影時に、ホワイトバランス検出回路16の出力と
記憶している情報を比較して、R、G、Bの各信号に加
えるべきゲインを算出して、ホワイトバランス調整回路
11を制御する。
【0026】このゲイン算出に際し、マイクロコンピュ
ータ10は、ホワイトバランス検出回路16の出力か
ら、色相や彩度等の画像の色成分に関する情報を得る。
この情報は、後述する画像信号の圧縮に用いられる。
【0027】ホワイトバランス調整回路11の出力は遅
延/補間回路12に入力される。遅延/補間回路12
は、複数の水平ライン用遅延回路を使用して不連続な
R、G、Bの信号をそれぞれ上下左右の画素の信号によ
って補間し、R、G、Bの各プレーンを生成する。
【0028】輝度検出回路17は、遅延/補間回路12
より出力されたR、G、Bの信号から輝度信号を生成
し、所定の領域ごとに積算して、マイクロコンピュータ
10に与える。マイクロコンピュータ10は、与えられ
た輝度信号からCCD3の受光量を求め、CCD3が適
正な量を受光するように絞り2を制御する。
【0029】ここで輝度検出回路17からマイクロコン
ピュータ10に与えられる輝度信号は、画像の領域ごと
の輝度を表すものであり、これから領域間の輝度差が判
る。この情報は、後述する画像信号の圧縮に用いられ
る。
【0030】遅延/補間回路12で生成されたR、G、
Bプレーンの信号は、ガンマ補正回路13においてガン
マ補正された後、マトリクス回路14に入力される。マ
トリクス回路14はR、G、Bの3色の信号より輝度信
号と色信号を生成して出力する。輝度信号はエンハンサ
回路15に入力される。エンハンサ回路15は、輝度信
号から画像の高域成分を画素ごとに検出して輝度信号を
補正し、像の輪郭強調を行う。
【0031】エンハンサ回路15によって検出された高
域成分は、高域輝度検出回路18により所定の領域ごと
に積算され、高域成分情報としてマイクロコンピュータ
10に与えられる。この高域成分情報も画像信号の圧縮
に用いられる。
【0032】マトリクス回路14によって生成された色
信号およびエンハンサ回路15によって補正された輝度
信号はデジタル信号処理回路6の出力信号として、図1
の画像圧縮処理回路7に入力される。画像圧縮処理回路
7は、輝度信号および色信号それぞれに対して、例えば
JPEG(Joint Photographic Expert Group)のベース
ラインアルゴリズムを用いて、8×8画素ごとに離散コ
サイン変換を行い、変換結果を8×8の量子化マトリク
スによって量子化し、量子化した結果に対してエントロ
ピー符号化を行う。これにより、輝度信号と色信号がそ
れぞれ圧縮される。エントロピー符号化には、例えばハ
フマン符号化法を用いる。符号化により圧縮された輝度
信号および色信号は記録媒体8に記録する。
【0033】量子化とは、離散コサイン変換されたマト
リクスの各要素を量子化マトリクスの対応する要素で除
算して、小数点以下を切り捨てる処理である。量子化マ
トリクスの各要素が大きいと、圧縮後のデータは小さく
(圧縮率が高く)なるが、その反面、切り捨てによって
失われる情報は多くなる。逆に、量子化マトリクスの各
要素が小さいと、失われる情報は減少するが圧縮率は小
さくなる。同一の圧縮法を用いても量子化マトリクスに
よって圧縮率は変わることになる。
【0034】図5に、画像圧縮処理回路7が行う量子化
までの処理の例を示す。この図において、S1は入力さ
れた輝度信号の一部である8×8のマトリクス、S2は
マトリクスS1を離散コサイン変換したマトリクス、M
は量子化マトリクス、S3はマトリクスS2を量子化マ
トリクスMによって量子化したマトリクスである。離散
変換後のマトリクスS2の左上部は輝度信号の低域成分
を表し、右下部は高域成分を表す。この例では、輝度信
号の強度すなわちマトリクスS1の要素間にあまり大き
な差がないため、マトリクスS3に見られるように、量
子化によって高域成分は失われている。
【0035】量子化後のマトリクスS3の各要素に量子
化マトリクスMの各要素を乗算する逆量子化を行うこと
により、マトリクスS2に近似のマトリクスを再生する
ことができ、これをさらに逆離散コサイン変換すること
により、元の輝度信号のマトリクスS1に近似のマトリ
クスを再生することができる。したがって、記録媒体8
に記録されている圧縮された信号を復号化した後、上記
逆量子化と逆変換を行うと、輝度信号および色信号が再
生されて圧縮処理前の画像に近い画像が得られる。
【0036】本実施形態のデジタルスチルカメラにおい
ては、量子化マトリクスを、ホワイトバランス検出回路
16の出力から得た色成分情報、輝度検出回路17の出
力から得た輝度情報、および高域輝度検出回路18の出
力から得た高域成分情報に基づいて、フレームごとに変
更する。これにより、輝度信号の圧縮率および色信号の
圧縮率を画像の輝度や色調に応じて変える。
【0037】例えば、色の濃淡がない白黒画像や、カラ
ー画像であっても色相および彩度に大きな変化がないと
きには、色信号に対する量子化マトリクスの要素を大き
くして色信号を高い圧縮率で圧縮し、輝度信号に対する
量子化マトリクスの要素を小さくして輝度信号を低い圧
縮率で圧縮する。これにより、色信号のうち情報をもた
ない部分を棄てるとともに、画像の再現に必要な輝度情
報を十分に保存することができる。
【0038】輝度差の小さい画像では、輝度信号に対す
る量子化マトリクスの要素を大きくすることにより輝度
信号の圧縮率を高くして、輝度信号のうち情報をもたな
い部分を棄てる。逆に、輝度差の大きい画像では、輝度
信号に対する量子化マトリクスの要素を小さくして、輝
度信号の圧縮率を低くする。これにより輝度情報が十分
に保持され、画像の明暗が良好に再生されることにな
る。
【0039】また、輝度信号に高域成分が多いときに
は、輝度信号に対する量子化マトリクスのうち、低域部
分(図5のマトリクスMの左上部)の要素を大きくする
とともに高域成分(同マトリクスMの右下部)の要素を
小さくする。これにより、輪郭を強調した画像や明暗が
細かく変化する画像を、忠実に記録することができる。
【0040】輝度信号に対する量子化マトリクスと色信
号に対する量子化マトリクスの一方でも要素の値を変え
ると、輝度信号と色信号の圧縮後のデータ量の比率は変
化する。特に、これら2つの量子化マトリクスの要素を
一方を大きく他方を小さくするように逆方向に変化させ
ると、圧縮後のデータ量の比率は大きく変化する。この
ようにして信号の圧縮を行えば、輝度情報または色情報
の一方をより多く保存しつつ圧縮後のデータの総量を略
一定に保つことが容易である。
【0041】本実施形態のデジタルスチルカメラでは、
圧縮後のデータ総量を全てのフレームについて所定量以
下とする圧縮データ定レート制御と、圧縮後のデータ量
にそのような上限を設けない圧縮データ可変レート制御
を行うことができる。可変レート制御を行うときでも、
画像の輝度および色の特性から判断して情報をもたない
信号を棄てることができるため、圧縮率は高くなる。し
たがって、記録媒体8を有効に利用することができる。
【0042】定レート制御においても、情報の重要度を
画像の輝度特性および色特性から判断して、不要なまた
は重要度の低い情報を棄てることが可能であるから、圧
縮後のデータ総量を速やかに所定量以下とすることがで
きる。すなわち、全てのフレームに対して同一の量子化
マトリクスを用いる従来の定レート制御に比べて、収束
が速くなる。
【0043】なお、量子化マトリクスは逆量子化におい
て必要であるが、本デジタルスチルカメラでは量子化マ
トリクスは一定ではなくフレームごとに異なるため、輝
度信号に対して用いた量子化マトリクスと色信号に対し
て用いた量子化マトリクスを、圧縮後の輝度信号および
色信号とともに記録媒体8に記録する。これらのマトリ
クスのデータ量だけ記録媒体8が従来よりも多く使用さ
れることになるが、その量は1フレームにつき高々1キ
ロバイト程度と僅かであり、総画素数が数十万以上で8
×8のマトリクスを1フレーム当たり1万以上圧縮する
必要があることを考慮すると、問題とならない。
【0044】
【発明の効果】本発明のデジタルスチルカメラによると
きは、画像の輝度または色の特性に応じて輝度信号と色
信号を圧縮することができるため、圧縮によって輝度に
関する情報や色に関する情報を失うことが抑制される。
したがって、圧縮された信号から質の高い画像を再生す
ることができる。また、画像の特性に応じて不要な情報
を捨てることで圧縮率を高くすることができるから、多
くのフレームの画像を記録することが可能である。
【0045】請求項1のデジタルスチルカメラでは、外
光の色温度によらず撮影対象の色を正しく記録すること
ができる上、画像の色特性に応じた信号圧縮を行うこと
が可能である。例えば、色相や彩度の変化が少ない画像
については、高い圧縮率で色信号を圧縮しても色に関す
る情報は失われないから、画像の質を高く保ちつつ圧縮
後の信号量を低減することができる。また、圧縮後の色
信号の量が少なくなる分、圧縮後の輝度信号の量を増大
させることができ、輝度に関する情報を圧縮後もより多
く保持することができて、画像の質が向上する。一方、
色相や彩度の変化が多い画像については、色信号の圧縮
率を低下させることにより圧縮後も色に関する情報を多
く保持することができて、圧縮された信号から質の高い
画像を再生することが可能である。
【0046】請求項2のデジタルスチルカメラでは、画
像のコントラストに応じた信号圧縮を行うことができ
る。例えば、コントラストの大きい画像については輝度
信号の圧縮率を小さくすることで輝度情報を十分に保持
することが可能であり、明暗を忠実に表す質の高い画像
を記録することができる。逆に、コントラストの小さい
画像については、高い圧縮率で輝度信号を圧縮しても輝
度に関する情報は失われないから、圧縮後の信号量を低
減することができる。また、その分、色信号の圧縮率を
小さくして色情報を多く保持することができるから、再
生された画像は色を忠実に表す質の高いものとなる。
【0047】請求項3のデジタルスチルカメラでは、輪
郭を強調した信号を生成することができる上、圧縮によ
っても輪郭強調の効果は失われない。したがって、圧縮
後の信号から再生される画像は輪郭が明瞭なシャープな
画像となる。
【0048】請求項4のデジタルスチルカメラによると
きは、圧縮後の信号の総量が定められているときでも、
輝度情報と色情報のうち画像特性を表すためにより重要
な方を多く残すことができる。例えば、コントラストが
大きい画像については輝度信号の圧縮率を相対的に低く
して輝度情報を十分に保持し、色調の変化に富む画像に
ついては色信号の圧縮率を相対的に低くして色情報を十
分に保持することで、画像の特徴を失うことなく記録す
ることができる。
【0049】請求項5のデジタルスチルカメラでは、1
フレーム当たりの圧縮後の信号量に上限を設ける圧縮デ
ータ定レート制御が行われる。このとき、画像の輝度や
色の特性に応じて信号を圧縮することが可能であり、こ
れにより情報を失うことなく高い圧縮率で信号を圧縮す
ることができるから、圧縮後の信号量を速やかに所定量
以下にすることが可能である。また、記録されるフレー
ムはいずれもコントラストや色を忠実に再現するものと
なり、フレーム間で画質に差が生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 デジタルスチルカメラの画像信号の生成およ
び処理に関する概略構成を示すブロック図。
【図2】 デジタル信号処理回路の構成を示すブロック
図。
【図3】 CCDの画素配置を示す図。
【図4】 2水平走査期間にCCDから出力される画素
信号を示す図。
【図5】 画像圧縮処理回路が行う量子化までの処理の
例を示す図。
【符号の説明】
1 撮影レンズ 2 メカニカル絞り 3 CCD 4 アナログ信号処理回路 5 ADコンバータ 6 デジタル信号処理回路 7 画像圧縮処理回路 8 記録媒体 9 タイミングジェネレータおよびドライバー 10 マイクロコンピュータ 11 ホワイトバランス調整回路 12 遅延/補間回路 13 ガンマ補正回路 14 マトリクス回路 15 エンハンサ回路 16 ホワイトバランス検出回路 17 輝度検出回路 18 高域輝度検出回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受けた光をアナログの画像信号に変換し
    て出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子より出力さ
    れたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し
    て出力する変換回路と、該変換回路より出力された画像
    信号から輝度信号と色信号を生成して出力する画像処理
    手段と、該画像処理手段より出力された輝度信号と色信
    号を圧縮して出力する圧縮手段と、該圧縮手段より出力
    された輝度信号と色信号を記録する記録手段を有するデ
    ジタルスチルカメラにおいて、 前記画像処理手段は、前記変換回路より出力された画像
    信号のホワイトバランスを検出してホワイトバランスの
    調整を行い、ホワイトバランス調整後の画像信号から輝
    度信号と色信号を生成して出力し、 前記圧縮手段は、前記画像処理手段によって検出された
    ホワイトバランスから色成分を検出して、検出した色成
    分に応じて輝度信号と色信号を圧縮することを特徴とす
    デジタルスチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記画像処理手段は、ホワイトバランス
    調整後の画像信号から画像の領域間の輝度差を検出し、 前記圧縮手段は、検出した色成分と前記画像処理手段に
    よって検出された輝度差に応じて輝度信号と色信号を圧
    縮することを特徴とする請求項1に記載のデジタルスチ
    ルカメラ。
  3. 【請求項3】 受けた光をアナログの画像信号に変換し
    て出力する固体撮像素子と、該固体撮像素子より出力さ
    れたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換し
    て出力する変換回路と、該変換回路より出力された画像
    信号から輝度信号と色信号を生成して出力する画像処理
    手段と、該画像処理手段より出力された輝度信号と色信
    号を圧縮して出力する圧縮手段と、該圧縮手段より出力
    された輝度信号と色信号を記録する記録手段を有するデ
    ジタルスチルカメラにおいて、 前記画像処理手段は、像の輪郭を強調するために、生成
    した輝度信号の周波数高域を検出して輝度信号を補正
    し、補正後の輝度信号を出力し、 前記圧縮手段は、前記画像処理手段によって検出された
    周波数高域に応じて輝度信号と色信号を圧縮することを
    特徴とするデジタルスチルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記圧縮手段は、前記画像処理手段の検
    出結果に応じて輝度信号を圧縮する率と色信号を圧縮す
    る率を変えることにより、圧縮後の輝度信号の量と圧縮
    後の色信号の量の比率を変えることを特徴とする請求項
    から請求項3までのいずれか1項に記載のデジタルス
    チルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記圧縮手段は、圧縮後の輝度信号の量
    と圧縮後の色信号の量の和が所定量以下になるまで、輝
    度信号と色信号を圧縮する率を変えて輝度信号と色信号
    の圧縮を繰り返すことを特徴とする請求項1から請求項
    4までのいずれか1項に記載のデジタルスチルカメラ。
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