JP3383808B2 - 鳥卵の雌雄鑑別方法および装置 - Google Patents

鳥卵の雌雄鑑別方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】目 次 (1)発明の背景 (1.1) 発明の属する技術分野 (1.2) 従来技術 (1.3) 発明が解決しようとする課題 (2)発明の概要 (2.1) 発明の目的 (2.2) 課題を解決するための手段 (2.3) 作用 (3)実施の形態の説明 (3.1) 雌雄鑑別装置 (3.2) 雌雄鑑別方法 (3.3) 実施例1 (3.4) 実施例2
【0002】(1)発明の背景 (1.1)
【発明の属する技術分野】本発明は、鳥卵の雌雄鑑別方
法及び装置に係り、更に詳しくは、同種の鳥卵が有する
形状に関して共通する特徴を抽出して得られた鳥卵の雌
雄鑑別データをもとにして、被鑑別鳥卵の形状をコンピ
ュータ処理することにより、実用性と、鑑別精度を高め
た鳥卵の雌雄鑑別方法及び装置に関する。
【0003】(1.2)
【従来技術】白色レグホーン種などの採卵鶏は、卵を産
む雌雛のみが有用である。また、肉用鶏は雌雄のいずれ
でも有用である。しかし、雌と雄とでは、生育期間が異
なるので別々に飼育するほうが効率的である。これらの
理由から、孵化した雛は孵化後2〜3日で雌雄鑑別が行
われる。
【0004】現在行われている雌雄鑑別には、(a)指
頭鑑別法(肛門鑑別法)、(b)機械鑑別法、(c)伴性
遺伝形質利用の鑑別法の三つの方法がある。
【0005】上記方法は、何れも雛の鑑別方法であり、
卵を孵化させないと鑑別できない。このため雄卵を孵化
させる時間と費用が無駄である。また、採卵鶏の場合、
雄と鑑別された雛は廃棄処分されている。このことは、
生命尊重の観点から問題がある。
【0006】卵の段階で雌雄が鑑別できれば、上記無駄
と問題を省くことができる。孵化前であれば、雄卵であ
っても食用またはワクチン製造用等として有効利用を図
ることができる。特開昭64−55131号公報には、
卵の段階で雌雄を鑑別する方法が記載されている。この
方法は、鶏卵の特定箇所の投影曲線の形状を比較して雌
雄を鑑別しようとするものである。
【0007】この方法を説明する。まず、鶏の個体ごと
に、生んだ卵を投影機を使って拡大投影して外形を写し
とる。その後孵化した雛の雌と雄を確認し分類する。こ
の作業を基準範囲が得られるまで一定期間繰り返して鶏
の個体ごとに雌雄鑑別のための基準図を作成する。その
後は、鑑別する卵の外形を投影機を使って拡大投影して
写しとり、基準図と比較して雄雌を鑑別する。
【0008】(1.3)
【発明が解決しようとする課題】上記したような鶏卵の
雌雄鑑別方法には、次のような課題がある。 (a)鶏の個体ごとに基準図を作る必要があるために、
多数の鶏を飼育する養鶏事業の観点からは実用的でな
い。 (b)雌雄鑑別は、鑑別する卵の鈍端部の形状と基準図
とを人間の目で比較して行う感覚的な作業であり、鑑別
精度に問題がある。 (c)雌雄鑑別のための基準図をつくる作業は、上記し
たような手順であるために、長い期間が必要である。
【0009】そこでこの出願の発明者等は、実用的であ
り、鑑別精度も高い有精卵の雌雄鑑別方法を開発すべく
研究を重ね次のような実験を試みた。同種の複数羽の雌
鳥から得られた複数の鳥卵(有精卵)の形状を測定し、
測定後の鳥卵を孵化させ、鑑別士による雛の雌雄鑑別を
行った。そして、鑑別士による鑑別結果と、測定によっ
て得られた鳥卵の形状のデータとの関係を散布図等の統
計的手段を用いて分類あるいは分析した。
【0010】その結果を基に、雄卵と雌卵の形状の特徴
を抽出したところ、この特徴は、大きさの異なる鳥卵で
も共通しており、鳥卵の形状による雌雄の鑑別が可能で
あることがわかった。また、鳥の種類の違いによる特徴
を見出すことにより、同種の鳥であれば、鳥の個体差に
関係がないことも判明した。本発明は、これらの知見に
基づいて完成するに至ったものである。
【0011】(2)発明の概要 (2.1) (発明の目的)本発明の第1の目的は、実用性を高めた
鳥卵の鑑別方法及び装置を提供することにある。本発明
の第2の目的は、鑑別精度を高めた鳥卵の鑑別方法及び
装置を提供することにある。
【0012】本発明の第3の目的は、鳥の種類別に、鳥
卵の形状の一般的な特徴から雌雄を鑑別できるようにし
た鳥卵の雌雄鑑別方法を提供することにある。本発明の
第4の目的は、鳥卵の雌雄を鑑別する基準を明確にし、
これによって鳥卵の雌雄の鑑別に時間がからないように
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、同種の複数の鳥から得られた複数個の鳥卵
の形状を測定器で測定して測定データを得、測定後の鳥
卵を孵化させて孵化後の鳥の雌雄を鑑別し、上記測定デ
ータと関連する同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌
雄の特徴を表す雌雄鑑別データを得、その後上記鳥と同
種の鳥から得られた被鑑別鳥卵の形状を測定器で測定
し、上記雌雄鑑別データをもとにして、被鑑別鳥卵の雌
雄を鑑別することを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法で
ある。
【0014】第2の発明にあっては、同種の複数の鳥か
ら得られた複数個の鳥卵の形状を測定し、測定後の鳥卵
を孵化させて孵化後の鳥の雌雄を鑑別し、これにより鳥
卵の形状と関連する鳥卵の雌雄鑑別のための同種の鳥か
ら得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す基準値を
得、その後上記鳥と同種の鳥から得られた被鑑別鳥卵の
形状を測定し、上記基準値をもとにして上記比鑑別鳥卵
の雌雄を鑑別することを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方
法である。
【0015】第3の発明にあっては、被鑑別鳥卵の形状
を測定器で測定し、予め得られた同種の鳥から得られる
鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別データをもと
に被鑑別鳥卵の雌雄を鑑別する方法であって、上記雌雄
鑑別データは、被鑑別鳥卵と同種の複数の鳥卵の形状を
測定して得られた形状データと、同鳥卵の孵化後の雌雄
データから得られたものであることを特徴とする、鳥卵
の雌雄鑑別方法である。
【0016】第4の発明にあっては、鳥卵からデータを
得て当該データから同種の鳥から得られる鳥卵に共通す
る雌雄の特徴を表す雌雄鑑別のための基準値を得るステ
ップ、被鑑別鳥卵からデータを得て当該データから雌雄
鑑別のための鑑別値を得るステップ、当該鑑別値と上記
基準値とをコンピュータにより比較して、被鑑別鳥卵の
雌雄を鑑別するステップ、を含むことを特徴とする、鳥
卵の雌雄鑑別方法である。
【0017】第5の発明にあっては、鳥卵の長さと幅を
測定または演算し、当該長さと幅から同種の鳥から得ら
れる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別のための
基準値を得るステップ、被鑑別鳥卵の長さと幅を測定ま
たは演算し、当該長さと幅から雌雄鑑別のための鑑別値
を得るステップ、当該鑑別値と上記基準値とを照合また
は比較して、被鑑別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、を
含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0018】第6の発明にあっては、鳥卵の長さと幅及
び重心座標を測定または演算し、当該長さと幅及び重心
座標から同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特
徴を表す雌雄鑑別のための基準値を得るステップ、被鑑
別鳥卵の長さと幅及び重心座標を測定または演算し、当
該長さと幅及び重心座標から雌雄鑑別のための鑑別値を
得るステップ、当該鑑別値と上記基準値とを照合または
比較して、被鑑別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、を含
むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0019】第7の発明にあっては、鳥卵を撮像し、そ
の画像を基に鳥卵の長さと幅及び重心座標を演算し、当
該長さと幅及び重心座標から同種の鳥から得られる鳥卵
に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別のための基準値を
得るステップ、被鑑別鳥卵を撮像し、その画像を基に被
鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を演算し、当該長さと
幅及び重心座標から雌雄鑑別のための鑑別値を得るステ
ップ、当該鑑別値と上記基準値とを照合または比較し
て、被鑑別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、を含むこと
を特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0020】第8の発明にあっては、雌雄鑑別のための
基準値を得る鳥卵または被鑑別鳥卵の画像の傾きを補正
し、補正後の画像を基に上記鳥卵または被鑑別鳥卵の長
さと幅及び重心座標を演算するステップを含むことを特
徴とする、第7の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法であ
る。
【0021】第9の発明にあっては、被鑑別鳥卵を撮像
装置で撮像し、画像出力をコンピュータに取り込むステ
ップ、画像出力から被鑑別鳥卵の外形の座標を抽出する
ステップ、抽出した外形の座標から被鑑別鳥卵の長さと
幅を演算するステップ、演算した被鑑別鳥卵の長さと幅
を示す座標から画像の傾き角度を演算し、傾き角度を補
正するステップ、補正後の画像から被鑑別鳥卵の外形の
座標を抽出するステップ、抽出した外形の座標から被鑑
別鳥卵の長さと幅及び重心座標を演算するステップ、演
算した被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を利用し、所
定の鑑別式により雌雄鑑別のための鑑別値を演算するス
テップ、演算した鑑別値と、予め設定してある同種の鳥
から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別
のための基準値とをコンピュータにより比較して、被鑑
別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、を含むことを特徴と
する、鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0022】第10の発明にあっては、鑑別式は、被鑑
別鳥卵の長さと幅の比を表す式であることを特徴とす
る、第9の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0023】第11の発明にあっては、鑑別式は、被鑑
別鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小値または最
大値の座標までの長さのうち短い方との比を表す式であ
ることを特徴とする、第9の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別
方法である。
【0024】第12の発明にあっては、鑑別式は、鳥卵
の長さと幅の比を表す式、及び鳥卵の幅と、重心座標か
ら長手方向の最小値または最大値の座標までの長さのう
ち短い方との比を表す式であることを特徴とする、第9
の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0025】第13の発明にあっては、被鑑別鳥卵の長
さと幅の比を表す式による値と同種の鳥から得られる鳥
卵に共通する雌雄の特徴を表す第1の雌雄鑑別のための
基準値を比較して雌を鑑別し、更に被鑑別鳥卵の幅
と、重心座標から長手方向の最小値または最大値の座標
までの長さのうち短い方との比を表す式による値と同種
の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す第2
の雌雄鑑別のための基準値を比較して雌を鑑別し、上
記二式の値と上記第1及び第2の雌雄鑑別のための基準
を比較した結果がいずれも雌と鑑別された場合は、
最終的に雌と鑑別することを特徴とする、第12の発明
に係る鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0026】第14の発明にあっては、被鑑別鳥卵の長
さと幅の比を表す式による値と同種の鳥から得られる鳥
卵に共通する雌雄の特徴を表す第1の雌雄鑑別のための
基準値を比較して雌を鑑別し、更に被鑑別鳥卵の幅
と、重心座標から長手方向の最小値または最大値の座標
までの長さのうち短い方との比を表す式による値と同種
の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す第2
雌雄鑑別のための基準値を比較して雌を鑑別し、上
記二式の値と上記第1及び第2の雌雄鑑別のための基準
を比較した結果のうち少なくとも一方が雌と鑑別さ
れた場合は、最終的に雌と鑑別することを特徴とする、
第12の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0027】第15の発明にあっては、被鑑別鳥卵の画
像を走査する際、被鑑別鳥卵の長さを示す最小値の座標
と最大値の座標及び幅を示す最小値の座標と最大値の4
点の座標のうち、少なくとも被鑑別鳥卵の長さを示す最
小値の座標と最大値の座標を含む3点または4点を含む
部分を部分的に走査するようにしたことを特徴とする、
第7、第8、第9、第10、第11、第12、第13ま
たは第14の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法である。
【0028】第16の発明にあっては、同種の複数の鳥
から得られた複数の鳥卵の外形から孵化したときの鳥の
雌雄を鑑別するデータを得、当該データから鳥卵のの雌
雄鑑別のための上記同種の複数の鳥から得られる鳥卵に
共通する雌雄の特徴を表す基準を作成し、該基準と上記
同種の鳥の被鑑別卵の外形から得られたデータとを比較
して鳥卵の雌雄を鑑別することを特徴とする、鳥卵の雌
雄鑑別方法である。
【0029】第17の発明にあっては、同種の複数の鳥
から得られた複数の鳥卵の外形から孵化したときの鳥の
雌雄を鑑別するデータを得、当該データを基にして得ら
れた鳥卵の雌雄鑑別のための上記同種の複数の鳥から得
られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す基準を有する鑑
別手段に、上記同種の鳥の被鑑別卵の外形に関するデー
タを入力して上記雌雄鑑別基準と比較することによって
鳥卵の雌雄を鑑別することを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑
別方法である。
【0030】第18の発明にあっては、鳥卵の形状を測
定し、データ出力する測定手段と、同種の鳥から得られ
鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄の特徴を表す雌雄鑑
別データの記憶手段と、上記測定手段から入力されたデ
ータと上記雌雄鑑別データとを比較判断する手段と、上
記比較判断結果を出力する手段と、を備えていることを
特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別装置である。
【0031】第19の発明にあっては、鳥卵の形状を撮
像して画像信号を出力する撮像手段と、同種の鳥から得
られる鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄の特徴を表す
雄鑑別データを記憶する手段と、上記撮像手段から入力
された画像信号と上記鑑別データとを比較判断して鳥卵
の雌雄を鑑別する手段と、鑑別結果を出力する手段と、
を備えていることを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別装置で
ある。
【0032】第20の発明にあっては、光が反射しにく
い背景を使用して撮像する手段を備えていることを特徴
とする、第19の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別装置であ
る。
【0033】第21の発明にあっては、鳥卵の表面のう
ち、撮像方向から見て裏側となる表面を照明する手段を
有することを特徴とする、第19または第20の発明に
係る鳥卵の雌雄鑑別装置である。
【0034】第22の発明にあっては、口縁部の形状が
鳥卵の最大外形より小さな相似形で凹状の卵載置部を備
えていることを特徴とする、第19、第20または第2
1の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別装置である。
【0035】第23の発明にあっては、口縁部の全周に
わたり内方に下り傾斜した斜面が設けてあり、当該斜面
の表面にはクッション材が設けてあることを特徴とす
る、第22の発明に係る鳥卵の雌雄鑑別装置である。
【0036】本発明に係る鳥卵の雌雄鑑別方法では、ま
ず同種の複数の鳥から得られた複数個の鳥卵の形状を測
定した。その後、それらの鳥卵を孵化させて従来の鑑別
士による雌雄鑑別の結果をみた。この結果と予め測定ま
たは演算した形状の数値的データを基に、これを散布図
等の統計的手段により分類した。その結果を基に、雄雌
の鳥卵の形状による数値的な特徴を抽出し、大きさの異
なる鳥卵でも雌雄の鑑別を可能にした。また、例えば、
鳥の種類の違いによる特徴を見出すことにより、同種の
鳥であれば、複数の雌鳥に共通に使用できるようにし
た。
【0037】対象となる鳥卵は、鶏卵の他、例えばうず
ら卵などをあげることができるが、これらに限定される
ものではない。また、鶏の種類も、例えば白色レグホー
ン、烏骨鶏、ブロイラー(白色コーニッシュ種等)の卵
等であるが、特に限定はされない。なお、本明細書にお
いて使用している「鳥卵」の用語は、孵化が可能な有精
鳥卵の意味である。
【0038】本明細書にいう鳥卵の「長さ」とは、鳥卵
の長手方向の最大長さをいう。本明細書にいう鳥卵の
「幅」とは、鳥卵の長手方向と直角方向の最大長さをい
う。本明細書にいう鳥卵の「重心」とは、長手方向の最
大長さを示す両座標を結ぶ線と、長手方向と直角方向の
最大長さを示す両座標を結ぶ直線が交差した点をいう。
【0039】本明細書にいう「基準値」とは、複数の鳥
卵から得られたデータを統計的に処理し、鑑別に必要な
式によって演算した数値を「しきい値(threshold)」
として設定したものをいう。本明細書にいう「鑑別値」
とは、鑑別する鳥卵から(例えば、撮像された鳥卵の画
像から)得られたデータを鑑別に必要な式によって演算
した、上記基準値に対応する被鑑別鳥卵個々の数値をい
う。
【0040】「鳥卵の長さと幅の比」は、例えば長さを
x、幅をyと表したときに、式(x/y)または(y/
x)等で表すことができる値であるが、これらに限定は
されない。「鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小
値または最大値の座標までの長さのうち短い方との比」
は、例えば長さをx、幅をy、重心座標から長手方向の
最小値または最大値の座標までの長さのうち短い方(す
なわち、鳥卵の頭部側)までの長さをLと表したとき
に、式(L/y)、(L/(y/2))または(y/
L)、((y/2)/L)等で表すことができる値であ
るが、これらに限定はされない。
【0041】鳥卵の撮像は、例えばデジタルカメラ、デ
ジタルビデオカメラで行われるが、これらに限定される
ものではない。「光が反射しにくい背景」を構成する材
料としては、例えば、黒色のフェルト、不織布、布、合
成樹脂、黒色に塗装した金属その他の各種材料等である
が、これらに限定はされない。「クッション材」として
は、例えば、フェルト、布、不織布、綿状体等である
が、これらに限定されない。
【0042】(2.3) (雌雄鑑別方法の作用)本発明の鳥卵の雌雄鑑別方法で
は、まず、同種の複数の鳥から得られた複数個の鳥卵の
形状からデータを得て、それらの鳥卵を孵化させて孵化
後の鳥の雌雄を鑑別して雌雄データを得る。次に、上記
鳥卵の形状から得られたデータと、それに関連する雌雄
データから、鳥卵の雌雄鑑別に必要な基準値等の鑑別デ
ータを得る。そして、上記鳥と同種の鳥から得られた被
鑑別鳥卵の形状からデータを得て、上記鑑別データをも
とにして鳥卵の雌雄を鑑別する。このように、鳥卵の形
状の一般的な特徴から雌雄を鑑別できるので、鳥卵の雌
雄を鑑別する基準が明確になる。また、鳥の種類別に存
在する形状的な特徴を利用して雌雄の鑑別をすることが
できるので、同種の鳥なら基準値等の鑑別データを共用
できる。従って、本発明の鳥卵の雌雄鑑別方法によれ
ば、雌雄の鑑別を短時間で行うことができ、しかも鑑別
精度が高く、実用性に優れる。
【0043】鳥卵からデータを得て当該データから雌雄
鑑別のための基準値を得、被鑑別鳥卵からデータを得て
当該データから鑑別値を得、当該鑑別値と上記基準値と
をコンピュータシステムにより比較して、鳥卵の雌雄を
鑑別する方法では、例えば、鳥卵から得られるデータ及
び雌雄鑑別のための基準値、鑑別値の数値化により、コ
ンピュータシステムによる処理が可能になり、鳥卵の雌
雄鑑別の自動化及びそれによる高速化を図ることができ
る。
【0044】鳥卵の長さと幅(請求項6、7では重心座
標含む)を測定または演算し(請求項7では鳥卵を撮像
した画像を基にする)、長さと幅から雌雄鑑別のための
基準値を得、更に鑑別する鳥卵の長さと幅を測定または
演算し、長さと幅から鑑別値を得、鑑別値と基準値とを
照合または比較することにより鳥卵の雌雄を鑑別する方
法では、長さを示す点である長手方向の最小の座標と
最大の座標、及び幅を示す点である長手方向と直角方
向の最小の座標と最大の座標の四つの点が抽出でき
れば(重心の座標は〜から演算できる)、鳥卵の雌
雄の鑑別が可能である。
【0045】雌雄鑑別のための基準値を得る鳥卵または
被鑑別鳥卵の画像の傾きを補正し、補正後の画像を基に
上記鳥卵または被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を演
算するステップを含む方法では、鳥卵の画像の傾きによ
る長さと幅及び重心座標のずれを補正することができる
ので、鳥卵の外形の座標をより正確に抽出することがで
き、精度の高い雌雄鑑別ができる。
【0046】鑑別式が鳥卵の長さと幅の比を表す式であ
る方法では、鑑別式による演算結果は、鳥卵の太さの程
度を数値化したものになる。従って、鳥卵の雌雄を鑑別
する上で重要な要素の一つである「太さ」を数値で比較
できるようになるので、明確な雌雄鑑別が可能になる。
【0047】鑑別式が鳥卵の幅と、重心座標から長手方
向の最小値の座標または最大値の座標までの長さの短い
方との比を表す式である方法では、鑑別式による演算結
果は、鳥卵の頭部側(とがっていない方)の丸みの程度
を数値化したものになる。従って、鳥卵の雌雄を鑑別す
る上で重要な要素の一つである「頭部側の丸み」を数値
で比較できるようになるので、明確な雌雄鑑別が可能に
なる。
【0048】鑑別式は、鳥卵の長さと幅の比を表す式、
及び鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小値または
最大値の座標までの長さのうち短い方との比を表す式で
ある方法では、鳥卵の雌雄を鑑別する上で重要な要素で
ある「太さ」「頭部側の丸み」を組み合わせて比較でき
るので、より精度の高い雌雄鑑別が可能になる。
【0049】鑑別する鳥卵の画像の走査において、鳥卵
の長さを示す最小値の座標と最大値の座標及び幅を示す
最小値の座標と最大値の4点の座標のうち、少なくとも
鳥卵の長さを示す最小値の座標と最大値の座標を含む3
点または4点を含む部分を部分的に走査するようにした
方法では、例えば、画像の全部を走査するようにした場
合と比較して、処理するデータ量を、例えば1/2以下
にすることが可能になり、コンピュータシステムにかか
る負担を軽減できるので、雌雄鑑別処理をより高速化で
きる。
【0050】(雌雄鑑別装置の作用)本発明に係る鳥卵
の雌雄鑑別装置によれば、鳥卵の形状を撮像して画像信
号を出力し、鳥卵の形状と関連する鳥卵の鑑別データを
記憶し、上記撮像手段から入力された画像信号と上記鑑
別データとを比較判断して鳥卵の雌雄を鑑別し、鑑別結
果を出力することができる。このように、鳥卵の形状の
一般的な特徴から雌雄を鑑別できるので、鳥卵の雌雄を
鑑別する基準が明確になる。また、鳥の種類別に存在す
る形状的な特徴を利用して雌雄の鑑別をすることができ
るので、同種の鳥なら基準値等の鑑別データを共用でき
る。従って、本発明の鳥卵の雌雄鑑別装置によれば、雌
雄の鑑別を短時間で行うことができ、しかも鑑別精度が
高く、実用性に優れる。
【0051】光が反射しにくい背景(言い換えると、光
を吸収しやすい背景)を使用して撮像する手段を備えて
いる装置では、鳥卵の表面と背景のコントラスト(明る
さの比)が大きくなり、輪郭が明瞭になる。従って、画
面を走査するときに、外形の座標の抽出が正確に行わ
れ、正確なデータを得ることができるので、雌雄鑑別の
精度が高くなる。
【0052】鳥卵の表面のうち、撮像方向から見て裏側
となる表面を照明する手段を有する装置では、撮像面側
と裏面側が照明されることにより、鳥卵の画像において
外形の輪郭が明瞭になる。このように、カメラの方向か
ら見て卵の稜線が鮮明になるような照明を行うことによ
り、画面を走査するときに、外形の座標の抽出が正確に
行われ、正確なデータを得ることができるので、雌雄鑑
別の精度が高くなる。
【0053】口縁部の形状が鳥卵の最大外形より小さな
相似形で凹状の卵載置部を備えている装置では、鳥卵の
表面が凹部の口縁部のほぼ全周にわたり当接するので、
鳥卵が安定し、載置するときの鳥卵の姿勢(水平度)の
調整がしやすく、姿勢の精度も高くなる。
【0054】口縁部の全周にわたり内方に下り傾斜した
斜面が設けてあり、当該斜面の表面にはクッション材が
設けてある装置では、クッション材が鳥卵の表面と広い
面積で密着するので鳥卵が更に安定し、載置するときの
鳥卵の姿勢(水平度)の調整がしやすく、姿勢の精度も
更に向上する。また、鳥卵を凹部に載置する際に多少強
く当たったとしても鳥卵が破損してしまうことはない。
【0055】
【発明の実施の形態】(3)発明の実施の形態の説明 本発明を図面に示した実施の形態によって更に詳細に説
明する。 (3.1) (雌雄鑑別装置)まず、最初に本発明に使用する装置の
概要を、図7ないし図12を参照して説明する。図7は
本発明に係る雌雄鑑別装置を含む雌雄鑑別システムを示
す説明図、図8は雌雄鑑別装置を構成する撮像装置を正
面から見た説明図、図9は図8に示す撮像装置を側面か
ら見た説明図である。図10は撮像装置を構成する卵載
置台の平面図、図11は卵載置台の縦断面説明図、図1
2は撮像装置の照明機による照明の方法を示す説明図で
ある。
【0056】雌雄鑑別システムAは、撮像装置B、コン
ピュータC、モニターMを備えている。撮像装置Bは、
鳥卵の形状を測定してデータを出力する測定手段を構成
するものであり、より具体的には、鳥卵の形状を撮像し
て画像信号を出力する撮像手段を構成している。コンピ
ュータCは、鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄鑑別デー
タの記憶手段と、測定手段から入力されたデータと雌雄
鑑別データとを比較判断する手段を構成するものであ
り、より具体的には、撮像手段から入力された画像信号
と雌雄鑑別データとを比較判断して被鑑別鳥卵の雌雄を
鑑別する手段を構成している。モニターMは、比較判断
結果を出力するものであり、より具体的には鑑別結果を
出力する手段を構成している。
【0057】雌雄鑑別システムAは、更に操作パネルP
およびコンピュータCを含むシステム全体を制御する制
御装置Sを備えている。制御装置Sは、調整システム、
保守システムを制御すると共に、鑑別した卵の数量をカ
ウントしデータとして収録する数量カウントシステムの
制御を行う。また、これらのシステムはLAN等で他の
コンピュータとつながっている。コンピュータCに入力
された鳥卵の画像は、画像処理および鑑別処理が行わ
れ、モニターMに出力される。警報処理システムでは、
画像データにゴミ付着等のノイズ入ったような場合に警
報信号を出力する。
【0058】図8、図9を参照する。撮像装置Bは、水
平度の調整が可能な計測機構保持台101を備えてい
る。計測機構保持台101の後部側には、カメラ保持台
104が設けてある。カメラ保持台104の上部には、
カメラ位置三軸調節機構部105、106が設けてあ
る。カメラ位置三軸調節機構部106には、ディジタル
カラービデオカメラ107が画像入力側を下方に向けて
取り付けてある。計測機構保持台101のほぼ中央部に
は、卵置き台水平回転調節機構部102が設けてある。
卵置き台水平回転調節機構部102の上部には、卵置き
台103が取り付けてある。
【0059】図10、図11を参照する。卵置き台10
3は、表面が艶消しの黒色に塗装されている。中央部に
載置凹部103aが設けてある。載置凹部103aの中
央部分は、上下方向に貫通している。載置凹部103a
の口縁部103bの形状は、鳥卵の最大外形より小さく
形成され、鳥卵と相似形となっている。
【0060】口縁部103bは、中央に向かって約45
°に傾斜した傾斜面が全周にわたり形成されている。傾
斜面の表面には、柔らかい黒色のフェルト103cが張
ってある。これにより、鳥卵を取り扱う時の破損を防止
するようにしている。
【0061】口縁部103bの上縁部は、鳥卵の形状に
対して約10%縮小して形成してある。鳥卵の形状に対
する口縁部103bの上縁部の縮小率は、5〜15%の
範囲で設定される。縮小率が5%未満の場合は、鳥卵が
載置凹部103a内で下方へ下がるので、鳥卵を取り替
える際の取り扱いがしにくくなる。縮小率が15%を超
える場合は、載置された鳥卵が安定しにくくなる。
【0062】卵置き台103の前方の斜め上方両側に
は、照明器具108、108が設けてある。卵置き台1
03の後方の斜め上方には、照明器具109が設けてあ
る。
【0063】図12を参照する。照明器具108、10
8は、計測対象となる鳥卵である鶏卵Eの前面側を主に
照明する。照明器具109は、主に鶏卵Eの後面側を照
明する。照明器具108、108、照明器具109は、
鶏卵Eを上方から見たとき、外形縁部に隠れる裏側の部
分も照明する。この照明で鶏卵Eの外形縁部(輪郭)と
卵置き台103表面とのコントラストが明瞭になる。コ
ントラストが明瞭になることによって撮像した画像を基
にした外形の座標の抽出を正確に行うことができる。1
10はアナログビデオ信号線、111は画像デジタルデ
ータ信号線を示している。
【0064】図13は照明器具による他の照明方法を示
している。卵置き台103の後部側に凹面鏡109aが
配置してある。凹面鏡109aは、前方側にある照明器
具108、108から照射される光を反射して、鶏卵E
の後面側を照明する。
【0065】(3.2) (雌雄鑑別方法)図4は鶏卵の外形を示し、主寸法及び
主座標の箇所を示した説明図である。a点は長さ方向の
最小座標、b点は長さ方向の最大座標、c点は幅方向の
最小座標、d点は幅方向の最大座標、e点は重心座標
(線分abとcdの交点)、fは重心eを通る線分ab
(水平線)、gは重心eを通る線分cd(垂直線)、x
は鶏卵の長さ(a点からb点までの長さ)、yは鶏卵の
幅(c点からd点までの長さ)、Lはb点から重心eま
での長さである。
【0066】図1は本発明に係る鳥卵の雌雄鑑別のため
のアルゴリズムを構築する手順を示すフローチャート、
図2は鶏卵の雌雄鑑別方法の一例を示すフローチャー
ト、図3は図2における雌雄鑑別に関する部分の詳細な
手順を示すフローチャートである。鶏卵の雌雄鑑別は次
のようにして行われる。
【0067】まず、図1に示した手順で、鶏卵の雌雄鑑
別のためのアルゴリズムを構築する。すなわち、以下で
説明するステップ1〜12と同様の手順により、鑑別対
象となる鶏と同種類の鶏の有精卵を所要数撮像して形状
のデータを集め、それらが孵化したときの鑑別士による
鑑別結果と照合し、所定の鑑別式を基に雌雄鑑別のため
の鑑別データである基準値を設定しておく。
【0068】次に図2を参照しながら雌雄鑑別の手順を
説明する。 (ステップ1:数字は図2の符号に対応)被鑑別鳥卵で
ある鶏卵Eを横に向け、卵置き台103の載置凹部10
3aに水平に載置する。デジタルカラービデオカメラ1
07により鶏卵Eを上方から撮像し、その画像出力をコ
ンピュータCに取り込む。
【0069】(ステップ2)鶏卵Eの輪郭と背景である
卵置き台103とのコントラストを大きくするために輝
度と明るさを調整する。
【0070】(ステップ3)更にコントラストを深くす
るための補正を行う。
【0071】(ステップ4)鶏卵Eの表面あるいは背景
となる卵置き台103上面に付着したゴミなどのノイズ
の除去を行い、画像の全面を走査する。輪郭認識すなわ
ちコントラストの明確な点の座標を読みとりながら、
長さ方向の最小座標、長さ方向の最大座標、幅方向
の最小座標、幅方向の最大座標を検出して、各々の座
標を記憶する。
【0072】(ステップ5)上記〜の座標から、鶏
卵Eの最大長さx、長さ方向の最大位置座標の幅方向座
標y1、最小位置座標の幅方向座標y2(y1、y2、
いずれも図示はしていない)の演算を行う。
【0073】(ステップ6)水平ずれ(y1−y2)/
xの演算および補正角度の演算を行う。
【0074】(ステップ7)y1−y2=0であるか否
かを判定する。y1−y2=0であれば、ステップ10
へ進む。y1−y2=0でなければ、ステップ8へ進
む。
【0075】(ステップ8)y1−y2が正であれば、
ステップ6で演算した角度だけ画像を右へ回転させる。
y1−y2が負であれば、ステップ6で演算した角度だ
け画像を左へ回転させる。
【0076】(ステップ9)角度補正後の画像の全面を
走査する。輪郭認識すなわちコントラストの明確な点の
座標を読みとりながら、長さ方向の最小座標、長さ
方向の最大座標、幅方向の最小座標、幅方向の最大
座標を再度検出して、各々の座標を記憶する。
【0077】(ステップ10)〜の座標から、鶏卵
Eの画像における重心eの座標を演算処理する。
【0078】(ステップ11)鶏卵Eの主寸法(最大長
さx、最大幅y、長さ方向最大座標から重心までの長さ
L、幅方向最大座標から重心までの幅y/2)を演算処
理する。
【0079】(ステップ12)鑑別式(y/x)、鑑別
式(L/(y/2))を使用し、演算して鑑別値を得
る。
【0080】(ステップ13)鑑別値と、あらかじめ設
定している基準値とを比較して雌雄鑑別を行う。
【0081】ここで、ステップ12〜13の手順を図3
を参照しながら更に詳細に説明する。図3は鑑別式の演
算結果を基に、鶏卵Eの雌雄の鑑別を行う手順の詳細を
示している。ステップ131では、(y/x)の演算処
理を行い、鑑別値を得る。ステップ132では、鑑別値
とあらかじめ設定している基準値とを比較する。鑑別値
が基準値を境に雄側にあるものを雄と鑑別し、雄表示1
4を行う。
【0082】ステップ133では、ステップ132で雄
と鑑別されなかったものに関して(L/(y/2))の
演算処理を行い、鑑別値を得る。ステップ134では、
鑑別値とあらかじめ設定している基準値とを比較する。
鑑別値が基準値を境に雄側にあるものを雄と鑑別し、雄
表示14を行う。上記いずれの場合でも雄と鑑別されな
かったものだけを雌として、雌表示15を行う。
【0083】(3.3)
【実施例1】白色レグホーンの卵(有精卵)を合計12
個用意した。図の鶏卵の番号は、12個の鶏卵が孵化し
た後、鑑別士による鑑別結果から雌と雄が左右に分かれ
て見やすいように便宜上つけたものである。No.1〜No.6
は雌で、No.7〜No.12は雄である。
【0084】上記したステップ1〜12により、上記鶏
卵No.1〜No.12の鑑別値を得た。あらかじめ得られてい
る雌雄を鑑別する基準となる基準値(しきい値)は、図
5の鑑別式(y/x)による演算値では、0.76である。
図6の鑑別式(L/(y/2))による演算値では、1.
22である。これらの基準値は、データを蓄積していくこ
とによって、または鳥の種類によって変動する場合があ
る。
【0085】図5を参照する。図5は鑑別する鶏卵の鑑
別式(y/x)による演算結果をグラフに表した図であ
る。各鶏卵の鑑別式(y/x)による演算値すなわち鑑
別値が、0.76より小さければ雄と鑑別する。No.7〜No.9
及びNo.11は雄と鑑別される。実際は雄であるNo.10とN
o.12は、この鑑別式による演算結果からは雄とは鑑別さ
れない。
【0086】図6を参照する。図6は鑑別する鶏卵の鑑
別式(L/(y/2))による演算結果をグラフに表し
た図である。雄と鑑別されなかったNo.1〜No.6,No.10,N
o12に、鑑別式(L/(y/2))による演算処理を行
い、鑑別値を得た。鑑別値が、1.22より大きければ雄と
鑑別する。No.10,No.12が雄と鑑別された。
【0087】最終的に雄と鑑別されなかったのは、No.1
〜No.6であり、これらの鶏卵が雌と鑑別される。この鑑
別結果は、孵化後の鑑別士による鑑別結果と同じであ
る。本発明に係る鑑別精度が十分であることが分かる。
上記鑑別の順序を逆「鑑別式(L/(y/2))による
鑑別→鑑別式(y/x)による鑑別」にしても同じ結果
が得られる。
【0088】図14は本発明に係る鶏卵の雌雄鑑別方法
の他の例を示し、図2と同等のフローチャートにおい
て、雌雄鑑別に関する部分の詳細な手順を示すフローチ
ャート、図15は鑑別する鶏卵の鑑別式(y/x)によ
る演算結果をグラフに表した図、図16は鑑別する鶏卵
の鑑別式(L/y)による演算結果をグラフに表した
図、図17は孵化後の雌雄鑑別の結果を表に表した図で
ある。
【0089】図14を参照し、他の鑑別方法のステップ
13〜14を詳述する。なお、この場合、ステップ12
では、鶏卵Eの主寸法(最大長さx、最大幅y、長さ方
向最大座標から重心までの長さLを演算処理する。ま
ず、ステップ131で、(y/x)の演算処理を行い、
鑑別値を得る。ステップ132で、鑑別値とあらかじめ
設定している基準値とを比較する。そして、基準値を境
に雌側にあるものを雌と鑑別し、雌表示15を行う。
【0090】ステップ133では、ステップ132で雌
と鑑別されなかったものに関して(L/y)の演算処理
を行い、鑑別値を得る。ステップ134では、鑑別値と
あらかじめ設定している基準値とを比較する。鑑別値が
基準値を境に雌側にあるものを雌と鑑別し、雌表示15
を行う。そして、上記いずれの場合でも雌と鑑別されな
かったものだけを雄として、雄表示14を行う。
【0091】(3.4)
【実施例2】白色レグホーンの卵(有精卵)を合計11
個用意した。上記したステップにより、これら鶏卵No.1
〜No.11の鑑別値を得た。なお、あらかじめ得られてい
る雌雄を鑑別する基準となる基準値(しきい値)は、図
15の鑑別式(y/x)による演算値では、0.76であ
る。図16の鑑別式(L/y)による演算値では、0.61
である。これらの基準値は、データを蓄積していくこと
によって、または鳥の種類によって変動する場合があ
る。
【0092】図15を説明する。各鶏卵の鑑別式(y/
x)による演算値すなわち鑑別値が、0.76より大きけれ
ば雌と鑑別する。本実施例では、No.4,No.6,No.7及びN
o.10が雌と鑑別された。実際は雌であるNo.2は、この鑑
別式による演算結果からは雌とは鑑別されていない。
【0093】図16を説明する。雌と鑑別されなかった
No.1〜No.3,No.5,No.8,No.9,No.11に関して、鑑別式
(L/y)による演算処理を行い、鑑別値を得た。そし
て、鑑別値が、0.61より小さければ雌と鑑別する。本実
施例では、No.2が雌と鑑別された。
【0094】最終的に雌と鑑別されなかったのは、No.
1,No.3,No.5,No.8,No.9,No.11である。本実施例では、N
o.1,No.3,No.5,No.8,No.9,No.11の鶏卵が雄と鑑別され
た。すなわち、図17に示すように、孵化後の鑑別士に
よる鑑別結果と同じ鑑別結果が、本発明に係る雌雄鑑別
方法によっても得られたことになり、鑑定の精度が極め
て高い(100%)ことが分かる。なお、上記鑑別の順
序を逆「鑑別式(L/y)による鑑別→鑑別式(y/
x)による鑑別」にしても同じ結果が得られる。
【0095】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまで説明上のものであって限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示されている実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
【0096】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、同種の鳥卵が有する形状に関して共通する特
徴を抽出して得られた鳥卵の雌雄鑑別データをもとにし
て、被鑑別鳥卵の形状をコンピュータ処理することがで
きるために、実用性と、鑑別精度を高めた鳥卵の雌雄鑑
別方法及び装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鳥卵の雌雄鑑別のためのアルゴリ
ズムを構築する手順を示すフローチャート。
【図2】本発明に係る鶏卵の雌雄鑑別方法の一例を示す
フローチャート。
【図3】図2における雌雄鑑別に関する部分の詳細な手
順を示すフローチャート。
【図4】鶏卵の外形を示し、主寸法及び主座標の箇所を
示した説明図。
【図5】鑑別する鶏卵の鑑別式(y/x)による演算結
果をグラフに表した図。
【図6】鑑別する鶏卵の鑑別式(L/(y/2))によ
る演算結果をグラフに表した図。
【図7】本発明に係る雌雄鑑別装置を含む雌雄鑑別シス
テムを示す説明図。
【図8】鳥卵の雌雄鑑別装置を示し、雌雄鑑別装置を構
成する撮像装置を正面から見た説明図。
【図9】図8に示す鳥卵の雌雄鑑別装置の撮像装置を側
面から見た説明図。
【図10】撮像装置の卵載置台の平面図。
【図11】撮像装置の卵載置台の縦断面説明図。
【図12】撮像装置の照明器具による照明の方法を示す
説明図。
【図13】撮像装置の照明器具による照明の他の方法を
示す説明図。
【図14】本発明に係る鶏卵の雌雄鑑別方法の他の例を
示し、図1と同等のフローチャートにおいて、雌雄鑑別
に関する部分の詳細な手順を示すフローチャート。
【図15】鑑別する鶏卵の鑑別式(y/x)による演算
結果をグラフに表した図。
【図16】鑑別する鶏卵の鑑別式(L/y)による演算
結果をグラフに表した図。
【図17】孵化後の雌雄鑑別の結果を表に表した図。
【符号の説明】
A 雌雄鑑別装置 B 撮像装置 C コンピュータ S 制御装置 P 操作パネル M モニター 101 計測機構保持台 102 卵置き台水平回転調節機構部 103 卵置き台 103a 載置凹部 103b 口縁部 103c フェルト 104 カメラ保持台 105、106 カメラ位置三軸調節機構部 107 ディジタルカラービデオカメラ 108、109 照明器具 109a 凹面鏡 E 鶏卵 110 アナログビデオ信号線 111 画像デジタルデータ信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01K 43/00 G01N 33/08

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同種の複数の鳥から得られた複数個の鳥
    卵の形状を測定器で測定して測定データを得、 測定後の鳥卵を孵化させて孵化後の鳥の雌雄を鑑別し、 上記測定データと関連する同種の鳥から得られる鳥卵に
    共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別データを得、 その後上記鳥と同種の鳥から得られた被鑑別鳥卵の形状
    を測定器で測定し、 上記雌雄鑑別データをもとにして、被鑑別鳥卵の雌雄を
    鑑別することを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  2. 【請求項2】 同種の複数の鳥から得られた複数個の鳥
    卵の形状を測定し、 測定後の鳥卵を孵化させて孵化後の鳥の雌雄を鑑別し、 これにより鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄鑑別のため
    同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表
    基準値を得、 その後上記鳥と同種の鳥から得られた被鑑別鳥卵の形状
    を測定し、 上記基準値をもとにして上記比鑑別鳥卵の雌雄を鑑別す
    ることを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  3. 【請求項3】 被鑑別鳥卵の形状を測定器で測定し、予
    め得られた同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の
    特徴を表す雌雄鑑別データをもとに被鑑別鳥卵の雌雄を
    鑑別する方法であって、 上記雌雄鑑別データは、被鑑別鳥卵と同種の複数の鳥卵
    の形状を測定して得られた形状データと、 同鳥卵の孵化後の雌雄データから得られたものであるこ
    とを特徴とする、 鳥卵の雌雄鑑別方法。
  4. 【請求項4】 鳥卵からデータを得て当該データから
    種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す
    雄鑑別のための基準値を得るステップ、 被鑑別鳥卵からデータを得て当該データから雌雄鑑別の
    ための鑑別値を得るステップ、 当該鑑別値と上記基準値とをコンピュータにより比較し
    て、被鑑別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、 を含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  5. 【請求項5】 鳥卵の長さと幅を測定または演算し、当
    該長さと幅から同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌
    雄の特徴を表す雌雄鑑別のための基準値を得るステッ
    プ、 被鑑別鳥卵の長さと幅を測定または演算し、当該長さと
    幅から雌雄鑑別のための鑑別値を得るステップ、 当該鑑別値と上記基準値とを照合または比較して、被鑑
    別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、 を含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  6. 【請求項6】 鳥卵の長さと幅及び重心座標を測定また
    は演算し、当該長さと幅及び重心座標から同種の鳥から
    得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別のた
    めの基準値を得るステップ、 被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を測定または演算
    し、当該長さと幅及び重心座標から雌雄鑑別のための鑑
    別値を得るステップ、 当該鑑別値と上記基準値とを照合または比較して、被鑑
    別鳥卵の雌雄を鑑別するステップ、 を含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  7. 【請求項7】 鳥卵を撮像し、その画像を基に鳥卵の長
    さと幅及び重心座標を演算し、当該長さと幅及び重心座
    標から同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴
    を表す雌雄鑑別のための基準値を得るステップ、 被鑑別鳥卵を撮像し、その画像を基に被鑑別鳥卵の長さ
    と幅及び重心座標を演算し、当該長さと幅及び重心座標
    から雌雄鑑別のための鑑別値を得るステップ、当該鑑別
    値と上記基準値とを照合または比較して、被鑑別鳥卵の
    雌雄を鑑別するステップ、 を含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  8. 【請求項8】 雌雄鑑別のための基準値を得る鳥卵また
    は被鑑別鳥卵の画像の傾きを補正し、補正後の画像を基
    に上記鳥卵または被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を
    演算するステップを含むことを特徴とする、請求項7記
    載の鳥卵の雌雄鑑別方法。
  9. 【請求項9】 被鑑別鳥卵を撮像装置で撮像し、画像出
    力をコンピュータに取り込むステップ、 画像出力から被鑑別鳥卵の外形の座標を抽出するステッ
    プ、 抽出した外形の座標から被鑑別鳥卵の長さと幅を演算す
    るステップ、 演算した被鑑別鳥卵の長さと幅を示す座標から画像の傾
    き角度を演算し、傾き角度を補正するステップ、補正後
    の画像から被鑑別鳥卵の外形の座標を抽出するステッ
    プ、 抽出した外形の座標から被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心
    座標を演算するステップ、 演算した被鑑別鳥卵の長さと幅及び重心座標を利用し、
    所定の鑑別式により雌雄鑑別のための鑑別値を演算する
    ステップ、 演算した鑑別値と、予め設定してある同種の鳥から得ら
    れる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す雌雄鑑別のための
    基準値とをコンピュータにより比較して、被鑑別鳥卵の
    雌雄を鑑別するステップ、 を含むことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  10. 【請求項10】 鑑別式は、被鑑別鳥卵の長さと幅の比
    を表す式であることを特徴とする、請求項9記載の鳥卵
    の雌雄鑑別方法。
  11. 【請求項11】 鑑別式は、被鑑別鳥卵の幅と、重心座
    標から長手方向の最小値または最大値の座標までの長さ
    のうち短い方との比を表す式であることを特徴とする、
    請求項9記載の鳥卵の雌雄鑑別方法。
  12. 【請求項12】 鑑別式は、鳥卵の長さと幅の比を表す
    式、及び鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小値ま
    たは最大値の座標までの長さのうち短い方との比を表す
    式であることを特徴とする、請求項9記載の鳥卵の雌雄
    鑑別方法。
  13. 【請求項13】 被鑑別鳥卵の長さと幅の比を表す式に
    よる値と同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特
    徴を表す第1の雌雄鑑別のための基準値を比較して雌
    を鑑別し、 更に被鑑別鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小値
    または最大値の座標までの長さのうち短い方との比を表
    す式による値と同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌
    雄の特徴を表す第2の雌雄鑑別のための基準値を比較
    して雌を鑑別し、 上記二式の値と上記第1及び第2の雌雄鑑別のための基
    準値を比較した結果がいずれも雌と鑑別された場合
    は、最終的に雌と鑑別することを特徴とする、請求項1
    2記載の鳥卵の雌雄鑑別方法。
  14. 【請求項14】 被鑑別鳥卵の長さと幅の比を表す式に
    よる値と同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特
    徴を表す第1の雌雄鑑別のための基準値を比較して雌
    を鑑別し、 更に被鑑別鳥卵の幅と、重心座標から長手方向の最小値
    または最大値の座標までの長さのうち短い方との比を表
    す式による値と同種の鳥から得られる鳥卵に共通する雌
    雄の特徴を表す第2の雌雄鑑別のための基準値を比較
    して雌を鑑別し、 上記二式の値と上記第1及び第2の雌雄鑑別のための基
    準値を比較した結果のうち少なくとも一方が雌と鑑別
    された場合は、最終的に雌と鑑別することを特徴とす
    る、請求項12記載の鳥卵の雌雄鑑別方法。
  15. 【請求項15】 被鑑別鳥卵の画像を走査する際、被鑑
    別鳥卵の長さを示す最小値の座標と最大値の座標及び幅
    を示す最小値の座標と最大値の4点の座標のうち、少な
    くとも被鑑別鳥卵の長さを示す最小値の座標と最大値の
    座標を含む3点または4点を含む部分を部分的に走査す
    るようにしたことを特徴とする、請求項7、8、9、1
    0、11、12、13または14記載の鳥卵の雌雄鑑別
    方法。
  16. 【請求項16】 同種の複数の鳥から得られた複数の鳥
    卵の外形から孵化したときの鳥の雌雄を鑑別するデータ
    を得、 当該データから鳥卵の雌雄鑑別のための上記同種の複数
    の鳥から得られる鳥卵に共通する雌雄の特徴を表す基準
    を作成し、 該基準と上記同種の鳥の被鑑別卵の外形から得られたデ
    ータとを比較して鳥卵の雌雄を鑑別することを特徴とす
    る、鳥卵の雌雄鑑別方法である。
  17. 【請求項17】 同種の複数の鳥から得られた複数の鳥
    卵の外形から孵化したときの鳥の雌雄を鑑別するデータ
    を得、 当該データを基にして得られた鳥卵の雌雄鑑別のための
    上記同種の複数の鳥から得られる複数の鳥卵に共通する
    雌雄の特徴を表す基準を有する鑑別手段に、上記同種の
    鳥の被鑑別卵の外形に関するデータを入力して上記雌雄
    鑑別基準と比較することによって鳥卵の雌雄を鑑別する
    ことを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別方法。
  18. 【請求項18】 鳥卵の形状を測定し、データ出力する
    測定手段と、同種の鳥から得られる 鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄
    の特徴を表す雌雄鑑別データの記憶手段と、 上記測定手段から入力されたデータと上記雌雄鑑別デー
    タとを比較判断する手段と、 上記比較判断結果を出力する手段と、 を備えていることを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別装置。
  19. 【請求項19】 鳥卵の形状を撮像して画像信号を出力
    する撮像手段と、同種の鳥から得られる 鳥卵の形状と関連する鳥卵の雌雄
    の特徴を表す雌雄鑑別データを記憶する手段と、 上記撮像手段から入力された画像信号と上記鑑別データ
    とを比較判断して鳥卵の雌雄を鑑別する手段と、 鑑別結果を出力する手段と、 を備えていることを特徴とする、鳥卵の雌雄鑑別装置。
  20. 【請求項20】 光が反射しにくい背景を使用して撮像
    する手段を備えていることを特徴とする、請求項19記
    載の鳥卵の雌雄鑑別装置。
  21. 【請求項21】 鳥卵の表面のうち、撮像方向から見て
    裏側となる表面を照明する手段を有することを特徴とす
    る、請求項19または20記載の鳥卵の雌雄鑑別装置。
  22. 【請求項22】 口縁部の形状が鳥卵の最大外形より小
    さな相似形で凹状の卵載置部を備えていることを特徴と
    する、請求項19、20または21記載の鳥卵の雌雄鑑
    別装置。
  23. 【請求項23】 口縁部の全周にわたり内方に下り傾斜
    した斜面が設けてあり、当該斜面の表面にはクッション
    材が設けてあることを特徴とする、請求項22記載の鳥
    卵の雌雄鑑別装置。
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