JP3427961B2 - ファイバグレーティングの作製方法及び作製装置 - Google Patents

ファイバグレーティングの作製方法及び作製装置

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JP3427961B2
JP3427961B2 JP19999196A JP19999196A JP3427961B2 JP 3427961 B2 JP3427961 B2 JP 3427961B2 JP 19999196 A JP19999196 A JP 19999196A JP 19999196 A JP19999196 A JP 19999196A JP 3427961 B2 JP3427961 B2 JP 3427961B2
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core
light
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ultraviolet
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哲郎 小向
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバグレーテ
ィングの作製方法及び作製装置に関するものであり、高
品質で長尺なファイバグレーティングを効率的に作製で
きるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバのコアに紫外線を照射して屈
折率変調を誘起することにより作製するファイバグレー
ティングは、狭帯域で波長選択性に優れた反射型フィル
タである。狭帯域化を図るためにはグレーティング長を
長くする必要がある。また分散補償デバイスとして用い
るときも長さがそのまま補償量に比例するため、補償量
を大きくするとそれだけ長さが必要になる。このような
長尺で帯域の狭いファイバグレーティングを作製する方
法として走査型照射法が下部文献[1][2]などで提
案されている。 [1]J. Martin and F. Ouellette, "Novel writing t
echnique of long andhighly reflective in-fiber gra
tings", Electron. Lett. vol. 30, no.10, pp. 811-81
2, 1994. [2]H. N. Rourke, S. R. Baker, K. C. Byron, R.
S. Baulcomb, S. M.Ojhaand S. Clements, "Fabricatio
n and characterisation of long,narrowband fiber gr
atings by phase mask scanning", Electron.Lett.,vo
l. 30, no. 16, pp. 1341-1342, 1994.
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら紫外線を
長距離にわたって光ファイバに走査的に照射していく場
合、光がコアに均一にあたるとは限らないという問題が
ある。すなわち光ファイバのコアは極めて細いために照
射している紫外線ビームがコアからはずれていく可能性
がある。特に、効率良くファイバグレーティングを作製
するために円柱レンズなどでビームを収束させている場
合はビーム幅は数十μm以下になっているので、ビーム
がずれやすい。
【0004】一般に光ファイバのコアに形成されたグレ
ーティング、すなわちファイバグレーティングの反射波
長λB (Bragg 波長)は λB =2neff Λ ………(1) であらわされる。ここでneff はコアの有効屈折率であ
り、Λはグレーティングのピッチである。ところで位相
マスク自体のピッチをΛPMとすると 2Λ=ΛPM ………(2) の関係がある。したがって同一の位相マスクを用いる限
り、得られるファイバグレーティングのピッチは常に同
じである。
【0005】一方、コアの有効屈折率(平均屈折率)n
eff は紫外線による誘起屈折率変化が大きいほど大きく
なる。即ち紫外線照射量が多くなるとそれだけ屈折率変
化が大きくなる。したがって、得られるファイバグレー
ティングの反射波長λB は、(1)式からわかるよう
に、紫外線の照射総量(これはneff に対応している)
に比例して長波長側にシフトすることになる。
【0006】したがって、光ファイバの長さ方向に紫外
線照射量が不均一な場合、Bragg 反射波長の長さ方向の
分布が生じることになる。これは場所ごとにブラック反
射波長が異なっていることを意味し、フィルタとしての
特性上好ましくない。
【0007】そこで誘起屈折率変調の振幅が長さ方向に
一定になるように紫外線を長さ方向に均一に照射する方
法が必要となるが、これまでは有効で実用的な方法が存
在しなかった。ひとつの手段として比較的ビーム径を大
きくして照射するということが考えられる。しかしなが
ら、紫外線強度が弱いため誘起屈折率変化の速度が遅
く、結果としてファイバグレーティングの作製にきわめ
て時間がかかるという問題点がある。
【0008】本発明における目的は、誘起屈折率変調の
振幅が長さ方向に均一で波長チャープのない高品質で長
尺なファイバグレーティングを効率的に作製する技術を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は紫外線照射に
よりコアから発生する可視光を常にモニターしながら、
紫外線を走査しつつ照射してファイバグレーティングを
作製することにより解決される。そこで本発明では可視
光モニターを用い、フィードバック制御を行うことによ
りコアに対して常に最適な紫外線照射を行うようにし
た。
【0010】即ち、上記課題を解決する本発明の構成
は、光ファイバの上に位相マスクを配置し、紫外線を前
記位相マスクを通して前記光ファイバのコアに向けて照
射しつつ紫外線を光ファイバの長手方向に走査していく
ことにより、ファイバグレーティングを作製する方法に
おいて、紫外線の照射に伴い前記光ファイバのコアから
発生する可視光のパワーが常に一定になるように、光フ
ァイバの長手方向及び光ファイバへの紫外光の照射方向
に対して直交する方向に沿う光ファイバの位置を制御す
ることを特徴とする。
【0011】また本発明の構成は、前記光ファイバのコ
アにはゲルマニュウムが添加されており、前記紫外線は
波長が240nm帯の光であり、前記可視光は波長が40
0nm帯の光であることを特徴とする。
【0012】また本発明の構成は、光ファイバが設置さ
れる可動ステージと、前記可動ステージに設置された前
記光ファイバの上に設置される位相マスクと、紫外線を
発生する紫外レーザ光源と、発生した紫外線が導かれ、
この紫外線を反射して前記位相マスクを通して前記光フ
ァイバのコアに向けて照射させるとともに、照射時に
は、光ファイバの長手方向に沿い等速度で動かされる可
動ミラーと、前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路
に配置され、光ファイバに照射される紫外線を光ファイ
バのコアに収束させるレンズと、前記光ファイバの片端
に接続されており、紫外線の照射に伴い前記光ファイバ
のコアで発生して光ファイバ中を導波してきた可視光を
受光し、受光した可視光の光強度を表示する光検知器と
を備えており、更に、前記可動ステージは、光ファイバ
の長手方向及びこの光ファイバに照射される紫外線の照
射方向に対して直交する方向に沿い移動できる構成とな
っていることを特徴とする。
【0013】また本発明の構成は、光ファイバが設置さ
れる可動ステージと、前記可動ステージに設置された前
記光ファイバの上に設置される位相マスクと、紫外線を
発生する紫外レーザ光源と、発生した紫外線が導かれ、
この紫外線を反射して前記位相マスクを通して前記光フ
ァイバのコアに向けて照射させるとともに、照射時に
は、光ファイバの長手方向に沿い等速度で動かされる可
動ミラーと、前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路
に配置され、光ファイバに照射される紫外線を光ファイ
バのコアに収束させるレンズと、前記光ファイバの片端
に接続されており、紫外線の照射に伴い前記光ファイバ
のコアで発生して光ファイバ中を導波してきた可視光を
受光し、受光した可視光の光強度に応じたパワーレベル
信号を出力する光検知器と、前記パワーレベル信号の大
きさから、光ファイバのコアの位置と、このコアに向け
て照射されている紫外線の照射位置とのズレを判定し、
このズレをゼロとするように、光ファイバの長手方向及
びこの光ファイバに照射される紫外線の照射方向に対し
て直交する方向に沿い前記可動ステージを移動するよう
制御する制御装置と、を備えていることを特徴とする。
【0014】また本発明の構成は、光ファイバが設置さ
れる可動ステージと、前記可動ステージに設置された前
記光ファイバの上に設置される位相マスクと、紫外線を
発生する紫外レーザ光源と、発生した紫外線が導かれ、
この紫外線を反射して前記位相マスクを通して前記光フ
ァイバのコアに向けて照射させるとともに、照射時に
は、光ファイバの長手方向に沿い等速度で動かされる可
動ミラーと、前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路
に配置され、光ファイバに照射される紫外線を光ファイ
バのコアに収束させるレンズと、前記光ファイバのうち
紫外線が照射される部分に近接して配置されており、紫
外線の照射に伴い前記光ファイバのコアで発生して光フ
ァイバの外部に放射してきた可視光を受光し、受光した
可視光の光強度に応じたパワーレベル信号を出力する光
検知器と、前記パワーレベル信号の大きさから、光ファ
イバのコアの位置と、このコアに向けて照射されている
紫外線の照射位置とのズレを判定し、このズレをゼロと
するように、光ファイバの長手方向及びこの光ファイバ
に照射される紫外線の照射方向に対して直交する方向に
沿い前記可動ステージを移動するよう制御する制御装置
と、を備えていることを特徴とする。
【0015】また本発明の構成は、前記レンズは、光フ
ァイバの長手方向に沿い配置された円柱レンズであるこ
とを特徴とする。
【0016】また本発明の構成は、前記光ファイバのコ
アにはゲルマニュウムが添加されており、前記紫外線は
波長が240nm帯の光であり、前記可視光は波長が40
0nm帯の光であることを特徴とする。
【作用】
【0017】ゲルマニュウムの添加された光ファイバの
コアに波長240nm付近の光を照射するとゲルマニュウ
ムに起因する欠陥(GeO欠陥)から波長400nm
(3.1eV)付近の可視光が放出される。この現象は
下記文献[3]にも示されている。 [3]M. Gallagher and U. Osterberg, "Time resolve
d 3.10eV luminescencein germanium-doped sillca gla
ss", Appl. Phys. Lett., vol. 63, no. 22, pp. 2987-
2989, 1993.
【0018】この光の強度は照射している紫外線の強度
に比例しており、光の大半はファイバ外に放射されるが
一部はファイバ内を導波し、弱いながらもファイバ両端
から観測することができる。したがって紫外線を走査し
ながら照射する場合に発生する可視光をファイバの片端
から常にモニターし、常に最大値(一定値)が得られる
ようにファイバの位置を制御すればコアに吸収される紫
外線の量も常に一定に保たれ、長さ方向の誘起屈折率変
化も一定になる。これにより長さ方向にBragg反射波長
が一様なファイバグレーティングが実現される。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
【0020】<第1実施例>図1は、本発明の第1の実
施例にかかるファイバグレーティングの作製装置を示
す。同図に示すように、固定ステージ1には光ファイバ
2が設置される。この光ファイバ2上には、光ファイバ
2の長手方向に沿って位相マスク3が配置されている。
固定ステージ1は、図1の紙面に対して直角方向(光フ
ァイバ2の長手方向及びこの光ファイバ2のコアに照射
される紫外線ビーム6(後述する)に対して直交する方
向)に移動することができるようになっている。また、
光ファイバ2の片端には、パワーメータ(光検知器)4
が接続されている。なお、光ファイバ2のコアにはゲル
マニュウムが添加されている。
【0021】紫外レーザ光源5は、波長が240nm帯の
紫外線ビーム6を出射する。出射された紫外線ビーム6
は、反射ミラー7a,7bで反射されてビームエキスパ
ンダ8に入射され、このビームエキスパンダ8を通過す
ることにより、その光束が太い光束に変換される。光束
が太くされた紫外線ビーム6は、スリット9を通過して
細幅となり可動ミラー10にて反射される。反射された
紫外線ビーム6は円柱レンズ11により収束され、収束
された紫外線ビーム6は、光ファイバ2のコアに向けて
照射される。なお円柱レンズ11は、光ファイバ2の長
手方向に沿って配置されている。
【0022】光ファイバ2に紫外線ビーム6を照射する
ときには、可動ミラー10を光ファイバ2の長手方向
(走査方向12)に沿い等速で動かしていく。このよう
にすると、収束された紫外線ビーム6が光ファイバ2の
長手方向に沿って移動していくことができる。このよう
にすることにより、ファイバグレーティングが形成され
ていく。
【0023】なお、可動ミラー10を走査方向12に沿
い等速で動かしていく際に、(円柱)レンズ11も一緒
に動かしていくこともできる。特にレンズとして円柱レ
ンズ以外の集光レンズを用いるときには、レンズを動か
すようにするとよい。
【0024】波長が240nm帯となっている紫外線ビー
ム6を、ゲルマニュウムが添加されている光ファイバ2
のコアに照射すると、ゲルマニュウムに起因する欠陥
(GeO欠陥)から、波長が400nm帯の可視光が発生
する。発生した可視光は、大部分が光ファイバ2の外部
に放射されるが、その一部の可視光13は光ファイバ2
内を導波してパワーメータ4に達する。パワーメータ4
は、受光した可視光の強度を検出して表示する。
【0025】そこで、パワーメータ4で表示する表示値
が常に最大値(一定値)になるように、可動ステージ1
の位置(図1の紙面に対して直角方向の位置)を手動に
より制御していくことにより、光ファイバ2に照射され
る紫外線量を常に一定にすることができる。このように
モニター制御をすることにより、長さ方向の誘導屈折率
変化が一定になり、長さ方向にBragg 反射波長が一様な
ファイバグレーティングを作製することができる。
【0026】ここでまず、モニター制御を行わないとき
のグレーティングの特性について説明する。図2に、こ
のときのグレーティングの反射スペクトルを示す。長さ
は35mmであり、反射率は約80%である。サイドロー
プが短波長側に片寄っており、ユニフォームなグレーテ
ィングではないことを示している。
【0027】図3にこのグレーティングの群遅延特性を
示す。波長が長くなるにつれ群遅延量が増加しており、
チャープがかかっているがわかる。
【0028】つぎに本装置においてモニター制御をした
場合のグレーティングの特性について説明する。図4
に、モニター制御した場合のグレーティングの反射スペ
クトルを示す。長さは同じく35mmで反射率も約80%
である。サイドロープが両側に対称的に存在し、理想的
なグレーティングに近いことを示している。
【0029】図5に群遅延特性を示す。ピーク付近は群
遅延特性がフラットであり、群速度分散はほとんど零で
ある。このフラットな領域の両側の群遅延量が激しく変
化している波長帯はFabry-Perot 共鳴領域である。この
技術に関係する参考文献として下記[4]を挙げてお
く。 [4]V. Mizrahi and J. E. Sipe, "Optical properti
es of photosensitivefiber phase gratings", J. Ligh
twave Tech., vol. 11, no. 10, pp. 1513-1517, 1993.
【0030】このようにモニター制御した場合はユニフ
ォームなグレーティングが作製され、Bragg 反射波長の
周辺に零分散領域が得られる。この波長領域において信
号を反射する場合にはチャープの印加はほとんどなく光
信号の歪は少ない。
【0031】<第2実施例>次に本発明の第2の実施例
にかかるファイバグレーティングの作製装置を、図6を
参照して説明する。なお、図1に示す第1実施例と同一
機能をはたす部材には同一符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0032】図6に示すパワーメータ4Aは、可視光1
3を受光すると、この可視光13の光強度を示すパワー
レベル信号Pをコンピュータ(制御装置)14に出力す
る。コンピュータ14は、パワーレベル信号Pの大きさ
から、光ファイバ2のコアの位置と、このコアに向けて
照射されている紫外線ビーム6の照射位置とのズレを判
定する。そしてコンピュータ14は、判定したズレをゼ
ロとするよう、可動ステージ1に対して制御信号Cを送
って、可動ステージ1を、図6の紙面に対して直角方向
に沿い移動させるよう制御する。このようなフィードバ
ック制御を行なうことにより、紫外線ビーム6は、自動
的に、光ファイバのコアに向けて正確に照射される。
【0033】第2の実施例にかかるファイバグレーティ
ングの作製装置によれば、第1の実施例の装置に比べ
て、さらに高精度に長尺なファイバグレーティングを作
製することができる。
【0034】<第3実施例>第1実施例や第2実施例の
ようにファイバを伝播してきた可視光をモニターする方
法ではもともと微弱な可視光の一部の光しか利用できな
いため、場合によっては正確な制御が困難になるおそれ
がある。特に紫外レーザ光のパワーが小さいときは極め
て微弱になるおそれがある。またファイバを伝播してき
た可視光をモニターする方法では、形成されつつあるフ
ァイバグレーティングの反射スペクトルをリアルタイム
で観測することが困難である。なぜなら可視光のパワー
が微弱なため、たとえ近赤外光であっても観測光とのパ
ワーの分離が困難であるためである。
【0035】このような問題点を解決するためには、図
7に示すような第3の実施例にかかるファイバグレーテ
ィングの作製装置を用いれば良い。この実施例では光検
出器として高感度なCCD(Charge Coupled Device )
カメラ15を、光ファイバ2のうち紫外線ビーム6を照
射している部分の近くに配置している。このCCDカメ
ラ15は、光ファイバ2の外部に放射された可視光13
aを受光して可視光13aの量を直接計測し、計測した
光強度を示すパワーレベル信号Pcを出力する。CCD
カメラ15の配置位置は、紫外線ビーム6が位相マスク
3により回折されて生じた回折光(−1次光16および
+1次光17)を避けることができる位置に配置してい
る。またCCDカメラ15の保護のため、わずかに残存
する0次の回折光を遮断する紫外線カットフィルタ18
を、CCDカメラ15の直前に設置することが望まし
い。
【0036】コンピュータ14aは、パワーレベル信号
Pcの大きさから、光ファイバ2のコアの位置と、この
コアに向けて照射されている紫外線ビーム6の照射位置
とのズレを判定する。そしてコンピュータ14aは、判
定したズレをゼロとするよう、可動ステージ1に対して
制御信号Ccを送って、可動ステージ1を、図7の紙面
に対して直角方向に沿い移動させるよう制御する。この
ようなフィードバック制御を行なうことにより、紫外線
ビーム6は、光ファイバのコアに向けて正確に照射され
る。
【0037】第3の実施例では、光ファイバ2の外部に
放射される光強度の大きい可視光13aを検出して制御
をしているため、正確な制御が容易にできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば高
品質な、チャープのきわめて少ないファイバグレーティ
ングが実現される。現在、光伝送路の大容量化の方法の
ひとつとして波長多重伝送が有望視されている。また非
線形光学効果である4光波混合による波長変換技術も最
近注目されている。このような技術には狭帯域のバンド
パスフィルタが不可欠である。また分散補償デバイスと
してファイバグレーティングを用いる場合、分散補償量
を増大させるためには長さをできるだけ長くする必要が
あると考えられる。本発明により、このような要求に応
じることができ、高性能なファイバグレーティングが大
量生産できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかるファイバグレー
ティングの作製装置を示す構成図。
【図2】モニター制御を行なわないで作製したファイバ
グレーティングの反射スペクトルを示す特性図。
【図3】モニター制御を行なわないで作製したファイバ
グレーティングの群遅延特性をを示す特性図。
【図4】モニター制御を行なって作製したファイバグレ
ーティングの反射スペクトルを示す特性図。
【図5】モニター制御を行なって作製したファイバグレ
ーティングの群遅延特性を示す特性図。
【図6】本発明の第2の実施例にかかるファイバグレー
ティングの作製装置を示す構成図。
【図7】本発明の第3の実施例にかかるファイバグレー
ティングの作製装置を示す構成図。
【符号の説明】
1 可動ステージ 2 光ファイバ 3 位相マスク 4a,4b パワーメータ(光検知器) 5 紫外レーザ光源 6 紫外線ビーム 7a,7b 反射ミラー 8 ビームエキスパンダ 9 スリット 10 可動ミラー 11 円柱レンズ 12 走査方向 13,13a 可視光 14a,14b コンピュータ 15 CCDカメラ 16 −1次光 17 +1次光 18 紫外線カットフィルタ P,Pc パワーレベル信号 C,Cc 制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−286066(JP,A) 特開 平7−281043(JP,A) 特開 平9−189819(JP,A) 特開 平8−101322(JP,A) 特表 平9−508713(JP,A) 国際公開94/017448(WO,A1) 国際公開95/22068(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 - 6/02 G02B 6/10 G02B 6/16 - 6/22 G02B 6/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの上に位相マスクを配置し、
    紫外線を前記位相マスクを通して前記光ファイバのコア
    に向けて照射しつつ紫外線を光ファイバの長手方向に走
    査していくことにより、ファイバグレーティングを作製
    する方法において、 紫外線の照射に伴い前記光ファイバのコアから発生する
    可視光のパワーが常に一定になるように、光ファイバの
    長手方向及び光ファイバへの紫外光の照射方向に対して
    直交する方向に沿う光ファイバの位置を制御することを
    特徴とするファイバグレーティングの作製方法。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバのコアにはゲルマニュウ
    ムが添加されており、前記紫外線は波長が240nm帯の
    光であり、前記可視光は波長が400nm帯の光であるこ
    とを特徴とする請求項1のファイバグレーティングの作
    製方法。
  3. 【請求項3】 光ファイバが設置される可動ステージ
    と、 前記可動ステージに設置された前記光ファイバの上に設
    置される位相マスクと、 紫外線を発生する紫外レーザ光源と、 発生した紫外線が導かれ、この紫外線を反射して前記位
    相マスクを通して前記光ファイバのコアに向けて照射さ
    せるとともに、照射時には、光ファイバの長手方向に沿
    い等速度で動かされる可動ミラーと、 前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路に配置され、
    光ファイバに照射される紫外線を光ファイバのコアに収
    束させるレンズと、 前記光ファイバの片端に接続されており、紫外線の照射
    に伴い前記光ファイバのコアで発生して光ファイバ中を
    導波してきた可視光を受光し、受光した可視光の光強度
    を表示する光検知器とを備えており、 更に、前記可動ステージは、光ファイバの長手方向及び
    この光ファイバに照射される紫外線の照射方向に対して
    直交する方向に沿い移動できる構成となっていることを
    特徴とするファイバグレーティングの作製装置。
  4. 【請求項4】 光ファイバが設置される可動ステージ
    と、 前記可動ステージに設置された前記光ファイバの上に設
    置される位相マスクと、 紫外線を発生する紫外レーザ光源と、 発生した紫外線が導かれ、この紫外線を反射して前記位
    相マスクを通して前記光ファイバのコアに向けて照射さ
    せるとともに、照射時には、光ファイバの長手方向に沿
    い等速度で動かされる可動ミラーと、 前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路に配置され、
    光ファイバに照射される紫外線を光ファイバのコアに収
    束させるレンズと、 前記光ファイバの片端に接続されており、紫外線の照射
    に伴い前記光ファイバのコアで発生して光ファイバ中を
    導波してきた可視光を受光し、受光した可視光の光強度
    に応じたパワーレベル信号を出力する光検知器と、 前記パワーレベル信号の大きさから、光ファイバのコア
    の位置と、このコアに向けて照射されている紫外線の照
    射位置とのズレを判定し、このズレをゼロとするよう
    に、光ファイバの長手方向及びこの光ファイバに照射さ
    れる紫外線の照射方向に対して直交する方向に沿い前記
    可動ステージを移動するよう制御する制御装置と、 を備えていることを特徴とするファイバグレーティング
    の作製装置。
  5. 【請求項5】 光ファイバが設置される可動ステージ
    と、 前記可動ステージに設置された前記光ファイバの上に設
    置される位相マスクと、 紫外線を発生する紫外レーザ光源と、 発生した紫外線が導かれ、この紫外線を反射して前記位
    相マスクを通して前記光ファイバのコアに向けて照射さ
    せるとともに、照射時には、光ファイバの長手方向に沿
    い等速度で動かされる可動ミラーと、 前記可動ミラーと位相マスクとの間の光路に配置され、
    光ファイバに照射される紫外線を光ファイバのコアに収
    束させるレンズと、 前記光ファイバのうち紫外線が照射される部分に近接し
    て配置されており、紫外線の照射に伴い前記光ファイバ
    のコアで発生して光ファイバの外部に放射してきた可視
    光を受光し、受光した可視光の光強度に応じたパワーレ
    ベル信号を出力する光検知器と、 前記パワーレベル信号の大きさから、光ファイバのコア
    の位置と、このコアに向けて照射されている紫外線の照
    射位置とのズレを判定し、このズレをゼロとするよう
    に、光ファイバの長手方向及びこの光ファイバに照射さ
    れる紫外線の照射方向に対して直交する方向に沿い前記
    可動ステージを移動するよう制御する制御装置と、 を備えていることを特徴とするファイバグレーティング
    の作製装置。
  6. 【請求項6】 前記レンズは、光ファイバの長手方向に
    沿い配置された円柱レンズであることを特徴とする請求
    項3または請求項4または請求項5のファイバグレーテ
    ィングの作製装置。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバのコアにはゲルマニュウ
    ムが添加されており、前記紫外線は波長が240nm帯の
    光であり、前記可視光は波長が400nm帯の光であるこ
    とを特徴とする請求項3または請求項4または請求項5
    または請求項6のファイバグレーティングの作製装置。
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