JP3395122B2 - 変位制御型増圧ポンプの制御装置 - Google Patents

変位制御型増圧ポンプの制御装置

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JP3395122B2
JP3395122B2 JP33248196A JP33248196A JP3395122B2 JP 3395122 B2 JP3395122 B2 JP 3395122B2 JP 33248196 A JP33248196 A JP 33248196A JP 33248196 A JP33248196 A JP 33248196A JP 3395122 B2 JP3395122 B2 JP 3395122B2
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信 吉村
裕久 田中
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株式会社ネツレンハイメック
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出圧力及び吐出
流量を制御することが出来るようにした変位制御型増圧
ポンプの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】増圧ポンプ(Intensifier Pump)は、
供給される一次流体圧よりも高い液圧(二次圧)を発生
させるもので、駆動ピストンと、この駆動ピストンによ
り駆動され高圧を吐出するための高圧プランジャとにあ
る面積比を持たせ、駆動ピストンに駆動圧力流体を付与
し、面積比と駆動流体の圧力とにより高圧の流体を吐出
する。
【0003】従来の圧力流体を駆動源としている増圧ポ
ンプについては、圧縮用の高圧プランジャのストローク
エンド(上死点及び下死点)を機械的又は電気的に検出
し、駆動側の流体の供給方向を切り換えて圧縮用高圧プ
ランジャの作動方向を切り換え、往復作動を行い、供給
される流体を圧縮して高圧流体として吐出している。図
10に従来の複動式油圧−液圧系の増圧ポンプとその制
御装置を示す。増圧ポンプ100は、駆動用ピストン1
01と、この駆動用ピストン101の両端に設けられた
高圧用のプランジャ102、103を備え、駆動圧力源
110から切換弁111を介してピストン101の両側
の圧力室104、105に交互に駆動流体を供給してピ
ストン101を駆動すると共に、パイロット弁112、
113によりピストン101のストロークエンドを検出
して切換弁111を切り換えてピストン101を往復動
させ、プランジャ102、103を駆動する。プランジ
ャ102、103は、往復動に伴い供給流体源120か
ら吸入チェック弁114、115を介して高圧室10
6、107に供給流体を吸入し、圧縮して吐出チェック
弁116、117から供給流体負荷121に供給する。
増圧ポンプ100は、駆動圧力源110から供給される
駆動流体(圧力流体)を駆動源とし、この駆動流体と負
荷121に供給する供給流体の圧力バランスにより作動
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の増圧ポンプ
100は、駆動圧力源110からの駆動流体を駆動源と
し、この駆動流体と負荷121に供給する供給流体の圧
力バランスにより作動が成り立っているために、図11
(a)に示すように負荷121側が流量を必要とした場
合は、同図(b)に示すようにプランジャ102、10
3のストローク作動が速くなり、負荷121側が流量を
多く必要としない場合は、プランジャ102、103の
ストローク速度が遅くなり、吐出流量がバランス機構的
に作用する。
【0005】負荷121が大きい場合(吐出側の圧力
が、駆動圧力×面積比の値に近いような状態)では、圧
力のバランス状態、プランジャ/ピストンの摺動抵抗等
の影響により、バランスする条件になればストローク速
度は遅くなる、又は停止してしまい、漏れ、吐出側での
流量の発生等によりバランスに変動があれば、再びスト
ロークを始める。このため、負荷121に供給する供給
流体の流量に関しては、積極的に制御しているとはいえ
ない。
【0006】また、駆動流体の圧力に関しては、駆動流
体の圧力が吐出流体の圧力に大きく影響するために、駆
動流体圧力を制御(上昇/降下)して、吐出側流体の圧
力を調節する。圧縮作動のプランジャ・ピストンの上死
点、下死点は、機械的な機構により切り換える方式(フ
リップ・フロップ)をとっているために、吐出流体の吐
出量は、負荷側の必要量に応じて機械的に自動調節され
るが、吐出流体の脈動周波数等は、作動状況(負荷状
況)により左右され、意図的には制御することが出来な
い。このため負荷が大きく(吐出側の圧力が高く)なれ
ばプランジャの運動速度は遅くなり、負荷が軽く(吐出
側の圧力が、駆動圧×面積比の値よりも遥かに下回って
いる状態)なれば速くなる。また、吐出の圧力波形につ
いては、プランジャの運動に起因するために負荷の状況
により圧力波形が変化する。このように負荷状況により
プランジャの作動速度も左右される結果、負荷が変動し
た際の流量の変動(例えば、小流量から大流量への変
化)に追従しきれない、応答性が遅いという現象となっ
て現れる。
【0007】更に、負荷が軽い場合には、プランジャ1
02、103がストロークエンド(上死点又は下死点)
まで直線的に高速でストロークし、切換弁の切り換え動
作と共にストロークの方向が瞬時に切り替わる。このと
きのプランジャ102、103の急激な変動により高圧
室106、107内部にてサージ圧力が発生し、これに
伴い強度部材及びシール部材への耐久性への影響、騒音
等の問題が発生する。
【0008】更に、上記構成の増圧ポンプ及び制御回路
においては、負荷に供給する流量を増加すべく増圧ポン
プを複数用いて運転する際に、負荷状況によりポンプの
運転速度等が変動するために同期運転を行うことができ
ない。本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、負
荷状況に左右されることなく任意の圧力値の高圧流体を
吐出することを可能とすると共に、サージに起因する騒
音の発生を抑制し、耐久性の向上を図るようにした変位
制御型増圧ポンプの制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明によれば、駆動ピストンにより高圧プ
ランジャを駆動して供給流体を加圧し負荷に供給する変
位制御型増圧ポンプと、前記高圧プランジャのストロー
クを検出する変位センサと、駆動流体を発生して前記駆
動ピストンを駆動する駆動流体源と、前記増圧ポンプと
前記駆動流体源との間に介在され、前記増圧ポンプに供
給する駆動流体の方向及び流量を制御する制御弁と、前
記変位センサからの信号により制御信号を補正して前記
制御弁を制御する制御回路とを備えた変位制御型増圧ポ
ンプの制御装置において、前記負荷に供給される流体の
負荷圧力または前記増圧ポンプに供給する駆動流体の圧
力を検出する圧力センサを設け、前記制御回路は、前記
駆動流体の圧力が一定の時に前記増圧ポンプの作動周期
が一定となるように前記制御弁を制御し、負荷圧力が変
動したときに前記圧力センサからの信号により前記増圧
ポンプの作動振幅を変調させるように前記制御弁を制御
するものである。
【0010】増圧ポンプの駆動ピストンは、駆動流体源
からの駆動流体により往復動駆動され、高圧プランジャ
を往復駆動する。高圧プランジャは、往復動により供給
流体を圧縮して高圧流体として吐出し、負荷に圧送す
る。制御回路は、制御信号により制御弁を制御すると共
に変位センサからの信号により前記制御信号を補正し、
且つ前記高圧ポンプの作動が一定となるように前記制御
弁を制御して、増圧ポンプに供給する駆動流体の方向及
び流量を制御する。制御回路は、駆動流体の圧力が一定
の時に増圧ポンプの作動周期を一定に制御し、負荷圧力
が変動したときに圧力センサからの信号により増圧ポン
プの作動振幅を変調させる。これにより、追従性が向上
し、供給流体及び増圧ポンプに余分なエネルギを与える
ことが無くなる。
【0011】ピストンは、ストローク作動について必ず
しも基準位置を中心に作動するとは限らず、摺動抵抗、
負荷抵抗等の作動抵抗の影響により基準位置がドリフト
してしまう虞がある。ピストンがドリフトして一方に偏
った状態での運転は、作動バランス的にも問題があり、
また、負荷が大きく変動した際の追従性等にも悪影響を
及ぼす。更に、吐出時の脈動については単動シリンダに
近い状態となるので、より間欠的な動きとなってしま
う。そこで、制御回路は、高圧プランジャのストローク
を検出する変位センサからの信号をフィードバック信号
として取り込み、制御信号を補正する。これにより高圧
プランジャ/駆動ピストンのストロークの中心が基準位
置から大きく逸脱することが防止される。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】請求項では、駆動ピストンにより高圧プ
ランジャを駆動して供給流体を加圧して負荷に供給する
変位制御型増圧ポンプと、前記高圧プランジャのストロ
ークを検出する変位センサと、駆動流体を発生して前記
駆動ピストンを駆動する駆動流体源と、前記増圧ポンプ
と前記駆動流体源との間に介在され、前記増圧ポンプに
供給する駆動流体の方向及び流量を制御する制御弁と、
前記変位センサからの信号により制御信号を補正して前
記制御弁を制御する制御回路とを備えた変位制御型増圧
ポンプの制御装置において、前記負荷に供給される流体
の負荷圧力または前記増圧器に供給する駆動流体の圧力
を検出する圧力センサを設け、前記制御回路は、前記駆
動流体の流量が一定の時に前記増圧ポンプの作動振幅が
一定となるように前記制御弁を制御し、負荷圧力が変動
したときに前記圧力センサからの信号により前記増圧ポ
ンプの作動周期を変調させるように前記制御弁を制御す
るものである。制御回路は、制御信号を周波数変調して
制御弁を制御する。即ち、制御回路は、駆動流体の流量
が一定の時に増圧ポンプの作動振幅を一定に制御し、負
荷圧力が変動したときに増圧ポンプの作動周期を変調さ
せる。
【0019】請求項では、駆動ピストンにより高圧プ
ランジャを駆動して供給流体を加圧して負荷に供給する
変位制御型増圧ポンプと、前記高圧プランジャのストロ
ークを検出する変位センサと、駆動流体を発生して前記
駆動ピストンを駆動する駆動流体源と、前記増圧ポンプ
と前記駆動流体源との間に介在され、前記増圧ポンプに
供給する駆動流体の方向及び流量を制御する制御弁と、
前記変位センサからの信号により制御信号を補正して前
記制御弁を制御する制御回路とを備えた変位制御型増圧
ポンプの制御装置において、前記負荷に供給される流体
の負荷圧力または前記増圧ポンプに供給する駆動流体の
圧力を検出する圧力センサを設け、前記制御回路は、前
記駆動流体の圧力及び流量を可変とする時に前記増圧ポ
ンプの作動周期と振幅が一定となるように前記制御弁を
制御し、負荷圧力が変動したときに前記圧力センサから
の信号により前記増圧ポンプの作動周期と振幅を変調さ
せるように前記制御弁を制御するものである。制御回路
は、制御信号を周波数・振幅変調して制御弁を制御す
る。即ち、制御回路は、駆動流体の圧力及び流量が一定
の時に増圧ポンプ作動周期と振幅を一定に制御し、負
荷圧力が変動したときに増圧ポンプの作動周期と振幅を
変調させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を実施例
1、実施例2により説明する。 (実施例1)図1において、変位制御型増圧ポンプの制
御装置1は、流体供給源2と、流体供給源2から供給さ
れる流体を増圧して供給流体負荷3に供給する変位制御
型増圧ポンプ(以下単に「増圧ポンプ」という)4と、
増圧ポンプ4を駆動する駆動圧力源6と、駆動圧力源6
から増圧ポンプ4に供給する駆動圧力流体の方向及び流
量を制御する制御弁7と、制御弁7を制御する制御回路
8により構成されている。
【0021】供給流体源2は、タンク20と、このタン
ク20内の流体を吸入して通路91に供給する低圧のポ
ンプ21と、ポンプ21の吐出側に接続されたチェック
弁22及びフィルタ23と、通路91の流体圧を調圧す
るレギュレータ24等により構成されている。ポンプ2
1は、電動式ポンプとされている。供給流体負荷3は、
例えば、高圧の流体通路92に供給される高圧流体を蓄
圧するアキュームレータ30と、アキュームレータ30
の吐出側に接続された複数の制御弁32と、アキューム
レータ30の吐出側即ち、制御弁32の吐出圧を調圧す
る高圧レギュレータ33等により構成されている。各制
御弁32には、図示しないアクチュエータ等が接続され
る。
【0022】増圧ポンプ4は、複動式油圧−液圧系増圧
ポンプで図2に示すように構成されている。図2に示す
ように増圧ポンプ4は、シリンダ40、駆動(低圧)ピ
ストン50、このピストン50の両端に設けられた高圧
プランジャ(以下単に「プランジャ」という)51、5
2、吸入チェック弁53、54、吐出チェック弁55、
56、及び変位センサ57等により構成されている。
【0023】シリンダ40は、2つのシリンダ41と4
2とにより構成されている。シリンダ41は、軸心に大
径の孔41aと、この孔41aよりも小径の孔41b
と、この孔41bよりも僅かに小径の孔41cとが同心
的に設けられている。シリンダ42は、軸心に孔41b
と同径の孔42bと、孔41cと同径の孔42cとが同
心的に設けられている。そして、孔41bと42b、4
1cと42cは、同じ長さとされている。また、孔41
bと41c、42bと42cは、略同じ長さとされてい
る。そして、シリンダ41の孔41aの開口端にシリン
ダ42の孔42b側の一端がOリングを介して液密に嵌
合され、固定フランジ43、44、タイロッド45、固
定ナット46により固定されて一体とされている。孔4
1aは、シリンダ40の中央に位置し、孔41b、41
c、孔42b、42cが孔41aから左右に対称に延出
している。
【0024】孔41aにはピストン50が、孔41b、
41cにはプランジャ51が嵌挿され、孔42b、42
cにはプランジャ52が嵌挿されている。そして、ピス
トン50の両側に油室41A、42Aが形成され、プラ
ンジャ51の端面と孔41cの端面との間には高圧室4
1Bが、プランジャ52の端面と孔42cの端面との間
には高圧室42Bが形成されている。シリンダ41、4
2には、図3に示すようにピストン50の両側の油室4
1A、41Bに連通する通路41d、42dが設けられ
ている。また、図2示すようにシリンダ41、42の側
壁端部及び端面には、夫々高圧室41B、42Bに連通
する通路41e及び41f、42e及び42fが設けら
れている。
【0025】シリンダ41、42の孔41b、42bの
油室41A、41B近傍の内周面には環状溝41g、4
2gが、孔41c、42cの略中央の内周面には環状溝
41h、42hが設けられている。そして、シリンダ4
1及び42の側壁には、夫々環状溝41g、41h及び
環状溝42g、42hに連通するドレンポート41i、
41j及び42i、42jが設けられている。シリンダ
41、42の側壁端部には通路41e、42eに連通す
る吸入チェック弁53、54が装着されており、端面に
は通路41f、42fに連通する吐出チェック弁55、
56が装着されている。
【0026】図3に示すようにプランジャ51、52
は、基端51a、52aが夫々フランジ状に形成されて
ピストン50の端面に形成された穴50a、50bにそ
の外周面が孔の内周面と僅かな間隙を存して嵌合され、
スナップリング47、47により逸脱不能に係止されて
いる。これによりピストン50とプランジャ51、52
が一体的に駆動可能とされる。プランジャ51は、基端
51aから略中央部までの軸部51bがシリンダ41の
孔41bに、中央部から先端までの軸部51cが孔41
cに摺動可能に嵌挿されている。プランジャ52もプラ
ンジャ51と同様にシリンダ42に摺動可能に嵌挿され
ている。
【0027】シリンダ41の孔41b、41cとプラン
ジャ51の軸部51b、51c、及びシリンダ42の孔
42b、42cとプランジャ52の軸部52b、52c
に対するシールについては、夫々の嵌め合いを、吐出
(使用)圧力と流体の粘度から決定されるクリアランス
を以て厳密に加工して行う。油室41A、42Aに供給
される駆動流体(作動油)のプランジャ51の軸部51
bと孔41bとの摺動部、プランジャ52の軸部52b
と孔42bとの摺動部の各クリアランスからの漏れは、
ドレンポート41i、42iから後述する作動油タンク
60に還流される。また、高圧室41、42に供給
される流体のプランジャ51の軸部51cと孔41cと
の摺動部、プランジャ52の軸部52cと孔42cとの
摺動部の各クリアランスからの漏れは、ドレンポート4
1j、42jからタンク20に還流される。
【0028】このようにプランジャ51、52とシリン
ダ41、42の孔41b、41c、42b、42cの隙
間管理によりシールレスとすることで、シールの耐久性
に起因する劣化が無くなり、耐久性の向上、性能の向上
が図られる。更に、プランジャ51、52の摺動抵抗の
低減が図られる。また、ピストン50、プランジャ5
1、52を別体とし、これらをスナップリング47、4
7で止める程度の緩い結合とし、作動時は、流体圧力を
利用して夫々を浮かせて偏心、偏角を相殺する構造とし
ていることで組立を比較的容易にしている。
【0029】尚、シリンダ41、42の孔41b、41
c、42b、42c、及びピストン50、プランジャ5
1、52の各加工精度を上げることにより、ピストン5
0、プランジャ51、52を一体に形成するようにして
も良い。ピストン50とプランジャ51及び52を一体
構造とすることで、部品点数の低減、軽量化等が図られ
るという利点がある。
【0030】図4に示すようにプランジャ51の一部例
えば、軸部51bの先端には、軸方向に沿って基端側か
ら先端方向に向かって縮径するテーパ部51dが形成さ
れている。テーパ部51dは、その長さLtが当該プラ
ンジャ51のストローク量である2St以上とされてい
る。テーパ部51dの外径dは、最大径が軸部51bの
外径D1に等しく、最小径が軸部51cの外径D2よりも
僅かに大きい寸法に設定されている。そして、後述する
ようにテーパ部51dの長さLtの範囲内の大径側の外
径d1(<D1)と小径側の外径d2(>D2)の範囲内に
おいてプランジャ51のストローク量を検出する。
【0031】変位センサ57は、シリンダ41の側壁に
プランジャ51のテーパ部51dと対向して装着されて
いる。変位センサ57は、ピストン50が基準位置即
ち、孔41aの中央に位置している図4に示す状態にお
いて、長さLtのテーパ部51dの中央に位置し、且つ
僅かな間隙を存して外周面と離隔対向している。この変
位センサ57は、非接触式のセンサで、先端が孔41b
の内周面から僅かに引っ込んで配置されてプランジャ5
1と接触しないようにされている。変位センサ57は、
例えば、渦電流式のセンサで、先端とテーパ部51dの
外周面との間隔δに応じた信号を出力する。
【0032】変位センサ57は、シリンダ41に固定さ
れており、この固定位置に対するテーパ部51dの外径
dは、プランジャ51のストローク量(変位)に応じて
変化する。従って、テーパ部51dの外径の変化量即
ち、テーパ部51dの長さLtの範囲における外径d1〜
d2の変化量(間隔δ)を検出することで、非接触でプ
ランジャ51のストローク量を正確に検出することがで
きる。
【0033】変位センサ57は、プランジャ51の変位
を直接計測するものであるが、高圧流体部とは無縁の部
位を測定することで、特別なシール等は不要である。更
に、非接触とすることで、計測部の摩耗、プランジャ5
1への影響等は皆無である。また、ピストン50とプラ
ンジャ51は、一体的に固定されており、従って、プラ
ンジャ51の変位を検出すればよい。尚、プランジャ5
2は、プランジャ51とバランスをとるために前述した
ようにプランジャ51と同一の形状とされている。
【0034】図1に戻り、駆動圧力源6は、作動油タン
ク60と、このタンク60内の作動油を吸入して油路9
5に吐出する電動式油圧ポンプ61と、油路95に油圧
ポンプ61の吐出側から順に接続されたチェック弁6
2、フィルタ63及びアキュームレータ64、油路95
のアキュームレータ64の上流側に接続され、当該油路
95の油圧を調圧するレギュレータ65、油路96に接
続されタンク60に還流される作動油を冷却する冷却器
66等により構成されている。そして、油路95、96
は、制御弁7に接続される。また、油路95には、圧力
計67が接続されている。
【0035】制御弁7は、例えば、電気・油圧式サーボ
弁で、制御信号に応じて切換制御される。即ち、制御弁
7は、制御信号の極性に応じて中立位置7Cから位置7
A又は位置7Bに切り換えられ、制御信号の周波数に応
じた速度で切り換えられ、制御信号の大きさ(振幅)に
応じて開弁量が制御される。そして、増圧ポンプ4は、
油室41A、42Aの油路41d、42d(図3)が制
御弁7に、吸入チェック弁53、54が低圧の通路91
に、吐出チェック弁55、56が高圧の通路92に接続
される。また、高圧の通路92にはアキュームレータ3
0の上流側に圧力センサ94が接続されている。
【0036】制御回路8は、増圧ポンプ4の制御におい
ては、外部制御指令信号に対してプランジャ51、ピス
トン50のストローク量を変位量としてフィードバック
するサーボ系を構成したものである。制御回路8は、制
御指令信号(外部信号)に応じて制御信号を出力して制
御弁7を制御する。更に、制御回路8は、変位センサ5
7、圧力センサ94からの信号を入力して制御弁7をフ
ィードバック制御する。ここでの制御回路は、CPU等
を用いて対応することもできる。
【0037】プランジャ51、52、ピストン50のス
トローク量については、負荷状況により補償される。即
ち、変位センサ57では、プランジャ51、52、ピス
トン50のストローク量(変位量)を検出して制御回路
8にフィードバックし、この制御回路8から制御弁7へ
補正した制御信号として出力される。これによりプラン
ジャ51、52、ピストン50のストロークの中心が基
準位置から大きく逸脱しないように補正を行っている。
また、制御回路8は、圧力センサ94からの信号により
負荷圧力が設定圧に達したときには制御信号を補正して
プランジャ51、52、ピストン50のストローク量を
補正し、当該設定圧を保持する。
【0038】制御回路8の増圧ポンプ4の制御方法とし
ては、振幅変調、周波数変調、及び周波数・振幅変調の
制御方法がある。振幅変調制御は、駆動圧力源6の制御
(圧力及び流量)を一定とした場合に、プランジャ5
1、52の作動周期が一定となるように制御弁7を制御
して、負荷圧力が変動した場合にプランジャ51、52
の作動振幅(ストローク)を変調させる。周波数変調制
御は、駆動圧力源6の制御(圧力及び流量)を一定とし
た場合に、プランジャ51、52の作動振幅(ストロー
ク)が一定となるように制御弁7を制御して、負荷圧力
が変動した場合、プランジャ51、52の作動周期を変
調させる。周波数・振幅変調制御は、周波数変調制御と
振幅変調制御とを組み合わせた制御方法である。
【0039】以下に作用を説明する。図1において、供
給流体源2は、通路91に流体を吐出して増圧ポンプ4
の高圧室41B、42Bに供給する。駆動圧力源6は、
油圧を発生して油路95に供給している。増圧ポンプ4
は、制御弁7が中立位置7Cに切り換えられているとき
にはピストン50がシリンダ40の中央に停止してお
り、プランジャ51、52も停止している。
【0040】制御回路8は、制御指令信号が入力される
と対応する制御信号を出力して制御弁7を位置7Aに切
り換える。制御弁7が位置7Aに切り換えられると油路
95から増圧ポンプ4の油室41Aに作動油が供給さ
れ、ピストン50が図中右方に駆動される。これに伴い
プランジャ52が高圧室42B内の流体を圧縮し、吐出
チェック弁56を通して通路92に圧送し、負荷3に高
圧流体を供給する。同時にプランジャ51が右方に移動
し、通路91から吸入チェック弁53を通して高圧室4
1Bに流体を吸入する。次いで、制御弁7が位置7Bに
切り換えられると、油室42Aに作動油が供給されてピ
ストン50が図中左方に駆動され、プランジャ51が高
圧室41B内の流体を圧縮し、吐出チェック弁55を通
して通路92に圧送し、負荷3に高圧流体を供給する。
同時にプランジャ52が右方に移動し、通路91から吸
入チェック弁54を通して高圧室42Bに流体を吸入す
る。制御回路8は、上述のように制御弁7を制御して増
圧ポンプ4を駆動し、負荷3に高圧流体を供給する。
【0041】増圧ポンプ4の吐出圧力(供給流体圧)
は、(ピストン断面積×駆動圧力)と(プランジャ断面
積×吐出圧力)との比により決定され、駆動流体の圧力
及び流量が一定であれば、増圧ポンプ4の吐出流量は、
負荷側の圧力により決まる。つまり、負荷側の圧力が低
い場合は、(負荷圧力)<(ピストン断面積×駆動圧
力)という関係となり、プランジャ/ピストンのストロ
ークは大きくなり、従って、吐出流量は多くなる。負荷
側の圧力が高い場合は、(負荷圧力)=(ピストン断面
積×駆動圧力)となる、又は近い状態になれば、プラン
ジャ/ピストンのストロークは小さくなり、従って、吐
出流量は小さくなる。
【0042】圧力センサ94は、負荷3に供給される流
体圧を検出して対応する圧力信号を制御回路8に加え
る。制御回路8は、圧力センサ94から入力される圧力
信号により負荷3に供給する流体圧を検知し、この流体
圧が所定圧に達すると、当該圧力を一定に保持するよう
に増圧ポンプ4を駆動すべく制御弁7を制御する。次
に、制御回路8による増圧ポンプ4の振幅変調制御、周
波数変調制御、周波数・振幅変調制御について説明す
る。
【0043】先ず、振幅変調制御方法について説明す
る。図5は、増圧ポンプ4を振幅変調で作動させた場合
の負荷圧力の変化とプランジャのストローク作動を示
し、図5(a)は、負荷圧力の変化を、図5(b)は、
プランジャ51、52の作動振幅の変化を示す。駆動圧
力源6の圧力を一定とし、増圧ポンプ4の発振作動周波
数を一定にして振幅変調で作動させる場合、プランジャ
51、52のストローク(振幅)が大きいときには、増
圧ポンプ4の吐出流量が多く、これに伴い負荷圧力が直
線的に増加する。制御回路8は、負荷圧力が設定圧Pa
に達するまで、所定周波数、且つ一定振幅の制御信号を
出力して制御弁7を切り換える。そして、負荷圧力が設
定圧Paに達すると、制御回路8は、制御信号の振幅を
徐々に小さくしてプランジャ51、52のストロークを
徐々に小さくして吐出流量を少なくする。負荷圧力が設
定圧Paに達した場合、静的には、ストロークを発生さ
せる必要はないが、プランジャ51、52及びピストン
50の内部リーク、又は供給側のリークにより、設定圧
Paを維持するために若干の圧力を供給する必要があ
る。そこで、プランジャ51、52を僅かにストローク
させる。制御回路8は、負荷圧力が設定圧Paよりも低
下すると、再びプランジャ51、52を大きくストロー
クさせて吐出流量を増量し、設定圧Paまで昇圧する。
【0044】図10に示す従来の増圧ポンプ100の場
合には負荷圧力が設定圧力に達した場合、圧力バランス
の影響によりストローク作動が停止する場合がある。こ
の場合再びストローク作動が起こる際には摺動抵抗等の
影響により作動には遅れが生じる。しかしながら、本発
明の増圧ポンプ4では、ストローク作動が停止すること
がないために負荷圧力の変動の際の追従性は良好であ
る。また、作動については、機械的に吐出量を補償する
ことで、供給流体源2及び増圧ポンプ4本体に余分なエ
ネルギを与える必要がない。
【0045】また、追従性については、以下の方法によ
り更に向上させることが出来る。即ち、制御回路8は、
実際に負荷圧力が低下する前に制御系に外部からの信号
入力を取り込み待機する(図7(b)参照)。増圧ポン
プ4の吐出圧力については、通常の運転時は増圧ポンプ
4が組み込まれる流体圧力回路系の設定圧力の誤差範囲
内で設定圧力を目標値にして運転を行っているが、外部
からの入力信号を受けて、この目標値を許容誤差範囲内
で上げる。目標値(設定圧力)を上げることについて
は、駆動圧力源の圧力を上げることにより行う。駆動圧
力が上がったことにより、通常運転時よりも吐出流量に
ついても結果的に増えていることになるので、負荷圧力
が低下した際の追従性を上げることが可能となる。尚、
この場合、駆動圧力源6は、圧力制御手段を備えること
が必要である。
【0046】次に、増圧ポンプ4の周波数変調制御方法
について説明する。図6は、増圧ポンプ4を周波数変調
で作動させた場合の負荷圧力の変化とプランジャのスト
ローク作動の変化を示し、図6(a)は、負荷圧力の変
化を、図6(b)は、プランジャ51、52の作動周期
の変化を示す。駆動圧力源6の流量を一定とし、増圧ポ
ンプ4のストローク作動振幅が一定となるように制御弁
7を駆動した場合、プランジャ51、52の作動周期が
短いときには、増圧ポンプ4の吐出流量が多く、これに
伴い負荷圧力が直線的に増加する。制御回路8は、負荷
圧力が設定圧Paに達するまで、所定周波数、且つ一定
振幅の制御信号を出力して制御弁7を切り換える。そし
て、負荷圧力が設定圧Paに達すると制御回路8は、制
御信号の周波数を徐々に低くしてプランジャ51、52
の作動周期を長くして吐出流量を少なくする。負荷圧力
が設定圧Paに達した場合、静的には、ストロークを発
生させる必要はないが、プランジャ51、52及びピス
トン50の内部リーク又は供給側のリークにより、設定
圧Paを維持するために若干の圧力を供給する必要があ
る。そこで、プランジャ51、52を長い周期(低周
波)でストロークさせる。制御回路8は、負荷圧力が設
定圧Paよりも低下すると、再びプランジャ51、52
の作動周期を短くして吐出流量を多くして負荷圧力を設
定圧に昇圧する。追従性の向上については、振幅変調の
場合と同様である。
【0047】次に、増圧ポンプ4の周波数・振幅変調制
御方法について説明する。図7は、増圧ポンプ4を周波
数・振幅変調で作動させた場合の負荷圧力の変化とプラ
ンジャのストローク作動の変化を示し、図7(a)は、
負荷圧力の変化を、図7(b)は、プランジャ51、5
2の作動振幅及び周期の変化を示す。駆動圧力源6の圧
力及び流量を可変制御し、増圧ポンプ4のストローク作
動周期・振幅を変化させるように制御弁7を駆動する場
合、プランジャ51、52の作動周期が短いときには、
増圧ポンプ4の吐出流量が多く、これに伴い負荷圧力が
直線的に増加する。制御回路8は、負荷圧力が設定圧P
aに達するまで、所定周波数、且つ一定振幅の制御信号
を出力して制御弁7を切り換える。そして、負荷圧力が
設定圧Paに達すると、制御回路8は、制御信号の振幅
を徐々に小さくすると共に周波数を徐々に低くしてプラ
ンジャ51、52の作動振幅を小さくすると共に、周期
を長くして吐出流量を少なくする。負荷圧力が設定圧P
aに達した場合、静的には、ストロークを発生させる必
要はないが、プランジャ51、52及びピストン50の
内部リーク又は供給側のリークにより、設定圧Paを維
持するために若干の圧力を供給する必要がある。そこ
で、プランジャ51、52を長い周期で、且つ僅かにス
トロークさせる。負荷圧力がPa設定圧よりも低下する
とプランジャ51、52の作動周期を短くして吐出流量
を多くして負荷圧力を設定圧に昇圧する。
【0048】制御回路8は、負荷圧力が設定圧Paに保
持されている状態において、負荷変動が予測された場合
には、実際に負荷圧力が低下する前に外部からの信号を
入力したときに、プランジャ51、52の作動周期を徐
々に短くして待機状態に入り、負荷圧力が設定圧力Pa
よりも低下すると同時にストローク振幅を大きくする。
これにより負荷変動に対する追従性が向上する。
【0049】外部入力信号を受けて周波数を高くした場
合、周波数変調のみの場合は、駆動圧力を上げて周波数
に見合った流量に増やすことが必要であるが、周波数・
振幅変調の場合、周波数が高くなり吐出量が増える分
は、振幅が小さくなりカバーする。そして、実際に負荷
圧力が低下した場合には、振幅が大きくなることにより
吐出量の増量に対処する。このように周波数・振幅変調
制御の場合、周波数変調又は振幅変調単独で作動させる
場合に比べて吐出流量の制御可能範囲を広くすることが
出来ると共に、よりスムーズな制御が可能となる。この
ように周波数変調と振幅変調とを組み合わせることで、
電子制御による予測制御が可能となる。
【0050】また、制御回路8の制御信号の波形として
正弦波、変形三角波、変形台形波等で駆動を行うことに
より、衝撃(サージ、ピーク)の発生を抑制する吐出、
或いはその他負荷側の特性に合わせた出力波形を吐出す
ることが可能である。図8(a)〜(d)に制御回路8
の制御信号波形の一例を、同図(e)に増圧ポンプ4の
吐出圧力波形の一例を示す。このような波形の制御信号
により増圧ポンプを駆動することで、吐出圧力波の衝撃
を少なくすることができ、騒音の低減、他のアクチュエ
ータ等の作動又は機器の耐久性の向上が図られる。
【0051】また、増圧ポンプ4は、制御回路8により
サーボ系で制御を行うために複数で運転を行う場合に
も、個々の増圧ポンプ間での制御信号に位相差を持たせ
て運転を行うことで、正確な同期運転が可能である。
尚、図1の構成において、増圧ポンプ4を容積機械とし
て安定して作動させるためには、圧力センサ94は、必
ずしも必要ではない。 (実施例2) 駆動圧力源6の制御において、負荷が安定しているとし
た場合、圧力を制御した場合は、増圧ポンプ4の吐出圧
力が変化し、流量を制御した場合は、増圧ポンプ4の吐
出流量が変化する。このことから、制御回路8への制御
指令信号に対して圧力センサ94の検出値を制御回路8
にフィードバックして駆動圧力源6の圧力又は流量を制
御することにより、増圧ポンプ4の吐出流体の圧力及び
流量についてもサーボ系として制御することが可能であ
る。
【0052】図9は、変位制御型増圧ポンプ4の制御装
置の第2実施例を示す。尚、図1と同一部材には同一符
号を付して説明を省略する。図9において、制御装置
1’は、増圧ポンプ4のピストン50の駆動側(一次
側)にシャトル弁85を介してフィードバック用圧力セ
ンサ97を設け、増圧ポンプ4の制御弁として電磁比例
式方向流量制御弁86を使用し、駆動圧力源6に可変容
量ポンプ87と、電磁比例式リリーフ弁88を使用した
構成としたものである。
【0053】圧力センサ97は、ピストン50の作動圧
力(一次圧)を検出する。制御回路8は、圧力センサ9
7からの信号により駆動圧力源6の可変容量ポンプ87
の流量を制御すると共に、電磁比例式リリーフ弁88の
リリーフ圧を制御して、ピストン50を駆動する作動油
の圧力、及び流量を制御する。これによりプランジャ5
1、52の駆動力即ち、高圧室41B、42Bの圧縮力
を制御して、負荷圧を制御する。他の制御については前
述した図1の場合と同様である。増圧ポンプ4の一次側
の作動圧は、二次側の供給流体圧に比べて低圧であり圧
力検出が比較的容易である。
【0054】また、増圧ポンプ4の作動については、
(ピストン断面積×駆動圧力)と(プランジャ断面積×
吐出圧力)との比によるが、この関係から、圧力センサ
97により増圧ポンプ4の一次側の作動圧を計測してピ
ストン断面積を関数に、吐出圧を演算により求めてフィ
ードバックすることも可能である。尚、実施例2におい
て、圧力センサ97を実施例1の場合と同様に通路92
に接続し、増圧ポンプ4の二次側吐出圧を検出するよう
にしても良い。また、実施例1において、実施例2と同
様に駆動流体源6のポンプとして可変容量ポンプを、リ
リーフ弁として電磁比例式リリーフ弁を使用して増圧ポ
ンプ4の駆動流体圧を制御するようにしてもよい。
【0055】また、増圧ポンプ4に供給する駆動流体を
制御する制御弁としては、実施例1及び2に示すような
油圧サーボ弁、電磁比例式方向流量制御弁等の他にも、
方向と流量とを制御可能なものを使用すればよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
動流体の圧力が一定の時に増圧ポンプの作動周期を一定
に制御し、負荷圧力が変動したときに圧力センサからの
信号により増圧ポンプの作動振幅を変調させ(請求項
1)、駆動流体の流量が一定の時に増圧ポンプの作動振
幅を一定に制御し、負荷圧力が変動したときに増圧ポン
プの作動周期を変調させ(請求項2)、駆動流体の圧力
及び流量が一定の時に増圧ポンプの作動周期と振幅を一
定に制御し、負荷圧力が変動したときに増圧ポンプの作
動周期と振幅を変調させる(請求項3)ことで、増圧ポ
ンプの追従性が向上し、供給流体及び増圧ポンプに余分
なエネルギを与えることが無くなる。また、増圧ポンプ
の駆動流体圧力又は負荷圧力を検出して制御信号を補正
することにより、負荷に供給する圧力を正確に制御する
ことができる。また、作動周期と振幅を変調させて制御
する場合には吐出流量の制御可能範囲を広くすることが
できると共によりスムーズな制御が可能となる。
【0057】また、制御信号として正弦波、変形三角
波、変形台形波等の先端の尖っていない波形信号を使用
することで、サージ圧を抑えることが可能となり、サー
ジに起因する騒音の発生を抑制することができる。更
に、制御信号のピークを抑えることができるので衝撃を
小さくすることができ、耐久性の向上が図られる。ま
た、任意の圧力波形を吐出供給することが可能であると
共に、脈動周波数を一定にすることも可能である。更
に、容量を増やすために複数台の増圧ポンプを正確に同
期運転することが可能である。
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変位制御型増圧ポンプの制御装置
の実施例1の構成図である。
【図2】図1の増圧ポンプの断面図である。
【図3】図2の増圧ポンプのピストン部の拡大図であ
る。
【図4】図2の増圧ポンプの変位センサ部分の拡大図で
ある。
【図5】図1の増圧ポンプを振幅変調制御する場合の負
荷圧力とプランジャの作動を示す説明図である。
【図6】図1の増圧ポンプを周波数変調制御する場合の
負荷圧力とプランジャの作動を示す説明図である。
【図7】図1の増圧ポンプを周波数・振幅変調制御する
場合の負荷圧力とプランジャの作動を示す説明図であ
る。
【図8】図1の制御弁の制御信号の信号波形及び増圧ポ
ンプの吐出圧の波形の一例を示す図である。
【図9】本発明に係る変位制御型増圧ポンプの制御装置
の実施例2の構成図である。
【図10】従来の増圧ポンプの制御装置の構成図であ
る。
【図11】図10の増圧ポンプの負荷圧力とプランジャ
の作動を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1’ 変位制御型増圧ポンプの制御装置 2 供給流体源 3 供給流体負荷 4 変位制御型増圧ポンプ 6 駆動流体源 7 制御弁(電気・油圧式サーボ弁) 8 制御回路 20 タンク 21 ポンプ 24、33 リリーフ弁 30 アキュームレータ 32 制御弁 40、41、42 シリンダ 41A、42A 油室 41B、42B 高圧室 50 ピストン 51、52 プランジャ 51d テーパ部 53、54 吸入チェック弁 55、56 吐出チェック弁 57 変位センサ 60 作動油タンク 61 油圧ポンプ 64 アキュームレータ 65 リリーフ弁 85 シャトル弁 86 電磁比例式方向流量制御弁 87 可変容量ポンプ 88 電磁比例式リリーフ弁 94、97 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294375(JP,A) 特開 平6−105413(JP,A) 特開 昭62−191682(JP,A) 特開 昭62−200001(JP,A) 実開 昭63−158588(JP,U) 実開 平4−137285(JP,U) 特公 昭61−43227(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 49/00 F04B 9/105

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ピストン(50)により高圧プラン
    ジャ(51、52)を駆動して供給流体を加圧し負荷
    (3)に供給する変位制御型増圧ポンプ(4)と、 前記高圧プランジャ(51)のストロークを検出する変
    位センサ(57)と、 駆動流体を発生して前記駆動ピストン(50)を駆動す
    る駆動流体源(6)と、 前記増圧ポンプ(4)と前記駆動流体源(6)との間に
    介在され、前記増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の
    方向及び流量を制御する制御弁(7)と、 前記変位センサ(57)からの信号により制御信号を補
    正して前記制御弁(7)を制御する制御回路(8)とを
    備えた変位制御型増圧ポンプの制御装置において、 前記負荷(3)に供給される流体の負荷圧力または前記
    増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の圧力を検出する
    圧力センサ(94または97)を設け、 前記制御回路(8)は、前記駆動流体の圧力が一定の時
    に前記増圧ポンプ(4)の作動周期が一定となるように
    前記制御弁(7)を制御し、負荷圧力が変動したときに
    前記圧力センサ(94または97)からの信号により前
    記増圧ポンプ(4)の作動振幅を変調させるように前記
    制御弁(7)を制御する ことを特徴とする変位制御型増
    圧ポンプの制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動ピストン(50)により高圧プラン
    ジャ(51、52)を駆動して供給流体を加圧して負荷
    (3)に供給する変位制御型増圧ポンプ(4)と、 前記高圧プランジャ(51)のストロークを検出する変
    位センサ(57)と、 駆動流体を発生して前記駆動ピストン(50)を駆動す
    る駆動流体源(6)と、 前記増圧ポンプ(4)と前記駆動流体源(6)との間に
    介在され、前記増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の
    方向及び流量を制御する制御弁(7)と、 前記変位センサ(57)からの信号により制御信号を補
    正して前記制御弁(7)を制御する制御回路(8)とを
    備えた変位制御型増圧ポンプの制御装置において、 前記負荷(3)に供給される流体の負荷圧力または前記
    増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の圧力を検出する
    圧力センサ(94または97)を設け、 前記制御回路(8)は、前記駆動流体の流量が一定の時
    に前記増圧ポンプ(4)の作動振幅が一定となるように
    前記制御弁(7)を制御し、負荷圧力が変動したときに
    前記圧力センサ(94または97)からの信号により前
    記増圧ポンプ(4)の作動周期を変調させるように前記
    制御弁(7)を制御することを特徴とする 変位制御型増
    圧ポンプの制御装置。
  3. 【請求項3】 駆動ピストン(50)により高圧プラン
    ジャ(51、5)を駆動して供給流体を加圧して負荷
    (3)に供給する変位制御型増圧ポンプ(4)と、 前記高圧プランジャ(51)のストロークを検出する変
    位センサ(57)と、 駆動流体を発生して前記駆動ピストン(50)を駆動す
    る駆動流体源(6)と、 前記増圧ポンプ(4)と前記駆動流体源(6)との間に
    介在され、前記増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の
    方向及び流量を制御する制御弁(7)と、 前記変位センサ(57)からの信号により制御信号を補
    正して前記制御弁(7)を制御する制御回路(8)とを
    備えた変位制御型増圧ポンプの制御装置において、 前記負荷(3)に供給される流体の負荷圧力または前記
    増圧ポンプ(4)に供給する駆動流体の圧力を検出する
    圧力センサ(94または97)を設け、 前記制御回路(8)は、前記駆動流体の圧力及び流量を
    可変とする時に前記増圧ポンプ(4)の作動周期と振幅
    が一定となるように前記制御弁(7)を制御し、負荷圧
    力が変動したときに前記圧力センサ(94または97)
    からの信号により前記増圧ポンプ(4)の作動周期と振
    幅を変調させるように前記制御弁(7)を制御すること
    を特徴とする 変位制御型増圧ポンプの制御装置。
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