JP3423618B2 - Lan間接続装置及びlan間接続システム - Google Patents

Lan間接続装置及びlan間接続システム

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JP3423618B2
JP3423618B2 JP16447798A JP16447798A JP3423618B2 JP 3423618 B2 JP3423618 B2 JP 3423618B2 JP 16447798 A JP16447798 A JP 16447798A JP 16447798 A JP16447798 A JP 16447798A JP 3423618 B2 JP3423618 B2 JP 3423618B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のネットワー
ク間でデータの中継を行うスイッチングハブ等のLAN
(Local Area Network)間接続装置及び該LAN間接続
装置を用いたLAN間接続システムに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の拠点にある端末からサーバにアク
セスするシステムであって、サーバが存在するLANと
WAN(Wide Area Network)に接続するデータ通信シ
ステムとしては、従来から種々の構成が提案されてい
る。
【0003】例えば図4に示すシステムでは、複数の端
末Pごとに接続された専用ルータYと専用線Kを介して
接続されるとともに、複数のサーバSに接続された1台
の中継ルータ10を用いて、複数の端末PとサーバS間
を接続するように構成されている。
【0004】また、図5に示すシステムでは、1つの拠
点の端末Pに対して1台の中継ルータ20を用いて、複
数の端末PとサーバS間を接続するように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示すシステムで
は、1台の中継ルータ10で多数の端末PーサーバS間
でデータの中継を行うため、中継ルータ10にかかる負
荷が大きくなってしまうという課題がある。
【0006】一方、図5に示すシステムでは、複数の中
継ルータ20を用いるため、負荷が分散されるが、拠点
の数だけ中継ルータ20に割り当てるネットワークアド
レスが必要になってしまうため、接続できる拠点の数
は、使用できるネットワークアドレスの数に制限されて
しまうという課題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、負荷を軽減でき、接続できる拠点の数
の制限が少なく、安価かつ高速にデータを中継すること
ができるLAN間接続装置及びLAN間接続システムを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のLAN間接続装
置は、複数のネットワーク間でデータの中継を行うLA
N間接続装置であって、中継先装置毎に仮想ネットワー
クアドレスを保持する手段と、他の通信装置へ経路情報
を通知する際、ある中継先装置宛てデータの中継先ネッ
トワークアドレスとして該中継先装置に対応する仮想ネ
ットワークアドレスを通知する手段と、前記通知した仮
想ネットワークアドレスのMACアドレス要求があった
場合には、前記仮想ネットワークアドレスに対応する中
継先装置のMACアドレスを応答する手段と、前記応答
したMACアドレスのデータ受信時に、受信したデータ
をブリッジ中継処理する手段と、を有することを特徴と
するものである。
【0009】本発明の他のLAN間接続装置は、複数の
ネットワーク間でデータの中継を行うLAN間接続装置
であって、中継先装置毎に仮想ネットワークアドレスを
保持する手段と、宛先MACアドレスが自装置であり、
かつ宛先ネットワークアドレスがある中絶先装置のネッ
トワークアドレスであるデータを受信した場合には、該
データを前記中継先装置ヘルーティング処理して中継す
るとともに、該データを自装置に送信した通信装置に対
して、前記中継先装置宛てデータの中継先装置のネット
ワークアドレスとして前記中継先装置に対応する仮想ネ
ットワークアドレスを通知する手段と、前記通知した仮
想ネットワークアドレスのMACアドレス要求があった
場合には、前記仮想ネットワークアドレスに対応する中
継先装置のMACアドレスを応答する手段と、前記応答
したMACアドレスのデータ受信時に、受信したデータ
をブリッジ中継処理する手段と、を有することを特徴と
するものである。
【0010】
【0011】中継先装置毎に仮想ネットワークアドレス
を予め保持していてもよい。
【0012】中継先装置に対して仮想ネットワークアド
レスを保持していなかった場合、中継先装置に対して、
使用されていない仮想ネットワークアドレスを割り付け
て保持してもよい。
【0013】本発明のLAN間接続システムは、上記L
AN間接続装置と、そのLAN間接続装置とLANで接
続された他のLAN間接続装置とを有し、LANにはプ
ライベートネットワークアドレスが割り付けられている
ことを特徴とするものである。
【0014】上記LAN間接続装置で使用される仮想ネ
ットワークアドレスとして、LAN間接続装置に割り付
けられていないプライベートネットワークアドレスが使
用されてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明のL
AN間接続装置であるスイッチングハブを用いたデータ
通信システムを示す構成図である。
【0016】図1に示すように、本発明のLAN間接続
装置であるスイッチングハブHは、サーバSが存在する
中継先のネットワークNW1と、中継データを受信する
中継ルータTが存在するネットワークNW2との間にL
AN接続される。各中継ルータT1、T2・・・は、各
拠点のネットワークNW3、NW4・・・に存在する端
末P1、P2・・・に接続された専用ルータY1、Y2
・・・と専用線K1,K2・・・を介して接続される。
ここで、ネットワークNW2にはネットワークアドレス
としてプライベートネットワークアドレスを割り付け、
図1中、他のネットワークNW1,NW3,NW4・・
・にはネットワークアドレスとしてグローバルネットワ
ークアドレスを割り付ける。
【0017】スイッチングハブHは、ネットワークNW
1に直接接続されているという情報とともに、データの
中継先装置である各サーバS1、S2・・・のネットワ
ークアドレス、MAC(Media Access Control)アドレ
ス、仮想ネットワークアドレスを保持している。仮想ネ
ットワークアドレスはデータをスイッチングハブHへ中
継する中継ルータTがデータの新たな中継先と認識する
アドレスとなるため、ネットワークNW2のアドレスで
実際に使用されていないプライベートなネットワークア
ドレスが用いられる。
【0018】なお、スイッチングハブHにおいては、中
継先装置毎に仮想ネットワークアドレスを予め保持して
いてもよく、あるいは、中継先装置に対して仮想ネット
ワークアドレスを保持していなかった場合、中継先装置
に対して、使用されていない仮想ネットワークアドレス
を割り付けて保持してもよい。また、各サーバS1、S
2・・・は、スイッチングハブHにおいて自装置にその
ような仮想ネットワークが割り付けられたことを認識し
ている必要はない。
【0019】そして、スイッチングハブHは、仮想ネッ
トワークアドレスに対するMACアドレスの要求があっ
た場合に、その仮想ネットワークアドレスに対応するサ
ーバSのMACアドレスを応答する。
【0020】また、スイッチングハブHは、宛先MAC
アドレスが自装置であり、かつ宛先ネットワークアドレ
スがサーバSのネットワークアドレスであるデータを受
信した場合には、そのデータを中継先装置へルーティン
グ処理して中継するとともに、そのデータを自装置に送
信したルータTに対して、サーバS宛てデータの中継先
ネットワークアドレスとしてサーバSに対応する仮想ネ
ットワークアドレスを通知する。これによって、次回か
らはルータTはサーバS宛てデータを送信する場合、通
知された仮想ネットワークアドレスの装置へ送信しよう
とするため、ルータTは仮想ネットワークアドレスに対
するMACアドレスを要求し、応答されたMACアドレ
スを宛先MACアドレスとしてデータを送信することに
なる。
【0021】図2は、端末からサーバ宛のデータを伝送
する場合におけるルーティング(経路制御)の流れを説
明する図、図3は中継ルータTが保持するルーティング
テーブルを示す説明図である。なお、図2において、ネ
ットワークアドレスとしてIP(Internet Protocol)
アドレスを用い、宛先サーバS1のIPアドレスを(X
X.XX.XX.1)、仮想IPアドレスを(10.0.0.2)、送信
元端末P1のIPアドレスを(YY.YY.YY.1)、スイッチ
ングハブHのIPアドレスを(10.0.0.1)とする。
【0022】まず、データ(宛先IP=XX.XX.XX.1、送
信元IP=YY.YY.YY.1)が端末P1から専用ルータY
1、専用線K1を介して中継ルータT1に送られる(ル
ートL1)。
【0023】中継ルータT1は、当初図3(A)に示す
ようなルーティングテーブルを保持しており、データの
中継先はスイッチングハブHであるというルート情報を
持っているため、サーバS1宛のデータを受信した場
合、例えばARP(Address Resolution Protocol)に
より、スイッチングハブHのMACアドレスを要求する
パケットをブロードキャストする(ルートL2)。
【0024】これを受信したスイッチングハブHは、自
己のMACアドレスを入れて中継ルータT1に応答する
(ルートL3)。
【0025】中継ルータT1は、宛先MACアドレスが
スイッチングハブHのMACアドレスになっているた
め、スイッチングハブH宛にデータを中継する(ルート
L4)。
【0026】データを受信したスイッチングハブHは、
データの宛先ネットワークアドレス(サーバS1のアド
レス)に関する情報を検索して、ルーティング処理によ
ってデータをサーバS1へ中継する(ルートL5)。
【0027】これと同時に、スイッチングハブHは、中
継ルータT1に対し、例えばICMP(Internet Contr
ol Message Protocol)パケットにより、サーバS1宛
の中継先は、サーバS1の仮想IPアドレス(10.0.0.
2)であることを通知する(ルートL6)。これによっ
て、中継ルータT1は、図3(B)に示すルーティング
テーブルを保持することになり、サーバS1宛のデータ
の中継先のネットワークアドレスは通知された仮想IP
アドレス(10.0.0.2)と認識する。
【0028】以降、データ(宛先IP=XX.XX.XX.1、送
信元IP=YY.YY.YY.1)が端末P1から専用ルータY
1、専用線K1を介して中継ルータT1に送られた場合
(ルートL7)、中継ルータTは、仮想IPアドレスに
対するMACアドレスを要求するパケットをブロードキ
ャストする(ルートL8)。
【0029】スイッチングハブHはこの要求を受信する
とサーバS1のMACアドレスを中継ルータT1に応答
する(ルートL9)。
【0030】中継ルータT1は、宛先MACアドレスが
サーバS1のアドレスになっているため、サーバS1宛
にデータを中継する(ルートL10)。
【0031】なお、中継ルータT1においてネットワー
クアドレスに対するMACアドレスを取得した後、これ
を保持している場合は、要求パケットをブロードキャス
トする必要はない。
【0032】スイッチングハブHは、MACアドレス毎
にどのインターフェースへ中継するべきかの情報を持っ
ており、宛先MACアドレスが自身でないデータの入力
があった場合、この情報を検索して適切なインターフェ
ースへブリッジ処理して中継する(ルートL11)。従
って、サーバSのMACアドレス宛のデータの入力があ
った場合、ネットワークアドレスによるルーティング処
理を行うことなく、直接インターフェースへ中継するこ
とになる。
【0033】図1に示すように、中継ルータTを介して
複数のネットワークNW3、ネットワークNW4・・・
が存在する場合、それぞれのネットワークNW3、NW
4上の端末P1,P2・・・からのデータ通信において
同様の処理を行う。スイッチングハブHは中継先装置で
あるサーバS毎に、ネットワークアドレス、MACアド
レス、仮想ネットワークアドレスを保持し、それぞれの
サーバS1、S2・・・宛のデータに対して同様の処理
を行う。また、ネットワークNW2で使用されないアド
レスを仮想ネットワークアドレスとしてリザーブしてお
き、これをサーバごとに割り付け、各中継ルータTに対
して通知する。
【0034】本発明によれば、サーバSのMACアドレ
ス宛のデータの入力があった場合、ネットワークアドレ
スによるルーティング処理を行うことなく、直接インタ
ーフェースへブリッジ処理して中継するので、中継時の
負荷が軽減され、かつ高速にデータを中継することがで
きる。その結果、中継性能が向上し、より多くのネット
ワークと接続できるデータ通信システムを構築すること
ができる。
【0035】また、より多くのデータを中継できるよう
になるため、多数のネットワークが存在してデータ通信
量が大きいシステムにおいては中継できずに廃棄されて
しまうデータ量を削減できる。
【0036】また、拠点の数が増えても中継ルータTに
はプライベートネットワークアドレスを割り当てていけ
ばよいので、接続できる拠点の数がサーバSのLANの
ネットワークアドレスの数に制限されることはない。
【0037】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、図1
においてNW2で示した点線部分を1つの中継装置とす
ることも可能である。また、中継ルータTへのサーバ宛
てデータに対する中継先ネットワークアドレスの通知
は、例えばRIP(Routing Information Protocol)パ
ケットを用いて行うようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、仮想ネットワークアド
レスに対するMACアドレスの要求があった場合に、そ
の仮想ネットワークアドレスに対応する装置のMACア
ドレスを応答し、仮想ネットワークアドレスに対応する
装置にデータをブリッジ処理して中継するので、中継時
の負荷が軽減され、かつ高速にデータを中継することが
できる。その結果、中継性能が向上し、より多くのネッ
トワークと接続できるデータ通信システムを構築するこ
とができる。
【0039】また、拠点の数が増えてもスイッチングハ
ブにLAN接続される中継ルータにはプライベートネッ
トワークアドレスを割り当てていけばよいので、接続で
きる拠点の数がネットワークアドレスの数に制限される
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のLAN間接続装置であるスイッチング
ハブを用いたデータ通信システムを示す構成図である。
【図2】端末からサーバ宛のデータを伝送する場合にお
けるルーティング(経路制御)の流れを具体的に説明す
る図である。
【図3】中継ルータTが保持するルーティングテーブル
を示す説明図であり、(A)は初期時、(B)はスイッ
チングハブからの通知受信後を示す。
【図4】従来のデータ通信システムを示す構成図であ
る。
【図5】従来の他のデータ通信システムを示す構成図で
ある。
【符号の説明】
K:専用線 H:スイッチングハブ P:端末 S:サーバ T:中継ルータ Y:専用ルータ NW1:ネットワーク NW2:ネットワーク NW3:ネットワーク NW4:ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−223221(JP,A) 特開 平9−64900(JP,A) 特開 平9−233112(JP,A) 特開 平9−275418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 - 12/46 H04L 12/66

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のネットワーク間でデータの中継を行
    うLAN間接続装置であって、 中継先装置毎に仮想ネットワークアドレスを保持する手
    段と、 他の通信装置へ経路情報を通知する際、ある中継先装置
    宛てデータの中継先ネットワークアドレスとして該中継
    先装置に対応する仮想ネットワークアドレスを通知する
    手段と、 前記通知した仮想ネットワークアドレスのMACアドレ
    ス要求があった場合には、前記仮想ネットワークアドレ
    スに対応する中継先装置のMACアドレスを応答する手
    段と、 前記応答したMACアドレスのデータ受信時に、受信し
    たデータをブリッジ中継処理する手段と、 を有することを特徴とするLAN間接続装置。
  2. 【請求項2】複数のネットワーク間でデータの中継を行
    うLAN間接続装置であって、 中継先装置毎に仮想ネットワークアドレスを保持する手
    段と、 宛先MACアドレスが自装置であり、かつ宛先ネットワ
    ークアドレスがある中絶先装置のネットワークアドレス
    であるデータを受信した場合には、該データを前記中継
    先装置ヘルーティング処理して中継するとともに、該デ
    ータを自装置に送信した通信装置に対して、前記中継先
    装置宛てデータの中継先装置のネットワークアドレスと
    して前記中継先装置に対応する仮想ネットワークアドレ
    スを通知する手段と、 前記通知した仮想ネットワークアドレスのMACアドレ
    ス要求があった場合には、前記仮想ネットワークアドレ
    スに対応する中継先装置のMACアドレスを応答する手
    段と、 前記応答したMACアドレスのデータ受信時に、受信し
    たデータをブリッジ中継処理する手段と、 を有することを特徴とするLAN間接続装置。
  3. 【請求項3】前記中継先装置毎に前記仮想ネットワーク
    アドレスを予め保持していることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のLAN間接続装置。
  4. 【請求項4】前記中継先装置に対して仮想ネットワーク
    アドレスを保持していなかった場合、前記中継先装置に
    対して、使用されていない仮想ネットワークアドレスを
    割り付けて保持することを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1つの項に記載のLAN間接続装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1つの項に記載
    のLAN間接続装置と、該LAN間接続装置とLANで
    接続された他のLAN間接続装置とを有し、前記LAN
    にはプライベートネットワークアドレスが割り付けられ
    ていることを特徴とするLAN間接続システム。
  6. 【請求項6】前記請求項1乃至4のいずれか1つの項に
    記載のLAN間接続装置で使用される仮想ネットワーク
    アドレスとして、LAN間接続装置に割り付けられてい
    ないプライベートネットワークアドレスが使用されるこ
    とを特徴とする請求項5に記職のLAN間接続システ
    ム。
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