JP3392572B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3392572B2
JP3392572B2 JP5688595A JP5688595A JP3392572B2 JP 3392572 B2 JP3392572 B2 JP 3392572B2 JP 5688595 A JP5688595 A JP 5688595A JP 5688595 A JP5688595 A JP 5688595A JP 3392572 B2 JP3392572 B2 JP 3392572B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている表示装置にはCR
T、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレ
イなどがあるが、近年これらに代わる表示装置として気
泡を用いた表示装置が提案されている。
【0003】この気泡を用いた表示装置は例えば特開平
4−66991号、特開平4−166885号、特開平
5−127603号、特開平5−127604号、特開
平5158416号などに開示されている。
【0004】これらのうち特開平4−166885号の
表示装置を図19に示す。図19(a)は表示装置の断
面図である。1は内部に透明液体2を充填した密閉状の
透明なガラス容器であり、ガラス容器1の底板3の上に
は表示素子となる発熱抵抗体4が2次元マトリックス状
に多数配設されている。おのおのの発熱抵抗体4には、
その両端をそれぞれ行列状に共通接続する配線として、
図示しない行線・列線が形成されていて、行・列線の選
択によって任意の位置の発熱抵抗体4にパルス電圧を印
加して通電するようになっている。さらに5は光源6と
レンズ7とからなる光線照射装置で、例えば白熱電球の
光源6から出射した光はレンズ7により平行光線となっ
てガラス容器1の側面よりガラス容器1内に入射される
ようになっている。
【0005】次に図19(b)を用いてこの表示装置の
表示原理を説明する。底板3上の発熱抵抗体4を、図示
しない通電回路によって急速に短時間通電する。すると
発熱抵抗体4の瞬発的な昇温、すなわち発熱が起こり、
透明液体2中の発熱抵抗体4の上部に気泡8が発生す
る。一方、光線照射装置5から出射した光線9は気泡8
と透明液体2との界面で乱反射され、一部の反射光線は
進路を曲げられて、ほぼ直角方向の光線10となって出
射する。この光線10がガラス容器1を通過して光点と
して認識されるので、この光点が表示画素として使用で
きるようになる。
【0006】発熱抵抗体4の通電を切れば気泡8は消滅
し、光線9は平行に通行するだけとなって、光点が消滅
する。なお気泡を発生させる手段として発熱抵抗体の代
わりに圧電素子や超音波振動子を用いることも可能であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この上述したような表
示装置には次のような問題があった。すなわち、気泡8
を発生させる手段として発熱抵抗体4を用いた場合に
は、発熱抵抗体4に通電をして透明液体中に気泡8を発
生させるため、ある程度以上の電流を流す必要があり消
費電力が大きくなってしまっていた。また発熱抵抗体4
の代わりに圧電素子や超音波振動子を用いた場合にも、
高電圧・高周波が必要でやはり消費電力が大きくなって
しまっていた。本発明は上記の問題を解決し、消費電力
の小さい全く新規な表示装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに本発明は、少なくとも一部が透明な表示部を備えて
おり、着色液体が一部に充填された複数の容器と、静電
力によって前記着色液体を動かすための駆動手段とを
備し、前記容器は不透明な薄膜を介して接する他の前記
容器の前記表示部以外の領域上に重なって形成されたも
のであり、前記表示部がマトリックス状に配置されてい
ることを特徴とする表示装置を提供する。
【0009】
【0010】
【作用】本発明の表示装置によれば、複数の容器内の一
部に着色液体を充填して、容器内に気泡を形成し、着色
液体を静電力による駆動手段で動かすことによって、容
器の表示部を画素として用いることができる。画素の表
示に静電力を用いるので、従来の気泡を用いた表示装置
に比べて消費電力が小さくなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。まず本発
明の表示装置の原理を図1によって説明する。図におい
て11は着色液体12を一部に充填し、残りが気泡13
である直方体状の透明な容器であり、容器11の外側の
主面のそれぞれには透明な電極141・142 ・143
・144 が、電極141 ・142 および電極143 ・1
4 の上下の対となるように取り付けられている。電極
141 ・142 と電極143 ・144 とはそれぞれ1組
ずつのコンデンサー151 ・152 となっており、コン
デンサー151 ・152 にはそれぞれ電源161 ・16
2 およびスイッチ171・172 が接続されている。
【0012】なお着色液体12・気泡13はほぼ同体積
であり、電極14はそれぞれ図中のAで示す長さのほぼ
半分であって、ほぼ同じ大きさである。スイッチ172
を切った状態でスイッチ171 を入れコンデンサー15
1 に電圧を印加すると、着色液体12がコンデンサー1
1 の電極141 ・142 間に吸い込まれるように入っ
ていき、電極141 ・142 間が着色液体12で満たさ
れる。このときもう一方の電極143 ・144 間は気泡
13で満たされることになる。
【0013】次にスイッチ171 を切って充電されてい
たコンデンサー151 を放電させ、スイッチ172 を入
れてコンデンサー152 に電圧を印加すると、今度は電
極143 ・144 間に着色液体12が移動する。
【0014】着色液体12が移動する理由は、液体が比
誘電率1以上の誘電体であり、液体分子の電気双極子が
コンデンサー15の電界によって吸い寄せられるからで
ある。移動のしやすさ、すなわち電界による吸引力の大
きさを大きくすることを考えると液体の比誘電率はでき
るだけ高い方が望ましい。
【0015】例えば水は比誘電率が約80であって好ま
しい物質である。ただし水を用いた場合には、容器11
にピンホールが開いていたりすると電極14間でショー
トする可能性がある。これに対してフッ素系不活性液体
などの絶縁性の高く粘性が低い液体は、ピンホールが開
いていたとしても電極14間でショートを起こす可能性
が少なくなる。しかしこの場合、比誘電率が1.8程度
であるため、電界による吸引力が小さくなってしまう。
このときはコンデンサー15に印加する電圧を高くすれ
ば問題が解決する。またシリコンオイルやパラフィンオ
イルなどを用いることも可能である。
【0016】このようにコンデンサー15による静電力
によって複数の容器11内の着色液体12の位置をそれ
ぞれ動かし、複数の容器11を並べてこれを画素として
用いることで表示装置の表示が可能となる。
【0017】次に図2に電極14の形状が異なっている
例を示す。なお図中の番号は図1と同一部分には同一符
号を付し、以下同様とする。図2では電極141 ・14
2 すなわちコンデンサー151 の大きさが電極143
144 すなわちコンデンサー152 の大きさよりも小さ
い。
【0018】コンデンサー151 の方が小さいので、コ
ンデンサー152 に電圧を印加した場合、気泡13がコ
ンデンサー151 の側の奥の方まで入っていく。従って
コンデンサー152 の側を画素として用いたときには、
画素の部分が着色液体12のみで満たされることにな
り、より鮮明な色の表示が可能となる。
【0019】続いて図3にさらに異なる電極14の形状
を示す。図3ではほぼ同じ大きさの電極14が4枚では
なく6枚付いており、電極145 ・146 間でコンデン
サー153 が形成される。コンデンサー153 には電源
163 およびスイッチ173 が接続されている。
【0020】電極14を6枚にすることにより気泡13
の位置の制御がより容易になり、その結果、いわゆる中
間調の表示が容易となってきめ細かい画像が実現する。
上述のような容器を用いて表示装置を形成した1実施例
を図4の概略断面図に示す。ただし電極14・電源16
・スイッチ17は省略してある。以下の概略断面図でも
同様とする。
【0021】図において11は容器であり、容器11の
主面が半分露出するように階段状に積み重ねてある。容
器11の下部には白色で不透明な染料を塗布してあり、
これが不透明な薄膜の役割を果たす。また紙面の奥行き
方向に向かって、階段状に積み重ねた容器11の組を横
に順次並べていく。これによりマトリックス表示が出来
るようにする。容器11の露出した部分が表示部19、
すなわち画素となる。
【0022】図4の表示装置で着色液体121 の色を黒
にした場合、表示部19に着色液体121 を集めること
により黒色表示、その反対に表示部19に気泡13を集
めることにより白色表示ができ、表示装置全体で白黒表
示の画像表示が可能となる。
【0023】また着色液体121 を他の色にすることも
できる。図5は、図4の表示装置で、容器11の下部に
白色で不透明な拡散板18を形成した例である。この場
合は拡散板18が薄膜の役割を果たす。従って容器11
の下部に白色で不透明な染料を塗布する必要がなくな
る。
【0024】マトリックスのカラー表示を行なうために
は表示装置を図6のような構造にする。この表示装置が
図5の表示装置と異なる点は、1枚の拡散板18の上に
容器11が3層積み重ねられ、容器11内の着色液体1
2 ・123 ・124 の色がそれぞれイエロー、マゼン
ダ、シアンとなっている点である。
【0025】例えば表示部19にシアンとマゼンダの着
色液体を集めると赤が、同様にシアンとイエローを集め
ると緑、シアンとマゼンダを集めると青、3色全て集め
ると黒がそれぞれ表示でき、8色マルチカラー表示が可
能となる。
【0026】この表示装置を例えば9.5インチサイズ
の画面とした場合、消費電力は1.3W程度と非常に小
さくなる。また着色液体が動く速さは、液体として水を
用いた場合、フッ素系不活性液体を用いた場合いずれも
30Hzの動画表示に対応できる速さである。
【0027】より引き締まった黒色表示をしたい場合に
は図7に示すように、容器11を3層ではなく4層積み
重ね、最上層の容器11内の着色液体125 の色を黒色
にする。
【0028】これらの表示装置において画面が17イン
チ程度以下のものを形成する場合、画素数をある程度増
やして精細な画面を得ることを考えると、表示部1辺の
長さが40μm〜1mm程度が好ましい。また容器の厚
さは、人間が見たときに段差を感じない程度が好まし
く、具体的には5〜30μm程度が好ましい。
【0029】また色は上記のもの以外に、例えば白・赤
・青・緑などでも良い。これらの表示装置の画素を任意
の位置でスイッチングする1つの方法について以下に説
明する。以下の説明は、図6のような容器を3層重ねた
場合についての1例である。
【0030】まず図8に容器11の斜視図を示す。電極
145 ・146 ・147 ・148 からはそれぞれ引き出
し線が出ており、引き出し線の終端部である接続用端子
205 ・206 ・207 ・208 は容器11の1側面1
1 に集められている。
【0031】この容器11を3層重ねた構造を図9に示
す。最上層の容器11の接続用端子206 および208
は、それぞれ中層の容器11の接続用端子209 および
2011と1つにまとめられている。同様にして、中層の
容器11の接続用端子2010および2012は、それぞれ
最下層の容器11の接続用端子2013および2015と1
つにまとめられている。
【0032】また容器の接続用端子とは別に、図10に
示すように接続用端子21がシリコンウェハ22上に形
成されている。接続用端子215 は図9の接続用端子2
5に対応し、216 は206 ・209 、2110は20
10・2013、2114は2014、217 は207 、218
は208 ・2011、2112は2012・2015、2116
2016にそれぞれ対応する。すなわち図10中の破線B
で囲った1つの四角形が、図9の3層の容器11に対応
し、これが1画素となる。
【0033】さらに接続用端子21には図11に示すよ
うに、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(TF
T)23のドレインが接続され、TFT23のソースは
信号線24、ゲートはゲート線25に接続されている。
さらに接続用端子21にはコンデンサー26も接続さ
れ、コンデンサー26はCs線27に接続されている。
【0034】これらの、シリコンウェハ22上に形成さ
れた接続用端子21・TFT23・信号線24・ゲート
線25・コンデンサー26・Cs線27を、シリコンウ
ェハ22も含めて以下マトリックススイッチと呼ぶ。
【0035】マトリックススイッチと容器とは図12の
ように接続する。まずマトリックススイッチ28上に、
異方性導電ゴム29としてカーボンファイバーを柱状に
埋め込んだシリコンゴムを形成する。この異方性導電ゴ
ム29を図に示すように段差をつけて切り、これに接触
するように、拡散板18の上に3層の容器11を階段状
に重ねる。異方性導電ゴム29は特定の方向にのみ電流
を流すので、例えば図9の接続用端子205 は図10の
接続用端子215 とのみ電気的に接続される。
【0036】マトリックススイッチの走査やマトリック
ススイッチに信号を送るためには次のようにする。シリ
コンウェハのマトリックススイッチを形成した周辺部
に、TFT−LCDと同様なドライバーICを形成し、
このドライバーICをマトリックススイッチと接続す
る。これによってドライバーICによるマトリックスス
イッチの駆動ができる。
【0037】以上のように構成することにより、表示装
置の画素を任意の位置でスイッチングすることが可能と
なる。またスイッチング素子としてTFTの代わりに薄
膜ダイオード(MIM)を用いることも可能である。
【0038】さらに異方性導電ゴムとしては金属を柱状
に埋め込んだシリコンゴムでも良い。異方性導電ゴムの
代わりに金属をメッキしたものを用いることもできる。
またシリコンウェハの代わりにガラス基板を用いること
も可能である。この場合は、マトリックススイッチの周
辺部にクリスタルシリコンあるいはポリシリコンのドラ
イバーICを実装する。
【0039】次に容器の製造方法について説明する。図
13に示すように、塩化ビニルを用いた熱可塑性のフィ
ルム301 の上に塩化ビニルを用いた熱可塑性の繊維で
作った網31を乗せ、この上にさらに塩化ビニルを用い
た熱可塑性のフィルム302 を乗せる。これを熱圧着す
る。図中のCで示す四角形1つが容器1つとなる。フィ
ルム30は容器の上下両面、網31は側面となる。
【0040】この容器の上下両面にITOの透明導電膜
を蒸着法によってコートし、所望の電極パターンにパタ
ーンニングしておく。その後、図14に示すように、容
器の1側面111 が開口するよう短冊状に切断し、短冊
状容器32とする。
【0041】この短冊状容器32を、図14に示すよう
に着色液体12を入れたシャーレ33に、側面111
着色液体12に接するよう入れ、着色液体12を毛細管
現象によって容器11の中に入れる。
【0042】液体として水を用いた場合には着色液体1
2の染色は水溶性の染料によって行なう。また着色液体
12の量は、容器内に気泡が形成されるような量とす
る。
【0043】この後、側面111 を熱によって封止す
る。また前述の透明導電膜に導電ペーストによって引出
線を付けて、側面111 に接続用端子を形成する。こう
して容器が完成する。
【0044】以上で用いた塩化ビニルの代わりにナイロ
ンやポリエステルを用いることも可能である。またフィ
ルムと網とはおのおの別の材料を用いても良い。さらに
透明導電膜としてITOの代わりに、金、銀、アルミニ
ウムなどを薄膜化して透明にしたものを用いることもで
きる。透明導電膜を形成するには蒸着法の他、スパッタ
法、塗布法などを用いても良い。
【0045】次に上述とは別の容器の製造方法について
説明する。まず図16に示すような同軸で2重構造の注
射器34を用意する。この注射器34の、外側の液だめ
35に入れた液体は外側の注射針36、内側の液だめ3
7に入れた液体は内側の注射針38を通る。
【0046】この注射器34の外側の液だめ35に、容
器を構成するナイロンの原料となるモノマーを、また内
側の液だめ37には、着色液体を入れる。そして図17
に示すように外側・内側の注射針36・38からモノマ
ー391 ・着色液体12を同時に押し出し、液滴40と
して落下させる。このとき容器の内部に気泡が形成され
るよう、着色液体12の量を調整しておく。
【0047】液滴40は、ナイロンの原料となるモノマ
ー392 を入れたビーカー41に落下させる。これによ
りモノマー391 ・392 の縮合重合反応が進みナイロ
ンが形成されて、着色液体12が内部に入った容器が形
成される。
【0048】この後、図18に示すように容器11を載
置台42に乗せ、載置台42の押圧部431 ・432
図中の矢印D1 ・D2 方向に動かして容器11の形を直
方体状にする。
【0049】この後、上述したのと同様な方法で電極を
形成して容器が完成する。以上で用いたナイロンは縮合
重合反応によって形成されるポリマーであるが、縮合重
合反応によって形成される他のポリマー、例えばポリエ
ステルなどを用いることも可能である。また縮合反応で
はなくラジカル重合によって形成されるポリマー、例え
ばアクリルのようにビニル基が多いものを用いても良
い。これらを形成する際に出発となる原料もモノマーに
限定されるものではなく、オリゴマーを用いることもで
きる。反応の際に開始剤あるいは触媒が必要な場合は、
これらを適宜加えることによって反応を進行させる。
【0050】以上に説明した方法の他、ガラスや酸化シ
リコンを用いて容器を形成することも可能である。この
容器を用いて表示装置を形成する際に、容器の下部に拡
散板を付ける場合がある。このときは次のようにして付
ける。材料としては酸化マグネシウムを用い、これをス
パッタ法によって付ける。酸化マグネシウムではなく硫
酸バリウムを用いても良く、またスパッタ法の代わりに
蒸着法や塗布法を用いても良い。
【0051】以上の実施例で述べたような表示装置は反
射型なのでバックライトを必要とせず、駆動に静電力を
用いているので消費電力が小さい。また開口率をほぼ1
00%にすることができ、拡散板を反射率100%の完
全拡散板にすれば、光利用効率100%の非常に明るい
反射型表示装置となる。
【0052】またカラー表示をする場合はシアン、マゼ
ンダ、イエロー(もしくは、さらに黒)の着色液体を用
いているので、印刷物と同等の色再現範囲を持ってお
り、人間の感度から考えて実用上全く問題はない。これ
は液晶のECBモードやGHモードでは原理的に実現不
可能なレベルである。
【0053】そこで本発明の表示装置は、低消費電力が
要求される携帯情報機器やパーソナル・コンピュータ、
さらには電子ブック、電子新聞、電子ノート、電子ポス
ター、電子百科辞典、看板、制御機器のコンソールパネ
ルなどに応用できる。さらに本発明の表示装置は、グラ
ビア印刷並の色鮮やかな表示ができるので、上記以外の
新たな応用も考えられる。また大型化も可能なので、従
来プラズマディスプレイやフラットCRTなどを用いて
いた大きさの表示装置も製造することが出来る。しかも
製造技術が難しく高価なこれらの表示装置と比較して、
容易に低価格で実現する。
【0054】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は以上の実施例に限定されるものではない。本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例え
ば消費電力がある程度大きくなってもかまわない場合に
は、表示装置の側面に光源を設けることによって、暗い
場所での使用を容易にすることもできる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、消
費電力の小さい全く新規な表示装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る表示装置の原理を説明
するための図。
【図2】 本発明の実施例に係る表示装置の原理を説明
するための図。
【図3】 本発明の実施例に係る表示装置の原理を説明
するための図。
【図4】 本発明の実施例に係る表示装置の概略断面
図。
【図5】 本発明の実施例に係る表示装置の概略断面
図。
【図6】 本発明の実施例に係る表示装置の概略断面
図。
【図7】 本発明の実施例に係る表示装置の概略断面
図。
【図8】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の斜
視図。
【図9】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の斜
視図。
【図10】 本発明の実施例に係る表示装置の一部を示
す平面図。
【図11】 本発明の実施例に係る表示装置の一部を示
す平面図。
【図12】 本発明の実施例に係る表示装置の概略断面
図。
【図13】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図14】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図15】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図16】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図17】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図18】 本発明の実施例に係る表示装置中の容器の
製造工程の説明図。
【図19】 従来の表示装置を示す図。
【符号の説明】
11…容器;12…着色液体;13…気泡;14…電
極;15、26…コンデンサー;16…電源;17…ス
イッチ;18…拡散板;19…表示部;20、21…接
続用端子;22…シリコンウェハ;23…薄膜トランジ
スタ(TFT);28…マトリックススイッチ;29…
異方性導電ゴム

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一部が透明な表示部を備えてお
    り、着色液体が一部に充填された複数の容器と、 静電力によって前記着色液体を動かすための駆動手段と
    具備し、 前記容器は不透明な薄膜を介して接する他の前記容器の
    前記表示部以外の領域上に重なって形成されたものであ
    り、前記表示部がマトリックス状に配置されていること
    を特徴とする 表示装置。
  2. 【請求項2】前記薄膜が白色の拡散板であることを特徴
    とする請求項記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段として、前記容器の両主面に
    形成された4枚の透明な電極からなるコンデンサーを用
    いることを特徴とする請求項記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記コンデンサーに薄膜トランジスタが
    続されていることを特徴とする請求項記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】前記薄膜上に前記容器が複数層重ねられ、
    前記容器中の着色液体の色がそれぞれ異なるものである
    ことを特徴とする請求項記載の表示装置。
  6. 【請求項6】前記薄膜上に前記容器が3層重ねられ、
    記着色液体の色がそれぞれシアン、マゼンダ、イエロー
    であることを特徴とする請求項記載の表示装置。
  7. 【請求項7】前記薄膜上に前記容器が4層重ねられ、
    記着色液体の色がそれぞれシアン、マゼンダ、イエロ
    ー、黒であることを特徴とする請求項記載の表示装
    置。
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