JP3427966B2 - 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置 - Google Patents

光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置

Info

Publication number
JP3427966B2
JP3427966B2 JP18194297A JP18194297A JP3427966B2 JP 3427966 B2 JP3427966 B2 JP 3427966B2 JP 18194297 A JP18194297 A JP 18194297A JP 18194297 A JP18194297 A JP 18194297A JP 3427966 B2 JP3427966 B2 JP 3427966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
input
waveguide circuit
light
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP18194297A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1123896A (ja
Inventor
靖之 井上
文明 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP18194297A priority Critical patent/JP3427966B2/ja
Publication of JPH1123896A publication Critical patent/JPH1123896A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3427966B2 publication Critical patent/JP3427966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路回路と入
出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置に
係わり、特に、光通信あるいは光情報処理などの分野で
用いられる光導波路回路とその入出力光ファイバと接続
する時の相対位置の設定方法に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば、シリコン基板上に形成し
た石英系光導波路などによって構成されたプレーナ光導
波路回路(PLC:Planar Lightwave Circuit)の研究
が盛んに行われている。そのなかで最も重要な回路の一
つとしてアレイ導波路格子型波長合分波器(Arrayed Wa
veguide Grating Multiplexer 、以下、AWGと称す
る。)がある。
【0003】AWGでは、並列に並べられた互いに光路
長がn×ΔLずつ異なる30〜100本程度のアレイ導
波路を伝搬した複数の光の干渉により光の波長合分波機
能を実現している。ここで、nは導波路の実効屈折率で
あり、ΔLは10〜100μm程度の値である。
【0004】この回路の特徴は、複数の波長の光を一段
の多光束干渉により実現していることである。この結果
として、(イ)回路挿入損失が波長チャンネル数に依存
しない、(ロ)分波される互いのチャンネル波長の間隔
がフォトマスクの精度で定まり、0.1nm以下の精度
で作製できるという2つの特長を有している。
【0005】これらの特徴により、将来、多波長の光を
使用する光通信システムにおいて、AWGは極めて需要
な光回路になることが予測される(H.Takahashi et a
l., "Arrayed-Waveguide Grating for Wavelength Divi
sion Multi/Demultiplexer with Nanometre Resolutio
n," Electron. Lett., vol.26, no.2, pp.87-88, 1990.
参照)。
【0006】図6は、AWG(アレイ導波路格子型波長
合分波器)の一例の概略構成を示す斜視図である。
【0007】同図に示すように、AWG10は、入力導
波路11、出力導波路12、入力側スラブ導波路13、
出力側スラブ導波路15、アレイ導波路14より構成さ
れる。ここで、各光導波路は、シリコン(Si)基板1
6上に形成されている。
【0008】図7は、図6に示すAWG10における、
中心入力ポートから中心出力ポートへの透過波長特性の
一例を示すグラフである。
【0009】図8は、従来の、AWG10と入出力光フ
ァイバの調心方法を使用した光導波路回路実装装置の概
略構成を示す斜視図である。
【0010】同図に示すように、複数の入力光ファイバ
および出力光ファイバの、AWG10と接続される端子
部は、ファイバ部品22に固定されて、それぞれ入力光
ファイバアレイ21および出力光ファイバアレイ24を
構成する。このファイバ部品22は、x,y,z,θ方
向において、粗調心および微調心ができる微動台23に
取り付けられている。なお、同図中の点線は電気的な制
御系を意味する。
【0011】従来、このAWG10と入力光ファイバア
レイ21および出力光ファイバアレイ24との接続時の
調心は、波長可変光源20から特定の波長の光を、入力
光ファイバアレイ21のある特定の入力光ファイバ21
aに入射し、出力光ファイバアレイ24のある特定の出
力光ファイバ24aからの出力光をフォトダイオード2
5で受光する。そのフォトダイオード25で受光される
出力光が最大になるように、コンピュータ26により微
動台23を制御して、入力光ファイバアレイ21および
出力光ファイバアレイ24とAWG10との位置を決定
し、その後、入力光ファイバアレイ21および出力光フ
ァイバアレイ24と、AWG10との界面に充填した紫
外線硬化樹脂を硬化して、接続を行っていた。
【0012】この場合に、調心に使用される特定の波長
とは、図7の特性を有するAWG10に関しては約15
54nmの最も透過損失が小さくなる波長を意味する。
なお、この波長の値は、作製するAWG10ごとに異な
るものである。
【0013】AWG10は波長合分波特性を有している
ため、特定の波長しか透過しない。このため、例えば、
光源としてファブリペローレーザーダイオード(EP−
LD)や発光ダイオード(LED)のように広帯域なス
ペクトルを有する光源を使用した場合、入力導波路11
から出力導波路12への透過損失が20dB程度にまで
大きくなる。この値に、入力光ファイバ21aと入力導
波路11の相対位置が十分に合っていない状態での結合
損失、出力光ファイバ24aと出力導波路12の相対位
置が十分に合っていない状態での結合損失を加算する
と、入力光ファイバ21aからAWG10を伝搬して、
出力光ファイバ24aへ結合する光は、入力光に対して
−50dB程度にまで低くなる。
【0014】一方、入力光ファイバ21aから入力導波
路11に光を入射したときに、結合できなかった一部の
光が光導波路回路のクラッドを伝搬して出力光ファイバ
24aに結合する。以下、本明細書では、この入力光フ
ァイバ21aから入力導波路11に光を入射したとき
に、結合できなかった一部の光が光導波路回路のクラッ
ドを伝搬して出力光ファイバ24aに結合する光を迷光
と称する。この迷光の大きさは光導波路回路の大きさに
依存しているが、入力光ファイバ21aと出力光ファイ
バ24aとが対向している場合、入力光に対して−30
〜−40dB程度となる。
【0015】そのため、入力光ファイバ21aからAW
G10を伝搬して出力光ファイバ24aへ結合する光
が、入力光に対して−50dB程度にまで低くなると、
この迷光が無視できなくなり、AWG10と入力光ファ
イバアレイ21および出力光ファイバアレイ24との接
続時の調心が困難になる。
【0016】この問題を解消するため、従来は、AWG
10の透過損失が最も小さくなる波長の光(図7に示す
例では1554nm)のみを用いて、AWG10と、入
力光ファイバアレイ21および出力光ファイバアレイ2
4との調心を行っていた。
【0017】AWG10の透過損失が最も小さくなる波
長の光を用いると、入力導波路11から出力導波路12
への透過損失が3dB程度にまで下がるため、入力光フ
ァイバアレイ21と入力導波路11の相対位置、および
出力光ファイバアレイ24と出力導波路12の相対位置
が概ね合っている場合においては、前記迷光に比べてA
WG10を伝搬してくる光の強度の方が大きくなるた
め、入力光ファイバアレイ21と入力導波路11、およ
び出力光ファイバアレイ24と出力導波路12との調心
が可能となる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記説明したように、
入力光ファイバアレイ21と入力導波路11、および出
力光ファイバアレイ24と出力導波路12との相対位置
が概ね合えば互いの調心が可能であるが、現状では、互
いの相対位置を概ね合わせるために多大の時間がかか
り、かつ、作業者に対して高度の熟練度が要求されると
いう問題点があった。
【0019】具体的に述べると、初期状態として、入力
光ファイバアレイ21と入力導波路11、および出力光
ファイバアレイ24と出力導波路12との相対位置が、
それぞれずれていて、その結合損失が、例えば、15d
Bずつある場合、入力光ファイバ21aからAWG10
を伝搬して出力光ファイバ24aへ結合する光が、入力
光に対して−33dBになり、この時は、前記迷光と同
程度の光強度となるため調心ができなくなる。
【0020】現状では、光ファイバの動きと損失変動の
関係から作業者の判断で互いの粗調心を行っている。将
来において、AWG10と、入力光ファイバアレイ21
および出力光ファイバアレイ24との実装を自動化して
コストを低減することは、AWG10の価格を下げる上
で重要な課題である。
【0021】そのためには、入力光ファイバと入力導波
路11との相対位置、および出力光ファイバと出力導波
路12の相対位置を概ね合わせる粗調心工程と、精度良
く合わせる微調心工程を簡便な方法で実現する方法と装
置が必要であるという問題点があった。
【0022】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、光導波
路回路と入出力光ファイバの調心方法において、入出力
光ファイバと光導波路回路との相対位置を、最適な位置
に容易、かつ、簡易に合わせることが可能となる技術を
提供することにある。
【0023】本発明の他の目的は、光導波路回路実装装
置において、入出力光ファイバと光導波路回路との相対
位置を、最適な位置に容易、かつ、簡易に合わせること
が可能となる技術を提供することにある。
【0024】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。
【0026】平面基板上に形成された光導波路回路と、
入力光ファイバあるいは出力光ファイバとの間で最適な
光学接続を得るための光導波路回路と入出力光ファイバ
の調心方法において、前記入出力光ファイバに調心用の
光を入射し、前記光導波路回路と前記入出力光ファイバ
との接続部以外の前記光導波路回路内部で発生する漏れ
光を測定して、その強度が最大となるように前記光導波
路回路と前記入出力光ファイバとの相対位置を制御する
ことを特徴とする。
【0027】平面基板上に形成された光導波路回路と、
入力光ファイバあるいは出力光ファイバとを接続する光
導波路回路実装装置において、前記入力光ファイバある
いは出力光ファイバに調心用の光を入射する光入射手段
と、前記光入射手段から前記入力光ファイバあるいは出
力光ファイバに入射された光が前記光導波路回路内部を
伝搬する時に生じる漏れ光を測定する測定手段と、前記
測定手段で測定した漏れ光強度が最大となるように前記
光導波路回路と該入出力光ファイバとの相対位置を制御
する位置制御手段とを備えることを特徴とする。
【0028】即ち、本発明は、入出力光ファイバが接続
される端面に隣接する端面において、光導波路回路の一
部からの漏れ光を検出して入出力光ファイバの粗調心お
よび微調心を行うことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0030】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0031】[実施形態1]図1は、本発明の一実施の
形態である光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法
を使用した光導波路回路実装装置の概略構成を示す斜視
図である。
【0032】本実施の形態において、AWG10と入力
光ファイバアレイ21との接続時の調心は、ファブリペ
ローレーザーダイオード(EP−LD)28からの光
を、チャンネルセレクタ27を介して、入力光ファイバ
アレイ21のある特定の入力光ファイバ21aに入射す
る。
【0033】本実施の形態のAWG10は、前記図6に
示すAWG10と同様、アレイ導波路14とスラブ導波
路(13,15)との接続点を有する回路である。この
アレイ導波路14とスラブ導波路(13,15)との界
面では、互いの光の強度分布が異なるため、入力側スラ
ブ導波路13と出力側スラブ導波路15で、各々約0.
5dB(約10%)ずつの光が漏れ光としてクラッドに
放射される。入力側スラブ導波路13で放出された光
は、入力導波路11が配置された端面に隣接する導波路
端面から外部に放出される。
【0034】本実施の形態の光導波路回路実装装置で
は、この光をフォトダイオード25で受光する。そし
て、フォトダイオード25で受光する光量が最大になる
ように、コンピュータ26により微動台23を制御し
て、入力光ファイバアレイ21とAWG10との位置を
決定し、即ち、入力光ファイバアレイ21をAWG10
の入力導波路11に対して調心した後、入力光ファイバ
アレイ21とAWG10との界面に充填した紫外線硬化
樹脂を硬化して、接着固定する。
【0035】この場合に、フォトダイオード25で受光
される迷光は、入力光に対して−70dB程度で、アレ
イ導波路14と入力側スラブ導波路13との界面で放射
され、フォトダイオード25に受光される光(−40〜
−20dB)に比べて充分小さい。このため、本実施の
形態では、迷光の影響を受けずに入力光ファイバアレイ
21とAWG10との調心を容易、かつ簡易に行うこと
が可能となる。
【0036】さらに、本実施の形態では、調心に用いる
光源として、前記図8に示す波長可変光源20に比べ
て、価格が格段に低いファブリペローレーザーダイオー
ド(EP−LD)等を使用することが可能である。即
ち、本実施の形態では、AWG10の入力側スラブ導波
路13とアレイ導波路14との界面からの漏れ光を利用
している。この漏れ光は基本的に波長特性を持たないた
め、調心に用いる光源として特定の波長の光を使用する
必要性はない。そのため、ファブリペローレーザーダイ
オード(EP−LD)等を使用することができる。
【0037】また、本実施の形態では、AWG10を取
り外さずに、続けて出力導波路12と出力光ファイバア
レイ24との調心を行うことが可能である。
【0038】即ち、ファブリペローレーザーダイオード
(EP−LD)28からの光を、チャンネルセレクタ2
7を介して、出力光ファイバアレイ24のある特定の出
力光ファイバ24aに入射し、出力側スラブ導波路15
で放出された光を、フォトダイオード25で受光する。
そして、フォトダイオード25で受光する光量が最大に
なるように、コンピュータ26により微動台23を制御
して、出力光ファイバアレイ24をAWG10の出力導
波路12に対して調心した後、出力光ファイバアレイ2
4とAWG10との界面に充填した紫外線硬化樹脂を硬
化して、接着固定する。
【0039】このように、本実施の形態では、入力光フ
ァイバアレイ21と入力導波路11との間の調心と、出
力光ファイバアレイ24と出力導波路12と間の調心と
を別々に行うことができる。
【0040】従来の方法では、入力光ファイバアレイ2
1と入力導波路11との光結合がとれるだけでは調心が
できず、同時に出力光ファイバアレイ24と出力導波路
12との光結合がとれて、初めて入力光ファイバアレイ
21と入力導波路11との微調心を行うことができる。
このため、初めに入力光ファイバアレイ21、AWG1
0、および出力光ファイバアレイ24の3つの光結合を
とるために長い時間が必要であった。これに対して、本
実施の形態では、入力光ファイバアレイ21の入力導波
路11との調心、および出力光ファイバアレイ24と出
力導波路12との調心が別々に行えるため、実装に要す
る時間を大幅に短縮することが可能となる。
【0041】[実施形態2]図2は、本発明の他の実施
の形態である光導波路回路と入出力光ファイバの調心方
法を使用した光導波路回路実装装置の概略構成を示す斜
視図である。
【0042】本実施の形態は、フォトダイオード25
が、弾性のあるシリコーン樹脂で封止されており、AW
G10の端面にシリコーンを密着させて漏れ光を測定す
る点で、前記実施の形態1と相違する。
【0043】図3は、図2に示す光導波路回路実装装置
の上面を示す平面図である。図3に示すように、AWG
10のスラブ導波路(13,15)の角度(θ)は、A
WG10の設計に依存しているが、中には角度(θ)が
44°以上になる場合もある。
【0044】AWG10のスラブ導波路(13,15)
の角度(θ)が44°以上になるようなAWG10にお
いて、前記実施の形態1に記載した方法で、入力光ファ
イバアレイ21の入力導波路11との調心、および出力
光ファイバアレイ24と出力導波路12との調心を行う
場合に、以下のような問題が生じる。
【0045】角度(θ)が44°以上になると、アレイ
導波路14と入力側スラブ導波路13との界面、あるい
は、アレイ導波路14と出力側スラブ導波路15との界
面でクラッドに漏れだした光は、フォトダイオード25
が配置された端面に44°以上の入射角で入射する。A
WG10の端面は空気に接しているため、光は端面で全
反射してAWG10の外部には放出されない。このた
め、フォトダイオード25で漏れ光を受光することがで
きない。
【0046】この問題を解消するために、本実施の形態
では、図2および図3に示すように、フォトダイオード
25を弾性シリコーン樹脂で封止し、そのシリコーンを
AWG10端面に密着させて、全反射が生じないように
してフォトダイオード25で漏れ光を受光する。
【0047】なお、本実施形態では、石英系光導波路を
用いたAWG10の実装を前提としているため、ガラス
とほぼ同等の屈折率を持つシリコーンを用いたが、AW
G10の導波路材料がInPなどの半導体の場合は、シ
リコーンの代わりにより屈折率の高い樹脂を用いる必要
がある。
【0048】[実施形態3]図4は、本発明の他の実施
の形態である光導波路回路と入出力光ファイバの調心方
法を使用した光導波路回路実装装置の概略構成を示す斜
視図である。
【0049】本実施の形態は、AWG10の端面から放
射された光をフォトダイオード25で直接受光するので
はなく、一旦プローブファイバ30を介してフォトダイ
オード25で受光している点で、前記実施の形態1と相
違する。
【0050】前記実施の形態1のように、AWG10端
面近傍に比較的形状の大きなフォトダイオード25を配
置すると、様々な大きさのAWG10に対応する上で障
害となる。そこで、本実施形態では、フォトダイオード
25に比較して形状が小さいプローブファイバ30を用
いるようにしたものである。
【0051】[実施形態4]図5は、本発明の他の実施
の形態である光導波路回路と入出力光ファイバの調心方
法を使用した光導波路回路実装装置の概略構成を示す斜
視図である。
【0052】AWG10は、それを構成している導波路
に複屈折がある場合、入射偏波状態によって中心波長が
変化する偏波依存性を有する。
【0053】従来この偏波依存性を解消する方法とし
て、そのAWG回路10の中央に1/2波長板を挿入す
る方法が用いられている。これはAWG回路中央に約2
0〜30μm幅の溝32をダイシングソーで加工し、ポ
リイミドを基板とする1/2波長板31を挿入、接着剤
で硬化している(Y.Inoue, Y.Ohmori, M.Kawachi, S.An
do, T.Sawada, and H.Takahashi, "Polarization mode
converter with polyimide half waveplate in silica-
based planar lightwave circuits," IEEE Photon. Tec
hnol. Lett., vol.6, pp.626-628, 1994. 参照)。
【0054】1/2波長板31、およびその溝32部分
では光の閉じ込め構造がないため0.3〜0.4dB程
度の光がクラッドに放出される。その光は、図5に示す
フォトダイオード25が設置されている端面から外部に
放射される。本実施形態ではこの光をフォトダイオード
25で検出して、入力光ファイバアレイ21と入力導波
路11との調心を行うようにしたものである。
【0055】なお、前記各実施の形態では、本発明をA
WG10に適用した場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、その他の光導波路回路
に適用可能であることはいうまでもない。
【0056】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0057】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0058】(1)本発明によれば、入出力光ファイバ
と光導波路回路との調心を、入力光ファイバおよび出力
光ファイバ毎に個別に、迷光の影響を受けずに行えるた
め、調心時間を短縮でき、光導波路回路の入出力光ファ
イバ実装に要する時間を大幅に低減することが可能とな
る。
【0059】(2)本発明によれば、調心用光源とし
て、安価なファブリペローレーザーダイオード等を使用
することができるので、装置全体の価格を安くすること
が可能である。
【0060】(3)本発明によれば、ファイバ接続する
光導波路回路の回路特性(例えば、透過波長など)を予
め調べておく必要がないため、実装にかかる評価コスト
を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である光導波路回路と入
出力光ファイバの調心方法を使用した光導波路回路実装
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態である光導波路回路と
入出力光ファイバの調心方法を使用した光導波路回路実
装装置の概略構成を示す斜視図である。
【図3】図2に示す光導波路回路実装装置の上面を示す
平面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である光導波路回路と
入出力光ファイバの調心方法を使用した光導波路回路実
装装置の概略構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態である光導波路回路と
入出力光ファイバの調心方法を使用した光導波路回路実
装装置の概略構成を示す斜視図である。
【図6】アレイ導波路格子型波長合分波器の一例の概略
構成を示す斜視図である。
【図7】図6に示すアレイ導波路格子型波長合分波器に
おける、中心入力ポートから中心出力ポートへの透過波
長特性の一例を示すグラフである。
【図8】従来の光導波路回路と入出力光ファイバの調心
方法を使用した光導波路回路実装装置の概略構成を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10…アレイ導波路格子型波長合分波器(AWG)、1
1…入力導波路、12…出力導波路、13,15…スラ
ブ導波路、14…アレイ導波路、16…シリコン(S
i)基板、20…波長可変光源、21…入力光ファイバ
アレイ、21a…入力光ファイバ、22…ファイバ部
品、23…微動台、24…出力光ファイバアレイ、24
a…出力光ファイバ、25…フォトダイオード、26…
コンピュータ、27…チャンネルセレクタ、28…ファ
ブリペローレーザーダイオード(FP−LD)、29…
シリコーン樹脂、30…プローブファイバ、31…ポリ
イミド1/2波長板、32…溝。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面基板上に形成された光導波路回路
    と、入力光ファイバあるいは出力光ファイバとの間で最
    適な光学接続を得るための光導波路回路と入出力光ファ
    イバの調心方法において、 前記入出力光ファイバに調心用の光を入射し、前記光導
    波路回路と前記入出力光ファイバとの接続部以外の前記
    光導波路回路内部で発生する漏れ光を測定して、その強
    度が最大となるように前記光導波路回路と前記入出力光
    ファイバとの相対位置を制御することを特徴とする光導
    波路回路と入出力光ファイバの調心方法。
  2. 【請求項2】 前記光導波路回路は、対向する端面に入
    出力導波路を有するアレイ導波路格子型波長合分波回路
    であることを特徴とする請求項1に記載の光導波路回路
    と入出力光ファイバの調心方法。
  3. 【請求項3】 前記漏れ光を、前記入出力光ファイバを
    接続する端面と隣接する端面で測定することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の光導波路回路と入出
    力光ファイバの調心方法。
  4. 【請求項4】 前記漏れ光を、屈折率整合材を介したフ
    ォトダイオードを使用して測定することを特徴とする請
    求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の光導波路
    回路と入出力光ファイバの調心方法。
  5. 【請求項5】 前記漏れ光は、導波路構造の不整合部か
    らの放射光であることを特徴とする請求項1ないし請求
    項4のいずれか1項に記載の光導波路回路と入出力光フ
    ァイバの調心方法。
  6. 【請求項6】 前記漏れ光は、導波路構造を持たない溝
    からの放射光であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれか1項に記載の光導波路回路と入出力光
    ファイバの調心方法。
  7. 【請求項7】 平面基板上に形成された光導波路回路
    と、入力光ファイバあるいは出力光ファイバとを接続す
    る光導波路回路実装装置において、 前記入力光ファイバあるいは出力光ファイバに調心用の
    光を入射する光入射手段と、 前記光入射手段から前記入力光ファイバあるいは出力光
    ファイバに入射された光が前記光導波路回路内部を伝搬
    する時に生じる漏れ光を測定する測定手段と、 前記測定手段で測定した漏れ光強度が最大となるように
    前記光導波路回路と該入出力光ファイバとの相対位置を
    制御する位置制御手段とを備えることを特徴とする光導
    波路回路実装装置。
JP18194297A 1997-07-08 1997-07-08 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置 Expired - Lifetime JP3427966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18194297A JP3427966B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18194297A JP3427966B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1123896A JPH1123896A (ja) 1999-01-29
JP3427966B2 true JP3427966B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=16109592

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18194297A Expired - Lifetime JP3427966B2 (ja) 1997-07-08 1997-07-08 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3427966B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6945708B2 (en) * 2003-02-18 2005-09-20 Jds Uniphase Corporation Planar lightwave circuit package

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1123896A (ja) 1999-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6839492B2 (en) Packaging device for optical waveguide element
US11143816B2 (en) Method and system for stabilized directional couplers
KR101893048B1 (ko) 일련의 만곡부를 포함하는 도파관형 편광자를 위한 장치 및 방법
EP3351983B1 (en) Method and system for grating couplers incorporating perturbed waveguides
JP2993433B2 (ja) 光結合器
US10908356B2 (en) Optical device having a fiber array, and method of alignment thereof
US10422957B2 (en) Method and system for a low-loss optical Y-junction power splitter
EP2062076A1 (en) Method and system for grating taps for monitoring a dwdm transmitter array integrated on a plc platform
US10712513B2 (en) Method and system for two-dimensional mode-matching grating couplers
WO2020017229A1 (ja) 光ファイバガイド部品と光接続構造とその作製方法
US11320598B2 (en) Optical demultiplexer with truncated profile and an optical transceiver module implementing same
Wlodawski et al. A new generation of ultra-dense optical I/O for silicon photonics
US11137548B2 (en) Retro reflector and associated methods
JP3427966B2 (ja) 光導波路回路と入出力光ファイバの調心方法及び光導波路回路実装装置
JP2003302540A (ja) 1つの平面光導波路回路を利用する波長分割多重化/逆多重化装置
US6813433B2 (en) Method for manufacturing optical waveguide and optical waveguide device, optical waveguide device and optical waveguide, and optical communication apparatus using optical waveguide device
US7260295B2 (en) Optical waveguide and optical transmitting/receiving module
KR100357852B1 (ko) 부가 도파로를 이용한 광 도파로열 격자 소자의 측정 및정렬 방법 및 그 광 도파로열 격자 소자
Djogo et al. Multi-core fiber socket-assisted packaging for 84-channel ultra-dense silicon photonics IO
JPH1138239A (ja) アレイ導波路格子型波長合分波器
KR100416983B1 (ko) 평면 광도파로 소자 모듈의 정렬 장치
Brusberg et al. Fiber-to-waveguide connector for co-packaged optics
KR100547756B1 (ko) 광모듈의 제작 장치 및 방법
US20220317387A1 (en) Alignment Method for Optical Waveguide Element
Bolle et al. Compact Hybridly Integrated 10$\,\times\, $11.1-Gb/s DWDM Optical Receiver

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term