JP3396078B2 - 血液用熱交換器 - Google Patents

血液用熱交換器

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JP3396078B2 JP07994094A JP7994094A JP3396078B2 JP 3396078 B2 JP3396078 B2 JP 3396078B2 JP 07994094 A JP07994094 A JP 07994094A JP 7994094 A JP7994094 A JP 7994094A JP 3396078 B2 JP3396078 B2 JP 3396078B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血液用熱交換器に関する
ものである。より詳しくは、手術等において、管体(細
管)内部または外部に血液を流通させて、患者の血液を
一定温度に保持あるいは冷却または復温するための血液
用熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液用熱交換器として、ハウ
ジング内に複数の熱交換用管体(例えば、多数の熱交換
用細管、またはコイル状の管体)を設置し、この熱交換
用管体内およびハウジング内面と管体外面との間に、血
液または熱交換用媒体を流通させて、両液体の熱交換を
行うものが使用されている。そして、この種の血液用熱
交換器としては、熱交換用媒体を収納した一つの熱交換
室を有するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような熱
交換器では、ハウジング内面と管体外面との間を流通す
る液体の流れが不均一となり、いわゆるチャンネリング
や滞留を生ずることがあった。故に、液体を高速で流通
させることが困難で、流路も短く、熱交換効率が低いも
のであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の目的
は、チャンネリングおよび滞留が生ずることがなく、ハ
ウジング内面と管体外面との間を流通する液体の流路が
長く、かつ液体を高速で流通させることができる熱交換
効率が高い血液用熱交換器を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するものは、第1液体流入
ポートと、第1液体流出ポートと、第2液体流入ポート
と、第2液体流出ポートとを有するハウジングと、該ハ
ウジング内に収納された複数の熱交換用管体と、該管体
の両端部を前記ハウジングの内面に液密に固着する隔壁
と、前記ハウジング内に形成され、前記第1液体流入ポ
ートおよび前記第1液体流出ポートと連通し、前記管体
の外面と前記ハウジングの内面と前記隔壁により形成さ
れた第1液体流通部と、前記第2液体流入ポートおよび
前記第2液体流出ポートと連通し、前記管体内部により
形成された第2液体流通部とを有する血液用熱交換器で
あって、前記第1液体流通部は、前記管体とほぼ平行に
3以上の第1液体流通室に区分されるとともに、連続す
る1本の流路を構成しており、さらに、前記ハウジング
は、中筒部および第1液体流通室を形成する内筒部が設
けられており、中筒部の内部には、前記複数の熱交換用
管体である多数の熱交換用細管から形成された細管束を
収納しており、さらに、内筒部の外面と中筒部の内面と
の間に形成される空間を2分して形成された第1液体流
入部および第1液体流出部を有する血液用熱交換器であ
る。
【0006】そして、隣り合う流通室は、例えば、前記
隔壁付近に形成された連通部にて連通し、かつ、隣り合
う連通部は、向かい合う隔壁付近に形成されている。さ
らに、前記第1液体流通部は、第1液体流入側流通室
と、第1液体流出側流通室と、第1液体中央部流通室と
からなり、該第1液体中央部流通室の一端と前記第1液
体流入側流通室の一端が連通し、前記第1液体中央部流
通室の他端と前記第1液体流出側流通室の一端が連通し
ていることが好ましい。また、前記第1液体流通部は、
第1液体流入側流通室と、第1液体流出側流通室と、第
液体中央部流通室とからなり、該第1液体中央部流通
室の一端は一方の隔壁付近にて前記第1液体流入側流通
室と連通し、前記第1液体中央部流通室の他端は他方の
隔壁付近にて前記第1液体流出側流通室と連通している
ことが好ましい。さらに、前記第1液体流入側流通室に
収納された管体の数をA、前記第1液体流出側流通室に
収納された管体の数をB、前記第1液体中央部流通室に
収納された管体の数をCとしたとき、A、BおよびC
は、以下の条件式(I)を満たすことが好まし い。 0.9≦(A+B)/C≦1.1 ・・・・・・・・・・ (I)
【0007】また、前記第1液体流入側流通室の断面積
をx、前記第1液体流出側流通室の断面積をy、前記第
1液体中央部流通室の断面積をzとしたとき、x、yお
よびzは、以下の条件式(II)を満たすことが好まし
い。 0.9≦(x+y)/z≦1.1 ・・・ (II)
【0008】また、管体を含む前記第1液体流入側流通
室の断面積をX、該第1液体流入側流通室に収納された
管体の断面積の総和をL、管体を含む前記第1液体流出
側流通室の断面積をY、前記第1液体流出側流通室に収
納された管体の断面積の総和をM、管体を含む前記第1
液体中央部流通室の断面積をZ、前記第1液体中央部流
通室に収納された管体の断面積の総和をNとしたとき、
X、Y、Z、L、MおよびNは、以下の条件式(III)
を満たすことが好ましい。 0.9≦[(X−L)+(Y−M)]/(Z−N)≦1.1 ・・・ (III) そして、前記ハウジングは、略円筒状ハウジングである
ことが好ましい。また、前記ハウジングは、両端が開口
した外筒部と、該開口部に取り付けられたヘッダーとか
らなることが好ましい。さらに、前記隔壁は、ポッティ
ング剤により形成されていることが好ましい。さらに、
前記管体は、細管であることが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の血液用熱交換器1は、体外循環回路中
に設けられるものであり、熱交換器1の第2液体流入ポ
ート4から流入した血液は、隔壁10aの外側面とヘッ
ダー6bの内面とで形成される空間4bおよび管体内で
形成される第2液体流通部を流通し、第2液体流出ポー
ト5より流出する。より具体的には、図7に示すよう
に、ヘッダー6bに設けられた第2液体流入ポート4よ
り流入した血液は、管体7a内を通り、隔壁10bの外
面とヘッダー6cの内面とで形成される空間5bに流入
し、ヘッダー6cに設けられた第2液体流出ポート5よ
り外部に流出する。
【0010】他方、第1液体流入ポート2より流入した
熱交換用媒体は、隔壁10a,10bの内側面、内筒部
12の内面および管体7aの外面で形成される第1液体
流通部を通過し、第1液体流出ポート3より外部に排出
される。より具体的には、図7に示すように、図中上側
の第1液体流入口2aより流入した熱交換用媒体は、第
1液体流入部2bを経て、内筒部12の連通口12aよ
り内筒部12内部に流入し、内筒部12内の3つの流通
室11a、11b、11cにより形成された細くて長い
一本の流路を順次通過して、連通口12bより第1液体
流出部3bに流出し、第1液体流出口3aより外部に排
出される。そして、その間に、管体7aの内部を流れる
血液は、管体7aを介して熱交換用媒体と接触し、管体
7aの外部を流れる媒体の温度により、加温あるいは冷
却される。このように、本発明の血液用熱交換器は、3
つ以上に区分された第1液体流通室(熱交換室)を有
し、第1液体流通部内全体を折り返す細くて長い一本の
流路が形成されたものであるので、チャンネリングおよ
び滞留が生ずることがなく、液体(熱交換用媒体または
血液)の流速を上げることができるので、熱交換効率を
高めることができる。
【0011】そこで、本発明の血液用熱交換器1を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の血液用熱交換器
の一実施例の正面図であり、図2は、図1に示した血液
用熱交換器の右側面図であり、図3は、図1のA−A線
断面図であり、図4は、図1のB−B線断面図である。
【0012】本発明の血液用熱交換器1は、第1液体流
入ポート(熱交換媒体流入ポート)2と、第1液体流出
ポート(熱交換媒体流出ポート)3と、第2液体流入ポ
ート(血液流入ポート)4と、第2液体流出ポート(血
液流出ポート)5とを有するハウジング6と、ハウジン
グ6内に収納された複数の熱交換用管体7と、管体7の
両端部をハウジング6の内面に液密に固着する隔壁10
a,10bと、ハウジング6内に形成され、第1液体流
入ポート2および第1液体流出ポート3と連通し、管体
7の外面とハウジング6の内面と隔壁10a,10bに
より形成された第1液体流通部と、第2液体流入ポート
4および第2液体流出ポート5と連通し、管体7内部に
より形成された第2液体流通部とを有する。さらに、第
1液体流通部は、管体7とほぼ平行に3以上の流通室
(熱交換室)11に区分されるとともに、連続する1本
の流路を形成している。
【0013】ハウジング6の形状は、円筒状、多角筒状
などの形状に形成されるが、好ましくは、円筒状であ
る。そして、図1ないし図4に示す実施例では、ハウジ
ング6は、両端が開口した外筒部6aと、外筒部6aの
両端に取り付けられたヘッダー6b、6cと、接合部6
eと中筒部6fから形成されている。そして、外筒部6
aは、図2に示すように、側部の相対する位置に第1液
体流入ポート2および第1液体流出ポート3を有してい
る。また、この実施例の外筒部6aの内部には、図4に
示すように、中筒部6fおよび第1液体流通室(熱交換
室)を形成する内筒部12が設けられている。具体的に
は、この実施例では、図4に示すように、水平方向に横
たわる円筒状の中筒部6fが設けられており、さらに、
その内部には、後述する多数の熱交換用細管から形成さ
れた細管束からなる管体7を収納し、3つの流通室を形
成する円筒状の内筒部12が水平方向に横たわるように
して設けられている。中筒部6fおよび内筒部12の形
状としては、多角柱形状のものであってもよいが、第1
液体を広く分散させつつ滑らかに流通させるためには、
実施例のように、円筒状であることが好ましい。そし
て、内筒部12は、図4に示すように、中筒部6fの内
面に形成された2つの凹部6g、6hに、内筒部12の
凸部12d、12eを嵌め込むことにより中筒部6fに
固定されている。そして、内筒部12の凸部12d、1
2eが、内筒部12の外面と中筒部6fの内面との間に
形成される空間を2分し、第1液流入部2bおよび第1
液体流出部3bがそれぞれ形成されている。
【0014】内筒部12は、図3に示すように、両端部
が後述する隔壁10a,10b内に位置しており、第1
液体流入部2bと内筒部12内を連通する連通口12a
と、第1液体流出部3bと内筒部12内を連通する連通
口12bとを有している。そして、この連通口12a、
12bより、第1液体が流通可能に形成されている。
【0015】そして、この実施例の内筒部12内部に
は、図3および図4に示すように、内部を3室に区分す
る区画板13a、13bが、管体7aの長手方向に沿っ
て、ほぼ平行に設けられている。そして、この区画板1
3a、13bにより、流通室は管体7aの長手方向に沿
って、平行に形成された第1液体流入側流通室(第1熱
交換室)11aと、第1液体流出側流通室(第3熱交換
室)11bと、両者を連通させる第1液体中央部流通室
(第2熱交換室、中央部熱交換室)11cとに区分され
ている。このように、各流通室を管体7aの長手方向に
沿って形成することにより、第1液体が管体7aの外面
に沿って長手方向に流れる流路を形成することができ、
熱交換効率を高めることができる。
【0016】なお、第1熱交換室11aと第2熱交換室
11bは連通しており、また第2熱交換室11bと第3
熱交換室11cも連通している。これにより、第1液体
流通部内部に、第1液体の1本の流路を形成している。
具体的には、図3に示すように、区画板13aは、一端
(連通口12aが設けられている側、図3中、上端)が
隔壁10a内に位置し、他端(図3中、下端)が自由
端、言い換えれば、隔壁10bとの間に間隙(連通部)
13cを有するように形成されている。また、区画板1
3bは、他端(連通口12bが設けられている側、図3
中、下端)が隔壁10b内に位置し、一端(図3中、上
端)が自由端、言い換えれば、隔壁10aとの間に間隙
(連通部)13dを有するように形成されている。よっ
て、流通室である内筒部12内には、連通口12aから
流入した第1液体が、第1液体流入側流通室11a、間
隙13c、中央部流通室11c、間隙13d、第1液体
流出側流通室11bを経由して連通口12bに至る流路
が形成されている。このように、本発明の血液用熱交換
器は、3つ以上に区分された流通室を有し、内筒部内部
全体を折り返すように流れる細くて長い流路が形成され
ているので、チャンネリングおよび滞留が生ずることが
なく、流速を上げることができ、熱交換効率を高めるこ
とができる。
【0017】つまり、この実施例の熱交換器1では、隣
り合う流通室(熱交換室)は、隔壁付近に形成された連
通部にて連通し、かつ、隣り合う連通部は、向かい合う
隔壁付近に形成されている。具体的には、隣り合う流通
室(熱交換室)11a,11cは、隔壁10b付近に形
成された連通部13cにて連通し、隣り合う流通室(熱
交換室)11c,11bは、隔壁10a付近に形成され
た連通部(連通口)13dにて連通しており、隣り合う
連通部(連通口)13c,13dは、向かい合う隔壁付
近に形成されている。
【0018】このように、第1液体流通部は、第1液体
流入側流通室11aと、第1液体流出側流通室11b
と、第1液体中央部流通室11cとからなり、第1液体
中央部流通室の11c一端と第1液体流入側流通室11
aの一端が連通し、第1液体中央部流通室11cの他端
と第1液体流出側流通室11bの一端が連通しているこ
とが好ましい。また、言い換えれば、第1液体中央部流
通室11cの一端は一方の隔壁10b付近にて第1液体
流入側流通室11aと連通し、第1液体中央部流通室1
1cの他端は他方の隔壁10a付近にて第1液体流出側
流通室11bと連通している。
【0019】このように、形成することにより、形成さ
れた3つの流通室(3つの熱交換室)の全体を折り返し
て流れる1本の長い流路持った第1液体流通部を形成す
ることができ、熱交換効率が上昇する。そして、流通室
の数は、3室以上形成されるが、好ましくは、3〜4室
である。
【0020】そして、外筒部6aには、熱交換用管体
aを外筒部6a内に挿入するための開口部が形成されて
いる。この実施例では、図4に示すように、水平方向の
両端に開口部が形成されており、開口部には、ヘッダー
6b,6cが取り付けられている。ヘッダー6b,6c
は、開口部に、溶剤を用いた接着、高周波、超音波、誘
導加熱などを用いた融着によりそれぞれ固着されてい
る。そして、その液密状態を保持するために、ヘッダー
6b、6cの内部と隔壁10a,10bとの間には、O
リング20が取り付けられている。さらに、この実施例
では、ヘッダー6bには、第2液体流入ポート4が形成
されており、ヘッダー6cには、第2液体流出ポート5
が形成されている。そして、この実施例の血液用熱交換
器1は、貯血槽および人工肺と一体型とすることができ
るように、ハウジング6は、図4に示すように、貯血槽
および人工肺と接合するための接合部6e、6iを、上
部または下部にそれぞれ有している。
【0021】ハウジング6の形成材料としては、ポリカ
ーボネート、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル樹脂、アクリル−スチレン共重合体、アク
リル−ブチレン−スチレン共重合体など種々のものが使
用できる。特に好ましくは、ポリカーボネート、アクリ
ル樹脂ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル樹脂で
ある。
【0022】熱交換用管体としては、細管が好ましい。
細管7aは、内部に血液または熱交換用媒体を流すため
のものである。この実施例の熱交換器1は内部灌流式熱
交換器であるため、細管7aの内部に血液が流れる。熱
交換用細管7aとしては、熱伝導率の高い金属管(例え
ば、ステンレス管、アルミ管、銅管)が好適に使用でき
る。細管7aの内径は、0.5〜10mm、好ましくは
0.5〜5mmであり、このような細管7aが、約10
本〜2000本、好ましくは、約50本〜1000本、
ハウジング6a内の流通室(この実施例では、内筒部1
2内)に収納されている。また、熱交換用管体は、コイ
ル状のものでもよい。この場合には、上述した複数の第
1液体流通室は、コイルの中心軸とほぼ平行に形成され
る。
【0023】そして、この実施例では、第1液体流入側
流通室11aに収納された細管7aの数をA、第1液体
流出側流通室11bに収納された細管7aの数をB、中
央部流通室11cに収納された細管7aの数をCとした
とき、A、BおよびCは、以下の条件式(I)を満たす
ように、細管7aがそれぞれの流通室11a、11b、
11c内に配置されている。 0.9≦A+B/C≦1.1 ・・・・・・・・・・ (I) この条件式は、第1液体流入ポート2を、第1液体流出
ポートとして使用し、第1液体流出ポート3を、第1液
体流入ポートとして使用した場合にも、同様の熱交換効
率を得ることができるようにするためのものであり、使
用位置の関係でいずれのポートから液体を流入しても、
性能上遜色のない使い勝手のよい熱交換器とするための
ものである。
【0024】具体的に説明すると、図7に示すように、
流入側流通室11aに流れる第1液体の流れは、細管7
a内を流れる第2液体の流れに対して逆流であり、ま
た、流出側流通室11bに流れる第1液体の流れも、細
管7a内に流れる第2液体の流れに対して逆流である。
そして、中央部流通室11cに流れる第1液体の流れ
は、細管7a内に流れる第2液体の流れに対して順流で
ある。この場合、第1液体と第2液体とが、細管7aを
介して順流で接触するか、逆流で接触するかにより熱交
換率に変動を生ずる。よって、逆流で接触する細管7a
と順流で接触する細管7aの数が余りに相違すると、第
1液体を逆に、第1液体流出ポート3から流入させた場
合、熱交換効率が変動してしまう。そこで、A,Bを加
算したものが、Cとほぼ同じ数値となるように細管7a
の本数を設定することにより、使用位置の関係でいずれ
のポートから第1液体を流入しても、熱交換効率がほぼ
同じで性能上遜色のない使い勝手のよい熱交換器とな
る。また、上記の式(I)の範囲であれば、一割の範囲
内であるので、使用位置の関係でいずれのポートから第
1液体を流入しても、熱交換効率にあまり変動がない。
例えば、この実施例では、A、Bが125本で、Cが2
50本に設定されており、いずれのポートより第1液体
を流入させても熱交換効率はほぼ同じである。このよう
に、A,Bを加算したものが、Cと同じ数値であること
がより好ましい。
【0025】また、同様の目的で、第1液体流入側流通
室11aの断面積をx、第1液体流出側流通室11bの
断面積をy、中央部流通室11cの断面積をzとしたと
き、x、yおよびzは、以下の条件式(II)を満たすも
のとしてもよい。 0.9≦(x+y)/z≦1.1 ・・・・・・ (II)
【0026】言い換えれば、細管を含む第1液体流入側
流通室11aの断面積をX、第1液体流入側流通室11
aに収納された細管7aの断面積の総和をL、細管を含
む第1液体流出側流通室11bの断面積をY、細管を含
む第1液体流出側流通室11bに収納された細管7bの
断面積の総和をM、中央部流通室11cの断面積をZ、
中央部流通室11cに収納された細管7aの断面積の総
和をNとしたとき、X、Y、Z、L、MおよびNは、以
下の条件式(III)を満たすものとしてもよい。 0.9≦(X−L)+(Y−M)/(Z−N)≦1.1 ・・・・・・(III)
【0027】x、yおよびzまたはX、Y、Z、L、M
およびNの関係が、この条件式を満たすことにより、第
1液体流入ポート2を、第1液体流出ポートとして使用
し、第1液体流出ポート3を、第1液体流入ポートとし
て使用した場合にも、ほぼ同様の熱交換効率を得ること
ができ、使用位置の関係でいずれのポートより液体を流
入しても、性能上遜色のない使い勝手のよい熱交換器と
することができる。
【0028】具体的に説明すると、この条件式(III)
は、第2液体の流れと同一方向に流れる流通室の断面積
(第1液体が流れる方向に対して垂直方向の断面の面
積)から細管7aの断面(細管の長手方向に対して垂直
方向の断面)が占める面積を引いたものと、第2液体の
流れと逆方向に流れる流通室の断面積(第1液体が流れ
る方向に対して垂直方向の断面の面積)から細管7aの
断面(細管の長手方向に対して垂直方向の断面)が占め
る面積を引いたものとが、上記範囲であり、一割以内の
相違であれば、いずれのポートより第1液体を流入して
も熱交換効率にあまり変動が生じないことから導き出さ
れたものである。図4を用いて、より具体的に説明する
と、第2液体の流れと同一方向に流れる中央部流通室1
1cの断面積から、交換室11cに配置される細管7a
の断面積の総和を引いた値と、第2液体の流れと逆方向
に流れる第1液体流入側流通室11aと第1液体流出側
流通室11bの断面積の和から、第1液体流入側流通室
11aと第1液体流出側流通室11bに配置された細管
7aの断面積の総和を引いた値とがほぼ等しく(一割以
内の相違)なるように形成することを意味する。さら
に、換言すれば、第2液体と同一方向に流れる第1液体
が流れる流通室を当該流れの方向に垂直に切断した時の
断面積と、第2液体と逆方向に流れる第1液体が流れる
流通室を当該流れの方向に垂直に切断した時の断面積と
がほぼ等しく(一割以内の相違)なるように形成するこ
とを意味している。
【0029】そのように形成するには、条件式(III)
に示すように、各流通室の断面積X、Y、Zを変える方
法、細管断面積の総和L、M、Nを変える方法とがあ
る。なお、L、M、Nは、1の細管7aの断面積をKと
すると、Kと細管本数との積であり、条件式(II)を満
たすように形成するには、さらに、1の細管7aの断面
積を変える方法と、細管本数とを変える方法とが考えら
れる。
【0030】なお、細管7a相互の距離としては、細管
7aの外径、ハウジング6aの内径などにより異なる
が、0.5mm〜10mm、好ましくは1mm〜5mm
程度である。また、水平方向(細管平面状集合物内)に
隣り合う2本の細管と、該2本の細管と垂直方向に隣り
合う1本の細管とのそれぞれの距離がほぼ同一となるよ
うに形成されていることが好ましい。
【0031】そして、細管束7の両端部は端部が開口し
た状態で、図3に示すように、隔壁10a,10bによ
り液密に固着されている。隔壁を形成する材料として
は、高分子ポッティング剤(例えば、ポリウレタン、シ
リコーンゴム)などが好適に使用できる。そして、隔壁
10a,10bにより、ハウジング6内(具体的には、
流通室内)は、第1液体流入ポート2および第1液体流
出ポート3と連通する第1液体流通部と、第2液体流入
ポート4および第2液体流出ポート5と連通する第2液
体流通部とに区画される。
【0032】具体的には、この実施例は血液が細管7a
内を流れる内部灌流式の熱交換器1であるため、第1
流通部は、図3に示すように、隔壁11a,11bの
内側部、流通室および細管10aの外壁により形成さ
れ、第1液体流入ポート8および第1液体流出ポート9
と連通している。隔壁11の外側部および細管10a内
に形成され、第2液体流入ポート6および第2液体流出
ポート7と連通している。他方、なお、本発明の熱交換
器1は、この実施例のような内部灌流式の熱交換器に限
定されるものでなく、外部灌流式熱交換器であってもよ
い。
【0033】つぎに、本発明の他の実施例の血液用熱交
換器を、図5を参照して説明する。この実施例の血液用
熱交換器40と、図1ないし図4に示した熱交換器1と
の相違は、第1液体流通室(熱交換室)11の数のみで
あり、他は同じである。同一部分には同一符号を付す。
具体的には、血液用熱交換器40は、図5に示すよう
に、5つの流通室11a、11b、11c、11dおよ
び11eを有しており、熱交換器1に比して、さらに細
く長い第1液体流路を有している。よって、液体(熱交
換用媒体または血液)の流速を上げることができ、熱交
換効率をさらに高めることができる。
【0034】さらに、本発明の他の実施例の血液用熱交
換器を、図6を参照して説明する。この実施例の血液用
熱交換器50と、図1ないし図4に示した熱交換器1と
の相違は、第1液体流入側流通室11aと第1液体流出
側流通室11b内に設置される細管7aの太さと、中央
部流通室11c内に設置される細管7aの太さが異なっ
ていることのみであり、他は同じである。同一部分には
同一符号を付す。
【0035】具体的には、血液用熱交換器50は、図6
に示すように、第1液体流入側流通室11aと第1液体
流出側流通室11b内に設置される細管7bの外径は、
中央部流通室11c内に設置される細管7aの外径のほ
ぼ2倍となっている。このように、この実施例の熱交換
器50は、各流通室に配置する細管7aの外径を変える
ことにより、前述した条件式(III)を満たすように形
成されている。
【0036】次に、本発明の熱交換器の具体的実施例に
ついて説明する。 (実施例1) 外筒部の内径が60mm、内筒部の内径が46mmで、
内筒部内に、3つの流通室(第1液体流入側流通室、中
央部流通室、第1液体流出側流通室)を有するハウジン
グを作製した。次に、内径0.84mm、外径1.11
mm、長さ100mmの熱交換用細管を、第1液体流入
側流通室には125本、中央部流通室には250本、第
液体流出側流通室125本、計500本配置した。さ
らに、細管束の両端部付近にポッティング剤を流入して
ハウジングに固定し、細管束の有効長を80mmとする
とともに、ハウジング内を第1液体流通部と第2液体
通部に区画する隔壁を形成した。このようにして、3つ
の流通室を有し、第1液体流入側流通室に収納された細
管の数をA、前記第1液体流出側流通室に収納された細
管の数をB、前記中央部流通室に収納された細管の数を
Cとしたとき、(A+B)/C=1であり、上述した条
件式(I)を満たしてた。また、この熱交換器では、細
管を含む第1液体流入側流通室の断面積(X)および細
管を含む第1液体流出側流通室の断面積(Y)は、とも
に400mmであり、細管を含む中央部流通室の断面
積(Z)は、750mmであった。そして、流入側流
通室および流出側流通室のそれぞれに収納された細管の
断面積の総和(L)は、121mmであり、中央部流
通室に収納された細管の断面積の総和(N)は、242
mmであった。そして、[(X−L)+(Y−M)]
/(Z−N)=1.1であり、上述した式(III)を満
たしていた。
【0037】(実施例2) 外筒部の内径が60mm、内筒部の内径が46mmで、
内筒部内に、3つの流通室(第1液体流入側流通室、中
央部流通室、第1液体流出側流通室)を有するハウジン
グを作製した。次に、内径0.84mm、外径1.11
mm、長さ100mmの熱交換用細管を、第1液体流入
側流通室には167本、中央部流通室にも167本、第
液体流出側流通室166本、計500本配置した。さ
らに、細管束の両端部付近にポッティング剤を流入して
ハウジングに固定し、細管束の有効長を80mmとする
とともに、ハウジング内を第1液体流通部と第2液体
通部に区画する隔壁を形成した。このようにして、3つ
の流通室を有し、第1液体流入側流通室に収納された細
管の数をA、前記第1液体流出側流通室に収納された細
管の数をB、前記中央部流通室に収納された細管の数を
Cとしたとき、(A+B)/C≒2であった。
【0038】(比較例) 外筒部の内径が60mm、内筒部の内径が46mmで、
内筒部内に、2つの流通室(第1液体流入側流通室、第
液体流出側流通室)を有するハウジングを作製した。
次に、内径0.84mm、外径1.11mm、長さ10
0mmの熱交換用細管を、第1液体流入側流通室、第1
液体流出側流通室に各250本、計500本配置した。
さらに、細管束の両端部付近にポッティング剤を流入し
てハウジングに固定し、細管束の有効長を80mmとす
るとともに、ハウジング内を第1液体流通部と第2液体
流通部に区画する隔壁を形成した。このようにして、図
8に示すような2つの流通室を有する血液用熱交換器を
作製した。
【0039】(実験1) 実施例1および比較例1の第2液体流入口より、血液温
30℃の牛血(Hb=12g/dl)を血流量4l/m
inで流入し、実施例1と比較例1の第1液体流入口よ
り、水温40℃の水を水流量15l/minで流入し、
牛血と水との間で熱交換を行い、実施例1および比較例
1の熱交換効率O,Pをそれぞれ測定した。実験結果
は、実施例1の熱交換効率Oは、0.59であり、比較
例1の熱交換効率Pは、0.54であった。
【0040】(実験2) 実施例1の熱交換器の第2液体流入口より、血液温30
℃の牛血(Hb=12g/dl)を血流量4l/min
で流入し、第1液体流入口より、水温40℃の水を水流
量15l/minで流入し、牛血と水との間で熱交換を
行い、熱交換効率Q1を測定し、さらに、実施例1の第
2液体流入口より、血液温30℃の牛血(Hb=12g
/dl)を血流量4l/minで流入し、第1液体流出
口より、水温40℃の水を水流量15l/minで流入
し、牛血と水との間で熱交換を行い、熱交換効率Q2を
測定した。他方、実施例2の熱交換器の第2液体流入口
より、血液温30℃の牛血(Hb=12g/dl)を血
流量4l/minで流入し、第1液体流入口より、水温
40℃の水を水流量15l/minで流入し、牛血と水
との間で熱交換を行い、熱交換効率R1を測定し、さら
に、実施例2の第2液体流入口より、血液温30℃の牛
血(Hb=12g/dl)を血流量4l/minで流入
し、第1液体流出口より、水温40℃の水を水流量15
l/minで流入し、牛血と水との間で熱交換を行い、
熱交換効率R2を測定した。実験結果は、実施例1の熱
交換器の熱交換効率Q1およびQ2はともに、0.59
であり、実施例2の熱交換器の熱交換効率R1は、0.
57であり、R2は、0.54であった。
【0041】上記実験1の結果より、流通室を2つ有す
る比較例1の熱交換器より、流通室を3つ有する本発明
の血液用熱交換器の方が熱交換効率が高いことが確認さ
れた。また、実施例2の熱交換器は、第1液体を、第1
液体流入口または第1液体流出口のいずかより流入する
かで熱交換効率が変動してしまうのに対して、前記条件
式(I)および(II)を満たす本発明の血液用熱交換器
は、第1液体流出口または第1液体流入口のいずれより
第1液体を流入しても、熱交換効率は変動しないことが
確認された。
【0042】
【発明の効果】本発明の血液用熱交換器は、第1液体流
入ポートと、第1液体流出ポートと、第2液体流入ポー
トと、第2液体流出ポートとを有するハウジングと、該
ハウジング内に収納された複数の熱交換用管体と、該管
体の両端部を前記ハウジングの内面に液密に固着する隔
壁と、前記ハウジング内に形成され、前記第1液体流入
ポートおよび前記第1液体流出ポートと連通し、前記管
体の外面と前記ハウジングの内面と前記隔壁により形成
された第1液体流通部と、前記第2液体流入ポートおよ
び前記第2液体流出ポートと連通し、前記管体内部によ
り形成された第2液体流通部とを有する血液用熱交換器
であって、前記第1液体流通部は、前記管体とほぼ平行
に3以上の流通室に区分されるとともに、連続する1本
の流路を構成しているので、流通室内部全体を複数回折
り返して流れる長い一本の流路が形成されているので、
滞流およびチャンネリングが生ずることがなく、流速を
上げることができ、熱交換効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の血液用熱交換器の一実施例の
正面図である。
【図2】図2は、本発明の血液用熱交換器の一実施例の
右側面図である。
【図3】図3は、図1のA−A線断面図である。
【図4】図4は、図1のB−B線断面図である。
【図5】図5は、本発明の血液用熱交換器の他の実施例
の横断面図である。
【図6】図6は、本発明の血液用熱交換器の他の実施例
の縦断面図である。
【図7】図7は、本発明の血液用熱交換器の作用を説明
するための説明図である。
【図8】図8は、本発明の血液用熱交換器の比較例の横
断図である。
【符号の説明】
1 血液用熱交換器 2 第1液体流入ポート 2a 第1液体流入口 2b 第1液体流入部 3 第1液体流出ポート 3a 第1液体流出口 3b 第1液体流出部 4 第2液体流入ポート 4a 第2液体流入口 4b 第2液体流出口 5 第2液体流出ポート 5a 第2液体流出口 5b 第2液体流出部 6 ハウジング 6a 外筒部 6b ヘッダー 6c ヘッダー 6e 接合部 6f 中筒部 7 熱交換用細管束 7a 熱交換用細管 10a 隔壁 10b 隔壁 11a 第1液体流入側流通室(第1熱交換室) 11b 第1液体流出側流通室(第2熱交換室) 11c 第1液体中央部流通室(第3熱交換室) 12 内筒部 12a 連通口 12b 連通口 13a 区画板 13b 区画板 13c 間隙(連通部) 13d 間隙(連通部) 20 Oリング

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1液体流入ポートと、第1液体流出ポ
    ートと、第2液体流入ポートと、第2液体流出ポートと
    を有するハウジングと、 該ハウジング内に収納された複数の熱交換用管体と、 該管体の両端部を前記ハウジングの内面に液密に固着す
    る隔壁と、 前記ハウジング内に形成され、前記第1液体流入ポート
    および前記第1液体流出ポートと連通し、前記管体の外
    面と前記ハウジングの内面と前記隔壁により形成された
    第1液体流通部と、前記第2液体流入ポートおよび前記
    第2液体流出ポートと連通し、前記管体内部により形成
    された第2液体流通部とを有する血液用熱交換器であっ
    て、 前記第1液体流通部は、前記管体とほぼ平行に3以上の
    第1液体流通室に区分されるとともに、連続する1本の
    流路を構成しており、 さらに、前記ハウジングは、中筒部および第1液体流通
    室を形成する内筒部が設けられており、中筒部の内部に
    は、前記複数の熱交換用管体である多数の熱交換用細管
    から形成された細管束を収納しており、さらに、内筒部
    の外面と中筒部の内面との間に形成される空間を2分し
    て形成された第1液体流入部および第1液体流出部を有
    する ことを特徴とする血液用熱交換器。
  2. 【請求項2】 第1液体流入ポートと、第1液体流出ポ
    ートと、第2液体流入ポートと、第2液体流出ポートと
    を有するハウジングと、 該ハウジング内に収納された複数の熱交換用管体と、 該管体の両端部を前記ハウジングの内面に液密に固着す
    る隔壁と、 前記ハウジング内に形成され、前記第1液体流入ポート
    および前記第1液体流出ポートと連通し、前記管体の外
    面と前記ハウジングの内面と前記隔壁により形成された
    第1液体流通部と、前記第2液体流入ポートおよび前記
    第2液体流出ポートと連通し、前記管体内部により形成
    された第2液体流通部とを有する血液用熱交換器であっ
    て、 前記第1液体流通部は、前記管体とほぼ平行に3以上の
    第1液体流通室に区分されるとともに、連続する1本の
    流路を構成しており、 前記ハウジングは、外筒部を備え、該外筒部の内部に
    は、中筒部および第1液 体流通室を形成する内筒部を備
    え、中筒部の内部には、多数の熱交換用細管から形成さ
    れた細管束からなる前記熱交換用管体を収納し、3つの
    流通室を形成する円筒状の内筒部が設けられており、さ
    らに、内筒部は、中筒部の内面に形成された2つの凹部
    に、内筒部の凸部を嵌め込むことにより中筒部に固定さ
    れており、内筒部の凸部が、内筒部の外面と中筒部の内
    面との間に形成される空間を2分し、第1液流入部およ
    び第1液体流出部をそれぞれ形成していることを特徴と
    する血液用熱交換器。
  3. 【請求項3】 隣り合う流通室は、前記隔壁付近に形成
    された連通部にて連通し、かつ、隣り合う連通部は、向
    かい合う隔壁付近に形成されている請求項1または2
    記載の血液用熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記第1液体流通部は、第1液体流入側
    流通室と、第1液体流出側流通室と、第1液体中央部流
    通室とからなり、該第1液体中央部流通室の一端と前記
    第1液体流入側流通室の一端が連通し、前記第1液体中
    央部流通室の他端と前記第1液体流出側流通室の一端が
    連通している請求項1ないし3のいずれかに記載の血液
    用熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記第1液体流通部は、第1液体流入側
    流通室と、第1液体流出側流通室と、第1液体中央部流
    通室とからなり、該第1液体中央部流通室の一端は一方
    の隔壁付近にて前記第1液体流入側流通室と連通し、前
    記第1液体中央部流通室の他端は他方の隔壁付近にて前
    記第1液体流出側流通室と連通している請求項1ないし
    3のいずれかに記載の血液用熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記第1液体流入側流通室に収納された
    管体の数をA、前記第1液体流出側流通室に収納された
    管体の数をB、前記第1液体中央部流通室に収納された
    管体の数をCとしたとき、A、BおよびCは、以下の条
    件式(I) 0.9≦(A+B)/C≦1.1 ・・・・・・・・・・ (I) を満たすものである請求項1ないしのいずれかに記載
    の血液用熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記第1液体流入側流通室の断面積を
    x、前記第1液体流出側流通室の断面積をy、前記第1
    液体中央部流通室の断面積をzとしたとき、x、yおよ
    びzは、以下の条件式(II) 0.9≦(x+y)/z≦1.1 ・・・ (II) を満たすものである請求項1ないしのいずれかに記載
    の血液用熱交換器。
  8. 【請求項8】 管体を含む前記第1液体流入側流通室の
    断面積をX、該第1液体流入側流通室に収納された管体
    の断面積の総和をL、管体を含む前記第1液体流出側流
    通室の断面積をY、前記第1液体流出側流通室に収納さ
    れた管体の断面積の総和をM、管体を含む前記第1液体
    中央部流通室の断面積をZ、前記第1液体中央部流通室
    に収納された管体の断面積の総和をNとしたとき、X、
    Y、Z、L、MおよびNは、以下の条件式(III) 0.9≦[(X−L)+(Y−M)]/(Z−N)≦1.1 ・・・ (III) を満たすものである請求項1ないしのいずれかに記載
    の血液用熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記管体は、多数の熱交換用細管から形
    成された細管束である請求項1ないしのいずれかに記
    載の血液用熱交換器。
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