JP3412728B2 - カルコゲナイドガラス - Google Patents
カルコゲナイドガラスInfo
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- JP3412728B2 JP3412728B2 JP28920095A JP28920095A JP3412728B2 JP 3412728 B2 JP3412728 B2 JP 3412728B2 JP 28920095 A JP28920095 A JP 28920095A JP 28920095 A JP28920095 A JP 28920095A JP 3412728 B2 JP3412728 B2 JP 3412728B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカルコゲナイドガラ
ス、さらに詳細には希土類元素が添加された光ファイバ
レーザまたは光ファイバ増幅器用の光ファイバ材料に関
するものである。
ス、さらに詳細には希土類元素が添加された光ファイバ
レーザまたは光ファイバ増幅器用の光ファイバ材料に関
するものである。
【0002】
【従来技術および問題点】近年、光ファイバのコアに希
土類イオンを添加した光ファイバレーザや光ファイバ増
幅器の研究開発が盛んに行われている。これは希土類イ
オンの4f殻内遷移による誘導放出遷移を利用したもの
であり、希土類添加石英ファイバやフッ化物ファイバが
増幅媒体として用いられてきた。4f殻内遷移による誘
導放出の量子効率は、レーザ始準位のエネルギーレベル
とその直下に位置するエネルギーレベルとのエネルギー
間隔によって決まる。これは、希土類が添加された母体
の格子振動による多音子放出によるためである。すなわ
ち、そのエネルギー間隔が狭いと多音子放出によるレー
ザ始準位からその直下のレベルへ無ふく射遷移による緩
和が起こり易く、量子効率が低下してしまう。このよう
な多音子放出緩和による量子効率の低い遷移の量子効率
を改善するためには、希土類が添加される母体として格
子振動エネルギーの低いものを用いればよい。
土類イオンを添加した光ファイバレーザや光ファイバ増
幅器の研究開発が盛んに行われている。これは希土類イ
オンの4f殻内遷移による誘導放出遷移を利用したもの
であり、希土類添加石英ファイバやフッ化物ファイバが
増幅媒体として用いられてきた。4f殻内遷移による誘
導放出の量子効率は、レーザ始準位のエネルギーレベル
とその直下に位置するエネルギーレベルとのエネルギー
間隔によって決まる。これは、希土類が添加された母体
の格子振動による多音子放出によるためである。すなわ
ち、そのエネルギー間隔が狭いと多音子放出によるレー
ザ始準位からその直下のレベルへ無ふく射遷移による緩
和が起こり易く、量子効率が低下してしまう。このよう
な多音子放出緩和による量子効率の低い遷移の量子効率
を改善するためには、希土類が添加される母体として格
子振動エネルギーの低いものを用いればよい。
【0003】格子振動エネルギーの低いファイバ素材と
してカルコゲナイドガラスが知られている。カルコゲナ
イドガラスの格子振動エネルギーは300〜400cm
−1であり、石英ガラスの格子振動エネルギー(110
0cm−1)と比較すると3分の1から4分の1に近い
値をもち、またフッ化物ガラス(500cm−1)と比
較しても20%から70%程度小さい値であるため、多
音子放出緩和による量子効率の低い遷移の量子効率を上
げるには適したファイバ素材といえる。
してカルコゲナイドガラスが知られている。カルコゲナ
イドガラスの格子振動エネルギーは300〜400cm
−1であり、石英ガラスの格子振動エネルギー(110
0cm−1)と比較すると3分の1から4分の1に近い
値をもち、またフッ化物ガラス(500cm−1)と比
較しても20%から70%程度小さい値であるため、多
音子放出緩和による量子効率の低い遷移の量子効率を上
げるには適したファイバ素材といえる。
【0004】これまでファイバ化できる素材として知ら
れているAs−S系ガラス、Ge−S系ガラスやGe−
As−Se系ガラスへの希土類の溶解度は低かったた
め、III族、またはVb族の元素をガラス成分を加え
ることによりカルコゲナイドガラス中への希土類元素の
溶解を増加させ、透過特性の改善したファイバ用ガラス
素材が得られた(特願平7−101749号)。しか
し、これらのガラスでは希土類は1wt%までしか添加
できず、また、紫外吸収端付近の波長で散乱、または欠
陥による吸収ができるため、その波長付近に励起準位の
あるPr,Nd,Er,Tm,Ybなどの希土類をレー
ザ媒質としたファイバでは励起効率を高くすることがで
きないといった問題点があった。
れているAs−S系ガラス、Ge−S系ガラスやGe−
As−Se系ガラスへの希土類の溶解度は低かったた
め、III族、またはVb族の元素をガラス成分を加え
ることによりカルコゲナイドガラス中への希土類元素の
溶解を増加させ、透過特性の改善したファイバ用ガラス
素材が得られた(特願平7−101749号)。しか
し、これらのガラスでは希土類は1wt%までしか添加
できず、また、紫外吸収端付近の波長で散乱、または欠
陥による吸収ができるため、その波長付近に励起準位の
あるPr,Nd,Er,Tm,Ybなどの希土類をレー
ザ媒質としたファイバでは励起効率を高くすることがで
きないといった問題点があった。
【0005】
【発明の目的】本研究の目的は、従来のカルコゲナイド
ガラスの組成を改良し、高濃度な希土類元素の添加が可
能なガラスを実現すると共に、低損失な希土類添加カル
コゲナイド光ファイバを提供することにある。
ガラスの組成を改良し、高濃度な希土類元素の添加が可
能なガラスを実現すると共に、低損失な希土類添加カル
コゲナイド光ファイバを提供することにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上述の問題点を解決す
るため、本発明による希土類添加カルコゲナイドガラス
は、イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマニウム
(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)およびヒ素
(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)または
アンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)およ
びアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上の希
土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、希土
類元素を除いたガラス成分GeSa(2.5≦a≦5)
及びAs2Sb(2.5≦b≦9)、及び化合物Ga2
Sc(1.5≦c≦3.5)及びSb2Sd(2.5≦
d≦3.5)の割合が、70≦GeSa+As2Sb≦
95,35≦GeSa≦95,0<As 2 S b ≦60
(モル%)5≦Ga2Sc+Sb2Sd≦30,0≦G
a2Sc≦15,0≦Sb2Sd≦25(モル%)であ
り、GeSa+As2Sb+Ga2Sc+Sb2Sd=
100モル%となる範囲内にあることを特徴とする。
るため、本発明による希土類添加カルコゲナイドガラス
は、イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマニウム
(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)およびヒ素
(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)または
アンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)およ
びアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上の希
土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、希土
類元素を除いたガラス成分GeSa(2.5≦a≦5)
及びAs2Sb(2.5≦b≦9)、及び化合物Ga2
Sc(1.5≦c≦3.5)及びSb2Sd(2.5≦
d≦3.5)の割合が、70≦GeSa+As2Sb≦
95,35≦GeSa≦95,0<As 2 S b ≦60
(モル%)5≦Ga2Sc+Sb2Sd≦30,0≦G
a2Sc≦15,0≦Sb2Sd≦25(モル%)であ
り、GeSa+As2Sb+Ga2Sc+Sb2Sd=
100モル%となる範囲内にあることを特徴とする。
【0007】また、本発明によるカルコゲナイドガラス
は、イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマニウム
(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)およびヒ素
(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)または
アンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)およ
びアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上の希
土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、希土
類元素を除いたガラス成分ゲルマニウム(Ge),ヒ素
(As),ガリウム(Ga),アンチモン(Sb),イ
オウ(S)の割合が、Ge e As f Ga g Sb h S i に
おいて、7≦e≦25,0<f≦24,0<g≦8,0
<h≦10,67≦i≦80であり、e+f+g+h+
i=100モル%となる範囲内にあることを特徴とす
る。
は、イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマニウム
(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)およびヒ素
(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)または
アンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)およ
びアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上の希
土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、希土
類元素を除いたガラス成分ゲルマニウム(Ge),ヒ素
(As),ガリウム(Ga),アンチモン(Sb),イ
オウ(S)の割合が、Ge e As f Ga g Sb h S i に
おいて、7≦e≦25,0<f≦24,0<g≦8,0
<h≦10,67≦i≦80であり、e+f+g+h+
i=100モル%となる範囲内にあることを特徴とす
る。
【0008】すなわち、本発明は、Ge−S系及びGe
−As−S系カルコゲナイドガラスにGaまたはSbの
み、またはGaとSbを添加することを最も主要な特徴
とする。
−As−S系カルコゲナイドガラスにGaまたはSbの
み、またはGaとSbを添加することを最も主要な特徴
とする。
【0009】従来のAs−S系、Ge−S系、Ge−S
−Se系等のカルコゲナイドガラスへの希土類の溶解度
は低く、希土類元素をこれらのガラスに添加すると希土
類の析出や析出相が核となった結晶化が起こり、透明ガ
ラスが得難いという欠点があった。しかし、IIIb族
およびVb族の元素、特にGaとSbをガラス成分に加
えることによりカルコゲナイドガラス中への希土類元素
の溶解を増加させることができ、透過特性の良好なファ
イバ用ガラス素材が得られた。これは、IIIb族、V
b族の硫化物にLn3+添加(Ln:希土類)が添加さ
れるとガラス中でIIIb族、Vb族元素と共有結合を
持たないS2−イオンが生じ、ガラス形成に適したAS
4(A:IIIb族、Vb族)構造と希土類(L
n3+)の位置エネルギーが低くなるイオンサイトが同
時に形成される。
−Se系等のカルコゲナイドガラスへの希土類の溶解度
は低く、希土類元素をこれらのガラスに添加すると希土
類の析出や析出相が核となった結晶化が起こり、透明ガ
ラスが得難いという欠点があった。しかし、IIIb族
およびVb族の元素、特にGaとSbをガラス成分に加
えることによりカルコゲナイドガラス中への希土類元素
の溶解を増加させることができ、透過特性の良好なファ
イバ用ガラス素材が得られた。これは、IIIb族、V
b族の硫化物にLn3+添加(Ln:希土類)が添加さ
れるとガラス中でIIIb族、Vb族元素と共有結合を
持たないS2−イオンが生じ、ガラス形成に適したAS
4(A:IIIb族、Vb族)構造と希土類(L
n3+)の位置エネルギーが低くなるイオンサイトが同
時に形成される。
【0010】従って、IIIb族、Vb族の硫化物を上
記のカルコゲナイドガラスに添加するとガラスが安定化
すると共に、希土類の溶解度が上がることになる。ま
た、本発明により、従来知られていないファイバ化可能
な熱安定性に優れた希土類添加カルコゲナイドガラスを
量産化に適した溶融法により作製することが可能になっ
た。
記のカルコゲナイドガラスに添加するとガラスが安定化
すると共に、希土類の溶解度が上がることになる。ま
た、本発明により、従来知られていないファイバ化可能
な熱安定性に優れた希土類添加カルコゲナイドガラスを
量産化に適した溶融法により作製することが可能になっ
た。
【0011】上述の本発明において、AはGa及びSb
が最も効果的な元素であり、その割合は5≦Ga2Sc
+Sb2Sd≦30,0≦Ga2Sc≦15,0≦Sb
2Sd≦25(モル%)(但し、1.5≦c≦3.5,
2.5≦d≦3.5)である。
が最も効果的な元素であり、その割合は5≦Ga2Sc
+Sb2Sd≦30,0≦Ga2Sc≦15,0≦Sb
2Sd≦25(モル%)(但し、1.5≦c≦3.5,
2.5≦d≦3.5)である。
【0012】また、原子%で示すと、0≦Ga≦8,0
≦Sb≦10である。
≦Sb≦10である。
【0013】この範囲を逸脱すると、希土類を添加した
場合の全体のガラスの安定性が悪化し、良い透過特性を
得ることができないからである。
場合の全体のガラスの安定性が悪化し、良い透過特性を
得ることができないからである。
【0014】希土類元素としては、La,Pr,Ce,
Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Er,Ho,T
m,Ybのうちの一種類以上を挙げることができる。
Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Er,Ho,T
m,Ybのうちの一種類以上を挙げることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により説明するが、本発明は実
施例により何等限定されるものではない。
施例により何等限定されるものではない。
【0016】
【実施例1】溶融後に組成がGeSa(0.5≦a≦1
0)(モル%)となり、総重量が20gになるようにG
e及びSの単体元素を秤量後混合し、石英アンプル中で
1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英アンプ
ルを放冷してガラスを作製した。このガラスを外径8m
mのロットに研磨し、ロット線引きによりアンクラッド
ファイバを作製した。図1に、Ge−S系のファイバ化
範囲を示す。これは母材線引きにより均質なファイバが
得られる組成域である。その範囲はガラス化範囲に比べ
てかなり狭く、2.5≦a≦5である。a<2.5では
線引きの際に結晶が析出し、Sが増加して5<aとなる
と、線引きの際にSの揮発によりファイバ表面に荒れが
生じる。
0)(モル%)となり、総重量が20gになるようにG
e及びSの単体元素を秤量後混合し、石英アンプル中で
1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英アンプ
ルを放冷してガラスを作製した。このガラスを外径8m
mのロットに研磨し、ロット線引きによりアンクラッド
ファイバを作製した。図1に、Ge−S系のファイバ化
範囲を示す。これは母材線引きにより均質なファイバが
得られる組成域である。その範囲はガラス化範囲に比べ
てかなり狭く、2.5≦a≦5である。a<2.5では
線引きの際に結晶が析出し、Sが増加して5<aとなる
と、線引きの際にSの揮発によりファイバ表面に荒れが
生じる。
【0017】同様に、溶融後に組成がAs2Sb(1≦
b≦10)(モル%)となり、総重量が20gになるよ
うにAs及びSの単体元素を秤量後混合し、石英アンプ
ル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英
アンプルを放冷してガラスを作製した。このガラスを外
径8mmのロットに研磨し、ロット線引きによりアンク
ラッド作製した。図2に、As−S系のファイバ化範囲
を示す。これは母材線引きにより均質なファイバが得ら
れる組成域である。その範囲はガラス化範囲に比べてか
なり狭く、2.5≦b≦9である。b<2.5では線引
きの際に結晶が析出し、Sが増加して9<bとなると、
線引きの際にSの揮発によりファイバ表面に荒れが生じ
る。
b≦10)(モル%)となり、総重量が20gになるよ
うにAs及びSの単体元素を秤量後混合し、石英アンプ
ル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英
アンプルを放冷してガラスを作製した。このガラスを外
径8mmのロットに研磨し、ロット線引きによりアンク
ラッド作製した。図2に、As−S系のファイバ化範囲
を示す。これは母材線引きにより均質なファイバが得ら
れる組成域である。その範囲はガラス化範囲に比べてか
なり狭く、2.5≦b≦9である。b<2.5では線引
きの際に結晶が析出し、Sが増加して9<bとなると、
線引きの際にSの揮発によりファイバ表面に荒れが生じ
る。
【0018】次に、2ゾーン構造の石英ガラスアンプル
の片端にGaの単体元素を50gともう片端にSの単体
元素を70g秤量後封入し、Gaの側を1150℃にS
の側を520℃にそれぞれ加熱し、50時間保持した
後、電気炉を移動させることにより余分なSを追い出し
Ga−Sの化合物を合成した。この化合物を組成分析し
たところ、Ga1S1及びGa2S3のストイキオメト
リィな結晶を多量に含み、Ga2Sc(1.5≦c≦
3.5)(モル%)の範囲にある化合物であることがわ
かった。
の片端にGaの単体元素を50gともう片端にSの単体
元素を70g秤量後封入し、Gaの側を1150℃にS
の側を520℃にそれぞれ加熱し、50時間保持した
後、電気炉を移動させることにより余分なSを追い出し
Ga−Sの化合物を合成した。この化合物を組成分析し
たところ、Ga1S1及びGa2S3のストイキオメト
リィな結晶を多量に含み、Ga2Sc(1.5≦c≦
3.5)(モル%)の範囲にある化合物であることがわ
かった。
【0019】次に、SbとSの単体元素を50gと70
gそれぞれ秤量混合し、石英ガラスアンプルを空気中で
放冷して化合物を合成した。この化合物を組成分析した
ところ、Sb2S3のストイキオメトリィな結晶を多量
に含み、Sb2Sd(2.5≦d≦3.5)(モル%)
の範囲にある化合物であることがわかった。
gそれぞれ秤量混合し、石英ガラスアンプルを空気中で
放冷して化合物を合成した。この化合物を組成分析した
ところ、Sb2S3のストイキオメトリィな結晶を多量
に含み、Sb2Sd(2.5≦d≦3.5)(モル%)
の範囲にある化合物であることがわかった。
【0020】
【実施例2】実施例1で示した方法で合成したGeS4
およびAs2S3ガラスとGa2S3およびSb2S3
の結晶を材料として、50種類以上の組み合わせで、溶
融後に総重量が15gになるように原料を秤量後混合
し、Pr2S3を原料としてPrを1.5wt%加え、
石英アンプル中で1000℃で30時間溶融した後、空
気中で石英アンプルを放冷してガラスを作製した。図
3、4、5でこれらのガラスを三角図を用いて評価し
た。◎○×はガラスの安定性を示しており、◎は坩堝線
引きできるような非常に安定なガラス、○は透明ガラ
ス、×は失透したガラスの組成を示す。また、これらの
図において波線はガラスの紫外吸収端が600nmであ
る組成の境界を示しており、矢印の方向が紫外吸収端が
より短波長になる組成を示す。紫外吸収端が600nm
を越えると、希土類の励起波長でのファイバ損失が増大
し、励起効率を上げることができなくなるため、ガラス
組成としては、矢印の内側であることが必要である。図
3から、坩堝線引き可能な安定組成でかつ紫外吸収端が
600nm以下である組成は、35≦GeS4≦95,
0≦As2S3≦60の範囲内にあることが必要である
ことがわかる。次に同様に、図4からGa2S3は0≦
Ga2S3≦15、図5からSb2S3は0≦Sb2S
3≦25、Ga2S3とSb2S3との和は5≦Ga2
S3+Sb2S3≦30、Ge2S3とAs2S3の和
は70≦Ge2S3+As 2S3≦95の範囲にあるこ
とが必要であることがわかる。
およびAs2S3ガラスとGa2S3およびSb2S3
の結晶を材料として、50種類以上の組み合わせで、溶
融後に総重量が15gになるように原料を秤量後混合
し、Pr2S3を原料としてPrを1.5wt%加え、
石英アンプル中で1000℃で30時間溶融した後、空
気中で石英アンプルを放冷してガラスを作製した。図
3、4、5でこれらのガラスを三角図を用いて評価し
た。◎○×はガラスの安定性を示しており、◎は坩堝線
引きできるような非常に安定なガラス、○は透明ガラ
ス、×は失透したガラスの組成を示す。また、これらの
図において波線はガラスの紫外吸収端が600nmであ
る組成の境界を示しており、矢印の方向が紫外吸収端が
より短波長になる組成を示す。紫外吸収端が600nm
を越えると、希土類の励起波長でのファイバ損失が増大
し、励起効率を上げることができなくなるため、ガラス
組成としては、矢印の内側であることが必要である。図
3から、坩堝線引き可能な安定組成でかつ紫外吸収端が
600nm以下である組成は、35≦GeS4≦95,
0≦As2S3≦60の範囲内にあることが必要である
ことがわかる。次に同様に、図4からGa2S3は0≦
Ga2S3≦15、図5からSb2S3は0≦Sb2S
3≦25、Ga2S3とSb2S3との和は5≦Ga2
S3+Sb2S3≦30、Ge2S3とAs2S3の和
は70≦Ge2S3+As 2S3≦95の範囲にあるこ
とが必要であることがわかる。
【0021】
【実施例3】溶融後に総重量が15gになるようにG
e,As,Ga,Sb,Sの単体原料を50種類以上の
組成の組み合わせで秤量後混合し、Pr2S3を原料と
してPrを1.5wt%加え、石英アンプル中で950
℃で30時間溶融した後、石英アンプルを空気中で放冷
してガラスを作製した。これらのガラスを実施例2と同
様な評価をしたところ、実施例2で得られた組成範囲を
原子%に直した組成範囲とほぼ一致した。従って、本実
施例から単体元素封入と化合物封入でガラスを作った場
合との組成範囲の違いはほとんど見られないことが明ら
かになった。
e,As,Ga,Sb,Sの単体原料を50種類以上の
組成の組み合わせで秤量後混合し、Pr2S3を原料と
してPrを1.5wt%加え、石英アンプル中で950
℃で30時間溶融した後、石英アンプルを空気中で放冷
してガラスを作製した。これらのガラスを実施例2と同
様な評価をしたところ、実施例2で得られた組成範囲を
原子%に直した組成範囲とほぼ一致した。従って、本実
施例から単体元素封入と化合物封入でガラスを作った場
合との組成範囲の違いはほとんど見られないことが明ら
かになった。
【0022】
【実施例4】溶融後に組成が45GeS4−45As2
S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)となり、
総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As2S
3ガラス,Ga2S3結晶とSb2S3結晶を秤量後混
合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石英アンプ
ル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英
アンプルを放冷してガラスを作製した。Prの添加量
(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度の高
いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,Pr
Br3,PrI3を用いてもガラス化することができ
た。
S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)となり、
総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As2S
3ガラス,Ga2S3結晶とSb2S3結晶を秤量後混
合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石英アンプ
ル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で石英
アンプルを放冷してガラスを作製した。Prの添加量
(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度の高
いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,Pr
Br3,PrI3を用いてもガラス化することができ
た。
【0023】また、希土類元素としては、Pr以外にC
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。Prを1.5重量%添加したこのガラスと
特願平5−273118号で指定した組成77GeS2
−3Al2S3−20As2S3のガラスの透過特性を
図6に示す。図6から明らかなように、組成77GeS
2−3Al2S3−20As2S3のガラスは紫外吸収
端に近づくにつれ、強く散乱されて透過率が落ちている
のに対して、本実施例4のカルコゲナイドガラスは希土
類を1重量%以上の高濃度に添加しても、良好な透過特
性を有することがわかる。
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。Prを1.5重量%添加したこのガラスと
特願平5−273118号で指定した組成77GeS2
−3Al2S3−20As2S3のガラスの透過特性を
図6に示す。図6から明らかなように、組成77GeS
2−3Al2S3−20As2S3のガラスは紫外吸収
端に近づくにつれ、強く散乱されて透過率が落ちている
のに対して、本実施例4のカルコゲナイドガラスは希土
類を1重量%以上の高濃度に添加しても、良好な透過特
性を有することがわかる。
【0024】
【実施例5】溶融後に組成が50GeS4−50As2
S3(モル%)となり、総重量が50gになるようにG
eS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石英
アンプル中で1000℃で5時間溶融した後、アンプル
を水平に保ったまま回転させ、中空のジャケット管を作
製した。このジャケット管をクラッドとし、実施例4で
作製したPrを500ppm添加したガラスをコアとし
て、ロッドインチューブ法により単一モードファイバを
作製した。このファイバを用いて、1.31μmでの光
増幅実験を行ったところ、励起波長1.02μm、励起
光強度20mWで40dBの利得が得られた。放冷して
ガラスを作製した。Prの添加量(c)としては、0<
c≦2重量%のときに均一度の高いガラスが得られ、添
加原料としてはPrCl3,PrBr3,PrI3を用
いてもガラス化することができた。
S3(モル%)となり、総重量が50gになるようにG
eS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石英
アンプル中で1000℃で5時間溶融した後、アンプル
を水平に保ったまま回転させ、中空のジャケット管を作
製した。このジャケット管をクラッドとし、実施例4で
作製したPrを500ppm添加したガラスをコアとし
て、ロッドインチューブ法により単一モードファイバを
作製した。このファイバを用いて、1.31μmでの光
増幅実験を行ったところ、励起波長1.02μm、励起
光強度20mWで40dBの利得が得られた。放冷して
ガラスを作製した。Prの添加量(c)としては、0<
c≦2重量%のときに均一度の高いガラスが得られ、添
加原料としてはPrCl3,PrBr3,PrI3を用
いてもガラス化することができた。
【0025】
【実施例6】実施例5においてPrの代わりにDyを添
加して単一モードファイバを作製し、波長1.09μm
の光で励起したところ、100mWの励起で1.34μ
mにおいて15dBの利得が得られた。
加して単一モードファイバを作製し、波長1.09μm
の光で励起したところ、100mWの励起で1.34μ
mにおいて15dBの利得が得られた。
【0026】
【実施例7】実施例5においてPrの代わりにNdを添
加して単一モードファイバを作製し、波長890nmの
光で励起したところ、励起光強度15mWの励起で1.
077μmにおいてレーザー発振が始まり、スローブ効
率50%のファイバレーザーが得られた。
加して単一モードファイバを作製し、波長890nmの
光で励起したところ、励起光強度15mWの励起で1.
077μmにおいてレーザー発振が始まり、スローブ効
率50%のファイバレーザーが得られた。
【0027】
【実施例8】実施例5においてPrの代わりにErを2
000ppm添加して単一モードファイバを作製し、波
長980nmの光で励起したところ、励起光強度20m
Wで波長1.61μmにおいてレーザー発振が始まり、
スローブ効率40%のファイバレーザーが得られた。
000ppm添加して単一モードファイバを作製し、波
長980nmの光で励起したところ、励起光強度20m
Wで波長1.61μmにおいてレーザー発振が始まり、
スローブ効率40%のファイバレーザーが得られた。
【0028】
【実施例9】溶融後に組成が55GeS4−35As2
S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)となり、
総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As2S
3ガラス,Ga2S3ガラスとSb2S3ガラスを秤量
後混合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石英ア
ンプル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で
石英アンプルを放冷してガラスを作製した。Prの添加
量(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度の
高いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,P
rBr3,PrI3を用いてもガラス化することができ
た。
S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)となり、
総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As2S
3ガラス,Ga2S3ガラスとSb2S3ガラスを秤量
後混合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石英ア
ンプル中で1000℃で30時間溶融した後、空気中で
石英アンプルを放冷してガラスを作製した。Prの添加
量(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度の
高いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,P
rBr3,PrI3を用いてもガラス化することができ
た。
【0029】また、希土類元素としては、Pr以外にC
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。
【0030】
【実施例10】溶融後に組成が60GeS4−40As
2S3(モル%)となり、総重量が50gになるように
GeS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石
英アンプル中で1000℃で10時間溶融した後、アン
プルを水平に保ったまま回転させ、中空のジャケット管
を作製した。このジャケット管をクラッドとし、実施例
9で作製したPrを1000ppm添加したガラスをコ
アとして、ロッドインチューブ法により単一モードファ
イバを作製した。このファイバを用いて、1.31μm
での光増幅実験を行ったところ、励起光波長1.02μ
m、励起光強度20mWで40dBの利得が得られた。
2S3(モル%)となり、総重量が50gになるように
GeS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石
英アンプル中で1000℃で10時間溶融した後、アン
プルを水平に保ったまま回転させ、中空のジャケット管
を作製した。このジャケット管をクラッドとし、実施例
9で作製したPrを1000ppm添加したガラスをコ
アとして、ロッドインチューブ法により単一モードファ
イバを作製した。このファイバを用いて、1.31μm
での光増幅実験を行ったところ、励起光波長1.02μ
m、励起光強度20mWで40dBの利得が得られた。
【0031】
【実施例11】溶融後に組成が35GeS4−55As
2S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)とな
り、総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As
2S3ガラス,Ga2S3ガラスとSb2S3ガラスを
秤量後混合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石
英アンプル中で1000℃で30時間溶融した後、水中
で石英アンプルを急冷してガラスを作製した。Prの添
加量(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度
の高いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,
PrBr3,PrI3を用いてもガラス化することがで
きた。
2S3−5Ga2S3−5Sb2S3(モル%)とな
り、総重量が15gになるようにGeS4ガラス,As
2S3ガラス,Ga2S3ガラスとSb2S3ガラスを
秤量後混合し、Pr2S3を原料としてPrを加え、石
英アンプル中で1000℃で30時間溶融した後、水中
で石英アンプルを急冷してガラスを作製した。Prの添
加量(c)としては、0<c≦2重量%のときに均一度
の高いガラスが得られ、添加原料としてはPrCl3,
PrBr3,PrI3を用いてもガラス化することがで
きた。
【0032】また、希土類元素としては、Pr以外にC
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。
e,Nd,Sm,Eu,Tb,Gd,Dy,Er,H
o,Tm,Ybを0<c≦2重量%(c:希土類元素添
加量、以下同じ)添加した場合でも透明ガラスを得るこ
とができた。
【0033】
【実施例12】溶融後に組成が40GeS4−60As
2S3(モル%)となり、総重量が50gになるように
GeS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石
英アンプル中で1000℃で5時間溶融した後、水中で
石英アンプルを急冷してガラスを作製した。このガラス
をクラッドとし、実施例11で作製したPrを1000
ppm添加したガラスをコアとして、二重坩堝法により
単一モードファイバを作製した。このファイバを用い
て、1.31μmでの光増幅実験を行ったところ、励起
光波長1.02μm、励起光強度20mWで40dBの
利得が得られた。
2S3(モル%)となり、総重量が50gになるように
GeS4ガラス,As2S3ガラスを秤量後混合し、石
英アンプル中で1000℃で5時間溶融した後、水中で
石英アンプルを急冷してガラスを作製した。このガラス
をクラッドとし、実施例11で作製したPrを1000
ppm添加したガラスをコアとして、二重坩堝法により
単一モードファイバを作製した。このファイバを用い
て、1.31μmでの光増幅実験を行ったところ、励起
光波長1.02μm、励起光強度20mWで40dBの
利得が得られた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、格子
振動エネルギーが小さく、熱安定性に優れたカルコゲナ
イドガラスを母体とした高濃度希土類添加ガラスを提供
することができ、このガラスを希土類添加ファイバのコ
ア素材として用いれば、短いファイバ長で、希土類元素
の4f殻内遷移の量子効率を飛躍的に高めた高効率なフ
ァイバレーザまたはファイバ増幅器を構成することがで
きる。
振動エネルギーが小さく、熱安定性に優れたカルコゲナ
イドガラスを母体とした高濃度希土類添加ガラスを提供
することができ、このガラスを希土類添加ファイバのコ
ア素材として用いれば、短いファイバ長で、希土類元素
の4f殻内遷移の量子効率を飛躍的に高めた高効率なフ
ァイバレーザまたはファイバ増幅器を構成することがで
きる。
【0035】特に、希土類元素のうち、Prを添加した
カルコゲナイドガラスをコア素材として用いれば、将来
的には1.3μm帯の光ファイバ増幅器用のファイバと
して現在使用されているPr添加ファイバよりも量子効
率が10倍以上高いPr添加ファイバを得ることがで
き、高効率な1.3μm帯光ファイバ増幅器を構成でき
るという利点がある。また、光ファイバ増幅器以外に
も、TmやErなどを添加したカルコゲナイドガラスを
用いれば、高効率なアップコンバージョンファイバレー
ザ等を構成できるという利点もある。
カルコゲナイドガラスをコア素材として用いれば、将来
的には1.3μm帯の光ファイバ増幅器用のファイバと
して現在使用されているPr添加ファイバよりも量子効
率が10倍以上高いPr添加ファイバを得ることがで
き、高効率な1.3μm帯光ファイバ増幅器を構成でき
るという利点がある。また、光ファイバ増幅器以外に
も、TmやErなどを添加したカルコゲナイドガラスを
用いれば、高効率なアップコンバージョンファイバレー
ザ等を構成できるという利点もある。
【図1】本発明の実施例1のGe−S系カルコゲナイド
ガラスのファイバ化範囲を示す図。
ガラスのファイバ化範囲を示す図。
【図2】本発明の実施例1のAs−S系カルコゲナイド
ガラスのファイバ化範囲を示す図。
ガラスのファイバ化範囲を示す図。
【図3】本発明の実施例2のGe−As−Ga−Sb−
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図(Ga=0mol%固定)。
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図(Ga=0mol%固定)。
【図4】本発明の実施例2のGe−As−Ga−Sb−
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図(As=10mol%固定)。
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図(As=10mol%固定)。
【図5】本発明の実施例2のGe−As−Ga−Sb−
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図。
S系カルコゲナイドガラスにおける安定組成領域を示す
図。
【図6】本発明の実施例4のカルコゲナイドガラスと特
願平5−273118号で指定した組成77GeS2−
3Al2S3−20As2S3ガラスにPrを1.5重
量%添加した場合の透過特性を示す図。
願平5−273118号で指定した組成77GeS2−
3Al2S3−20As2S3ガラスにPrを1.5重
量%添加した場合の透過特性を示す図。
フロントページの続き
(72)発明者 須藤 昭一
東京都千代田区内幸町1丁目1番6号
日本電信電話株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−101749(JP,A)
特開 平7−291655(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C03C 3/32
C03C 13/04
Claims (2)
- 【請求項1】イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマ
ニウム(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)および
ヒ素(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)ま
たはアンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)
およびアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上
の希土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、
希土類元素を除いたガラス成分GeSa(2.5≦a≦
5)及びAs2Sb(2.5≦b≦9)、及び化合物G
a2Sc(1.5≦c≦3.5)及びSb2Sd(2.
5≦d≦3.5)の割合が、70≦GeSa+As2S
b≦95,35≦GeSa≦95,0<As 2 S b ≦6
0(モル%)5≦Ga2Sc+Sb2Sd≦30,0≦
Ga2Sc≦15,0≦Sb2Sd≦25(モル%)で
あり、GeSa+As2Sb+Ga2Sc+Sb2Sd
=100モル%となる範囲内にあることを特徴とするカ
ルコゲナイドガラス。 - 【請求項2】イオウ(S)元素を陰イオンとし、ゲルマ
ニウム(Ge)のみまたはゲルマニウム(Ge)および
ヒ素(As)を陽イオンとし、かつガリウム(Ga)ま
たはアンチモン(Sb)のみ、またはガリウム(Ga)
およびアンチモン(Sb)元素と少なくとも一種類以上
の希土類元素を含んだカルコゲナイドガラスにおいて、
希土類元素を除いたガラス成分ゲルマニウム(Ge),
ヒ素(As),ガリウム(Ga),アンチモン(S
b),イオウ(S)の割合が、Ge e As f Ga g Sb
h S i において、7≦e≦25,0<f≦24,0<g
≦8,0<h≦10,67≦i≦80であり、e+f+
g+h+i=100モル%となる範囲内にあることを特
徴とするカルコゲナイドガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28920095A JP3412728B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | カルコゲナイドガラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28920095A JP3412728B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | カルコゲナイドガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09110461A JPH09110461A (ja) | 1997-04-28 |
JP3412728B2 true JP3412728B2 (ja) | 2003-06-03 |
Family
ID=17740081
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28920095A Expired - Fee Related JP3412728B2 (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | カルコゲナイドガラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3412728B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7116888B1 (en) * | 2005-04-13 | 2006-10-03 | Corning, Incorporated | Chalcogenide glass for low viscosity extrusion and injection molding |
US9187360B2 (en) * | 2012-04-20 | 2015-11-17 | Schott Corporation | Glasses for the correction of chromatic and thermal optical aberations for lenses transmitting in the near, mid, and far-infrared sprectrums |
JP6505975B2 (ja) | 2013-03-15 | 2019-04-24 | スコット コーポレーションSchott Corporation | 赤外光学用の低軟化点光学ガラスを用いたオプティカルボンディング及び形成された製造物 |
-
1995
- 1995-10-12 JP JP28920095A patent/JP3412728B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09110461A (ja) | 1997-04-28 |
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