JP3416922B2 - 自動2輪車の前輪懸架装置 - Google Patents

自動2輪車の前輪懸架装置

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JP3416922B2
JP3416922B2 JP27696695A JP27696695A JP3416922B2 JP 3416922 B2 JP3416922 B2 JP 3416922B2 JP 27696695 A JP27696695 A JP 27696695A JP 27696695 A JP27696695 A JP 27696695A JP 3416922 B2 JP3416922 B2 JP 3416922B2
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cushion unit
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孝広 國分
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスクータなどの小
型自動2輪車に好適な前輪懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開昭58−43583号には、ステア
リング軸の下端部にフロントフォークを設け、このフロ
ントフォークの下端部をリンクアームの一端に連結し、
リンクアームの他端部にフロントアクスルを支持すると
ともに、リンクアームの中間部とフロントフォーク間に
クッションユニットを取付けた前輪懸架装置が示されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の前輪懸架装置
は、前輪を挟んで上下方向へ配設した左右一対のクッシ
ョンユニットを必要とした。このため、操舵軸線回りに
生じる操舵慣性モーメントが比較的大きくなり、軽快な
ハンドリングを実現するためには操舵慣性モーメントを
より小さくすることが望まれた。また、部品点数も多い
ため構造が複雑になり、バネ下重量が増大し、デザイン
の自由度も制約された。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ヘッドパイプへ回動自在に支持された操舵軸を介して左
右操舵自在に支持されたフロントフォークと、該フロン
トフォークの下端に一端が軸支され他端に前車輪を回動
自在に支持する前輪車軸を備えたピボットアームと、該
ピボットアームと前記フロントフォークとの間を連結す
るクッションユニットを備えた自動2輪車の前輪懸架装
置において、操舵軸線上に前記クッションユニットを配
置したことを特徴とする。
【0005】さらに、クッションユニットを構成する相
対摺動可能な内外二部材のうち下方へ突出する方の部材
左右一対で車体外方へ突出する連結部材を設け、これ
らの 連結部材と左右一対で設けられたプッシュロッドの
各上端部とを第1の軸着点で回動自在に連結するととも
に、前記各プッシュロッドの下端部を第2の軸着点で
記左右のピボットアームへ回動自在に連結し、これら第
1及び第2の軸着点を側面視でそれぞれ操舵軸線上に位
置させたことを特徴とする。
【0006】請求項に係る発明は、請求項1におい
て、操舵軸をクッションユニットの構成部品に兼用した
ことを特徴とする。
【0007】請求項に係る発明は、請求項1におい
て、操舵軸とクッションユニットをそれぞれ互いに別体
に構成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて実施の一形
態を説明する。図1は前輪懸架装置の側面図、図2は前
輪懸架装置の後方斜視図、図3はこの前輪懸架装置が適
用された自動2輪車における前部の側面図である。
【0009】まず、図3において、前輪1は前輪懸架装
置2を介して車体フレーム3へ支持されている。車体フ
レーム3の前端には後述する操舵軸4がヘッドパイプ5
を介して回動自在に支持され、その上端部にはハンドル
6が取付けられている。
【0010】車体フレーム3上には外側に燃料タンク7
が設けられ、その後方にはシート8が支持されている。
燃料タンク7の上面にはウィンカ10及びヘッドライト
が設けられる。
【0011】車体フレーム3の前端部からはエンジンハ
ンガ11が、後端部からはシート支持台12がそれぞれ
下方へ延出し、これらと車体フレーム3との間に前後V
型エンジン13が支持されている。
【0012】図中の符号14はミッション、15は前輪
車軸、16はリム側へ支持されたブレーキデイスク、1
7はトルクロッド、18はブレーキキャリパ、19はフ
ロントフェンダである。
【0013】図1及び図2に明らかなように、前輪懸架
装置2は、ピボットアーム20、フロントフォーク
2、連結部材23、インナーチューブ24及び操舵軸4
を含むクッションユニット、連結部材25、プッシュロ
ッド26を備える。
【0014】このうち、ピボットアーム20、フロント
フォーク22、連結部材23,25、プッシュロッド2
6はそれぞれ左右一対で設けられている。
【0015】フロントフォーク22は上下方向へ延び、
上端部が連結部材23を介して操舵軸4と連結される。
【0016】操舵軸4は、その内部に伸縮自在なインナ
ーチューブ24とにより従来用いられている内外二重筒
式のクッションユニットと同様の構造をなし、この場合
の操舵軸4は従来のクッションユニットにおけるアウタ
ーチューブに相当する。
【0017】したがって、操舵軸4の中心線すなわち操
舵軸線Cは、クッションユニットとヘッドパイプ5の各
中心線と一致し、それぞれは同心配置されている。
【0018】この操舵軸4とインナーチューブ24で構
成するクッションユニット内部には、公知の油圧減衰機
構が設けられ、前輪1の振動を吸収する。
【0019】操舵軸4の下端部とインナーチューブ24
の周囲の摺動部にはオイルシール27が設けられ、イン
ナーチューブ24には左右方向へ突出する連結部材25
が設けられる。
【0020】この連結部材25にプッシュロッド26の
上端部が回動自在に連結され、この連結部が第1の軸着
点28になっている。
【0021】プッシュロッド26は車両のノーマル状態
(乗員乗車前の静止状態)で操舵軸線Cと平行に上下方
向へ延び、その下端部はピボットアーム20の中間部へ
回動自在に連結され、この連結部が第2の軸着点29に
なっている。
【0022】第1及び第2の軸着点28,29は、側面
視(図1)において、それぞれ車両のノーマル状態下で
操舵軸線Cの上に位置する。この条件が満たされれば、
プッシュロッド26の形状は、直線状又は曲線状のいず
れでもよい。
【0023】なお、インナーチューブ24の下方におい
て、フロントフェンダ19がインナーチューブ24また
は操舵軸4に支持される。
【0024】図に明らかなように、一方側のフロント
フォーク22の内側には、ボス30が設けられ、ここに
トルクロッド17の一端31が軸着さ、他端はキャリパ
ブラケット32の中間部へ軸着される。
【0025】キャリパブラケット32の一端33は前輪
車軸15の周囲へ取付けられ、他端34にはブレーキキ
ャリパ18(図)が取付けられる。
【0026】次に、本実施形態の作用を説明する。路面
から前輪1へ加えられた衝撃は、ピボット21を中心に
ピボットアーム20を図2の反時計回りに回動させ、プ
ッシュロッド26を上方へ押すことによりインナーチュ
ーブ24を押し上げてクッションユニットにより減衰さ
せる。
【0027】このとき、プッシュロッド26の揺動量は
比較的小さなものであり、ほぼ操舵軸線Cに沿って上下
動するので、クッションユニットの動作がスムーズであ
る。また、ピボットアーム20とプッシュロッド26
は、それぞれの揺動に伴う相対動を上下の軸着点28,
29で可能になる。このような動作は、車両のノーマル
状態における設定で、第1及び第2の軸着点28,29
が側面視で操舵軸線C上に位置するようになっていれば
維持される。
【0028】そのうえ、クッションユニットは操舵軸線
Cに沿って一本だけ用いれば足りるので、従来のよう
に、操舵軸線Cから離れて左右平行に2本のクッション
ユニットを設ける場合と比較すれば、操舵慣性モーメン
トが著しく小さくなり、その結果、軽快なハンドリング
が可能になる。
【0029】しかも、従来2本必要であったクッション
ユニットの使用量が1本に半減するので、それだけ部品
点数を削減でき、かつバネ下重量が軽減するとともに、
クッションユニットは操舵軸4と一体化し、そのアウタ
ーチューブを操舵軸4で兼用させることにより、構造が
極めて簡素かつ軽量になる。
【0030】また、従来のクッションユニットと比較す
れば、プッシュロッド26は比較的自由に変形できるの
で、デザインの自由度が高くなる。さらに、本実施形態
の操舵軸4はクッションユニットとして構成されるので
比較的太くなり、剛性が高くなる。
【0031】なお、クッションユニットのアウターチュ
ーブを操舵軸4と別体とし、操舵軸4とクッションユニ
ットをヘッドパイプ5の同軸上に配設することも可能で
ある。この場合には、操舵軸4を中空とし、この中に従
来使用されているテレスコピック式のクッションユニッ
トの一端側を挿入するようにでき、このようにすると従
来品を使用できるので汎用性が増す。
【0032】
【発明の効果】請求項1によれば、路面から前輪へ加え
られた衝撃は、ピボットを中心にピボットアームを回動
させ、プッシュロッドを上方へ押すことによりインナー
チューブを押し上げてクッションユニットにより減衰さ
せる。このとき、プッシュロッドはほぼ操舵軸線に沿っ
て上下動するので、クッションユニットの動作がスムー
ズである。
【0033】また、ピボットアームとプッシュロッド
は、それぞれの揺動に伴う相対動を上下の第1及び第2
の軸着点で可能になる。このような動作は、車両のノー
マル状態における設定で、第1及び第2の軸着点が側面
視で操舵軸線上に位置するようになっていれば維持され
る。しかも、従来のクッションユニットと比較すれば、
プッシュロッドは比較的自由に変形できるので、デザイ
ンの自由度が高くなる。
【0034】そのうえ、クッションユニットは操舵軸線
に沿って一本だけ用いれば足りるので、従来のように、
操舵軸線から離れて左右平行に2本のクッションユニッ
トを設ける場合と比較すれば、操舵慣性モーメントが著
しく小さくなり、その結果、軽快なハンドリングが可能
になる。しかも、従来2本必要であったクッションユニ
ットの使用量が1本に半減するので、それだけ部品点数
を削減でき、かつバネ下重量が軽減する。
【0035】請求項2によれば、クッションユニットと
操舵軸を一体化し、クッションユニットの構成部品を操
舵軸に兼用させることにより、構造が極めて簡素かつ軽
量になる。また、請求項3のように、クッションユニッ
トを操舵軸と別体とすることも可能である。この場合に
はクッションユニットとして従来品を使用できるので汎
用性が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】 前輪懸架装置を適用した自動2輪車の前部側
面図
【図2】 前輪懸架装置の側面図
【図3】 前輪懸架装置の後方斜視図
【符号の説明】
1:前輪、2:前輪懸架装置、3:車体フレーム、4:
操舵軸、5:ヘッドパイプ、20:ピボットアーム、2
1:ピボット、22:フロントフォーク、24:インナ
ーチューブ、26:プッシュロッド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドパイプへ回動自在に支持された操舵
    軸を介して左右操舵自在に支持されたフロントフォーク
    と、該フロントフォークの下端に一端が軸支され他端に
    前車輪を回動自在に支持する前輪車軸を備えたピボット
    アームと、該ピボットアームと前記フロントフォークと
    の間を連結するクッションユニットを備えた自動2輪車
    の前輪懸架装置において、操舵軸線上に前記クッション
    ユニットを配置し、このクッションユニットを構成する
    相対摺動可能な内外二部材のうち下方へ突出する方の部
    材に左右一対で車体外方へ突出する連結部材を設け、こ
    れらの連結部材と左右一対で設けられたプッシュロッド
    の各上端部とを第1の軸着点で回動自在に連結するとと
    もに、前記各プッシュロッドの下端部を第2の軸着点で
    前記左右のピボットアームへ回動自在に連結し、これら
    第1及び第2の軸着点を側面視でそれぞれ操舵軸線上に
    位置させたことを特徴とする自動2輪車の前輪懸架装
    置。
  2. 【請求項2】操舵軸をクッションユニットの構成部品と
    して兼用したことを特徴とする請求項1に記載した自動
    2輪車の前輪懸架装置。
  3. 【請求項3】操舵軸とクッションユニットを別体に構成
    したことを特徴とする請求項1に記載した自動2輪車の
    前輪懸架装置。
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