JP3378332B2 - 材料設計支援システム及び材料設計支援方法 - Google Patents

材料設計支援システム及び材料設計支援方法

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JP3378332B2
JP3378332B2 JP00154694A JP154694A JP3378332B2 JP 3378332 B2 JP3378332 B2 JP 3378332B2 JP 00154694 A JP00154694 A JP 00154694A JP 154694 A JP154694 A JP 154694A JP 3378332 B2 JP3378332 B2 JP 3378332B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機を利用して物質及
び材料の設計を支援するシステムに係り、特に、結晶の
安定構造を求めるための計算方法を提供する材料設計支
援システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】計算機を利用して物質及び材料の解析・
評価・設計を行なう際、その物質ないし材料が安定構造
にあるか否かがまず重要な問題となる。そのため材料設
計の分野においては、分子あるいは結晶の安定構造を求
める計算方法が不可欠な技術となっている。特に化学の
分野では、分子の安定構造の計算方法は分子力学計算と
呼ばれ、広く用いられている(岡田勲、大澤映二編:分
子シミュレーション入門、海文堂(1989).)。材料設計支
援システムとしての市販ソフトにはこの分子力学計算を
標準搭載しているものもあり、分子力学計算という名前
で分子だけでなく結晶の安定構造の計算も実行可能にな
っている(POLYGRAFReference Manual,Molecul
ar Simulations(1992).)。
【0003】以下、このような従来用いられている結晶
の安定構造の計算方法を簡単に説明する。初めに、従来
の結晶構造の記述の仕方を説明する。まず、基本セルと
呼ばれるものを設定し、この基本セルが周期境界条件に
従って三次元的に繰り返し並んでいるものとみなして、
無限の広がりを持つ結晶構造を記述する。この基本セル
は、例えば、結晶の単位格子そのものであっても良く、
また単位格子をいくつか合わせたものであってもよい。
このような基本セルを用いることで、基本セルの格子定
数及び基本セルに含まれる原子の相対位置を指定するこ
とによって、結晶構造を記述することができる。以下、
基本セルの格子定数及び基本セルに含まれる原子の相対
位置の両者を合わせて構造パラメータと呼ぶことにす
る。
【0004】次に、結晶の安定構造の計算方法について
説明する。結晶の構成原子間に働く相互作用を原子間ポ
テンシャルと呼ばれる関数形によって記述した場合、結
晶のポテンシャルエネルギはこの原子間ポテンシャルを
用いて計算される。原子間ポテンシャルは原子の座標の
関数、言い替えれば、上述した構造パラメータの関数と
して記述されるため、結局、ポテンシャルエネルギも構
造パラメータの関数として計算される。つまり、結晶の
ポテンシャルエネルギは結晶を構成している原子の配置
座標空間の曲面として与えられる。ここで、ポテンシャ
ルエネルギに関する「結晶のポテンシャルエネルギを最
小にする構造パラメータが、結晶の安定構造を与える構
造パラメータである」という物理的性質を用いると、ポ
テンシャルエネルギを構造パラメータに関して最小化す
ることにより、結晶の安定構造を求めることが可能であ
る。そのため、安定構造を計算するための具体的な手順
は次のようになる。
【0005】まず、ポテンシャルエネルギを最小化する
ための初期構造を与える。この初期構造は (i) 基本セルの格子定数 (ii) 基本セルに含まれる原子の相対位置 (iii) 基本セルに含まれる原子の個数 (iv) 基本セルに含まれる原子の種類 によって指定される。上記において、(i) と(ii)が結晶
構造を記述する構造パラメータに相当し、(iii) と(iv)
によって結晶構造の組成式が指定される。次に、このよ
うにして指定された初期構造のポテンシャルエネルギを
原子間ポテンシャルを用いて計算する。そして、このポ
テンシャルエネルギを構造パラメータ(i),(ii)に関し
て最小化する。言い替えれば、基本セルの格子定数及び
基本セルに含まれる原子の相対位置を、ポテンシャルエ
ネルギを最小にするように最適化する。その際、最小化
の手法としては一般に最小二乗法が用いられる。ポテン
シャルエネルギを最小化した結果、求められた構造パラ
メータが安定構造の構造パラメータに相当するため、得
られた構造パラメータを出力、あるいはデータとして記
録、あるいは得られた構造パラメータに基づいて安定構
造を表示する。このような従来の計算方法によって求め
られる安定構造は、指定された初期構造と同じ組成式を
持ち、構造パラメータの値のみが初期構造と異なるもの
となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、安定構造を求めるための初期構造として、
(i) 基本セルの格子定数、(ii)基本セルに含まれる原子
の相対位置、(iii) 基本セルに含まれる原子の個数、(i
v)基本セルに含まれる原子の種類の4つが指定される場
合、この内、ポテンシャルエネルギを最小にするために
最適化されるものは構造パラメータである(i) と(ii)の
みであり、結晶の組成式を与える(iii) と(iv)は初期値
のまま不変に保たれる。そのため、上述した安定構造の
計算方法によると、「初期値として指定した組成式を持
つ結晶の安定構造」という条件付きの安定構造が求めら
れることになる。よって、二元系以上の系の安定構造を
問題にする場合、組成比に関して次のような不都合が生
じる。
【0007】例として、A原子とB原子からなる二元系
の安定構造を求める場合を想定する。そして、この系の
真の安定構造は組成式AB2 で与えられるものとする。
この二元系の材料が未知の材料である場合、または、構
造に関する実験データが無い場合、ポテンシャルエネル
ギの最小化を行なうための初期構造として、組成式を与
える(iii) と(iv)、つまり、基本セルに含まれる原子の
個数と種類を適当に仮定する必要がある。今、図2
(a)に示した組成式ABで与えられる構造を初期構造
として仮定する(図2では、簡単のため結晶構造を二次
元的に表示している)。このような初期構造を用いた場
合、ポテンシャルエネルギの最小化によって得られる安
定構造は、図2(b)に示したような「A原子とB原子
の組成比が1:1である」という条件下での安定構造で
あり、これはA原子とB原子の組成比が1:2である真
の安定構造とは異なってしまう。
【0008】このように、従来用いられている結晶の安
定構造の計算方法によると、ポテンシャルエネルギの最
小化を行なう際、不適切な組成比を持つ構造を初期構造
として指定してしまった場合、正しい組成比を持った真
の安定構造を求めることができないという問題点を含ん
でいる。
【0009】本発明は、このような問題点を鑑みてなさ
れたものであり、構成原子の組成比をも最適化した結晶
の安定構造を求めることができる計算方法を利用した材
料設計支援システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の材料設計支援システムは、結晶を構成している
原子を複数のグループに分類し、分類したグループ毎に
基本セルを設定して、この設定された複数の基本セルの
構造パラメータを構成する格子定数と各々の基本セルに
含まれる原子の相対位置とを複数の基本セル毎に指定す
ることによって結晶構造を記述する結晶構造記述手段
と、この結晶構造記述手段で記述された結晶構造の構造
パラメータの関数として結晶のポテンシャルエネルギを
計算するポテンシャルエネルギ計算手段と、このポテン
シャルエネルギ計算手段で計算されたポテンシャルエネ
ルギを構造パラメータに関して最小化するポテンシャル
エネルギ最小化手段とを有することを要旨とする。
【0011】また、好ましくは結晶を構成している原子
を複数のグループに分類し、分類したグループ毎に基本
セルを設定して、それら複数の基本セルの格子定数及び
各々の基本セルに含まれる原子の相対位置を指定するこ
とによって結晶構造を記述する手段と、本発明の記述方
法に従った結晶構造の構造パラメータの関数としてポテ
ンシャルエネルギを計算する手段と、このポテンシャル
エネルギを構造パラメータに関して最小化する手段と、
さらに本発明の記述方法に従った結晶構造の組成比を計
算する手段と、上記複数の基本セルによって記述された
結晶構造を表示する手段を有するようにすると良い。
【0012】
【作用】上述の如く構成すれば、本発明の材料設計支援
システムによって、以下のような二元系以上の系の安定
構造の計算において、構成原子の組成比も最適化した結
晶の安定構造を求めることが可能になる。
【0013】上記課題として取り挙げた、真の安定構造
の組成式がAB2 で与えられる二元系を再び例にとって
説明する。従来の計算方法では結晶構造を唯一つの基本
セルで記述するのに対し、本発明の材料設計支援システ
ムでは、組成比を求めたい要素毎に異なる基本セルを考
え、それら複数の基本セルによって結晶構造を記述する
ことを特徴としている。そのため、A原子とB原子から
なる二元系の組成比を求めたい場合は、A原子を含むグ
ループをグループA、B原子を含むグループをグループ
Bとする2つのグループに分け、各々のグループに対し
て基本セルAと基本セルBを設定する。つまり本発明の
材料設計支援システムでは、この例の場合、前述の従来
の技術の項で説明した(i) 〜(iv)の代わりに (I) 構成原子を分類したグループ数 (II)(a) 基本セルAの格子定数 (b) 基本セルBの格子定数 (III)(a)基本セルAに含まれる原子の相対位置 (b)基本セルBに含まれる原子の相対位置 (IV)(a) 基本セルAに含まれる原子の個数 (b) 基本セルBに含まれる原子の個数 (V)(a) 基本セルAに含まれる原子の種類 (b) 基本セルBに含まれる原子の種類 を安定構造を計算するための初期構造として指定する。
【0014】このような結晶構造の記述に従った場合、
A原子の位置は基本セルAによる周期性を、B原子の位
置は基本セルBによる周期性をそれぞれ有する。また、
基本セルAに含まれるA原子の個数をNA 、基本セルA
の体積をVA 、同様に、基本セルBに含まれるB原子の
個数をNB 、基本セルBの体積をVB とし、A原子とB
原子の組成比をyA :yB と書くと、yA :yB =(N
A /VA ):(NB /VB )となる。
【0015】今、図3(a)に示した構造を初期構造と
して指定する場合を考える。この場合、初期構造の原子
数はNA =NB =1、基本セルAと基本セルBの体積比
はVA :VB =1:1となっている。よって、図3
(a)の初期構造の組成比はyA:yB =1:1とな
り、前述の方式とは違うものの、図2(a)に示した初
期構造と全く同一の構造になっている。尚、図3(a)
では、基本セルAと基本セルBは完全に重なっていると
みなしているが、2つの基本セルを識別可能にするため
幾分ずらして表示してある(これは、図3(b)に関し
ても同様である)。
【0016】ところで、上述の(I)〜(V)を初期構造と
して指定した場合、この系の構造パラメータは(II)-
(a),(II)-(b),(III)-(a) ,(III)-(b) の4種類とな
るため、これら4種類の構造パラメータの関数としてポ
テンシャルエネルギを計算する。そして、ポテンシャル
エネルギを最小にするように、これら4種類の構造パラ
メータを最適化する。今、最小化によって得られた安定
構造の基本セルAの体積をVA 0 、基本セルBの体積を
B 0 と書くと、安定構造の組成比はyA :yB =(N
A /VA 0 ):(NB /VB 0 )で与えられる。
【0017】例えば、図3(a)に示した初期構造に対
するポテンシャルエネルギの最小化を行なった結果、図
3(b)に示した安定構造が得られたとする。この場
合、安定構造の基本セルAと基本セルBの体積比はVA
0 :VB 0 =2:1であり、安定構造におけるA原子と
B原子の組成比はyA :yB =1:2となる。
【0018】よって、図3(a)に示した組成式ABで
与えられる構造を初期構造として用いたにも拘らず、こ
の二元系の正しい組成式AB2 を持った真の安定構造が
計算できたことになる。つまり本発明の材料設計支援シ
ステムでは、ポテンシャルエネルギの最小化の際、それ
ぞれの基本セルに含まれる原子の個数NA 、NB は不変
であるが、それぞれの基本セルの体積VA 、VB が相対
的に変化することにより、結果として、構成原子の組成
比も最適化した安定構造を求めることが可能になる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例を図面を参照し
て説明する。
【0020】図1は本実施例の材料設計支援システムの
構成を示したブロック図である。図1に示すように本実
施例の材料設計支援システムは、結晶構造計算部3、組
成比計算部5、ポテンシャルエネルギ計算部7、安定構
造計算部1からなり、さらに、安定構造計算部1は結晶
構造記述手段としての初期構造処理部11、ポテンシャ
ルエネルギ最小化部13、安定構造処理部15から構成
される。
【0021】図1において、結晶構造計算部3は初期構
造処理部11、ポテンシャルエネルギ最小化部13及び
安定構造処理部15と接続されており、組成比計算部5
は初期構造処理部11及び安定構造処理部15と、ポテ
ンシャルエネルギ計算部7はポテンシャルエネルギ最小
化部13とそれぞれ接続している。以上の各部で実行さ
れる手続きに関して、以下、順に説明する。
【0022】図1に示した本実施例の材料設計支援シス
テムの具体的な説明を解り易いものとするため、ここ
で、従来の手法による安定構造の計算方法を数式を用い
て説明しておく。まず、従来の結晶構造の記述の仕方を
説明する。図4に示したように、基本セルは 格子定数{ai }≡{a,b,c,α,β,γ}、 または、基本ベクトルと呼ぶ ベクトルeva,evb,evc によって定義される。この格子定数ai と基本ベクトル
v α(但し、α=a,b,c)とは、
【数1】 の関係にあり、基本セルの体積Vは、
【数2】 で与えられる。今、結晶格子の任意の格子点を原点とす
ると、n番目の基本セルに含まれるs番目の原子の座標
は、
【数3】 と表される。このとき、
【数4】 とする。式(3)において、rv (n)とrv (s)はそ
れぞれ格子点nの位置と基本セル内の原子sの位置を示
しており、基本ベクトルev αを用いて
【数5】 rv (n)=λa va+λb vb+λc vc (λα=0,±1,±2,…) (4) rv (s)=xa (s) eva+xb (s) evb+xc (s) evc (0≦xα(s) ≦1) (5) と表される。式(4)では、(λa ,λb ,λc )の組を
nで表している。式(3)〜式(5)及び式(1a)〜式(1f)を
用いると、原子座標Catomの指定、つまり、結晶構造の
記述は、格子定数ai 及び原子の相対位置xα(s)を
与えることで可能になる。
【0023】次に、上述のような結晶構造の記述に従っ
た場合のポテンシャルエネルギの従来の計算の仕方を説
明する。今、基本セルnの原子sと基本セルn´の原子
s´との間の原子間ポテンシャルをPatomと書くとする
と、
【数6】 と表され、このPatomは基本セルに含まれる原子の種類
を実質的には変数とする値である。よって、基本セル中
にN個の原子が含まれている場合、結晶の全ポテンシャ
ルエネルギWtotal は、
【数7】 によって計算される。ここで、式(6) 中の*は、4番目
の総和記号Σに関して、s´=sのとき、n´=nを和
から除くことを意味している。また、nとn´に関する
格子和のall は、それぞれ結晶の全ての基本セルに関し
て和をとることを意味している。したがって、式(6) で
は結晶の全ての格子間の相互作用を考慮することにな
り、全ポテンシャルエネルギWtotal は発散量となって
しまう。そのため、実際には基本セル当たりのポテンシ
ャルエネルギ
【数8】 によって結晶のポテンシャルエネルギを計算する。基本
セルはnによらず等価であるため、式(7) においてn=
0としている。すなわち、式(6) で与えられるWtotal
において、nに関する格子和をn=0についてのみとっ
たものが、式(7)で与えられるWcellになっている。と
ころで、原子間ポテンシャルPatomは原子の座標の関
数、つまり、Catom及びCatom´の関数として記述され
る。先に述べたように、原子座標Catomは格子定数ai
と原子の相対位置xα(s)によって指定されるため、
結局、ポテンシャルエネルギWcellはai とxα(s)
の関数となり、正式にはWcell[{ai ,xα(s)}]と
記述され得る。
【0024】次に、上述してきた結晶構造とポテンシャ
ルエネルギの記述に基づいた従来の安定構造の計算方法
を説明する。「結晶のポテンシャルエネルギWcell[{a
i ,xα(s)}]を最小にするai 及びxα(s)が、
安定構造の格子定数ai 0 及び原子の相対位置x
α(s)0 に相当する」という物理的性質に基づいて安
定構造を求めるために、ai 及びxα(s)の最適化を
行なう。最適化のための具体的な方法としては、最小二
乗法を用いた次のような方法がある。今、{pj }≡
{ai ,xα(s)}とし、W[{pj }]≡Wcell[{ai
α(s)}]とおく。そして、最小二乗法を用いて
【数9】 をpj に関して最小化し、{pj 0 }(={ai 0 ,xα
(s)0 })を求める。
【0025】式(8) において、構造パラメータpj に関
するポテンシャルエネルギの一次微分∂W[{pj ´}]/
∂pj は数値的に計算してもよいし、解析的に計算して
もよい。また、wj はpj の精度に関する重みである。
式(8) を最小化した結果、得られたai 0 及びx
α(s)0 が安定構造の格子定数及び原子の相対位置に
相当する。
【0026】以下、本実施例の材料設計支援システムに
よる結晶の安定構造の計算方法を説明する。一般的な場
合として、結晶の構成原子をK個のグループに分類し、
そのK個のグループ間の組成比を最適化した安定構造を
求める場合の手続きを説明する。以下、k番目(k=
1,…,K)のグループ名をグループkと呼ぶ。
【0027】まず、図1の結晶構造計算部3で行なう処
理を説明する。本発明では、構成原子を分類したグルー
プ間の組成比を求めるために、各々のグループ毎に基本
セルを設定することを特徴としている。そのため、結晶
の構成原子をK個のグループに分類した場合は、K個の
独立な基本セルを考慮する。以下、グループkに対して
設定した基本セルを基本セルkと呼ぶ。このように各グ
ループ毎に基本セルを設定した場合、グループkに分類
された原子は基本セルkに従った周期性を持ち、kの異
なるグループに分類された原子は異なる周期性を有する
ことになる。以降、「基本セルkに含まれるグループk
の原子」を単に「基本セルkに属する原子」と呼ぶこと
にする。今、基本セルkを定義する格子定数を
i [k] 、基本ベクトルをev α [k] と書く(ai [k]
とev α [k] は式(1a)〜式(1f)で与えられる関数式を満
たしている)。この時、nk 番目の基本セルkに属する
k 番目の原子の座標Catom k は、式(3) 〜式(5) と同
様に、
【数10】 によって与えられる。
【0028】ここで、異なるグループに対応している基
本セル間の相対位置を決定しておくため、式(10)におい
て、λa k =λb k =λc k =0のときnk =0と定義
する。このような処置をとることにより、各基本セルk
の(nk =0)番目の格子点を一致させ、kの異なる基
本セルの相対位置を指定しておくことができる。これに
より、ポテンシャルエネルギの最小化の際は、全ての基
本セルkの格子点(nk =0)は一致したまま、各基本
セルkの格子定数ai [k] が変化する。このような定義
を行なった式(9) 〜式(11)を用いることにより、本実施
例の材料設計支援システムでは、 (I) グループ数:K (II) (k)基本セルkの格子定数:ai [k] (III)(k)基本セルkに属する原子の相対位置:xα [k]
(sk ) (IV) (k)基本セルkに属する原子の個数:Nk (V) (k)基本セルkに属する原子の種類:X
[k] (sk ) を指定することによって、安定構造計算部1における初
期構造処理部11で複数の基本セルを設定した場合の結
晶構造を記述することが可能になる。以下、上記(I) 〜
(V)を構造記述変数と呼ぶ。
【0029】この構造記述変数K,ai [k] ,xα [k]
(sk ),Nk ,X[k] (sk )のうち、(II)のai
[k] 及び(III) のxα [k] (sk )が構造パラメータに
相当する。(II),(III) 共にkに関してK個の自由度が
あるため、結晶の構成原子をK個のグループに分類した
場合の構造パラメータの種類は2Kとなる。また、(IV)
のNk 及び(V) のX[k] (sk )によって、基本セルk
の組成式が指定される。
【0030】以上より、図1の結晶構造計算部3では、
安定構造計算部1における初期構造処理部11への構造
記述変数(I)〜(V)の入力に対し、式(9) 〜式(11)及び
式(1a)〜式(1f)を用いて原子座標Catom k を計算し、こ
の値を出力する。
【0031】図5に、結晶の構成原子を2つのグループ
に分類した場合、つまり、K=2とした場合の結晶構造
の一例を示す。具体的には、A原子とB原子とからなる
2元系に相当する。図5に示した結晶構造では、基本セ
ル1及び基本セル2(すなわち、A原子とB原子の場合
には、基本セルA及び基本セルBである。)に属する原
子の個数はN1 =2,N2 =1となっている。
【0032】また、基本セル1に関しては、(n1
0)番目の基本セル1を中心に9個の基本セル1を表示
してあり、同様に基本セル2に関しても、(n2 =0)
番目の基本セル2を中心に9個の基本セル2を表示して
ある。
【0033】上述したように、式(10)においてλa k
λb k =λc k =0のときnk =0と定義してあるた
め、基本セル1の格子点(n1 =0)と基本セル2の格
子点(n2 =0)が一致している(図5において、黒丸
で表示)。
【0034】次に、図1の組成比計算部5で行なう処理
を説明する。今、格子定数ai [k]あるいは 基本ベクトルev α [k] を式(2) に代入して得られる基本セルkの体積をVk
書くと、K個のグループ間の組成比は
【数11】 によって計算される。よって、組成比計算部5では、
(I)グループ数K、(II)基本セルkの格子定数
i [k] 、(IV)基本セルkに属する原子の個数Nk の入
力に対し、式(12)及び式(2) を用いてグループ間の組成
比を計算し、その計算結果を出力する。
【0035】次に、図1のポテンシャルエネルギ計算部
7におけるポテンシャルエネルギの計算方法を説明す
る。本実施例では、結晶の構成原子をK個のグループに
分類した場合のポテンシャルエネルギWmix (K) を、式
(6) 及び式(7) を模して
【数12】 と定義する。式(13)においてLk は任意の整数であり、
【数13】 は基本セルkに関してLk 個の格子和をとることを意味
している。Lk の値を大きくした場合ほど、ポテンシャ
ルエネルギの計算精度が向上する反面、計算時間が増加
してしまうため、Lk の値は計算精度と計算時間の兼ね
合いによって適当な値を設定する。
【0036】このLk の値はシステム側で予め設定して
あってもよいし、ユーザーがその都度指定できるように
なっていてもよい。特殊な場合として、kによらずLk
=Lとした場合に計算されるWmix (K) は、L個の基本
セルあたりのポテンシャルエネルギに近似的に相当す
る。特に、Lk =L、かつ、K個の基本セルkが等しい
格子定数を持つ場合は、Wmix (K) =L Wcellとなっ
ている。式(13)の簡単な場合として、結晶の構成原子を
2つのグループに分類した場合のポテンシャルエネルギ
mix (2) は、式(13)においてK=2とした
【数14】 によって与えられる。式(13)で計算されるポテンシャル
エネルギWmix (K) は、構造パラメータである格子定数
i [k] と原子の相対位置xα [k] (sk )の関数であ
るため、正式にはWmix (K) [{ai [k] ,xα [k] (s
k )}]と記述され得る。
【0037】以上より、図1のポテンシャルエネルギ計
算部7では、構造記述変数(I) 〜(V) 及び結晶構造計算
部3で計算された原子座標Catom k の入力に対し、式(1
3)を用いてポテンシャルエネルギWmix (K) を計算し、
この値を出力する。
【0038】次に、図1の安定構造計算部1における処
理動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
初めに、ポテンシャルエネルギを最小化するための初期
構造として、構造記述変数(I)〜(V)を指定する(ステ
ップS11)。次に、ステップS11で指定した構造記
述変数(I)〜(V)のうち、(I),(II),(IV)を組成比計
算部5に入力して、初期構造の組成比を計算する(ステ
ップS13)。
【0039】次に、ステップS11で指定した構造記述
変数(I)〜(V)を結晶構造計算部3に入力し、原子座標
atom k を得る(ステップS15)。次にステップS1
7に進み、ポテンシャルエネルギの最小化を行なう。こ
の最小化のために、まず、ステップS11で指定した構
造記述変数(I)〜(V)及びステップS15で計算した原
子座標Catom k をポテンシャルエネルギ計算部7に入力
し、ポテンシャルエネルギWmix (K) [{ai [k] ,xα
[k] (sk )}]を得る。そして、
【数15】 {pj }≡{ai [k] ,xα [k] (sk )}、 W[{pj }]≡Wmix (K) [{ai [k] ,x
α [k] (sk )}] とし、式(8) で与えられるS[{pj }]を最小二乗法を用
いてpj に関して最小化し、
【数16】 {pj 0 }(={ai [k]0,xα [k] (sk 0 }) を求める(ステップS17)。次に、ステップS11で
指定した構造記述変数(I)〜(V)のうち、構造パラメー
タに当たる(II)ai [k] 及び(III) xα [k] (sk )の
値を、ステップS17で得られたai [k]0及びxα [k]
(sk 0 に変更する(ステップS19)。次に、ステ
ップS19で修正した構造記述変数(I)〜(V)のうち、
(I),(II),(IV)を組成比計算部5に入力し、安定構造
の組成比を計算する(ステップS21)。最後に、ステ
ップS19で修正した構造記述変数(I)〜(V)、及び、
ステップS21で計算した組成比を、安定構造の構造記
述変数及び組成比として出力、あるいは記録する(ステ
ップS23)。
【0040】以上が図1の安定構造計算部1における処
理動作の手順であり、上述の各ステップは、ステップS
11〜ステップS15が初期構造処理部11において、
ステップS17がポテンシャルエネルギ最小化部13に
おいて、ステップS19〜ステップS23が安定構造処
理部15においてそれぞれ処理される。上述した手順に
おいて、ステップS13とステップS15、及びステッ
プS21とステップS23は図6に示したものの逆順に
なっていても良く、またステップS13及びステップS
21は適宜省略することも可能である。
【0041】さらに、本発明の材料設計支援システムで
は結晶構造をグラフィック表示装置に表示してもよく、
これを実施可能とするため、図1に示した構成図を図7
に示す構成図に変更してもよい。図7の構成図は、結晶
構造表示部9が図1の構成図に付加された形になってお
り、この結晶構造表示部9は初期構造処理部21、ポテ
ンシャルエネルギ最小化部23、安定構造処理部25と
接続されている。以下、図7に示した構成図による処理
動作を説明する。
【0042】まず、図7の結晶構造表示部9で行なう処
理を説明する。本発明では結晶構造を複数の基本セルに
よって記述することを特徴としているため、グラフィッ
ク表示装置に表示する際は、複数の基本セルを重ね合わ
せて表示する。そのため結晶構造表示部9では、構造記
述変数(I)〜(V)及び結晶構造計算部3で計算された原
子座標Catom k の入力に対し、kの異なる基本セルを識
別し得るような方法で、各基本セルk及びそれに属する
原子をグラフィック表示装置に表示する。各基本セルk
を識別して表示するための方法としては、例えば、基本
セルkを示すラインと基本セルkに属する原子は同色で
表すこととし、k毎に色を変えて表示すればよい。また
結晶構造表示部9では、例えば、以下のような表示に関
するモードを設けてもよい。
【0043】1)●全ての基本セルk(k=1,…,K)
を表示する。
【0044】○K個の基本セルkのうち、K´(<K)
個のみを表示する。
【0045】ある基本セルkに注目した場合、 2)●基本セルkを示すラインと基本セルkに属する原子
の両者を表示する。
【0046】○基本セルkに属する原子のみを表示し、
基本セルkを示すラインは表示しない。
【0047】3)●周期境界条件に従って基本セルkを並
べた(展開した)形で、複数の基本セルkを表示する。
【0048】○基本セルkの展開を行なわず、基本セル
kを一つだけ表示する。
【0049】例として挙げた上記3つの表示モードで
は、それぞれ●と○のどちらかを選択するものとする。
このような表示モードに関する個々の設定項目は、シス
テム側で予め設定してあってもよいし、ユーザーがその
都度指定できるようになっていてもよい。
【0050】次に、図7の安定構造計算部2における処
理動作を図8に示したフローチャートを用いて説明す
る。図8は、グラフィック表示装置へ結晶構造を表示す
るために図6に示したフローチャートを幾分変更した形
になっており、ステップS31,ステップS35,ステ
ップS37が新たに付加され、図6のステップS17が
ステップS33に変更されている。以下、変更箇所の説
明を行なう。まずステップS31では、ステップS11
で指定された構造記述変数(I)〜(V)及びステップS1
5で計算された原子座標Catom k を結晶構造表示部9に
入力して、初期構造をグラフィック表示装置へ表示す
る。また、ステップS33では、上述した図6のステッ
プS17と同様に、ポテンシャルエネルギの最小化を行
なって{pj 0 }(={ai [k]0,xα [k] (sk 0 })
を求めるとともに、ポテンシャルエネルギの最小化の各
ステップで得られる結晶構造の構造記述変数(I)〜(V)
及び原子座標Catom k を結晶構造表示部9に入力し、安
定構造の計算過程の結晶構造をリアルタイムでグラフィ
ック表示装置へ表示する。また、ステップS35では、
ステップS19で修正された構造記述変数(I)〜(V)を
結晶構造計算部3に入力して原子座標Catom k0を得る。
【0051】
【数17】 次のステップS37では、ステップS19で修正された
構造記述変数(I) 〜(V)及びステップS35で計算した
原子座標Catom k0を結晶構造表示部9に入力して、安定
構造をグラフィック表示装置へ表示する。これらステッ
プS31〜ステップS37は、図7の初期構造処理部2
1においてステップS31が、ポテンシャルエネルギ最
小化部23においてステップS33が、安定構造処理部
23においてステップS35とステップS37が処理さ
れる。
【0052】以上、一般的な場合として結晶の構成原子
をK個のグループに分類した場合の安定構造の計算方法
を説明してきた。このことからも分かるように、本発明
の材料設定支援システムでは、任意の個数の基本セルに
よって結晶構造を記述することができるため、一般に任
意の多元系に対し、その組成比も最適化した安定構造を
求めることが可能である。したがって、例えば、組成式
x y z で与えられる三元系に対しては、元素毎に
3つのグループに分類することにより、組成比x:y:
zを求めることが可能である。
【0053】また、本発明の材料設計支援システムでは
構成原子の分類の仕方も任意であるため、例えば、異な
る元素を同一のグループに分類してもよく、組成式(A
3x y で与えられるような物質に対しては、A原
子とB原子をグループ1、C原子をグループ2に分類す
ることにより、組成比x:yを求めることも可能であ
る。
【0054】さらに、本実施例では、式(13)において原
子間ポテンシャルとしてペアポテンシャル(2体の相互
作用)のみを扱ったが、同一のグループに属する原子に
関しては、3体以上の相互作用を考慮することも可能で
ある。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明の材料設計
支援システムによれば、結晶の安定構造の計算におい
て、構成原子の組成比をも最適化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の材料設計支援システムに係る一実施例
の構成を示すブロック図である。
【図2】従来の計算方法における初期構造と安定構造の
一例を示した図である。
【図3】本発明の材料設計支援システムによる計算方法
における初期構造と安定構造の一例を示した図である。
【図4】本発明において設定される基本セルを示す図で
ある。
【図5】本発明において、結晶の構成原子を2つのグル
ープに分類した場合の結晶構造の一例を示した図であ
る。
【図6】図1に示した安定構造計算部における処理動作
を示したフローチャートである。
【図7】本発明の材料設計支援システムにおいて、グラ
フィック表示装置への結晶構造の表示を行なう場合の一
実施例の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示した安定構造計算部における処理動作
を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1,2 安定構造計算部 3 結晶構造計算部 5 組成比計算部 7 ポテンシャルエネルギ計算部 9 結晶構造表示部 11,21 初期構造処理部 13,23 ポテンシャルエネルギ最小化部 15,25 安定構造処理部
フロントページの続き (56)参考文献 FUJITSU Sファミリー Cr ystruct使用手引書 研究・開発 用(結晶構造設計支援システム),日 本,富士通株式会社,1992年 8月31 日,第2版,p140−142,6.9 結晶 構造の最適化 伊藤雄三ほか,有機機能材料の分子設 計におけるスーパーコンピュータの利用 −非線形光学材料への応用−,日立評 論,日本,日立評論社,1990年 3月25 日,vol.72 no.3,p17−20 ZUBKUS,V.E.et a l.,Computer−simula tion studies of β− quinol calthrate w ith various gases. Molecular interact ions and c,The Jou rnal of Chemical P hysics,米国,American Institute of Phys ics,1992年12月 1日,vol.97 no.11,p8617−8627 SANZ−APARICIO,J.e t al.,Lattice−Ener gy Calculations on Organometallic Co mpounds,Acata Crys tallographica Sect ion B:Structural S cience,Internation al Union of Crysta llography,1988年 6月 1 日,vol.44 no.3,p259−262 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶を構成している原子を、組成比を求
    めたい要素毎に複数のグループに分類し、前記複数の
    ループ毎に基本セルを設定する結晶構造計算部と、 前記 設定された複数の基本セルの構造パラメータを構成
    する格子定数と各々の基本セルに含まれる原子の相対位
    置とを前記複数の基本セル毎に指定することによって結
    晶構造を記述する初期構造処理部と、前記 記述された結晶構造の構造パラメータの関数として
    前記結晶のポテンシャルエネルギを計算するポテンシャ
    ルエネルギ計算と、 前記計算されたポテンシャルエネルギを構造パラメータ
    に関して最小化するポテンシャルエネルギ最小化とを
    備えることを特徴とする材料設計支援システム。
  2. 【請求項2】 前記最小化されたポテンシャルエネルギ
    に基づいて、前記結晶の安定構造の組成比を計算する安
    定構造処理部を更に備えることを特徴とする請求項1に
    記載の材料設計支援システム。
  3. 【請求項3】 結晶を構成している原子を、組成比を求
    めたい要素毎に複数のグループに分類し、前記複数のグ
    ループ毎に基本セルを設定するステップと、 前記設定された複数の基本セルの構造パラメータを構成
    する格子定数と各々の基本セルに含まれる原子の相対位
    置とを前記複数の基本セル毎に指定することによって結
    晶構造を記述するステップと、 前記記述された結晶構造の構造パラメータの関数として
    前記結晶のポテンシャルエネルギを計算するステップ
    と、 前記計算されたポテンシャルエネルギを構造パラメータ
    に関して最小化するステップとを有することを特徴とす
    る材料設計支援方法。
  4. 【請求項4】 前記最小化されたポテンシャルエネルギ
    に基づいて、前記結晶の安定構造の組成比を計算するス
    テップを更に有することを特徴とする請求項3に記載の
    材料設計支援方法。
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