JP3383290B2 - 接続クランプの接触電極 - Google Patents

接続クランプの接触電極

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JP3383290B2
JP3383290B2 JP2001077775A JP2001077775A JP3383290B2 JP 3383290 B2 JP3383290 B2 JP 3383290B2 JP 2001077775 A JP2001077775 A JP 2001077775A JP 2001077775 A JP2001077775 A JP 2001077775A JP 3383290 B2 JP3383290 B2 JP 3383290B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空電線又はケー
ブルに対する短絡工事のための短絡接地器具、あるい
は、バイパス工事のための接続器具として使用される接
続クランプで電線又はケーブルの導体に電気的に接続さ
れる接触電極に関し、特に電線又はケーブルの被覆材を
切削除去して導体に接触する接触電極に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送配電線路において工事を行う際に
は、安全のため工事箇所を停電状態にする必要がある。
しかし、工事箇所以外の送電を止めることは通常できな
いので、工事箇所を挟んでバイパス作業が行われ、工事
箇所を迂回するバイパス線路が配設される。
【0003】従来、このバイパス作業は以下のような手
順で行われていた。まず、バイパス線路となるバイパス
ケーブルの両端に接続された架空線用接続器具を工事箇
所の外側における所定の二箇所で架空電線に取付け、バ
イパスケーブルに通電させる。この後、工事箇所の区分
開閉器を開放し、工事箇所を停電状態として作業を行
う。作業終了後は停電状態を解除、通電し、架空電線か
ら架空線用接続器具を取外すことで工事完了となる。
【0004】上記したバイパス作業等における従来の架
空線用接続器具としては、一般にクランプ状で作業者が
離れた位置から開閉操作して架空電線又はケーブルを挟
み込む構成の接続クランプが用いられている。このよう
な従来の接続クランプの一例として特開平9−4684
3号公報に開示されるものがあり、これを図6ないし図
9に示す。図6は従来の接続クランプの概略斜視図、図
7は従来の接続クランプの縦断面図、図8は従来の接続
クランプにおける接触電極の斜視図及び正面図、図9は
従来の接続クランプにおける接触電極の刃先部分拡大図
である。
【0005】前記各図において従来の接続クランプ10
0は、基台部111及び保持部112を対向配設される
略コ字状のクランプ本体110と、このクランプ本体1
10の基台部111における螺子孔111aに螺合して
進退自在に配設される螺子棒120と、この螺子棒12
0の一端部分に固定される接触電極130と、この接触
電極130の外周辺に装着され、所定のばねで前記保持
部112側へ付勢される把持部140と、前記クランプ
本体110に螺子棒120と平行にスライド可能に係合
すると共に螺子棒120と電気的に接続する可動部15
0と、前記螺子棒120の他端部分に配設されて操作棒
50を接続される連結金具160とを備える構成であ
る。
【0006】前記クランプ本体110は、中央部に螺子
孔111aが形成される基台部111と、この基台部1
11に対向して略湾曲状に突出する保持部112とを備
える構成である。このクランプ本体110における基台
部111と保持部112との間には長孔であるガイド孔
113が穿設され、このガイド孔113には、導電性素
材からなる可動部150がスライド移動可能に係合す
る。
【0007】前記可動部150は、中央部に挿通孔15
1aを穿設されてなる略矩形板状の可動保持部151
と、クランプ本体110のガイド孔113をスライド移
動可能に貫通して前記可動保持部151に連結される円
柱状のスライド連結部152と、このスライド連結部1
52端部に連結される端子固定部153とを備える構成
であり、端子固定部153にはバイパスケーブル170
の羽子板端子171を装着固定できる。
【0008】前記螺子棒120は、一端部に接触電極1
30取付け用の螺子孔121を形成され、この一端部を
可動部150における可動保持部151の挿通孔151
a及び前記把持部140に形成される開口部にそれぞれ
挿通されてなる構成であり、基台部111との螺合部分
より一端側寄りに一体に配設される鍔部122と可動保
持部151との間にばね123を介装される。
【0009】前記接触電極130は、銅などの導電性素
材の一端部に超硬合金からなる刃部131を一体に接合
されてなる略円柱状体で形成され、この刃部131側に
略十字状の配置で複数の刃溝部132を形成され、さら
に、他端側所定範囲に固定用の螺子部133を形成され
てなる構成である。
【0010】刃溝部132は、接触電極130の中心に
対する放射状配置位置よりやや偏位した位置に外周へ向
かうにつれて溝深さが大きくなるようにして各々切欠形
成される。こうして接触電極130一端部は、各刃溝部
132の一方の側面をすくい面134とすると共に接触
電極130一端面を逃げ面135とする切れ刃136が
それぞれ配置される状態となっている。逃げ面135と
なる接触電極130の一端面は各切れ刃136位置から
所定角度で傾斜する状態にそれぞれ加工され、この傾斜
角度が逃げ面135の逃げ角となっている。
【0011】次に、前記構成に基づく従来の接続クラン
プの使用状態について説明する。まず、架空状態の絶縁
配電線60が活線状態である場合において、適切な長さ
に調整された操作棒50を操作し、操作棒50先端側に
あるクランプ本体110の保持部112を対象となる絶
縁配電線60に引掛け、さらに操作棒50を所定方向に
回転させる。この操作棒50の回転により、クランプ本
体110の基台部111に対して螺子棒120が螺動上
昇し、可動部150、接触電極130及び把持部140
も基台部111に対し上昇することとなる。
【0012】螺子棒120の上昇に伴い、まず把持部1
40が絶縁配電線60に当接し、保持部112との間に
絶縁配電線60を挾持した状態となる。さらに螺子棒1
20が上昇すると接触電極130が回転しつつ絶縁配電
線60に当接する。さらに操作棒50を回転させて螺子
棒120を上昇させると、この接触電極130の刃部1
31が所定値以上の押圧力で絶縁配電線60に接触して
回転することとなり、接触電極130で絶縁配電線60
の絶縁被覆材61が切削される。ここで切削されて分離
された絶縁被覆材61の切屑は刃溝部132から外部に
排出される。
【0013】接触電極130で当接部分の絶縁被覆材6
1を切削除去すると、絶縁配電線60の導体62に接触
電極130の端面が接触し、接触電極130、螺子棒1
20、可動部150の可動保持部151、スライド連結
部152、及び端子固定部153を通じて、予め端子固
定部153に接続されていたバイパス回路(図示を省
略)と絶縁配電線60とを電気的に接続させることがで
きる。一方、バイパス回路を開放するときには、前記と
逆に操作棒50を回転操作し、接触電極130を絶縁配
電線60の導体62から離し、接触電極130及び把持
部140を絶縁配電線60から十分遠ざけた後、クラン
プ本体110の保持部112を絶縁配電線60から外す
操作を行なえばよい。このようにして、絶縁配電線60
に対し、接続クランプ100を先端に取付けた操作棒5
0の操作のみで、空中に架設された絶縁配電線60から
バイパス回路を介して電力を供給できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の接続クランプは
以上のように構成されており、接触電極130には各切
れ刃136につながるすくい面134及び逃げ面135
が存在している。これらすくい面134のすくい角、及
び逃げ面135の逃げ角は一般に正の値であり、切れ刃
136近傍の刃先部分は鋭角となっていることから、絶
縁配電線60の切削時、接触電極130を絶縁配電線6
0に押付けようとする力の反力が切れ刃136部分に集
中荷重として加わり(図9参照)、刃先の欠けが生じや
すくなるという課題を有していた。
【0015】また、絶縁配電線60の導体62に接触し
ていた接触電極130を逆回転させる場合には、絶縁配
電線60側への押付け力に対する反力と回転力に対する
反力との合成加重が刃先の荷重に対する強度の弱い向き
に加わることとなり、刃先が折損しやすいという課題を
有していた。さらに、接触電極130における刃溝部1
32の配置関係から、接触電極130一端面の中心部は
切れ刃136が存在せず、この中心部では絶縁配電線6
0の各被覆材を切削できないことから、接触電極130
一端面の中心部に当接する被覆材については一旦接触電
極130外周側へ引き延した上で各切れ刃136で切削
する状態となり、接触電極130に大きな押付け力及び
回転力を与えなければならず、トルクロスが大きく作業
効率がよくないという課題を有していた。
【0016】加えて、接触電極130先端部に一体に接
合している刃部131としてはタングステンカーバイド
・コバルト系の超硬合金が一般的に用いられるが、この
超硬合金を刃部131とした場合、この刃部131端面
を長時間絶縁配電線60の導体62に水分を介在させる
状態で接触させていると、超硬合金を構成するコバルト
が水分中に溶出し、超硬合金中に空隙が生じて超硬合金
がもろくなり、刃部131に刃こぼれや割れが発生しや
すくなるという課題を有していた。
【0017】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、切れ刃の配置を含む刃部の形状を適正化し
て、効率よく電線又はケーブルの被覆材を切削して確実
に導体に接続できると共に、損傷しにくく耐久性に優れ
る接続クランプの接触電極を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る接続クラ
ンプの接触電極は、対称中心軸方向の一端側に複数の切
れ刃を有する導電性材料製の略回転対称体で形成され、
略コ字状のクランプ本体及び当該クランプ本体に螺合し
て進退自在に配設される螺子棒を備える接続クランプ
前記螺子棒一端部分に固定されて前記対称中心軸を中心
に回動可能且つ対称中心軸方向へ移動可能に配設され、
操作者による操作に基づく前記螺子棒の螺動に伴い前記
接続クランプの掛けられた電線又はケーブルに一端側を
当接させた状態で回転させられ、前記切れ刃で前記電線
又はケーブルの被覆材を切削除去し、電線又はケーブル
の導体と接触して電気的接続状態となると共に、前記回
転方向と逆に回転させられると電線又はケーブルの導体
から離れる接続クランプの接触電極において、一方の内
側面を前記切れ刃につながるすくい面とされる複数の刃
溝部が、前記対称中心軸を中心として略放射状に切れ刃
を位置させ、且つすくい面を切削方向前方側に傾けてす
くい角を所定の負の角となす所定配置で前記一端側に形
成されるものである。
【0019】このように本発明においては、一端側に刃
溝部を所定の配置で複数形成し、刃溝部の溝側面がすく
い面となる切れ刃を略放射状に配置すると共に、すくい
面のすくい角を負とし、刃先を太くすることにより、電
線又はケーブルの被覆材に対する切削能力を確保しつ
つ、接触電極を切削方向と逆向きに回転させる場合に押
付け力及び回転力に対する各反力の合成荷重が加わる方
向における刃先の強度を高められることとなり、合成荷
重が加わっても刃先の損傷が生じにくく、耐久性を向上
させることができる。また、本発明に係る接続クランプ
の接触電極は必要に応じて、前記一端側の切れ刃につな
がる逃げ面に、切れ刃に沿って逃げ角が0となる所定幅
のランドが設けられるものである。
【0020】このように本発明においては、逃げ面の前
記切れ刃から所定範囲を逃げ角0のランドとし、電線又
はケーブルの導体との接触面積を増やすことにより、電
線又はケーブルへの押付け力に対する反力としての荷重
をランドで分散させて受けることができ、荷重集中によ
る刃先の欠け等の損傷を抑えられる。また、ランドが存
在することで、軟質な電線又はケーブルの被覆材には切
れ刃が食込んで切削可能である一方、電線又はケーブル
の金属導体には切れ刃が食込まず切削不可能となるな
ど、切削における被切削対象への食込み性が適切とな
り、接触電極が導体に達した場合でも導体表面を研磨す
るのみとなり、不要な切削を防止して導体の損傷を防止
できる。
【0021】また、本発明に係る接続クランプの接触電
極は必要に応じて、前記一端側の切れ刃のいずれかが、
一端側の対称中心軸から外周縁まで達しているものであ
る。このように本発明においては、いずれかの切れ刃を
接触電極の中心から外周まで配置し、この切れ刃が接触
電極の回転に伴って電線又はケーブルの接触電極当接部
分のどの位置に対しても食込み可能となることにより、
電線又はケーブルの被覆材における接触電極中心に当接
する部分も無理なく切削でき、切削効率を向上させて操
作力を低減できる。
【0022】また、本発明に係る接続クランプの接触電
極は必要に応じて、一端側から所定長さ範囲の材質をタ
ングステンカーバイド・ニッケル系超硬合金とされてな
るものである。このように本発明においては、ニッケル
をバインダーとするタングステンカーバイド・ニッケル
系超硬合金が切れ刃を含む一端側に配設され、硬質の刃
先として切削に用いられることにより、接触電極が電線
又はケーブルの導体に水分を介在させた状態で長く接触
していても耐食性の高いニッケルに変化は生じず、超硬
合金製の刃先の損耗しにくさを長期にわたり維持でき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
1ないし図5に基づいて説明する。図1は本実施の形態
に係る接触電極の斜視図、図2は本実施の形態に係る接
触電極の平面図及び正面図、図3は本実施の形態に係る
接触電極の側面図、図4は本実施の形態に係る接触電極
の刃先部分拡大図、図5は本実施の形態に係る接触電極
の導体接触状態説明図である。
【0024】前記各図において本実施の形態に係る接続
クランプの接触電極1は、前記従来同様、導電性素材部
分の一端部に超硬合金からなる刃部11を一体に接合さ
れてなる略円柱状体で形成され、この刃部11のある一
端側に所定配置で複数の刃溝部12を形成されて略放射
状に切れ刃16を配置され、他端側所定範囲には螺子部
13を形成されてなる一方、異なる点として、各刃溝部
12が、切れ刃16につながるすくい面14となる一方
の内側面を切削方向前方側に傾けてすくい角を所定の負
の角となす配置で形成され、また、逃げ面15となる刃
部11端面に各切れ刃16に沿って逃げ角が0となる所
定幅のランド17が設けられ、さらに、刃溝部12のう
ち二つが略円柱中心部から外周まで形成されて二つの切
れ刃16が一端側中心から外周縁まで達する構成を有す
るものである。
【0025】前記刃部11は、材質をタングステンカー
バイド・ニッケル系超硬合金とされてなり、逃げ面15
となる刃部11端面は各切れ刃16に沿う所定幅の部分
を残して所定角度で傾斜する状態にそれぞれ加工され、
切れ刃16に沿う所定幅の部分が逃げ角0のランド17
となる。前記刃溝部12は、接触電極1の中心に対する
放射状配置位置よりやや偏位した位置に外周へ向かうに
つれて溝深さが大きくなるようにして各々切欠形成され
る。刃溝部12のうち二つは略円柱中心部から外周まで
形成され、これらの刃溝部12と干渉しない位置に残り
の刃溝部12が外周まで形成される。このため、各刃溝
部12の一方の側面をすくい面14とする切れ刃16の
長さは長短二通りとなっている。
【0026】本実施の形態に係る接触電極1が配設され
る接続クランプ100は、前記従来同様、クランプ本体
110と、可動部150と、螺子棒120と、把持部1
40と、連結金具160とを備える構成である(図6及
び図7参照)。接触電極1以外の接続クランプ100各
部については、前記従来の場合と同じであり、説明を省
略する。そして、接触電極1は、従来同様、接続クラン
プ100における螺子棒120一端部の螺子孔121に
取付けられ、略円柱中心軸を中心に回動可能且つ略円柱
中心軸方向へ移動可能となる。
【0027】次に、前記構成に基づく接触電極を用いた
接続クランプによるバイパス作業について説明する。接
触電極1を絶縁配電線60に当接させるまでの作業は、
前記従来同様、操作棒50を操作し、操作棒50先端側
にあるクランプ本体110の保持部112を作業対象と
なる架空状態の絶縁配電線60に引掛け、さらに操作棒
50を所定方向に回転させる。この操作棒50の回転に
より、クランプ本体110の基台部111に対して螺子
棒120が螺動上昇し、可動部150、接触電極1及び
把持部140も基台部111に対し上昇して、まず把持
部140が絶縁配電線60に当接した後、続いて接触電
極1が回転しつつ絶縁配電線60に当接する。
【0028】さらに操作棒50を回転させて螺子棒12
0を上昇させると、接触電極1の刃部11が所定の押付
け力で絶縁配電線60に接触して回転することとなり、
超硬合金からなる刃部11の切れ刃16で絶縁配電線6
0の絶縁被覆材61が切削される。この接触電極1で切
削されて分離された絶縁被覆材61の切屑は、刃溝部1
2から外部に排出される。なお、接触電極1の絶縁配電
線60への押付け力は、可塑性を有する絶縁被覆材61
が圧力により刃溝部12内へ変形して膨出する以上の大
きさにあらかじめばね123の弾性力を所定値に調整し
て設定される。
【0029】接触電極1による切削においては、切れ刃
16のうち二つが接触電極1の中心から外周まで配置さ
れ、これらの切れ刃16が接触電極1の回転に伴って絶
縁被覆材61の刃部11当接部分のどの位置に対しても
食込み可能となっていることから、絶縁被覆材61の刃
部11中心に当接する部分も無理なく切削できる。ま
た、刃部11における端面の切れ刃16から所定範囲を
ランド17としていることで、絶縁配電線60の絶縁被
覆材61との接触面積が十分確保されており、絶縁被覆
材61への押付け力に対する反力としての荷重をランド
17で分散させて受けることができ、切削中に刃先の欠
け等の損傷につながる荷重の集中を避けられる(図4参
照)。
【0030】操作棒50の回転を継続し、切れ刃16で
刃部11当接部分の絶縁被覆材61を全て切削除去する
と、刃部11のランド17が絶縁配電線60の導体62
に接触して電気的接続状態となる(図5参照)。このま
ま接触電極1を継続して回転させても、刃部11におけ
るランド17の存在により、絶縁配電線60の導体62
には切れ刃16が食込まず切削不可能となっており、ラ
ンド17が導体62表面を研磨するのみとなり、導体6
2の損傷を抑えられる。
【0031】絶縁配電線60の導体62に接触電極1の
端面が接触した電気的接続状態では、接触電極1、螺子
棒120、可動部150の可動保持部151、スライド
連結部152、及び端子固定部153を通じて、予め端
子固定部153に接続されていたバイパス回路(図示を
省略)と絶縁配電線60との間で通電状態となる。この
通電状態で刃部11が絶縁配電線60の導体62に長く
接触していても、導体62に接触する刃部11はタング
ステンカーバイド・ニッケル系超硬合金であることから
変化は生じず、刃先の損耗しにくさが確実に維持され
る。
【0032】一方、バイパスされた絶縁配電線60への
作業が終了し、バイパス回路を開放する際には、前記と
逆に操作棒50を回転操作し、接触電極1を絶縁配電線
60の導体62から離す。この接触電極1を切削の場合
と逆に回転させる場合、接触電極1の押付け力及び回転
力に対する各反力の合成荷重が刃先に加わるが、接触電
極1においてすくい面14のすくい角を負とし、刃先を
太くして刃先の強度を十分確保していることから、刃先
は損傷しにくくなっている。こうして操作棒50を回転
させ、接触電極1及び把持部140を絶縁配電線60か
ら十分遠ざけた後、クランプ本体110の保持部112
を絶縁配電線60から外す操作を行うと、バイパス作業
完了となる。
【0033】このように、本実施の形態に係る接続クラ
ンプの接触電極1においては、一端側に刃溝部12を所
定の配置で複数形成して、刃溝部12の溝側面であるす
くい面14のすくい角を負とし、刃先を太くすると共
に、逃げ面15の切れ刃16から所定範囲を逃げ角0の
ランド17とし、絶縁配電線60の絶縁被覆材61との
接触面積を増やすことから、絶縁配電線60の絶縁被覆
材61に対する切削能力を確保しつつ刃先の強度を高
め、且つ刃先への荷重を分散させることができ、接触電
極1を切削方向並びにその逆向きのいずれに回転させる
場合でも刃先の欠け等の損傷を抑えられ、耐久性を向上
させられる。また、切削における被切削対象への食込み
性が適切となり、接触電極1が導体62に達した場合の
不要な切削を防止して導体62の損傷を防止できる。
【0034】さらに、本実施の形態に係る接続クランプ
の接触電極1においては、二つの切れ刃16を接触電極
1の中心から外周まで配置し、これら切れ刃16が絶縁
配電線60の接触電極1当接範囲のどの位置に対しても
食込み可能となることから、当接範囲の中心も無理なく
切削でき、切削効率を向上させて操作力を低減できる
上、刃先の角度の鈍角化による切削能力低下も補って絶
縁被覆材61を確実に切削できる。加えて、刃部11が
ニッケルをバインダーとするタングステンカーバイド・
ニッケル系超硬合金とされており、接触電極1が絶縁配
電線60の導体62に長く接触していても耐食性の高い
ニッケルに変化が生じず、刃先の損耗しにくい状態を長
期にわたり維持できる。
【0035】なお、前記実施の形態に係る接続クランプ
の接触電極において、各切れ刃16は直線状で一平面上
に位置する構成としているが、これに限らず、切れ刃1
6を円錐面上に位置させる構成としたり、切れ刃16を
曲線状として一平面上又は曲面上に位置させる構成とし
たりすることもできる。
【0036】また、前記実施の形態に係る接続クランプ
の接触電極においては、刃部11をタングステンカーバ
イド・ニッケル系超硬合金とする構成としているが、こ
の他、サーメット、セラミック、CBN等の焼結体、ま
た、高速度工具鋼、合金工具鋼等の特殊鋼を用いること
もできる。さらに、刃部11を接触電極の他側の導電性
素材部分に一体に接合する他、刃部を着脱交換可能なス
ローアウェイタイプとすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一端側に
刃溝部を所定の配置で複数形成し、刃溝部の溝側面がす
くい面となる切れ刃を略放射状に配置すると共に、すく
い面のすくい角を負とし、刃先を太くすることにより、
電線又はケーブルの被覆材に対する切削能力を確保しつ
つ、接触電極を切削方向と逆向きに回転させる場合に押
付け力及び回転力に対する各反力の合成荷重が加わる方
向における刃先の強度を高められることとなり、合成荷
重が加わっても刃先の損傷が生じにくく、耐久性を向上
させることができるという効果を奏する。
【0038】また、本発明によれば、逃げ面の前記切れ
刃から所定範囲を逃げ角0のランドとし、電線又はケー
ブルの導体との接触面積を増やすことにより、電線又は
ケーブルへの押付け力に対する反力としての荷重をラン
ドで分散させて受けることができ、荷重集中による刃先
の欠け等の損傷を抑えられるという効果を有する。さら
に、ランドが存在することで、軟質な電線又はケーブル
の被覆材には切れ刃が食込んで切削可能である一方、電
線又はケーブルの金属導体には切れ刃が食込まず切削不
可能となるなど、切削における被切削対象への食込み性
が適切となり、接触電極が導体に達した場合でも導体表
面を研磨するのみとなり、不要な切削を防止して導体の
損傷を防止できるという効果を有する。
【0039】また、本発明によれば、いずれかの切れ刃
を接触電極の中心から外周まで配置し、この切れ刃が接
触電極の回転に伴って電線又はケーブルの接触電極当接
部分のどの位置に対しても食込み可能となることによ
り、電線又はケーブルの被覆材における接触電極中心に
当接する部分も無理なく切削でき、切削効率を向上させ
て操作力を低減できるという効果を有する。
【0040】また、本発明によれば、ニッケルをバイン
ダーとするタングステンカーバイド・ニッケル系超硬合
金が切れ刃を含む一端側に配設され、硬質の刃先として
切削に用いられることにより、接触電極が電線又はケー
ブルの導体に長く接触していても耐食性の高いニッケル
に変化は生じず、超硬合金製の刃先の損耗しにくさを長
期にわたり維持できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る接触電極の斜視図
である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る接触電極の平面図
及び正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る接触電極の側面図
である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る接触電極の刃先部
分拡大図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る接触電極の導体接
触状態説明図である。
【図6】従来の接続クランプの概略斜視図である。
【図7】従来の接続クランプの縦断面図である。
【図8】従来の接続クランプにおける接触電極の斜視図
及び正面図である。
【図9】従来の接続クランプにおける接触電極の刃先部
分拡大図である。
【符号の説明】
1、130 接触電極 11、131 刃部 12、132 刃溝部 13、133 螺子部 14、134 すくい面 15、135 逃げ面 16、136 切れ刃 17 ランド 50 操作棒 60 絶縁配電線 61 絶縁被覆 62 導体 100 接続クランプ 110 クランプ本体 111 基台部 111a、121 螺子孔 112 保持部 113 ガイド孔 120 螺子棒 122 鍔部 123 ばね 140 把持部 150 可動部 151 可動保持部 151a 挿通孔 152 スライド連結部 153 端子固定部 160 連結金具 170 バイパスケーブル 171 羽子板端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉屋 宏展 富山県富山市牛島町15−1 北陸電力株 式会社 (72)発明者 吉田 俊則 福岡県久留米市南町660 大電株式会社 内 (72)発明者 森山 一繁 福岡県久留米市南町660 大電株式会社 内 (72)発明者 小川 昇治 福岡県久留米市南町660 大電株式会社 内 (56)参考文献 特開 平10−12303(JP,A) 特開 平11−291111(JP,A) 特開 平11−333625(JP,A) 特開2001−9624(JP,A) 特開2000−288826(JP,A) 特開 平10−291048(JP,A) 特開2000−218424(JP,A) 特開 平2−24022(JP,A) 特開 平9−60484(JP,A) 特許2890193(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 1/12 H02G 1/02 H02G 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対称中心軸方向の一端側に複数の切れ刃
    を有する導電性材料製の略回転対称体で形成され、略コ
    字状のクランプ本体及び当該クランプ本体に螺合して進
    退自在に配設される螺子棒を備える接続クランプの前記
    螺子棒一端部分に固定されて前記対称中心軸を中心に回
    動可能且つ対称中心軸方向へ移動可能に配設され、操作
    者による操作に基づく前記螺子棒の螺動に伴い前記接続
    クランプの掛けられた電線又はケーブルに一端側を当接
    させた状態で回転させられ、前記切れ刃で前記電線又は
    ケーブルの被覆材を切削除去し、電線又はケーブルの導
    体と接触して電気的接続状態となると共に、前記回転方
    向と逆に回転させられると電線又はケーブルの導体から
    離れる接続クランプの接触電極において、 一方の内側面を前記切れ刃につながるすくい面とされる
    複数の刃溝部が、前記対称中心軸を中心として略放射状
    に切れ刃を位置させ、且つすくい面を切削方向前方側に
    傾けてすくい角を所定の負の角となす所定配置で前記一
    端側に形成されることを特徴とする接続クランプの接触
    電極。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の接続クランプの接
    触電極において、 前記一端側の切れ刃につながる逃げ面に、切れ刃に沿っ
    て逃げ角が0となる所定幅のランドが設けられることを
    特徴とする接続クランプの接触電極。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の接続クラン
    プの接触電極において、 前記一端側の切れ刃のいずれかが、一端側の対称中心軸
    から外周縁まで達していることを特徴とする接続クラン
    プの接触電極。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の接続クランプの接触電極において、 一端側から所定長さ範囲の材質をタングステンカーバイ
    ド・ニッケル系超硬合金とされてなることを特徴とする
    接続クランプの接触電極。
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