JP3397491B2 - 冷却器 - Google Patents

冷却器

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JP3397491B2
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健 福森
忠司 前田
敏夫 黒木
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2321/00Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects
    • F25B2321/02Details of machines, plants or systems, using electric or magnetic effects using Peltier effects; using Nernst-Ettinghausen effects
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    • F25B2321/0251Removal of heat by a gas

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、飲料水冷却器や、浄水
器や、電気分解整水器や、ビール急冷器や、ラジエータ
や、また、空間内部を冷却するもの、例えば、クーラー
ボックス等として好適に用いることができる冷却器に関
する。 【0002】 【従来の技術】従来、冷却手段にペルチェ素子を用いた
冷却器では、冷却管の外周面に上記ペルチェ素子の吸熱
面を取付けて、同冷却管の内部を流動する流体から熱を
奪い、この熱をペルチェ素子の放熱面から放出するよう
にしており、同放熱面を冷却して冷却の能力と効率とを
高めるようにしている。 【0003】かかる冷却器を飲料水冷却器に用いた場合
には、上記ペルチェ素子の放熱面の冷却に、飲料水冷却
器に流入する原水の一部が用いる水冷式と、放熱面にヒ
ートシンク等を取付け、冷却ファンによって上記ヒート
シンク等に冷却空気を吹付ける空冷式とがある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、水冷式で
は、ペルチェ素子の冷却に用いた水が無駄に排出され
て、貴重な水資源を浪費するという問題があり、また、
冷却水流通のための配管を要して構造が複雑になり、そ
のため、装置の設置工事に手間を要するという問題があ
る。 【0005】また、空冷式では、上記放熱面の温度上昇
への対応に冷却ファンの能力が追従できないという問題
がある。なお、大きな能力の冷却ファンを配設して上記
温度上昇に対応しようとすれば、装置の大形化や、電力
消費の増加や、騒音増大等の問題が生ずる。 【0006】更に、ペルチェ素子の作動が間欠的である
場合でも、所望温度の流体を得るためには、最大流量に
匹敵する容量のペルチェ素子や冷却ファンを要し、装置
が大型化するという問題がある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明では、間欠的に駆
動制御したペルチェ素子の放熱面に蓄熱剤を充填した放
熱用熱交換器を配設するとともに、前記ペルチェ素子の
吸熱面に蓄冷剤を充填した吸熱用熱交換器を配設し、同
吸熱用熱交換器内に、冷浄水取出配管に接続した冷却管
を設ける一方、前記放熱用熱交換器中に、始端を原水供
給部に、終端を湯水混合栓に接続した液冷管を配設して
原水の一部で前記蓄熱剤から熱を奪って同蓄熱剤を凝固
可能とし、昇温した冷却廃水を前記湯水混合栓で湯と混
合可能に構成したことを特徴とする冷却器を提供せんと
するものである。 【0008】 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】 【0014】 【0015】 【実施例】以下、本発明を、添付図に示す実施例を参照
して説明する。 【0016】本実施例は、本発明に係る冷却器としての
冷水器Aを、アンダーシンク型の浄水器Dに併設した場
合について説明する。 【0017】図1〜図3において、アンダーシンク型の
浄水器Dの吐水側に、冷却器としての冷水器Aが接続さ
れている。そして、かかる冷水器Aは、その上端部を流
し台Bの天板17上に設置した吐水口22から飲用に適した
温度に冷却した冷浄水を吐出することができる。 【0018】システムキッチンの流し台Bのキャビネッ
トKの下部空間において、冷水器Aと浄水器Dとは併設
状態に、しかも、シンクSの下方の床板10上に載置され
た状態で配設されている。 【0019】冷水器Aは、図3に示すように、矩形箱状
の本体ケース11の内部を隔壁11a で仕切って熱交換器収
納空間11b と制御部収納空間11c とを形成している。 【0020】熱交換器収納空間11b 内には、後述する冷
却手段としてのペルチェ素子13の吸熱面に接合した吸熱
用熱交換器12と、同ペルチェ素子13の放熱面13b に接合
した放熱用熱交換器50とを収納しており、制御部収納空
間11c には、制御装置Cを収納している。 【0021】図1及び図2を参照して冷水器A回りの配
管構成について説明すると、シンクSの下方で水道管等
の原水供給部9に接続した給水立上り管15と、給湯源に
接続した給湯立上り管16は、その上端部を流し台Bの天
板17上に設置した湯水混合栓18に接続している。 【0022】また、図2で示すように、上記給水立上り
管15からは第1原水ホース19が分岐しており、同第1原
水ホース19の終端部は流し台Bの天板17上に設置した流
路切換装置20の原水流入口20a に接続している。 【0023】流路切換装置20は、図2で示すように、内
部に流路切換弁21を具備しており、切換レバーを操作す
ることによって、流路切換弁21を介して、第1原水ホー
ス19を吐水口22及び第2原水ホース23のいずれかに選択
的に連通連結することができる。 【0024】また、図2で示すように、上記第2原水ホ
ース23の終端部を浄水器Dの流入口24に接続し、浄水器
Dの流出口25を浄水配管26を介して吸熱用熱交換器12内
に設けた蛇行状の冷却管27の上流側端に接続し、同冷却
管27の下流側端を冷浄水取出配管28の上流側端に接続
し、冷浄水取出配管28の下流側端を前記流路切換装置20
の冷浄水流入口29に接続しており、更に、図1及び図2
で示すように、上記冷却管27の最下部から排水枝管30を
分岐して電磁弁等よりなる排水弁31と排水連絡管37とを
介し排水本管32に接続している。 【0025】ペルチェ素子13は、図3及び図4で示すよ
うに、矩形厚板状に形成されており、直流電圧を印加す
ることにより、吸熱面13a から熱を吸収し、反対側面の
放熱面13b から上記の熱を放出するものである。 【0026】吸熱用熱交換器12は、図2〜図4で示すよ
うに、断熱材39でほぼ全面を被覆した矩形箱状の吸熱ケ
ース40の一側面に素子取付板43を形成し、同素子取付板
43に外側から上記ペルチェ素子1 3の吸熱面13a を圧着
すると共に、同吸熱ケース40中に多数列にわたって上下
方向に蛇行した前記冷却管27を配設して、冷却管27に直
交する方向の多数のフィン44を所定間隔をあけて重層状
態に配設して、冷却管27と各フィン44とを蝋づけし、弾
性板46により各フィン44の一側端縁を上記素子取付板43
の内側拡張部に圧接させている。 【0027】そして、吸熱用熱交換器12の内部に、凝固
点約6℃の蓄冷剤41(例えば、旭電化株式会社のアデカ
サーモトップ6)を充填している。 【0028】かかる構成によって、ペルチェ素子13で熱
を奪って冷却管27中を流れる浄水を冷却するのである
が、この熱の流れには、浄水→冷却管27→フィン→素子
取付板43→ペルチェ素子13の吸熱面13a の順の固体の熱
伝導によるものと、上記固体部分から蓄冷剤41への熱伝
導によるものとがあり、蓄冷剤41と上記冷却管27、フィ
ン及び素子取付板43との接触面積が大きいことから熱の
流れがよくなり、ひいては総合的な冷却効率を高めるこ
とができる。 【0029】特に、冷却管27に浄水を流す前に、予めペ
ルチェ素子13を作動させて上記蓄冷剤41を冷却して凝固
させておくことによって、ペルチェ素子13の能力を超え
る大流量の浄水を流しても、蓄冷剤41の融解潜熱によっ
て浄水を所定温度まで冷却することが可能になり、冷水
器Aの使用が間欠的であれば、小容量のペルチェ素子13
でも大流量の浄水を所望の温度まで冷却することができ
る。 【0030】放熱用熱交換器50は、図4で示すように、
ペルチェ素子13の放熱面13b に、例えば、アルミニウム
等の高熱伝導性の素材よりなる矩形箱状の放熱ケース51
の外側面に形成した取付部52を取付け、同放熱ケース51
の取付部52を除く外周面に多数の放熱フィン53を形成す
ると共に、同放熱ケース51中に常温よりも僅かに高い温
度で凝固・融解するパラフィン55を充填している。 【0031】このパラフィンは、具体的には凝固点が60
℃程度のものが考えられるが、、基本的には凝固点はよ
り高温であることが望ましく、ペルチェ素子として高温
でも特性が劣化しないものを選定すれば、更に高温の凝
固点を有する蓄熱剤が使用できる。 【0032】例えば、パラフィンに代えて、ポリエチレ
ングリコールを用いることもできる。しかし、蓄熱剤
は、パラフィンやポリエチレングリコールに何ら限定さ
れるものではなく、冷却すべき流体の制御温度に合わせ
て適切な蓄熱剤を選ぶことができる。 【0033】また、上記取付部52の反対側外周面に対向
して、冷却モータ56で駆動される冷却ファン57を配設し
ている。 【0034】かかる構成によって、ペルチェ素子13の放
熱面13b からの熱を、冷却ファン57からの冷却風を介し
て大気に発散させるのであるが、この熱の流れには、ペ
ルチェ素子13の放熱面13b →放熱ケース51の取付部52→
放熱ケース51→放熱フィン53→大気の順の固体の熱伝導
によるものと、ペルチェ素子13の放熱面13b →放熱ケー
ス51の取付部52→放熱ケース51の内周面からパラフィン
55への熱伝導によるものとがあり、放熱ケース51の内周
面とパラフィン55との接触面積が大きいことから熱の流
れがよくなり、ひいては総合的な冷却効率を高めること
ができる。 【0035】また、放熱ケース51の内部に、前記吸熱ケ
ース40内のフイン44と同様のものを設ければ更に冷却効
率を高めることができる。、特に、冷却管27に浄水を流
す前に、予め冷却ファン57を作動させて上記パラフィン
55を冷却して凝固させておくことによって、パラフィン
55の融解潜熱でペルチェ素子13の放熱許容時間を延長す
ることが可能であるから、冷水器Aの使用が間欠的であ
れば、小型の放熱用熱交換器50でことたりることにな
る。 【0036】制御装置Cは、図2で示すように、吸熱用
熱交換器12の内部に設けた蓄冷剤41の温度を検出する吸
熱側温度センサS1と、放熱用熱交換器50の内部に設けた
蓄熱剤54の温度を検出する放熱側温度センサS2と、ペル
チェ素子13と、冷却モータ56と、排水弁31とに接続され
ている。 【0037】かかる構成によって、制御装置Cに入力す
る各温度センサS1,S2 からの出力に基づき、ペルチェ素
子13への電圧印加を制御して、蓄冷剤41の凝固状態を保
持すると共に、冷却モータ56への通電を制御して、蓄熱
剤54の凝固状態を保持することができる。 【0038】なお、吸熱用熱交換器12は断熱材39でほぼ
全面が被覆されているが、ペルチェ素子13の熱の逆流等
によって、僅かながらも冷熱の損失によって蓄冷剤41が
融解するので、蓄冷剤41の凝固状態を保持するために、
冷水器A不使用時にもペルチェ素子13に微弱な電圧を連
続して印加することが望ましい。 【0039】上記の構成により、流路切換装置20の切換
弁21を操作して、原水供給部9からの原水をそのまま吐
水口22から吐出させたり、原水を浄水器Dで浄化し、冷
水器Aで飲用に適した温度(例えば、8℃〜10℃)に冷
却した冷浄水を吐水口22から吐出させることができる。 【0040】かかる冷水器Aは、主として家庭内におい
て、飲用の冷浄水生成に用いられるものであるためその
使用が間欠的であり、水を直接冷却する側では蓄冷剤41
が、ペルチェ素子13の放熱側では蓄熱剤54が、それぞれ
凝固状態で冷熱を備蓄しているので、大流量の冷浄水の
生成に対応することができる。この際に消費した冷熱
は、前述した蓄冷剤41の温度を6℃近傍に保持する制御
によって、時間をかけて補うことができることから、小
容量のペルチェ素子13と、小型の放熱用熱交換器と冷却
ファン57とで事足りることになり、装置を小型化するこ
とができる。 【0041】更に、ペルチェ素子13の冷却に水を使用し
ないので、このための配管等を要せず、構造が簡単にな
り設備の取付け作業やメンテナンス等を容易にすること
ができる。 【0042】なお、冷水器Aを使用しないときは、凍結
防止のために、不使用信号に基づいて、所定時間経過
後、排水弁31を開弁して冷却管27中の滞留水を排出する
ようにしている。 【0043】図5は、本発明に係る冷水器A'を示してお
り、前記冷却ファン57の代わりに、蓄熱剤54を充填した
前記と同一構成の放熱用熱交換器70中に、液冷管80とし
ての蛇行状の水冷管71を配設して、同水冷管71の始端を
原水供給部9に接続し、終端を前記湯水混合栓18に接続
している。 【0044】かかる構成により、原水の一部で蓄熱剤54
から熱を奪って蓄熱剤54を凝固させることができ、昇温
した冷却廃水を湯水混合栓18で給湯機等からの湯と混合
することにより、水と熱エネルギを無駄なく利用するこ
とができる。 【0045】 【0046】 【0047】 【0048】 【0049】 【発明の効果】本発明によれば、ペルチェ素子の放熱面
に蓄熱剤を充填した放熱ケースを配設したことによっ
て、蓄熱剤の融解潜熱によってペルチェ素子の放熱面を
冷却するので、急激な熱負荷に対応することができ、ペ
ルチェ素子の駆動が間欠的であれば、小形の放熱用熱交
換器でことたり、装置を小形化することができるという
効果がある。 【0050】 【0051】 【0052】 【0053】 【0054】 【0055】また、上記放熱ケース中に、液体を流通さ
せる液冷管を配設したことによって、液体で蓄熱剤から
効率よく熱を奪って蓄熱剤を凝固させることができ、特
に、上記液体に原水の一部を使用すると、昇温した冷却
廃水を湯水混合栓で給湯機等からの湯と混合することに
より、水と熱エネルギを無駄なく利用することができ、
特に、湯の使用頻度が高い冬季には利用効率が高い。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る冷却器を冷水器として具現化した
場合のシステムキッチンへの設置状態を示す斜視図であ
る。 【図2】同冷水器の全体構成を示す概念的構成説明図で
ある。 【図3】同冷水器の拡大分解斜視図である。 【図4】同冷水器の断面説明図である。 【図5】他実施例冷水器の全体構成を示す概念的構成説
明図である。 【図6】他実施例冷水器の全体構成を示す概念的構成説
明図である。 【符号の説明】 A 冷水器(冷却器) 13 ペルチェ素子 13a 吸熱面 13b 放熱面 27 冷却管 40 吸熱ケース 51 放熱ケース 53 放熱フィン 54 蓄熱剤 57 冷却ファン 80 液冷管
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−57881(JP,A) 特開 昭57−198989(JP,A) 特開 平3−44978(JP,A) 特開 平6−58657(JP,A) 特開 平5−312457(JP,A) 実開 昭63−55071(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 11/00 101 F25D 11/00 102

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】間欠的に駆動制御したペルチェ素子の放熱
    面に、蓄熱剤を充填した放熱用熱交換器を配設するとと
    もに、前記ペルチェ素子の吸熱面に蓄冷剤を充填した吸
    熱用熱交換器を配設し、同吸熱用熱交換器内に、冷浄水
    取出配管に接続した冷却管を設ける一方、前記放熱用熱
    交換器中に、始端を原水供給部に、終端を湯水混合栓に
    接続した液冷管を配設して原水の一部で前記蓄熱剤から
    熱を奪って同蓄熱剤を凝固可能とし、昇温した冷却廃水
    を前記湯水混合栓で湯と混合可能に構成したことを特徴
    とする冷却器。
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