JP3378712B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3378712B2
JP3378712B2 JP30013295A JP30013295A JP3378712B2 JP 3378712 B2 JP3378712 B2 JP 3378712B2 JP 30013295 A JP30013295 A JP 30013295A JP 30013295 A JP30013295 A JP 30013295A JP 3378712 B2 JP3378712 B2 JP 3378712B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1台の熱源側ユニ
ット(室外機)で複数台の利用側ユニット(室内機)を
冷暖房運転できる空気調和機に関し、特に運転と運転さ
れていない利用側ユニットのある場合に、冷媒媒循量を
適切に制御し効率的にまた経済的に運転できるようにし
た空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、上述した冷暖房運転できる空気
調和機の従来の冷凍回路にして、該冷凍回路は、便宜上
中央の縦線Nにて区分せる左方域に示す圧縮機1、熱源
側熱交換器3、減圧装置6a、流路切換弁である4方弁
2を搭載する熱源側ユニット30と、右方域に示す利用
側熱交換器8aを搭載する第1の利用側ユニット31と
に分離して搭載されている。さらに、前記第1の利用側
ユニット31に加えて少なくとも1ユニット以上の別な
る利用側ユニットを具備している。すなわち実施例で
は、第2の利用側熱交換器8bを搭載する第2の利用側
ユニット32が熱利用側の冷媒回路中で、その第2の利
用側熱交換器8bを前記利用側熱交換器8aと並列とな
るように接続して搭載している。
【0003】そして、流路切換弁2を実線状態と破線状
態に切り替えることで、冷媒が第1の利用側ユニット3
1と第2の利用側ユニット32にそれぞれ冷房時には実
線矢印方向に、また暖房時は破線矢印へと流れて冷房、
暖房の熱交換作用が行われるようになっている。この際
に、第1の利用側ユニット31の利用側熱交換器8aへ
の冷媒の流れを制御するために、熱源側の冷凍回路にお
ける管路4aに減圧装置6aが配されている。
【0004】これと同じように、第2の利用側ユニット
32の利用側熱交換器8bへの冷媒の流れを制御するた
めに、第2の減圧装置6bが、熱源側の冷凍回路におけ
る管路4bに配されている。従って、この減圧装置6a
と6bは、第1の利用側ユニット31と第2の利用側ユ
ニット32で所定の冷房、暖房能力を得られるように絞
り度の調整制御をして適当量の冷媒を流せるように作動
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来は、第1の
利用側ユニット31及び第2の利用側ユニット32の各
利用側熱交換器8a、8bに冷媒を流す冷媒回路は、冷
媒の分岐する管路4a、4bに減圧装置6a、6bが一
つだけ配している管路構成であるので、例えば暖房時に
おいて2台ある利用側熱交換器8a、8bのうち利用側
熱交換器8aが運転されていて利用側熱交換器8bが運
転休止である状況の時、運転休止中の冷媒経路7bにも
圧縮機からの高温冷媒(矢印h)が流れることとなって
徐々に利用側熱交換器8bおよび冷媒経路7b中に溜り
込むようになる。このような冷媒の溜り込みがあると、
暖房時には一般に冷房時より多量の冷媒を必要とするの
で、運転中の利用側熱交換器8aに流れる冷媒が不足し
て所定の暖房能力を出力できない場合が起きる。
【0006】また同様に冷房時においても、最初2台の
利用側熱交換器8a、8bが運転されていて、途中で1
台だけ例えば利用側熱交換器8aが運転される場合、運
転休止中の利用側熱交換器8bにも適度の絞り度になっ
ている減圧装置6bを通して冷媒が流れ、運転側の利用
側熱交換器8aへの冷媒を充分とできない状況となる心
配がある。
【0007】さらに一台の利用側熱交換器、例えば利用
側熱交換器8aで冷房を行っている時、冷房が進み設定
温度(低温)に達した後は、設定温を維持する以上に冷
媒が流れるような冷媒過多になり不経済な運転になる。
このような問題が起きるのは、従来では、運転休止にあ
る時その減圧装置は単に絞り度を小さくし、運転中の利
用側熱交換器の温度には応動しない固定的な絞り作動を
なすのみで、絞り度を自由に調整して冷媒をバイパスさ
せるというような機能は有しない冷凍回路であったため
による。
【0008】本発明は、上述の点に鑑みて成されたもの
で、各利用側ユニットへの冷凍回路に減圧装置に加えて
流路開閉弁を追加し、複数の利用側ユニットが運転と運
転休止の混在した状況で稼働している場合に、運転休止
の利用側ユニットへの冷媒流通量を減圧装置と流路開閉
弁による連係動作により調整可能として、運転中の利用
側ユニットに所要の出力を発揮させ、効率的、経済的な
運転を行えるように運転制御できるように図った空気調
和機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、圧縮機、熱源側熱交換器、減圧
装置、利用側熱交換器、流路開閉弁を順に冷媒配管で環
状接続して成る冷媒回路を備える空気調和機において、
前記冷媒回路を前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記
減圧装置、前記流路開閉機構を搭載する熱源側ユニット
と、前記利用側熱交換器を搭載する第1の利用側ユニッ
トとに分離して搭載し、第2の利用側熱交換器を搭載す
る第2の利用側ユニットを少なくとも1ユニット前記第
2の利用側熱交換器が前記冷媒回路中で前記利用側熱交
換器と並列に成るように接続すると共に、前記熱源側ユ
ニットの冷媒回路中にこの第2の利用側熱交換器への冷
媒の流れを制御するように第2の減圧装置及び第2の流
路開閉弁を前記減圧装置及び前記流路開閉弁に対応して
設け、さらに運転休止の利用側ユニットの利用側熱交換
器で冷媒の凝縮作用を検出した際にまず対応する利用側
熱交換器の流路開閉弁を閉じ次いで所定時間後に対応す
る減圧装置を充分に開く弁制御装置を備えるようにした
ものである。
【0010】また請求項2の発明は、圧縮機、熱源側熱
交換器、減圧装置、利用側熱交換器、流路開閉弁を順に
冷媒配管で環状接続して成る冷媒回路を備える空気調和
機において、前記冷媒回路を前記圧縮機、前記熱源側熱
交換器、前記減圧装置、前記流路開閉機構を搭載する熱
源側ユニットと、前記利用側熱交換器を搭載する第1の
利用側ユニットとに分離して搭載し、第2の利用側熱交
換器を搭載する第2の利用側ユニットを少なくとも1ユ
ニット前記第2の利用側熱交換器が前記冷媒回路中で前
記利用側熱交換器と並列に成るように接続すると共に、
前記熱源側ユニットの冷媒回路中にこの第2の利用側熱
交換器への冷媒の流れを制御するように第2の減圧装置
及び第2の流路開閉弁を前記減圧装置及び前記流路開閉
弁に対応して設け、さらに運転休止の利用側ユニットの
利用側熱交換器で冷媒の蒸発作用を検出した際にまず対
応する利用側熱交換器の流路開閉弁を開き次いで所定時
間後に対応する減圧装置を一部開く弁制御装置を備える
ようにしたものである。
【0011】さらに請求項3の発明は、圧縮機、熱源側
熱交換器、減圧装置、利用側熱交換器、流路開閉弁を順
に冷媒配管で環状接続して成る冷媒回路を備える空気調
和機において、前記冷媒回路を前記圧縮機、前記熱源側
熱交換器、前記減圧装置、前記流路開閉機構を搭載する
熱源側ユニットと、前記利用側熱交換器を搭載する第1
の利用側ユニットとに分離して搭載し、第2の利用側熱
交換器を搭載する第2の利用側ユニットを少なくとも1
ユニット前記第2の利用側熱交換器が前記冷媒回路中で
前記利用側熱交換器と並列に成るように接続すると共
に、前記熱源側ユニットの冷媒回路中にこの第2の利用
側熱交換器への冷媒の流れを制御するように第2の減圧
装置及び第2の流路開閉弁を前記減圧装置及び前記流路
開閉弁に対応して設け、さらに運転中の利用側ユニット
の利用側熱交換器で冷媒の蒸発作用を検出した際にまず
運転休止中の利用側熱交換器の流路開閉弁を開き次いで
所定時間後に運転休止中の利用側熱交換器の減圧装置を
一部開く弁制御装置を備えるようにしたものである。
【0012】
【0013】そして、また請求項4の発明は、請求項1
に記載の空気調和機において、前記減圧装置、第2の減
圧装置、前記流路開閉機構、前記第2の流路開閉機構は
いずれも信号に応じて冷媒の流路を全開から全閉まで制
御するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。なお、従来装置と同一または相当する
構成部については、同一番号を付す。
【0015】冷房時の冷凍サイクルを示す図2で、第1
の利用側ユニット31に冷媒を流すために配管形成され
ている熱源側の冷凍回路において、冷媒が分岐して吐出
する管路4aに減圧装値6aが配設されている。また第
1の利用側ユニット31に流入して蒸発した熱交換後の
冷媒が利用側の冷媒回路7aを介し、圧縮機1にと戻る
熱源側の分岐した配管9aには、電磁式作動の流路開閉
弁14aが配設されている。
【0016】また、第2の利用側ユニット32に冷媒を
流すために配管形成されている熱源側の冷凍回路におい
て、冷媒が分岐して吐出する管路4bにも、前記減圧装
値6aと対応して第2の減圧装値6bを配している。そ
して、第2の利用側ユニット32に流入して蒸発した熱
交換後の冷媒が利用側の冷媒回路7bを介して、圧縮機
1にと戻る熱源側の分岐した配管9bに、配管9a側の
前記流路開閉弁14aと対応するように第2の流路開閉
弁14bを配している冷凍回路となっている。
【0017】そして、各利用側ユニット31、32の冷
媒管路7a、7bと、熱源側の冷媒が吐出する分岐した
管路4a、4bおよび冷媒が吸込まれる分岐した管路9
a、9bとは、接続バルブ17とサービスバルブ18に
より連結されて冷媒回路が形成される。
【0018】前記減圧装値6a、6bは前述したよう
に、その絞り度が全閉から全開まで自由に調整設定でき
るものである。また流路開閉弁14a、14bは管路9
a、9bを閉めるか開けるかの開閉および全閉から全開
までの調整設定も可能なものとなっている。
【0019】ところで第1の利用側ユニット31におい
て、利用側熱交換器8aより吐出した冷媒の温度を検出
するための温度センサー15aが冷媒管7aに密着させ
て設けている。またこの温度センサー15aは、利用側
熱交換器8aに直に取り付けて利用側熱交換器8a自体
の温度の検出により間接的に冷媒温度を検出できる。
【0020】同様に、第2の利用側ユニット32におい
ても、利用側熱交換器8bより吐出した冷媒の温度を検
出するための温度センサー15bが冷媒管7aに密着さ
せて設けていると共に、温度センサー15bを利用側熱
交換器8bに直に取り付けても冷媒温度を検出できるこ
とも同じである。そしてこれらの温度センサー15a、
15bがある定めた温度帯域の温度を検出した時に、そ
の検出信号を受けて、各々の管路にある各流路開閉弁1
4a、14bと各減圧装値6a、6bを後述するような
連係した弁制御を行うように制御するための弁制御装置
20を熱源側ユニット内に設けている。
【0021】また、この冷凍サイクルで、四方弁2を切
り替えれば、図1に示すように冷媒が点線矢印方向の逆
の流れとなって、暖房運転サイクルに変わる。
【0022】さて、ここで本発明が特長とする冷暖房運
転時における各流路開閉弁14a、14bと各減圧装値
6a、6bを連係動作させる弁制御システムについて説
明する。
【0023】先ず、第1の利用側熱交換器8aと第2の
利用側熱交換器8bとも、図1に示すように暖房運転さ
れている時は、各流路開閉弁14a、14bは開放し、
かつ各減圧装値6a、6bが適正に絞り調整制御され
て、各利用側ユニット31、32には点線矢印に示すよ
うに適量の冷媒が分岐して流れて、第1の利用側熱交換
器8aと第2の利用側熱交換器8bは、凝縮作用をして
室内空気と熱交換し所要の暖房能力を出力して暖房を行
う。
【0024】ところが、今第2の利用側ユニット32は
運転せず、第1の利用側ユニット31を運転する時、こ
の第1の利用側ユニット31の利用側熱交換器8aに減
圧装値6aにより絞られた適量の冷媒が流れて運転され
る。一方運転しない第2の利用側ユニット32の減圧装
値6bは或る程度に絞られて冷媒流通を制限されてい
る。
【0025】こうした状況のもとで運転が遂行するが、
もし運転していない第2の利用側熱交換器8bに配して
いる温度センサー15bが、一定の高温(例えば50
℃)以上を検出した場合には、冷媒が運転していない方
の冷媒回路7bに制限量以上に流れていて、冷媒の凝縮
作用(暖房作用)が行われている。このため、運転中の
第1の利用側ユニット31に供給する冷媒を不足気味と
している状況にある事を示すため、その温度信号を受け
て弁制御装置20は、先ず運転休止中の第2の利用側ユ
ニット32の第2の流路開閉弁9bを閉じる制御を行
う。次いで、所定時間(例えば1分)が経ったら、その
対応する第2の減圧装値6bを最少の絞り具合にすなわ
ち充分に開いた状態にさせる制御を実行する。こうする
と最初に閉じられる第2の流路開閉弁14bにより運転
休止中の第2の利用側ユニット32への冷媒流入が阻止
され、そして次の第2の減圧装値6bが開いている間
に、流路開閉弁14bより下流の冷媒分岐路7bや運転
休止中の第2の利用側熱交換器8b内に溜り込んでいた
冷媒は、利用側冷凍回路から流れ去る事になる。そして
その冷媒は、運転中の第1の利用側熱交換器8aに追加
して流れることにもなるので、十分な冷媒量が運転中の
冷凍回路の方に確保できて、暖房能力は増大し立上りの
良い、短時間で所望温度にできる効率的な暖房を行える
ようになる。よって従来のような運転休止中の第2の利
用側熱交換器8bへの冷媒溜り込みで、運転している回
路内冷媒が不足し、所定の出力が確保できないという事
態を回避できる。
【0026】なお、上記冷媒流通制御に加えて、運転回
転数を可変制御できるインバータ制御式の圧縮機1を採
用すれば、効果的な冷媒サイクル容量の可変が行えて、
暖房運転時の立ち上がり性能を改善させることができ
る。
【0027】次に第1の利用側ユニット31および第2
の利用側ユニット32の双方運転している状態から、第
1の利用側ユニット31だけの運転に変更した場合に、
運転が進むと第1の利用側ユニット31で冷房が充分に
効き、冷媒過多の状況になる。このような時に、運転休
止側の利用側ユニット32で、温度センサー15bで冷
媒蒸発作用の示す温度が検出された時、その運転休止側
の第2の流路開閉弁14bを先ず開く。開き方は最初か
ら開いているときはその開いたままの状態に維持し、少
し開いている時は、より大きく開くように制御される。
この後、所定時間後に対応する第2の減圧装値6bを一
部開く。これにより、運転休止中の方に運転中の過冷媒
を少しずつ流して溜め込むことができる。溜め込む量の
制御は、減圧装値6bの開き具合を全閉から全開に制御
調整設定することで随意にできる。よって、適当量の冷
媒を運転中の利用側ユニット31に流して、冷媒を有効
に経済的に利用して、冷え過ぎとならない快適な冷房が
行える。
【0028】更に、冷房運転で、一方の例えば第2の利
用側ユニット32を運転停止とし、第1の利用側ユニッ
ト31だけで運転している場合に、部屋は設定した冷房
温度に至るように冷房されるが、運転している第1の利
用側熱交換器8a側の温度センサー15aが、一定温度
(例えば2℃)以下を検出したら、その温度信号を受け
て弁制御装置20が、運転していない休止側の回路7b
の流路開閉弁14bを開く。その後、所定時間後(数秒
後)に第2の減圧装値6bを一部(少々)開けるような
弁制御が、弁制御装置20により行なわれる。これは、
温度センサー15aが冷媒の温度として一定温度(例え
ば2℃)以下を検出するということは、冷房が充分であ
って運転中の利用側熱交換器8aに流れる冷媒が過多で
あることを意味する。従って、運転していない休止側の
流路開閉弁14bを開けることで、運転中の利用側ユニ
ット31から多すぎる冷媒をこの運転休止中の回路7b
へバイパスさせることを可能にさせ、かつそのバイパス
させる冷媒量を第2の減圧装値6bの開度具合を全閉か
ら全開に制御調整設定することにより、運転中の利用側
熱交換器8aの冷媒過多を解消し、冷し過ぎの状況をな
くし、快適冷房が行えるようにしている。
【0029】
【発明の効果】以上のように、運転対象とされる複数台
の利用側ユニットのうちの一部を運転するような状況の
場合に、請求項1の発明によれば、各冷媒回路に各々減
圧装値と流路開閉弁を設け、そして運転休止中の利用側
熱交換器で冷媒の凝縮作用が検出されたら、運転休止中
の回路に冷媒が流れ不用な暖房および運転側に与える冷
媒の不足する冷媒溜りがあることを示すので、運転休止
側の流路開閉弁を閉じて冷媒流入を阻止し、ついで対応
する減圧装値を充分に開き、溜っている冷媒を流し去ら
せることにより、運転中の利用側ユニットに充分な量の
冷媒を確保し、暖房の立ち上がり運転を良くし、また所
要の暖房出力を安定して発揮することができ、効率的で
経済的な空調運転が行うことができる。
【0030】また請求項2の発明によれば、運転中の利
用側ユニットでの過冷媒を回避するために、運転休止中
の利用側ユニットで冷媒の蒸発作用が検出されたら、そ
の対応する流路開閉弁を開き、次いで対応する減圧装値
を一部開くように弁制御装値で制御を行うようにしたの
で、これにより運転中の利用側ユニットでの過冷媒を運
転休止中の利用側熱交換器に溜め込み過冷媒状況を解消
できる。よって、運転中のユニットを快適な冷房温度で
運転できる。
【0031】さらに請求項3の発明によれば、冷房運転
において、運転中の利用側ユニットで低い蒸発作用が検
出されたら、必要以上に冷えた冷媒過多の運転状況と判
断されるため、運転休止している方の回路上の流路開閉
弁を開け次いで減圧装値を適度に開ける弁制御を行っ
て、多すぎる冷媒を運転休止している利用側ユニットに
バイパスさせるようにしたので、これにより過冷却とな
らない適量の冷媒を流せるようになり、冷媒過多を解消
し経済的で快適な冷房温度での運転を行うことができ
る。
【0032】
【0033】さらにまた請求項4の発明によれば、温度
センサー等を用いて冷媒の温度又は利用側熱交換器の温
度が検出され、その温度信号が弁制御装値に入力すれば
各減圧装値と各流路開閉機構は作動して、適正冷媒を流
れるように冷媒回路の全閉から全開の制御を行うことが
でき、応答性が良く、信頼性の高い冷媒流通制御が行え
る。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】冷媒流通制御により効率的運転を行えるように
した本発明に係る空気調和機の暖房運転時の冷凍サイク
ル図。
【図2】冷媒流通制御より効率的運転を行えるようにし
た本発明に係る空気調和機の冷房運転時の冷凍サイクル
図。
【図3】冷媒不足気味の暖房運転や冷媒過多気味の冷房
運転の問題ある従来の空気調和機の冷凍サイクル図。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 四方弁 3 熱源側熱交換器 6a 第1の減圧装値 6b 第2の減圧装値 7a、7b 利用側回路 8a 第1の利用側熱交換器 8b 第2の利用側熱交換器 14a 第1の流路開閉弁 14b 第2の流路開閉弁 15a、15b 温度センサー 20 弁制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 13/00 F24F 11/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利
    用側熱交換器、流路開閉弁を順に冷媒配管で環状接続し
    て成る冷媒回路を備える空気調和機において、前記冷媒
    回路を前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記減圧装
    置、前記流路開閉機構を搭載する熱源側ユニットと、前
    記利用側熱交換器を搭載する第1の利用側ユニットとに
    分離して搭載し、第2の利用側熱交換器を搭載する第2
    の利用側ユニットを少なくとも1ユニット前記第2の利
    用側熱交換器が前記冷媒回路中で前記利用側熱交換器と
    並列に成るように接続すると共に、前記熱源側ユニット
    の冷媒回路中にこの第2の利用側熱交換器への冷媒の流
    れを制御するように第2の減圧装置及び第2の流路開閉
    弁を前記減圧装置及び前記流路開閉弁に対応して設け、
    さらに運転休止の利用側ユニットの利用側熱交換器で冷
    媒の凝縮作用を検出した際にまず対応する利用側熱交換
    器の流路開閉弁を閉じ次いで所定時間後に対応する減圧
    装置を充分に開く弁制御装置を備えることを特徴とする
    空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利
    用側熱交換器、流路開閉弁を順に冷媒管で環状接続して
    成る冷媒回路を備える空気調和機において、前記冷媒回
    路を前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記減圧装置、
    前記流路開閉機構を搭載する熱源側ユニットと、前記利
    用側熱交換器を搭載する第1の利用側ユニットとに分離
    して搭載し、第2の利用側熱交換器を搭載する第2の利
    用側ユニットを少なくとも1ユニット前記第2の利用側
    熱交換器が前記冷媒回路中で前記利用側熱交換器と並列
    に成るように接続すると共に、前記熱源側ユニットの冷
    媒回路中にこの第2の利用側熱交換器への冷媒の流れを
    制御するように第2の減圧装置及び第2の流路開閉弁を
    前記減圧装置及び前記流路開閉弁に対応して設け、さら
    に運転休止の利用側ユニットの利用側熱交換器で冷媒の
    蒸発作用を検出した際にまず対応する利用側熱交換器の
    流路開閉弁を開き次いで所定時間後に対応する減圧装置
    を一部開く弁制御装置を備えることを特徴とする空気調
    和機。
  3. 【請求項3】 圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装置、利
    用側熱交換器、流路開閉弁を順に冷媒配管で環状接続し
    て成る冷媒回路を備える空気調和機において、前記冷媒
    回路を前記圧縮機、前記熱源側熱交換器、前記減圧装
    置、前記流路開閉機構を搭載する熱源側ユニットと、前
    記利用側熱交換器を搭載する第1の利用側ユニットとに
    分離して搭載し、第2の利用側熱交換器を搭載する第2
    の利用側ユニットを少なくとも1ユニット前記第2の利
    用側熱交換器が前記冷媒回路中で前記利用側熱交換器と
    並列に成るように接続すると共に、前記熱源側ユニット
    の冷媒回路中にこの第2の利用側熱交換器への冷媒の流
    れを制御するように第2の減圧装置及び第2の流路開閉
    弁を前記減圧装置及び前記流路開閉弁に対応して設け、
    さらに運転中の利用側ユニットの利用側熱交換器で冷媒
    の蒸発作用を検出した際にまず運転休止中の利用側熱交
    換器の流路開閉弁を開き次いで所定時間後に運転休止中
    の利用側熱交換器の減圧装置を一部開く弁制御装置を備
    えることを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記減圧装置、第2の減圧装置、前記流
    路開閉機構、前記第2の流路開閉機構はいずれも信号に
    応じて冷媒の流路を全開から全閉まで制御することを特
    徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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