JP3400885B2 - フランジマウント型熱陰極電離真空計 - Google Patents
フランジマウント型熱陰極電離真空計Info
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Description
して真空圧力を測定する電離真空計に関し、特に、真空
容器の器壁に固定されるフランジにフィラメント等がマ
ウントされたフランジマウント型熱陰極電離真空計に関
する。
には幾つかのタイプがあるが、気体の電離を利用する電
離真空計は、広い測定範囲(10-1〜10-9Pa程度)
にわたって高い精度で測定できるため、盛んに使用され
ている。電離真空計は、電離のための電子放出の方式に
より熱陰極電離真空計と冷陰極電離真空計に分けられ、
真空容器への取り付け方によりヌード型電離真空計と接
続管型電離真空計に分けられる。
ド型電離真空計を対象とするものである。この「ヌード
型」というのは、フィラメント等の真空計を構成する電
極類が真空容器内の測定空間に直接露出しているという
いう意味である。「ヌード型」の場合、フィラメント等
の電極類は、真空容器の器壁に取り付けられるフランジ
にマウントされている。従って、「フランジマウント
型」と呼ぶ場合もある。「ヌード型」はそれほど一般的
な呼び名ではないので、以降は「フランジマウント型」
の用語を使用する。
陰極電離真空計の従来例の構成を説明する斜視概略図で
ある。図10は、図9に示すような真空計のフランジ及
び端子部分の断面図である。図11は、熱陰極電離真空
計の測定原理を説明する平面概略図である。図12は、
イオンコレクタ電流の測定回路の説明図である。図9に
示すように、この真空計は、測定空間に存在する気体を
電離するための電子を熱電子放出するフィラメント1
と、測定空間の電子を捕集するグリッド2と、電離した
イオンを捕集するためのイオンコレクタ3と、真空容器
の器壁に固定されるフランジ4とから主に構成されてい
る。
フランジ等が採用される。このフランジ4は、図9及び
図10に示すようなリング状の部材であり、その内側部
分に絶縁ベース5が嵌め込まれて固定されている。絶縁
ベース5の上側には、金属カバー7が配置されている。
金属カバー7は、円板の周縁に短い袖板を周設して形成
した皿状の部材であり、その袖板の部分をフランジ4の
内周面と絶縁ベース5の外周面との間に上方から挟み込
むようにして固定されている。
は絶縁ベース5を介してフランジ4に固定されたフィラ
メント端子11に接続されており、グリッド2は同じく
絶縁ベース5を介してフランジ4に固定されたグリッド
端子21に接続されている。さらに、イオンコレクタ3
は同じく絶縁ベース5を介してフランジ4に固定された
コレクタ端子31に接続されている。これらフィラメン
ト端子11、グリッド端子21、コレクタ端子31の側
面を覆うようにしてフィラメント端子絶縁体12、グリ
ッド端子絶縁体22、コレクタ端子絶縁体32がそれぞ
れ設けられている。
置されている。このイオンコレクタ3は、フランジ4の
盤面に対して垂直な姿勢の線状部材である。このイオン
コレクタ3には、後述のように電流計がコレクタ端子3
1を介して接続され、流入するイオンによって生ずる電
流が測定される。上記イオンコレクタ3を取り囲むよう
にして、グリッド2が配置されている。グリッド2は、
図9に示すように、イオンコレクタ3を取り囲むように
して円筒面状にぐるぐる巻きにした細線から構成されて
いる。このグリッド2は、後述するグリッド用直流電源
24にグリッド端子21を介して接続される。フィラメ
ント1は、このグリッド2の外側に配置されている。フ
ィラメント1には、後述するフィラメント通電用電源1
3及びフィラメント電位用直流電源14がフィラメント
端子11を介して接続される。フィラメント通電用電源
13は直流の場合もあるし交流の場合もある。また、グ
リッド2にはグリッド端子21を介してグリッド用直流
電源24が接続され、イオンコレクタ3にはコレクタ端
子31を介して電流計34がそれぞれ接続される。
固定用のボルト穴41が形成されている。真空容器の器
壁には真空計を内部に挿入させるための真空計用開口が
設けられており、その開口の回りには器壁フランジ部が
形成されている。器壁フランジ部は真空計のフランジ4
に適合した形状を有し、フランジ4のボルト穴41と一
致した位置に同様のボルト穴を有する。真空計を真空容
器にセットする場合には、フィラメント1等の各電極を
真空容器内に挿入させてフランジ4を器壁フランジ部に
当接させる。そして、フランジ4のボルト穴41を通し
て器壁フランジ部のボルト穴にボルトをねじ込んで器壁
フランジ部にフランジ4を固定する。尚、コレクタ端子
絶縁体32及びイオンコレクタ3の下端部分を覆うよう
にして、コレクタシールド33が配置されている。この
コレクタシールド33は、金属カバー7に固定接続され
ており、真空容器内で発生する有害な電磁波を遮蔽す
る。
ような熱陰極電離真空計の測定原理を説明する。まず、
フィラメント1に接続されたフィラメント通電用電源1
3は、フィラメント1を通電して熱電子放出を可能とす
るジュール熱を発生させるものであり、フィラメント電
位用直流14は、フィラメント1にグリッド2より低く
てイオンコレクタ3及び真空容器の器壁より高い所定の
電位(例えば45V)を与えるためのものである。ま
た、グリッド用直流電源24は、フィラメント1より高
い所定の電位(例えば180V)をグリッド2に与え
る。一方、イオンコレクタ3には、図12に例示するよ
うな測定回路が接続されている。即ち、イオンコレクタ
はイオンコレクタ電流iを測定するOPアンプの反転入
力端子に接続され、このOPアンプの非反転入力端子は
接地される。OPアンプの両入力端子は仮想短絡されて
いるので、イオンコレクタは仮想接地されて0Vの電位
になっている。
放出によって電子を放出し、放出された電子は、グリッ
ド2とフィラメント1との間の電界によってグリッド2
の方向へ飛行する。殆どの電子はグリッド2の細線には
直接到達せず、細線と細線の間を通り抜けてしまう。通
り抜けた電子はグリッド2から遠ざかるが、遠ざかるに
従って空間電位は低くなるので、電子はグリッド2の方
向に反転し、再びグリッド2に向かう。グリッド2に接
近した電子はやはり高い確率でグリッド2を通り抜け、
グリッド2の外側に達する。そして、ある程度飛行した
後反転し、再びグリッド2の方向に向かう。つまり、図
11に示すように、電子はグリッド2の細線と細線との
間を行ったり来たりしながら飛行を続け、最終的には細
線に接触してグリッド2に捕集される。
分を行ったり来たりする過程で、その飛行経路上に気体
分子が存在していると、電子はこれに衝突してその気体
を電離させる。電離した気体はイオンとなり、グリッド
2で囲まれた空間内のイオンは中央のイオンコレクタ3
に向かって飛行してこれに捕集されることになる。イオ
ンコレクタ3に捕集されたイオンは、イオンコレクタ電
流を発生させ、このイオンコレクタ電流が電流計34に
より測定される。具体的には、図12に示すように、イ
オンコレクタ電流iに応じて得られるOPアンプの出力
電圧Vo を測定することによりイオンコレクタ電流iが
測定される。このイオンコレクタ電流iは、イオンコレ
クタ3に捕集されるイオンの数によって決まる。ここ
で、フィラメント1から放出される電子の数が一定であ
る場合、イオンコレクタ3に捕集されるイオンの数は、
測定空間に存在する気体分子の数により決まる。気体分
子の数は、定温定体積下ではその空間の圧力に相当する
から、フィラメント1からの熱電子放出を一定に保つこ
とによってイオンコレクタ電流iの値から測定空間の圧
力を知ることができるのである。
ッド2に付着した汚れを除去する目的で電子衝撃法によ
る脱ガスを行う。これは、次のようなやり方で行われ
る。まず、フィラメント1のエミッション電流を通常の
4mA程度から30〜50mA程度に増加させ、通常よ
りも遥かに多い量の電子を放出させる。尚、この「エミ
ッション電流」とは、フィラメント1から放出される電
子流のことである。このように熱電子放出を多くすると
ともに、グリッド2の電位を通常の180Vよりも遥か
に高い電位500V程度にし、フィラメント1とグリッ
ド2との間に大きな加速電界を設定する。フィラメント
1から放出された多量の電子は、この大きな加速電界に
よって加速され、グリッド2に衝突する。電子の衝突に
よって衝撃を受けたグリッド2からは、付着していた汚
れ等がガスとなって放出され(脱ガスされ)、グリッド
2の表面が洗浄される。尚、このようにグリッド2の表
面を洗浄しておかないと、グリッド2から放出されるガ
スに起因する分が電流計の指示値に含まれてしまい、測
定の精度が低下してしまう。
マウント型熱陰極電離真空計において、使用が長期間に
亘った場合や真空圧力の高いところで使用した場合、グ
リッド2が地絡してしまい所定のグリッド電位が印加さ
れないというトラブルが発生することがあった。このト
ラブルの原因について調べてみたところ、グリッド端子
21の側面を覆うグリッド端子絶縁体22の表面に皮膜
が堆積しており、その皮膜が金属カバー7にまで達して
いた。そして、この皮膜が導電性であるため、グリッド
2と金属カバー7とを短絡させる結果となり、これが前
述のトラブルの原因であることが判明した。上記グリッ
ド端子絶縁体22の表面に堆積した皮膜についてさらに
調べてみると、この皮膜は、真空ポンプの油やグリース
等の有機物からなる残留ガスが絶縁体の表面に付着した
ものが、照射電子でたたかれてイオン化し、そのとき近
くにある他の分子と重合して次々とつながり皮膜を形成
した炭素系の導電性物質であることが判明した。
いて説明した図である。図13に示す通り、皮膜23
は、グリッド端子絶縁体22のうちの上端部分即ちグリ
ッド2に最も近い位置から堆積を始め、その後金属カバ
ー7の方向へ成長した。そして、ついには金属カバー7
に達しグリッド2と金属カバー7とを短絡させてしまっ
た。このような皮膜23の成長から、皮膜堆積のメカニ
ズムは以下のようなものであると考えられる。前述した
通り、グリッド2には測定時180Vの電位が印加さ
れ、脱ガス時には500Vもの電位が印加される。グリ
ッド端子絶縁体22は、接地電位に保持された金属カバ
ー7とグリッド2とを絶縁するものであるから、グリッ
ド2と金属カバー7との間の電界によって誘電分極し、
図13に曲線C0 として示すようなグリッド2付近の位
置において高電位で金属カバー7に近づくに従って低電
位となる電位分布を有していると想定される。
に向かう電子の一部は、上記グリッド端子絶縁体22の
うちのグリッド2付近の部分の高い電位に引かれてこの
部分に到達すると考えられる。特に、前述の電子衝撃法
による脱ガスの際には、多量の電子がフィラメント1か
ら飛行してきており、このようにグリッド端子絶縁体2
2の表面にはみ出すようにして達する電子の量はかなり
多いと考えられる。さらに、脱ガスの際には500Vと
いう高いグリッド電位によって電子が加速されているた
め、グリッド端子絶縁体22の表面に達する電子はかな
りの衝撃で表面を叩くものと考えられる。真空ポンプの
油等の有機物の残留ガスの分子がこの部分のグリッド端
子絶縁体22の表面に付着していた場合、その分子は電
子衝撃によりイオン化と重合を生じて導電性の皮膜23
が形成されるものと考えられる。
い位置であるため、皮膜23とグリッド2がつながって
しまい、皮膜23自体にグリッド2の高電位と同じ電位
が与えられた結果となる。皮膜23がグリッド2の高電
位と同じ電位になると、グリッド端子絶縁体22のうち
の皮膜23のすぐ下の部分の電位が高くなり、この部分
にも電子が盛んに衝突するようになる。これによって、
この部分にも皮膜23が形成されて皮膜23が表面に沿
って成長したような状態となる。グリッド端子絶縁体2
2の表面の電位分布で説明すると、皮膜23の形成によ
りグリッド電位と等しい部分が広がり、曲線C1 →C2
→C3 のように電位分布が変化して勾配がより急峻にな
っていくものと想定される。このような過程を経て皮膜
23はどんどん成長を続け、ついには金属カバー7にま
で達してしまうのである。金属カバー7を嵌め込んだフ
ランジ4は接地された真空容器に取り付けられるため、
皮膜23が金属カバー7に達するとグリッド2が地絡し
測定不能になる。堆積した皮膜23は剥離が困難であ
り、これによって真空計は寿命になってしまう。皮膜2
3の堆積は、高い圧力で測定したり、測定精度を高めよ
うとして脱ガスを頻繁にしたりする場合には避けられな
いから、これらの事情が真空計の寿命を短くさせていた
のである。
リッド端子絶縁体22の部分を長くして皮膜23が金属
カバー7に達するまでの期間を長期化させることが行わ
れている。しかし、このような設計は、真空計全体を大
型化させる元になる。フランジマウント型真空計は、フ
ィラメント1等の電極部を真空容器内に挿入露出させて
配置するため、極力小型化させる必要があり、この点で
も上記皮膜の堆積は元凶になっていた。本発明は、かか
る課題を解決するためになされたものであり、高い圧力
で測定したり測定精度を高めようとして脱ガスを頻繁に
したりする場合でも、長い寿命で安定して使用すること
ができ且つ小型化することが可能なフランジマウント型
熱陰極電離真空計の提供を目的とする。
め、本願の請求項1に記載の発明は、測定空間に存在す
る気体を電離するための電子を熱電子放出するフィラメ
ントと、測定空間の電子を捕集するグリッドと、電離し
たイオンを捕集するためのイオンコレクタとを有し、フ
ィラメント、グリッド及びイオンコレクタが、真空容器
の器壁に固定されるとともに接地電位に保持されるフラ
ンジにマウントされたフランジマウント型熱陰極電離真
空計において、フィラメントは絶縁ベースを介してフラ
ンジに固定されたフィラメント端子に接続され、グリッ
ドは絶縁ベースを介してフランジに固定されたグリッド
端子に接続され、イオンコレクタは絶縁ベースを介して
フランジに固定されたコレクタ端子に接続されており、
さらに、グリッド端子とフランジとを絶縁するためにグ
リッド端子の側面に設けられたグリッド端子絶縁体と、
フィラメントからグリッド端子絶縁体への電子の到達を
遮蔽するようにして設けられるとともにフィラメントの
電位以下の電位に保持されるガード電極とが設けられて
いるという構成を有する。同様に上記目的を達成するた
め、請求項2に記載の発明は、上記請求項1の構成にお
いて、ガード電極は、フランジに対して絶縁されること
なく固定されているという構成を有する。同様に上記目
的を達成するため、請求項3に記載の発明は、上記請求
項1の構成において、ガード電極は、フィラメント又は
フィラメント端子に接続されてフィラメント電位と同電
位になるように設けられているという構成を有する。同
様に上記目的を達成するため、請求項4に記載の発明
は、上記請求項1,2又は3の構成において、ガード電
極は、グリッド端子絶縁体から離間した状態で配置され
ているという構成を有する。
離真空計においては、フィラメントから放出された電子
が測定空間に存在する気体分子を電離し、電離したイオ
ンがイオンコレクタに捕集されることによって測定空間
の圧力が測定される。この際、ガード電極がフィラメン
トからグリッド端子絶縁体への電子の到達を遮蔽するよ
うにして設けられているので、グリッド端子絶縁体への
電子の衝突が防止される。
は、本願発明のフランジマウント型熱陰極電離真空計の
第一実施例の主要部の概略を説明する斜視図、図2は、
図1の真空計の側断面概略図、図3及図4は、ガード電
極の寸法形状についての説明図、図5はガード電極の他
の例を示す断面概略図である。
真空計は、図1及び図2に示すように、測定空間に存在
する気体を電離するための電子を熱電子放出するフィラ
メント1と、測定空間の電子を捕集するグリッド2と、
電離したイオンを捕集するためのイオンコレクタ3と、
真空容器の器壁に固定されるフランジ4と、フィラメン
ト1からグリッド端子絶縁体22への電子の到達を遮蔽
するようにして設けられたガード電極6とから主に構成
されている。
部材であり、その内側部分に円盤状の絶縁ベース5が嵌
め込まれて固定されている。この絶縁ベース5の上側に
は、金属カバー7が配置されている。金属カバー7は、
円板の周縁に短い袖板を周設して形成した皿状の部材で
あり、その袖板の部分をフランジ4の内周面と絶縁ベー
ス5の外周面との間に上方から挟み込むようにして固定
されている。この金属カバー7は、接地されたフランジ
4とガード電極6等の部材とを短絡するためのものであ
り、ステンレス等の材料で形成されている。フランジ4
は、上記絶縁ベース5が嵌め込まれた内周面から下方に
延設するようにして、短い円筒状のスリーブ42が設け
られている。このスリーブ42は不図示のコネクタのカ
バーをねじ込むためのものであり、スリーブ42の外周
面にはねじ込みのためのネジ山43が形成されている。
尚、フランジ4はステンレス等の材料で形成され、絶縁
ベース5は例えばアルミナセラミックス等の材料で形成
されている。
1、コレクタ端子31はそれぞれ上記絶縁ベース5を貫
通して上方に突出して配置されている。そしてそれぞれ
の先端には、フィラメント1、グリッド2、イオンコレ
クタ3をそれぞれ取り付けている。また、フィラメント
端子11、グリッド端子21、コレクタ端子31には、
各々の側面を覆うようにしてフィラメント端子絶縁体1
2、グリッド端子絶縁体22、コレクタ端子絶縁体32
が設けられている。なお、前述した金属カバー7には、
フィラメント端子絶縁体12、グリッド端子絶縁体2
2、コレクタ端子絶縁体32をそれぞれ貫通させるため
の開口が設けられており、フィラメント端子絶縁体1
2、グリッド端子絶縁体22、コレクタ端子絶縁体32
は、これらの開口をそれぞれ貫通してその下端が絶縁ベ
ース5の上面に当接した状態となっている。
中央に配置されている。このイオンコレクタ3は、タン
グステン等の材料で形成された太さ0.2mm程度の線
状の部材である。上記イオンコレクタ3を取り囲むよう
にして配置されたグリッド2は、従来と同様、円筒面状
にぐるぐる巻きにした細線から構成されている。グリッ
ド2を構成する細線は、タングステン又はモリブデン等
の材料で形成され、太さは0.2mm程度である。ぐる
ぐる巻した部分の直径は例えば23mm程度である。フ
ィラメント1は、従来と同様、グリッド2の外側に配置
されている。フィラメント1は、タングステン等の材料
でもので、巻コイル状に形成されている。図1及び図2
からは明かではないが、フィラメント1は2本配置され
ている。一本は通常使用するもので、もう一本は断線等
を考慮した予備用である。
2及びイオンコレクタ3の下端部分を覆うようにして、
コレクタシールド33が配置されている。コレクタシー
ルド33は、盤面に対して垂直に立てた円筒状の部材で
あり、下端が前述の金属カバー7に固定されている。コ
レクターシールドとコレクタ端子絶縁体32とは接触し
ておらず、2mm程度の間隔がある。このコレクタシー
ルド33は、電磁波等のコレクタ端子31への入射を遮
蔽するものであり、フィラメント通電用電源13に交流
電源を使用した場合等に発生する電磁波ノイズを除去す
る目的で配置されている。
レクタシールド33に固定されて接続されている。即
ち、この実施例は、請求項2に対応した実施例である。
ガード電極6は、図1及び図2に示す通り、金属板を丸
めて形成した短い円筒状の部材であり、その側面を上記
コレクタシールド33の側面に固定することでコレクタ
シールド33に保持された状態でグリッド端子21を覆
っている。ガード電極6とコレクタシールド33との固
定は、スポット溶接等の方法がある。図1及び図2に示
すように、ガード電極6は、グリッド2の下端部分及び
グリッド端子絶縁体22の上側半分を覆う高さを有する
のみであり、グリッド端子絶縁体22を全高さにわたっ
て覆うものではない。これは、前述の如く皮膜が最初に
形成されるのはグリッド端子絶縁体22のうちのグリッ
ド2に近い上端部分であり、この部分への電子の到達を
防止しておけば足りるという事情に基づく。
を介してフランジ4に接続されて接地されることから、
このガード電極6も同様に接地電位に保持される。従っ
て、45V程度に保持されるフィラメント1からみると
電位が低くなるので、フィラメント1から放出された電
子はこのガード電極6に接近しづらくなり、結果的に内
側のグリッド端子絶縁体22への電子の到達が遮蔽され
る。また、ガード電極6はグリッド端子21に接触して
配置させることは出来ないが、グリッド端子絶縁体22
に接触して配置させることは不可能ではない。しかし、
前述のように堆積する皮膜によってガード電極6とグリ
ッド端子21が短絡してしまうようなことがあるといけ
ないので、ガード電極6はグリッド端子絶縁体22から
離間して配置させることが好ましい。
び図4を使用してさらに詳しく説明する。グリッド端子
絶縁体22の側面からガード電極6までの距離d1は、
脱ガス時の500Vという高電圧が印加された場合でも
絶縁破壊を生じない程度の距離にしておくことが好まし
く、例えば1mm以上とされる。但し、d1をあまり大
きくすると、フィラメント1からグリッド端子絶縁体2
2への電子の到達を遮蔽するという効果が少なくなるの
で、この点で上限が存在する。ただ、d1を大きくした
場合でも、ガード電極6のグリッド端子絶縁体22の上
端からの突出高さd2を大きくするようにすれば、電子
遮蔽の効果が低減しないようにすることができる。
縁体22の上端からの突出高さd2は、フィラメント1
の上端からグリッド端子絶縁体22の上端を見通せない
ような状態、即ち図4に示すようにフィラメント1の上
端とグリッド端子絶縁体22の上端とを結んだ線上にガ
ード電極6の上端が位置する状態以上の高さとすること
が好ましい。尚、このような観点から、図5に示すよう
な上端部分を内側に折り曲げた形状にしておくと、さら
に望ましい結果が得られる。即ち、ガード電極6の高さ
をあまり高くすることなく電子遮蔽の効果を充分得るこ
とができる。
り下側部分を覆うガード電極6の高さd3は、グリッド
端子絶縁体22の側面の表面電位分布もしくは沿面絶縁
破壊耐圧の関係から適宜決定される。図4に曲線C0 と
して示した通り、グリッド端子絶縁体22の側面の表面
電位分布は、上端においてグリッド電位に等しく下方に
いくに従って徐々に低くなり、下端において金属カバー
7の電位(0V)に等しくなるような電位分布である。
この場合、フィラメント電位以下の電位の部分に電子が
到達して皮膜が形成されても、フィラメント電位以下で
あるから前述したような更なる皮膜の形成を誘発するこ
とがない。つまり、フィラメント電位以上となる部分に
だけ電子の到達を防止しておけば皮膜の成長は実質的に
防止される。従って、ガード電極6の下端の位置は、グ
リッド端子絶縁体22の側面の表面電位がフィラメント
電位となる位置以下の高さの位置になっていれば良いと
いうことになる。また別な考え方としては、表面に皮膜
が形成されてもその部分と上方のグリッド端子2とが沿
面絶縁破壊しなければ良いともいえる。500V程度の
電位がグリッド2に与えられる場合、この距離は例えば
4mm程度であり、従ってd3は4mm以上としておけ
ばよいことになる。勿論、この値はグリッド端子絶縁体
22の材質等により変わることはいうまでもない。
ンコレクタ3の電気的な回路構成は、前述した図11と
同様に行えるので図示及び説明は省略する。
ト型熱陰極真空計は、フィラメント1を通電して熱電子
を放出させ、この電子によって測定空間の気体分子を電
離し、電離したイオンをイオンコレクタ3で捕集してそ
のイオンによる電流を電流計で読み取ることにより、圧
力測定が行われる。この際のフィラメント電位は45V
でエミッション電流は4mA程度、グリッド電位が18
0V程度である。また、前述した従来例と同様、グリッ
ド2を電子衝撃法により洗浄する場合には、グリッド2
に500V程度の高電位を与えるとともにフィラメント
1のエミッション電流を30〜50mAとし、大量の電
子を高電界で加速してグリッド2に衝突させ、これによ
って脱ガスを行ってグリッド2を洗浄する。
ガスの際、フィラメント1から放出された電子は、一部
がグリッド端子絶縁体22のうちのグリッド2付近の部
分に向かって飛行する。しかしながら、その飛行経路上
には上記ガード電極6が配置され、このガード電極6に
よって該部分への電子の到達が遮蔽される。従って、圧
力が高い測定空間で使用したり、測定精度を高めるため
頻繁にグリッド2の脱ガスを行うようにした場合でも、
従来見られたようなグリッド端子絶縁体22への皮膜の
形成が防止され、皮膜の成長によるグリッド2とフラン
ジ4との短絡という事態も未然に防止される。従って、
上述のような使い方をしても充分に寿命の長い熱陰極電
離真空計とすることができ、且つ従来のようにグリッド
端子絶縁体22の部分を長くする必要がないので、真空
計全体を小型化することが可能となる。
する。図6は、本願発明の第二実施例の概略を説明する
側断面図である。図6に示すように、この第二実施例で
は、ガード電極6は金属カバー7の上に配置固定されて
いる。即ち、この実施例におけるガード電極6は、前述
した第一実施例におけるガード電極6よりも高さが高
く、グリッド端子絶縁体22の全高さにわたってグリッ
ド端子絶縁体22を覆うよう構成されている。
にはフランジ4に接続されて地絡されており、接地電位
に保持される。従って、請求項2に対応している。ガー
ド電極6の材質や寸法、金属カバー7への固定方法等
は、前述した第一実施例と同様にできるので、詳しい説
明は省略する。尚、ガード電極6を金属カバー7の上に
固定するには、ガード電極6の下端に図6に示すような
つば部を形成することが必要であり、このため一定の取
り付けスペースが必要になる。従って、このような取り
付けスペースの確保が困難な場合には、前述した第一実
施例のようにコレクタシールド33の側面に直接取り付
ける構成が有利となる。
する。図7は、本願発明の第三実施例の概略を説明する
側断面図である。この第三実施例では、ガード電極6は
フィラメント1に接続されてフィラメント電位と同電位
になるように構成されている。従って、この第三実施例
は請求項3に対応している。グリッド端子絶縁体22を
取り囲むようにして配置された短い円筒状の絶縁台座6
1が、金属カバー7の上に固定されている。ガード電極
6は、この絶縁台座61の上に固定され、第一実施例と
同様、グリッド端子絶縁体22の上側半分及びグリッド
2の下端部分を覆っている。そして、フィラメント1と
ガード電極6とは導線62によって結線されている。
尚、結線は、フィランメト端子11に対して行ってもよ
い。
をガード電極6に与えた場合でも、前述した各実施例と
同様の効果を得ることができる。即ち、同電位にしてお
けば、フィラメント1とガード電極6の間には電子の加
速電界は本質的に形成されず、電子はガード電極6に向
かって飛行することが困難である。従って、ガード電極
6の配置位置等の構造上の要因によってグリッド端子絶
縁体22への電子の到達を充分遮蔽することができる。
一方、フィラメント1よりも高い電位をガード電極6に
与えてしまった場合、電子が加速されるので、ガード電
極6の配置位置等の構造上の要因によってはグリッド端
子絶縁体22への電子の到達を充分遮蔽できない場合が
有り得る。
する斜視概略図である。この例のガード電極6は、円筒
状の電極本体63と、他の導入端子に取り付けるための
取り付け部64と、電極本体63と取り付け部64とを
つなぐ中間部65とから構成されている。この例のガー
ド電極6は、第一実施例のようにコレクタシールド33
に取り付けても良いし、また第三実施例と同様にフィラ
メント端子11に取り付けるようにしてもよい。フィラ
メント端子11に取り付ける場合には、例えばフィラメ
ント端子絶縁体12から露出させたフィラメント端子1
1の先端部に接続するようにして金属片を設け、この金
属片に取り付け部64を溶接するようにする。前述した
通り、コレクタシールド33に直接固定する第一実施例
のガード電極6は取り付けスペースが狭い場合等に有効
であるが、相当の大きさの径を有するガード電極6が必
要なため逆に電子遮蔽効果が薄れる恐れもある。このよ
うな場合や相当程度離れた位置の他の導入端子に取り付
ける場合には、図8に示すような構成のガード電極6が
効果的に採用される。
の形状を「板を丸めて形成した円筒状」と説明したが、
これに限られるものではなく、金網等で円筒状に形成し
てもよいし、線材でコイル状に形成してもよい。また、
円筒状ではなくて角筒状でもよい。また、ガード電極6
に対して、接地電位とフィラメント電位との間の別の電
位を与えるようにしても良い。この場合には、別途専用
の端子を配置し、所定の電源で接地電位とフィラメント
電位との間の所定の電位を与えるようにする。尚、この
ような構成と対比すると、前述した各実施例は、既存の
導入端子を使用してガード電極6への電位付与が行われ
ているので、コスト面で有利であるという長所がある。
請求項3との比較において請求項2の長所を述べると、
請求項2の方が電子に対して大きな逆電界を与えること
ができるので、電子の到達抑制効果の点でより優れてい
る。
載のフランジマウント型熱陰極電離真空計によれば、高
い圧力で測定したり測定精度を高めようとして脱ガスを
頻繁にしたりする場合でも、長い寿命で安定して使用す
ることができ且つ真空計全体を小型化することが可能に
なる。また、請求項2及び3記載のフランジマウント型
熱陰極電離真空計によれば、上記請求項1の効果に加
え、ガード電極のために別途導入端子を設ける必要がな
いので、コスト的に有利となるという効果が得られる。
また、請求項2の発明によれば、上記各効果に加え、グ
リッド端子絶縁体への電子の到達抑制効果の点でより優
れており、この点でさらに長寿命で安定した真空計とな
るという効果が得られる。また、請求項4記載のフラン
ジマウント型熱陰極電離真空計によれば、ガード電極の
表面に皮膜が形成されたとしても、それによってガード
電極とグリッドとが短絡されるという恐れがなく、この
点でさらに寿命の長い安定した真空計となるという効果
が得られる。
計の第一実施例の主要部の概略を説明する斜視図であ
る。
る。
る。
図である。
図である。
図である。
の構成を説明する斜視概略図である。
部分の断面図である。
概略図である。
明図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 測定空間に存在する気体を電離するため
の電子を熱電子放出するフィラメントと、測定空間の電
子を捕集するグリッドと、電離したイオンを捕集するた
めのイオンコレクタとを有し、フィラメント、グリッド
及びイオンコレクタが、真空容器の器壁に固定されると
ともに接地電位に保持されるフランジにマウントされた
フランジマウント型熱陰極電離真空計において、フィラ
メントは絶縁ベースを介してフランジに固定されたフィ
ラメント端子に接続され、グリッドは絶縁ベースを介し
てフランジに固定されたグリッド端子に接続され、イオ
ンコレクタは絶縁ベースを介してフランジに固定された
コレクタ端子に接続されており、さらに、グリッド端子
とフランジとを絶縁するためにグリッド端子の側面に設
けられたグリッド端子絶縁体と、フィラメントからグリ
ッド端子絶縁体への電子の到達を遮蔽するようにして設
けられるとともにフィラメントの電位以下の電位に保持
されるガード電極とが設けられていることを特徴とする
フランジマウント型熱陰極電離真空計。 - 【請求項2】 前記ガード電極は、前記フランジに接続
されて接地電位になるように設けられていることを特徴
とする請求項1記載のフランジマウント型熱陰極電離真
空計。 - 【請求項3】 前記ガード電極は、前記フィラメント又
はフィラメント端子に接続されてフィラメント電位と同
電位になるように設けられていることを特徴とする請求
項1記載のフランジマウント型熱陰極電離真空計。 - 【請求項4】 前記ガード電極は、グリッド端子絶縁体
から離間した状態で配置されていることを特徴とする請
求項1,2又は3記載のフランジマウント型熱陰極電離
真空計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07439995A JP3400885B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フランジマウント型熱陰極電離真空計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07439995A JP3400885B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フランジマウント型熱陰極電離真空計 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08240503A JPH08240503A (ja) | 1996-09-17 |
JP3400885B2 true JP3400885B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=13546080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP07439995A Expired - Fee Related JP3400885B2 (ja) | 1995-03-06 | 1995-03-06 | フランジマウント型熱陰極電離真空計 |
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JP4926233B2 (ja) * | 2009-12-08 | 2012-05-09 | キヤノンアネルバ株式会社 | 複合型真空計 |
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-
1995
- 1995-03-06 JP JP07439995A patent/JP3400885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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