JP3401615B2 - コンバインドサイクルシステムとその夏期における吸気冷却方法 - Google Patents

コンバインドサイクルシステムとその夏期における吸気冷却方法

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JP3401615B2
JP3401615B2 JP34359397A JP34359397A JP3401615B2 JP 3401615 B2 JP3401615 B2 JP 3401615B2 JP 34359397 A JP34359397 A JP 34359397A JP 34359397 A JP34359397 A JP 34359397A JP 3401615 B2 JP3401615 B2 JP 3401615B2
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吉秀 中村
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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願は、ガスタービンとガ
スタービンの廃ガスを熱源とする蒸気タービンを有する
電力・動力発生用コンバインドサイクルシステムにおい
て、ガスタービンの吸気冷却とこの吸気への水噴霧及び
コンバインドサイクルシステムの吸気冷却方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、ガスタービンとガスタービンの廃
ガスを熱源とする蒸気タービンを有するコンバインドサ
イクルシステムが、その熱効率の高さ、環境性などから
設置が増加しており、原子力発電についでの第2のベー
スシステムとも言える基幹発電システムになりつつあ
る。
【0003】しかし、コンバインドサイクルシステムに
おいては、ガスタービンが夏期などの吸気温度が高くな
った場合に空気密度が低下して吸入空気質量が減少する
が、一方コンプレッサーの圧縮仕事はその割には大きく
変わらないので、ガスタービン出力が大きく低下する現
象がある。またガスタービンを流れる空気の量が少なく
なると、当然ガスタービンの廃ガスを熱源とする蒸気タ
ービンの出力も同様に低下する。その結果、総合出力は
冬場の85%程度になる。
【0004】一方、年間を通じての電力需要のピークは
夏期の昼間に起きているが、この最も出力が望まれる場
合にコンバインドサイクルシステムの出力が大幅に低下
することは、コンバインドサイクルシステムの設置が漸
次増加するにつれて、電力供給能力への影響は大きいも
のになりつつある。
【0005】この最も出力が望まれる場合に陥る出力低
下に対して従来から種々の技術提案がなされている。そ
れらの提案の多くはガスタービンの吸気を冷却して総合
出力を回復するものである。この例としては実開昭64
−36631がある。
【0006】従来からガスタービンの吸気を冷却する方
法としては、燃料であるLNGの蒸発熱エネルギーで冷
却する方法、夜間電力で製氷してその融解熱で冷却する
方法、液体空気で冷却する方法及び廃熱回収熱交換器か
ら排出されたガスの熱エネルギーをさらに吸収冷却サブ
システムの加熱熱源として利用して、このシステムから
の冷熱を利用する方法などが知られている。前記夜間電
力で製氷する例としては特開平7−180566があ
る。また、ガスタービンの吸気に水を噴霧する方法があ
り、用途は異なるが、航空用ガスタービンに使用されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】夏期のガスタービンの
出力を冬期または冬期近くの出力まで上げるためには、
吸気を冬期または冬期近くの温度まで下げることが必要
となる。しかし日本の夏期は湿度が高くて吸気温度を下
げるには多量の水蒸気を凝縮させる必要があり、そのた
めに吸気温度を冬期または冬期近くまで下げようとする
と吸気からの吸収熱量の約半分を水蒸気の凝縮に充てる
ことになる。
【0008】そして、吸気温度をより下げるには冷却す
る側の温度をより下げることが重要である。しかし冷却
管の温度を氷点以下に下げると冷却管に着氷が生じる。
氷は熱伝導率が冷却管の金属材料よりは大きく劣るので
冷却効果も大幅に低下する。したがって、冷媒の温度は
氷点より下げるのは不利であるのでそれを避けようとす
ると、特に吸気冷却の終わる箇所では、冷却管の温度と
吸気との温度差が少なくなる。そのために冷却管のフィ
ンを含めた表面積は大きくなり、冷却管が占める容積も
大きくなり、それによってそこを通過する吸気の圧力損
失も大きくなる。
【0009】一方、吸気温度を下げるためのエネルギー
使用量及びそれを用いる設備は、とても無視できるもの
からは程遠くて、できるだけ小さいものが望ましい。こ
の様な状況で吸気を冷却する熱量の約半分を水蒸気凝縮
に費やすのはコスト的にも望ましくない。
【0010】また、単に吸気に水を噴霧する方法がある
が、水滴はその径が大きいほどコンプレッサー翼の腐食
に悪影響がある。そして水滴が吸収したダストはこの水
滴が蒸発する際にコンプレッサー翼面に堆積しやすい
(特開平9−119321参照)。また、水滴に溶解し
た物質も水滴が蒸発する際に堆積しやすい。ダストなど
が翼面に堆積するとコンプレッサーの効率が低下して熱
効率及び出力に悪影響ある。したがって保全及び性能の
面から常水をコンプレッサーに入れることは好ましく
ない。
【0011】そして全負荷時に吸気に水を噴霧する量が
多い場合、コンプレッサー内の冷却効果によりコンプレ
ッサー駆動力を少なくしてその分を出力増加に回すこと
が出来る。しかしコンプレッサー内で冷却効果が出る前
の作動空気の密度・速度は大きく変わらないので、燃焼
ガスによるタービン発生動力のレベルは冬期より確実に
低い。そのため冬期並の出力を得るためには多量の水を
噴射する必要があり、そして多量の水の付加は、燃焼前
の作動空気の温度を下げるので必要燃料の増加になり熱
効率に良くない。
【0012】なお航空機用のガスタービンに水噴射する
場合はコンプレッサー駆動力が少なくなる分さらにロー
ター回転数を多少増加できるので出力増加が容易であ
る。一方本出願におけるガスタービンは、ローター回転
数は一定であるので、吸気量の増加は少なく、コンプレ
ッサー駆動力の減少分がそのまま出力増加につながる。
【0013】そのために出力を大幅に増加するには多量
の水噴霧が必要になる。また、噴霧する水を貯蔵して置
くための大型のタンクも必要になるが、夏期のピーク対
応における将来の方向としては、短時間の出力増加は、
揚水発電やピーク用ガスタービンで主に対応するので、
コンバインドサイクルシステムにはより長時間の対応が
望まれている。そうなると吸気に水を噴霧するだけの対
応は、多量の水の準備が伴う。
【0014】そこで、本出願では、エネルギー使用量の
小さい(冷却容量の小さい)システムで実質的に大きな
吸気冷却効果を有し、そして吸気の圧力損失を少なく、
また水噴霧による悪影響が少ないコンバインドサイクル
システムとその夏期における吸気冷却方法に関する。
【0015】
【課題を解決するための手段】
【0016】請求項1(図1,6,9,12,13
連)は、コンプレッサーからの吸気で作動するガスター
ビンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エネルギ
ーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギーで動力
を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサイクル
システムにおいて、上記コンプレッサーの上流側に吸気
室を有し、吸気室の入り口側にはフィルターを有し、フ
ィルターよりコンプレッサー側に噴霧器を配置し、フィ
ルターを通過した吸気をフィルターと噴霧器の間で冷却
し、この冷却では凝縮水を発生させ、この凝縮水にはフ
ィルターを通過したダストを吸着させ、そしてダストが
減少して冷却された吸気に前記凝縮水及び又は供給水を
前記噴霧器から噴霧してコンプレッサー吸気にミストを
混入し、そしてコンプレッサー内で少なくとも噴霧した
ミストを蒸発させ、夏期電力需要ピーク時の1日におい
ては、ミストの混入時間は吸気冷却時間より短いことを
特徴とするコンバインドサイクルシステムからなる。
【0017】ミスト(霧)はコンプレッサー内の入り口
側段で温度上昇と共に蒸発する。その際に温度上昇を押
さえるので吸気密度の上昇に寄与するために吸気を冷却
したのと同様の効果がある。請求項1では供給するミス
トは吸気冷却の際に発生するミスト及び冷却時の凝縮水
又は供給水をミスト化したものからなる。それによって
大きな吸気冷却効果を得ることができる。また吸気冷却
容量が小さく済むので吸気冷却サブシステムを大型化せ
ずに済む。そして吸気冷却容量が小さいので吸気冷却部
の通過抵抗が小さくなるため圧力損失も小さくできる。
【0018】
【0019】凝縮水及び又は供給水を別途さらにミスト
化するには、水を噴霧する方法,遠心力を利用する方
法,圧力空気を吹き付ける方法、超音波による方法など
がある。なお、吸気冷却箇所以降で凝縮水をミスト化す
るのが好ましい理由は、吸気冷却する箇所より前におい
て凝縮水をミスト化するとこのミストが冷却管やフィン
に捕捉されてガスタービンに達するミストが減少するの
で、それを避けるためである。
【0020】ガスタービン吸気に混入するミストの量
は、吸気量の0〜2%程度が好ましい。1%でも大きな
効果が得られる。一方、一般の蒸気タービンの出口側で
の湿り度の10数%と比較すると1%は1桁小さい量で
ある。したがって、蒸気タービンに出口側の動翼と比較
しても特に条件は厳しいとは言えない。但し、コンプレ
ッサーの翼面に発生する腐食による凹凸は、圧縮効率に
とっては大変好ましくない。
【0021】
【0022】フィルターを通過した細かいダストを除去
することで、コンプレッサー内の翼へのダスト付着量を
減少できる
【0023】また翼へのダスト付着を避けるには、静翼
の材料面からは、特には静翼表面をクロームメッキ処理
やステンレス製の表面研磨としてより平滑にするとダス
ト類が剥離し易く好ましい。また、クロームメッキは硬
度が高いのでダストによる摩耗に対しても好ましい。
【0024】
【0025】
【0026】請求項(図1,6,9,10,12,1
3関連)ではコンプレッサーからの吸気で作動するガス
タービンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エネ
ルギーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギーで
動力を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサイ
クルシステムの夏期における吸気冷却方法において、そ
の1日の電力需要のピーク時前後にはフィルターを通過
した吸気をフィルターと噴霧器の間で冷却し、一方その
1日の電力需要のピーク時においては吸気を冷却してさ
らにこの冷却した吸気に噴霧器で水を噴霧してミストを
混入し、そしてガスタービンのコンプレッサー内で少な
くとも噴霧したミストを蒸発させることを特徴とするコ
ンバインドサイクルシステムの夏期における吸気冷却方
法からなる。
【0027】その1日の電力需要ピークとは、13時〜
15時を中心とした数時間程度若しくはその時間帯に掛
かる時間である。そこでその時間を中心にして、やや大
きい粒子径であってもミストを付加すればその効果は大
変大きく、そして別途ミスト化したミストの混入は時間
を限れば、動翼の浸食や静翼へのダスト類堆積に対する
影響を少なく押さえることができる。そのため電力需要
ピークから外れたその前後はミストの付加を停止するこ
とが、動翼の浸食、静翼へのダストの堆積及び噴霧水に
溶解していた物質の堆積を増加しないことにつながる。
【0028】ミスト化された水の粒子径とその設備やコ
ストとの関係は、一般に粒子径が小さい程、設備が大掛
かりでしかもコストも高い。そこで粒子径は大きいが、
低いコストの噴霧器を使用すると、コンプレッサーの動
翼などの浸食が進行する問題がある。そのため一定使用
期間で動翼などを取り替える必要がでてくる。そこで上
記技術によれば、もちろん限度はあるが大きめの粒子径
のミストでも吸気に混入する時間を少なくすれば使用し
ても影響は少ない。
【0029】夏期電力需要ピークの合計時間は、年間で
も数10〜200時間程度と言える。このピークのため
に、大型の吸気冷却サブシステムを備えるのは投資効率
が悪い。そこで最低限またはそれに近い吸気冷却サブシ
ステムを備えて夏期電力需要ピーク時間には凝縮水等を
さらにミスト化して吸気に混入して実質吸気冷却効果を
得る方が投資効率において優れている。
【0030】請求項(図1,6,9,10,12,1
3関連)では、コンプレッサーからの吸気で作動するガ
スタービンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エ
ネルギーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギー
で動力を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサ
イクルシステムの夏期における吸気冷却方法において、
その1日の電力需要のピーク時には、そのガスタービン
吸気を冷却し、その冷却した吸気にさらに水を噴霧し
て発生させたミストをガスタービンの吸気に混入して、
コンプレッサー内で蒸発させ、一方,その1日における
電力需要のピーク時前後には、そのガスタービンの吸気
を冷却はするが、ガスタービンの吸気へのミストの混入
は抑制し、1日のコンバインドサイクルシステム稼働時
間において、実質定格ミスト量を混入する時間の合計よ
りも吸気を冷却する時間の合計を多くすることを特徴と
するコンバインドサイクルシステムの夏期における吸気
冷却方法からなる。
【0031】ピークより少し低い電力需要レベルではミ
スト噴霧より、吸気を冷却するほうが、吸入ミスト量は
確実に少なくでき、その分当然コンプレッサー翼への悪
影響も少ないので、ピークを含めてのピーク前後は吸気
冷却を作動させることが保全面などで有利である。
【0032】請求項(図8関連)では、請求項1にお
いて、コンプレッサー内でミストが蒸発する区間で動翼
のミスト耐食性を他区間の動翼より強化することを特徴
とするコンバインドサイクルシステムからなる。
【0033】吸気中のミストはコンプレッサー内で動
翼,静翼などを浸食する。ミストの粒子径が小さいと浸
食性は小さく、それに対して粒子径が大きいと浸食性は
大きい。また動翼,静翼などのミスト耐食性が優れてい
ると浸食されにくい。水を別途噴霧してミスト化した水
滴径は、冷却により発生するミスト径よりも大きくて、
この水滴は翼に対して浸食性が大きい。
【0034】水を噴霧する方法には、サクション方法、
加圧水噴霧方法及び、加圧水に圧力空気を混合して噴霧
する方法などがある。サクション方法はノズル当たりの
吐出量に限界がある。また、加圧水噴霧は水滴径が50
〜100μmでも吐出量を多くでき設備コストが安い。
また加圧水に圧力空気を混合して噴霧する方法は設備コ
ストの面では高いが水滴径をより小さく出来る。
【0035】したがって水を噴霧してミスト化する場
合、そのミストが蒸発する区間内の動翼のミスト耐食性
を上げることにより、動翼の寿命増加と効率の確保がで
きる
【0036】動翼,静翼などの耐食性に掛けるコストに
対して、吸気冷却サブシステムの容量増加コストを比較
すると、吸気冷却サブシステムの容量を増加させるより
も、ミストを混入して同様の効果を得てその補償として
動翼,静翼などの耐食性を向上させるほうが有利であ
る。また設備スペースの点や、吸気冷却サブシステムに
加熱用として供給する蒸気などの供給量の点からも後者
のほうが有利である。
【0037】動翼,静翼のミスト耐食性を強化するには
つぎの方法がある。(1)翼の吸気側に焼き入れまたは
ステライト等の高耐食合金の張り付け等がある。また
(2)翼表面に硬いクロームメッキ処理をする。(3)
翼材料自身の高合金化(ケイ素,ニッケル,クロム,マ
ンガン,モリブデン等の増量)があり、さらに(4)翼
材料自身の耐食性金属(チタンなど)の使用等がある。
また、それ以外の方法でも構わない。
【0038】上記の(1),(2)の項目は翼表面の耐
食性強化に関してであり、一方上記の(3),(4)の
項目は翼全体の耐食性強化に関する。
【0039】請求項5では、請求項2,3において、夏
期でも低気温日であればミスト噴霧せずに吸気冷却の作
動だけで対応することを特徴とするコンバインドサイク
ルシステムの夏期における吸気冷却方法からなる。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【発明の実施の形態】図1は請求項1〜5に関連する実
施の形態である。この図1での冷却サブシステムとして
は、吸収冷却によるもの、LNG蒸発冷却によるもの、
圧縮式冷却によるものなどがある。この1例を抜き出し
たものが図2である。
【0052】ガスタービン6に入る空気は、吸気室1
で、フィルター2を通り次ぎにフィン付き冷却管3で冷
却される。この際ミスト(霧)と凝縮水が発生するが、
このミストはコンプレッサー5に送る。回収した凝縮水
はダストを除去して(濾過などして)噴霧器4から別途
ミスト化してコンプレッサー5に送る。また、別途ミス
ト化する水は外部からも供給できる。そして電力需要ピ
ーク時から外れて別途ミスト化しない場合は調整弁15
をへて外部へ排出できる。なおコンプレッサー5とガス
タービン6は一般には共通シャフトを使用して一体化す
る場合がある。この場合にはコンプレッサーとガスター
ビンを併せてガスタービンと呼称している。
【0053】なお図1では、コンプレッサーの入り口側
3段の動翼をチタン製として、ミスト耐食性を向上して
いる。また同入り口側2段の静翼表面にはクロームメッ
キ処理をして、ダストによる摩耗、及びダストや噴霧水
溶解物質が付着しても剥離がより容易に出来る対応をし
ている。
【0054】また図1では、冷却サブシステムの冷媒を
加熱する熱エネルギーを廃熱回収熱交換器3から受けて
いる。また、その熱エネルギーはタービン(抽気も含
む)から受けることもできるし、タービンとタービンの
つなぎ経路などから受けることもできる。
【0055】図2〜図5は吸気冷却に使用できる吸収冷
却サブシステムの例である。
【0056】図6は請求項1〜5に関連する実施の形態
である。図6は図1に似ているが、主な相違は図6が、
(1)吸気冷却が冷媒の蒸発による直接冷却であるこ
と、(2)ミスト噴霧系統にタンク148を設けている
こと、(3)蒸気タービン部を省略していることなどで
ある。
【0057】ガスタービン136に入る空気は、吸気室
131で、フィルター132を通り次ぎにフィン付き冷
却管133で冷却される。この際ミスト(霧)と凝縮水
が発生するが、このミストはコンプレッサー135にそ
のまま送る。そして回収した凝縮水は、含まれるダスト
を除去した後に(濾過などして)噴霧器134から別途
ミスト化してコンプレッサー135に送る。また、別途
ミスト化する水は一時タンク148に入る。そして電力
需要ピーク時から外れて別途ミスト化しない場合は調整
弁146をへて外部へ排出できる。
【0058】なお、コンプレッサー入り口側の入り口案
内翼1段,動翼3段,静翼2段の計6段はその材料には
耐浸食性合金を使用している。
【0059】図6では、冷却サブシステムの冷媒を加熱
する熱エネルギーを廃熱回収熱交換器137から受けて
いる。また、その熱エネルギーはタービン(抽気も含
む)から受けることもできるし、タービンとタービンの
つなぎ経路(高圧タービンの最終羽根から低圧タービン
の入口ノズルの間)などから受けることもできる。また
この形態での冷媒の蒸発最低温度は2℃である。
【0060】図7は吸気室壁の冷却する例であり、図7
(a)は吸気室を上から見た図、図7(b)は吸気室の
断面を吸気の入り口側から見た図である。
【0061】図8は請求項に関連する実施の形態であ
り、コンプレッサーの動翼及び静翼の並びの例である。
シャフト側161に付いているのが動翼で、ケーシング
162に一部を埋めた形のものが静翼である。なお入り
口には可変入り口案内翼165がある。入り口側の動翼
3段は耐食性動翼163であり、チタン製である。そし
て入り口側の静翼2段は耐食性静翼164であり、耐食
性合金からなる。そして可変入り口案内翼165も耐食
性合金からなる。他の動翼及び静翼はミストを受けた場
合に耐食性がこれらより劣る合金鋼である。これらによ
って噴霧した大径ミスト(蒸発が遅くなる)の腐食に対
応する。また、入り口側の静翼2段を硬質クロームメッ
キ処理して、ダストによる耐摩耗の外に、ダストや噴霧
水溶解物質が付着しても剥離性が容易な対応も出来る。
【0062】図9は請求項1〜5に関連する実施の形態
であり、吸気冷却を圧縮型冷却機で行う例である。図9
の吸気室171は略図化したものであり、吸気ダクト、
吸気プレナム等を含むことが出来る。
【0063】ガスタービン176に入る空気は、吸気室
171で、フィルター172を通り次ぎにフィン付き冷
却管173で冷却される。ここで凝縮水(水滴や水膜の
状態)を発生させる。この時にフィルター172を通過
した細かいダストを付着させる。そして回収した凝縮水
を(濾過などして)噴霧器174から別途ミスト化し
て、これもコンプレッサー175に送る。また、別途ミ
スト化する水は外部からも供給できる。
【0064】吸気の冷却は、冷媒を冷媒コンプレッサー
179で圧縮して、つぎに凝縮器180で放熱して、次
に調整弁184で減圧して冷却管173で冷媒が蒸発す
る際の吸収熱で行う。図9での冷媒が蒸発する温度は5
℃である。
【0065】そして夏期の電力需要ピーク時から外れて
ミストを混入しない場合において凝縮水は調整弁185
をへて外部へ排出できる。そして夏期の電力需要がピー
クになる一日においては、ミストの定格量(100%)
混入時間は吸気冷却時間より短い。例えばミスト混入時
間を11時から15時までの時間として、吸気冷却時間
をその前後も含めた9時から18時までとすることが出
来る。なおコンプレッサー175とガスタービン176
は一般には共通シャフトを使用して一体化している。こ
の場合にはコンプレッサーとガスタービンを併せてガス
タービンと呼称することがある。
【0066】なお図9のコンプレッサーの入り口側動翼
3段は、動翼をチタン製として、ミストによる腐食に対
応している。
【0067】また図9では、冷却サブシステムの冷媒を
圧縮するエネルギーは、図9には記載していないが電動
機から受けている。なお、本出願の図では、発生動力を
電気エネルギーに変換する発電機、そしてポンプを駆動
する電動機類は図面では省略している。
【0068】ガスタービンのコンプレッサーの入り口で
は作動流体(空気)の流速が高くなり、それによって静
圧が下がり、そして温度も低下する。作動流体(空気)
の温度が低下すると、その温度や湿度の条件によって
は、この箇所でミストが発生する。しかしこのミストは
本出願での噴霧したミストとは異なる。
【0069】コンプレッサー内で新たに発生するミスト
は、ダストを核にしやすい。ミストに含まれるダストは
静翼などで付着すると性能低下に結び付くので冷却管
3の表面の水滴や水膜に先に付着させて少なくともそ
の一部を取り除くこれによってコンプレッサー翼へのダ
スト付着を少なくすることが出来る。
【0070】また、この箇所では、本出願での噴霧した
ミストに水分が付着して粒子径が多少変化することも有
り得るが、本出願での噴霧したミスト自体は少なくとも
一部はコンプレッサー内で蒸発して機能する。そこで本
出願でいうミストは、プロセスの過程で粒子径が変わる
場合も含む。
【0071】図10は請求項1〜5に関連する実施の形
態である。ガスタービン197に入る空気は、吸気室1
91で、フィルター192を通り、フィン付き冷却管1
94(3℃)で冷却される(ミストが発生する場合とし
ない場合とがある)。次に水を加圧して噴霧器195で
ミストを噴霧して吸気に混入する。このミストはコンプ
レッサー196に送る。ミスト噴霧は上方に密度を高く
偏って行う。吸気室191の入り口側で回収した水はス
トレーナー205を通して噴射器193から水を噴射し
て冷却管194に付着したダストを落とす。この水の噴
射は作動中常時行うことも出来るし、また間欠的にも出
来る。またコンプレッサー側で回収した水はストレーナ
ー206を通して再び噴霧器195からミストにして噴
霧する。
【0072】なお夏期の電力ピーク時の1日において
は、吸気冷却の作動時間は定格量ミスト噴霧時間よりも
長い。
【0073】
【0074】
【0075】図12は請求項1〜5に関連する実施の形
態である。図12は夏期の1日におけるのコンバインド
サイクルシステムの出力を縦軸にそして時間を横軸にし
たグラフである。吸気冷却の作動時間は12時間で、ミ
スト混入の4時間よりも長い。吸気冷却及びミスト噴霧
は定格能力で作動している。
【0076】図13は請求項1〜5に関連する実施の形
態である。図13は夏期における1日のコンバインドサ
イクルシステムの出力を縦軸にそして時間を横軸にした
グラフである。吸気冷却の作動時間は17時間で、ミス
トの混入の時間は8時間である。吸気冷却は定格能力で
作動し、ミスト噴霧は定格作動が4時間で、さらに約1
/2定格作動が4時間の組み合わせからなる。夏期でも
低気温日であればミスト噴霧を作動せずに吸気冷却の作
動だけ対応することも出来る。このことは図12でも同
様である。
【0077】本出願でミスト噴霧する水には、メタノー
ル等の混入は妨げない。
【0078】図1,6,9,10の実施の形態において
噴霧器には圧力エアーを混合して噴霧することが出来
る。その際水滴径をより小さくできるが、但しそのコス
トは高くなる。
【0079】また、以上の実施の形態においては調整
弁,ポンプは必要に応じて新たに設けることができる。
【0080】この出願の技術は、ガスタービンを有する
システムであれば(例えば、加圧流動床ボイラーを有す
るシステムクル、石炭ガス化システムなど)この技術的
範囲内において使用できる。
【0081】
【発明の効果】ガスタービンの吸気を冷却する冷却サブ
システムの容量が小さくても、ミストを混入することで
実質的な吸気冷却を効果的に行える。また保全を考慮し
て運用出来る。また吸気ミストを混入して出力を大幅に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態である。
【図2】吸収冷却サブシステムの例である。
【図3】吸収冷却サブシステムの例である。
【図4】吸収冷却サブシステムの例である。
【図5】吸収冷却サブシステムの例である。
【図6】実施の形態である。
【図7】吸気室壁の冷却方法である。
【図8】耐食性コンプレッサー翼を説明する図である。
【図9】圧縮冷却機を使用する実施の形態である。
【図10】実施の形態である。
【図11】コンプレッサーの翼角度を説明する図であ
る。
【図12】吸気冷却及び水噴霧作動時間の実施の形態で
ある。
【図13】吸気冷却及び水噴霧作動時間の実施の形態で
ある。
【符号の説明】
1,131 ,171 ,191 吸気室 2,132 ,172 ,192 フィルター 3,133 ,173 ,194 冷却管 4,134 ,174 ,195 噴霧器 5,135 ,175 ,196 コンプレッサー 6,136 ,176 ,197 ガスタービン 7 蒸気タービン 8,137 ,177 廃熱回収熱交換器 9〜11,140〜144,182,183,200,
201 ポンプ 12〜15,145〜147,184,185,202
〜204 調整弁 16,180 凝縮器 17 冷却サブシステム 138 スタック 139 吸収冷却サブシステム 148,181,198,199 タンク 161,211 シャフト側 162,212 ケーシング 163 ミスト耐食性動翼 164 ミスト耐食性静翼 165 可変入り口案内翼 179 冷媒コンプレッサー 193 噴射器 205,206 ストレーナ 213 流量増加対応動翼 214 第1段動翼 215 流量増加対応静翼 216 流量増加対応可変入り口案内翼 217 翼角度 218 流量増加対応可変第1段静翼
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−97933(JP,A) 特開 平8−277724(JP,A) 特開 平7−243336(JP,A) 特開 平9−236024(JP,A) 特開 平5−187359(JP,A) 特開 昭61−283728(JP,A) 特開 昭56−112456(JP,A) 特開 昭63−272923(JP,A) 特開 平9−119321(JP,A) 特開 平10−238365(JP,A) 特開 平7−180566(JP,A) 実開 平2−131039(JP,U) 実開 昭64−36631(JP,U) J.P.NOLAN他,Gas Tu rbine Performance Improvement Direct Mixing Evaporativ e Cooling System,T he Gas Turbine and Aeroengine Congre ss and Exposition, 米国,THE AMERICAN SO CIETY OF MECHANICA L ENGINEERS,1990年 6月 14日 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02C 1/00 - 9/58

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンプレッサーからの吸気で作動するガス
    タービンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エネ
    ルギーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギーで
    動力を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサイ
    クルシステムにおいて、上記コンプレッサーの上流側に
    吸気室を有し、吸気室の入り口側にはフィルターを有
    し、フィルターよりコンプレッサー側に噴霧器を配置
    し、フィルターを通過した吸気をフィルターと噴霧器の
    間で冷却し、この冷却では凝縮水を発生させ、この凝縮
    水にはフィルターを通過したダストを吸着させ、そして
    ダストが減少して冷却された吸気に前記凝縮水及び又は
    供給水を前記噴霧器から噴霧してコンプレッサー吸気に
    ミストを混入し、そしてコンプレッサー内で少なくとも
    噴霧したミストを蒸発させ、夏期の電力需要ピーク時の
    1日においては、ミストの混入時間は吸気冷却時間より
    短いことを特徴とするコンバインドサイクルシステム。
  2. 【請求項2】コンプレッサーからの吸気で作動するガス
    タービンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エネ
    ルギーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギーで
    動力を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサイ
    クルシステムの夏期における吸気冷却方法において、そ
    の1日の電力需要のピーク時前後にはフィルターを通過
    した吸気をフィルターと噴霧器の間で冷却し、一方その
    1日の電力需要のピーク時においては吸気を冷却してさ
    らにこの冷却した吸気に噴霧器で水を噴霧してミストを
    混入し、そしてガスタービンのコンプレッサー内で少な
    くとも噴霧したミストを蒸発させることを特徴とするコ
    ンバインドサイクルシステムの夏期における吸気冷却方
    法。
  3. 【請求項3】コンプレッサーからの吸気で作動するガス
    タービンとガスタービンを経た廃熱を他の流体に熱エネ
    ルギーを移す廃熱回収熱交換器及びその熱エネルギーで
    動力を発生する蒸気タービンからなるコンバインドサイ
    クルシステムの夏期における吸気冷却方法において、そ
    の1日の電力需要のピーク時には、そのガスタービンの
    吸気を冷却し、その冷却した吸気にさらに水を噴霧して
    発生させたミストをガスタービンの吸気に混入して、コ
    ンプレッサー内で蒸発させ、一方,その1日における電
    力需要のピーク時前後には、そのガスタービンの吸気を
    冷却はするが、ガスタービンの吸気へのミストの混入は
    抑制し、1日のコンバインドサイクルシステム稼働時間
    において、実質定格ミスト量を混入する時間の合計より
    も吸気を冷却する時間の合計を多くすることを特徴とす
    るコンバインドサイクルシステムの夏期における吸気冷
    却方法。
  4. 【請求項4】請求項において、コンプレッサー内でミ
    ストが蒸発する区間で動翼のミスト耐食性を他区間の動
    翼より強化することを特徴とするコンバインドサイクル
    システム。
  5. 【請求項5】請求項2,3において、夏期でも低気温日
    であればミスト噴霧せずに吸気冷却の作動だけで対応す
    ることを特徴とするコンバインドサイクルシステムの夏
    期における吸気冷却方法。
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