JP3403842B2 - Soft polyolefin-based three-layer film. - Google Patents
Soft polyolefin-based three-layer film.Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟質ポリオレフィン系
3層フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】従来より、軟質フィルムとしては、ポリ塩
化ビニル系樹脂に多量の可塑剤、安定剤等を配合してな
る組成物を製膜したものが一般的であった。しかしなが
ら、ポリ塩化ビニル系樹脂からなる軟質フィルムは可塑
剤、安定剤等の衛生性に問題があり、また、使用目的が
完了したポリ塩化ビニル系樹脂からなる軟質フィルムの
廃棄物は燃焼すると塩化水素ガス等が発生し、埋立して
も分解しないために環境を汚染する等の問題が指摘され
ている。斯かるポリ塩化ビニル系樹脂からなる軟質フィ
ルムに代わるものとして、ポリオレフィン系樹脂からな
る軟質フィルムが提案されている。
【0003】例えば、(A)プロピレン成分を含有(例
えば、50重量%以上)する非晶質系ポリオレフィンと
結晶性ポリプロピレンを含有してなる組成物、及び
(B)結晶性ポリプロピレンとが少なくとも3層に積層
される積層物からなるフィルムが、極めて優れた柔軟
性、耐熱性、透明性、層間剥離強度(接着性)、低温ヒ
ートシール性等を有し、ポリ塩化ビニルフィルムに匹敵
しうるポリオレフィン系樹脂からなる軟質フィルムの組
成物として提案されている。
【0004】しかしながら、例えば、プロピレン成分
(例えば、50重量%以上)を含有する非晶質系ポリオ
レフィン及び結晶性ポリプロピレンとからなる組成物と
結晶性ポリプロピレンとからなる共押出し積層フィルム
では、成膜性が悪く、良好なポリオレフィン系軟質フィ
ルムが安定して得られない傾向があった。更に、上記の
組成物は、メルトフローレートが高くなり易い傾向があ
り、他の樹脂、特にポリエチレン重合体との共押出積層
フィルムでは、ポリエチレン重合体とのメルトフローレ
ートの差が大きくなり、また、ダイスエル比(押出成形
物の厚み/押出ダイギャップ)が変動し易く、得られる
フィルム等は、膜厚精度、層間接着強度等が大幅に低下
し易い傾向があった。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、上記した
ような状況に鑑み、押出成膜時での成形性不良及び積層
フィルムを成膜する場合でも、メルトフローレートのコ
ントロールが容易であり、ダイスエル比の変動を減少さ
せることにより、膜厚精度が優れ、層間接着強度の低下
等が解消される組成物を中間層に有する軟質ポリオレフ
ィン系3層フィルムの提供を目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明の特徴とする処
は、(A)プロピレン及び/又はブテン−1成分含有量
が50重量%以上の非晶質ポリオレフィン20〜100
重量%と(B)結晶性ポリプロピレンを80〜0重量%
とを含有してなる混合物の97〜80重量%に、(C)
低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体が3〜20
重量%配合されるポリオレフィン系樹脂組成物を中間層
として、その両面にプロピレンを主成分とするポリプロ
ピレンブロック共重合体、ホモポリプロピレン及びエチ
レン3重量%含有のポリプロピレンランダム共重合体の
群から選ばれたいずれか1種のポリプロピレン系樹脂が
積層されてなることを特徴とする軟質ポリオレフィン系
3層フィルムを提供する処にある。
【0007】本発明の中間層に係る(A)非晶質ポリオ
レフィンは、プロピレン及び/又はブテン−1の含有量
が50重量%以上、より好ましくは70〜100重量
%、更に好ましくは85〜95重量%の非晶質オレフィ
ン重合体であればよい。非晶質ポリオレフィンのプロピ
レン及び/又はブテン−1成分含有量が50重量%未満
の場合は、結晶性ポリプロピレンとの相溶性が低下する
傾向があり好ましくない。
【0008】更に、上記に記載の非晶質ポリオレフィン
は、沸騰n−ヘプタン不溶分が70重量%以下、好まし
くは50重量%以下、10重量%以上のものが好まし
い。沸騰n−ヘプタン不溶分が70重量%を越えると、
非晶質部分の比率が少なくなり得られるフィルムは柔軟
性が乏しく、ポリオレフィン系軟質フィルムを得ること
ができない傾向があり好ましくない。更に、上記の非晶
質ポリオレフィンは、好ましくは、数平均分子量が1,
000〜200,000、より好ましくは1,500〜
100,000を例示できる。数平均分子量が200,
000を超えるとフィルムの成形が難しく、1,000
未満では機械的強度(引張強伸度等)が低下する傾向が
あり、好ましくない。また、本発明の非晶質ポリオレフ
ィンは、1種、又は2種以上を組み合わせて用いてもよ
く、特にこのことに制限はない。
【0009】本発明に係る、上記に記載の非晶質ポリオ
レフィンとしては、具体的には、プロピレン成分が主成
分の非晶質ポリオレフィンの場合は、ポリプロピレン、
プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテン−
1共重合体、プロピレン・ブテン−1・エチレン3元共
重合体、プロピレン・ヘキセン−1・オクテン−1の3
元共重合体等を挙げることができる。
【0010】また、上記に記載の非晶質ポリオレフィン
が、ブテン−1成分を主成分とする非晶質ポリオレフィ
ンの場合は、ポリブテン−1、ブテン−1・エチレン共
重合体、ブテン−1・プロピレン共重合体、ブテン−1
・プロピレン・エチレン−3元共重合体、ブテン−1・
ヘキセン−1・オクテン−1−3元共重合体、ブテン−
1・ヘキセン−1・4−メチルペンテン−1−3元共重
合体等を挙げることができる。
【0011】本発明に係る(B)結晶性ポリプロピレン
は、通常、押出成形、ブロー成形等として使用されてい
る一般的なポリプロピレンでよく、沸騰n−ヘプタンの
不溶性のアイソタクチックポリプロピレンを例示でき
る。結晶性ポリプロピレンはプロピレン単独重合体、又
は立体規則性を有するアイソタクチックポリプロピレン
と他のα−オレフィンとの共重合体でもよく、特に制限
はない。この際、α−オレフィンとしては、炭素数2〜
6のα−オレフィン、例えば、エチレン、ブテン−1、
ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテン
−1などが例示でき、特に制限はないがエチレン又はブ
テン−1が好ましい。
【0012】より具体的には、ポリプロピレン単独重合
体,アイソタクチックポリプロピレンとエチレンとの共
重合体として、エチレン成分を50重量%以下、好まし
くは20〜1.0重量%含有するプロピレン・エチレン
のランダム共重合体もしくはブロック共重合体は、アイ
ソタクチックポリプロピレンとブテン−1との共重合体
として、ブテン−1を50重量%以下、好ましくは20
〜1.0重量%含有するプロピレン・ブテン−1のラン
ダム共重合体もしくは又はブロック共重合体等が例示で
きる。また、結晶性ポリプロピレンは、1種又は2種以
上を組む合わせて用いてもよく、特に制限はない。
【0013】本発明に係る、(A)非晶質ポリオレフィ
ンと(B)結晶性ポリプロピレンとからなる混合物は、
上記に記載の非晶質ポリオレフィン単独、又は非晶質ポ
リオレフィンを20〜100重量%、好ましくは30〜
100重量%となるように配合して得ることができる。
非晶質ポリオレフィンが20重量%未満では、充分な柔
軟性を付与することができず、軟質フィルムを得ること
ができない。
【0014】更に、本発明に係る組成物は、(A)非晶
質ポリオレフィンと(B)結晶性ポリプロピレンとから
なる混合物に、(C)低結晶性エチレン−α−オレフィ
ン共重合体を均一に配合したものが好ましい。(C)低
結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体の配合量は、
(A)非晶質ポリオレフィンと(B)結晶性ポリプロピ
レンとからなる相成物の80〜97重量%に対して、2
0〜3重量%配合するのが好ましい。低結晶性エチレン
−α−オレフィン共重合体の配合量が20重量%を越え
ると、本発明の組成物からなるポリオレフィン系フィル
ムは耐熱性が低下する傾向があり好ましくない。低結晶
性エチレン−α−オレフィン共重合体の配合量が3重量
%未満であると、押出し成形時等でのメルトフローレー
トのコントロールが難しい傾向があり、成膜時でのダイ
スエル比が変動し易く、膜厚精度が低下するのを解消す
る事が出来ず、また積層フィルムにする際には、積層フ
ィルムの層間剥離強度の向上が期待できない傾向があり
好ましくない。
【0015】低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合
体としては、結晶化度3−20%、エチレン含有量85
〜95モル%、密度0.86〜0.91、MI(190
℃)0.1〜40、融点(DSCで測定)60〜90℃
の範囲のエチレン−ブテン−1−ランダム非晶質もしく
は低結晶性のエチレン−プロピレンランダム共重合体を
例示でき、特に、融点60〜90℃、エチレン含有量8
5〜95モル%のエチレン−ブテン−1−ランダム共重
合体が好ましいものとして例示できる。この際、結晶化
度はX線回折測定により、[100]面の回折位置に結
晶ピークがあり、そのピーク面積を全体の強度で割り付
けた値を示したものであり、また融点はDSC測定にお
けるピーク位置によって判定した値である。これらの範
囲内の低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体は、
ポリオレフィンとの相溶性に優れ、ポリオレフィン系樹
脂等の柔軟性、耐衝撃性、ヒートシール性、透明性等を
改良する傾向があり、フィルムに優れた膜厚精度(外
観)を付与することができる。
【0016】更に、本発明に係るポリオレフィン系樹脂
組成物には、所望に応じて各種添加剤、充填剤、例え
ば、耐熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、
滑剤、核剤、難撚剤、顔料または染料、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、マイカ、タル
ク、クレー等を添加することができる。また、その他の
熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー等を必要に応じて
配合してもよい。
【0017】本発明に係るポリオレフィン系樹脂組成物
の製造方法は、先ず、上記の(A)プロピレン及び/又
はブテン−1成分含有量50重量%以上の非晶質ポリオ
レフィン20〜100重量%と(B)結晶性ポリプロピ
レン80〜0重量%、更に必要に応じてその他の添加物
を加熱溶融して混練する。混練は、上記の各成分が溶融
する温度で、通常,180〜250℃で約30分間行な
うことを例示できる。溶融混練は、適宜な公知の方法、
例えば、加圧二−ダー、バンバリーミキサー、ロール等
の混練機、1軸または2軸押出機等を用いて、例えば、
ペレット状に造粒して行なうことができる。
【0018】次いで、上記で得られた混合物の80〜9
7重量%に(C)低結晶性エチレン−α−オレフィン共
重合体20〜3重量%を均一に配合する。均一に配合す
る方法としては、上記で得られた組成物のペレットと低
結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体のペレット
を、ヘンシエルミキサー、リボンブレンダー等で混合を
行なった後、1軸または2軸押出機、バンバリーミキサ
ー、加圧ニーダー等で溶融混練する方法等を例示でき
る。また、本発明の組成物は、(A)プロピレン及び/
又はブテン−1成分含有量が50重量%以上の非晶質ポ
リオレフィン、(B)結晶性ポリプロピレン及び(C)
低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体とをヘンシ
エルミキサー、リボンブレンダー等で混合を行なった
後、1軸または2軸押出機、バンバリーミキサー、加圧
ニーダー等で溶融混練する方法でもよい。
【0019】本発明に係わるポリオレフィン系樹脂組成
物は、相溶性、耐熱性、成形性等が改良されているため
に、該組成物を中間層として、その両面にプロピレンを
主成分とするポリプロピレンブロック共重合体、ホモポ
リプロピレン及びエチレン3重量%含有のポリプロピレ
ンランダム共重合体の群から選ばれたいずれか1種のポ
リプロピレン系樹脂を積層した3層フィルムは、柔軟
性、層間剥離強度(接着性)、膜厚精度が優れたものに
なる。本発明の用途としては、各種用途、例えば、食品
包装用、繊維包装用、メディカル、工業資材用途などが
ある。
【0020】
【作用】本発明は、特定された特定量のプロピレン及び
/又はブテン−1成分含有する非晶質ポリオレフィンに
特定量の結晶性ポリプロピレンを含有してなる特定量の
混合物に、特定量の低結晶性エチレン−α−オレフィン
共重合体を均一に配合してなるポリオレフィン系樹脂組
成物を中間層としてなる3層フィルムである。こうする
ことによって、押出し成膜時での成形性不良及び積層フ
ィルムを成膜する場合にも、メルトフローレートのコン
トロールが容易になり、ダイスエル比変動が減少し、成
形時での膜厚精度、積層フィルムの層間接着強度等の低
下等が解消され、柔軟性等が優れたポリオレフィン系樹
脂からなる軟質フィルムを提供できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。但し、本発明は、下記実施例のみに制限されないの
は勿論である。この際、本発明の下記の実施例における
各検査項目は下記の方法によって測定を行なった。
[膜厚精度(μ)]:幅方向の厚さ階差。
[剥離強度(kg/cm)]:フィルムを各々2枚を重
ね合わせ、180℃でヒートシールした後、15mm幅
の試験片を作成し、180度剥離強度を測定し評価し
た。
【0022】実施例1
[組成物の調製]
(A)密度0.86g/cm3、プロピレン含有量65
重量%、ブテン−1含有量35重量%、溶融粘度10,
000cps(190℃)の非晶質ポリオレフィン系樹
脂50重量%と、(B)密度0.90g/cm3、メル
トフローレート(MFR)(230℃)1.0g/10
min.の結晶性ポリプロピレン系樹脂50重量%を混
合し、230℃で30分間溶融混練造粒してペレットを
得た。上記で得たペレット95重量%に、(C)密度
0.88g/cm3、メルトフローレート(MFR)
(190℃)3.6g/10min.、エチレン含有量
90モル%の低結晶性エチレン−ブテン−1−ランダム
共重合体5重量%を均一に配合した。得られた配合物
は、230℃に加熱された2軸スクリューを有する押出
機で溶融混練した後造粒してペレットの組成物を製造し
た。
【0023】{積層フィルムの成形}
上記で製造した組成物を(a)層に、また、密度0.9
g/cm3、メルトフローレート(MFR)(230
℃)8.2g/10min.、融点161℃、のポリプ
ロピレン系ブロック共重合体を(b)層に用いた。
(b)/(a)/(b)の3層構成の積層フィルムが表
1の厚さになるようにし、3層各々独立した3台の押出
機及びこれに連結した3層Tダイスを用いて、厚み調整
をしながら3層に溶融押出した。引続き、エアーナイフ
及び表面温度40℃の冷却ロールで冷却しながら引き取
り表1の積層フィルムを得た。該積層フィルムの幅方向
の厚さ階差、(a)層と(b)層の剥離強度を表2に示
す。
【0024】実施例2
(b)層に、密度0.9g/cm3,メルトフローレー
ト(MFR)(230℃)13.0g/10min.,
融点161℃のホモポリプロピレン樹脂を使用すること
以外は実施例1と同様にして表1に示した構成を有する
積層フィルムを得た。該積層フィルムの幅方向の厚み階
差、(a)層と(b)層の剥離強度を表2に示す。
【0025】実施例3
(b)層が、密度0.90g/cm3,メルトフローレ
ート(MFR)(230℃)9.0g/10min.,
融点142℃のエチレン含有量3重量%のエチレン−プ
ロピレンランダム共重合体であること以外は実施例1と
同様にして表1に示した構成を有する積層フィルムを得
た。該積層フィルムの幅方向の厚み階差、(a)層と
(b)層の剥離強度を表2に示す。
【0026】比較例1
組成物が、(A)密度0.86g/cm3、プロピレン
含有量65重量%、ブテン−1含有量35重量%、溶融
粘度10,000cps(190℃)の非晶質ポリオレ
フィン系樹脂50重量%と、(B)密度0.90g/c
m3、メルトフローレート(MFR)(230℃)1.
0g/10min.の結晶性ポリプロピレン系樹脂50
重量%を混合し、230℃で30分間溶融混練造粒した
ペレットであること以外は実施例1と同様にして表1に
示した構成の積層フィルムを得た。該積層フィルムの幅
方向の厚み階差、(a)層と(b)層の剥離強度を表2
に示す。
【0027】比較例2
組成物が、(A)密度0.86g/cm3、プロピレン
含有量65重量%、ブテン−1含有量35重量%、溶融
粘度10,000cps(190℃)の非晶質ポリオレ
フィン系樹脂50重量%と、(B)密度0.90g/c
m3、メルトフローレート(MFR)(230℃)1.
0g/10min.の結晶性ポリプロピレン系樹脂50
重量%を混合し、230℃で30分間溶融混練造粒した
ペレットであること及び(b)層が密度0.9g/cm
3,メルトフローレート(MFR)(230℃)13.
0g/10min.,融点161℃のホモポリプロピレ
ン樹脂であること以外は実施例1と同様にして表1に示
した構成を有する積層フィルムを得た。該積層フィルム
の幅方向の厚み階差、(a)層と(b)層の剥離強度を
表2に示す。
【0028】比較例3
組成物が、(A)密度0.86g/cm3、プロピレン
含有量65重量%、ブテン−1含有量35重量%、溶融
粘度10,000cps(190℃)の非晶質ポリオレ
フィン系樹脂50重量%と、(B)密度0.90g/c
m3、メルトフローレート(MFR)(230℃)1.
0g/10min.の結晶性ポリプロピレン系樹脂50
重量%を混合し、230℃で30分間溶融混練造粒した
ペレットであること、及び(b)層が密度0.90g/
cm3,メルトフローレート(MFR)(230℃)
9.0g/10min.,融点142℃のエチレン含有
量3重量%のエチレン−ポリプロピレンランダム共重合
体であること以外は実施例1と同様にして表1に示した
構成を有する積層フィルムを得た。該積層フィルムの幅
方向の厚み階差、(a)層と(b)層の剥離強度を表2
に示す。
【0029】比較例4
組成物が、(A)密度0.86g/cm3、プロピレン
含有量65重量%、ブテン−1含有量35重量%、溶融
粘度10,000cps(190℃)の非晶質ポリオレ
フィン系樹脂50重量%と、(B)密度0.90g/c
m3、メルトフローレート(MFR)(230℃)1.
0g/10min.の結晶性ポリプロピレン系樹脂50
重量%を混合し、230℃で30分間溶融混練造粒した
ペレットであること、及び(b)層が密度0.92g/
cm3,メルトフローレート(MFR)(190℃)
4.0g/10min.,融点110℃の低密度ポリエ
チレン(LDPE)であること以外は実施例1と同様に
して表1に示した構成を有する積層フィルムを得た。該
積層フィルムの幅方向の厚み階差、(a)層と(b)層
の剥離強度を表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】【0032】
【発明の効果】本発明の組成物が溶融押出されて得られ
るフィルムは、溶融押出の際のダイスエル比の変動が小
さく、膜厚変動が減少し 優れた膜厚精度を有するフィ
ルムである。しかも、該フィルムは柔軟性、耐熱性等が
優れたものである。更に、積層フィルムを製膜する場
合、接着性が乏しいために、接着層を介在させる必要が
あるフィルム(例えばポリオレフィン系樹脂)であって
も、本発明の組成物からなる層と積層させると、接着層
がなくとも優れた接着強度を有する積層フィルムを得る
ことができる。また、本発明の組成物からなるフィルム
(積層フィルムを含む)の用途としては、各種の包装資
材に使用でき、例えば、食品包装用、繊維包装用、メデ
ィカル用、工業資材等の包装フィルム等を例示できる。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a soft polyolefin-based three-layer film. 2. Description of the Related Art Conventionally, as a flexible film, a film obtained by blending a polyvinyl chloride resin with a large amount of a plasticizer, a stabilizer and the like has been generally used. However, a soft film made of a polyvinyl chloride resin has a problem in sanitary properties such as a plasticizer and a stabilizer. It has been pointed out that gas and the like are generated and do not decompose even when landfilled, thus polluting the environment. As an alternative to such a soft film made of a polyvinyl chloride resin, a soft film made of a polyolefin resin has been proposed. For example, (A) a composition comprising an amorphous polyolefin containing a propylene component (for example, 50% by weight or more) and crystalline polypropylene, and (B) at least three layers of crystalline polypropylene Polyolefin-based film, which has excellent flexibility, heat resistance, transparency, delamination strength (adhesion), low-temperature heat sealability, etc., and is comparable to polyvinyl chloride film It has been proposed as a composition of a flexible film made of a resin. However, for example, in the case of a co-extruded laminated film comprising a composition comprising an amorphous polyolefin containing a propylene component (for example, 50% by weight or more) and a crystalline polypropylene and a crystalline polypropylene, a film-forming property And there was a tendency that a good polyolefin-based soft film could not be stably obtained. Furthermore, the above composition tends to have a high melt flow rate, and other resins, particularly in a co-extruded laminated film with a polyethylene polymer, have a large difference in the melt flow rate with the polyethylene polymer, and In addition, the die swell ratio (thickness of the extruded product / extrusion die gap) was liable to fluctuate, and the resulting film and the like tended to have significantly reduced film thickness accuracy, interlayer adhesion strength, and the like. SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above-mentioned circumstances, the present invention provides a method for controlling the melt flow rate even when the moldability is poor at the time of extrusion film formation and a laminated film is formed. It is an object of the present invention to provide a soft polyolefin-based three-layer film having a composition in an intermediate layer, which is easy and reduces the variation in die swell ratio, thereby improving the film thickness accuracy and eliminating a decrease in interlayer adhesive strength and the like. The feature of the present invention is that (A) an amorphous polyolefin having a propylene and / or butene-1 component content of 50% by weight or more is 20 to 100%.
% By weight and (B) 80 to 0% by weight of crystalline polypropylene
To 97 to 80% by weight of the mixture containing (C)
3 to 20 low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer
% By weight of a polyolefin resin composition as an intermediate layer, on both surfaces of which are selected from the group consisting of a polypropylene block copolymer containing propylene as a main component, a homopolypropylene, and a polypropylene random copolymer containing 3% by weight of ethylene. An object of the present invention is to provide a soft polyolefin-based three-layer film characterized by laminating any one type of polypropylene-based resin. The amorphous polyolefin (A) according to the present invention has a propylene and / or butene-1 content of 50% by weight or more, preferably 70 to 100% by weight, and more preferably 85 to 95% by weight. What is necessary is just a weight% of an amorphous olefin polymer. When the content of the propylene and / or butene-1 component of the amorphous polyolefin is less than 50% by weight, the compatibility with the crystalline polypropylene tends to decrease, which is not preferable. Further, the above-mentioned amorphous polyolefin preferably has a boiling n-heptane insoluble content of 70% by weight or less, preferably 50% by weight or less and 10% by weight or more. When the boiling n-heptane insoluble content exceeds 70% by weight,
A film obtained by reducing the ratio of the amorphous portion is poor in flexibility and tends to fail to obtain a polyolefin-based soft film, which is not preferable. Further, the amorphous polyolefin preferably has a number average molecular weight of 1,
000-200,000, more preferably 1,500-
100,000 can be exemplified. Number average molecular weight 200,
If it exceeds 000, it is difficult to form a film,
If it is less than 10, the mechanical strength (tensile elongation, etc.) tends to decrease, which is not preferable. The amorphous polyolefin of the present invention may be used alone or in combination of two or more, and there is no particular limitation. As the above-mentioned amorphous polyolefin according to the present invention, specifically, in the case of an amorphous polyolefin having a propylene component as a main component, polypropylene,
Propylene / ethylene copolymer, propylene / butene
1 copolymer, propylene / butene-1 / ethylene terpolymer, propylene / hexene-1 / octene-1
And the like. When the above-mentioned amorphous polyolefin is an amorphous polyolefin having a butene-1 component as a main component, polybutene-1, butene-1 · ethylene copolymer, butene-1 · propylene Copolymer, butene-1
・ Propylene / ethylene terpolymer, butene-1
Hexene-1 / octene-1-3 terpolymer, butene-
1-hexene-1,4-methylpentene-1-terpolymer and the like. The crystalline polypropylene (B) according to the present invention may be a general polypropylene which is usually used for extrusion molding, blow molding and the like, and examples thereof include boiling n-heptane insoluble isotactic polypropylene. The crystalline polypropylene may be a propylene homopolymer or a copolymer of isotactic polypropylene having stereoregularity and another α-olefin, and is not particularly limited. At this time, the α-olefin has 2 to 2 carbon atoms.
6, α-olefins such as ethylene, butene-1,
Examples thereof include pentene-1, hexene-1, heptene-1, and octene-1, and there is no particular limitation, but ethylene or butene-1 is preferred. More specifically, as a homopolymer of polypropylene or a copolymer of isotactic polypropylene and ethylene, a propylene / ethylene containing 50% by weight or less, preferably 20 to 1.0% by weight of an ethylene component is used. The random copolymer or the block copolymer is a copolymer of isotactic polypropylene and butene-1 and contains butene-1 in an amount of 50% by weight or less, preferably 20% by weight or less.
Examples thereof include a random copolymer or block copolymer of propylene / butene-1 containing 1.0 to 1.0% by weight. The crystalline polypropylene may be used alone or in combination of two or more, and there is no particular limitation. The mixture according to the present invention comprising (A) an amorphous polyolefin and (B) a crystalline polypropylene,
The amorphous polyolefin described above alone or 20 to 100% by weight of the amorphous polyolefin, preferably 30 to 100% by weight.
It can be obtained by being blended so as to be 100% by weight.
If the amount of the amorphous polyolefin is less than 20% by weight, sufficient flexibility cannot be imparted, and a flexible film cannot be obtained. Further, the composition according to the present invention is obtained by uniformly mixing (C) a low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer with a mixture comprising (A) an amorphous polyolefin and (B) a crystalline polypropylene. The compounded one is preferable. (C) The compounding amount of the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer is as follows:
With respect to 80 to 97% by weight of the composite comprising (A) amorphous polyolefin and (B) crystalline polypropylene, 2
It is preferable to add 0 to 3% by weight. If the amount of the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer exceeds 20% by weight, the heat resistance of the polyolefin-based film comprising the composition of the present invention tends to decrease, which is not preferable. If the amount of the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer is less than 3% by weight, it is difficult to control the melt flow rate during extrusion molding and the like, and the die swell ratio during film formation varies. It is not preferable because it is not easy to prevent a decrease in film thickness accuracy, and when a laminated film is formed, an improvement in the delamination strength of the laminated film cannot be expected. The low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer has a crystallinity of 3 to 20% and an ethylene content of 85.
~ 95 mol%, density 0.86-0.91, MI (190
° C) 0.1-40, melting point (measured by DSC) 60-90 ° C
Ethylene-butene-1-random amorphous or low-crystalline ethylene-propylene random copolymer having a melting point of 60 to 90 ° C. and an ethylene content of 8
A preferred example is 5-95 mol% of an ethylene-butene-1-random copolymer. At this time, the crystallinity was a value obtained by X-ray diffraction measurement having a crystal peak at the diffraction position on the [100] plane, and dividing the peak area by the entire intensity. This is a value determined based on the peak position. Low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer in these ranges,
It has excellent compatibility with polyolefins and tends to improve the flexibility, impact resistance, heat sealability, transparency, etc. of polyolefin resins, etc., and can give excellent film thickness accuracy (appearance) to films. . The polyolefin resin composition according to the present invention may further contain various additives and fillers, if desired, such as heat stabilizers, antioxidants, light stabilizers, antistatic agents, and the like.
Lubricants, nucleating agents, twisting agents, pigments or dyes, calcium carbonate, barium sulfate, magnesium hydroxide, mica, talc, clay and the like can be added. Further, other thermoplastic resins, thermoplastic elastomers and the like may be blended as necessary. The method for producing a polyolefin resin composition according to the present invention comprises: (A) 20 to 100% by weight of an amorphous polyolefin having a propylene and / or butene-1 component content of 50% by weight or more; B) 80 to 0% by weight of a crystalline polypropylene and, if necessary, other additives are heated and melted and kneaded. The kneading can be exemplified to be carried out at a temperature at which each of the above components melts, usually at 180 to 250 ° C. for about 30 minutes. Melt kneading is performed by an appropriate known method,
For example, using a kneader such as a pressure kneader, a Banbury mixer, or a roll, a single-screw or twin-screw extruder, for example,
Granulation into pellets can be performed. Next, 80 to 9 of the mixture obtained above
20% to 3% by weight of (C) a low crystalline ethylene-α-olefin copolymer is uniformly blended with 7% by weight. As a method of uniformly blending, after mixing the pellets of the composition obtained above and the pellets of the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer with a Hensiel mixer, a ribbon blender, and the like, Examples of the method include melt kneading with a twin-screw extruder, a Banbury mixer, a pressure kneader, and the like. Further, the composition of the present invention comprises (A) propylene and / or
Or an amorphous polyolefin having a butene-1 component content of 50% by weight or more, (B) a crystalline polypropylene, and (C)
A method in which the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer is mixed with a Henschel mixer, a ribbon blender, or the like, and then melt-kneaded with a single- or twin-screw extruder, a Banbury mixer, a pressure kneader, or the like. Since the polyolefin resin composition according to the present invention has improved compatibility, heat resistance, moldability, etc., the composition is used as an intermediate layer, and a polypropylene block containing propylene as a main component on both surfaces thereof. A three-layer film obtained by laminating any one type of polypropylene resin selected from the group consisting of a copolymer, homopolypropylene, and a polypropylene random copolymer containing 3% by weight of ethylene has flexibility, delamination strength (adhesion). This results in excellent film thickness accuracy. The use of the present invention includes various uses, for example, food packaging, textile packaging, medical use, industrial material use, and the like. According to the present invention, a specified amount of a mixture of a specified amount of an amorphous polyolefin containing a specified amount of propylene and / or a butene-1 component and a specified amount of crystalline polypropylene, Is a three-layer film comprising, as an intermediate layer, a polyolefin-based resin composition obtained by uniformly blending the low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer described above. This makes it easy to control the melt flow rate even when forming a laminated film and poor moldability at the time of extrusion film formation, reduces the die swell ratio, and improves the film thickness accuracy at the time of molding. It is possible to provide a flexible film made of a polyolefin-based resin having excellent flexibility and the like, in which a decrease in interlayer adhesion strength and the like of the laminated film is eliminated. The present invention will be described below in more detail with reference to examples. However, it goes without saying that the present invention is not limited to only the following examples. At this time, each inspection item in the following examples of the present invention was measured by the following method. [Film thickness accuracy (μ)]: Difference in thickness in the width direction. [Peeling strength (kg / cm)]: After two films were laminated and heat-sealed at 180 ° C., a 15 mm wide test piece was prepared, and the 180 ° peel strength was measured and evaluated. Example 1 [Preparation of Composition] (A) Density 0.86 g / cm 3 , propylene content 65
Wt%, butene-1 content 35 wt%, melt viscosity 10,
000 cps (190 ° C.), 50% by weight of amorphous polyolefin resin, (B) density 0.90 g / cm 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C.) 1.0 g / 10
min. Was mixed and melt-kneaded and granulated at 230 ° C. for 30 minutes to obtain pellets. 95% by weight of the pellets obtained above were added to (C) a density of 0.88 g / cm3 and a melt flow rate (MFR).
(190 ° C.) 3.6 g / 10 min. And 5% by weight of a low-crystalline ethylene-butene-1-random copolymer having an ethylene content of 90 mol% were uniformly blended. The obtained compound was melt-kneaded with an extruder having a twin screw heated to 230 ° C., and then granulated to produce a pellet composition. {Forming of Laminated Film} The composition prepared above was added to the layer (a) and the density was 0.9.
g / cm 3 , melt flow rate (MFR) (230
C) 8.2 g / 10 min. A polypropylene-based block copolymer having a melting point of 161 ° C. was used for the layer (b).
The three-layer laminated film of (b) / (a) / (b) was made to have the thickness shown in Table 1, and three independent extruders were used for each of the three layers and a three-layer T die connected thereto. And melt-extruded into three layers while adjusting the thickness. Subsequently, the laminated film shown in Table 1 was obtained while cooling with an air knife and a cooling roll having a surface temperature of 40 ° C. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer. Example 2 The density of 0.9 g / cm 3 and the melt flow rate (MFR) (230 ° C.) of 13.0 g / 10 min. ,
A laminated film having the structure shown in Table 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that a homopolypropylene resin having a melting point of 161 ° C. was used. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer. Example 3 A layer (b) having a density of 0.90 g / cm 3 and a melt flow rate (MFR) (230 ° C.) of 9.0 g / 10 min. ,
A laminated film having the structure shown in Table 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the ethylene-propylene random copolymer having a melting point of 142 ° C. and an ethylene content of 3% by weight was used. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer. Comparative Example 1 The composition was (A) an amorphous material having a density of 0.86 g / cm 3 , a propylene content of 65% by weight, a butene-1 content of 35% by weight, and a melt viscosity of 10,000 cps (190 ° C.). 50% by weight of polyolefin resin and (B) density of 0.90 g / c
m 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C.)
0 g / 10 min. Crystalline polypropylene resin 50
% Of the mixture and melt-kneaded and granulated at 230 ° C. for 30 minutes to obtain a laminated film having the structure shown in Table 1 in the same manner as in Example 1. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer.
Shown in Comparative Example 2 The composition was (A) an amorphous material having a density of 0.86 g / cm 3 , a propylene content of 65% by weight, a butene-1 content of 35% by weight, and a melt viscosity of 10,000 cps (190 ° C.). 50% by weight of polyolefin resin and (B) density of 0.90 g / c
m 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C.)
0 g / 10 min. Crystalline polypropylene resin 50
Wt.%, Melt-kneaded and granulated at 230 ° C. for 30 minutes, and the layer (b) has a density of 0.9 g / cm.
3. Melt flow rate (MFR) (230 ° C)
0 g / 10 min. A laminated film having the structure shown in Table 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the resin was a homopolypropylene resin having a melting point of 161 ° C. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer. Comparative Example 3 The composition was (A) an amorphous material having a density of 0.86 g / cm 3 , a propylene content of 65% by weight, a butene-1 content of 35% by weight, and a melt viscosity of 10,000 cps (190 ° C.). 50% by weight of polyolefin resin and (B) density of 0.90 g / c
m 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C.)
0 g / 10 min. Crystalline polypropylene resin 50
Wt.%, Melt kneaded and granulated at 230 ° C. for 30 minutes, and the layer (b) has a density of 0.90 g /
cm 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C)
9.0 g / 10 min. A laminated film having the structure shown in Table 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the ethylene-polypropylene random copolymer having a melting point of 142 ° C. and an ethylene content of 3% by weight was used. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer.
Shown in Comparative Example 4 The composition was (A) an amorphous material having a density of 0.86 g / cm 3 , a propylene content of 65% by weight, a butene-1 content of 35% by weight, and a melt viscosity of 10,000 cps (190 ° C.). 50% by weight of polyolefin resin and (B) density of 0.90 g / c
m 3 , melt flow rate (MFR) (230 ° C.)
0 g / 10 min. Crystalline polypropylene resin 50
Wt.%, Melt kneaded and granulated at 230 ° C. for 30 minutes, and (b) layer has a density of 0.92 g /
cm 3 , melt flow rate (MFR) (190 ° C.)
4.0 g / 10 min. A laminated film having the configuration shown in Table 1 was obtained in the same manner as in Example 1 except that the low-density polyethylene (LDPE) having a melting point of 110 ° C. was used. Table 2 shows the thickness difference in the width direction of the laminated film and the peel strength between the (a) layer and the (b) layer. [Table 1] [Table 2] The film obtained by melt-extruding the composition of the present invention is a film having a small variation in the die swell ratio during the melt extrusion, a small variation in the film thickness and an excellent film thickness accuracy. is there. Moreover, the film is excellent in flexibility, heat resistance and the like. Furthermore, when a laminated film is formed, even a film (for example, a polyolefin-based resin) that requires an adhesive layer to be interposed due to poor adhesiveness, when laminated with a layer composed of the composition of the present invention, A laminated film having excellent adhesive strength can be obtained without an adhesive layer. In addition, films (including laminated films) comprising the composition of the present invention can be used for various packaging materials, for example, packaging films for food packaging, textile packaging, medical use, industrial materials, and the like. Can be illustrated.
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI (C08L 23/20 23:08) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 B32B 27/00 - 27/42 ──────────────────────────────────────────────────の Continuation of the front page (51) Int.Cl. 7 identification code FI (C08L 23/20 23:08) (58) Investigated field (Int.Cl. 7 , DB name) C08L 23/00-23 / 36 B32B 27/00-27/42
Claims (1)
成分含有量が50重量%以上の非晶質ポリオレフィン2
0〜100重量%と(B)結晶性ポリプロピレン80〜
0重量%とを含有してなる混合物の80〜97重量%に
(C)低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体を2
0〜3重量%配合するポリオレフィン系樹脂組成物を中
間層として、その両面にプロピレンを主成分とするポリ
プロピレンブロック共重合体、ホモポリプロピレン及び
エチレン3重量%含有のポリプロピレンランダム共重合
体の群から選ばれたいずれか1種のポリプロピレン系樹
脂が積層されてなることを特徴とする軟質ポリオレフィ
ン系3層フィルム。(57) [Claims] (1) Propylene and / or butene-1
Amorphous polyolefin 2 having a component content of 50% by weight or more
0 to 100% by weight and (B) crystalline polypropylene 80 to
(C) low-crystalline ethylene-α-olefin copolymer in 80 to 97% by weight of the mixture containing 0% by weight.
A polyolefin-based resin composition containing 0 to 3% by weight is selected as an intermediate layer, and a polypropylene block copolymer containing propylene as a main component, a homopolypropylene, and a polypropylene random copolymer containing 3% by weight of ethylene on both surfaces thereof. A soft polyolefin-based three-layer film, characterized in that any one of the above-mentioned polypropylene-based resins is laminated.
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