JP3411330B2 - 静電塗装用摩擦帯電ガン - Google Patents
静電塗装用摩擦帯電ガンInfo
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- JP3411330B2 JP3411330B2 JP13176493A JP13176493A JP3411330B2 JP 3411330 B2 JP3411330 B2 JP 3411330B2 JP 13176493 A JP13176493 A JP 13176493A JP 13176493 A JP13176493 A JP 13176493A JP 3411330 B2 JP3411330 B2 JP 3411330B2
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- JP
- Japan
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- charging tube
- charging
- wall surface
- powder coating
- charge
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B5/00—Electrostatic spraying apparatus; Spraying apparatus with means for charging the spray electrically; Apparatus for spraying liquids or other fluent materials by other electric means
- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/047—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns using tribo-charging
Landscapes
- Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、粉体塗料を摩擦によ
って帯電させる静電塗装用の摩擦帯電ガンに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】摩擦帯電ガンは、非導電性樹脂製の帯電
チューブからなる。 【0003】そして、エアーによって搬送されてきた粉
体塗料がこの帯電チューブ内を高速で通過すると、粉体
塗料が帯電チューブの壁面に衝突、接触して、粉体塗料
と帯電チューブとの間で摩擦が生じ、それによって粉体
塗料が帯電する。 【0004】摩擦帯電ガンは、このようにして粉体塗料
を帯電させるものであるが、粉体塗料が帯電した電荷と
等量の逆極性の電荷が帯電チューブの壁面に発生するた
め、粉体塗料を連続して帯電させるには、粉体塗料と帯
電チューブの壁面との摩擦により発生、蓄積される帯電
チューブの壁面の電荷を速やかに逃がす必要がある。 【0005】このため、従来、帯電チューブの外周面
に、導電性塗料や導電材料(例えば、鉄、アルミ)を被
覆して導電層を形成し、この導電層から帯電チューブ内
に蓄積される電荷を逃がすようにしている。通常、帯電
チューブは、ポリテトラフロロエチレン等の弗素樹脂に
よって形成され、粉体塗料としてはエポキシ、アクリ
ル、ポリエステル等が使用されているので、粉体塗料は
正に帯電し、帯電チューブは負に帯電する。このため、
通常、帯電チューブの外周面の導電層に、アース線を接
続し、このアース線を経て帯電チューブの電荷を除去し
ている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
摩擦帯電ガンにおいて、粉体塗料に安定して電荷を供給
して、効率的に帯電させるには、帯電チューブの壁面で
発生した粉体塗料と逆極性の電荷を、できるだけ瞬時に
外周面の導電層を通じて逃がす必要がある。 【0007】ところが、帯電チューブは非導電性の樹脂
材料によって形成され、厚みがあるために、帯電チュー
ブの壁面で発生した電荷を、スムーズに取り除くことは
難しい。 【0008】帯電チューブの厚みを薄くして帯電チュー
ブの壁面で発生した電荷を、外周面の導電層に流れやす
くしてもよいが、帯電チューブの厚みを薄くすると、帯
電チューブ自体の強度を維持できなくなるため、薄くす
るにも限度がある。 【0009】そこで、この発明は、帯電チューブの肉厚
を薄くすることなく、帯電チューブの壁面で発生した電
荷を瞬時に除去することができるようにして、粉体塗料
への電荷の供給を効率的に行おうとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、帯電チューブの外面側から帯電チュ
ーブに、所定間隔で針状電極を、アース線に接続された
導電層に接触し、かつ先端が帯電チューブの内壁面から
突出するように差し込んだ構成としたものである。 【0011】 【作用】上記の構成により、帯電チューブの壁面で発生
した電荷は、その壁面に突き出た針状電極から外面の導
電層にスムーズに流れ、帯電チューブ内に電荷が蓄積さ
れなくなる。 【0012】 【実施例】図1は、外周面に導電性塗料また導電材料
(例えば、鉄、アルミ)を被覆して形成した導電層2を
有する帯電チューブ1の一部を示している。 【0013】この帯電チューブ1は、ポリテトラフロロ
エチレン等の弗素樹脂によって形成され、外面側から針
状電極3が差し込まれており、その先端が帯電チューブ
1の内壁面から突出している。上記針状電極3は、例え
ば100mmのピッチで設けられている。 【0014】上記導電層2には、電流計4を介してアー
ス線5が接続されている。 【0015】上記帯電チューブ1内をエアーによって、
エポキシ、ポリエステル等の粉体塗料6を通過させる
と、摩擦によって粉体塗料6は正に帯電し、帯電チュー
ブ1の壁面にはそれと反対に負の電荷が発生するが、こ
の電荷は針状電極3から導電層2、電流計4を経てアー
ス線5へと流れて除去される。 【0016】次に、図2は、帯電チューブ1の壁面に突
き出した針状電極3の先端を、粉体塗料6の流れ方向の
前方、即ち、ガン先側に向けて屈曲させた例であり、こ
のようにすると、帯電チューブ1の壁面に発生する電荷
と針状電極3とがより接触しやすくなり、帯電チューブ
1の壁面の電荷の放出効果がよりよくなる。 【0017】(効果確認試験)この発明の効果を確認す
るために、ポリテトラフロロエチレン製の帯電チューブ
1に、針状電極3を差し込んで先端を帯電チューブ1の
内壁面に突き出した場合と、針状電極3を差し込んで先
端が帯電チューブ1の内壁面から突き出ないようにした
場合と、針状電極3を差し込まない場合とについて、粉
体塗料6の帯電量を測定したところ、表1、表2に示す
とおり、針状電極3を帯電チューブ1の内壁面に突き出
したこの発明の場合が、他の場合よりもアース線5に流
れる電流値が大きくなっており、粉体塗料6の帯電量が
大きいことが確認できた。 【0018】 【表1】【0019】 【表2】 【0020】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、帯電
チューブの壁面で発生した電荷が瞬時に除去され、粉体
塗料への電荷の供給が効率的に行われるので、粉体塗料
の帯電量が増加するという効果がある。 【0021】また、摩擦帯電によって帯電した粉体塗料
の電界が、帯電チューブの内面に突き出る針状電極によ
ってガン内部で取り除かれるため、被塗装物の凹部にも
粉体塗料が入り込みやすくなり、また逆電離による塗面
の肌荒れを少なくすることができるという効果もある。
って帯電させる静電塗装用の摩擦帯電ガンに関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】摩擦帯電ガンは、非導電性樹脂製の帯電
チューブからなる。 【0003】そして、エアーによって搬送されてきた粉
体塗料がこの帯電チューブ内を高速で通過すると、粉体
塗料が帯電チューブの壁面に衝突、接触して、粉体塗料
と帯電チューブとの間で摩擦が生じ、それによって粉体
塗料が帯電する。 【0004】摩擦帯電ガンは、このようにして粉体塗料
を帯電させるものであるが、粉体塗料が帯電した電荷と
等量の逆極性の電荷が帯電チューブの壁面に発生するた
め、粉体塗料を連続して帯電させるには、粉体塗料と帯
電チューブの壁面との摩擦により発生、蓄積される帯電
チューブの壁面の電荷を速やかに逃がす必要がある。 【0005】このため、従来、帯電チューブの外周面
に、導電性塗料や導電材料(例えば、鉄、アルミ)を被
覆して導電層を形成し、この導電層から帯電チューブ内
に蓄積される電荷を逃がすようにしている。通常、帯電
チューブは、ポリテトラフロロエチレン等の弗素樹脂に
よって形成され、粉体塗料としてはエポキシ、アクリ
ル、ポリエステル等が使用されているので、粉体塗料は
正に帯電し、帯電チューブは負に帯電する。このため、
通常、帯電チューブの外周面の導電層に、アース線を接
続し、このアース線を経て帯電チューブの電荷を除去し
ている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
摩擦帯電ガンにおいて、粉体塗料に安定して電荷を供給
して、効率的に帯電させるには、帯電チューブの壁面で
発生した粉体塗料と逆極性の電荷を、できるだけ瞬時に
外周面の導電層を通じて逃がす必要がある。 【0007】ところが、帯電チューブは非導電性の樹脂
材料によって形成され、厚みがあるために、帯電チュー
ブの壁面で発生した電荷を、スムーズに取り除くことは
難しい。 【0008】帯電チューブの厚みを薄くして帯電チュー
ブの壁面で発生した電荷を、外周面の導電層に流れやす
くしてもよいが、帯電チューブの厚みを薄くすると、帯
電チューブ自体の強度を維持できなくなるため、薄くす
るにも限度がある。 【0009】そこで、この発明は、帯電チューブの肉厚
を薄くすることなく、帯電チューブの壁面で発生した電
荷を瞬時に除去することができるようにして、粉体塗料
への電荷の供給を効率的に行おうとするものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、帯電チューブの外面側から帯電チュ
ーブに、所定間隔で針状電極を、アース線に接続された
導電層に接触し、かつ先端が帯電チューブの内壁面から
突出するように差し込んだ構成としたものである。 【0011】 【作用】上記の構成により、帯電チューブの壁面で発生
した電荷は、その壁面に突き出た針状電極から外面の導
電層にスムーズに流れ、帯電チューブ内に電荷が蓄積さ
れなくなる。 【0012】 【実施例】図1は、外周面に導電性塗料また導電材料
(例えば、鉄、アルミ)を被覆して形成した導電層2を
有する帯電チューブ1の一部を示している。 【0013】この帯電チューブ1は、ポリテトラフロロ
エチレン等の弗素樹脂によって形成され、外面側から針
状電極3が差し込まれており、その先端が帯電チューブ
1の内壁面から突出している。上記針状電極3は、例え
ば100mmのピッチで設けられている。 【0014】上記導電層2には、電流計4を介してアー
ス線5が接続されている。 【0015】上記帯電チューブ1内をエアーによって、
エポキシ、ポリエステル等の粉体塗料6を通過させる
と、摩擦によって粉体塗料6は正に帯電し、帯電チュー
ブ1の壁面にはそれと反対に負の電荷が発生するが、こ
の電荷は針状電極3から導電層2、電流計4を経てアー
ス線5へと流れて除去される。 【0016】次に、図2は、帯電チューブ1の壁面に突
き出した針状電極3の先端を、粉体塗料6の流れ方向の
前方、即ち、ガン先側に向けて屈曲させた例であり、こ
のようにすると、帯電チューブ1の壁面に発生する電荷
と針状電極3とがより接触しやすくなり、帯電チューブ
1の壁面の電荷の放出効果がよりよくなる。 【0017】(効果確認試験)この発明の効果を確認す
るために、ポリテトラフロロエチレン製の帯電チューブ
1に、針状電極3を差し込んで先端を帯電チューブ1の
内壁面に突き出した場合と、針状電極3を差し込んで先
端が帯電チューブ1の内壁面から突き出ないようにした
場合と、針状電極3を差し込まない場合とについて、粉
体塗料6の帯電量を測定したところ、表1、表2に示す
とおり、針状電極3を帯電チューブ1の内壁面に突き出
したこの発明の場合が、他の場合よりもアース線5に流
れる電流値が大きくなっており、粉体塗料6の帯電量が
大きいことが確認できた。 【0018】 【表1】【0019】 【表2】 【0020】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、帯電
チューブの壁面で発生した電荷が瞬時に除去され、粉体
塗料への電荷の供給が効率的に行われるので、粉体塗料
の帯電量が増加するという効果がある。 【0021】また、摩擦帯電によって帯電した粉体塗料
の電界が、帯電チューブの内面に突き出る針状電極によ
ってガン内部で取り除かれるため、被塗装物の凹部にも
粉体塗料が入り込みやすくなり、また逆電離による塗面
の肌荒れを少なくすることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施例を示す概略図
【図2】この発明の第二の実施例を示す概略図
【符号の説明】
1 帯電チューブ
2 導電層
3 針状電極
4 電流計
5 アース線
6 粉体塗料
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 非導電性樹脂によって形成された帯電チ
ューブの外面に、アース線に接続された導電層を設けた
静電塗装用摩擦帯電ガンにおいて、上記帯電チューブの
外面側から帯電チューブに、所定間隔で針状電極を、導
電層に接触し、かつ先端が帯電チューブの内壁面から突
出するように差し込んだことを特徴とする静電塗装用摩
擦帯電ガン。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13176493A JP3411330B2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 静電塗装用摩擦帯電ガン |
EP94108483A EP0627265B1 (en) | 1993-06-02 | 1994-06-01 | Frictional electrification gun |
US08/251,965 US5400976A (en) | 1993-06-02 | 1994-06-01 | Frictional electrification gun |
DE69408035T DE69408035T2 (de) | 1993-06-02 | 1994-06-01 | Triboelektrische Spritzpistole |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13176493A JP3411330B2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 静電塗装用摩擦帯電ガン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06343903A JPH06343903A (ja) | 1994-12-20 |
JP3411330B2 true JP3411330B2 (ja) | 2003-05-26 |
Family
ID=15065626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13176493A Expired - Fee Related JP3411330B2 (ja) | 1993-06-02 | 1993-06-02 | 静電塗装用摩擦帯電ガン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3411330B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4638813B2 (ja) * | 2005-12-06 | 2011-02-23 | 黒崎播磨株式会社 | 吹付け施工装置、及び吹付け施工方法 |
-
1993
- 1993-06-02 JP JP13176493A patent/JP3411330B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06343903A (ja) | 1994-12-20 |
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