JP3388478B2 - ヘッドホン - Google Patents

ヘッドホン

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JP3388478B2
JP3388478B2 JP21348794A JP21348794A JP3388478B2 JP 3388478 B2 JP3388478 B2 JP 3388478B2 JP 21348794 A JP21348794 A JP 21348794A JP 21348794 A JP21348794 A JP 21348794A JP 3388478 B2 JP3388478 B2 JP 3388478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は例えば両耳において再
生可能なステレオ音響再生装置に利用して好適なヘッド
ホンに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来のヘッドホンの主要部分の構
成を示す。図中1A,1Bはスピーカ、2A,2Bはイ
アパッド、3はヘッドバンド、4A,4Bは伸縮機構
(スライダ)を示す。スピーカ1A,1Bはそれぞれ音
響再生に用いられる。イアパッド2A,2Bは受聴者の
両耳またはそれらの周囲に接触する部品である。ヘッド
バンド3はスピーカ1A,1Bを受聴者の両耳またはそ
の近傍に装着させたり、その弾性によってイアパッド2
A,2Bを介して人頭との接触圧力を生じさせ、スピー
カ1Aと1Bの位置を固定するように作用する。伸縮機
構4A,4Bは受聴者個々の耳珠間頭頂弧長の差異に対
応してヘッドバンド3の長さを調整するために設けられ
ている。図6の例では2個の伸縮機構4A,4Bを設け
た場合を示すが、伸縮機構がヘッドバンド3の中央付近
に1個のみ装着されている構造のヘッドホンもある。
【0003】一方、音の効果的な受聴を目的として再生
された音像の定位位置を制御することが提案されてい
る。つまり、受聴者の音源の仮想的な位置や向きに基づ
いたステレオ音響再生方法が提案されている。図7及び
図8を用いてそのステレオ音響再生方法について概略説
明する。図7は実音源再生状態を示す。実音源再生状態
では人間は両耳5A,5Bにより音源6の音を聴取する
ことにより音源6との距離、方向を知覚し、音源6の位
置を定位している。
【0004】先に説明したステレオ音響再生方法では音
源6と受聴者の耳5A,5Bまでの音響伝達特性(以
下、頭部伝達関数と称す)を音響信号に畳み込み受聴す
ることにより、受聴者に頭の外側に音像の位置を知覚さ
せる。図8はその頭部伝達関数と音響信号の畳み込みを
利用したステレオ再生状態を示す。図7に示した音源6
から両耳5A,5Bに至る間の頭部伝達関数をHL ,H
R とすると、図8に示すように信号源7から出力される
音響信号Sに頭部伝達関数HL ,HR を畳み込み演算手
段8A及び8Bでそれぞれ並列に畳み込み、左及び右耳
5A,5Bにおいてヘッドホン9により音を提示するこ
とによって、図8においても受聴者は図7に示した音源
6と同じ位置に音像IMを知覚することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】あらゆる方向への音像
定位を行うためには各受聴者毎及び各音源位置毎につい
て予め測定して求めた頭部伝達関数が必要となる。その
ため、人間の音源方向分解能(最大十数度)を考慮して
音像の方向のみを全方向に制御するだけでも、典型的な
場合に限っても百数十以上の音源方向に対する頭部伝達
関数が必要である。その上頭部伝達関数は一組の音源、
受聴位置につき数百個以上の変数からなる。
【0006】更に音像の位置を更新するためには、予め
記憶装置に各音源方向に対する頭部伝達関数を測定して
求め、その測定結果を蓄積し、その都度各音源位置に応
じた頭部伝達関数を参照している。この場合でも有限組
の各音源方向に対応する頭部伝達関数を用いているの
で、音源方向が離散的に代表されているに過ぎない。代
表方向間への音像定位を実現するために隣接方向間の頭
部伝達関数を補間することが提案されている。この場合
でも隣接する2方向以上の頭部伝達関数の参照を免れな
い。
【0007】更に、頭部の形状の個人差のため、同じ定
位位置を与える頭部伝達関数は受聴者毎に異なる。ここ
で、代表の数人分の予め測定された頭部伝達関数の中か
ら最も所望の定位感が得られる頭部伝達関数を受聴者に
選択させることが提案されている。そのため、利用者毎
の頭部伝達関数の測定は不要になるが、利用者にとって
頭部伝達関数を選択するための操作を免れない。理想的
には各音源位置毎に、しかも受聴者個々について頭部伝
達関数の選択が必要になる。
【0008】更に、あらゆる定位方向に対する音像定位
制御の個人差に対応する方法として、人頭を球又は扁長
回転楕円体に近似したモデルを用いることが提案されて
いる。ここで受聴者の位置と方向と音源位置のみならず
受聴者の頭部寸法データも変数として必要である。従来
は受聴者の位置や方向を検索し、それらを変数とする仮
想音像定位制御がなされていた。しかし、人頭の寸法を
計測または推定する手段を音響再生糸に統合した例は見
られなかった。そのため、ヘッドホンの装着以外の手段
によって人頭の寸法例えば耳珠間幅(耳と耳の間の幅)
または全頭高(顔の上下方向の寸法)のうちいずれかま
たは両方を測定し、予めこれらの変数を設定する必要が
あった。
【0009】この発明によれば、ヘッドホンに頭部の寸
法を測定する手段を備えることによって、ヘッドホンの
装着に伴い自動的に頭部の寸法が得られる。即ち、寸法
の測定に関わる操作による煩雑さを利用者に与えない。
特に、ヘッドホンを用いることによって音を提示し頭部
の寸法が音響信号制御に必要な場合に有効である。ま
た、利用者の位置と利用者の方向のうちいずれかまたは
両方を検知する手段を有することによって、音響信号制
御に必要な変数としての利用者の位置と利用者の方向の
うちいずれかまたは両方をも利用者による操作なしに得
られる。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明ではヘッドホン
に受聴者の頭部寸法を計測する手段を設け、この頭部寸
法計測手段によって取得した計測値によって各個人差に
対応した音響制御を可能とするものである。この出願の
請求項1で提案するヘッドホンはヘッドバンドの持つバ
ネ力と感圧センサとによって受聴者の耳珠間幅を計測す
る耳珠間幅計測手段を構成したことを特徴とするもので
ある。
【0011】この出願の請求項2で提案するヘッドホン
はヘッドバンドの伸縮量を計測するセンサにより受聴者
の耳珠間頭頂弧長を計測する耳珠間頭頂弧長計測手段を
構成したことを特徴とするものである。この出願の請求
項3で提案するヘッドホンは耳珠間幅計測手段と耳珠間
頭頂弧長計測手段の双方を備えた構成を特徴とするもの
である。
【0012】この出願の請求項4で提案するヘッドホン
は耳珠間幅計測手段と、この耳珠間頭頂弧長計測手段に
よって取得した耳珠間幅、または耳珠間頭頂弧長のいず
れか一方、または両方で受聴者の全頭高を推定する全頭
高推定手段を具備した構成を特徴とするものである。こ
の出願の請求項5で提案するヘッドホンは耳珠間幅計測
手段と、この耳珠間頭頂弧長計測手段で取得した受聴者
の耳珠間頭頂弧長のいずれか一方、または両方で受聴者
の口の位置を推定する口位置推定手段を具備した構成を
特徴とするものである。
【0013】この出願の請求項6で提案するヘッドホン
は受聴者の位置及び向いている方位のいずれか一方、ま
たは両方を計測する方位検出手段を設けた構成を特徴と
するものである。この出願の各発明によれば、各受聴者
毎に頭部寸法を個別に計測することができる。この計測
結果によって、各受聴者別に固有の頭部伝達関数を頭部
の向きの変化、位置の変化に対応してリアルタイムに算
出することができる。よって予め頭部伝達関数を測定
し、その測定結果を蓄積しておくことが不要となり、簡
素な構成で受聴者各個に対応して音像の定位を可能とす
るステレオ再生装置を実現することができる。
【0014】
【実施例】この発明の実施例を図1及び図2を用いて説
明する。この実施例では受聴者の耳珠間幅と耳珠間頭頂
弧長を計測する耳珠間頭頂弧長計測手段10と耳珠間幅
計測手段20を装備した場合を示す。このヘッドホンに
おいて、ヘッドバンド3における伸縮機構4A,4Bを
利用して耳珠間頭頂弧長計測手段10を構成し、ヘッド
バンド3の弾性による両耳との接触圧力を利用して耳珠
間幅計測手段20を構成する。また、この実施例は全頭
高を推定する全頭高推定手段30と、口の位置を推定す
る口位置推定手段40と、位置と方向を検知する方位検
出手段50を設けた場合を示す。
【0015】耳珠間頭頂弧長計測手段10はヘッドバン
ド3の中心部に装着した導電体11と、伸縮機構4A,
4Bの伸縮動作に連動して導電体11に摺接する接点金
具12A,12Bと、導電体11と接点金具12A,1
2Bを含む閉回路に一定電圧を与える電圧源13と、こ
の電圧源13から流れ出す電流を計測する電流計14
(図2参照)とによって構成することができる。
【0016】伸縮機構4A,4Bの動きに応じて接点金
具12A,12Bが移動することにより接点金具12
A,12Bの間の距離Lが変化する。距離Lの最小値
(最も縮めた状態)を基準に電気抵抗の増加を計測すれ
ば接点金具12A,12B間の距離つまり伸縮機構4
A,4Bの伸び(の総和)が決定される。ここで、導電
体11に通常の導線よりも電気抵抗が高く均質な材料を
用い、電圧源13によって一定電圧Vを接点金具12
A,12B間にかけて電流計14によって電流Iを検出
する。抵抗Rはオームの法則 R=V/I (1) によって得られる。もし、単位長さ当たりの抵抗ρが既
知であれば接点金具12A,12B間のヘッドバンド3
に沿った距離Lを L=R/ρ (2) 決定できる。ここで、耳珠間頭頂弧長計測手段10にお
いて距離Lに基づき耳珠間頭頂弧長C(図3参照)を計
測する。ただし、ヘッドバンド3と受聴者の頭部との間
の空気層やイアパット2A,2Bの頭部に対する接触位
置と耳珠点との位置関係を考慮する必要がある。すなわ
ち、接点金具12A,12B間の距離Lと耳珠間頭頂弧
長Cとの関係より測定値を校正しなければならない。距
離Lと耳珠間頭頂弧長Cの対応関係 C=f(L) (3) が与えられていれば、距離Lによって耳珠間頭頂弧長C
が求められる。
【0017】特に、耳覆い型やインナイア型のヘッドホ
ンでは、イアパット2A,2Bやスピーカ1A,1Bが
それぞれ耳介や外耳道入口で固定されるので、伸縮機構
4A,4Bの伸びもしくは接点金具12A,12B間の
距離Lと耳珠間頭頂弧長Cの対応が耳当て型ヘッドホン
よりも正確になることが期待される。ここで、耳覆い
型、インナイア型、耳当て型とはそれぞれ耳介の周囲を
イアパット2A,2Bが包囲、外耳道入口にイアホンが
挿入、耳介上をイアパット2A,2Bが接触されるヘッ
ドホンの総称である。
【0018】耳珠間幅計測手段20はイアパット2A,
2Bとヘッドバンド3の間に装着され、ヘッドバンド3
から与えられる圧接力pを検出する感圧センサ21A,
21Bと、ヘッドバンド3とによって構成することがで
きる。この部位では通常イアパット2A,2Bとヘッド
バンド3は小さい面積で接合され、イアパット2A,2
Bからの反力が集中してヘッドバンド3の装着力と均衡
する。そのため、再現性よく耳への圧接力pに対応する
ことが期待できる。
【0019】ただし、ヘッドバンド3はその両端におい
て近接する構造を有するために、その中心部から離れた
部位において力を加えたほうが容易に形状を変化し得
る。この現象は、ヘッドバンドの収縮すなわち装着時の
伸縮機構4A,4Bの伸び(の総和)つまり接点金具1
2A,12B間の距離Lによって装着力が変化し得るこ
とを意味する。つまり、耳珠間幅B(図3参照)は装着
力と距離Lによる関数になると考えられる。耳珠間幅B
を測定する場合においても、イアパット2A,2Bの頭
部に対する接触位置と耳珠点との位置関係を考慮するこ
とが望まれる。これらのことから、距離Lと圧接力pと
耳珠間幅Bとの関係から測定値を校正する必要がある。
【0020】ここで、耳珠間幅Bと距離Lと圧接力pと
の対応関係 B=g(L,p) (4) が求められていれば、耳珠間幅計測手段20において距
離Lと圧接力pによって耳珠間頭頂弧長Cが決定され
る。更に全頭高推定手段30においては求められた耳珠
間幅B及び耳珠間頭頂弧長Cから全頭高Aを推定する。
ここで、全頭高Aを推定する方法の一例を示す。例え
ば、人頭の形状を扁長回転楕円体に近似し、両耳がほぼ
頭高の半分の高さに対置していると仮定する。このと
き、近似された耳珠間頭頂弧長C″は弧長の半分とな
る。また、全頭長A,耳珠間幅Bをそれぞれ長径、短径
とした。全頭長Aと、耳珠間幅Bと、近似された耳珠間
頭頂弧長C″との関係は次式で与えられる。
【0021】 C″=AE(π/2)sin-1√{1−(B2 /A2 )} (5) ただし、E(φ,α)は第2種楕円関数を示し、 E(Φ,α)≡∫(1−sin2αsin2θ)1/2 dθ (6) ただし∫は0〜φまでと定義される。これより、耳珠間
幅Bと近似された耳珠間頭頂弧長C″が与えられれば
(5)式を満足させることによって全頭長Aが求められ
ることを示す。
【0022】しかし、額部の幅が耳珠点間よりも広かっ
たりするなど、頭部の形状は複雑である。そのため、実
測された耳珠間頭頂弧長Cとその近似値C″が異なると
予測される。ここで、予め収集したデータベースによっ
て得られた耳珠間頭頂弧長の平均値C′と近似値C″と
の関係を用いて補正する。補正係数γを次式で定義す
る。
【0023】 γ=C′/C″ (7) 実測された耳珠間頭頂弧長Cを補正係数γで徐すること
によって、耳珠間頭頂弧長の近似値C″を推定できる。
(5)式及び(7)式より、全頭長Aは実測された耳珠
間頭頂弧長Cと、補正係数γと、耳珠間幅Bとにより
(8)式を満足させる条件から推定することができる。
【0024】 C=AγE(π/2)sin-1√{1−(B2 /A2 )} (8) 口位置推定部40においては求められた耳珠間幅B及び
耳珠間頭頂弧長Cから口の位置を推定し、例えばマイク
ロホンの最適設置位置を求める。一例として、口の位置
は両耳の耳珠点を基準に定められる。口が耳珠間の中点
を含む面内に位置すると仮定すれば、耳珠点J(図4参
照)と口Mの中心部との垂直距離D(図4参照)と耳珠
点Jと口Mの中心部との水平距離Fを決定することによ
って口Mの位置が推定できる。全頭高Aと同様に垂直距
離D及び水平距離Fも予め蓄積したデータベースによっ
て得られた耳珠間幅B′及び耳珠間頭頂弧長C′と垂直
距離D′及び水平距離F′との関係を用いて決定する。
仮に、全頭高Aと垂直距離Dが比例関係にあると仮定す
る。このとき、垂直距離Dはデータベースによって得ら
れた全頭高A′と垂直距離D′を用いて D=AD′/A′ (9) から推定される。ただし、全頭高Aは(8)式によって
予め求める必要がある。同様に、耳珠間幅Bと水平距離
Fが比例関係にあると仮定すれば、(10)式によって
水平距離Fが決定される。
【0025】 F=BF′/B′ (10) 方位検出手段50は自己の位置及び方向を逐次に検知す
る手段である。つまり、方位検出手段50はヘッドホン
本体に固定されることによってヘッドホン自体の位置及
び向きを検知する。ここで、超音波源や磁石などのソー
スから発生した超音波や磁場や誘導電流等の物理量ある
いは地磁気を計測し、ソースからの相対位置や方向を推
定する手段の利用も考えられる。
【0026】上記の実施例とは異なり、全頭高推定手段
30において全頭高Aを推定するには次の方法も考えら
れる。例えば耳珠間幅Bのみが与えられている場合に
は、予め収集したデータベースによって得られた全頭高
の平均値A′と耳珠間幅の平均値B′との関係を用いる
例が考えられる。仮に、全頭高Aと耳珠間幅Bの比の個
人差が無視できると仮定すると、全頭高Aは(11)式
で推定できる。
【0027】 A=A′B/B′ (11) 同様に、耳珠間頭頂弧長Cのみが与えられている場合に
は、データベースによって得られた全頭高の平均値A′
と耳珠間頭頂弧長C′を用いることが考えられる。つま
り、全頭高Aは(12)式で推定できる。 A=A′C/C′ (12) また、上記のヘッドホンの例とは異なり、マイクロホン
一体型のヘッドホンにおいては全頭高Aを求めるために
異なった方法が考えられる。ここでは、マイクロホンを
前顎部に配置させるようにマイクロホン支持具の長さが
調節される。そのため、支持具の長さを利用して耳珠間
頭頂弧長と同様に顎部の位置を反映した計測値が得られ
ると考えられる。
【0028】その他に方向を検知する手段として羅針盤
あるいは地磁気センサをヘッドホンに装着する例も考え
られる。ここで、羅針盤の指針の方向と特定方向のなす
角度を測定する手段を具備すればヘッドホンを装着した
利用者の方向が求められる。図5にこの発明の応用例を
示す。この応用例ではヘッドホン61に計測手段10,
20,40を設け、計測手段10と20によって受聴者
の耳珠間頭頂弧長Cと耳珠間幅Bを計測し、その計測結
果を用いて人頭データ設定手段64に全頭高Aと耳珠間
幅B及び方向等の人頭データを設定し、この人頭データ
と音像位置設定手段62に設定した音源の位置、受聴者
の位置、方向等のデータを頭部伝達関数計算手段63に
入力し、この頭部伝達関数計算手段63で頭部伝達関数
を算出し、この頭部伝達関数を信号源7から与えられる
音響信号Sに畳み込み演算手段8A,8Bで頭部伝達関
数を畳み込む構成とした場合を示す。なお、信号源7と
しては通信回線等によって伝送されたり、マイクロホン
によって収録されたり、録音機、光ディスク等によって
再生された音響信号が用いられる。
【0029】この構成により、頭部伝達関数は受聴者の
向きの変化等に対応してリアルタイムに算出され、受聴
者は頭部外の音源6(図7参照)と同じ位置に音像IM
を定位することができる。しかもこの発明によるヘッド
ホンを利用することにより人頭データを受聴者毎に計測
するから、受聴者個々の特有の頭部伝達関数を得ること
ができる。よって個人対応のステレオ音響再生装置を構
成することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
受聴者個々の頭部寸法を自動的に計測することができる
から、例えば図5に示したようなステレオ音響再生装置
に応用することにより、受聴者毎に固有の頭部伝達関数
を得ることができる。よって各個人対応で音像定位が可
能なステレオ音響再生装置を提供することができる。
【0031】しかもこの発明では受聴者は頭部寸法の測
定に対して何等操作の要がないヘッドホンを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】図1に示した実施例に用いた耳珠間頭頂弧長計
測手段の構成の一例を説明するための正面図。
【図3】この発明のヘッドホンによって計測する部位を
説明するための正面図。
【図4】図3と同様の側面図。
【図5】この発明によるヘッドホンの応用例を説明する
ためのブロック図。
【図6】従来のヘッドホンの構造を説明するための斜視
図。
【図7】従来の技術を説明するための平面図。
【図8】従来の技術を説明するためのブロック図。
【符号の説明】
1A,1B スピーカ 2A,2B イアパッド 3 ヘッドバンド 4A,4B 伸縮機構 10 耳珠間頭頂弧長計測手段 20 耳珠間幅計測手段 30 全頭高推定手段 40 口位置推定手段 50 方位検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−296400(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両耳のそれぞれにイアパッドを圧接さ
    せ、耳にスピーカを対接させるためのバネ力を持つヘッ
    ドバンドを具備して構成されるヘッドホンにおいて、 上記イアパッドに感圧センサを設け、この感圧センサに
    よって装着時に耳に与えられる上記ヘッドバンドからの
    圧接力を計測し、この圧接力によって受聴者の耳珠間幅
    を計測可能とした耳珠間幅計測手段を構成したことを特
    徴とするヘッドホン。
  2. 【請求項2】 ヘッドバンドに伸縮機構が設けられ、受
    聴者の耳珠間頭頂弧長の差をヘッドバンドの伸縮によっ
    て吸収し、スピーカを受聴者の耳の位置に対接させるこ
    とを可能としたヘッドホンにおいて、 上記伸縮機構に伸縮量を電気的に計測するセンサを設
    け、このセンサの計測値により受聴者の耳珠間頭頂弧長
    を計測可能とした耳珠間頭頂弧長計測手段を構成したこ
    とを特徴とするヘッドホン。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の耳珠間幅計測手段と請求
    項2記載の耳珠間頭頂弧長計測手段とを設けた構成を特
    徴とするヘッドホン。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のヘッドホンにより得られ
    た耳珠間幅と耳珠間頭頂弧長の何れか一方、または両方
    により受聴者の全頭高を推定する全頭高推定手段を具備
    して構成したことを特徴とするヘッドホン。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のヘッドホンにより得られ
    た耳珠間幅と耳珠間頭頂弧長の何れか一方、または両方
    により受聴者の口の位置を推定する口位置推定手段を具
    備して構成したことを特徴とするヘッドホン。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の何れかにおいて、
    受聴者の位置と、受聴者の向いている方向のうちの何れ
    か一方、または両方を計測する方位検出手段を設けたこ
    とを特徴とするヘッドホン。
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