JP3405836B2 - 湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤の評価方法及び該方法の実施に使用する測定器具 - Google Patents

湿式磁粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤の評価方法及び該方法の実施に使用する測定器具

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JP3405836B2
JP3405836B2 JP28883294A JP28883294A JP3405836B2 JP 3405836 B2 JP3405836 B2 JP 3405836B2 JP 28883294 A JP28883294 A JP 28883294A JP 28883294 A JP28883294 A JP 28883294A JP 3405836 B2 JP3405836 B2 JP 3405836B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湿式磁粉探傷試験方法
に用いられる磁粉液用分散剤の評価方法及び該方法の実
施に使用する測定器具に関する。本発明は、磁粉液用分
散剤のメーカーは勿論、鉄鋼業界や自動車業などにおけ
る湿式磁粉探傷試験方法実施現場で利用される。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、鉄鋼業界においては角ビレ
ットや丸ビレット等の鋼材を被検査物として、また、自
動車業界においてはナックルアームやシャフト等の鋼製
部品を被検査物として、その表面欠陥部の探傷にはJI
S G 0565に規定されている「湿式磁粉探傷試験
方法」が汎用されている。上記試験方法は、非蛍光磁粉
又は蛍光磁粉を水に分散させた磁粉液を被検査物表面に
接触させ、該被検査物の表面欠陥部に該磁粉を集合・付
着させることによって欠陥指示磁粉模様を形成し、該模
様によって欠陥部を検出するものである。
【0003】そして、上記磁粉液の調製に当っては、上
掲JIS規格に「…湿式法には、…水などを分散媒と
し、必要に応じ適当な…界面活性剤を入れた検査液を用
いる…」と規定されている通り、界面活性剤を用いるこ
とになっており、当業界では、水に界面活性剤、さらに
必要に応じてエマルジョン型シリコン消泡剤や防錆剤
(亜硝酸ナトリウム、トリエタノールアミン等)を配合
してなる市販の磁粉液用分散剤が用いられている。
【0004】市販の磁粉液用分散剤の代表例としては、
「磁粉分散剤BC−600(商品名:マークテック株式
会社 製)」が挙げられる。また、磁粉液用分散剤に関
する代表的な先行文献としては、水,ノニオン系界面活
性剤,シリコン消泡剤,防錆剤及びセッケンからなるも
のが開示されている特公平2−594267号公報並び
に水,ノニオン系界面活性剤,シリコン消泡剤,セッケ
ン及びアルコールからなるものが開示されている特公平
4−26057号公報が挙げられる。
【0005】市販磁粉液用分散剤や上掲各公報に開示さ
れている磁粉液用分散剤の使用目的は、水に非蛍光磁粉
又は蛍光磁粉を充分に分散させ、且つ、磁粉液を被検査
物表面に接触させたとき該表面を均一に濡らすためであ
る。市販磁粉液用分散剤の各メーカーでは、上記使用目
的が達成できる推奨濃度をユーザーに示し、ユーザー側
では該推奨濃度によって上記磁粉液を調製しており、当
業界における標準的な使用濃度は、「水1l に対し蛍光
磁粉0.5gを分散させる場合には磁粉液用分散剤20
ccを添加する」ことになっている。
【0006】上記磁粉液の調製に当り、磁粉液用分散剤
の使用濃度は極めて重要であり、適正な濃度でない場合
には、充分な分散性が得られなかったり充分な濡れ性が
得られなかったりして、探傷精度が低下してしまう。ま
た、調製した磁粉液の使用時においても該液中の磁粉液
用分散剤の濃度が適正濃度で維持されていなければなら
ず、磁粉液用分散剤が劣化した状態で磁粉液を使用して
いる場合には、充分な分散性と充分な濡れ性が得られ
ず、やはり探傷精度が低下してしまう。
【0007】通常、湿式磁粉探傷試験方法実施現場にお
いて採られている磁粉液用分散剤の使用態様は次の通り
である。
【0008】先ず、磁粉液調製時にあっては、市販磁粉
液分散剤を用いて該分散剤メーカーの推奨濃度によって
上記磁粉液を調製する。そして、調製した磁粉液にSU
S磨き板を浸漬して引き上げ、その表面の濡れ状態を目
視にて観察することによって濡れ性を評価し、濡れ性が
悪い場合(SUS磨き板表面に磁粉液が一様に付着せず
に弾かれる場合)には、適当量の市販磁粉液分散剤を追
加し、再度、SUS磨き板を浸漬して引き上げ、その表
面の濡れ状態を目視にて観察して濡れ性を評価する。こ
の評価作業は充分な濡れ性が得られるまで(SUS磨き
板表面に磁粉液が一様に付着する状態となるまで)繰返
される。
【0009】なお、水に市販磁粉液用分散剤のみを添加
した状態で該液の濡れ性を、SUS磨き板を用いて上記
と同様にして、評価した後に非蛍光磁粉又は蛍光磁粉を
分散させる場合もある。
【0010】次に、磁粉液の使用時にあっては、使用開
始後の適宜時点における磁粉液を対象として、SUS磨
き板を用いて上記と同様にして評価し、濡れ性が悪くな
っている場合には、適当量の市販磁粉液を追加して継続
使用する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記の通り、非蛍光磁
粉又は蛍光磁粉(通常、後者が用いられている)を磁粉
液用分散剤を用いて水に分散させた磁粉液中における磁
粉液用分散剤の濃度は極めて重要である。詳言すれば、
磁粉液中における磁粉液用分散剤の濃度が適正でない場
合には、充分な分散性が得られないため磁粉が凝集する
ことが要因となって探傷精度が低下し、また、充分な濡
れ性が得られないため被検査物表面で磁粉液が弾かれる
ことが要因(磁粉液が弾かれた個所に存在する欠陥部は
検出できない)となって探傷精度が低下してしまうので
ある。分散性については目視にて分散状態が確認できる
と共に、通常、磁粉液は撹拌状態にて使用されているの
で問題は少ない。
【0012】しかし、濡れ性については前記したSUS
磨き板を用いる方法によって評価する場合には次の通り
の問題点がある。即ち、官能評価(目視によってSU
S磨き板の濡れ状態を観察して経験的に評価する)であ
るため個人差があること。磁粉液調製時における評価
結果と磁粉液使用時における評価結果との対比が観察者
の記憶に委ねられるため不正確なものとなること。磁
粉液中の磁粉液用分散剤の濃度自体が測定できないの
で、追加する磁粉液用分散剤の量を経験的に定めなけれ
ばならないこと等の問題点である。また、に関連し
て、磁粉液調製時においては、前記SUS磨き板による
評価を繰返すことができるが、磁粉液使用時において前
記SUS磨き板による評価を繰返すことは作業能率上困
難であるため、作業中に1〜2回程度評価し、その都
度、経験的に多い目に追加しているのが実情であり、
必要な量よりも過剰量が追加されているので不経済とい
う問題点もある。
【0013】なお、磁粉液使用時に磁粉液用分散剤の追
加が必要となるのは、使用中の磁粉液に被検査物に付着
している汚染物質などが混入することによって磁粉液用
分散剤の性能が劣化するからであり、また、使用中の磁
粉液の一部が被検査物に付着して外部に持出されるため
水,非蛍光磁粉又は蛍光磁粉,磁粉液用分散剤の三者を
追加する必要があるからである。
【0014】以上の通りの問題点が内在しているにもか
かわらず、本発明者が知る限り、水又は磁粉液に添加さ
れている磁粉液用分散剤を定量的に評価できる方法はい
まだ提案されていない。本発明者は、水又は磁粉液に添
加されている磁粉液用分散剤を定量的に評価できる方法
を具現化することによって上記諸問題が解決すべく研究
を進めた。
【0015】そして、本発明者は、研究途上において、
拡張ぬれ(Spreading wetting )現象を利用した測定方
法に着目した。上記測定方法は種々の技術分野において
利用されており、例えば、特開昭60−182018号
公報には水平面に対し90°以下の角度に保持された磁
気記録媒体の磁性面上に標準ぬれ試薬を滴下し、所定時
間におけるぬれ試薬の流動長さを測るかあるいは所定流
動長さを流れるのに要する時間を測り、該測定値によっ
て該磁気記録媒体磁性面の表面ぬれ性を評価する方法が
開示されており、特開昭63−167239号公報には
水平に保持された磁気メディア表面に標準ぬれ試薬を滴
下した後、該磁性面を回転させて所定角度に固定し、一
定時間後のぬれ試薬の流動する長さを測り、該測定値に
よって該磁気記録媒体磁性面の表面ぬれ性を評価する方
法が開示されており、さらに、特開平6−148056
号公報には、その特許請求の範囲に記載されている通り
「請求項1 断面が楔状に広がる開口部をなし、少なく
とも一方を被評価固体とした一対の壁面を対向させてな
るV字体を、前記開口部の水平断面が楔状をなす姿勢で
被評価液体に浸漬し、前記一対の壁面間における被評価
液体の該液面からの壁面表面への上昇高さの値を測定
し、該測定値を被評価固体の被液体に対する表面濡れ性
の評価値とすることを特徴とする固体の液体に対する表
面濡れ物性評価方法。 請求項1において、V字体を構
成する被評価固体の壁面と対向する他方の壁面を透明な
板体としたことを特徴とする固体の液体に対する表面濡
れ物性評価方法。」が開示されている。
【0016】本発明者は、拡張ぬれ現象を利用し、SU
S磨き板面とガラス板体面とを一定間隔を置いて対面さ
せて固定して該両面が垂直になる姿勢にて、その下端部
を磁粉液用分散剤が添加されている水又は磁粉液に浸漬
して上記間隔を上昇する該水又は磁粉液の上昇高さを測
り、該測定値によって当該水又は磁粉液に添加されてい
る磁粉液用分散剤を定量的に評価する実験を数多く重ね
た結果、SUS磨き板面の表面あらさのばらつきによっ
て測定値もばらついてしまうことを知った。そして、表
面あらさが一定のSUS磨き板を、多数,継続して,経
済的に入手することは非常に困難であるという難問に直
面したのである。
【0017】そこで、本発明者は、種々検討を進める内
に、日本工業規格比較用表面あらさ標準片を用いれば上
記難問が解決でき、しかも、湿式磁粉探傷試験方法の対
象となる被検査物表面が、鋳造面である場合にはこれに
近似したあらさ面のものが、また、グラインダー(サン
ダー)面である場合にはこれに近似したあらさ面のもの
が、それぞれ容易に入手できることを知った。
【0018】なお、日本工業規格比較用表面あらさ標準
片は、JIS B 0659に規定されていて「…標準
面内のばらつき…±15%以内にしなければならない
…」とされているもので、表面あらさはほぼ一定のもの
であり、市販品があるから、多数,継続して,経済的に
入手できる。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記〜の問題点は、
次の通りの本発明I、IIによって解決できる。即ち、本
発明Iは、日本工業規格比較用表面あらさ標準片(以
下、「表面あらさ標準片という」)と透明板体とを該表
面あらさ標準片の標準面と該透明板体の一面とが0.1
〜1mmの間隔を置いて対面している状態で固定し、当該
両面が垂直になる姿勢にて、その下端部を磁粉液用分散
剤が添加されている水又は磁粉液に浸漬して前記間隔を
上昇する該水又は磁粉液の上昇高さの値を測定し、当該
測定値によって当該水又は磁粉液に添加されている磁粉
液用分散剤を評価することを特徴とする湿式磁粉探傷試
験方法に用いられる磁粉液用分散剤の評価方法である。
【0020】本発明IIは、上記湿式磁粉探傷試験方法に
用いられる磁粉液用分散剤の評価方法に使用する肉厚板
材からなる平面視凹状基体1の中央開口部2の対向面2
1,21′に隣接するスリットとの間隔3が0.1〜1
mmとなるように二条のスリット4,4′及び5,5′を
対称的に設けたホルダーHに、開口部2側のスリット
4,4′を跨いで透明板体6を挿入・固定すると共に他
方のスリット5,5′を跨いで表面あらさ標準片7をそ
の標準面71が該透明板体6面の一面61に対面するよ
うに挿入・固定してなる測定器具(図1、2及び3参
照)である。
【0021】本発明I、IIの構成をより詳しく説明すれ
ば次の通りである。表面あらさ標準片は、JIS B
0659に規定されているものを用いる。当該規格によ
る市販品には各種のものがあるが、湿式磁粉探傷試験方
法の対象とされる被検査物表面に近似したものを選定し
て用いることが好適であり、「鋳造表面粗さ標準片」、
「精密鋳造面粗さ標準片」及び「鋼板仕上面粗さ標準片
(比較用グラインダー仕上面アラサ標準片と比較用サン
ダー仕上面アラサ標準片の2種類がある)」が特に適し
ている。なお、これ等各標準片は、例えば、「日本金属
電鋳(株)」によって市販されている。
【0022】透明板体は、ガラス板体やプラスチックス
板体(例えばアクリル樹脂製板体)で透明性に優れ、且
つ、平滑な表面をもつものを用いる。
【0023】選定した所要の表面あらさ標準片と選定し
た所要の透明板体とは、該表面あらさ標準片の標準面と
該透明板体の一面とが0.1〜1mm、好ましくは0.2
〜0.5mmの間隔を置いて対面している状態で固定して
使用する。0.1mm以下の場合には、入手可能な表面あ
らさ標準片の寸法に起因して、使用時に該間隔を毛細管
現象によって上昇する試料(水又は磁粉液)が上端に達
してしまって上昇高さの測定ができない場合があり、ま
た、1mm以上の場合には、使用時に該間隔を毛細管現象
によって上昇する試料の高さが低くなってしまって上昇
高さの測定が困難になる場合がある。
【0024】本発明者は、間隔を0.1〜1mmに設定す
れば、上記市販の各種表面あらさ標準片を用いて市販の
各種磁粉液用分散剤や前掲各公報に開示されている磁粉
液用分散剤を添加した各試料を対象として、該間隔を毛
細管現象によって上昇する該各試料の上昇高さを明確に
測定できることを数多くの実験によって確認している。
【0025】間隔の設定・固定手段は、特に限定される
ものではなく、種々の手段が採用でき、例えば、表面あ
らさ標準片の標準面と透明板体の一面とを対面させ、そ
の両側部内側にそれぞれ所要厚さ(この厚さが間隔とな
る)のスペーサーを設置し、該両側部外側をそれぞれク
リップで止めることによって、所要間隔の設定・固定が
行えるが、最も望ましい間隔の設定・固定手段は、本発
明IIに係る測定器具において採用している手段である。
【0026】表面あらさ標準片の標準面と透明板体の一
面とが所要間隔を置いて対面している状態で固定し、当
該両面が垂直になる姿勢にて、その下端部を試料に浸漬
して前記間隔を上昇する試料の上昇値を測定するに当っ
ては、試料を浅底バットに、その底面から3〜5mm程度
の高さまで入れ、前記両面を垂直にして該バット底面に
下端部を直立させ、前記間隔を上昇する試料の上昇が停
止した時点で、試料液面からの上昇高さを測定すればよ
い。
【0027】上記測定に当って、表面あらさ標準片の標
準面と対面していない側の透明板体面にスケール目盛を
付して置けば、上昇高さを容易に読みとることができ
る。読みとりは、通常、目視にて行えばよいが、CCD
カメラによって読みとらせて自動測定を行うこともでき
る。また、光電管などの光学センサーを用いて自動測定
を行うこともできる。
【0028】試料の上昇高さを測定することによって得
た測定値によって水又は磁粉液に添加されている磁粉液
を定量的に評価するに当っては、次の如き評価を行うこ
とができる。
【0029】A.市販磁粉液用分散剤を用いて非蛍光磁
粉又は蛍光磁粉を水に分散させて、充分な分散性と被検
査物に対して充分な濡れ性とを具備している磁粉液を調
製(通常、磁粉液分散剤メーカーの推奨濃度によって調
製すればよい)し、該磁粉液から試料を採取して測定し
た上昇高さの測定値を記録して置き、当該磁粉液を使用
して湿式磁粉探傷試験方法を実施し、使用開始後の適宜
時点において使用中の磁粉液から試料を採取し、この試
料を測定した上昇高さの測定値と先に記録して置いた測
定値とを比較し、両測定値間に変動があれば、使用中の
磁粉液に、その測定値が先に記録して置いた測定値と一
致するように、市販磁粉液用分散剤を追加する。
【0030】B.あらかじめ対象とする磁粉液用分散剤
を用いて、該分散剤の使用濃度を変化させた磁粉液試料
を調製し(通常、0.5%、1%、2%、3%の4種を
調製すればよい)、各磁粉液試料を測定した上昇高さの
測定値を、縦軸に上昇高さ(mm)をとり、横軸に分散剤
濃度(%)をとったグラフにプロットして、磁粉液用分
散剤濃度検量線を作成して置き、対象とする磁粉液用分
散剤と同種の磁粉液用分散剤を用いて調製した磁粉液の
調製時点、或いは、使用中の適宜時点において、上記A
の場合と同様にして測定した上昇高さの測定値と上記検
量線とを照合することによって、各時点における磁粉液
用分散剤の濃度を求める。なお、上記磁粉液試料の代り
に磁粉液用分散剤のみを添加した水を用いることもでき
る。
【0031】また、浸漬時点から前記間隔を上昇する試
料の上昇停止時点までの時間を測定し、該測定値によっ
て上記A、Bと同様の評価を行うこともできる。
【0032】次に、図1、2及び3に示す測定器具は、
図示の通り、非常にシンプルな構成のものである。ホル
ダーHを構成する肉厚板材からなる平面視(図3参照)
凹状基体1は、真鍮ブロック体から所要の寸法・形状に
削りだして製作するか、又は、プラスチックス材(例え
ばABS樹脂)を用いて所要の寸法・形状に成形して製
作する。製作に際しては、スリット4,4′とスリット
5,5′との間隔(図中矢印3)が0.1〜1mm、好ま
しくは0.2〜0.5mmの範囲から選ばれる所要寸法と
なるように注意しなければならない。透明板体6及び表
面あらさ標準片7は前記の通りのものを用いる。
【0033】スリット4,4′の巾は用いる透明板体6
の厚みに、スリット5,5′の巾は用いる表面あらさ標
準片7の厚みに、それぞれ適合したものとするか、或い
は、より巾広のものとする。巾広のものとする場合に
は、透明板体6、表面あらさ標準片7の挿入・離脱が容
易となるが、挿入時に固定するためのスプリング機構4
1,41′、スプリング機構51,51′をスリット
4,4′並びにスリット5,5′内に付設する必要があ
る。
【0034】スリット4,4′内には透明板体6を表面
あらさ標準片7側に向って押圧するようにスプリング機
構41,41′を設け、スリット5,5′内には表面あ
らさ標準片7を透明板体6側に押圧するようにスプリン
グ機構51,51′を設ける(図2参照)。スプリング
機構41,41′、51,51′としては、図2に示し
た板バネをつづらおり(九十九折)状に折曲げたものを
用いることが好ましいが、これに限定されるものではな
く、他の形態(例えば側面視弓状の板バネ)のものに置
換してもよい。
【0035】表面あらさ標準片7の標準面71と対面し
ていない側の透明板体6の面62にはスケール目盛63
を付すことが好適であり、目盛巾は1mm巾、好ましくは
0.5mm巾とする。
【0036】
【作用】前記の通りの構成を採る本発明の作用は次の通
りである。本発明Iは、拡張ぬれ現象を利用し、評価対
象とする磁粉液用分散剤が添加されている水又は磁粉液
のもつ表面張力によって変化する前記上昇高さの値を測
定している。即ち、液体の固体表面のぬれ現象は固体と
液体の界面張力に左右され、拡張ぬれの場合には、固体
の表面張力(γs )、液体の表面張力(γl )及び固体
と液体の界面張力(γsl)の三者の間に、次式の関係が
あることは古くから知られている(例えば、藤 保著・
界面化学(増補版)・P51〜52・三共出版株式会社
・昭和43年11月10日発行)。
【0037】Ws (拡張の仕事)=γs −γl −γsl
【0038】上式において、γs を表面あらさ標準片の
表面張力とし、γl を磁粉液用分散剤が添加されている
水又は磁粉液の表面張力とすれば、γs は変化せず、γ
l ,γslは磁粉液用分散剤の濃度や種類によって変化す
るのでWs が変化することになるから、表面張力を測定
すれば、換言すれば、前記間隔を毛細管現象によって上
昇する水又は磁粉液の上昇高さを測定すれば、その測定
値によって濃度変化が評価できるのである。
【0039】そして、本発明IIは、上記上昇高さの測定
に当って最も重要な表面あらさ標準片面71と透明板体
面61との間隔3を一定に保持している。また、透明板
体面62に付されたスケール目盛63は上記上昇高さの
正確な測定を容易にしている。
【0040】
【実施例】本発明の実施例は次の通りである。なお、各
実施例において用いた表面あらさ標準片は、全て日本金
属電鋳(株)製のJIS B 0659規格品である。
【0041】実施例1 比較用サンダー仕上面アラサ標準片区分値16μ(面ア
ラサ)から25mm×30mmの大きさに標準面を切り出し
たものの標準面と顕微鏡観察用スライドグラス(ガラス
板)の一面とを対面させ、その両側部内側に、板幅8mm
で板厚0.2mmのシックネスゲージを、それぞれ挿入
し、該両側部外側を、それぞれターンクリップで固定し
て、対面間隔0.2mmの測定具を製作した。
【0042】市販磁粉液用分散剤BC−300(商品
名:マークテック株式会社 製)を水に添加して、0.
5%、1%、2%、3%の各種濃度をもつ磁粉液用分散
剤水溶液4種を調製し、各水溶液100ccを、それぞ
れ200mm×250mm×40mmのSUS製バットに入れ
た(バット底面から液面までの高さ3mm)。
【0043】上記測定具を、その標準片の標準面とスラ
イドグラスの面を垂直にして、その下端部を上記バット
底面に直立させると同時に、上記間隔を毛細管現象によ
って上昇する水溶液の上昇が停止するまでの時間をスト
ップウォッチで測定すると共に、液面から上昇停止位置
までの上昇高さを0.5mm巾目盛のスケールで測定する
作業を、上記各水溶液について行った。その測定結果を
表1に示す。
【0044】実施例2 シックネスゲージの板厚を0.3mmに変更した外は、実
施例1と全く同様にして測定した結果を表1に示す。
【0045】実施例3 シックネスゲージの板厚を0.5mmに変更した外は、実
施例1と全く同様にして測定した結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例4 比較用サンダー仕上面アラサ標準片区分値36μ(面ア
ラサ)に変更した外は、実施例1と全く同様にして測定
した結果を表2に示す。
【0048】実施例5 シックネスゲージの板厚を0.3mmに変更した外は、実
施例4と全く同様にして測定した結果を表2に示す。
【0049】実施例6 シックネスゲージの板厚を0.5mmに変更した外は、実
施例4と全く同様にして測定した結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】実施例7 比較用サンダー仕上面アラサ標準片区分値26μ(面ア
ラサ)に変更すると共にシックネスゲージの板厚を0.
4mmに変更し、さらに市販磁粉液用分散剤BC−700
(商品名:マークテック株式会社 製)に変更した外
は、実施例1と全く同様にして測定した結果を表3に示
す。
【0052】
【表3】
【0053】実施例8 比較用グラインダー仕上面アラサ標準片区分値70−s
(面アラサ)から25mm×30mmの大きさに標準面を切
り出したものの標準面と顕微鏡観察用スライドグラス
(ガラス板)の一面とを対面させ、その両側部内側に、
板幅8mmで板厚0.3mmのシックネスゲージを、それぞ
れ挿入し、該両側部外側を、それぞれターンクリップで
固定して、対面間隔0.3mmの測定具を製作した。
【0054】市販磁粉液用分散剤BC−600(商品
名:マークテック株式会社 製)を水に添加して、0.
5%、1%、2%、3%の各種濃度をもつ磁粉液用分散
剤水溶液4種を調製し、各水溶液100ccを、それぞ
れ200mm×250mm×40mmのSUS製バットに入れ
た(バット底面から液面までの高さ3mm)。
【0055】上記測定具を、その標準片の標準面とスラ
イドグラスの面を垂直にして、その下端部を上記バット
底面に直立させると同時に、上記間隔を毛細管現象によ
って上昇する水溶液の上昇が停止するまでの時間をスト
ップウォッチで測定すると共に、液面から上昇停止位置
までの上昇高さを0.5mm巾目盛のスケールで測定する
作業を、上記各水溶液について行った。その測定結果を
表4に示す。
【0056】実施例9 鋳造表面粗さ標準片区分値35−s(表面アラサ)に変
更した外は、実施例8と全く同様にして測定した結果を
表4に示す。
【0057】
【表4】
【0058】上掲実施例1〜9に見られる通り、磁粉液
用分散剤水溶液の濃度により、また、用いた磁粉液用分
散剤の種類により、上昇高さに差があるので上昇高さの
測定値を用いることによって、例えば、前記A、Bの如
く、水又は磁粉液中の磁粉液用分散剤を定量的に数値を
もって評価できるのである。
【0059】実施例10 (測定器具の製作)比較用サンダー仕上面アラサ標準片
区分値26μ(面アラサ)から25mm×30mmの大きさ
に標準面を切り出して表面あらさ標準片7(厚さ2mm)
とし、表裏面とも平滑な透明アクリル樹脂板を該標準片
7と同寸法にカットして透明板体6(厚さ2mm)とし
た。なお、この透明板体6の面62には0.5mm巾のス
ケール目盛63を付した(図1では目盛63の一部を省
略している)。一方、真鍮ブロック体から削りだして図
1、2に示す形状のホルダーHを得た。このホルダーH
のスリット4,4′の巾は6mmとし、スリット5,5′
の巾は6mmとし、スリット4,4′とスリット5,5′
との間隔(図中矢印3)は0.4mmとした。また、スリ
ット4,4′並びにスリット5,5′内には、それぞ
れ、ステンレス製板バネをつづらおり(九十九折)状に
折曲げてなるスプリング機構41,41′並びに51,
51′を設けた(図2参照)。
【0060】ホルダーHの開口部2側のスリット4,
4′を跨いで透明板体6を、その面62が開口部2に面
するように挿入すると共に、他方のスリット5,5′を
跨いで標準片7を、その標準面71が透明板体6の一面
61に対面するように挿入・固定して対面距離0.4mm
の測定器具を製作した。なお、透明板体6はスプリング
機構(板バネ)41,41′によって標準片7側に向っ
て押圧され、標準片7はスプリング機構(板バネ)5
1,51′によって透明板体6側に押圧されて、それぞ
れ、間隔(図中矢印3)を形成している間隔保持部3
1,31′に圧接して固定されるので、透明板体の一面
61と標準片7の標準面71との対面距離(間隔)は、
常時、0.4mmに保持されている(図2参照)。
【0061】(磁粉液用分散剤濃度検量線の作成)1l
ビーカーに市販湿式磁粉探傷用蛍光磁粉LY−4700
(商品名:マークテック株式会社 製)0.5gと市販
磁粉液用分散剤BC−700(商品名:マークテック株
式会社 製)5ccとを入れ、よく練った後、水道水を
加えて1lとして、磁粉濃度0.5g/l ,磁粉液用分
散剤濃度0.5%の磁粉液を調製した。同様にして、磁
粉濃度は0.5g/l で一定とし、磁粉液用分散剤濃度
が、それぞれ、1%、2%、3%の磁粉液を調製した。
この4種の磁粉液100ccを、それぞれ200mm×2
50mm×40mmのSUS製バットに入れ(バット底面か
ら液面までの高さ3mm)、各バット毎に、上記測定器具
を垂直にしてそのホルダーHの下端部をバット底面に直
立させると同時に、間隔3を毛細管現象によって上昇す
る磁粉液の上昇が停止するまでの時間をストップウォッ
チで計時すると共に、液面から上昇停止位置までの上昇
高さをスケール目盛63によって測定する作業を行っ
て、4種の磁粉液の各上昇高さの測定値を得た。
【0062】図4は、縦軸に上昇高さ(mm)をとり、横
軸に分散剤濃度(%)をとったグラフに、ここに得た各
上昇高さの測定値をプロットして作成した磁粉液用分散
剤濃度検量線グラフである。
【0063】(評価)水道水1l 当り、上記と同じ蛍光
磁粉を0.5g、上記と同じ磁粉液用分散剤を20cc
の割合で使用して、磁粉液60l (分散剤濃度2%)を
調製した。
【0064】上記磁粉液60l を図5に示す循環撹拌装
置のSUS製タンク10(容量90l )に投入し、液温
を約25℃に保持した状態で、ポンプ20を作動させ、
同図中矢印の通りに磁粉液をパイプ30を通じて循環さ
せて、シャワー40からの散布、回収、散布を168時
間連続して行った。
【0065】磁粉液投入時点から24時間毎にタンク1
0から試料100ccをサンプリングして5種の試料を
得た。この各試料について、上記と同じSUS製バット
と上記測定器具を用い上記と全く同様にして、上昇高さ
の測定並びに上昇停止時間の計時を行い、上昇高さの測
定値と図4の磁粉液用分散剤濃度検量線とを照合するこ
とによって、各試料の磁粉液用分散剤の濃度を求めた結
果を表5に示す。
【0066】
【表5】
【0067】表5から磁粉液に添加されている磁粉液用
分散剤の濃度の経時変化を定量的に数値をもって評価で
きることが確認できる。
【0068】
【発明の効果】本発明I、IIによれば、水又は磁粉液に
添加されている磁粉液用分散剤を容易に定量的に評価す
ることができ、特に、湿式磁粉探傷試験方法実施現場に
おいて連続使用中の磁粉液に添加されている磁粉液用分
散剤濃度の経時変化を容易に数値をもって評価できるか
ら、一定の探傷精度を常に保持することが可能となる。
【0069】また、本発明IIに係る測定器具は、その構
造がシンプルであるから、使い勝手がよく、製作コスト
も安価である。
【0070】従って、本発明の産業利用性は大きく、特
に、鉄鋼業界や自動車業界に大きく貢献するものといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定器具の斜視図。
【図2】図1のA−A′線断面図。
【図3】本発明に係る測定器具の平面図。
【図4】本発明における磁粉液用分散剤濃度検量線グラ
フ。
【図5】本発明の実施例5で使用した循環撹拌装置の一
部縦断面説明図。
【符号の説明】
1 凹状基体 2 中央開口部 21,21′ 対向面 3 間隔 31,31′ 間隔保持部 4,4′、5,5′ スリット 41,41′、51,51′ スプリング機構 6 透明板体 61,62 透明板体面 6
3 スケール目盛 7 表面あらさ標準片 71 標準面 H ホルダー 10 タンク 20 ポンプ 30 パイプ
40 シャワー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−148056(JP,A) 特開 平8−15228(JP,A) 特開 平5−34255(JP,A) 実開 平2−150550(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/72 - 27/90 G01N 11/00 - 13/04 JICSTファイル(JOIS) 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本工業規格比較用表面あらさ標準片
    (以下、「表面あらさ標準片という」)と透明板体とを
    該表面あらさ標準片の標準面と該透明板体の一面とが
    0.1〜1mmの間隔を置いて対面している状態で固定
    し、当該両面が垂直になる姿勢にて、その下端部を磁粉
    液用分散剤が添加されている水又は磁粉液に浸漬して前
    記間隔を上昇する該水又は磁粉液の上昇高さの値を測定
    し、当該測定値によって当該水又は磁粉液に添加されて
    いる磁粉液用分散剤を評価することを特徴とする湿式磁
    粉探傷試験方法に用いられる磁粉液用分散剤の評価方
    法。
  2. 【請求項2】 肉厚板材からなる平面視凹状基体1の中
    央開口部2の対向面21,21′に隣接するスリットと
    の間隔3が0.1〜1mmとなるように二条のスリット
    4,4′及び5,5′を対称的に設けたホルダーHに、
    開口部2側のスリット4,4′を跨いで透明板体6を挿
    入・固定すると共に他方のスリット5,5′を跨いで表
    面あらさ標準片7をその標準面71が該透明板体6の一
    面61に対面するように挿入・固定してなることを特徴
    とする請求項1記載の湿式磁粉探傷試験方法に用いられ
    る磁粉液用分散剤の評価方法に使用する測定器具。
  3. 【請求項3】 透明板体6が、表面あらさ標準片7の標
    準面71と対面していない側の面62にスケール目盛6
    3を付したものである請求項2記載の測定器具。
  4. 【請求項4】 スリット4,4′内に透明板体6を表面
    あらさ標準片7側に向って押圧するスプリング機構4
    1,41′が設けられている請求項2記載の測定器具。
  5. 【請求項5】 スリット5,5′内に表面あらさ標準片
    7を透明板体6側に向って押圧するスプリング機構5
    1,51′が設けられている請求項2記載の測定器具。
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