JP3408742B2 - 試験用風洞装置 - Google Patents

試験用風洞装置

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JP3408742B2 JP12077698A JP12077698A JP3408742B2 JP 3408742 B2 JP3408742 B2 JP 3408742B2 JP 12077698 A JP12077698 A JP 12077698A JP 12077698 A JP12077698 A JP 12077698A JP 3408742 B2 JP3408742 B2 JP 3408742B2
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信弘 藤本
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は試験用風洞装置に関
する。 【0002】 【従来の技術】吸い込み式風洞においてサーミスタ風速
計などの風速計を用いて風洞内壁近傍の空気の流速を計
測する風洞実験では、例えば風洞床面に設置された地形
模型の地表面近傍の空気の流速を多点同時計測すること
が行われている。 【0003】図3は地形模型の地表面近傍における空気
の流速を複数のサーミスタ風速計を用いて多点で計測す
る風洞実験を行なう装置を示す断面図、図4はこの装置
における計測部を拡大して示す断面図である。これら図
において1は内部に風路部2を有する吸い込み式の風
洞、3はこの風洞1の床部に設置された地表面3aを有
する地形模型、4は先端にセンサ4aを有する複数のサ
ーミスタ風速計である。風洞1の床部(周壁部)および
地形模型3には空気の流れ方向に間隔を存した複数箇所
に夫々挿入孔5が形成されている。これら複数の挿入孔
5は風洞1の床部(周壁部)と地形模型3とにわたって
風洞1の床部外面と地形模型3の地表面3aとの間を貫
通、すなわち風洞1の外部と内部とを貫通して形成され
ている。サーミスタ風速計4は挿入孔5の数に応じて複
数個用意されている。各サーミスタ風速計4は風洞1の
外部から風洞1の床部(周壁部)外面に形成された挿入
孔5の外端開口を通して挿入孔5の内部に挿入され、そ
の先端に設けたセンサ4aは地形模型3の地表面3aに
形成された挿入孔5の内端開口を介して風洞1内部の風
路部2へ突き出されている。これにより風洞1内部の風
路部2における空気の流れ方向に沿う複数箇所で流速を
計測する。なお、地形模型3の地表面3aからの高さ方
向の速度分布を求める場合には、各サーミスタ風速計4
を適宜高さ方向にスライドさせる。このため、各サーミ
スタ風速計4を高さ方向、すなわち挿入孔5の軸線方向
にスライドさせる機構を設ける。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の試験
用風洞装置には次に述べる問題がある。風洞1の床部
(周壁部)に形成した挿入孔5とこの挿入孔5に挿入し
たサーミスタ風速計4との間には、サーミスタ風速計4
を移動させるために隙間が生じている。一方、吸い込み
式の風洞1では、風洞外部は大気圧であるが内部の風路
部2が負圧となっているために、この風洞1の外部と内
部との間で圧力差が発生する。このため、風洞1の外部
の空気が挿入孔5とサーミスタ風速計4との間の隙間を
通って風洞1内部の風路部2に入る流れが発生する。従
って、挿入孔5に挿入したサーミスタ風速計4のセンサ
4aは地形模型3の地表面3aで開口する挿入孔5の内
端開口に接近するに従って、挿入孔5を流れる空気の影
響を受けて、本来の役目である風洞1の風路部2を流れ
る空気の流速を計測する上で誤差を生じることがある。
すなわち、サーミスタ風速計4のセンサ4aは風洞1の
風路部2を流れる空気の流速のみを計測することができ
なくなる。 【0005】そこで、このような気流の影響を回避する
ためには、風洞1の挿入孔5にサーミスタ風速計4との
間の隙間を封止するシール手段を施して、この隙間にお
ける空気の流れの発生を防止する必要がある。しかし、
風洞1では、数十点または数百点の多点計測を行うため
に数十個または数百個の挿入孔5を形成して夫々にサー
ミスタ風速計4を挿入し、且つ前述したようにサーミス
タ風速計4を高さ方向にスライドさせるために挿入孔5
にスライド機構(図示せず)を設けている。このため、
スライド機構を備えたこれら数十個または数百個の挿入
孔5に対して夫々シール手段を施すことはシール手段の
構成が大変複雑で大掛かりとなり、風洞の製造に非常に
多くの手数を要して製造コストが大変高価となり経済性
が悪いという問題がある。 【0006】同様にしてビル、ドームなどの建築物にお
ける内部圧力を計測する風洞実験において、圧力孔位置
の圧力をビニールチューブなどの圧力導管により風洞外
部に設けた圧力伝達センサへ伝達させて計測する場合に
も、風洞壁部に設けた圧力導管の取り出し孔から圧力の
漏れが生じて内部圧力の計算値に狂いが生じることがあ
る。 【0007】本発明は、風洞壁部に形成した計測装置を
挿入する挿入孔における風洞内外部の空気の流れの発生
を経済的な手段により防止して風洞を流れる空気の流速
を正確に計測できる試験用風洞装置を提供することを課
題とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の試験用
風洞装置は、周壁部を貫通して形成された計測装置を挿
入する挿入孔を有する試験用の風洞と、この風洞の外部
に配置され前記風洞の周壁部に形成された前記挿入孔を
前記風洞の外部の空気から遮断して覆う外気遮断空間部
を形成する外気遮断空間部形成手段と,この手段により
形成された前記外気遮断空間部の内部の気圧を前記風洞
の内部の気圧と同じ高さにする圧力調整手段とを具備す
ることを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の第1の一実施の形態を図
面について説明する。図1は本発明にかかわる第1の実
施の形態の試験用風洞装置を示す断面図、図2は同実施
の形態の試験用風洞装置における計測部を拡大して示す
断面図である。この実施の形態は前述した従来の形態の
試験用風洞装置を対象にしたもので、図1および図2に
おいて図3および図4と同じ部分は同じ符号を付して示
している。すなわち、図中1は内部に風路部2を有する
吸い込み式風洞、3はこの風洞1の床部に設置された地
表面3aを有する地形模型、4は先端にセンサ4aを有
する複数のサーミスタ風速計、5は風洞1の風路部2に
おける空気の流れ方向に間隔を存した複数箇所において
夫々風洞1の床部(周壁部)および地形模型3にわたっ
て形成された挿入孔である。各挿入孔5は風洞1の外部
と内部とを貫通して形成され、夫々風洞1の床部(周壁
部)の外面に開口する外端の開口5aと、風洞1の内部
に設けた地形模型3に地表面3aで開口する内端の開口
5bを有している。 【0010】次に本発明の特徴である構成ついて説明す
る。図中11はチャンバで、これは風洞1の外部におい
て風洞1の壁部外面における挿入孔5の開口5aを風洞
の外部の空気から遮断して覆う外気遮断空間部を形成す
る外気遮断空間部形成手段である。すなわち、チャンバ
11は風洞1の床部外面に形成された複数の挿入孔5の
外端の開口5aの全てを包含するとともに後述する連通
孔13を形成する領域を包含する大きさと、これら全て
の挿入孔5の開口5aを風洞1の外部から覆う空間部を
形成する高さを有するものである。そして、チャンバ1
1は風洞1の床部の外部において風洞1の床部(周壁
部)外面に形成された複数の挿入孔5の開口5aの全て
を包含する位置に配置されて、風洞1の床部(周壁部)
外面に適宜な方法により固定されている。この場合、風
洞1の外部の空気がチャンバ11の内部に侵入すること
を阻止してチャンバ11の内部を風洞1の外部の空気に
対して遮断するように、すなわち風洞1の床部外面に形
成された複数の挿入孔5の外端の開口5aを風洞1の外
部の空気に対して遮断するようにチャンバ11を密封す
る。これによりチャンバ11は風洞1の床部(周壁部)
外面に一体に設けられ、チャンバ11の内部には挿入孔
5の外端の開口5aを風洞1の外部の空気から遮断して
覆う外気遮断空間部12が形成される。これにより挿入
孔5および風洞1内部の送風路2は風洞1の外部の空気
から遮断される。 【0011】また、風洞1の床部(周壁部)においてチ
ャンバ11で覆われた領域には複数の連通孔13が適宜
な配置で設けられている。これら連通孔13は、風洞1
の床部(周壁部)の外面と内面を貫通して風洞1外部で
あるチャンバ11内部の外気遮断空間部12と風洞1内
部の風路部2とを互いに連通しており、外気遮断空間部
12の内部の気圧を風洞1内部の風路部2の気圧と同じ
高さにする圧力調整手段の一例である圧力調整孔として
設けられている。すなわち、各連通孔13は風洞1の外
部と内部とを互に連通することにより、風洞1内部の風
路部2の空気をを各連通孔13を通してチャンバ11の
内部に流入させてチャンバ11の内部である外気遮断空
間部12の空気の圧力を風洞1の風路部2における空気
の圧力と同じ高さにしている。各連通孔13はこのよう
な作用を考慮して直径寸法、数および配置を設定する。
なお、風洞1床部に連通孔23を設ける方法としては、
風洞1の床部に連通孔23を直接形成する、あるいは連
通孔23を設ける領域の風洞1の床部を開放して多孔金
属板を取付けるなど方法が挙げられる。 【0012】各サーミスタ風速計4は、チャンバ11の
内部の外気遮断空間部12に配置されて風洞1の外部か
ら風洞1の床部外面に形成された挿入孔5の外端開口5
aを通して挿入孔5の内部に挿入され、その先端に設け
たセンサ4aは地形模型3の地表面3aに形成された内
端開口5bを介して風洞1内部の風路部2へ所定の高さ
で突き出されている。そして、各サーミスタ風速計4
は、地形模型3の地表面3a近傍における空気の流れの
風速を計測する。 【0013】このように構成された試験用風洞装置で
は、チャンバ11の内部の外気遮断空間部12が、風洞
1に形成されたサーミスタ風速計4を挿入する挿入孔5
の外端開口5aを風洞1の外部の空気から遮断して覆う
ことにより、挿入孔5および風洞1内部の風路部2が風
洞1の外部から遮断され、さらに風洞1の壁部に形成し
た連通孔13によりチャンバ11の内部の外気遮断空間
部12と風洞1内部の風路部2とが連通して同一圧力と
なっている。このため、挿入孔5とこの挿入孔5に挿入
したサーミスタ風速計4との間の隙間を通って風洞1の
外部と内部との間の空気の流れが発生しない。従って、
挿入孔5に挿入したサーミスタ風速計4のセンサ4aは
挿入孔5を流れる空気の流れの影響を受けるということ
がなく、本来の役目である風洞1の風路部2を流れる空
気の流速をのみを正確に計測することができる。しか
も、サーミスタ風速計挿入用の挿入孔5における空気の
流れの発生を防止する手段は、挿入孔5に設けたサーミ
スタ風速計4をスライドさせる機構に制約されることが
なく、風洞1にチャンバ11を設けるとともに風洞1に
連通孔13を設けるという簡素で大変経済的な構成で実
現することができる。 【0014】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに種々変形して、実施することができる。例え
ば、外気遮断空間部形成手段と圧力調整手段は前述した
実施の形態に限定されることがない。 【0015】 【発明の効果】以上説明したように本発明の試験用風洞
装置によれば、風洞の壁部に形成した計測装置を挿入す
る挿入孔における風洞内部と外部との間の空気の流れの
発生を大変経済的な手段により防止して、風洞内部の風
路部を流れる空気の流速のみを正確に計測することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかわる第1の実施の形態の試験用風
洞装置を示す断面図。 【図2】同実施の形態の試験用風洞装置における計測部
を拡大して示す断面図。 【図3】従来の形態の試験用風洞装置を示す断面図。 【図4】同従来の形態の試験用風洞装置における計測部
を拡大して示す断面図。 【符号の説明】 1…風洞 2…風路部、 3…模型、 4…風速計、 5…挿入孔、 11…チャンバ(外気遮断空間部形成手段)、 12…外気遮断空間部、 13…連通孔(圧力調整手段)。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 周壁部を貫通して形成された計測装置を
    挿入する挿入孔を有する試験用の風洞と、この風洞の外
    部に配置され前記風洞の周壁部に形成された前記挿入孔
    を前記風洞の外部の空気から遮断して覆う外気遮断空間
    部を形成する外気遮断空間部形成手段と,この手段によ
    り形成された前記外気遮断空間部の内部の気圧を前記風
    洞の内部の気圧と同じ高さにする圧力調整手段とを具備
    することを特徴とする試験用風洞装置。
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CN102749181B (zh) * 2012-07-19 2014-11-26 西北工业大学 一种基于动量原理的风洞试验方法
CN113483983B (zh) * 2021-09-08 2021-11-16 中国空气动力研究与发展中心高速空气动力研究所 一种孔壁横流特性测定装置及其测定方法

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