JP3424348B2 - 湿分分離装置 - Google Patents

湿分分離装置

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JP3424348B2
JP3424348B2 JP24627394A JP24627394A JP3424348B2 JP 3424348 B2 JP3424348 B2 JP 3424348B2 JP 24627394 A JP24627394 A JP 24627394A JP 24627394 A JP24627394 A JP 24627394A JP 3424348 B2 JP3424348 B2 JP 3424348B2
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敏雄 中西
力 吉本
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石川島播磨重工業株式会社
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿分分離装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、発電プラントなどでは、高圧タ
ービンの排気側に設置された低圧タービン内の湿り度を
減らすことによって、水分による低圧タービンや加熱器
周りのエロージョンを軽減すると共にプラント性能の向
上を図るために、従来から高圧タービンと低圧タービン
との間に湿分分離装置が設けられている。
【0003】従来の湿分分離装置は、図〜図に示す
ように、均一断面積の流路状をした湿分分離装置本体1
の入側に旋回流発生用旋回翼2を設け、旋回流発生用旋
回翼2の出側に、湿分分離装置本体1の周方向へ延びる
水取出用スリット3と、水取出用スリット3に連通する
水受用外筒4と、水受用外筒4に連通されたドレン流路
5とを有する湿分分離部6を設け、湿分分離部6の出側
に軸方向流変換用案内翼7を設けたものである。
【0004】尚、8は蒸気などのガス、9はガス8から
分離された水、10は旋回流発生用旋回翼2や軸方向流
変換用案内翼7を支持する翼支持用コーンである。
【0005】又、旋回流発生用旋回翼2及び軸方向流変
換用案内翼7は、図・図に示すような傾きとなって
いる。
【0006】そして、図示しない高圧タービンから出た
蒸気などのガス8は、図示しない配管を軸方向に流れ、
湿分分離装置本体1へ入る。
【0007】湿分分離装置本体1へ入ったガス8は、先
ず、旋回流発生用旋回翼2によって旋回流に変換され、
含有する湿分を遠心分離される。
【0008】遠心分離された湿分は、水膜となって湿分
分離部6の内壁面に沿い下流側へ進み、周方向に形成さ
れた水取出用スリット3から水受用外筒4内へ取出さ
れ、ドレン流路5を介して水9として外部へ排出され
る。
【0009】その後、湿分を分離されたガス8は、軸方
向流変換用案内翼7によって軸方向流に変換され、図示
しない配管を介して低圧タービンなどへ送給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の湿分分離装置には、以下のような問題があった。
【0011】即ち、ガス8中に含まれる湿分の分離能力
を高めるためには、旋回流発生用旋回翼2における流出
角を大きくして大きな旋回力を発生させれば良いが、湿
分分離装置本体1は入側から出側まで均一断面積に形成
されているため、旋回流発生用旋回翼2の流出角に応じ
て軸方向流変換用案内翼7の流入角も大きくしなければ
ならないこととなる。
【0012】ところが、軸方向流変換用案内翼7の流入
角を大きくすると、湿分分離装置本体1の圧力損失が大
きくなってしまうため、旋回流発生用旋回翼2の流出角
を余り大きくすることができず、得られる湿分分離能力
に限界があった。
【0013】又、湿分分離部6は、湿分分離装置本体1
の周方向に水取出用スリット3を形成することによって
構成されていたが、水膜を捕集し得る範囲が一部分に限
定されてしまうため、確実な湿分除去を行い難かった。
【0014】本発明は、上述の実情に鑑み、高い湿分分
離能力を得られると共に、確実な湿分除去を行い得るよ
うにした湿分分離装置を提供することを目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、流路状をした
湿分分離装置本体の入側に径が一定な平行部を、また、
湿分分離装置本体の中間部に前記平行部に連なり且つ出
側へ向かって径が徐々に拡大する漸拡部を、更に、湿分
分離装置本体の出側に前記漸拡部に連なり且つ出側に向
かって径が徐々に縮小する漸縮部を形成し、当該湿分分
離装置本体の軸心部に、入側が平行形状で、中間部が漸
拡形状で、出側が漸縮形状をした翼支持用コーンを配設
し、該翼支持用コーンと平行部との間に旋回流発生用旋
回翼を設け、翼支持用コーンと漸縮部との間に軸方向流
変換用案内翼を設け、湿分分離装置本体の漸拡部に多数
の水抜孔を穿設し且つ漸拡部を取り囲む水受用外筒を設
けて湿分分離部を形成したことを特徴とする湿分分離装
置にかかるものである。
【0016】この場合において、漸拡部への水抜孔の穿
設範囲を、平行部の径寸法の0.5倍以上2倍程度以下
とした湿分分離部を有する構成としても良い。
【0017】
【作用】本発明の作用は以下の通りである。
【0018】湿分分離装置本体の平行部へ入ったガス
は、先ず、旋回流発生用旋回翼によって旋回流に変換さ
れ、含有する湿分を遠心分離され、湿分分離部から水と
して外部へ排出される。
【0019】その後、湿分を分離されたガスは、漸縮部
で絞られつつ、軸方向流変換用案内翼によって軸方向流
に変換され、下流側へ送給される。
【0020】この際、旋回流発生用旋回翼の出側を漸拡
部としたので、旋回流発生用旋回翼で発生された旋回流
が、漸拡部によって半径が大きくなるに従って、徐々に
旋回速度が低下されるため、旋回流発生用旋回翼の流出
角に比べて軸方向流変換用案内翼の流入角を小さくして
も、支障なく旋回流を軸方向流へ変換することができる
ようになる。
【0021】従って、旋回流発生用旋回翼の流出角を大
きくしても、湿分分離装置本体の圧力損失が大きくなら
なくて済むようになり、湿分分離能力を上げることが可
能となる。
【0022】この場合において、漸拡部における、平行
部の径寸法Dの0.5倍以上2倍程度以下(0.5〜2
D)の長さに及ぶ範囲の部分に多数の水抜孔を設けるこ
とにより、水膜を捕集し得る範囲が広くなるので、安定
且つ確実に湿分除去を行わせることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0024】図1〜図3は、本発明の一実施例である。
【0025】流路状をした湿分分離装置本体11の入側
に平行部12を、中間部に漸拡部13を、出側に漸縮部
14を形成する。
【0026】尚、平行部12の入口部と、漸縮部14の
出口部は、互いに同一の径寸法とする。
【0027】湿分分離装置本体11の軸心部に、入側が
平行形状をし、中間部が漸拡形状をし、出側が漸縮形状
をした翼支持用コーン15を配設する。
【0028】そして、前記平行部12と翼支持用コーン
15との間に旋回流発生用旋回翼16(旋回流発生部)
を設ける。
【0029】前記漸拡部13に、水受用外筒17と、水
受用外筒17に連通するドレン流路18とを設け、更
に、漸拡部13における、平行部12の径寸法Dの0.
5倍以上2倍程度以下(0.5〜2D)の長さに及ぶ範
囲19の部分に多数の水抜孔20を設けて、湿分分離部
21を形成する。
【0030】水抜孔20は、図2に示すような円形や、
図3に示すような長円形など、どのような形状であって
も良い。
【0031】前記漸縮部14と翼支持用コーン15との
間に軸方向流変換用案内翼22(軸方向流変換部)を設
ける。
【0032】尚、23は蒸気などのガス、24は湿分分
離部21に形成される水膜、25は湿分分離部21から
外部へ排出される水である。
【0033】次に、作動について説明する。
【0034】図示しない高圧タービンから出た蒸気など
のガス23は、図示しない配管を軸方向に流れ、湿分分
離装置本体11へ入る。
【0035】そして、湿分分離装置本体11へ入ったガ
ス23は、先ず、旋回流発生用旋回翼16によって旋回
流に変換され、含有する湿分を遠心分離される。
【0036】遠心分離された湿分は、水膜24となって
漸拡部13の内壁面に沿い下流側へ進み、漸拡部13に
形成された多数の水抜孔20から水受用外筒17内へ取
出され、ドレン流路18を介して水25として外部へ排
出される。
【0037】その後、湿分を分離されたガス23は、漸
縮部14で絞られつつ、軸方向流変換用案内翼22によ
って軸方向流に変換され、図示しない配管を介して低圧
タービンなどへ送給される。
【0038】本発明によれば、旋回流発生用旋回翼16
の出側を漸拡部13としたので、旋回流発生用旋回翼1
6で発生された旋回流が、回転半径が大きくなるに従っ
て、徐々に旋回速度を低下されるため、旋回流発生用旋
回翼16の流出角に比べて軸方向流変換用案内翼22の
流入角を小さくし、支障なく旋回流を軸方向流へ変換す
ることができるようになる。
【0039】従って、旋回流発生用旋回翼16の流出角
を大きくしても、湿分分離装置本体11の圧力損失が大
きくならなくて済むようになり、湿分分離能力を従来の
限界以上に上げることが可能となる。
【0040】又、漸拡部13における、平行部12の径
寸法Dの0.5倍以上2倍程度以下(0.5〜2D)の
長さに及ぶ範囲19の部分に多数の水抜孔20を設ける
ことにより、水膜24を捕集し得る範囲19が広くなる
ので、安定且つ確実に湿分除去を行わせることができ
る。
【0041】特に、漸拡部13の下流側で旋回流の旋回
速度が低下されるが、このような場合でも、多数の水抜
孔20によって支障なく湿分除去を行わせることができ
る。
【0042】尚、本発明は、上述の実施例にのみ限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内に
おいて種々変更を加え得ることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の湿分分離
装置によれば、漸拡部を有する湿分分離装置本体により
高い湿分分離能力を得ることができ、多数の水抜孔を有
する質分分離部により、確実な湿分除去を行わせること
ができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略側方断面図である。
【図2】水抜孔の一例を示す図である。
【図3】水抜孔の他の例を示す図である。
【図4】従来例の概略側方断面図である。
【図5】図4の旋回流発生用旋回翼と軸方向流変換用案
内翼の角度を示す図である。
【図6】図4のVI−VI矢視図である。
【符号の説明】
11湿分分離装置本体 12平行部 13漸拡部 14漸縮部 16旋回流発生用旋回翼(旋回流発生部) 19範囲 20水抜孔 21湿分分離部 22軸方向流変換用案内翼(軸方向流変換部) D径寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 45/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路状をした湿分分離装置本体の入側に
    径が一定な平行部を、また、湿分分離装置本体の中間部
    に前記平行部に連なり且つ出側へ向かって径が徐々に拡
    大する漸拡部を、更に、湿分分離装置本体の出側に前記
    漸拡部に連なり且つ出側に向かって径が徐々に縮小する
    漸縮部を形成し、当該湿分分離装置本体の軸心部に、入
    側が平行形状で、中間部が漸拡形状で、出側が漸縮形状
    をした翼支持用コーンを配設し、該翼支持用コーンと平
    行部との間に旋回流発生用旋回翼を設け、翼支持用コー
    ンと漸縮部との間に軸方向流変換用案内翼を設け、湿分
    分離装置本体の漸拡部に多数の水抜孔を穿設し且つ漸拡
    部を取り囲む水受用外筒を設けて湿分分離部を形成した
    ことを特徴とする湿分分離装置。
  2. 【請求項2】 漸拡部への水抜孔の穿設範囲を、平行部
    の径寸法の0.5倍以上2倍程度以下とした湿分分離部
    を有する請求項1記載の湿分分離装置。
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CN106733249B (zh) * 2016-12-05 2022-11-11 湖南安普诺环保科技有限公司 一种多管式多级旋风除尘器

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