JP3388502B2 - ルーフラック - Google Patents
ルーフラックInfo
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- JP3388502B2 JP3388502B2 JP29718298A JP29718298A JP3388502B2 JP 3388502 B2 JP3388502 B2 JP 3388502B2 JP 29718298 A JP29718298 A JP 29718298A JP 29718298 A JP29718298 A JP 29718298A JP 3388502 B2 JP3388502 B2 JP 3388502B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の屋根の
上に固定されるルーフラックに関し、特には、荷物の積
み下ろしを容易に行えるルーフラックに関するものであ
る。
上に固定されるルーフラックに関し、特には、荷物の積
み下ろしを容易に行えるルーフラックに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上述の如き従来のルーフラックとして
は、例えば本願発明者が先に米国特許公報第5,29
7,912号にて開示したものが知られており、このル
ーフラックは、自動車の車体の屋根の上に車体左右方向
へ延在する向きで配置される二本の棒状フレームと、前
記各棒状フレームの両端部を車体に固定する固定具と、
前記各棒状フレームに長さの異なる二本のリンク部材を
介して連結され四節リンクを構成してその棒状フレーム
に沿う搭載位置とその棒状フレームから離間して車体側
部に沿う積み下ろし位置との間で移動する荷物搭載部材
と、前記荷物搭載部材の前記搭載位置および積み下ろし
位置への接近移動の速度を減速させるように前記各棒状
フレームとそこに設けられた前記二本のリンク部材のう
ちの長い方との間に介挿されたショックアブソーバー
と、前記各荷物搭載部材に突設されて荷物を掛けられる
荷物掛け部材と、前記二本の棒状フレームの前記二本ず
つのリンク部材のうちの短い方同士を連結して一緒に回
動させる伸縮可能な連結ロッドと、その連結ロッドを回
動させる折り畳み式ハンドルとを具えている。
は、例えば本願発明者が先に米国特許公報第5,29
7,912号にて開示したものが知られており、このル
ーフラックは、自動車の車体の屋根の上に車体左右方向
へ延在する向きで配置される二本の棒状フレームと、前
記各棒状フレームの両端部を車体に固定する固定具と、
前記各棒状フレームに長さの異なる二本のリンク部材を
介して連結され四節リンクを構成してその棒状フレーム
に沿う搭載位置とその棒状フレームから離間して車体側
部に沿う積み下ろし位置との間で移動する荷物搭載部材
と、前記荷物搭載部材の前記搭載位置および積み下ろし
位置への接近移動の速度を減速させるように前記各棒状
フレームとそこに設けられた前記二本のリンク部材のう
ちの長い方との間に介挿されたショックアブソーバー
と、前記各荷物搭載部材に突設されて荷物を掛けられる
荷物掛け部材と、前記二本の棒状フレームの前記二本ず
つのリンク部材のうちの短い方同士を連結して一緒に回
動させる伸縮可能な連結ロッドと、その連結ロッドを回
動させる折り畳み式ハンドルとを具えている。
【0003】かかる従来のルーフラックにあっては、二
本の棒状フレームを、自動車の車体の屋根の上に車体左
右方向へ延在する向きで配置してその車体に固定具で固
定した状態で、折り畳み式ハンドルをL字形に開いて回
動操作することで連結ロッドを回動させると、二本の棒
状フレームのそれぞれに構成された四節リンクの作用で
二本の荷物搭載部材が一緒に、棒状フレームに沿う搭載
位置と棒状フレームから離間して車体側部に沿う積み下
ろし位置との間で移動する。
本の棒状フレームを、自動車の車体の屋根の上に車体左
右方向へ延在する向きで配置してその車体に固定具で固
定した状態で、折り畳み式ハンドルをL字形に開いて回
動操作することで連結ロッドを回動させると、二本の棒
状フレームのそれぞれに構成された四節リンクの作用で
二本の荷物搭載部材が一緒に、棒状フレームに沿う搭載
位置と棒状フレームから離間して車体側部に沿う積み下
ろし位置との間で移動する。
【0004】従って、それら二本の棒状フレームにそれ
ぞれ連結された二本の荷物搭載部材を積み下ろし位置に
位置させた状態で、それらの荷物搭載部材から突出する
荷物掛け部材に、車体前後方向に延在する向きで車体側
方に配置した例えば梯子等の長尺の荷物を掛けて、L字
形に開いたハンドルを回動操作すれば、それらの荷物搭
載部材が荷物を乗せたまま車体側方の積み下ろし位置か
ら屋根の上の搭載位置へ移動し、その際、ショックアブ
ソーバーが、搭載位置への荷物搭載部材の接近移動の速
度を減速させて、荷物を屋根上に搭載する時の車体や荷
物への衝撃を緩和する。また逆に、二本の棒状フレーム
にそれぞれ連結された二本の荷物搭載部材を搭載位置に
位置させてそれらの荷物搭載部材上に車体前後方向に延
在する向きで長尺の荷物を搭載した状態で、L字形に開
いたハンドルを先の搭載時と逆向きに回動操作すれば、
それらの荷物搭載部材が荷物を乗せたまま屋根の上の搭
載位置から車体の側方の積み下ろし位置へ移動し、その
際、ショックアブソーバーが、積み下ろし位置への荷物
搭載部材の接近移動の速度を減速させて、荷物を車体側
方へ下ろす時の車体や荷物への衝撃を緩和する。
ぞれ連結された二本の荷物搭載部材を積み下ろし位置に
位置させた状態で、それらの荷物搭載部材から突出する
荷物掛け部材に、車体前後方向に延在する向きで車体側
方に配置した例えば梯子等の長尺の荷物を掛けて、L字
形に開いたハンドルを回動操作すれば、それらの荷物搭
載部材が荷物を乗せたまま車体側方の積み下ろし位置か
ら屋根の上の搭載位置へ移動し、その際、ショックアブ
ソーバーが、搭載位置への荷物搭載部材の接近移動の速
度を減速させて、荷物を屋根上に搭載する時の車体や荷
物への衝撃を緩和する。また逆に、二本の棒状フレーム
にそれぞれ連結された二本の荷物搭載部材を搭載位置に
位置させてそれらの荷物搭載部材上に車体前後方向に延
在する向きで長尺の荷物を搭載した状態で、L字形に開
いたハンドルを先の搭載時と逆向きに回動操作すれば、
それらの荷物搭載部材が荷物を乗せたまま屋根の上の搭
載位置から車体の側方の積み下ろし位置へ移動し、その
際、ショックアブソーバーが、積み下ろし位置への荷物
搭載部材の接近移動の速度を減速させて、荷物を車体側
方へ下ろす時の車体や荷物への衝撃を緩和する。
【0005】それゆえ上記従来のルーフラックによれ
ば、車体の側方で荷物搭載部材に対して荷物を積み下ろ
しすることで車体の屋根上に長尺の荷物を搭載し得て、
ルーフラックに対する長尺荷物の積み下ろしを容易に行
うことができ、しかも荷物搭載部材が搭載位置や積み下
ろし位置に到達した時の車体や荷物への衝撃を緩和し得
て、車体や荷物が傷つくのを防止することができる。
ば、車体の側方で荷物搭載部材に対して荷物を積み下ろ
しすることで車体の屋根上に長尺の荷物を搭載し得て、
ルーフラックに対する長尺荷物の積み下ろしを容易に行
うことができ、しかも荷物搭載部材が搭載位置や積み下
ろし位置に到達した時の車体や荷物への衝撃を緩和し得
て、車体や荷物が傷つくのを防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者が上記従来のルーフラックについて研究を進めた結
果、以下のさらに改良可能な点が見出された。すなわち
上記従来のルーフラックでは、屋根の長さに応じて二本
の棒状フレームの間隔を調節し得るように、伸縮可能な
連結ロッドを使用しており、しかも二本の棒状フレーム
間にはそれらを相互に連結する部材が存在していないこ
とから、荷物を搭載したままでの急加速や制動等によっ
て二本の棒状フレームが車体前後方向に倒れるのを防止
するためには、それら二本の棒状フレームを各々車体に
強固に固定する必要があり、これがため、大きくかつ丈
夫な固定具が必要となって、固定具の製造費用が嵩むと
ともに、固定具を固定できる車体上の位置の制約が大き
いという不都合があった。
明者が上記従来のルーフラックについて研究を進めた結
果、以下のさらに改良可能な点が見出された。すなわち
上記従来のルーフラックでは、屋根の長さに応じて二本
の棒状フレームの間隔を調節し得るように、伸縮可能な
連結ロッドを使用しており、しかも二本の棒状フレーム
間にはそれらを相互に連結する部材が存在していないこ
とから、荷物を搭載したままでの急加速や制動等によっ
て二本の棒状フレームが車体前後方向に倒れるのを防止
するためには、それら二本の棒状フレームを各々車体に
強固に固定する必要があり、これがため、大きくかつ丈
夫な固定具が必要となって、固定具の製造費用が嵩むと
ともに、固定具を固定できる車体上の位置の制約が大き
いという不都合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】こ
の発明は、上記課題を有利に解決したルーフラックを提
供するものであり、この発明のルーフラックは、自動車
の車体の屋根の上に車体左右方向へ延在する向きで配置
される二本の棒状フレームと、前記各棒状フレームの両
端部を車体に固定する固定具と、前記各棒状フレームに
長さが互いに異なる二本のリンク部材を介して連結され
四節リンクを構成して、その棒状フレームに沿う搭載位
置と、その棒状フレームから離間して車体側部に沿う積
み下ろし位置との間で移動する荷物搭載部材と、前記荷
物搭載部材の前記搭載位置および積み下ろし位置への接
近移動の速度を減速させるように、前記二本の棒状フレ
ームの少なくとも一方とその棒状フレームに設けられた
前記二本のリンク部材のうちの何れか一方との間に介挿
された緩衝手段と、前記各荷物搭載部材に突設されて荷
物を掛けられる荷物掛け部材と、前記二本の棒状フレー
ムに回動可能に支持されて、それらの棒状フレームの前
記二本ずつのリンク部材のうちの何れか一方同士を連結
して一緒に回動させるとともにそれらの棒状フレームを
連結する連結ロッドと、前記連結ロッドを回動させる連
結ロッド回動手段とを具えるものである。
の発明は、上記課題を有利に解決したルーフラックを提
供するものであり、この発明のルーフラックは、自動車
の車体の屋根の上に車体左右方向へ延在する向きで配置
される二本の棒状フレームと、前記各棒状フレームの両
端部を車体に固定する固定具と、前記各棒状フレームに
長さが互いに異なる二本のリンク部材を介して連結され
四節リンクを構成して、その棒状フレームに沿う搭載位
置と、その棒状フレームから離間して車体側部に沿う積
み下ろし位置との間で移動する荷物搭載部材と、前記荷
物搭載部材の前記搭載位置および積み下ろし位置への接
近移動の速度を減速させるように、前記二本の棒状フレ
ームの少なくとも一方とその棒状フレームに設けられた
前記二本のリンク部材のうちの何れか一方との間に介挿
された緩衝手段と、前記各荷物搭載部材に突設されて荷
物を掛けられる荷物掛け部材と、前記二本の棒状フレー
ムに回動可能に支持されて、それらの棒状フレームの前
記二本ずつのリンク部材のうちの何れか一方同士を連結
して一緒に回動させるとともにそれらの棒状フレームを
連結する連結ロッドと、前記連結ロッドを回動させる連
結ロッド回動手段とを具えるものである。
【0008】かかるこの発明のルーフラックにあって
は、二本の棒状フレームを、自動車の車体の屋根の上に
車体左右方向へ延在する向きで配置してその車体に固定
具で固定した状態で、連結ロッド回動手段によって連結
ロッドを回動させると、二本の棒状フレームのそれぞれ
に構成された四節リンクの作用で二本の荷物搭載部材が
一緒に、棒状フレームに沿う搭載位置と棒状フレームか
ら離間して車体側部に沿う積み下ろし位置との間で移動
する。
は、二本の棒状フレームを、自動車の車体の屋根の上に
車体左右方向へ延在する向きで配置してその車体に固定
具で固定した状態で、連結ロッド回動手段によって連結
ロッドを回動させると、二本の棒状フレームのそれぞれ
に構成された四節リンクの作用で二本の荷物搭載部材が
一緒に、棒状フレームに沿う搭載位置と棒状フレームか
ら離間して車体側部に沿う積み下ろし位置との間で移動
する。
【0009】従って、それら二本の棒状フレームにそれ
ぞれ連結された二本の荷物搭載部材を積み下ろし位置に
位置させた状態で、それらの荷物搭載部材から突出する
荷物掛け部材に、例えば車体前後方向に延在する向きで
車体側方に配置した例えば梯子等の長尺の荷物を掛け
て、連結ロッド回動手段によって連結ロッドを回動させ
れば、それらの荷物搭載部材が荷物を乗せたまま車体側
方の積み下ろし位置から屋根の上の搭載位置へ移動し、
その際、緩衝手段が、搭載位置への荷物搭載部材の接近
移動の速度を減速させて、荷物を屋根上に搭載する時の
車体や荷物への衝撃を緩和する。また逆に、二本の棒状
フレームにそれぞれ連結された二本の荷物搭載部材を搭
載位置に位置させてそれらの荷物搭載部材上に例えば車
体前後方向に延在する向きで長尺の荷物を搭載した状態
で、連結ロッド回動手段によって連結ロッドを先の搭載
時と逆向きに回動させれば、それらの荷物搭載部材が荷
物を乗せたまま屋根の上の搭載位置から車体の側方の積
み下ろし位置へ移動し、その際、緩衝手段が、積み下ろ
し位置への荷物搭載部材の接近移動の速度を減速させ
て、荷物を車体側方へ下ろす時の車体や荷物への衝撃を
緩和する。
ぞれ連結された二本の荷物搭載部材を積み下ろし位置に
位置させた状態で、それらの荷物搭載部材から突出する
荷物掛け部材に、例えば車体前後方向に延在する向きで
車体側方に配置した例えば梯子等の長尺の荷物を掛け
て、連結ロッド回動手段によって連結ロッドを回動させ
れば、それらの荷物搭載部材が荷物を乗せたまま車体側
方の積み下ろし位置から屋根の上の搭載位置へ移動し、
その際、緩衝手段が、搭載位置への荷物搭載部材の接近
移動の速度を減速させて、荷物を屋根上に搭載する時の
車体や荷物への衝撃を緩和する。また逆に、二本の棒状
フレームにそれぞれ連結された二本の荷物搭載部材を搭
載位置に位置させてそれらの荷物搭載部材上に例えば車
体前後方向に延在する向きで長尺の荷物を搭載した状態
で、連結ロッド回動手段によって連結ロッドを先の搭載
時と逆向きに回動させれば、それらの荷物搭載部材が荷
物を乗せたまま屋根の上の搭載位置から車体の側方の積
み下ろし位置へ移動し、その際、緩衝手段が、積み下ろ
し位置への荷物搭載部材の接近移動の速度を減速させ
て、荷物を車体側方へ下ろす時の車体や荷物への衝撃を
緩和する。
【0010】それゆえこの発明のルーフラックによって
も、従来のルーフラックと同様、車体の側方で荷物搭載
部材に対して荷物を積み下ろしすることで車体の屋根上
に荷物を搭載し得て、ルーフラックに対する荷物の積み
下ろしを容易に行うことができ、しかも荷物搭載部材が
搭載位置や積み下ろし位置に到達した時の車体や荷物へ
の衝撃を緩和し得て、車体や荷物が傷つくのを防止する
ことができる。
も、従来のルーフラックと同様、車体の側方で荷物搭載
部材に対して荷物を積み下ろしすることで車体の屋根上
に荷物を搭載し得て、ルーフラックに対する荷物の積み
下ろしを容易に行うことができ、しかも荷物搭載部材が
搭載位置や積み下ろし位置に到達した時の車体や荷物へ
の衝撃を緩和し得て、車体や荷物が傷つくのを防止する
ことができる。
【0011】またこの発明のルーフラックにあっては、
連結ロッドが、二本の棒状フレームに回動可能に支持さ
れてそれらの棒状フレームを連結しているので、荷物を
搭載したままでの急加速や制動等があっても、二本の棒
状フレームが車体前後方向に倒れるのをその連結ロッド
が有効に防止する。
連結ロッドが、二本の棒状フレームに回動可能に支持さ
れてそれらの棒状フレームを連結しているので、荷物を
搭載したままでの急加速や制動等があっても、二本の棒
状フレームが車体前後方向に倒れるのをその連結ロッド
が有効に防止する。
【0012】従ってこの発明のルーフラックによれば、
二本の棒状フレームを各々車体に固定する固定具を従来
程大きくかつ丈夫なものとする必要がなくなるので、固
定具の製造費用を引き下げることができるとともに、固
定具を固定できる車体上の位置の制約を少なくすること
ができる。
二本の棒状フレームを各々車体に固定する固定具を従来
程大きくかつ丈夫なものとする必要がなくなるので、固
定具の製造費用を引き下げることができるとともに、固
定具を固定できる車体上の位置の制約を少なくすること
ができる。
【0013】なお、この発明のルーフラックにおいて
は、前記荷物搭載部材および前記二本のリンク部材の組
を前記各棒状フレームに二組具えるとともに、それらの
組の各々のために前記連結ロッドを二本具えていても良
く、このようにすれば、車体の左右両側方から屋根の上
に荷物を搭載することができるようになるので、より好
ましい。
は、前記荷物搭載部材および前記二本のリンク部材の組
を前記各棒状フレームに二組具えるとともに、それらの
組の各々のために前記連結ロッドを二本具えていても良
く、このようにすれば、車体の左右両側方から屋根の上
に荷物を搭載することができるようになるので、より好
ましい。
【0014】またこの発明のルーフラックにおいては、
前記二本の棒状フレームを連結する連結フレームをさら
に具えていても良く、このようにすれば、その連結フレ
ームが連結ロッドと共働するので、特に重い荷物を搭載
した場合でも、二本の棒状フレームが車体前後方向に倒
れるのを有効に防止することができる。
前記二本の棒状フレームを連結する連結フレームをさら
に具えていても良く、このようにすれば、その連結フレ
ームが連結ロッドと共働するので、特に重い荷物を搭載
した場合でも、二本の棒状フレームが車体前後方向に倒
れるのを有効に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明のルーフラックの一実施例を作動
途中の状態で示す斜視図、また図2(a)および(b)
は、その実施例のルーフラックの固定具を拡大して示す
正面図および側面図、そして図3(a)〜(c)は、そ
の実施例のルーフラックの作動を示す説明図である。
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。ここ
に、図1は、この発明のルーフラックの一実施例を作動
途中の状態で示す斜視図、また図2(a)および(b)
は、その実施例のルーフラックの固定具を拡大して示す
正面図および側面図、そして図3(a)〜(c)は、そ
の実施例のルーフラックの作動を示す説明図である。
【0016】この実施例のルーフラックは、図1に示す
ように、自動車の車体1の屋根1aの上に車体左右方向へ
延在する向きで配置される、この実施例では各々角パイ
プからなる二本の棒状フレーム2と、各棒状フレーム2
の両端部を車体に固定する固定具3と、各棒状フレーム
2の端部にこれも各々角パイプからなる長短二本のリン
ク部材4,5を介して連結され四節リンクを構成して、
図3(a)に示す、棒状フレーム2に沿う搭載位置と、
図3(c)に示す、棒状フレーム2から離間して車体1
の側部に沿う積み下ろし位置との間で移動する、これも
角パイプからなる荷物搭載部材6と、荷物搭載部材6の
上記搭載位置および積み下ろし位置への接近移動の速度
を減速させるように、二本の棒状フレーム2のうちこの
実施例では車体後方側(図1中左手前側)の棒状フレー
ム2とその棒状フレーム2に設けられたリンク部材4,
5のうちの棒状フレーム2の端部寄りの短い方のリンク
部材5との間に後述の連結ロッド7を介して介挿された
緩衝手段としての、伸び側の動きを制動する一方縮み側
の動きを自由にする通常のオイル式ショックアブソーバ
ー8と、各荷物搭載部材6の中間部に突設されて荷物を
掛けられる、これも角パイプからなる荷物掛け部材9
と、二本の棒状フレーム2の端部に回動可能に支持され
た上記連結ロッド7と、各連結ロッド7を回動させる連
結ロッド回動手段としての、折り畳み式ハンドル10とを
具えてなる。
ように、自動車の車体1の屋根1aの上に車体左右方向へ
延在する向きで配置される、この実施例では各々角パイ
プからなる二本の棒状フレーム2と、各棒状フレーム2
の両端部を車体に固定する固定具3と、各棒状フレーム
2の端部にこれも各々角パイプからなる長短二本のリン
ク部材4,5を介して連結され四節リンクを構成して、
図3(a)に示す、棒状フレーム2に沿う搭載位置と、
図3(c)に示す、棒状フレーム2から離間して車体1
の側部に沿う積み下ろし位置との間で移動する、これも
角パイプからなる荷物搭載部材6と、荷物搭載部材6の
上記搭載位置および積み下ろし位置への接近移動の速度
を減速させるように、二本の棒状フレーム2のうちこの
実施例では車体後方側(図1中左手前側)の棒状フレー
ム2とその棒状フレーム2に設けられたリンク部材4,
5のうちの棒状フレーム2の端部寄りの短い方のリンク
部材5との間に後述の連結ロッド7を介して介挿された
緩衝手段としての、伸び側の動きを制動する一方縮み側
の動きを自由にする通常のオイル式ショックアブソーバ
ー8と、各荷物搭載部材6の中間部に突設されて荷物を
掛けられる、これも角パイプからなる荷物掛け部材9
と、二本の棒状フレーム2の端部に回動可能に支持され
た上記連結ロッド7と、各連結ロッド7を回動させる連
結ロッド回動手段としての、折り畳み式ハンドル10とを
具えてなる。
【0017】この実施例における連結ロッド7は組立式
のもので、各々丸パイプからなるとともに図示しない小
径の嵌合部を持つ二本の端部ロッド7a,7bと、これも丸
パイプからなるとともにそれらの端部ロッド7a,7bの嵌
合部に密に嵌合する両端部を持つ中央部ロッド7cとを有
しており、ここではそれらの端部ロッド7a,7bの嵌合部
と中央部ロッド7cの両端部とを嵌め合わせて、それらの
嵌合部および端部を横断方向に貫通した図示しない抜け
止めピンで互いに抜け止めすることで、それらの端部ロ
ッド7a,7bと中央部ロッド7bとが互いに一体的に結合さ
れて一本の連結ロッド7を形成している。なお、かかる
連結ロッド7の、二本の棒状フレーム2間の長さは、こ
の実施例のルーフラックを搭載する車体1の屋根1aの長
さに応じたものとする。
のもので、各々丸パイプからなるとともに図示しない小
径の嵌合部を持つ二本の端部ロッド7a,7bと、これも丸
パイプからなるとともにそれらの端部ロッド7a,7bの嵌
合部に密に嵌合する両端部を持つ中央部ロッド7cとを有
しており、ここではそれらの端部ロッド7a,7bの嵌合部
と中央部ロッド7cの両端部とを嵌め合わせて、それらの
嵌合部および端部を横断方向に貫通した図示しない抜け
止めピンで互いに抜け止めすることで、それらの端部ロ
ッド7a,7bと中央部ロッド7bとが互いに一体的に結合さ
れて一本の連結ロッド7を形成している。なお、かかる
連結ロッド7の、二本の棒状フレーム2間の長さは、こ
の実施例のルーフラックを搭載する車体1の屋根1aの長
さに応じたものとする。
【0018】そして、連結ロッド7の端部ロッド7a,7b
は各々、図2に示すように、各棒状フレーム2に固設さ
れた短いパイプからなる軸受け部2aによって回動可能に
支持されており、各端部ロッド7a,7bには抜け止めワッ
シャ11が固設されている。そしてそれらの端部ロッド7
a,7bは、二本の棒状フレーム2にそれぞれ設けられた
二本ずつのリンク部材4,5のうちの、棒状フレーム2
の端部寄りの短い方のリンク部材5同士を連結すべく、
それらのリンク部材5の一端部に挿通されるとともに、
それらの端部ロッド7a,7bと各リンク部材5とを横断方
向に貫通した回り止めボルト12により各リンク部材5に
対し回り止めされており、これにより各リンク部材5
は、抜け止めワッシャ11と共働して、各棒状フレーム2
に対する端部ロッド7a,7bの軸線方向移動を規制してい
る。
は各々、図2に示すように、各棒状フレーム2に固設さ
れた短いパイプからなる軸受け部2aによって回動可能に
支持されており、各端部ロッド7a,7bには抜け止めワッ
シャ11が固設されている。そしてそれらの端部ロッド7
a,7bは、二本の棒状フレーム2にそれぞれ設けられた
二本ずつのリンク部材4,5のうちの、棒状フレーム2
の端部寄りの短い方のリンク部材5同士を連結すべく、
それらのリンク部材5の一端部に挿通されるとともに、
それらの端部ロッド7a,7bと各リンク部材5とを横断方
向に貫通した回り止めボルト12により各リンク部材5に
対し回り止めされており、これにより各リンク部材5
は、抜け止めワッシャ11と共働して、各棒状フレーム2
に対する端部ロッド7a,7bの軸線方向移動を規制してい
る。
【0019】またこの実施例における折り畳み式ハンド
ル10は、連結ロッド7の一方(図では手前側)の端部ロ
ッド7aの、中央部ロッド7bから離間した側の端部に固設
されたブラケット13に、連結ボルト14を介して、図1中
矢印Aで示す如く連結ロッド7の軸線を含む平面内で揺
動可能なように連結され、そして端部ロッド7aの途中に
は、U字状の弾性材料からなる凹部15a を持つハンドル
受け具15が固定されており、これにより折り畳み式ハン
ドル10は、そのハンドル受け具15の凹部15a に嵌め合わ
されて連結ロッド7と略平行に位置する、図1中下側の
ハンドル10について仮想線で示すとともに図1中上側の
ハンドル10について実線で示す収納位置と、そのハンド
ル受け具15の凹部15a から外され上記連結ピン7g周りに
略90°回動して開いた、図1中下側のハンドル10につい
て実線で示す使用位置との間で揺動することができる。
さらに連結ロッド7の端部ロッド7aには、アーム7hが突
設されており、そのアーム7hの先端部にここでは、一端
部を棒状フレーム2に連結された上記オイル式ショック
アブソーバー8の他端部が連結されている。
ル10は、連結ロッド7の一方(図では手前側)の端部ロ
ッド7aの、中央部ロッド7bから離間した側の端部に固設
されたブラケット13に、連結ボルト14を介して、図1中
矢印Aで示す如く連結ロッド7の軸線を含む平面内で揺
動可能なように連結され、そして端部ロッド7aの途中に
は、U字状の弾性材料からなる凹部15a を持つハンドル
受け具15が固定されており、これにより折り畳み式ハン
ドル10は、そのハンドル受け具15の凹部15a に嵌め合わ
されて連結ロッド7と略平行に位置する、図1中下側の
ハンドル10について仮想線で示すとともに図1中上側の
ハンドル10について実線で示す収納位置と、そのハンド
ル受け具15の凹部15a から外され上記連結ピン7g周りに
略90°回動して開いた、図1中下側のハンドル10につい
て実線で示す使用位置との間で揺動することができる。
さらに連結ロッド7の端部ロッド7aには、アーム7hが突
設されており、そのアーム7hの先端部にここでは、一端
部を棒状フレーム2に連結された上記オイル式ショック
アブソーバー8の他端部が連結されている。
【0020】かかる荷物搭載部材6および二本のリンク
部材4,5の組を、この実施例のルーフラックは、図1
に示すように、各棒状フレーム2に二組ずつ、棒状フレ
ーム2の両端部に位置させて具えており、そしてそれら
の荷物搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組の
各々のために、連結ロッド7およびそれを回動させる折
り畳み式ハンドル10を二本ずつ具えている。
部材4,5の組を、この実施例のルーフラックは、図1
に示すように、各棒状フレーム2に二組ずつ、棒状フレ
ーム2の両端部に位置させて具えており、そしてそれら
の荷物搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組の
各々のために、連結ロッド7およびそれを回動させる折
り畳み式ハンドル10を二本ずつ具えている。
【0021】さらに各棒状フレーム2の両端部の下面に
は、ここでは角パイプからなるとともに下部にその角パ
イプの軸線方向に延在するスリット16a を持つレール16
が固設されており、この実施例における固定具3は、そ
のレール16の外面に嵌合するコ字状断面の連結部3aと、
その連結部3aと一体をなしてその連結部3aの延在方向と
直交する方向へ延在し下端部が幅広になっている平板状
の脚部3bとを有し、それら連結部3aおよび脚部3bは例え
ば鋼板の曲げ加工にて形成され、その連結部3aと脚部3b
との裏側にはコ字状断面の補強材3cが固設されている。
は、ここでは角パイプからなるとともに下部にその角パ
イプの軸線方向に延在するスリット16a を持つレール16
が固設されており、この実施例における固定具3は、そ
のレール16の外面に嵌合するコ字状断面の連結部3aと、
その連結部3aと一体をなしてその連結部3aの延在方向と
直交する方向へ延在し下端部が幅広になっている平板状
の脚部3bとを有し、それら連結部3aおよび脚部3bは例え
ば鋼板の曲げ加工にて形成され、その連結部3aと脚部3b
との裏側にはコ字状断面の補強材3cが固設されている。
【0022】そして、固定具3の脚部3bは、その幅広部
分の中央部に丸孔3dを持ち、また脚部3bの前側には、L
字状断面のブラケット3eが固設されるとともに、下部に
ゆく程幅広になるとともに中央部に上下方向へ延在する
長孔3fを持つ略Z字状断面の外れ止め材3gが、脚部3bに
対し隙間を空けて配置されており、外れ止め材3gはその
長孔3fと脚部3bの丸孔3dとを貫通するリベット3hによっ
て、脚部3bに上下移動可能に連結されている。さらにブ
ラケット3eと外れ止め材3gとは、それらに形成された丸
孔を貫通した締付けボルト3iと、ブラケット3e上に固設
されたナット3jとの螺合によって連結されている。
分の中央部に丸孔3dを持ち、また脚部3bの前側には、L
字状断面のブラケット3eが固設されるとともに、下部に
ゆく程幅広になるとともに中央部に上下方向へ延在する
長孔3fを持つ略Z字状断面の外れ止め材3gが、脚部3bに
対し隙間を空けて配置されており、外れ止め材3gはその
長孔3fと脚部3bの丸孔3dとを貫通するリベット3hによっ
て、脚部3bに上下移動可能に連結されている。さらにブ
ラケット3eと外れ止め材3gとは、それらに形成された丸
孔を貫通した締付けボルト3iと、ブラケット3e上に固設
されたナット3jとの螺合によって連結されている。
【0023】また固定具3の連結部3aの上方のレール16
の内側には挟み板3kが配置され、その挟み板3k上には二
個のナット3mが固設されており、連結部3aと挟み板3kと
は、それらに形成された丸孔およびレール16のスリット
16a を貫通した二本の締付けボルト3nと、挟み板3k上に
固設されたナット3mとの螺合によって連結されて、レー
ル16の下部を挟持している。
の内側には挟み板3kが配置され、その挟み板3k上には二
個のナット3mが固設されており、連結部3aと挟み板3kと
は、それらに形成された丸孔およびレール16のスリット
16a を貫通した二本の締付けボルト3nと、挟み板3k上に
固設されたナット3mとの螺合によって連結されて、レー
ル16の下部を挟持している。
【0024】さらにこの実施例における各棒状フレーム
2の中央部には図1に示すように、上記搭載位置に位置
する各荷物搭載部材6から突出した各荷物掛け部材9に
並立するように、これも角パイプからなる二本の荷物位
置ずれ防止部材17が突設されており、それら荷物掛け部
材9および荷物位置ずれ防止部材17の上端部にはそれぞ
れ、上記搭載位置に各荷物搭載部材6が位置する時に間
に僅かな隙間を空けて互いに整列する板状の荷物外れ止
め部材18が固設されている。
2の中央部には図1に示すように、上記搭載位置に位置
する各荷物搭載部材6から突出した各荷物掛け部材9に
並立するように、これも角パイプからなる二本の荷物位
置ずれ防止部材17が突設されており、それら荷物掛け部
材9および荷物位置ずれ防止部材17の上端部にはそれぞ
れ、上記搭載位置に各荷物搭載部材6が位置する時に間
に僅かな隙間を空けて互いに整列する板状の荷物外れ止
め部材18が固設されている。
【0025】かかる構成を具えるこの実施例のルーフラ
ックにあっては、二本の棒状フレーム2を、図1に示す
ように自動車の車体1の屋根1aの上に車体左右方向へ延
在する向きで配置して、図3(a)に示すように、レー
ル16に沿って移動させて屋根1aの幅に対応する適当な位
置で二本の締付けボルト3nを締め込むことでレール16に
固定した各固定具3の脚部3bをその車体1のルーフレー
ル1bの内側に乗せ、締付けボルト3iを締め込んで脚部3b
と外れ止め材3gとでルーフレール1bを挟持することで固
定具3により二本の棒状フレーム2を車体1を固定した
状態で、折り畳み式ハンドル10をL字形に開いて回動操
作して連結ロッド7を図1中矢印Bに示すように回動さ
せると、二本の棒状フレーム2のそれぞれに構成された
四節リンクの特に長短二本のリンク部材4,5の作用で
二本の荷物搭載部材6が一緒に、図3(a)に示す、棒
状フレーム2に沿う搭載位置と、図3(c)に示す、棒
状フレーム2から離間して車体1の側部に沿う積み下ろ
し位置との間で移動する。なお、図3(b)は、その移
動の間の上記四節リンクの状態を示すものであり、図1
の右側に示す状態に対応している。
ックにあっては、二本の棒状フレーム2を、図1に示す
ように自動車の車体1の屋根1aの上に車体左右方向へ延
在する向きで配置して、図3(a)に示すように、レー
ル16に沿って移動させて屋根1aの幅に対応する適当な位
置で二本の締付けボルト3nを締め込むことでレール16に
固定した各固定具3の脚部3bをその車体1のルーフレー
ル1bの内側に乗せ、締付けボルト3iを締め込んで脚部3b
と外れ止め材3gとでルーフレール1bを挟持することで固
定具3により二本の棒状フレーム2を車体1を固定した
状態で、折り畳み式ハンドル10をL字形に開いて回動操
作して連結ロッド7を図1中矢印Bに示すように回動さ
せると、二本の棒状フレーム2のそれぞれに構成された
四節リンクの特に長短二本のリンク部材4,5の作用で
二本の荷物搭載部材6が一緒に、図3(a)に示す、棒
状フレーム2に沿う搭載位置と、図3(c)に示す、棒
状フレーム2から離間して車体1の側部に沿う積み下ろ
し位置との間で移動する。なお、図3(b)は、その移
動の間の上記四節リンクの状態を示すものであり、図1
の右側に示す状態に対応している。
【0026】従って、それら二本の棒状フレーム2にそ
れぞれ連結された二本の荷物搭載部材6を図3(a)に
示す搭載位置に位置させてそれらの荷物搭載部材6上に
例えば車体前後方向に延在する向きで長尺の荷物として
の例えば梯子19を搭載した状態で、折り畳み式ハンドル
10を操作して連結ロッド2を図3(a)では時計回りに
回動させれば、それらの荷物搭載部材6が梯子19を乗せ
たまま、図3(a)に示す屋根1aの上の搭載位置から図
3(b)に示す位置を経て、図3(c)に示す車体1の
側方の積み下ろし位置へ移動し、その際、オイル式ショ
ックアブソーバー8が、積み下ろし位置への荷物搭載部
材6の接近移動の速度を減速させて、梯子19を車体側方
へ下ろす時の車体1や梯子19への衝撃を緩和する。ま
た、それら二本の棒状フレーム2にそれぞれ連結された
二本の荷物搭載部材6を図3(c)に示す積み下ろし位
置に位置させた状態で、それらの荷物搭載部材6から突
出する荷物掛け部材9に、例えば梯子19を車体前後方向
に延在する向きで掛けて吊るし、折り畳み式ハンドル10
によって連結ロッド7を図3(c)では反時計回りに回
動させれば、それらの荷物搭載部材6が梯子19を乗せた
まま、図3(c)に示す車体側方の積み下ろし位置から
図3(b)に示す位置を経て、図3(a)に示す屋根の
上の搭載位置へ移動し、その際、オイル式ショックアブ
ソーバー8が、搭載位置への荷物搭載部材6の接近移動
の速度を減速させて、梯子19を屋根上に搭載する時の車
体1や梯子19への衝撃を緩和する。そして折り畳み式ハ
ンドル10は、自動車の走行時等の不使用時には、ハンド
ル受け具15の凹部15a に嵌め合わせて上記収納位置に位
置させておくことができる。
れぞれ連結された二本の荷物搭載部材6を図3(a)に
示す搭載位置に位置させてそれらの荷物搭載部材6上に
例えば車体前後方向に延在する向きで長尺の荷物として
の例えば梯子19を搭載した状態で、折り畳み式ハンドル
10を操作して連結ロッド2を図3(a)では時計回りに
回動させれば、それらの荷物搭載部材6が梯子19を乗せ
たまま、図3(a)に示す屋根1aの上の搭載位置から図
3(b)に示す位置を経て、図3(c)に示す車体1の
側方の積み下ろし位置へ移動し、その際、オイル式ショ
ックアブソーバー8が、積み下ろし位置への荷物搭載部
材6の接近移動の速度を減速させて、梯子19を車体側方
へ下ろす時の車体1や梯子19への衝撃を緩和する。ま
た、それら二本の棒状フレーム2にそれぞれ連結された
二本の荷物搭載部材6を図3(c)に示す積み下ろし位
置に位置させた状態で、それらの荷物搭載部材6から突
出する荷物掛け部材9に、例えば梯子19を車体前後方向
に延在する向きで掛けて吊るし、折り畳み式ハンドル10
によって連結ロッド7を図3(c)では反時計回りに回
動させれば、それらの荷物搭載部材6が梯子19を乗せた
まま、図3(c)に示す車体側方の積み下ろし位置から
図3(b)に示す位置を経て、図3(a)に示す屋根の
上の搭載位置へ移動し、その際、オイル式ショックアブ
ソーバー8が、搭載位置への荷物搭載部材6の接近移動
の速度を減速させて、梯子19を屋根上に搭載する時の車
体1や梯子19への衝撃を緩和する。そして折り畳み式ハ
ンドル10は、自動車の走行時等の不使用時には、ハンド
ル受け具15の凹部15a に嵌め合わせて上記収納位置に位
置させておくことができる。
【0027】それゆえこの実施例のルーフラックによっ
ても、従来のルーフラックと同様、車体1の側方で荷物
搭載部材6に対して荷物を積み下ろしすることで車体1
の屋根1a上に荷物を搭載し得て、ルーフラックに対する
荷物の積み下ろしを容易に行うことができ、しかも荷物
搭載部材6が搭載位置や積み下ろし位置に到達した時の
車体1や荷物への衝撃を緩和し得て、車体1や荷物が傷
つくのを防止することができる。
ても、従来のルーフラックと同様、車体1の側方で荷物
搭載部材6に対して荷物を積み下ろしすることで車体1
の屋根1a上に荷物を搭載し得て、ルーフラックに対する
荷物の積み下ろしを容易に行うことができ、しかも荷物
搭載部材6が搭載位置や積み下ろし位置に到達した時の
車体1や荷物への衝撃を緩和し得て、車体1や荷物が傷
つくのを防止することができる。
【0028】またこの実施例のルーフラックにあって
は、連結ロッド7が強度部材として、二本の棒状フレー
ム2に回動可能に支持されてそれらの棒状フレーム2を
連結しているので、荷物を搭載したままでの急加速や制
動等があっても、二本の棒状フレーム2が車体1前後方
向に倒れるのをその連結ロッド7が有効に防止する。
は、連結ロッド7が強度部材として、二本の棒状フレー
ム2に回動可能に支持されてそれらの棒状フレーム2を
連結しているので、荷物を搭載したままでの急加速や制
動等があっても、二本の棒状フレーム2が車体1前後方
向に倒れるのをその連結ロッド7が有効に防止する。
【0029】従ってこの実施例のルーフラックによれ
ば、二本の棒状フレーム2を各々車体1に固定する四個
の固定具3を従来程大きくかつ丈夫なものとする必要が
なくなるので、固定具3の製造費用を引き下げることが
できるとともに、固定具3を固定できる車体1上の位置
の制約を少なくすることができる。
ば、二本の棒状フレーム2を各々車体1に固定する四個
の固定具3を従来程大きくかつ丈夫なものとする必要が
なくなるので、固定具3の製造費用を引き下げることが
できるとともに、固定具3を固定できる車体1上の位置
の制約を少なくすることができる。
【0030】さらにこの実施例のルーフラックによれ
ば、荷物搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組
を各棒状フレーム2に二組ずつ具えるとともに、それら
の組の各々のために連結ロッド7を二本具えているの
で、車体1の左右両側方から屋根1aの上に荷物を搭載す
ることができ、しかもそれら二本の連結ロッド7で二本
の棒状フレーム2を強固に連結することができる。
ば、荷物搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組
を各棒状フレーム2に二組ずつ具えるとともに、それら
の組の各々のために連結ロッド7を二本具えているの
で、車体1の左右両側方から屋根1aの上に荷物を搭載す
ることができ、しかもそれら二本の連結ロッド7で二本
の棒状フレーム2を強固に連結することができる。
【0031】図4は、この発明のルーフラックの他の一
実施例を作動途中の状態で示す斜視図であり、この実施
例のルーフラックは、上記実施例におけると同一の荷物
搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組を各棒状
フレーム2に一組ずつ具えるとともに、その組のために
連結ロッド7を一本具え、加えて、上記荷物搭載部材6
および二本のリンク部材4,5の組が設けられた端部と
反対側の棒状フレーム2の端部にて二本の棒状フレーム
2を連結する連結フレーム20を具えており、他の点では
先の実施例と同様の構成を具えている。
実施例を作動途中の状態で示す斜視図であり、この実施
例のルーフラックは、上記実施例におけると同一の荷物
搭載部材6および二本のリンク部材4,5の組を各棒状
フレーム2に一組ずつ具えるとともに、その組のために
連結ロッド7を一本具え、加えて、上記荷物搭載部材6
および二本のリンク部材4,5の組が設けられた端部と
反対側の棒状フレーム2の端部にて二本の棒状フレーム
2を連結する連結フレーム20を具えており、他の点では
先の実施例と同様の構成を具えている。
【0032】かかる実施例のルーフラックによれば、そ
の連結フレーム20が連結ロッド7と共働して二本の棒状
フレーム2を強固に連結するので、特に重い荷物を搭載
した場合でも、二本の棒状フレーム2が車体前後方向に
倒れるのを有効に防止することができる。
の連結フレーム20が連結ロッド7と共働して二本の棒状
フレーム2を強固に連結するので、特に重い荷物を搭載
した場合でも、二本の棒状フレーム2が車体前後方向に
倒れるのを有効に防止することができる。
【0033】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、オイル
式ショックアブソーバー8に代えてスプリングを設けて
も良く、また折り畳み式ハンドル10に代えて減速機付電
動モーターを設けても良い。そして上記実施例では棒状
フレーム2やリンク部材4,5や荷物搭載部材6を角パ
イプで形成したがそれらをL字状断面のアングル材で形
成しても良く、また固定具3の構成も所要に応じて適宜
変更しても良い。さらに上記実施例では連結ロッド7が
短い方のリンク部材5同士を連結しているが、連結ロッ
ド7が、回動角度のより少ない、長い方のリンク部材4
同士を連結しても良く、また上記実施例ではショックア
ブソーバー8がリンク部材5を制動しているが、ショッ
クアブソーバー8が、回動角度のより少ない、長い方の
リンク部材4を制動するようにしても良い。
明は上述の例に限定されるものでなく、例えば、オイル
式ショックアブソーバー8に代えてスプリングを設けて
も良く、また折り畳み式ハンドル10に代えて減速機付電
動モーターを設けても良い。そして上記実施例では棒状
フレーム2やリンク部材4,5や荷物搭載部材6を角パ
イプで形成したがそれらをL字状断面のアングル材で形
成しても良く、また固定具3の構成も所要に応じて適宜
変更しても良い。さらに上記実施例では連結ロッド7が
短い方のリンク部材5同士を連結しているが、連結ロッ
ド7が、回動角度のより少ない、長い方のリンク部材4
同士を連結しても良く、また上記実施例ではショックア
ブソーバー8がリンク部材5を制動しているが、ショッ
クアブソーバー8が、回動角度のより少ない、長い方の
リンク部材4を制動するようにしても良い。
【図1】この発明のルーフラックの一実施例を示す斜視
図である。
図である。
【図2】(a)および(b)は、上記実施例のルーフラ
ックの固定具を拡大して示す正面図および側面図であ
る。
ックの固定具を拡大して示す正面図および側面図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は、上記実施例のルーフラック
の作動を示す説明図である。
の作動を示す説明図である。
【図4】この発明のルーフラックの他の一実施例を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 車体
2 棒状フレーム
3 固定具
4,5 リンク部材
6 荷物搭載部材
7 連結ロッド
8 オイル式ショックアブソーバー
9 荷物掛け部材
10 折り畳み式ハンドル
20 連結フレーム
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 アヴラハム ワイ レヴィ
アメリカ合衆国 ミネソタ州 55118
ウェスト セントポール イースト ト
ンプソン アヴェニュー 153 スイー
ト イー3 プライム デザイン ディ
ヴ オヴ アイ イー エム インコー
ポレイデッド内
(72)発明者 山口 豊邦
東京都港区高輪3丁目23番14号 日本コ
ムシス株式会社内
(56)参考文献 特開 平6−24276(JP,A)
特開 平6−32179(JP,A)
特開 平10−44875(JP,A)
特開 平10−244882(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60R 9/042
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車の車体の屋根の上に車体左右方向
へ延在する向きで配置される二本の棒状フレーム(2)
と、 前記各棒状フレームの両端部を車体に固定する固定具
(3)と、 前記各棒状フレームに長さが互いに異なる二本のリンク
部材(4,5)を介して連結され四節リンクを構成し
て、その棒状フレームに沿う搭載位置と、その棒状フレ
ームから離間して車体側部に沿う積み下ろし位置との間
で移動する荷物搭載部材(6)と、 前記荷物搭載部材の前記搭載位置および積み下ろし位置
への接近移動の速度を減速させるように、前記二本の棒
状フレームの少なくとも一方とその棒状フレームに設け
られた前記二本のリンク部材のうちの何れか一方との間
に介挿された緩衝手段(8)と、 前記各荷物搭載部材に突設されて荷物を掛けられる荷物
掛け部材(9)と、 前記二本の棒状フレームに回動可能に支持されて、それ
らの棒状フレームの前記二本ずつのリンク部材のうちの
何れか一方同士を連結して一緒に回動させるとともにそ
れらの棒状フレームを連結する連結ロッド(7)と、 前記連結ロッドを回動させる連結ロッド回動手段(10)
と、を具えてなる、ルーフラック。 - 【請求項2】 前記荷物搭載部材および前記二本のリン
ク部材の組を前記各棒状フレームに二組具えるととも
に、それらの組の各々のために前記連結ロッドを二本具
えることを特徴とする、請求項1記載のルーフラック。 - 【請求項3】 前記二本の棒状フレームを連結する連結
フレーム(20)をさらに具えることを特徴とする、請求
項1記載のルーフラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718298A JP3388502B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ルーフラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29718298A JP3388502B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ルーフラック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000118309A JP2000118309A (ja) | 2000-04-25 |
JP3388502B2 true JP3388502B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=17843243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29718298A Expired - Fee Related JP3388502B2 (ja) | 1998-10-19 | 1998-10-19 | ルーフラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3388502B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4420934A1 (en) | 2023-02-22 | 2024-08-28 | Gema S.r.l. | Articulated device for supporting objects |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2447568C (en) * | 2002-11-07 | 2011-07-12 | Decoma International Inc. | Side service storage apparatus |
WO2015065445A1 (en) * | 2013-10-31 | 2015-05-07 | Levi Avraham Y | Work vehicle with integrated ladder rack |
-
1998
- 1998-10-19 JP JP29718298A patent/JP3388502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4420934A1 (en) | 2023-02-22 | 2024-08-28 | Gema S.r.l. | Articulated device for supporting objects |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000118309A (ja) | 2000-04-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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