JP3410744B2 - 無細胞マレック病ウイルスワクチン - Google Patents
無細胞マレック病ウイルスワクチンInfo
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Description
【0001】本発明は、家禽のマレック病防御用ワクチ
ン、及びこのようなワクチンの製造方法に関する。
ン、及びこのようなワクチンの製造方法に関する。
【0002】マレック病(MD)は、ヘルペスウイル
ス、即ちマレック病ウイルス(MDV)によって引き起
こされる家禽の悪性リンパ球増殖性疾患である。MD
は、世界中の家禽生産地域で発生する。集約生産システ
ム下で飼育されているニワトリがMDによる損失を蒙る
のは避けがたい。MDは最低約6週令のニワトリで発症
し、12〜24週令のニワトリで最も高頻度に発症す
る。
ス、即ちマレック病ウイルス(MDV)によって引き起
こされる家禽の悪性リンパ球増殖性疾患である。MD
は、世界中の家禽生産地域で発生する。集約生産システ
ム下で飼育されているニワトリがMDによる損失を蒙る
のは避けがたい。MDは最低約6週令のニワトリで発症
し、12〜24週令のニワトリで最も高頻度に発症す
る。
【0003】臨床的には、3種類のMD、即ち定型的M
D、急性MD、及び一過性麻痺が確認されている。
D、急性MD、及び一過性麻痺が確認されている。
【0004】定型的MDは、リンパ球浸潤及び脱髄によ
って引き起こされる末梢神経の腫大が特徴であって、麻
痺が主要な臨床徴候である。死亡率は不定であるが、普
通は10〜15%である。
って引き起こされる末梢神経の腫大が特徴であって、麻
痺が主要な臨床徴候である。死亡率は不定であるが、普
通は10〜15%である。
【0005】急性MDの場合は、内臓器官に多発性・散
在性リンパ腫が認められる。この種のMDによる死亡率
は、定型的MDよりも通常高い。非予防接種群では10
〜30%の発症率が一般的であって、群の70%までが
発症する可能性もある。定型的及び急性MDにおける病
理学的病変は本質的に同様であって、悪性化T−リンパ
芽球の正常組織(定型的MDの場合は末梢神経、急性M
Dの場合は内臓器官)への増殖及び浸潤を伴う。
在性リンパ腫が認められる。この種のMDによる死亡率
は、定型的MDよりも通常高い。非予防接種群では10
〜30%の発症率が一般的であって、群の70%までが
発症する可能性もある。定型的及び急性MDにおける病
理学的病変は本質的に同様であって、悪性化T−リンパ
芽球の正常組織(定型的MDの場合は末梢神経、急性M
Dの場合は内臓器官)への増殖及び浸潤を伴う。
【0006】さらに、MDVが、突発性麻痺を特徴とす
る若鶏の脳炎の原因となることも判明している。
る若鶏の脳炎の原因となることも判明している。
【0007】MD関連ウイルスの血清学的分類は以下の
3つのセロタイプに分けられている: タイプI:ニワトリに対して病原性且つ腫瘍形成性であ
るマレック病ウイルスの天然有毒株、及びそこから得ら
れる弱毒化非病原性株; タイプII:マレック病ウイルスの天然非病原性株;及
び タイプIII:ニワトリに対して非病原性である七面鳥
のヘルペスウイルス(“HVT”)。
3つのセロタイプに分けられている: タイプI:ニワトリに対して病原性且つ腫瘍形成性であ
るマレック病ウイルスの天然有毒株、及びそこから得ら
れる弱毒化非病原性株; タイプII:マレック病ウイルスの天然非病原性株;及
び タイプIII:ニワトリに対して非病原性である七面鳥
のヘルペスウイルス(“HVT”)。
【0008】数種類のマレック病ワクチンが実際に広く
用いられている。これらの例としては、MDウイルスの
病原性セロタイプ1株由来のワクチンが挙げられる。こ
れらの株を連続継代培養すると、病原性及び腫瘍原性は
失われるが、しかし免疫原性は失われないことが判明し
た。HPRS−16株由来の弱毒化ウイルス、基本型M
Dワクチン(Churchill,A.E.et a
l.,J.Gen.Virol.4,557,196
9)及びCVI−988株の、生セロタイプ1MDワク
チンとしての使用に関してはすでに認可されている。
用いられている。これらの例としては、MDウイルスの
病原性セロタイプ1株由来のワクチンが挙げられる。こ
れらの株を連続継代培養すると、病原性及び腫瘍原性は
失われるが、しかし免疫原性は失われないことが判明し
た。HPRS−16株由来の弱毒化ウイルス、基本型M
Dワクチン(Churchill,A.E.et a
l.,J.Gen.Virol.4,557,196
9)及びCVI−988株の、生セロタイプ1MDワク
チンとしての使用に関してはすでに認可されている。
【0009】セロタイプ2MDウイルスは、本質的には
非腫瘍原性であり、したがって予防接種してもニワトリ
で腫瘍が形成される可能性はない。したがって、これら
のウイルスは継代培養による人工的弱毒化を必要とせ
ず、また天然の状態であるために有毒型に戻ることがな
い。HN−1株は、1983年以来米国で認可されてい
るSB−1株(米国特許第4,160,024号)に加
えて、予防接種に成功していることが判明している。従
来、セロタイプ1及びセロタイプ2ワクチンは、細胞性
製剤として投与されるべきものであった(Powel
l,P.C.,World′s Poultry Sc
ience Journal 42,205,198
6;Witter,R.L.et al.,Avian
Diseases 31,829,1987;Scha
t,K.A.,Internews 3,13,198
9)。これは、事実上、上記ワクチンの貯蔵及び輸送が
約−196℃の液体窒素中で行わねばならないことを意
味する。
非腫瘍原性であり、したがって予防接種してもニワトリ
で腫瘍が形成される可能性はない。したがって、これら
のウイルスは継代培養による人工的弱毒化を必要とせ
ず、また天然の状態であるために有毒型に戻ることがな
い。HN−1株は、1983年以来米国で認可されてい
るSB−1株(米国特許第4,160,024号)に加
えて、予防接種に成功していることが判明している。従
来、セロタイプ1及びセロタイプ2ワクチンは、細胞性
製剤として投与されるべきものであった(Powel
l,P.C.,World′s Poultry Sc
ience Journal 42,205,198
6;Witter,R.L.et al.,Avian
Diseases 31,829,1987;Scha
t,K.A.,Internews 3,13,198
9)。これは、事実上、上記ワクチンの貯蔵及び輸送が
約−196℃の液体窒素中で行わねばならないことを意
味する。
【0010】ワクチンの貯蔵及び取扱の失敗は、MDウ
イルスの生存率の低下を招き、ワクチン接種の失敗を引
き起こす。特に、液体窒素貯蔵が実際上不可能な国では
細胞性MDワクチンは使用できない。さらに、細胞性ワ
クチン中に懸濁させたMDV含有粒子は沈殿するので、
投与前に懸濁物を均質化する必要がある。均質化が不適
切であると、ワクチンの量が不正確になり、したがって
予防接種が成功しない可能性がある。さらに、上記のワ
クチンの厳密な細胞性(cell-associated nature)は、物
理的酷使(abuse) に対するワクチンの感受性に関与す
る。次善の採集及び凍結手順、アンプルの不正確な解凍
並びに養鶏場でのワクチンの取扱いによる感染細胞への
損傷は、細胞の損傷及び死、引いてはワクチン力価の損
失を引き起こす。
イルスの生存率の低下を招き、ワクチン接種の失敗を引
き起こす。特に、液体窒素貯蔵が実際上不可能な国では
細胞性MDワクチンは使用できない。さらに、細胞性ワ
クチン中に懸濁させたMDV含有粒子は沈殿するので、
投与前に懸濁物を均質化する必要がある。均質化が不適
切であると、ワクチンの量が不正確になり、したがって
予防接種が成功しない可能性がある。さらに、上記のワ
クチンの厳密な細胞性(cell-associated nature)は、物
理的酷使(abuse) に対するワクチンの感受性に関与す
る。次善の採集及び凍結手順、アンプルの不正確な解凍
並びに養鶏場でのワクチンの取扱いによる感染細胞への
損傷は、細胞の損傷及び死、引いてはワクチン力価の損
失を引き起こす。
【0011】今日、高頻度に用いられているMDワクチ
ンはHVTから得たものである。HVTは七面鳥から初
めて単離され、七面鳥及びニワトリでは非病原性で、抗
原的にセロタイプ1及び2MDウイルスに関連する。H
VTはMDに対するワクチンとして広範に用いられてお
り、FC126株が最も広く用いられている。HVTは
一般に細胞性製剤として用いられるが、しかし多量の無
細胞ウイルスが感染細胞から抽出され得るため、凍結無
細胞ワクチンとして用いてもよい。
ンはHVTから得たものである。HVTは七面鳥から初
めて単離され、七面鳥及びニワトリでは非病原性で、抗
原的にセロタイプ1及び2MDウイルスに関連する。H
VTはMDに対するワクチンとして広範に用いられてお
り、FC126株が最も広く用いられている。HVTは
一般に細胞性製剤として用いられるが、しかし多量の無
細胞ウイルスが感染細胞から抽出され得るため、凍結無
細胞ワクチンとして用いてもよい。
【0012】MDによる経済的損失を低レベルに抑える
という継続的要請のために、MDワクチンの効力を耐え
ず改良する必要がある。特に、今日、MDの非常に有毒
な株が出現したため、家禽産業で過度の損失を受けたこ
とが米国及び欧州で報告されている。今までのところ、
HVTワクチン接種は、高用量を接種しても又は予防接
種と攻撃との間隔を長くしても、該分離体に対して適切
な防御を提供しない。HVTのみを用いた相対的に効力
の乏しい予防(ワクチン)接種では、これらのMDウイ
ルスの非常に有毒株は蔓延するであろう。
という継続的要請のために、MDワクチンの効力を耐え
ず改良する必要がある。特に、今日、MDの非常に有毒
な株が出現したため、家禽産業で過度の損失を受けたこ
とが米国及び欧州で報告されている。今までのところ、
HVTワクチン接種は、高用量を接種しても又は予防接
種と攻撃との間隔を長くしても、該分離体に対して適切
な防御を提供しない。HVTのみを用いた相対的に効力
の乏しい予防(ワクチン)接種では、これらのMDウイ
ルスの非常に有毒株は蔓延するであろう。
【0013】非常に有毒なMDウイルスの感染によって
引き起こされる病気を防御するために現在用いられてい
る有用な方法では、MDウイルス群のセロタイプが別個
のワクチンウイルスの混合物を含有する二価又は多価ワ
クチンを使用する。HVTとSB−1又は別のセロタイ
プ2MDウイルスとから成る二価ワクチンはいずれかの
成分ウイルス単独の場合より良好な防御を提供すること
が判明した。この現象は、“防御共働”と呼ばれ、ある
MDワクチンウイルスにより得られる防御の大きさが第
2のワクチンウイルスを加えることにより増大される機
序による(Witter,R.L.,Avian Pa
thology 11,49,1982;Witte
r,R.L.and Lee,L.F.,Avian
Pathology 13,75,1984;Witt
er,R.L.,Avian Diseases 3
1,752,1987;Schat,K.A.et a
l.,Avian Pathology 11,59
3,1982)。不都合にも、この共働による効果を得
るためには、今日まで無細胞セロタイプ2MDウイルス
ワクチンは用いられていないので、二価ワクチンは細胞
性製剤でなければならない。
引き起こされる病気を防御するために現在用いられてい
る有用な方法では、MDウイルス群のセロタイプが別個
のワクチンウイルスの混合物を含有する二価又は多価ワ
クチンを使用する。HVTとSB−1又は別のセロタイ
プ2MDウイルスとから成る二価ワクチンはいずれかの
成分ウイルス単独の場合より良好な防御を提供すること
が判明した。この現象は、“防御共働”と呼ばれ、ある
MDワクチンウイルスにより得られる防御の大きさが第
2のワクチンウイルスを加えることにより増大される機
序による(Witter,R.L.,Avian Pa
thology 11,49,1982;Witte
r,R.L.and Lee,L.F.,Avian
Pathology 13,75,1984;Witt
er,R.L.,Avian Diseases 3
1,752,1987;Schat,K.A.et a
l.,Avian Pathology 11,59
3,1982)。不都合にも、この共働による効果を得
るためには、今日まで無細胞セロタイプ2MDウイルス
ワクチンは用いられていないので、二価ワクチンは細胞
性製剤でなければならない。
【0014】すべてのMDウイルスセロタイプに対する
MDA(母由来抗体)は、種畜がMDウイルスに自然に
曝されるため及び/又は種畜にセロタイプ1、2及び3
ウイルスが予防接種されるために市販のニワトリには必
ず存在する。予防接種に及ぼす同種MDAの副作用は一
般に公知である。MDV抗体は、低レベルでも(無細
胞)HVTワクチンを妨害する。したがって、子孫をH
VTで良好に防御するためには、HVT−欠如MDウイ
ルスワクチンを用いて種畜群に予防接種し得ることが有
利である。このいわゆる世代交代予防接種は、子孫にH
VT含有二価又は多価ワクチンを予防接種した場合でさ
え、潜在的な価値を有する。しかしながら、このワクチ
ン接種計画を実行するには、申し分ないHVT欠如ワク
チンの提供が要求される(Witter,R.L.an
d Lee,L.F.,AvianPathology
13,75,1984)。無細胞セロタイプ2MDウ
イルス、例えばSB−1含有ワクチンが提供できれば、
この世代交代予防接種に非常に有用である。
MDA(母由来抗体)は、種畜がMDウイルスに自然に
曝されるため及び/又は種畜にセロタイプ1、2及び3
ウイルスが予防接種されるために市販のニワトリには必
ず存在する。予防接種に及ぼす同種MDAの副作用は一
般に公知である。MDV抗体は、低レベルでも(無細
胞)HVTワクチンを妨害する。したがって、子孫をH
VTで良好に防御するためには、HVT−欠如MDウイ
ルスワクチンを用いて種畜群に予防接種し得ることが有
利である。このいわゆる世代交代予防接種は、子孫にH
VT含有二価又は多価ワクチンを予防接種した場合でさ
え、潜在的な価値を有する。しかしながら、このワクチ
ン接種計画を実行するには、申し分ないHVT欠如ワク
チンの提供が要求される(Witter,R.L.an
d Lee,L.F.,AvianPathology
13,75,1984)。無細胞セロタイプ2MDウ
イルス、例えばSB−1含有ワクチンが提供できれば、
この世代交代予防接種に非常に有用である。
【0015】本発明によれば、無細胞MDセロタイプ2
ウイルスと製薬上許容可能な担体を含有することを特徴
とする、MDに対する家禽の防御用ワクチンが提供され
る。
ウイルスと製薬上許容可能な担体を含有することを特徴
とする、MDに対する家禽の防御用ワクチンが提供され
る。
【0016】セロタイプ1&2MDウイルスを用いた初
期の研究は、無細胞ウイルスの量(主プラーク形成単
位:pfuとして測定)が予防接種の目的には不十分な
力価であったことを実証した(米国特許第4,895,
718号;Witter,R.L.et al.,Av
ian Diseases 31,829,1987;
Powell,P.C.,World′s Poult
ry ScienceJournal 42,205,
1986;Schat,K.A.,Internews
3,13,1989)。特に、SB−1ウイルスが十
分量の無細胞ウイルスを産生しなかったことが文献に記
載されている。
期の研究は、無細胞ウイルスの量(主プラーク形成単
位:pfuとして測定)が予防接種の目的には不十分な
力価であったことを実証した(米国特許第4,895,
718号;Witter,R.L.et al.,Av
ian Diseases 31,829,1987;
Powell,P.C.,World′s Poult
ry ScienceJournal 42,205,
1986;Schat,K.A.,Internews
3,13,1989)。特に、SB−1ウイルスが十
分量の無細胞ウイルスを産生しなかったことが文献に記
載されている。
【0017】セロタイプ2MDウイルスをさらに継代培
養することにより、無細胞ウイルスの量が非常に増大
し、したがって得られた無細胞ウイルスはその防御特性
を保有するという所見が今日得られた。
養することにより、無細胞ウイルスの量が非常に増大
し、したがって得られた無細胞ウイルスはその防御特性
を保有するという所見が今日得られた。
【0018】この所見は、Witter(Avian
Diseases 31,752,1987)が継代培
養は細胞性セロタイプ2MDウイルスの防御効力に負の
影響を及ぼすことを明確に立証していたので、意外であ
る。
Diseases 31,752,1987)が継代培
養は細胞性セロタイプ2MDウイルスの防御効力に負の
影響を及ぼすことを明確に立証していたので、意外であ
る。
【0019】さらに、Witter(上記,1987)
は、継代数が増加すると共働効果が低下する、さらに継
代培養した細胞性セロタイプ2MDウイルスは継代数が
少ない細胞性セロタイプ2MDウイルスに比してHVT
株FC126の効力を増大しなかった、ということを示
した。
は、継代数が増加すると共働効果が低下する、さらに継
代培養した細胞性セロタイプ2MDウイルスは継代数が
少ない細胞性セロタイプ2MDウイルスに比してHVT
株FC126の効力を増大しなかった、ということを示
した。
【0020】意外にも、無細胞HVTによる防御の大き
さは、無細胞セロタイプ2MDウイルスを加えることに
よって増大することが判明した。
さは、無細胞セロタイプ2MDウイルスを加えることに
よって増大することが判明した。
【0021】本発明のワクチンは、先ず、低継代数のセ
ロタイプ2MDウイルス、即ち適切な細胞培養中で培養
した場合にワクチンとして有用であるのに十分な量の無
細胞ウイルスを産生しないセロタイプ2MDウイルスを
継代培養し、次にこのようにして得られたウイルスを培
養し、それからその培養から得られる無細胞ウイルスを
免疫特性を有する製剤に加工することによって製造し得
る。
ロタイプ2MDウイルス、即ち適切な細胞培養中で培養
した場合にワクチンとして有用であるのに十分な量の無
細胞ウイルスを産生しないセロタイプ2MDウイルスを
継代培養し、次にこのようにして得られたウイルスを培
養し、それからその培養から得られる無細胞ウイルスを
免疫特性を有する製剤に加工することによって製造し得
る。
【0022】本発明の無細胞ワクチンは、任意のセロタ
イプ2MDウイルス株、例えばHPRS B−24株、
SB−1株(Schat et al.,米国特許第
4,160,024号;Intervet Inc.か
ら市販されている)、HN−1株(Cho,B.R.a
nd Kenzy,S.G.Appl.Microbi
ol.24,299,1972)、又はWitterが
記載の30/B/1株のような分離体(米国特許第4,
895,718号、Avian Diseases 3
1,752,1987)から得られうるが、SB−1株
が最も好ましい株である。
イプ2MDウイルス株、例えばHPRS B−24株、
SB−1株(Schat et al.,米国特許第
4,160,024号;Intervet Inc.か
ら市販されている)、HN−1株(Cho,B.R.a
nd Kenzy,S.G.Appl.Microbi
ol.24,299,1972)、又はWitterが
記載の30/B/1株のような分離体(米国特許第4,
895,718号、Avian Diseases 3
1,752,1987)から得られうるが、SB−1株
が最も好ましい株である。
【0023】セロタイプ2MDウイルスの継代培養(ser
ial passage)のためには、この目的のために当業界で公
知の方法を用い得る。要するに、ウイルスを適当な細胞
培養物中で増殖させ、そこから採集し、新鮮な細胞培養
物を含有する培地に接種する。セロタイプ2MDウイル
スを、使用可能量の無細胞ウイルスがそこから得られる
まで、細胞培養物中で数世代継代培養し、その後ワクチ
ンに加工する。
ial passage)のためには、この目的のために当業界で公
知の方法を用い得る。要するに、ウイルスを適当な細胞
培養物中で増殖させ、そこから採集し、新鮮な細胞培養
物を含有する培地に接種する。セロタイプ2MDウイル
スを、使用可能量の無細胞ウイルスがそこから得られる
まで、細胞培養物中で数世代継代培養し、その後ワクチ
ンに加工する。
【0024】継代培養に好適な細胞培養物は、中でもニ
ワトリ腎臓(CK)、ニワトリ胚繊維芽細胞(CE
F)、及びアヒル胚繊維芽細胞(DEF)の培養物であ
る。
ワトリ腎臓(CK)、ニワトリ胚繊維芽細胞(CE
F)、及びアヒル胚繊維芽細胞(DEF)の培養物であ
る。
【0025】さらに、セロタイプ2MDウイルスを、2
4〜48時間単層CK、CEF又はDEF培養物上に接
種し、次にこれを増殖培地を周期的に変化させて、37
℃で数日間保持する。好適な増殖培地の内容物は、例え
ばイーグルの基礎培地(BME)、りん酸トリプトース
ブロス、重炭酸ナトリウム、ウシ胎仔血清及び抗生物質
である。75%又はそれ以上の単層が細胞変性的に影響
を受けたときに、細胞を継代培養する。インキュベーシ
ョン期間終了時に、細胞の全塊を燐酸塩緩衝液で洗浄
し、トリプシンを用いて分散し、少量の培地に再懸濁し
て、取り換え、上記のように新鮮な単層細胞培養物上で
増殖させる。その後の継代培養数は、培養から得られる
無細胞ウイルスの量と、継代接種ウイルスの免疫及び感
染特性の保持とに依存している。最終継代培養細胞を洗
浄し、トリプシン処理し、遠心分離し、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)を含有する少量の培地中に分散させ
る。この製剤を、種ウイルス培養物として用いるために
液体窒素温度(−70℃)まで徐々に凍結させる。
4〜48時間単層CK、CEF又はDEF培養物上に接
種し、次にこれを増殖培地を周期的に変化させて、37
℃で数日間保持する。好適な増殖培地の内容物は、例え
ばイーグルの基礎培地(BME)、りん酸トリプトース
ブロス、重炭酸ナトリウム、ウシ胎仔血清及び抗生物質
である。75%又はそれ以上の単層が細胞変性的に影響
を受けたときに、細胞を継代培養する。インキュベーシ
ョン期間終了時に、細胞の全塊を燐酸塩緩衝液で洗浄
し、トリプシンを用いて分散し、少量の培地に再懸濁し
て、取り換え、上記のように新鮮な単層細胞培養物上で
増殖させる。その後の継代培養数は、培養から得られる
無細胞ウイルスの量と、継代接種ウイルスの免疫及び感
染特性の保持とに依存している。最終継代培養細胞を洗
浄し、トリプシン処理し、遠心分離し、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)を含有する少量の培地中に分散させ
る。この製剤を、種ウイルス培養物として用いるために
液体窒素温度(−70℃)まで徐々に凍結させる。
【0026】一般に、無細胞製剤は、上記の方法によっ
て製造され、104 〜107 pfu/mlの範囲の力価
を有する。
て製造され、104 〜107 pfu/mlの範囲の力価
を有する。
【0027】十分量の無細胞ウイルスを産生するセロタ
イプ2MDウイルスを得るのに必要な継代数は、特に特
異的セロタイプ2MD株及び無細胞ウイルスの所望の量
又は力価に依存する。
イプ2MDウイルスを得るのに必要な継代数は、特に特
異的セロタイプ2MD株及び無細胞ウイルスの所望の量
又は力価に依存する。
【0028】本発明のワクチンを製造するのに必要なセ
ロタイプ2MDウイルスの典型的な総継代数は25〜4
0であり、好ましくは28〜35である。
ロタイプ2MDウイルスの典型的な総継代数は25〜4
0であり、好ましくは28〜35である。
【0029】次に、セロタイプ2MDウイルスを増殖さ
せるために、24時間インキュベーション後に、CEF
細胞を接種したローラー培地に上記のようにして得られ
た細胞性又は無細胞ウイルスを接種する。さらに数日間
インキュベーション後、上澄を捨て、細胞をトリプシン
−ベルセン混合物を用いて取り出し、その後細胞を遠心
分離して沈殿させ、上澄を捨てる。
せるために、24時間インキュベーション後に、CEF
細胞を接種したローラー培地に上記のようにして得られ
た細胞性又は無細胞ウイルスを接種する。さらに数日間
インキュベーション後、上澄を捨て、細胞をトリプシン
−ベルセン混合物を用いて取り出し、その後細胞を遠心
分離して沈殿させ、上澄を捨てる。
【0030】無細胞製剤を製造するために、沈殿細胞を
緩衝液、例えば燐酸塩緩衝液(PBS)、又は好ましく
は安定剤を含有する培地中に懸濁する。SPGA(Bo
varnik et al.,J.Bacteriol
ogy 59,509,1950)が最も好ましい安定
剤である。
緩衝液、例えば燐酸塩緩衝液(PBS)、又は好ましく
は安定剤を含有する培地中に懸濁する。SPGA(Bo
varnik et al.,J.Bacteriol
ogy 59,509,1950)が最も好ましい安定
剤である。
【0031】細胞破壊は、いくつかの方法、例えば音波
処理、又は凍結−解凍によって実施しうる。任意の無傷
細胞の存在は、血球計での検査時に測定されうる。音波
処理、又は瞬間凍結された製剤をバイアルに詰め、所望
によりEDTAの存在下で凍結乾燥する。任意に、凍結
乾燥前に、細胞砕片を濾過又は遠心分離によって除去す
る。
処理、又は凍結−解凍によって実施しうる。任意の無傷
細胞の存在は、血球計での検査時に測定されうる。音波
処理、又は瞬間凍結された製剤をバイアルに詰め、所望
によりEDTAの存在下で凍結乾燥する。任意に、凍結
乾燥前に、細胞砕片を濾過又は遠心分離によって除去す
る。
【0032】上記の方法によって得られる無細胞セロタ
イプ2MDウイルスを生ウイルス又は不活性ウイルスと
してワクチン中に混入する。
イプ2MDウイルスを生ウイルス又は不活性ウイルスと
してワクチン中に混入する。
【0033】生ウイルスを含有するワクチンは、懸濁液
又は凍結乾燥した形態で調製し、市販されうる。
又は凍結乾燥した形態で調製し、市販されうる。
【0034】凍結乾燥ワクチンは、好ましくは1つ又は
それ以上の安定剤を含有し得る。好適な安定剤は、例え
ばSPGA(Bovarnik et al.,J.B
acteriology 59,509,1950)、
炭水化物(例えばソルビトール、マンニトール、デンプ
ン、ショ糖、デキストラン、又はグルコース)、蛋白質
(例えばアルブミン又はカゼイン)、又はその分解生成
物、蛋白質含有物質、及び緩衝液(例えばアルカリ金属
燐酸塩)である。所望により、アジュバント活性を有す
る化合物を1つ以上加えてもよい。このために好適な化
合物は、例えばビタミンE酢酸塩o/w−乳濁液、アル
ミニウムの水酸化物、燐酸塩又は酸化物、鉱油(例えば
Bayol F(R) 、Marcol 52(R) )、及び
サポニンである。
それ以上の安定剤を含有し得る。好適な安定剤は、例え
ばSPGA(Bovarnik et al.,J.B
acteriology 59,509,1950)、
炭水化物(例えばソルビトール、マンニトール、デンプ
ン、ショ糖、デキストラン、又はグルコース)、蛋白質
(例えばアルブミン又はカゼイン)、又はその分解生成
物、蛋白質含有物質、及び緩衝液(例えばアルカリ金属
燐酸塩)である。所望により、アジュバント活性を有す
る化合物を1つ以上加えてもよい。このために好適な化
合物は、例えばビタミンE酢酸塩o/w−乳濁液、アル
ミニウムの水酸化物、燐酸塩又は酸化物、鉱油(例えば
Bayol F(R) 、Marcol 52(R) )、及び
サポニンである。
【0035】MDウイルスの不活性化の目的は、ウイル
スを複製させないことである。概して、これは、化学的
又は物理的方法によって達成し得る。化学的不活性化
は、ウイルスを、例えば酵素、ホルムアルデヒド、β−
プロピオラクトン、エチレン−イミン又はその誘導体、
有機溶剤(例えばハロゲン化炭化水素)、及び/又は洗
剤(例えばTween(R) 、トリトン X(R) 、デスオ
キシコール酸ナトリウム、スルホベタイン又はセチルト
リメチルアンモニウム塩)で処理することにより実施し
うる。必要な場合は、不活性化物質をその後中和する。
ホルムアルデヒドで不活性化した材料は、例えばチオ硫
酸塩で中和する。物理的不活性化は、好ましくはウイル
スを、例えばUV線、X線、又はγ線のような高エネル
ギー放射線で処理することによって実施しうる。所望に
より、処理後、pHを約7に戻してもよい。
スを複製させないことである。概して、これは、化学的
又は物理的方法によって達成し得る。化学的不活性化
は、ウイルスを、例えば酵素、ホルムアルデヒド、β−
プロピオラクトン、エチレン−イミン又はその誘導体、
有機溶剤(例えばハロゲン化炭化水素)、及び/又は洗
剤(例えばTween(R) 、トリトン X(R) 、デスオ
キシコール酸ナトリウム、スルホベタイン又はセチルト
リメチルアンモニウム塩)で処理することにより実施し
うる。必要な場合は、不活性化物質をその後中和する。
ホルムアルデヒドで不活性化した材料は、例えばチオ硫
酸塩で中和する。物理的不活性化は、好ましくはウイル
スを、例えばUV線、X線、又はγ線のような高エネル
ギー放射線で処理することによって実施しうる。所望に
より、処理後、pHを約7に戻してもよい。
【0036】通常、アジュバント(例えば上記のよう
な)、及び所望により1つ又はそれ以上の乳化剤、例え
ばTween(R) 及びSpan(R) を不活性ウイルス材
料に加えてもよい。
な)、及び所望により1つ又はそれ以上の乳化剤、例え
ばTween(R) 及びSpan(R) を不活性ウイルス材
料に加えてもよい。
【0037】ワクチンは、ウイルス剤の有効量、即ち有
毒MDウイルスによる攻撃に対する免疫性をニワトリに
誘発する無細胞ウイルス材料を免疫化する量で投与す
る。免疫性とは、非ワクチン接種群に比して、ワクチン
接種群のニワトリにおいて有意に高レベルの防御が誘発
されることであると定義される。
毒MDウイルスによる攻撃に対する免疫性をニワトリに
誘発する無細胞ウイルス材料を免疫化する量で投与す
る。免疫性とは、非ワクチン接種群に比して、ワクチン
接種群のニワトリにおいて有意に高レベルの防御が誘発
されることであると定義される。
【0038】生ワクチンに関しては、ニワトリあたりの
量は1〜6対数pfuの範囲である。
量は1〜6対数pfuの範囲である。
【0039】一般に、本発明の生ワクチンは、少なくと
も2.2対数pfu、好ましくは少なくとも2.7対数
pfu、さらに好ましくは少なくとも3.2対数pfu
無細胞ウイルスの量で投与する。
も2.2対数pfu、好ましくは少なくとも2.7対数
pfu、さらに好ましくは少なくとも3.2対数pfu
無細胞ウイルスの量で投与する。
【0040】自然投与経路(噴霧、点眼及び点鼻)の場
合は、106 〜107 pfu/ニワトリの量を投与す
る。
合は、106 〜107 pfu/ニワトリの量を投与す
る。
【0041】不活性ワクチンは、3〜7対数pfu、好
ましくは4〜6対数pfu/トリの抗原当量を含有し得
る。
ましくは4〜6対数pfu/トリの抗原当量を含有し得
る。
【0042】本発明のワクチンは、高力価での噴霧、点
眼、点鼻により、経口的(例えば飲み水)に、あるい
は、ニワトリが免疫能を得た後の任意の時期に筋肉内、
皮下又は卵注射による方法によって、投与される。普通
は、ワクチンは孵化後24〜48時間目にニワトリに投
与する。
眼、点鼻により、経口的(例えば飲み水)に、あるい
は、ニワトリが免疫能を得た後の任意の時期に筋肉内、
皮下又は卵注射による方法によって、投与される。普通
は、ワクチンは孵化後24〜48時間目にニワトリに投
与する。
【0043】本発明の別の態様は、二価ワクチンとして
の無細胞MDセロタイプ2ウイルスと無細胞HVTとの
組み合わせである。意外にも、無細胞MDセロタイプ2
ウイルスは、継代数が増加しても、HVTの効力をまだ
増大し得ることが判明した。
の無細胞MDセロタイプ2ウイルスと無細胞HVTとの
組み合わせである。意外にも、無細胞MDセロタイプ2
ウイルスは、継代数が増加しても、HVTの効力をまだ
増大し得ることが判明した。
【0044】特に、SB−1株の無細胞セロタイプ2M
Dウイルスを、無細胞HVTと組み合わせて使用する。
本発明のワクチンに混入すべきHVTウイルスは、任意
の有用な株、例えばFC126又はTHV PB1(I
ntervet Inc.から市販されている)のもの
であってもよい。任意に、HVTウイルスは、そのウイ
ルスゲノムに挿入される家禽病原の抗原をコードする外
来遺伝子を含有して、多価ワクチンを形成してもよい。
Dウイルスを、無細胞HVTと組み合わせて使用する。
本発明のワクチンに混入すべきHVTウイルスは、任意
の有用な株、例えばFC126又はTHV PB1(I
ntervet Inc.から市販されている)のもの
であってもよい。任意に、HVTウイルスは、そのウイ
ルスゲノムに挿入される家禽病原の抗原をコードする外
来遺伝子を含有して、多価ワクチンを形成してもよい。
【0045】本発明はさらに、無細胞セロタイプ2MD
ウイルス材料に加えて家禽に対して感染性のその他の病
原体に由来するワクチンを含有する配合ワクチンを含
む。無細胞セロタイプ2MDウイルスは、ニューカッス
ル病ウイルス(NDV)、感染性気管支炎ウイルス(I
BV)、及び感染性滑液嚢疾患ウイルス(IBDV)か
ら成る群から選択されるワクチンウイルスと組み合わせ
て投与し得る。
ウイルス材料に加えて家禽に対して感染性のその他の病
原体に由来するワクチンを含有する配合ワクチンを含
む。無細胞セロタイプ2MDウイルスは、ニューカッス
ル病ウイルス(NDV)、感染性気管支炎ウイルス(I
BV)、及び感染性滑液嚢疾患ウイルス(IBDV)か
ら成る群から選択されるワクチンウイルスと組み合わせ
て投与し得る。
【0046】
【実施例】実施例1
A.セロタイプ2MDウイルスSB−1及びB−24の
継代培養 細胞性SB−1又はB−24ウイルスを、直径6cmの
Falcon ペトリ皿上で増殖させた24時間齢SP
F由来ニワトリ胚細胞培養物(1.5×106 CEF/
皿)に接種する。少なくとも100pfuを含有する接
種物0.1mlをプレート上の5mlの組織培地中に接
種し、細胞性ウイルスを単層上に置き、それを感染させ
る。5%のCO2 中で38.5℃で5日間インキュベー
ション後、1.培地から洗い流し、 2.トリプシン/ベルセンPBS溶液を加えてペトリ皿
への細胞の付着をゆるめ、 3.細胞をペトリ皿から剥す前にトリプシン/ベルセン
PBS混合液を捨て、 4.増殖培地で細胞を皿から洗い落とすことによって、
細胞を皿から除去する。工程4から得られた細胞性ウイ
ルスの懸濁物を、CEF細胞上の次の継代培養のための
接種物として用いる。上記のように受理(receipt) 後、
ウイルスを5代継代培養する。6代継代培養(最初の継
代培養をプラス)から、4日間インキュベーションし
た。
継代培養 細胞性SB−1又はB−24ウイルスを、直径6cmの
Falcon ペトリ皿上で増殖させた24時間齢SP
F由来ニワトリ胚細胞培養物(1.5×106 CEF/
皿)に接種する。少なくとも100pfuを含有する接
種物0.1mlをプレート上の5mlの組織培地中に接
種し、細胞性ウイルスを単層上に置き、それを感染させ
る。5%のCO2 中で38.5℃で5日間インキュベー
ション後、1.培地から洗い流し、 2.トリプシン/ベルセンPBS溶液を加えてペトリ皿
への細胞の付着をゆるめ、 3.細胞をペトリ皿から剥す前にトリプシン/ベルセン
PBS混合液を捨て、 4.増殖培地で細胞を皿から洗い落とすことによって、
細胞を皿から除去する。工程4から得られた細胞性ウイ
ルスの懸濁物を、CEF細胞上の次の継代培養のための
接種物として用いる。上記のように受理(receipt) 後、
ウイルスを5代継代培養する。6代継代培養(最初の継
代培養をプラス)から、4日間インキュベーションし
た。
【0047】結果:SB−1
コーネル大学から入手したSB−1ウイルスは受理時に
すでに10回の継代培養を受けていた(組織培養をCE
F及びCK細胞で7代継代し、その後SPFニワトリで
2代継代培養して、さらにCEF細胞上で継代培養し
た)。
すでに10回の継代培養を受けていた(組織培養をCE
F及びCK細胞で7代継代し、その後SPFニワトリで
2代継代培養して、さらにCEF細胞上で継代培養し
た)。
【0048】無細胞ウイルスを得るためにペトリ皿から
の重感染細胞(継代10レベル)を処理して5mlのS
PGAに再懸濁した場合は、検定時に生無細胞ウイルス
は10-2希釈では検出されなかった。
の重感染細胞(継代10レベル)を処理して5mlのS
PGAに再懸濁した場合は、検定時に生無細胞ウイルス
は10-2希釈では検出されなかった。
【0049】SB−1株を、コーネル大学から受理後に
計21回継代培養し、同様の方法で処理した場合、10
4.9 pfu/mlの力価の生無細胞ウイルスが得られ
た。
計21回継代培養し、同様の方法で処理した場合、10
4.9 pfu/mlの力価の生無細胞ウイルスが得られ
た。
【0050】計26回継代培養したSB−1ウイルス
は、106.0 pfu/mlの力価の無細胞ウイルスを生
じた。これらの無細胞SB−1ウイルスはニワトリに対
して依然として感染性であって、ウイルス血症を誘発
し、蔓延してトリに接触し、防御的免疫反応を誘発し得
た。
は、106.0 pfu/mlの力価の無細胞ウイルスを生
じた。これらの無細胞SB−1ウイルスはニワトリに対
して依然として感染性であって、ウイルス血症を誘発
し、蔓延してトリに接触し、防御的免疫反応を誘発し得
た。
【0051】B−24
B−24の9代継代からの重感染細胞を処理して上記の
ような無細胞ウイルスを得た場合、力価は102 pfu
/ml未満であった。35代継代からの重感染細胞を試
験したところ、104.7 pfu/mlの力価であった。
ような無細胞ウイルスを得た場合、力価は102 pfu
/ml未満であった。35代継代からの重感染細胞を試
験したところ、104.7 pfu/mlの力価であった。
【0052】B.SB−1無細胞セロタイプ2MDワク
チンの調製 200×106 CEF細胞を接種した2つのローラー培
養物(1750cm2 )を培地中に、上記の方法で得ら
れた1mlの細胞性SB−1種ウイルスと共に接種した
結果、24時間インキュベーション後の力価は105 p
fu/mlであった。
チンの調製 200×106 CEF細胞を接種した2つのローラー培
養物(1750cm2 )を培地中に、上記の方法で得ら
れた1mlの細胞性SB−1種ウイルスと共に接種した
結果、24時間インキュベーション後の力価は105 p
fu/mlであった。
【0053】さらに5日間インキュベーション後、上澄
を捨て、トリプシン/ベルシン混合液で細胞を除去し
た。遠心分離して細胞を沈殿させ、上澄を捨てて、細胞
を20mlのSPGAと混合し、次に20秒間超音波処
理した。
を捨て、トリプシン/ベルシン混合液で細胞を除去し
た。遠心分離して細胞を沈殿させ、上澄を捨てて、細胞
を20mlのSPGAと混合し、次に20秒間超音波処
理した。
【0054】音波処理製剤をバイアル中に詰めて1ml
アリコートとし、凍結乾燥した。
アリコートとし、凍結乾燥した。
【0055】
凍結乾燥前の力価 104.8 pfu/ml
凍結乾燥後の力価 105 pfu/ml実施例2 無細胞セロタイプ2MDワクチンの効力
セロタイプ1、2及び3に対するMDAを有する10羽
のブロイラーの3群に、異なる量の無細胞SB−1を孵
化後1日目に投与した(i/m)。
のブロイラーの3群に、異なる量の無細胞SB−1を孵
化後1日目に投与した(i/m)。
【0056】用いた量は、176pfu/ニワトリ、4
60pfu/ニワトリ及び1520pfu/ニワトリで
あった。
60pfu/ニワトリ及び1520pfu/ニワトリで
あった。
【0057】ワクチンの効力を、ウイルス血症を測定す
ることにより試験した。初期実験では、非ワクチン接種
ニワトリをSB−1(高継代数)をワクチン接種したニ
ワトリと接触させておいた場合、接種(この場合ワクチ
ン接種量は200pfuの細胞性ウイルスであった)後
2週間で3羽の接触トリ中1羽に蔓延したことが確認さ
れたので、2週間後にウイルス血症に関する試験はしな
いことを決定した。軟膜をワクチン接種後1及び2週間
目に採取し、標準手法によりSB−1ウイルスに関して
CEF細胞上で試験した。培養物を、読み取り前に1週
間インキュベートした。下表1に報告された結果は、1
76pfu/ニワトリをワクチン接種したニワトリの発
症率(take rate)は少なくとも56%であ
り、一方460pfu/ニワトリ又は1520pfu/
ニワトリをワクチン接種した全ニワトリがウイルス血症
になったことを示す。
ることにより試験した。初期実験では、非ワクチン接種
ニワトリをSB−1(高継代数)をワクチン接種したニ
ワトリと接触させておいた場合、接種(この場合ワクチ
ン接種量は200pfuの細胞性ウイルスであった)後
2週間で3羽の接触トリ中1羽に蔓延したことが確認さ
れたので、2週間後にウイルス血症に関する試験はしな
いことを決定した。軟膜をワクチン接種後1及び2週間
目に採取し、標準手法によりSB−1ウイルスに関して
CEF細胞上で試験した。培養物を、読み取り前に1週
間インキュベートした。下表1に報告された結果は、1
76pfu/ニワトリをワクチン接種したニワトリの発
症率(take rate)は少なくとも56%であ
り、一方460pfu/ニワトリ又は1520pfu/
ニワトリをワクチン接種した全ニワトリがウイルス血症
になったことを示す。
【0058】
【表1】
【0059】実施例3 MDA陽性ニワトリにおけるHVT無細胞及びHVT/
SB−1ワクチンにより誘発される免疫性の比較 ウイルス − 使用したウイルス株は以下の通りであっ
た: HVT −これはIntervet PB1 THV
株である。
SB−1ワクチンにより誘発される免疫性の比較 ウイルス − 使用したウイルス株は以下の通りであっ
た: HVT −これはIntervet PB1 THV
株である。
【0060】SB−1 −この株は、ウイルスが急速に
増殖し、無細胞ウイルスを放出するようになるまで継代
培養した。無細胞製剤は、SPGA安定剤中で感染CE
F細胞を音波処理して調製した。
増殖し、無細胞ウイルスを放出するようになるまで継代
培養した。無細胞製剤は、SPGA安定剤中で感染CE
F細胞を音波処理して調製した。
【0061】セロタイプ1、2及び3MDウイルスに対
する母由来抗体(MDA)を有する2〜3日齢のブロイ
ラーを3群に分けた: A群 37羽 ワクチン接種なし; B群 42羽 1000pfu/ニワトリのHVT
ワクチンでワクチン接種; C群 42羽 1000pfu/ニワトリのHVT
ワクチンを250pfuのSB−1ウイルスとともワク
チン接種。
する母由来抗体(MDA)を有する2〜3日齢のブロイ
ラーを3群に分けた: A群 37羽 ワクチン接種なし; B群 42羽 1000pfu/ニワトリのHVT
ワクチンでワクチン接種; C群 42羽 1000pfu/ニワトリのHVT
ワクチンを250pfuのSB−1ウイルスとともワク
チン接種。
【0062】9日齢に、全群に有毒性ウイルスRBIB
で攻撃した。実験中、時々、分離体の過密を防ぐために
各群のニワトリを屠殺しなければならなかった。死亡又
は屠殺した全ニワトリを、マレック病(MD)の肉眼的
及び顕微鏡的病変に関して調べた。
で攻撃した。実験中、時々、分離体の過密を防ぐために
各群のニワトリを屠殺しなければならなかった。死亡又
は屠殺した全ニワトリを、マレック病(MD)の肉眼的
及び顕微鏡的病変に関して調べた。
【0063】攻撃後、各ワクチン接種群では攻撃後(p
c)4日目に1羽のニワトリが死亡し、非ワクチン接種
群では5〜9日目に5羽のニワトリが死亡した。組織学
的検査により、特に包嚢及び胸腺にリンパ球欠乏(ly
mphoid depletion)が明示された。こ
れらの観察と死亡時期を考慮すると、MDの細胞溶解作
用によるものであったことが示唆される。
c)4日目に1羽のニワトリが死亡し、非ワクチン接種
群では5〜9日目に5羽のニワトリが死亡した。組織学
的検査により、特に包嚢及び胸腺にリンパ球欠乏(ly
mphoid depletion)が明示された。こ
れらの観察と死亡時期を考慮すると、MDの細胞溶解作
用によるものであったことが示唆される。
【0064】図1及び図2のヒストグラムは、攻撃後の
各時期に屠殺されたトリの数、及びその後死後に又は組
織学的検査時にマレック病を患っていることが判明した
数を示す。図3及び図4のヒストグラムは、ワクチン接
種及び非ワクチン接種ニワトリにおける攻撃後のMDの
頻度を示す。高頻度のMDは、非ワクチン接種群で観察
された(図2及び4)。攻撃後11日目に屠殺された7
羽のうち、3羽がMD腫瘍を有していた。MDによる死
亡は、pc11日目に始まった。pc28日目には8羽
の疾病ニワトリを屠殺し、pc32日目には全体で8羽
の疾病ニワトリを屠殺したが、しかし2羽が重症である
と思われた。16羽すべてが、肝臓、腎臓、及びその他
の臓器にMD腫瘍を有していた。計37羽のうち、5羽
が“細胞溶解性MD”による死亡であり、27羽はMD
腫瘍を有するか又はMDで死亡した。MD病変を有して
いなかった4羽は、pc11日目に屠殺されたが、これ
らはほとんどMDを発症していなかった(1羽は非特異
的病因で死亡した)。
各時期に屠殺されたトリの数、及びその後死後に又は組
織学的検査時にマレック病を患っていることが判明した
数を示す。図3及び図4のヒストグラムは、ワクチン接
種及び非ワクチン接種ニワトリにおける攻撃後のMDの
頻度を示す。高頻度のMDは、非ワクチン接種群で観察
された(図2及び4)。攻撃後11日目に屠殺された7
羽のうち、3羽がMD腫瘍を有していた。MDによる死
亡は、pc11日目に始まった。pc28日目には8羽
の疾病ニワトリを屠殺し、pc32日目には全体で8羽
の疾病ニワトリを屠殺したが、しかし2羽が重症である
と思われた。16羽すべてが、肝臓、腎臓、及びその他
の臓器にMD腫瘍を有していた。計37羽のうち、5羽
が“細胞溶解性MD”による死亡であり、27羽はMD
腫瘍を有するか又はMDで死亡した。MD病変を有して
いなかった4羽は、pc11日目に屠殺されたが、これ
らはほとんどMDを発症していなかった(1羽は非特異
的病因で死亡した)。
【0065】HVTワクチンを投与した群では、肉眼的
MD腫瘍が、21日目に屠殺した10羽のうち2羽、並
びにその時期に死亡した2羽で観察された。32日目及
び42日目に屠殺した5羽の疾病ニワトリの死後検査か
らは、それらのニワトリのすべてがMD腫瘍を有してい
たことが明示された。計7羽は、実験中にMDで死亡し
た。pc53日目に屠殺した残り8羽には、MDの徴候
が認められなかった。MDで屠殺された又は死亡した場
合、計42羽のうち16羽がMD腫瘍を有していた。p
c11日目に屠殺した10羽、21日目に屠殺した8
羽、及び53日目に屠殺した8羽には、病変は認められ
なかった。
MD腫瘍が、21日目に屠殺した10羽のうち2羽、並
びにその時期に死亡した2羽で観察された。32日目及
び42日目に屠殺した5羽の疾病ニワトリの死後検査か
らは、それらのニワトリのすべてがMD腫瘍を有してい
たことが明示された。計7羽は、実験中にMDで死亡し
た。pc53日目に屠殺した残り8羽には、MDの徴候
が認められなかった。MDで屠殺された又は死亡した場
合、計42羽のうち16羽がMD腫瘍を有していた。p
c11日目に屠殺した10羽、21日目に屠殺した8
羽、及び53日目に屠殺した8羽には、病変は認められ
なかった。
【0066】二重ワクチン接種群におけるMDの頻度
は、pc53日目に屠殺した場合に肝臓にMD腫瘍を有
していた1羽のトリのみで、非常に低かった。計42羽
のうち、4羽が非特異的病因で死亡し、そのうち1羽は
“細胞溶解性MD”で死亡したと考えられる。pc11
日目に屠殺した10羽、pc21日目に屠殺した11
羽、pc42日目に屠殺した3羽、及びpc53日目に
屠殺した14羽のうちの13羽には、MD病変は認めら
れなかった。
は、pc53日目に屠殺した場合に肝臓にMD腫瘍を有
していた1羽のトリのみで、非常に低かった。計42羽
のうち、4羽が非特異的病因で死亡し、そのうち1羽は
“細胞溶解性MD”で死亡したと考えられる。pc11
日目に屠殺した10羽、pc21日目に屠殺した11
羽、pc42日目に屠殺した3羽、及びpc53日目に
屠殺した14羽のうちの13羽には、MD病変は認めら
れなかった。
【0067】結果は、無細胞二重ワクチンSB−1/H
VTがセロタイプ2&3ウイルスに対するMDAを有す
るブロイラーニワトリにおけるRBIBの重度攻撃に対
して非常に高レベルの防御を提供することを示す。HV
Tワクチンは、この重度攻撃に対して有意の防御を提供
するが、しかし約37%のニワトリがMDの何らかの徴
候を示した。生存した非ワクチン接種ニワトリのほとん
どがpc約4週間でMDの顕著な臨床徴候を示していた
ため、それらはすべて、pc32日目までに屠殺した、
ということに留意すべきである。pc53日目の実験完
了時に、二重ワクチンを投与されたニワトリはHVTの
みをワクチン接種したニワトリより重症のであることが
観察された。これは、屠殺した場合に8羽のHVTワク
チン接種ニワトリはどれも明らかに有意なMD病変を有
していなかったので、意外である。
VTがセロタイプ2&3ウイルスに対するMDAを有す
るブロイラーニワトリにおけるRBIBの重度攻撃に対
して非常に高レベルの防御を提供することを示す。HV
Tワクチンは、この重度攻撃に対して有意の防御を提供
するが、しかし約37%のニワトリがMDの何らかの徴
候を示した。生存した非ワクチン接種ニワトリのほとん
どがpc約4週間でMDの顕著な臨床徴候を示していた
ため、それらはすべて、pc32日目までに屠殺した、
ということに留意すべきである。pc53日目の実験完
了時に、二重ワクチンを投与されたニワトリはHVTの
みをワクチン接種したニワトリより重症のであることが
観察された。これは、屠殺した場合に8羽のHVTワク
チン接種ニワトリはどれも明らかに有意なMD病変を有
していなかったので、意外である。
【0068】実施例4 無MDAニワトリにおける無細胞SB−1ウイルス及び
HVT/SB−1ワクチンにより誘発される免疫性の比
較 20日齢のSPFニワトリに、SPGA0.1ml/ニ
ワトリ中で再構成した200pfuの凍結乾燥無細胞S
B−1ウイルスを皮下接種した。第2群のニワトリに
は、200pfuのSB−1ワクチンを、1000pf
uのHVTワクチンウイルスとともに投与した。1週間
後、これらのニワトリ及び出所及び年齢が同じ20羽の
非ワクチン接種ニワトリを、RBIBの有毒性株を用い
たi/m接種により攻撃した。6週間に亘って、マレッ
ク病で死亡したニワトリ数/群を調べた。
HVT/SB−1ワクチンにより誘発される免疫性の比
較 20日齢のSPFニワトリに、SPGA0.1ml/ニ
ワトリ中で再構成した200pfuの凍結乾燥無細胞S
B−1ウイルスを皮下接種した。第2群のニワトリに
は、200pfuのSB−1ワクチンを、1000pf
uのHVTワクチンウイルスとともに投与した。1週間
後、これらのニワトリ及び出所及び年齢が同じ20羽の
非ワクチン接種ニワトリを、RBIBの有毒性株を用い
たi/m接種により攻撃した。6週間に亘って、マレッ
ク病で死亡したニワトリ数/群を調べた。
【0069】
【表2】
【図1】HVTワクチン及び二重ワクチン接種群の攻撃
後の各時期に屠殺されたトリの数及びその後死後に又は
組織学的検査時にマレック病を患っていることが判明し
たトリの数を示すヒストグラムである。
後の各時期に屠殺されたトリの数及びその後死後に又は
組織学的検査時にマレック病を患っていることが判明し
たトリの数を示すヒストグラムである。
【図2】非ワクチン接種群の攻撃後の各時期に屠殺され
たトリの数、及びその後死後に又は組織学的検査時にマ
レック病を患っていることが判明したトリの数を示すヒ
ストグラムである。
たトリの数、及びその後死後に又は組織学的検査時にマ
レック病を患っていることが判明したトリの数を示すヒ
ストグラムである。
【図3】ワクチン接種ニワトリにおける攻撃後のMDの
頻度を示すヒストグラムである。
頻度を示すヒストグラムである。
【図4】非ワクチン接種ニワトリにおける攻撃後のMD
の頻度を示すヒストグラムである。
の頻度を示すヒストグラムである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 米国特許4160024(US,A)
国際公開89/02278(WO,A1)
Am.J.Vet.Res.,1974,
Vol.35,No.11,pp.1449−
1453
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 39/255
A61P 31/22
BIOSIS(STN)
CAPLUS(STN)
MEDLINE(STN)
EMBASE(STN)
Claims (11)
- 【請求項1】 無細胞マレック病セロタイプ2ウイルス
及び製薬上許容可能な担体を含有することを特徴とする
家禽のマレック病防御用ワクチン。 - 【請求項2】 無細胞SB−1ウイルスを含有すること
を特徴とする請求項1記載のワクチン。 - 【請求項3】 無細胞B−24ウイルスを含有すること
を特徴とする請求項1記載のワクチン。 - 【請求項4】 無細胞マレック病セロタイプ2ウイルス
の量が少なくとも2.2pfu/ニワトリであることを
特徴とする請求項1記載のワクチン。 - 【請求項5】 上記量が少なくとも2.7pfu/ニワ
トリであることを特徴とする請求項4記載のワクチン。 - 【請求項6】 上記量が少なくとも3.2pfu/ニワ
トリであることを特徴とする請求項5記載のワクチン。 - 【請求項7】 さらに無細胞HVT(七面鳥ヘルペスウ
イルス)を含有することを特徴とする請求項1〜6記載
のワクチン。 - 【請求項8】 凍結乾燥されていることを特徴とする請
求項1〜7記載のワクチン。 - 【請求項9】 以下の工程: a.有効免疫化量を調製するのに必要な十分量の無細胞
ウイルスが得られる細胞培養物中でセロタイプ2マレッ
ク病ウイルスを増殖させ、 b.細胞を破壊させ、 c.その後無細胞ウイルスを収集し、そして d.工程cから得られた材料に以下の処置: i 遠心分離及び/又は濾過により清澄にする; ii 緩衝液を加える; iii 安定剤を加える; iv バイアル中に該材料を入れる; v 凍結乾燥する; の少なくとも1つを施すことから成ることを特徴とする
家禽のマレック病防御用ワクチンの製造方法。 - 【請求項10】 工程bの後の無細胞ウイルスの力価が
少なくとも4logs pfu/mlであることを特徴
とする請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 トリに請求項1〜7記載のワクチンを
投与することからなることを特徴とする家禽のマレック
病の防御方法。
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FR2719056B1 (fr) * | 1994-04-20 | 1996-09-06 | Rhone Merieux | Herpesvirus transformés pour exprimer gD in vitro. |
IL114501A (en) * | 1994-07-14 | 1999-08-17 | Akzo Nobel Nv | Marek's disease virus vaccine |
EP0703294A1 (en) * | 1994-07-14 | 1996-03-27 | Akzo Nobel N.V. | Marek's disease virus vaccine |
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FR2857671B1 (fr) * | 2003-07-18 | 2007-10-05 | Centre Nat Rech Scient | Nouveau procede de culture de keratinocytes et ses applications |
ES2436317T3 (es) * | 2010-05-07 | 2013-12-30 | Deutsches Krebsforschungszentrum | Parvovirus de roedor modificado capaz de propagarse y difundirse en gliomas humanos |
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US4895718A (en) * | 1987-07-10 | 1990-01-23 | The United States Of America, As Represented By The Secretary Of Agriculture | Serotype 2 Marek's disease vaccine |
JPS62212326A (ja) * | 1987-09-14 | 1987-09-18 | Gen Corp:Kk | マレツク病2価生ワクチンとその製造方法 |
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-
1992
- 1992-03-18 SA SA92120430A patent/SA92120430B1/ar unknown
-
1993
- 1993-11-23 US US08/156,967 patent/US5378467A/en not_active Expired - Lifetime
-
1994
- 1994-12-29 HU HU94P/P00059P patent/HU210344A9/hu unknown
Non-Patent Citations (1)
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---|
Am.J.Vet.Res.,1974,Vol.35,No.11,pp.1449−1453 |
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ATE109007T1 (de) | 1994-08-15 |
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IL100386A0 (en) | 1992-09-06 |
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