JP3398660B2 - 給与額算出システム - Google Patents

給与額算出システム

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JP3398660B2 JP2000328651A JP2000328651A JP3398660B2 JP 3398660 B2 JP3398660 B2 JP 3398660B2 JP 2000328651 A JP2000328651 A JP 2000328651A JP 2000328651 A JP2000328651 A JP 2000328651A JP 3398660 B2 JP3398660 B2 JP 3398660B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、業績に応じた価値
を算出根拠として各個人の給与額を算出するシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】現在の給与額算出システムは、会社にお
ける給与原資を超えない範囲で予め定めた配分割合に従
って各社員の給与額を算出している。具体的な給与額
は、年功序列に従った基本給及び職能給に、特定社員が
携わった特定業務における残業手当又は休日出勤手当等
を加算して算出している。すなわち、各社員の業績は個
別的に判断されるのではなく、総合的な業績の結果であ
る売上から導き出される給与原資内で、年功序列に従っ
て支払われるのが、現在の給与額算出システムである。
実際の給与額の算出は、各特定社員毎に表にまとめられ
たり、コンピュータ上のデータベースで自動的に計算し
ている。
【0003】こうした給与額算出システムが受け入れら
れる背景として、我が国の終身雇用制度の存在が大き
い。業績評価は、退職金として表されるので、通常の給
与額には業績評価を大きく反映させず、あくまで入社日
からの累積就業日数を給与額の大小に比例させているわ
けである。また、ボーナスが業績を反映して決定される
ことも、こうした年功序列に従った給与額算出システム
を支えている点は否めない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、社会の流動化や
産業構造の大きな変化に伴い、終身雇用制度が崩れつつ
ある。比較的若年層では、転職も当然とみなされ、給与
額がより多く、やりがいのある仕事を求めて会社を移り
変わる人も少なくない。こうした社員は、年功序列に従
った現在の給与額算出システムでは評価しきれず、適切
な給与額を算出しにくい現状が見られる。
【0005】また、転職者が多くなるにつれ、最終的な
退職金で業績評価を試みることが難しく、会社が責任を
持って退職金を積み立てることが難しくなってきている
こともあり、次第に退職金相当分を予め給与額に反映
し、退職金として特別に支払うことを避ける会社も増え
つつある。このような給与の支払体系の変化は、従来の
給与額算出システムの利用を難しくしていることを意味
する。そこで、近年の産業構造に適した給与額算出シス
テムを開発するため、検討した。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、特定業務を進行段階で分割した複数の実務区分毎に
定める業績寄与率からこの特定業務に基づいて個別業績
を算出する個別業績算出手段と、個別業績の合計である
業績合計を段階的に分割した複数の金額区分毎に定める
給与分配率からこの業績合計に基づいて個別給与額及び
支払給与額を算出する給与分配算出手段とからなる給与
額算出システムであって、個別業績算出手段では特定社
員が携わった特定業務の業務内容よりこの特定業務の業
績寄与率を決定して(特定業務の対価×業績寄与率)から
特定業務毎におけるこの特定社員の個別業績を算出し、
給与配分算出手段では前記特定社員について算出した全
個別業績の合計である業績合計を金額区分に分割して
((充足金額区分の上限額又は適用最高金額区分の端数
額)×給与配分率)から各金額区分における個別給与額を
算出し、得られた全個別給与額を合計してこの特定社員
の支払給与額を算出する給与額算出システムである。
【0007】個別業績算出手段は、特定業務と実務区分
とで構成するマトリックス表(基本テーブル)に特定社員
の各業務内容を当てはめて業績寄与率を求め、(特定業
務の対価×業績寄与率)から個別業績を計算する。マト
リックス表(基本テーブル)は、コンピュータ上に2次元
配列のデータベースとして構成でき、特定業務及び実務
区分が交差するマトリックスの各欄に業績寄与率を定め
る。各特定業務に定めた業績寄与率の合計は100%を基
本とするが、必ずしも100%になる必要はない。また、
一定期間を通じて業績寄与率を固定してもよいし、定期
的又は不定期に業績寄与率を変更しても構わない。ここ
で、「特定業務」は、顧客(顧客A等)、売上単位(○月
×日売上等)又は業務単位(△製品納入等)に応じた個別
業務や予め定めた種類別業務(製品納入、製品サポート
等)である。「実務区分」は、各特定業務を達成するに
必要な進行段階に合わせた具体的な業務内容で、特定業
務が製品納入であれば、営業、契約、搬入、設置及び点
検等を例示できる。直接関与しない補助業務や、会社の
内部的業務(総務等)は、貢献度を斟酌していずれかの業
務内容に割り当てて考慮するとよい。
【0008】給与配分算出手段は、複数の金額区分毎に
給与配分率を定めた一覧表(配分テーブル)に業績合計を
当てはめて、各金額区分から個別給与額を求めて合計し
て支払給与額を計算する。上記同様、一覧表(配分テー
ブル)はコンピュータ上に1次元配列のデータベースと
して構成できる。基本的には、各金額区分毎の給与配分
率は相互に無関係に決定できる。例えば、金額区分2000
万未満は給与配分率25%、金額区分2000万以上は給与配
分率30%とした場合、特定社員の業績合計が2500万なら
ば、(2000万(充足金額区分の上限額)×25%(給与配分
率))+(500万(適用最高金額区分の端数額)×30%(給与
配分率))=650万になる。金額区分の幅、金額区分数や
各金額区分の給与配分率は自由に決定でき、一定期間を
通じて固定してもよいし、定期的又は不定期に変更して
も構わない。金額区分数はきめ細かな給与配分の決定を
もたらし、給与配分率の差は業績合計に対する評価の度
合いを加減したり、累進的な評価を実現する。
【0009】このように、本発明の給与額算出システム
は、大きく個別業績算出手段、給与配分算出手段を経
て、特定社員の業績、すなわち売上に対する貢献度に基
づいて給与額を算出するので、終身雇用でない特定社員
でも、働きに応じた適切な給与額を算出できる。しか
し、一般社員の評価は、その社員が携わった特定業務に
おける業績を対象とすれば十分であるが、管理業務に携
わっている社員=管理者は、管理業務を評価対象とした
い。そこで、本発明では、上記システムに対して、更に
給与額補正手段を加えることで解決した。
【0010】すなわち、個別業績算出手段及び給与配分
算出手段に、個人相当減額割合、単位社員の基本寄与
額、そして各管理業務毎の管理配分率から管理業務に基
づいて支払給与額を補正する給与額補正手段を加えた給
与額算出システムであって、特定管理者及びこの特定管
理者の管理対象社員から構成する部門の全業績合計を合
計して部門業績合計とし、この特定管理者の支払給与額
から(この特定管理者の業績合計×個人相当減額割合)を
減算し、(部門業績合計−(単位社員の基本寄与額×管理
対象社員の人数))×管理配分率を加算してこの特定管理
者の支払給与額を補正する給与額算出システムである。
【0011】この給与額補正手段は、個人相当減額割
合、単位社員の基本寄与額、そして各管理業務毎の管理
配分率からなる補正値を設定した一覧表(管理テーブル)
の補正値からなる調整式により、管理業務を加味した支
払給与額の補正を図る。上記同様、一覧表(管理テーブ
ル)はコンピュータ上に1次元配列のデータベースとし
て構成できる。「個人相当減額割合」は、管理者の業績
合計における一般社員としてなした業績から算出される
給与割合(減額要素)であり、基本的には業績合計の大小
と無関係に一律割合でよいが、例えば給与配分算出手段
における給与配分率同様、金額区分を定めて段階的に個
人相当減額割合を変えてもよい。「単位社員の基本寄与
額」は、部門業績合計における各社員が一般社員として
貢献割合を減額するための基礎単位で、一般社員の平均
的な業績合計を想定する。「管理配分率」は、管理者及
び管理対象社員を一般社員としたときの貢献割合を部門
業績合計から差し引いて残る管理業務実績に対する配分
率(増額要素)であり、役職とは無関係に一律でもよい
し、役職に応じて差を設けてもよい。
【0012】上記システムを用いて一般社員、管理者の
給与額を業績に応じて算出できるようになるが、実際の
給与額は、業績のみではなく、最終的に求めた支払給与
額に別要素(勤務態度、出退勤状況等)を加味して更に増
減補正する。本発明は、コンピュータを用いた運用形態
を採用すれば、リアルタイムの業績(契約額又は受注
額、売上額等)に基づいて逐次毎月分の支払給与額を算
出できるが、これでは業績が如実に反映し過ぎ、安定し
た支払給与額を提供し得ない。実際には、年間を通じた
業績から次年度の給与総額を導くシステムとして本発明
を利用し、得られた支払給与額を月割り(ボーナス分を
加味して12ヶ月以上の月数で等分)することで毎月の支
払給与額を安定させるとよい。当該年度の業績が大きく
上回る場合は、ボーナス等で増減補正するとよい。
【0013】一般社員又は管理者に比べ、新入社員又は
中途採用社員はすぐに業績を上げられないため、本発明
のシステムを同様に適用して支払給与額を算出するのは
不適切である。そこで、適用条件が入社日からの日数が
試用期間以下又は入社日からの業績合計が最低業績以下
であり、前記適用条件に満たない間は一定額の支払給与
額を保障し、前記適用条件のいずれか一方を満たした段
階から個別業績算出手段及び給与配分算出手段を用い、
又は前記各算出手段に給与額補正手段を加えて支払給与
額を算出する給与額算出システムを用いる。ここで、適
用条件は新入社員又は中途採用社員を想定して定める。
これにより、あくまで業績評価を基本として新入社員又
は中途採用社員と本社員との取扱いに整合性を保ちなが
ら、適用条件の充足をもってすぐに本発明のシステムを
新入社員又は中途採用社員に適用できる。適用条件を満
たさない期間に保障する一定額の支払給与額は、例えば
給与原資や他の社員との公平から決定するとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図を参照しながら説明する。図1はコンピュータ1
を使った本発明の給与額算出システムの構成図、図2は
基本テーブル(基本TB)2の一部を表したデータベース構
成図、図3は個人業績データベース(個人業績DB)3の一
部を表したデータベース構成図、図4は配分テーブル
(配分TB)4の一部を表したデータベース構成図、図5は
管理テーブル(管理TB)5の一部を表したデータベース構
成図、図6は部門業績データベース(部門業績DB)6の一
部を表したデータベース構成図、図7は部門業績データ
ベース(部門業績DB)6の別の一部を表したデータベース
構成図であり、図8は給与算出AP10の処理手順を表した
フローチャート図である。
【0015】本例の給与額算出システムは、コンピュー
タ1を用いた構成である。計算の根拠となる個人業績又
は部門業績は、支店のコンピュータ7、外回りの営業の
コンピュータ8又はインターネット利用可能な携帯電話
9から逐次インターネットを介して本社のコンピュータ
へ送信してもらい、個人業績DB又は部門業績DBに蓄積す
る。偽りの業績を防止するため、当然事後のチェックは
必要である。本社のコンピュータ1は、給与額算出シス
テムの計算を実行する給与算出アプリケーション(給与
算出AP)10を有するほか、計算に使う変数をまとめた基
本TB2、配分TB3及び管理TB4を記憶している。給与算
出AP10と基本TB2との組み合せが個別業績算出手段、給
与算出AP10と配分TB4との組み合せが給与配分算出手
段、給与算出AP10と管理TB5との組み合せが給与額補正
手段となる。
【0016】具体的な例を挙げ、本発明のシステムの適
用手順(図8参照)を説明する。まず、準備段階として、
基本TB2の特定業務の分類及び各特定業務の実務区分と
配分TB4の金額区分とを決定する。これらは会社毎又は
時期毎に事情が異なるため、任意であり、システム運用
途中の変更も可能である。例示では、基本TB2は特定業
務を「商品α」及び「商品β」、実務区分を「営業」、
「販売」及び「搬入」としてマトリックス表を構成し、
各マトリックス内に業績寄与率を百分率で示している
(図2)。配分TB4は金額区分を「2000万未満」及び「20
00万以上」(金額はすべて単位円を省略、以下同じ)に分
け、それぞれに給与配分率を分率で示している(図4)。
同様に、管理TB5は個人相当減額割合を「5%」、単位
社員の基本寄与額を「1200万」、そして管理配分率とし
て課長は「10%」、部長は「15%」と定めている(図
5)。
【0017】個人業績DB3には、商品αの受注額(業績)
が「100万」、商品βの受注額が「200万」と記憶してお
り、社員Aは商品αの営業及び商品βの搬入に寄与して
いる(図3)。こうした受注額や寄与した実務区分のデー
タは、インターネットを介して本社のコンピュータに構
築した個人業績DB3及び部門業績DB6へ送信し、蓄積で
きる。今、社員Aに着目した場合、商品αの営業の業績
寄与率は「40%」だから、商品αに関わる社員Aの個別
業績は(100万×40%)=40万となる。また、商品βに関
わる社員Aの個別業績は(200万×40%)=80万となり、
この段階の業績合計は120万となる。同様に社員Bにつ
いて計算すれば、(100万×20%)+(200万×30%)=80万
となる。こうした計算は、給与計算AP10に個人業績DB3
及び基本TB2とをリンクさせておけば、社員を選択する
だけで自動的に実行できる。
【0018】上記のような個別業績を算出し、年間を通
じた個別業績の合計の結果、社員Aが2500万の業績合計
を有していたとする。この業績合計の数字は、数値的に
社員Aの会社に対する貢献度を表す指標の意味も有す
る。よって、この業績合計を基礎として社員Aの給与を
算出することは、社員Aを業績を基礎として正しく評価
していることに繋がる。この業績合計2500万を配分TB4
に当てはめた場合、金額区分「2000万未満」を超えてい
るので、社員Aの給与支払額は(2000万×25%+500万×
30%)=650万となる。こうした計算は、逐次算出した個
別業績を自動的に積算し、給与計算AP10が前記業績合計
に対して配分TB4を当てはめるようにしておけば、社員
を選択するだけで自動的に実行できる。
【0019】ここで、基礎とした業績合計は年間を通じ
た合計であるから、上記算出結果である650万は、1年
を対象とした給与総額となる。現実には、社員Aに対し
て毎月1回以上の割合で給与を支払う必要(労働基準法
第24条第2項)から、この給与総額を月割りにして、毎
月の支払給与額を決定する。例えば、年間のボーナスの
支払額を4ヶ月分の給与とすれば、650万/(12ヶ月+4
ヶ月)=40万6250となる。更に、実際に支払う具体的な
給与額は、別要素(勤務態度、出退勤状況等)を加味して
増減補正する。こうした別要素の検討については、個人
業績DB3や部門業績DB6を利用することができる。
【0020】次に、社員Aが課長Aである場合を考え
る。本発明のシステムでは、管理者については別途「管
理業務」を評価対象と据えることにより、一般社員との
取扱いに区別を設けている。今、課長Aの業績合計が25
00万(上記参照)、課長Aがあずかる営業I課の部門業績
合計が8500万、そして営業I課の社員数が4人であると
する。部門業績合計は、部門業績DB6から各部門担当の
業績を抽出して合計すれば容易に計算できる(図7)。各
部門の人数は、部門業績DB6内に構築する各部門(担当
業務や構成社員等)の基本情報から算出できる。給与算
出AP10は、これら数値に管理TB5の各変数を当てはめる
ことで、課長Aの支払給与額を算出する。
【0021】まず、算出に必要な数値を示す。課長Aの
基本的な支払給与額は、上記の説明から650万と明らか
になっている。消極評価要素である個人相当分は、(250
0万(課長Aの業績合計)×5%)=125万となる。また、
積極評価要素である管理者相当分は、(8500万(部門業績
合計)−(1200万(単位社員の基本寄与額)×4(営業I課
の人数)))×10%(課長の管理配分率)=370万となる。こ
れらから、課長Aの支払給与額は(650万−125万+370
万)=895万と算出できる。この場合も、ボーナス月分を
考慮した月割りで月単位の支払給与額(55万9375)を算出
する点や、実際に支払う具体的な支払給与額は別要素
(勤務態度、出退勤状況等)を加味して増減補正する点は
一般社員と同様である。
【0022】一般社員としての社員Aと管理者としての
課長Aとを比較した場合、本例では課長Aが高給となっ
たが、本発明のシステムを用いた場合、必ずしも管理者
が一般社員よりも高給になるとは限らない。これは、一
般社員は各人の業績に基づいて支払給与額を算出してい
るのに対し、管理者は管理業務を含めた業績に基づいて
支払給与額を算出しているからである。具体的には、消
極評価要素である個人相当分が積極評価要素である管理
者相当分を超えれば、課長Aとしての支払給与額は減少
する。上記例示でいえば、部門業績合計が4925万(=個
人相当現学分+基本寄与率×営業I課の人数)を超えな
い場合には、課長Aの支払給与額が減少する。このよう
な支払給与額の算出に対する管理業務の比重を高めるこ
とで、組織的な役割を各人に自覚させ、会社全体として
効率的な組織運営を促すという意味が、本発明に含まれ
ている。
【0023】本例では図示を省略するが、上記システ
は、過去の実績(業績)がない新入社員や中途採用社員
適用しがたい。そこで、(1)入社日からの日数が試用期
間以下、又は(2)入社日からの業績合計が最低業績以
下、という適用条件を満たさない場合、一定額の支払給
与額を保障しながら、適用条件充足後、本システムを適
用する。具体的には、上記例示の社員Aが新入社員であ
る場合、例えば試用期間6ヶ月又は業績合計1200万と
う適用条件を定め、いずれかが満たされるまでは月々18
万7500(一定額)の支払給与額とする。この適用条件は予
め給与算出AP10に組み込んでおけば、図8に見られるよ
うに、システムの運用上は一般社員又は管理者と新入社
員又は中途採用社員とを区別なく取り扱え、実質的に適
宜個別業績や業績合計を計算しておけるので、適用条件
充足後のシステム適用が円滑にできる利点がある。
【0024】
【発明の効果】本発明の支払給与算出システムは、近年
の産業構造の変化に適した給与額の算出手段を提供す
る。本発明は、上記例に提示したマトリックス表(基本T
B、配分TB又は管理TB)を用い、紙面上で計算することに
より支払給与額を算出することもできる。しかし、従来
の年功序列と異なり、数値で成績評価できる業績を基礎
とし、すべて数値計算で支払給与額を算出できることか
ら、コンピュータを利用したシステム構築により、基礎
となる業績の集積や計算式への数値の適用が自動的にで
きるほか、各TB上の変数を適宜変更することで動的に支
払給与額の変更が可能になる。
【0025】また、本発明では業績を基礎とするため、
支払給与額の高低から、業績向上に寄与しない又はしに
くい社員を抽出できる会社の診断機能を発揮する。支払
給与額が向上しない理由には、もちろん各人の個人的な
要素が大きく影響するが、各人の配置が適切でない場合
も少なくない。各人が携わった実務区分による業績寄与
率からこうした適材適所の傾向を推し量ることができ、
会社全体の戦略を計画する際の資料を提供する効果を有
するわけである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンピュータを使った本発明の給与額算出シス
テムの構成図である。
【図2】基本テーブルの一部を表したデータベース構成
図である。
【図3】個人業績データベースの一部を表したデータベ
ース構成図である。
【図4】配分テーブルの一部を表したデータベース構成
図である。
【図5】管理テーブルの一部を表したデータベース構成
図である。
【図6】部門業績データベースの一部を表したデータベ
ース構成図である。
【図7】部門業績データベースの別の一部を表したデー
タベース構成図である。
【図8】給与算出APの処理手順を表したフローチャート
図である。
【符号の説明】
1 本店のコンピュータ 2 基本テーブル(基本TB) 3 個人業績データベース(個人業績DB) 4 配分テーブル(配分TB) 5 管理テーブル(管理TB) 6 部門業績データベース(部門業績DB) 7 支店のコンピュータ 8 外回りの営業のコンピュータ 9 インターネット利用可能な携帯電話 10 給与算出アプリケーション(給与算出AP)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定業務を進行段階で分割した複数の実
    務区分毎に定める業績寄与率から該特定業務に基づいて
    個別業績を算出する個別業績算出手段と、個別業績の合
    計である業績合計を段階的に分割した複数の金額区分毎
    に定める給与分配率から該業績合計に基づいて個別給与
    額及び支払給与額を算出する給与分配算出手段とからな
    コンピュータを用いた給与額算出システムであって、
    コンピュータは給与額算出システムの計算を実行する給
    与算出アプリケーションを有するほか、計算に使う変数
    をまとめた基本テーブル、配分テーブル及び管理テーブ
    ルを記憶し、前記給与算出アプリケーションと基本テー
    ブルとの組み合せを個別業績算出手段、給与算出アプリ
    ケーションと配分テーブルとの組み合せを給与配分算出
    手段、給与算出アプリケーションと管理テーブルとの組
    み合せを給与額補正手段としてなり、個別業績算出手段
    では特定社員が携わった特定業務の業務内容より該特定
    業務の業績寄与率を決定して(特定業務の対価×業績寄
    与率)から特定業務毎における該特定社員の個別業績を
    算出し、給与配分算出手段では前記特定社員について算
    出した全個別業績の合計である業績合計を金額区分に分
    割して((充足金額区分の上限額又は適用最高金額区分の
    端数額)×給与配分率)から各金額区分における個別給与
    額を算出し、得られた全個別給与額を合計して該特定社
    員の支払給与額を算出する給与額算出システム。
  2. 【請求項2】 個別業績算出手段及び給与配分算出手段
    に、個人相当減額割合、単位社員の基本寄与額、そして
    各管理業務毎の管理配分率から管理業務に基づいて支払
    給与額を補正する給与額補正手段を加えた給与額算出シ
    ステムであって、特定管理者及び該特定管理者の管理対
    象社員から構成する部門の全業績合計を合計して部門業
    績合計とし、該特定管理者の支払給与額から(該特定管
    理者の業績合計×個人相当減額割合)を減算し、(部門業
    績合計−(単位社員の基本寄与額×管理対象社員の人
    数))×管理配分率を加算して該特定管理者の支払給与額
    を補正する請求項1記載の給与額算出システム。
  3. 【請求項3】 社日からの日数が試用期間以下又は入
    社日からの業績合計が最低業績以下のいずれかが満たさ
    れるまでは一定額の支払給与額とする適用条件を予め給
    与算出アプリケーションに組み込んだ請求項1又は2記
    載の給与額算出システム。
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