JP3398416B2 - 周波数変換装置 - Google Patents

周波数変換装置

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JP3398416B2 JP11570893A JP11570893A JP3398416B2 JP 3398416 B2 JP3398416 B2 JP 3398416B2 JP 11570893 A JP11570893 A JP 11570893A JP 11570893 A JP11570893 A JP 11570893A JP 3398416 B2 JP3398416 B2 JP 3398416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘導機と電力変換装置
で構成された周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の回転型周波数変換装置の一
実施例構成図である。図に於て、1は第1の電力系統、
2は第1の電力系統1と周波数の異なる2の電力系
統、20は第1の電力系統1に接続された第1の同期機、
21は第1の同期機20の界磁に電流を供給するスリップリ
ング、22は第1の同期機20の界磁電流を制御する励磁装
置、23は第2の電力系統2に接続され、回転子が第1の
同期機20の回転子と機械的に結合された第2の同期機、
24は第2の同期機23の界磁に電流を供給するスリップリ
ング、25は第2の同期機23の界磁電流を制御する励磁装
置、26は第2の同期機23の電機子巻線を機械的に回転さ
せる転動装置である。また第1の同期機20の極数と第2
の同期機23の極数の比は、第1の電力系統1の周波数と
第2の電力系統2の周波数の比に等しいものとする。以
上の構成に於て、転動装置26により第2の同期機23の電
機子巻線を回転させることにより、それぞれの同期機の
電力系統に対する相差角を制御することができる。従っ
て、転動装置26を操作して第2の同期機23を電動機とし
て運転し、第1の同期機20を発電機として運転すれば、
電力は第2の電力系統2から第1の電力系統1へ供給さ
れる。転動装置26を逆方向に回転して、第1 の同期機20
を電動機として運転し、第2の同期機23を発電機として
運転すれば電力は、第1の電力系統1から第2の電力系
統2へ供給される。
【0003】図5は従来の静止型周波数変換装置の構成
図である。図に於て、1は第1の電力系統、2は第1の
電力系統1と周波数の異なる第2の電力系統、27は第1
の制御整流器、28は第1の電系統1と第1の制御整流
器27を接続する電源変圧器、29は第2の制御整流器、30
は第2の電系統2と第2の制御整流器29を接続する電
源変圧器、31は第1の制御整流器27と第2の制御整流器
29の直流電流を平滑する直流リアクトル、32は第1の制
御整流器27が発生する高調波を吸収する高調波フィル
タ、33は第1の制御整流器27が発生する無効電力を吸収
する進相コンデンサ、34は第2の制御整流器29が発生す
る高調波を吸収する高調波フィルタ、35は第2の制御整
流器29が発生する無効電力を吸収する進相コンデンサで
ある。
【0004】以上の構成に於て、第2の制御整流器29の
制御角を90ーより進み側(痾運転領域)に制御し、第1
の制御整流器27の制御角を90ーより遅れ側(竈運転領
域)に制御すれば、第2の電系統2の電力が第2の制
御整流器29により順変換され直流電力に変換される。こ
の直流電力は、第1の制御整流器27により逆変換され第
1の電力系統1へ供給される。従って、第2の電系統
2から第1の電力系統1へ電力が供給される。逆に、第
1の制御整流器27の制御角を90ーより進み側(痾運転領
域)に制御し、第2の制御整流器29の制御角を90ーより
遅れ側(竈運転領域)に制御すれば、第1の電系統1
の電力が第1の制御整流器27により順変換され直流電力
に変換される。この直流電力は、第2の制御整流器29に
より逆変換され第2の電力系統2へ供給される。従っ
て、第1の電系統1から第2の電力系統2へ電力が供
給される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の構成
に於て、図4の同期機を用いた構成では、(1)電力系
統の動揺によって同期外れを生ずる恐れがある。(2)
両系統間の周波数比が厳密に両同期機の極数比に限定さ
れ柔軟性がない。(3)両系統間の同期外れを防ぐため
に、同期機の最小容量が限定される。(4)潮流制御を
機械的な転動装置により行う必要があり、操作がかなり
面倒で速い制御が出来ない。(5)2台の同期機を直列
に運転するため損失が多く効率が悪いなどの欠点があ
る。また、図5の制御整流器を用いた構成では、(6)
制御整流器が発生する高調波と無効電力を吸収するため
に、大容量の高調波フィルタと進相コンデンサが必要に
なり、設置面積が大きくなる。(7)系統事故時に進相
コンデンサにより過電圧を発生する恐れが有り、これを
防止するために静止型無効電力補償装置などを設置する
と、コストがかなり高くなるなどの欠点がある。
【0006】本発明は、以上述べた従来の周波数変換装
置の欠点を除去するために、回転機と静止型電力変換装
置を組み合わせてそれぞれの利点をいかした、新規な構
成の周波数変換装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、第1の誘導機と、第2の誘導機と、電力変
換装置から構成され、前記第1の誘導機の回転子と前記
第2の誘導機の回転子を機械的に結合し、前記第1の誘
導機の1次巻線と前記第2の誘導機の1次巻線とを第1
の電力系統に接続し、前記第1の誘導機の2次巻線を第
2の電力系統に接続し、前記第2の誘導機を前記電力変
換装置を介して前記第2の電力系統に接続したことを特
徴とするものである
【0008】
【作用】本発明は、誘導機の2次周波数は、1次周波数
と回転による周波数の和になることを利用した周波数変
換を行い、誘導機の回転速度をもう1台の誘導機と電力
変換装置で制御して潮流制御を行うようにしたものであ
る。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例の構成図である。図に於
て、1は周波数がf1 〔Hz 〕の第1の電力系統、2は
第1の電力系統1と周波数の異なるf2 〔Hz 〕の第2
の電力系統、3は第1の巻線形誘導機である。そして4
は第1の巻線形誘導機3の1次巻線であり、第1の電力
系統1へ接続されているものとする。5は第1の巻線形
誘導機3の2次巻線であり、第2の電力系統2へ接続さ
れているものとする。6は第1の巻線形誘導機と機械的
に結合された第2の巻線形誘導機であり、その1次巻線
7は第1の電力系統1へ接続され、その2次巻線8は後
述する電力変換装置9に接続されている。
【0010】なお以下の説明では第1、第2の巻線形誘
導機を、単に第1、第2の誘導機と呼称する。9は2次
巻線8の電流を制御する静止形電力変換装置(以下単に
電力変換装置という)、10は第1の誘導機3から第1の
電力系統1へ供給される電力を検出する電力検出器、11
は第1の誘導機6の回転速度検出器(TG)、12は本発
明の周波数変換装置の潮流を制御する潮流制御装置(以
下単に制御装置という)で、以下の13〜19で構成され
る。13は第1の電力系統1から第2の電力系統2への潮
流制御の指令値を与える電力指令値である。14はこの電
力指令値13と前記電力検出器10との偏差を検出する加算
器、15は加算器14の出力に得られる偏差を増幅する増幅
器(AMP)である。一方、16は第1の誘導機3の1次
と2次の周波数比が第1の電力系統1と第2の電力系統
2の周波数比に一致するような回転速度を与える同期速
度基準値である。この速度基準値16は加算器17にて前記
回転速度検出器11で検出される第1の誘導機6の回転速
度11′との偏差17′を検出される。18は増幅器(AM
P)15の出力と加算器17の出力の偏差を検出する加算
器、19は制御信号の振幅制限器である。
【0011】図2は、図1で述べた本発明による一実施
例の作用を表す波形図である。図2(a)に於て、(V
1U)は第1の電力系統1のU相電圧で、周波数は50Hz
としている。(I3-1U)は第1の誘導機3の1次U相電
流、(13)は電力指令値の波形、(P3-11)は第1の誘
導機3の1次から第1の電力系統1へ供給される電力で
ある。図2(b)に於て、(V2U)は第2の電力系統2
のU相電圧で、周波数は60Hz としている。(I3-2U
は第1の誘導機3の2次U相電流、(P3-21)は第1の
誘導機3の2次から第2の電力系統2へ供給される電力
である。図2(c)に於て、(I6-1U)は第2の誘導機
6の1次U相電流、(P6-11)は第2の誘導機6の1次
から第1の電力系統1へ供給される電力である。図2
(d)に於て、(19′)は振幅制限器19から電力変換装
置9へ与えられる制御信号、(17′)は加算器17の出力
として得られる信号で、第1の誘導機3の回転速度と同
期速度基準値16との偏差を表している。(δ)は第1の
誘導機3の2次側内部誘起電圧の第2の電力系統2の電
圧に対する相差角であり、この相差角(δ)を初期状態
は零としている。このときの図2(a)、(b)でそれ
ぞれを示す第1の誘導機3の1次U相電流(I3-1U)と
2次U相電流(I3-2U)は、それぞれ第1の電力系統と
第2の電力系統2から第1の誘導機3に供給される励磁
電流である。第2の誘導機6の励磁電流は電力変換装置
9から供給され、1次U相電流(I6-1U)は零となって
いる。時刻t1 に於て電力指令値13をステップ的に増加
させると、振幅制御器19の出力に(19′)で示すような
制御信号を現れ、この信号は電力変換装置9に与えられ
る。電力変換装置9は第2の誘導機6の1次電力(P
6-11)を信号(19′)に従って制御する。電力の方向は
誘導機から電力系統へ供給する方向を正としているか
ら、(P6-11)で示す正の電力は、第2の誘導機6から
第1の電力系統1へ電力が供給されていることを表して
いる。即ち、第2の誘導機6は発電機として作用し、第
1の誘導機3の回転速度を減少させる。従って、同期速
度基準値16との偏差信号(17′)は図2(d)で図示の
ように負の方向に増加する。また、この偏差の積分値に
比例して、第1の誘導機3の2次側内部誘起電圧の第2
の電力系統2の電圧に対する相差角が(δ)で示すよう
に負の方向に増加し、従って、第1の誘導機3の1次側
内部誘起電圧の第1の電力系統1の電圧に対する相差角
は正の方向に増加するから第1の誘導機3の1次から第
1の電力系統1へ供給される電力(P3-11)は図示のよ
うに増加し、第1の誘導機3の2次から第2の電力系統
2へ供給される電力(P3-21)は、図示のように負の方
向に増加する。加算器17の出力(17′)が負の方向に増
加し、増幅器15の出力より大きくなる時刻t2 に於て、
振幅制限器19の出力(19′)の極性が反転し、第2の誘
導機6の1次電力(P6-11)の極性も反転する。このと
き第2の誘導機6は電動機として作用し、第1の誘導機
3の回転速度を増加させる。従って、同期速度基準値16
との偏差信号(17′)は図示のように減少する。このよ
うにして、第1の誘導機3の1次電力(P3-11)は電力
指令値(13)に一致するように制御され、これに比例し
て第1の誘導機3の2次電力(P3-21)は負の方向に増
加する。最終的には、第1の誘導機3の1次電力(P
3-11)と第2の誘導機6の1次電力(P6-11)の和と、
第1の誘導機3の2次電力(P3-21)の大きさが等しく
なる。このとき、第2の電力系統2から第1の電力系統
1へ電力が供給される。即ち、60Hz の電力が50Hz の
電力に変換され周波数換装置として作用する。
【0012】図3は、図1で述べた本発明一実施例の作
用を表す他の波形図である。図に於て、(V1U)〜
(δ)は図2の同一記号と同一である。初期状態は図2
の最終バラスン状態を示しており、相差角(δ)が負
で、第2の電力系統2から第1の電力系統1へ電力が供
給され、60Hz の電力が50Hz の電力に変換されている
状態である。時刻t3 に於て、図3(a)のように電力
指令値13をステップ的に負に変化させると、図3(d)
のように振幅制限器19の出力は(19′)で示すように負
の方向に増加し、この信号は電力変換装置9に与えられ
る。電力変換装置9は同図(c)のように第2の誘導機
6の1次電力(P6-11)を信号(19′)に従って負の方
向に増加させる。電力の方向は誘導機から電力系統へ供
給する方向を正としているから、(P6-11)で示す電力
の負の方向の増加は、第2の誘導機6を電動機として作
動させることになり、第1の誘導機3の回転速度を増加
させる。従って、回転速度信号11′と同期速度基準値16
との偏差信号(17′)は図3(d)に図示のように増加
する。また、この偏差の積分値に比例して、第1の誘導
機3の内部誘起電圧の電力系統の電圧に対する相差角
(δ)が同図(d)で示すように増加し、第1の誘導機
3の1次から第1の電力系統1へ供給される電力(P
3-11)は図3(a)のように、減少し第1の誘導機3の
2次から第2の電力系統2へ供給される電力(P3-21
は、同図(b)に図示のように減少する。加算器17の出
力(17′)が増加し、増幅器15の出力より大きくなる時
刻t4 に於て、振幅制限器19の出力(19′)の極性が反
転し、第2の誘導機6の1次電力(P6-11)の極性も反
転する。このとき第2の誘導機6は発電機として作用
し、第1の誘導機3の回転速度を減少させる。従って、
同期速度基準値16との偏差信号(17′)は図示のように
減少する。時刻t5 に於て、相差角(δ)の極性が反転
すると、誘導機3の1次電力(P3-11)と2次電力(P
3-21)の極性も反転する。このようにして、第1の誘導
機3の1次電力(P3-11)は電力指令値(13)に一致す
るように負の方向に制御され、これに比例して第1の誘
導機3の2次電力(P3-21)は正の方向に増加する。最
終的には、第1の誘導機3の1次電力(P3-11)と第2
の誘導機6の1次電力(P6-11)の和と、第1の誘導機
3の2次電力(P3-21)の大きさが等しくなる。このと
き、第1の電力系統1から第2の電力系統2へ電力が供
給される。即ち、50Hz の電力が60Hz の電力に変換さ
れ周波数変換装置として作用する。
【0013】次に本発明の他の実施例について図6およ
び図7(A),(B)を用いて説明する。図6は本発明
の他の実施例の構成図である。図1の実施例と異なる部
分は、第1の誘導機3に対して同一軸に直結された第3
の誘導機43の縦続接続で構成した点にある。図において
図1の同一記号のものは全く同じ、および同一作用をつ
かさどる構成要素であるので、詳細な説明は省略し、図
1と異なる部分について以下に説明する。
【0014】43は第3の誘導機、44は第3の誘導機43の
一次巻線(固定子巻線)で、第2の電力系統2へ接続さ
れている。45は第3の誘導機43の二次巻線(回転子巻
線)である。46は第1の誘導機3と第3の誘導機43の回
転子を直結するための軸であり、第2の誘導機6は図1
の場合と同様に第1の誘導機3と直結されているので、
この3台の誘導機の回転子は同一軸で直結され、同じ方
向に回転するように構成されている。また47は第1およ
び第3の誘導機の二次巻線5および45を接続する導体
で、直結軸46の上部または内部に配置され、互いに逆相
順となるように接続されている。なお潮流制御装置12は
図1で説明しているように記号13から19までの要素で構
成されるが、図6においても全く同一であり、また作用
も同じであるので、ここでは詳細な記述を省略する。
【0015】次に図6の実施例の作用について説明す
る。図1の場合、第1の誘導機3の一次巻線4が固定子
側であるとすると、二次巻線5は回転子側となり、第2
の電力系統2へはスリップリングとブラシを介して接続
されることになる。これに対し、図6の実施例ではスリ
ップリングとブラシの代りにもう一つの第3の誘導機43
を用い、前述した構成とすることで、ブラシ無し周波数
変換装置を提供するものである。よって周波数の異なる
第1の電力系統1と第2の電力系統2との間の関係が図
1と図6とで全く同じように作用することを以下に説明
する。
【0016】図7(A)は図1における第1の誘導機3
の一次および二次巻線の周波数の関係を説明する図であ
る。一次巻線4すなわち第1の電力系統1の周波数をf
1 とし、二次巻線5すなわち第2の電力系統2の周波数
をf2 とする。また第1の誘導機3の磁極数をP、回転
速度をnとすると、回転子の回転周波数fr
【0017】
【数1】 となる。よって、すべりをSとすると
【0018】
【数2】 また二次巻線の周波数f2
【0019】
【数3】f2 =Sf1 ……(3) (2),(3)式より
【0020】
【数4】f2 =f1 −fr ……(4) となる。次に図7(B)は図6において、縦続接続され
た第1の誘導機3と第3の誘導機43のそれぞれ一次およ
び二次巻線の周波数の関係を説明する図である。
【0021】図7(A)と同様に第1の電力系統1の周
波数をf1 、第2の電力系統2の周波数をf2 とする
と、誘導機の一次巻線4には周波数f1 の電源が印加さ
れ、また第3の誘導機の一次巻線44には周波数f2 の電
源が印加される。次に第1の誘導機3の二次巻線5の周
波数をfs とすると、第3の誘導機二次巻線45の周波数
もfs となり、夫々の誘導機のすべり周波数となる。ま
た第1の誘導機3の磁極数をP1 、第3の誘導機43の磁
極数をP2 、回転子の回転速度をn′とする。先づ第1
の誘導機3における回転子の回転周波数fr1
【0022】
【数5】 となるから、すべりをS1 とすると
【0023】
【数6】 また二次巻線の周波数fs
【0024】
【数7】fs =S11 ……(7) となり、(6),(7)式より
【0025】
【数8】fs =f1 −fr1 ……(8) となる。一方第3の誘導機43における回転子の回転周波
数fr2
【0026】
【数9】 よって、二次巻線を基準としたすべりをS2 とすると
【0027】
【数10】 と表わされ、一次巻線の周波数f2
【0028】
【数11】 f2 =S2s ……(11) (10),(11)式より
【0029】
【数12】 f2 =fs −fr2 ……(12) よって(8),(12)式から
【0030】
【数13】 f2 =f1 −(fr1+fr2) ……(13) (4)式から、周波数の異なる2つの電力系統を接続す
るためには、図1の構成における第1の誘導機は
【0031】
【数14】 すなわち、両系統の周波数差に等しい回転子の回転周波
数となるよう磁極数と回転速度を選べばよいことが判
る。一方、図6の2台の誘導機3,43縦続接続では(13)
式から判るように
【0032】
【数15】 すなわち、2台の誘導機3,43の磁極数の和に等しい磁
極数を持つ単一の誘導機の回転子の回転周波数が両系統
の周波数差に等しくなるように設計すればよいことにな
る。また換言すれば、(14),(15)式から
【0033】
【数16】fr =fr1+fr2 よって Pn=(P1 +P2 )n′ となるようにすれば、図6における第1の誘導機3と、
第3の誘導機43の縦続接続された回転機は、図1の第1
の誘導機3の場合と全く同じ作用をすることが判る。従
って、図2および図3で説明しているように第2の誘導
機6を用いて、縦続接続された第1,第3の誘導機3,
43の回転速度を制御すれば、第1の電力系統1と第2の
電力系統2の間の潮流を任意に制御できることは明らか
である。
【0034】以上述べたように、図6に示した実施例で
は、図1の実施例と同様に 1)同期外れを起さない。 2)機械的な転動装置が不要となる。
【0035】3)速応性の高い潮流制御が可能である。 4)系統事故時に過電圧を発生しない。 などの効果を有する他に、本実施例特有の効果、即ち回
転機の保守の上で最も負担となるブラシがないために、
ブラシの点検、交換などの保守作業が不要となる利点を
有することが判る。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、第1の誘導
機3の1次周波数と回転による周波数の和として、2次
巻線に周波数変換された2次周波数を得るために、電力
変換装置9により2次励磁制御された第2の誘導機6を
用いて、第1の誘導機3の回転速度を制御するように構
成したことが特徴であり、電力の指令値13に従って、第
1の電力系統1と第2の電力系統2の間の潮流を任意に
制御することが出来る。本発明によれば、電力系統に動
揺を生じても、この動揺は第1の誘導機3の1次電力の
変化として、電力検出器10によって検出され、この変化
を抑制するように第1の誘導機3の回転速度が制御され
るから同期外れを生ずる恐れがない。また、両系統間の
周波数比が多少変化しても、第1の誘導機3の回転速度
を変えることにより吸収できるから柔軟性があり、小容
量の周波数変換装置で両系統を連繋しても同期外れを生
ずる恐れがない。また、潮流制御のための機械的な転動
装置が不要であり、指令値に従って電子的に速い潮流制
御を行うことができる。また、従来技術では2台の同期
機を直列に運転する場合、全電力が一旦機械エネルギに
変換され、再び電気エネルギに変換されるのに対し、本
発明によれば、周波数差の部分のみが機械エネルギに変
換される。即ち、図1に於て、第1の電力系統1の50H
z の電力を、60Hz の電力に変換する場合、第1の誘導
機3の1次巻線4の電力を100 とするとき、第2の誘導
機6の1次巻線7の電力は20で、この電力は機械エネル
ギに変換され、回転による第1の誘導機3の2次誘起電
圧の増加分として2次巻線5から取り出される。従っ
て、2次巻線5からは、1次巻線4からの誘導分100 と
あわせて120 の電力が取り出される。このように、一旦
機械エネルギに変換される分は全体の17%であり、トル
クの小さい小形の誘導機を使用できるとともに、エネル
ギ変換に伴う損失が少なくなり効率が高くなる。また、
制御整流器を用いた構成で必要な、大容量の高調波フィ
ルタと進相コンデンサが不要であるから、設置面積を小
さく出来る。また、進相コンデンサが不要であるから系
統事故時に過電圧を発生する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図。
【図2】本発明の作用を表す波形図。
【図3】本発明の作用を表す他の波形図。
【図4】従来の一実施例の構成図。
【図5】従来の他の実施例の構成図。
【図6】本発明の他の実施例の構成図。
【図7】図6で示す実施例の作用を説明するための図。
【符号の説明】
1…第1の電力系統、2…第2の電力系統、3…第1の
誘導機、4…1次巻線、5…2次巻線、6…第2の誘導
機、7…1次巻線、8…2次巻線、9…電力変換装置、
10…電力検出器、11…回転速度検出器、12…制御装置、
13…電力指令値、14…加算器、15…増幅器、16…同期速
度基準値、17…加算器、18…加算器、19…振幅制限器、
43…第3の誘導機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 5/38 H02J 3/34 H02P 5/415

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の誘導機と、第2の誘導機と、電力変
    換装置と、前記第1の誘導機の電力検出器と、前記第1
    の誘導機の回転速度検出器と、潮流制御装置から構成さ
    れ、前記第1の誘導機の回転子と前記第2の誘導機の回
    転子を機械的に結合し、前記第1の誘導機の1次巻線と
    前記第2の誘導機の1次巻線を第1の電力系統に接続
    し、前記第1の誘導機の2次巻線を第2の電力系統に接
    続し、前記第2の誘導機の2次巻線を前記電力変換装置
    を介して前記2つの電力系統のいづれか一方に接続し、
    前記電力変換装置により電力の指令値と前記第1の誘導
    機の電力との電力偏差信号に応じて、前記第2の誘導機
    の2次電流を制御して、前記第1の誘導機の回転速度を
    制御することを特徴とする周波数変換装置。
  2. 【請求項2】第1の誘導機もしくは第2の誘導機の回転
    速度を検出する回転速度検出器を設け、この回転速度検
    出器の出力信号と同期速度基準値との速度偏差信号を求
    める加算器を設け、電力偏差信号にこの速度偏差信号を
    加算して偏差を求め、この偏差信号により電力変換装置
    に制御信号を出力するようにした潮流制御装置を備えた
    請求項1に記載の周波数変換装置。
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