JP3373945B2 - クローラ型作業車輛 - Google Patents

クローラ型作業車輛

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JP3373945B2
JP3373945B2 JP19201194A JP19201194A JP3373945B2 JP 3373945 B2 JP3373945 B2 JP 3373945B2 JP 19201194 A JP19201194 A JP 19201194A JP 19201194 A JP19201194 A JP 19201194A JP 3373945 B2 JP3373945 B2 JP 3373945B2
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充生 松本
一司 深田
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株式会社タカキタ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クローラ式の走行装
置により走行する台車状の車体に、肥料散布機または運
搬荷台等の作業機を、装架して構成するクローラ型作業
車輛において、それの作業機構成部分の車体に対する互
換装脱の作業が、容易に行なえるようにして、多様な農
作業に対応させ得るようにするクローラ型作業車輛に関
する。
【0002】
【従来の技術】クローラ型作業車輛には、例えば、図1
および図2に示しているように、クローラ式の走行装置
1により走行する台車状の車体2に、エンジンEおよび
ミッション部Mを装架するとともに、箱状の荷台3を装
架して構成するクローラ式運搬車Wがあり、また、図3
および図4に示している如く、クローラ式の走行装置1
により走行する車体2に、エンジンEおよびミッション
部Mを装架するとともに、肥料ホッパー4と肥料散布装
置5とを装架して構成する自走式肥料散布機Yがある
が、これらは、通常、専用機として構成してある。
【0003】即ち、図1および図2に示すクローラ式運
搬車Wにあっては、車体フレーム20の左右の両側に、
ゴムクローラ10を駆動輪11と従動輪12と転輪13
・13とにエンドレスにかけまわしてなるクローラ式走
行装置1・1を、それぞれ装架して、そのクローラ式走
行装置1・1により自在に走行する台車状の車体2を構
成し、その車体2の後部側(図1において右端側)に
は、エンジンEを装架するとともに、それの出力軸を前
述のクローラ式走行装置1の駆動輪11に伝導させる伝
導機構を収蔵せるミッション部Mを装架し、かつ、走行
クラッチレバー21を設けた操作盤22およびミッショ
ン部M内の伝導機構を制御する左右のサイドクラッチレ
バー23・23ならびに変速レバー24を装架し、これ
により、クローラ式走行装置1・1を駆動して車体2を
自在に走行させるようにする。そして、この車体2の前
半側の上面に、箱状に形成した荷台3を固定状態に組付
け装架することでクローラ式運搬車Wを構成するように
してある。
【0004】また、図3および図4に示す自走式肥料散
布機Yにあっては、前述のクローラ式運搬車Wの車体2
と同様に構成した台車状の車体2の後端側に、前述のク
ローラ式運搬車Wと同様にエンジンE・ミッション部M
・走行クラッチレバー21・操作盤22・サイドクラッ
チレバー23・23・変速レバー24等を装設してお
き、この車体2の前半側の上面に、肥料ホッパー4と、
撹拌アーム50、アジテーター51、シャッター板5
2、シャッターハンドル53、スピンナーファン54等
よりなる肥料散布装置5を、散布機フレーム55に支持
せしめて、その散布機フレーム55を固定状態に組付け
ることで、自走式肥料散布機Yに構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のクローラ式運搬
車Wまたは自走式肥料散布機Y等のクローラ型作業車輛
は、従前のものにあっては、農業資機材の運搬専用の運
搬車、または、肥料の散布専用の肥料散布機の如く、用
途が単一に限定される専用機として作られている。そし
て、これらは、運搬車を構成するための荷台3や、肥料
ホッパー4・肥料散布装置5等の作業機部が、車体2に
対して簡単には装脱着できない構造となっていること、
および、多様な農作業に対応するための汎用性のある動
力取出機構が車体2に装備されていないことから、多様
の農作業に対応させることができなかった。
【0006】このため、非常に限られた農作業期間にの
み利用されることになって、農家が保有する農業機械の
種類と台数を増加させる結果となり、個々の農業機械の
稼働率が上がらず、農業コストが高くなるという問題が
あった。
【0007】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、クローラ式の走行装置により走
行する台車状の車体に、荷台または肥料散布機等の作業
機を装架して構成するクローラ型作業車輛を、それの作
業が、一人の作業員でも、容易に脱着・交換できるよう
にして、1台のクローラ型作業車輛が多様な農作業に利
用できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、本発明は、上述
の目的を達成するための手段として、クローラ式の走行
装置1・1により走行する台車状の車体2に、後部側に
は、エンジンEおよびそれの出力軸を走行装置1・1に
伝導するミッション部Mならびに操作盤22を装架し、
前部側の上面には、前後に長いレール80・80が左右
に一対に並列するガイドレール8を装架し、そのガイド
レール8上に、下面側に前記レール80・80上を走行
する走行体31を具備する組付枠3a・56をそれぞれ
設けた荷台3および肥料散布機y等の農作業機を、互換
自在に装架するクローラ型作業車輌において、車体2の
前部側の上面に装架せるガイドレール8には、それの後
端側にガイドプレート82を設け、それの前縁側で左右
の中間部位に、農作業機の下面に設けるガイドピンPを
左右のレール80・80の中間の所定位置に向け誘導す
る案内面820・820を、一対に対向させて設け、そ
の案内面820・820の終端部位に、ガイドピンPが
嵌入する係合溝821を設け、農作業機には、それの下
面側に、左右に一対のレール状の枠杆30・30を、車
体2に装架した左右に一対のレール80・80と対応さ
せて設けるとともにその下面側の後端部に支持台38を
設けて、それの左右の中間部位にガイドピンPを下方に
突出させて設け、このガイドピンPが車体2の案内面8
20・820に誘導案内されて係合溝821に嵌入する
ことで、車体2上に装架した農作業機の位置決めが行わ
れるようにしたことを特徴とするクローラ型作業車輛を
提起するものである。
【0009】また、これに併せて、クローラ式の走行装
置1・1により走行自在とした台車状の車体2に、後端
側には、エンジンEおよびそれの出力軸を走行装置1・
1に伝導するミッション部Mならびに操作盤22を装架
し、前端側の上面には、前後に長い左右に一対のレール
80・80よりなるガイドレール8を、作業機組付用の
組付架台となるよう形成して装架し、そのガイドレール
8の後端側に、農作業機の下面側に設けるガイドピンP
を左右のレール80・80の中間の所定位置に誘導する
案内面820・820を、一対に対向させて設けて、そ
の案内面820・820の終端部位にガイドピンPが嵌
入する係合溝821を設け、かつ、車体2には、動力取
出軸7をそれの前端側の接続部71が前記ガイドレール
8の後端側の下方において前方に突出するよう配位して
装設し、農作業機には、それの後端側の下面側に、入力
軸Sを、ガイドピンPが係合溝821に嵌入して位置決
めが行われたときに該入力軸Sの後端の接続部57が動
力取出軸7の接続部71と対向するよう配位して装設し
たことを特徴とするクローラ型作業車輛を提起するもの
である。
【0010】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は従前手段のものと同効の構成部材については、
同一の符号を用いるものとする。
【0011】図5は、本発明を実施せるクローラ型作業
車輛の作業機部を取り外した状態における一部を破断し
た側面図で、同図において、1はクローラ式の走行装
置、2は車体、Eはエンジン、Mはミッション部を示
す。
【0012】クローラ式の走行装置1は、ゴムクローラ
10を駆動輪11と従動輪12と転輪13・13とにエ
ンドレスにかけまわして構成する従来公知のものであ
る。
【0013】車体2は、前記クローラ式の走行装置1・
1を、左右の両側に設けたクローラ型の台車状に形成し
てある通常のもので、それの後端側には、エンジンEと
ミッション部Mとが装架してある。そのエンジンEは前
面側に設けた出力軸60が伝導機構61を介してミッシ
ョン部Mの入力軸62に伝導してある。
【0014】前記エンジンEの出力軸60は、それに多
段に設けた伝導プーリーと伝導ベルト63を介して、中
間伝導軸64に伝導させてある。その中間伝導軸64
は、前記エンジンEの前面側の下方に配して車体2に軸
支してあり、前述の伝導ベルト63と伝導する伝導プー
リー65と同軸で回転する伝導スプロケット66が設け
てある。
【0015】7は、前記中間伝導軸64に平行させて車
体2に設けた動力取出軸で、後端側には、前記伝導スプ
ロケット66と伝導チェン67を介して伝導するスプロ
ケット68が設けてある。
【0016】この動力取出軸7は、それの中間部位が、
車体2に設けた軸受支持部材70に軸支され、前端側に
は爪クラッチを具備する接続部71が設けてある。
【0017】また、前述のミッション部Mは、入力軸6
2から入力される回転動力を減速する減速機69と、そ
の回転動力を、左右の走行装置1・1の各駆動輪11・
11に振り分けて伝導する伝導機構とを具備する通常の
ものであり、その伝導機構に組込まれる左右のサイドク
ラッチを、車体2の後端側の操作盤22に設けたサイド
クラッチレバー23・23の操作により制御し、また、
エンジンEとの伝導を、走行クラッチレバー21の操作
により制御し、さらに前後進の切換レバー25の操作す
ることで、車体2の前進・後進および左右の旋回が自在
に行なわれるようになっている。
【0018】図7は、動力の伝達系統の展開図で、エン
ジンEの出力軸60からミッション部Mを経て左右の走
行装置1・1の駆動輪11・11に至る伝導経路と、エ
ンジンEの出力軸60から中間伝導軸64を経て動力取
出軸7に至る伝導経路を示している。
【0019】8は、車体2の前半側の上面に設けた作業
機組付用のガイドレールで、前後方向に長い左右に一対
のレール80・80と、それらをつなぐつなぎ部材81
とガイドプレート82とにより、はしご状の剛体枠に組
立ててあって、前述の動力取出軸7より幾分高く配位し
て、車体2の前半側の上面に固定装架してある。そし
て、左右に一対のレール80・80は、前後方向視にお
いてアングル状に成形してあって、それの垂直方向の立
上壁801・801には、セットボルト挿通用の透孔8
3・83が、前後方向に所定の距離をおいた位置に形設
してある。また、ガイドプレート82には、それの前縁
側に、荷台3の下面側に設けるガイドピンPを一対のレ
ール80・80の左右の中間の所定位置に誘導する案内
面820・820が切欠き状に設けてあり、それの誘導
方向の終端部位には、ガイドピンPが嵌入する係合溝8
21が形設してある。
【0020】荷台3は箱状に形成した通常のものである
が、それの下面側には組付枠3aとガイドピンPが装設
してある。その組付枠3aは、左右に一対の前後に長い
レール状の枠杆30・30からなり、その枠杆30・3
0は、前述の車体2の上面側に設けたガイドレール8の
左右に一対のレール80・80の間隔巾よりも幾分狭い
間隔巾で左右に並列するように装設してある。そして、
これら枠杆30・30の前端に寄る部位の各外面側に
は、これら枠杆30・30を前記ガイドレール8の左右
のレール80・80の各内側に位置させるようにしたと
きに、そのレール80・80の上面に丁度載架されるよ
うになる走行体31・31が、そり状に形成して装設し
てある。
【0021】このそり状の走行体31・31には、荷台
3を車体2のガイドレール8上に載架して所定の位置を
示させたときに、前記ガイドレール8の一対のレール8
0・80に設けた連結ボルト挿通用の透孔83・83の
うちの、前端側に位置する透孔83と対応する位置に、
挿通するセットボルトと螺合させる固定ナット32…が
それぞれ装設される。
【0022】また、枠杆30・30の後端寄りの外面側
には、前述の所定の位置決めした状態時において、ガイ
ドレール8の一対のレール80・80の後端側に設けた
透孔83と対応する位置に、それに挿通するセットボル
トの締着用の固定ナット33…がそれぞれ設けられる。
【0023】荷台3の下面側に、下方に向けて突出する
ように設けるガイドピンPは、前述の所定の位置決めを
行なわすためのものであり、荷台3の下面側の後端側に
設けた支持台38に下方に突出するように設けてあっ
て、車体2に装設した前記ガイドレール8の後端寄りの
部位に装設せるガイドプレート82の案内面820・8
20に案内されて、それの誘導方向の終端の係合溝82
1に嵌合することで、前述の位置決めが行なわれるよう
にしてある。
【0024】即ち、車体2のガイドレール8に設ける係
合溝821の位置およびそれと後位の透孔83との距離
d1およびその透孔83と前位の透孔83との距離d2
の設定と、荷台3の組付枠3aに設けるガイドピンPの
位置およびそれと後位の固定ナット33との距離d1お
よびその固定ナット33と前位の固定ナット32との距
離d2の設定とが、対応するようにしてあって、荷台3
を車体2のガイドレール8上に載架して、荷台3を車体
2に対し後方にスライドさせることで、荷台3のガイド
ピンPが、車体2のガイドレール8のガイドプレート8
2に設けた係合溝821に嵌合することにより、自動的
に位置決めが行なわれ、その状態から透孔83・83に
セットボルト9を挿通して螺じ込むことで、荷台3の固
定ナット32・33に螺合して組付が得られるようにし
てある。
【0025】荷台3の左右の両側に組付けるドッキング
用のスタンド3b…は、荷台3を、車体2の上面の作業
機組付用の組付台となるガイドレール8に対して装脱す
る際に、荷台3を、それの下面側が地表GLから浮いた
状態となるように支持せしめておいて、車体2を走行移
動させることにより荷台3の車体2に対する移動が行な
われるように用いるスタンドであって、荷台3の両側の
前端側と後端側とにそれぞれ組付けられる。
【0026】各スタンド3b…はそれぞれ別体に形成し
てあり、それの上端側には、横方向に屈曲する連結部3
4が形設してあって、この連結部34を、荷台3の左右
の両側面の前端側と後端側とに装設してある連結筒部3
5…に嵌挿し、ノックピン36を貫通させることで荷台
3に対し組付けられ、そのノックピン36を抜き取るこ
とで、荷台3から取り外せるようになる。また、これら
スタンド3b…には、下端側に支持高さを所望に調節す
るためのアジャスター37が装備せしめてある。
【0027】次に図7は、上述の車体2の上面の前半側
に装脱自在に装架する荷台3の一部破断した側面図、図
8は同上荷台3の一部破断した平面図で、同図におい
て、3aは、荷台3の下面側に設けた組付枠、Pは荷台
3の下面の後端側に下方に向け突設したガイドピン、3
bは荷台3の左右の両側に組付けたドッキング用のスタ
ンドを示す。
【0028】また、図5および図6において寸法cは、
ガイドプレート82の上面と透孔83・83との上下方
向の距離を示し、また寸法eはガイドプレート82の上
面と動力取出軸7との上下方向の距離を示している。
【0029】また、図8および図9における寸法fはガ
イドピンPの基端と固定ナット32・33との上下方向
の距離を示している。また、図5および図6における寸
法gは係合溝821の穴中心と動力取出軸7の前端の接
続部71の爪クラッチの接合面との前後方向の距離を示
している。
【0030】さらに、図5における寸法hは透孔83・
83とガイドレール8のレール80・80の支承面との
上下方向の距離を示し、図8における寸法hは走行体3
1の下面と固定ナット32・33との上下方向の距離を
示している。
【0031】但し、図5・図6・図8および図9におい
て示されたd1・d2・c・f・gの各寸法はそれぞれ
の合符号する記号寸法がすべて同一寸法であるものとす
る。
【0032】次に、車体2に対する荷台3の脱着操作に
ついて説明すると、まず、完全に分離された荷台3およ
び車体2は、図10の側面視図および図11の平面視図
で示す状態にある。
【0033】この状態から図11において二重線の矢印
で示している如く、車体2を、それの左右の中心線が、
荷台3の左右の中心線に合うように前進させていくと、
図12の側面視図および図13の平面視図に示す状態と
なる。この状態は荷台3の左右の走行体31・31が、
車体2の上面に設けたガイドレール8のレール80・8
0の上面に乗り上げ始めていることを示している。
【0034】この状態からさらに、車体2を前進させる
と図14の如く、走行体31・31はガイドレール8の
レール80・80の上面に完全に乗り上がり、そのレー
ル80・80を相対的に摺動移動するようになる。この
とき、荷台3の後端側のガイドピンPを支持する支持台
38が、車体2のガイドレール8の後端部に装設してあ
るガイドプレート82の前縁側の傾斜面82aを摺動移
動して、図14に示す位置を占めるようになる。また、
この支持台38に設けたガイドピンPもガイドプレート
82の案内面820・820に誘導されて、図14に示
す位置を占めるようになる。
【0035】次にこの状態から車体2をさらに前進させ
るとガイドピンPはガイドプレート82の案内面820
・820の誘導で、それの誘導方向の終端の係合溝82
1に図15に示す如く嵌合して、以後の動きをストップ
させ、位置決めが完了する。
【0036】この時点で、車体2の前進を停止させ、荷
台3に組付けてあるスタンド3b…のノックピン36…
を抜き取って、スタンド3b…を4本とも荷台3よりは
ずすと、図16の側面視図および図17の平面視図に示
す如き状態となる。この状態において車体2のガイドレ
ール8のレール80・80に設けてある透孔83・83
に、セットボルト9…を挿通して螺じ込めば、荷台3の
組付枠3aに設けてある固定ナット32…33…に螺合
していき、それの締め込み固定により、クローラ式の走
行装置1・1により走行する台車状の車体2に、運搬機
能を有した荷台3の装着が完了する。
【0037】但し、図18に示す如く、ガイドレール8
の一対のレール80・80の内幅w1が荷台3の組付枠
3aの左右の走行体31・31の外幅w2よりも少し広
いことが前提条件となる。
【0038】次に、以上説明した手順と逆の手順を経
て、車体2を後進させることで荷台3の車体2からの分
離が容易に行なえるようになる。
【0039】次に図19および図20は、上述のクロー
ラ型の台車状の車体2に対して、前述の荷台3と交換し
て装脱し得るよう構成した農作業機たる肥料散布機yの
側面図および平面図を示している。
【0040】肥料散布機yは、肥料ホッパー4に、撹拌
アーム50・アジテーター51・シャッター板52・シ
ャッターハンドル53・スピンナーファン54等により
構成し、それらを散布機フレーム55に組付けるととも
に、その散布機フレーム55には前記スピンナーファン
54に回転動力を伝導する入力軸Sを軸支しておいて、
それの散布機フレーム55を、クローラ式走行装置1・
1により走行する台車状の車体2に装架して、自走式肥
料散布機Yに構成するようにすることについては、従前
の自走式肥料散布機と変わりがないが、それの散布機フ
レーム55に組付けた状態が、前述した図19および図
20にあるように、車体2とは別に独立した形態となる
ように構成してある。
【0041】しかして、この肥料散布機yは、それの肥
料ホッパー4の下面側に装設せる散布機フレーム55に
は、前述の荷台3に設ける組付枠3aと略同形に形成す
る組付枠56が装設してあり、これに、前記荷台3の組
付枠3aに設けた走行体31…と固定ナット32・33
…とガイドピンPと同様に形成した走行体31…および
固定ナット32…33…ならびにガイドピンPが装設し
てある。
【0042】そして、これらは、車体2のガイドレール
8のレール80・80およびそれに設ける透孔83・8
3およびガイドプレート82の案内面820・820な
らびに係合溝821に対して、荷台3の組付枠3aに設
ける前述の走行体31…らと同一の関係位置を占めるよ
うに装設してある。
【0043】また、組付枠56には、それの下面側に入
力軸Sが軸支してあり、それの後端側には、車体2に設
ける動力取出軸7の前端の接続部71の爪クラッチと噛
合う接続部57が形設してある。そして、この接続部5
7が、前述のガイドピンPに対して、所定の位置を占め
るように装設してあって、ガイドピンPが車体2の係合
溝821に嵌合したときに、入力軸Sが動力取出軸7と
接続するようにしてある。
【0044】そして、この肥料散布機yの散布機フレー
ム55には、前述の荷台3の組付枠3aに組付けたドッ
キング用のスタンド3bと同様に形成した4本のスタン
ド3b…が、荷台3と同様に組付けられる。また、荷台
3に設けた部材と同様の構成部材が、同じ符号を付して
いるように組付けられる。
【0045】また、図19および第20におけるd1・
d2・e・f・g・hの各寸法は図8・図9に示された
合符号する表示寸法と同一であり、寸法eは支持台38
の下面と入力軸Sとの上下方向の距離を示し、g寸法は
ガイドピンPと入力軸Sの接続部57の接合面との前後
方向の距離を示している。
【0046】但し、図19および図20において示され
たd1・d2・e・f・g・hの各寸法は図8および図
9の荷台3の合符号する記号寸法とすべて同一寸法であ
るものとし、走行体31・31の左右の外巾が、ガイド
レール8の一対のレール80・80の内巾より少し狭い
ことを前提としている。
【0047】従って、図21の側面視図の如くすでに肥
料散布機yと車体2とが分離されている状態において、
図22の平面視図の如く、肥料散布機左右のの中心線に
車体2の左右の中心線を合わせるべく図中矢印の方向へ
車体2を前進させると、図23の如く肥料散布機y側の
左右の走行体31…は車体2のガイドレール8の左右の
ガイドレール80・80の内側上面部に乗り上げ始め
る。
【0048】次いで、この状態からさらに車体2を前進
させると、走行体31…は完全にガイドレール80・8
0上へ乗り上げ、そのガイドレール80・80上を相対
的に摺動移動し、ガイドピンPもガイドプレート82の
案内面820・820に沿い移動し、同時にガイドピン
Pを支持する支持台38もガイドプレート82に沿い移
動し、図24および図15に示す位置関係となる。
【0049】また、図19および図20に示した肥料散
布機y側のd1・d2・e・f・g・hの各寸法が図5
及び図6に示した同一記号の各寸法に一致させてあるた
め、入力軸S側の接続部57と動力取出軸7の接続部7
1とが完全に噛み合い、また入力軸Sと動力取出軸7と
が同一軸心上に揃うため、エンジンEの動力を確実に肥
料散布機y側に伝達する状態となる。
【0050】この時点で、車体2を停止させ、ノックピ
ン36及びスタンド3b…を肥料散布機yより取り外
し、荷台3の組付装着の場合と同様に図18に示してい
る如くセットボルトを9…を透孔83…に挿通して固定
ナット32・33に締め込み固定することで、自走式肥
料散布機Yに組立てられる。
【0051】また、以上の説明と逆の手順を経て、車体
2を後進させると肥料散布機yが車体2から簡単に分離
される。但し、車体2と荷台3あるいは、肥料散布機y
に代表される作業機との装脱着においては、図5におけ
る車体2側のガイドレール8の上面の地上高jを図8の
荷台3側の摺動枠31の下面の地上高k、あるいは図1
9の肥料散布機y側の走行体31の下面の地上高よりも
少し低くなるようにスタンド3b…のアジャスター37
を調整することが、装脱着を容易とするものである。
【0052】次に図25は、もう一つの実施例を示して
いる。この実施例は、図20における走行体31及びそ
れの補強板のかわりに、前位の固定ナット32の周囲を
回転自在なガイドローラとした例であり、特に車体2に
重量の重い作業機部を装脱着させる場合において、走行
体31とガイドレール8のレール80・80との摩擦抵
抗が少ないため、有効となる。
【0053】また、図26は後位の固定ナット33の周
囲にも回転自在なガイドローラとした走行体31を設け
た例であり、図25の例と同様の効果を有する例であ
る。但し、図25及び図26に示しているd1・d2・
e・f・g・hの各寸法は図19及び図20において説
明した記号寸法と同一であるが、図25及び図26に示
すr寸法は、ガイドローラに形成した走行体31の外周
半径寸法を示している。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるクロ
ーラ型作業車輛は、走行装置1・1をクローラ式とした
クローラ型の台車状の車体2を、それの後端側に、エン
ジンEおよびそれの出力軸を走行装置1・1に伝導する
ミッション部Mを設けて自在に走行するようにし、この
車体2の前部側の上面に、作業機の組付架台となる左右
に一対に対向する前後に長いレール80・80よりなる
ガイドレール8を装設して、ここに、荷台3・肥料散布
機y等の作業機を互換自在に組付け支架するようにする
際、車体2には、それのガイドレール8上に作業機を載
架したときに、その作業機の下面側の後端側に突設して
おくガイドピンPに衝合してそれを所定位置に誘導する
案内面820・820を設け、それの終端側にガイドピ
ンPを嵌入させる係合溝821を設けておいて、載架し
た作業機のガイドピンPが、この案内面820・820
に誘導されて係合溝821に嵌入することで、位置決め
が行われるようにしているのだから、作業機の脱着・交
換の際の作業機の装着が、ガイドレール8の利用により
一人の作業員でも容易に操作できるようになる。
【0055】また、ガイドレール8に装架する作業機
が、それの下面のガイドピンPと、車体2側の案内面8
20・820と係合溝821とにより、所定位置に位置
決めされたときに、作業機の入力軸Sの接続部57が、
車体2の動力取出軸7の接続部71と対向するようにし
ているのだから、作業機をガイドレール8上に装架して
組付けるときに、それの入力軸Sと車体2に設ける動力
取出軸7との接続作業が簡単に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前のクローラ式運搬車の側面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】従前の自走式肥料散布機の側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】本発明によるクローラ型作業車輛の車体の作業
機を取り外した状態の一部破断した側面図である。
【図6】同上の一部破断した平面図である。
【図7】同上の動力の伝導経路の要部の展開図である。
【図8】同上の作業機の一部破断した側面図である。
【図9】同上の作業機の一部破断した平面図である。
【図10】同上の車体と作業機とを組付ける作業手順の
説明図である。
【図11】同上の作業手順の平面視における説明図であ
る。
【図12】同上の組付け途上の状態の側面視における説
明図である。
【図13】同上の同上状態時の平面視における説明図で
ある。
【図14】同上の組付行程の終期の、側面視における説
明図である。
【図15】同上の組付行程の完了時における要部の平面
図である。
【図16】同上の組付行程の完了時における全体の一部
破断した側面図である。
【図17】同上の同上状態時における全体の一部破断し
た平面図である。
【図18】同上の同上状態時からセットボルトを締付け
た状態の要部の平面図である。
【図19】同上の、別の作業機としての肥料散布機の一
部破断した側面図である。
【図20】同上の肥料散布機の一部破断した平面図であ
る。
【図21】同上の車体に肥料散布機を組付ける行程の側
面視における説明図である。
【図22】同上の同上行程時における平面視の説明図で
ある。
【図23】同上の組付行程が進んだ状態時の一部破断し
た側面図である。
【図24】同上の組付行程の完了時における一部破断し
た側面図である。
【図25】同上の肥料散布機の別の実施例の側面図であ
る。
【図26】同上の肥料散布機のさらに別の実施例の側面
図である。
【符号の説明】 Y…自走式肥料散布機、y…肥料散布機、E…エンジ
ン、M…ミッション部、P…ガイドピン、S…入力軸、
GL…地表、W…クローラ式運搬車、1…走行装置、1
0…ゴムクローラ、11…駆動輪、12…従動輪、13
…転輪、2…車体、20…車体フレーム、21…走行ク
ラッチレバー、22…操作盤、23…サイドクラッチレ
バー、24…変速レバー、3…荷台、3a…組付枠、3
b…スタンド、30…枠杆、31…走行体、32・33
…固定ナット、34…連結部、35…連結筒部、36…
ノックピン、37…アジャスター、38…支持台、4…
肥料ホッパー、5…肥料散布装置、50…撹拌アーム、
51…アジテーター、52…シャッター板、53…シャ
ッターハンドル、54…スピンナファン、55…散布機
フレーム、56…組付枠、57…接続部、60…出力
軸、61…伝導機構、62…入力軸、63…伝導ベル
ト、64…中間伝導軸、65…伝導プーリー、66…伝
導スプロケット、67…伝導チェン、68…スプロケッ
ト、69…減速機、7…動力取出軸、70…軸受支持部
材、71…接続部、8…ガイドレール、80…レール、
81…つなぎ部材、801…立上壁、82…ガイドプレ
ート、82a…傾斜面、820…案内面、821…係合
溝、83…透孔、9…セットボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 1/64 A01C 15/00 B60P 3/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クローラ式の走行装置1・1により走行
    する台車状の車体2に、後部側には、エンジンEおよび
    それの出力軸を走行装置1・1に伝導するミッション部
    Mならびに操作盤22を装架し、前部側の上面には、前
    後に長いレール80・80が左右に一対に並列するガイ
    ドレール8を装架し、そのガイドレール8上に、下面側
    に前記レール80・80上を走行する走行体31を具備
    する組付枠3a・56をそれぞれ設けた荷台3および肥
    料散布機y等の農作業機を、互換自在に装架するクロー
    ラ型作業車輌において、車体2の前部側の上面に装架せ
    るガイドレール8には、それの後端側にガイドプレート
    82を設け、それの前縁側で左右の中間部位に、農作業
    機の下面に設けるガイドピンPを左右のレール80・8
    0の中間の所定位置に向け誘導する案内面820・82
    0を、一対に対向させて設け、その案内面820・82
    0の終端部位に、ガイドピンPが嵌入する係合溝821
    を設け、農作業機には、それの下面側に、左右に一対の
    レール状の枠杆30・30を、車体2に装架した左右に
    一対のレール80・80と対応させて設けるとともにそ
    の下面側の後端部に支持台38を設けて、それの左右の
    中間部位にガイドピンPを下方に突出させて設け、この
    ガイドピンPが車体2の案内面820・820に誘導案
    内されて係合溝821に嵌入することで、車体2上に装
    架した農作業機の位置決めが行われるようにしたことを
    特徴とするクローラ型作業車輛。
  2. 【請求項2】 クローラ式の走行装置1・1により走行
    自在とした台車状の車体2に、後端側には、エンジンE
    およびそれの出力軸を走行装置1・1に伝導するミッシ
    ョン部Mならびに操作盤22を装架し、前端側の上面に
    は、前後に長い左右に一対のレール80・80よりなる
    ガイドレール8を、作業機組付用の組付架台となるよう
    形成して装架し、そのガイドレール8の後端側に、農作
    業機の下面側に設けるガイドピンPを左右のレール80
    ・80の中間の所定位置に誘導する案内面820・82
    0を、一対に対向させて設けて、その案内面820・8
    20の終端部位にガイドピンPが嵌入する係合溝821
    を設け、かつ、車体2には、動力取出軸7をそれの前端
    側の接続部71が前記ガイドレール8の後端側の下方に
    おいて前方に突出するよう配位して装設し、農作業機に
    は、それの後端側の下面側に、入力軸Sを、ガイドピン
    Pが係合溝821に嵌入して位置決めが行われたときに
    該入力軸Sの後端の接続部57が動力取出軸7の接続部
    71と対向するよう配位して装設したことを特徴とする
    クローラ型作業車輛。
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