JP3373054B2 - 偏向ヨークの組み立て方法及び偏向ヨーク並びにそれを用いたブラウン管 - Google Patents

偏向ヨークの組み立て方法及び偏向ヨーク並びにそれを用いたブラウン管

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JP3373054B2
JP3373054B2 JP18260994A JP18260994A JP3373054B2 JP 3373054 B2 JP3373054 B2 JP 3373054B2 JP 18260994 A JP18260994 A JP 18260994A JP 18260994 A JP18260994 A JP 18260994A JP 3373054 B2 JP3373054 B2 JP 3373054B2
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裕治 榎本
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラーブラウン管等に
使用される偏向ヨークコイルの特性評価、組立て、特性
による分類技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管(以下、単に「ブラウ
ン管」と称する)用偏向ヨークは、赤色用、緑色用、お
よび青色用の、3本の電子ビームを集束させ、該電子ビ
ームを、水平方向、垂直方向に走査し、ブラウン管内面
に塗付された蛍光体を発光させて、映像を再現させるも
のである。
【0003】このように、映像をブラウン管に映しだす
際に、ブラウン管や偏向ヨークの製造誤差によって、電
子ビームが集束しない現象、いわゆる色ずれ(以下、
「ミスコンバーゼンス」と称する)状態が発生すること
がある。前記製造誤差等によって、偏向ヨーク内部に発
生する3次元磁界分布に、その理想的な分布との誤差が
生じ、前記3本の電子ビームの相対的な軌道が理想軌道
からずれてしまい、ミスコンバーゼンスが発生するので
ある。
【0004】ところで、図2(本図は、分解図である)
のように、偏向ヨークは、水平偏向磁界を発生するため
の水平偏向コイル1と、垂直偏向磁界を発生するための
垂直偏向コイル2と、それらを保持するセパレータ3と
を有して構成され、さらに、偏向能率をあげるためのコ
ア4を備えている。コア4は、鉄等の材料で所定の形状
に形成されている。また、水平偏向コイル1と、垂直偏
向コイル2は、所定の形状をした巻枠に、電線が巻回さ
れて、コイルを形成している。
【0005】ここで、偏向ヨークの組立順序を説明す
る。まず、水平偏向コイル1を上下に組み合わせる。す
なわち、図では、水平偏向コイル1が1つの部品のよう
に示してあるが、実際には、2つのコイルを組合せて水
平偏向コイルを組み立てている、この時の、一方のコイ
ルをハーフコイルと称する。次に、その外側に、セパレ
ータ3を左右から組み付ける。
【0006】さらに、その外側に、垂直偏向コイル2を
左右から組み付ける。最後に、その外側にコア4を、上
下から組み付けると、図4に示すような偏向ヨークが組
み立てられる。なお、左右から組付ける、垂直偏向コイ
ル2の各々も、ハーフコイルとなっている。
【0007】これらの部品のうちでも、水平偏向コイル
1、垂直偏向コイル2は、前述のように、電線を、3次
元形状の巻枠に巻回して製造されるため、本質的に、特
性にばらつきの大きな部品である。もちろん、その他の
部品、例えば、コアの直径や真円度、各部品の組立誤差
によっても、磁界分布は、理想的な分布と異なったもの
となってしまうが、磁界分布に最も影響を与えるのは、
水平偏向コイル1、垂直偏向コイル2の有する特性であ
る。
【0008】従来から提案されている、コイルの有する
特性がミスコンバーゼンスに与える影響を定量評価する
方法として、コイルのインダクタンス量の測定がある
が、実際には、コイル形状は3次元形状を呈しており、
いわゆる巨視的な計測となってしまい、コイルの有する
特性がミスコンバーゼンスに与える影響をおおまかに把
握できるのみである。
【0009】それゆえ、ミスコンバーゼンス特性に与え
る影響を定量評価する方法としては、不十分であるた
め、図2に示す全部品を組立てた後に、実際に、ブラウ
ン管に格子状のテストパターンを映し出して、ミスコン
バーゼンスの評価しているのが実情である。
【0010】なお、このような、コイルがミスコンバー
ゼンス特性に与える影響を定量評価する技術に関するも
のとして、例えば特開昭62−219437号公報等が
挙げられる。
【0011】この公報に開示されている技術は、各部品
を組み立てて偏向ヨークを製造し、該偏向ヨークをブラ
ウン管に装着しない状態で、磁界分布の計測を行ない、
ミスコンバーゼンスを評価する方法、即ち、ブラウン管
を使用しないミスコンバーゼンス評価方法である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、各部品
を組立てた状態で、ブラウン管にテストパターンを映し
出し、ミスコンバーゼンスの評価を行うものや、前記特
開昭62−219437号公報に開示されている磁界計
測方法では、コイルのみによるミスコンバーゼンス特性
が、計測されないため、コイルがミスコンバーゼンス特
性に与える影響を正確に把握することができず、コイル
巻線の高精度化(ミスコンバーゼンス量の低減を図るた
めの、コイル巻線の製造の仕方)のあい路となってい
る。
【0013】また、各種部品の組立状態を調整する生産
工程においては、特性の把握できていないハーフコイル
同士(あるいは、垂直コイルと水平コイル)を組合せ
て、製品の製造を行なうため、ミスコンバーゼンスの様
相も種々異なり、ミスコンバーゼンスを低減するための
調整に、多大の時間を要している。
【0014】そこで、本発明の目的は、コイルのコンバ
ーゼンス特性を評価し、その評価結果を、コイルの製造
工程に反映させることによって、高品質なコイルを製造
する手段を提供することである。
【0015】また、他の目的としては、あるハーフコイ
ルの磁界分布を評価し、偏向ヨークの組み立て後の調整
の困難度が低くなるような、他のハーフコイルを選択し
て、偏向ヨークの組立が行える手段を提供する。
【0016】さらに、他の目的としては、ハーフコイル
での磁界分布を評価し、評価結果にもとづいて、標準の
磁界分布に近づくように、前記ハーフコイルの所定の箇
所に所定の磁性体を張り付けることにより、コンバーゼ
ンスの低減を容易にする手段を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、以下の手段が考えられる。
【0018】すなわち、ハーフコイルに電圧を印加しな
い状態で電子ビームの軌道が理想的に直線となる該軌道
をZ軸(電子ビームの進行方向を正方向)とし、該Z軸
と右手座標系を形成するように、前記ハーフコイルの一
方の末端面内でX、Y軸を想定し、X軸に水平な仮想断
面を仮定し、該仮想断面と電子ビームの軌道の交点が、
取り得るX座標の範囲内に、磁束密度を計測可能な磁束
密度計測手段を2点に配置し、一方の磁束密度計測手段
により計測される磁束密度をBr、他方の磁束密度計測
手段により計測される磁束密度をBlとしたとき、S=
(Br+Bl)/2、なるSをハーフコイルの磁界強
度、E=(Br−Bl)/2、なるEをハーフコイルの
磁界バランスとして、ハーフコイルの磁界強度およびバ
ランスを求める方法である。
【0019】また、この際、前記SおよびEのそれぞれ
の大きさを複数段階に分割し、分割された前記Sおよび
Eの大きさで、分類分けを行い、各分類に対応してマー
クを予め決めておき、実際に求めた前記S、Eが属する
分類に対応するマークを前記ハーフコイルに付加するハ
ーフコイルの磁界特性による分類方法も考えられる。
【0020】そして、あるマークに他のマークを対応付
けておき、前記あるマークが付加されたハーフコイル
と、あるマークに対応付けられた他のマークが付加され
たハーフコイルとを組合せて、偏向コイルを組み立てる
方法も考えられる。
【0021】
【作用】ハーフコイルの磁界分布を定める指標として、
磁界強度Eおよび磁界バランスSを次のように求める。
【0022】まず、ハーフコイルに電圧を印加しない状
態で電子ビームの軌道が理想的に直線となる該軌道をZ
軸(電子ビームの進行方向を正方向)とし、該Z軸と右
手座標系を形成するように、前記ハーフコイルの一方の
末端面内でX、Y軸を想定する。
【0023】そして、X軸に水平な仮想断面を仮定し、
該仮想断面と電子ビームの軌道の交点が、取り得るX座
標の範囲内に、磁束密度を計測可能な磁束密度計測手段
を2個配置し、一方の磁束密度計測手段により計測され
る磁束密度をBr、他方の磁束密度計測手段により計測
される磁束密度をBlとする。
【0024】このとき、S=(Br+Bl)/2、なる
Sをハーフコイルの磁界強度、E=(Br−Bl)/
2、なるEをハーフコイルの磁界バランスとして求め
る。
【0025】そして、SおよびEのそれぞれの大きさを
複数段階に分割し、分割された前記SおよびEの大きさ
で、分類分けを行い、各分類に対応してマークを予め決
めておき、実際に求めた前記S、Eが属する分類に対応
するマークをハーフコイルに付加し、ハーフコイルを分
類する。
【0026】このように、各ハーフコイルには、自身の
有する磁界特性に応じた、マークが付されており、ある
マークに他のマークを対応付けておき、あるマークが付
加されたハーフコイルと、あるマークに対応付けられた
他のマークが付加されたハーフコイルとを組合せて、偏
向コイルを組み立てることにより、高性能な偏向コイル
の製造が可能となる。
【0027】以上の方法によれば、コイルのコンバーゼ
ンス特性に影響を与えるパラメータとして、磁界分布の
強度・バランスを導入し、これらを求めることによっ
て、コンバーゼンス特性の評価を行なうことができる。
【0028】そして、磁界分布の強度・バランスに応じ
て、ハーフコイルを複数の組に分類する。分類され、あ
るクラス(適宜、「組」と表現する場合もある)に属す
るハーフコイルと、当該クラスに対して予め定められて
いる他のクラスに属するハーフコイルとを組み合わせ
て、偏向コイルの組み立てを行うことで、高精度かつ容
易な調整が可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を図面を参照し
て説明する。
【0030】なお、主として水平コイルを例にとり、本
発明にかかる実施例について説明するが、垂直コイルに
ついても、全く同様に説明することが可能であるため、
垂直コイルについての説明は省略している。
【0031】図1は、本発明にかかるコイル特性評価装
置の構成図の一例を示したものである。
【0032】図1中、1は、その磁界特性が測定対象と
なる水平(偏向)コイルである。
【0033】正確に表現すると、完成品である水平コイ
ルそのものでなく、水平コイルを構成するハーフコイル
である。
【0034】5は、測定対象となる水平コイル1を載置
するコイル治具であり、例えば、表面が平面状である非
磁性体部材によって製造される。
【0035】6は、水平コイル1に電流を与えるため
の、コイル電源であり、例えば、所定の電流を供給可能
な蓄電器等によって実現可能である。
【0036】磁気センサ7とガウスメータ8とは一体と
なって、発生した磁界の強度を計測し、強度に対応した
電圧を出力する手段である。磁気センサ7は、例えば、
自身の内部にコイルを備えた構成となっている。そし
て、前記コイルには、磁場中で電流が流れるため、ガウ
スメータ8は、この電流を電圧に変換し、所定の増幅率
で増幅した後、電圧信号を出力する。なお、ガウスメー
タは、通常市販されているものを用いれば良い。
【0037】ガウスメータ8から出力された電圧信号
は、A/D変換器10によって、アナログ・デジタル変
換され、変換されたディジタル信号は、計測評価用コン
ピュータ9に入力される。
【0038】計測評価用コンピュータ9は、例えば、C
PU、ROM、RAM、各種CMOS論理ゲート等を有
して構成される。そして、ROM内に予め内蔵されたプ
ログラムにしたがって、所定の処理を行なう。この所定
の処理については、後に述べるが、主として、ハーフコ
イルの、磁界強度、磁界バランスの測定と、磁界強度、
磁界バランスの値に応じて予め定められた分類クラス
の、いずれのクラスに属するかを判定する処理等が、挙
げられる。
【0039】そして、出力装置11は、計測計測評価用
コンピュータ9が行なった処理内容を表示する。なお、
出力装置11は、例えば、CRT、液晶表示装置、EL
表示装置等の表示装置や、プリンタ等の印字装置によっ
て実現され、出力処理用のプログラムは、前記計測計測
評価用コンピュータ9が備えるROMに、内蔵しておけ
ば良い。
【0040】なお、図示しないが、図1に示すシステム
の起動命令等の各種コマンドや、数値データ等を受け付
けるための入力手段が設けられている。入力手段は、例
えば、キーボードや、ディップスイッチによって実現さ
れる。
【0041】さて、以下に、ハーフコイルの磁界強度、
磁界バランスの測定方法等について、説明していく。な
お、以下に説明する方法を実現するためのプログラム
を、前記計測計測評価用コンピュータ9が備えるROM
に内蔵しておくことによって、図1に示すシステムが構
築されることになる。
【0042】図3は、コイル治具5に水平コイル1を載
置し、磁気センサ7の配置した状態を示した説明図であ
る。
【0043】理解容易化の都合上、水平コイルは、その
輪郭の一部を、点線で示したのみである。
【0044】水平コイル1の中心軸である、いわゆる管
軸を、Z軸12とし、図3に示すように、Z軸12に対
し、X軸13、Y軸14を設定している。すなわち、X
軸13、Y軸14およびZ軸12は、右手系の座標系を
構成している。
【0045】Z軸12に直交する(すなわち、X軸に平
行)、少なくとも一つ以上(図3に示す例では、二つ)
の断面15において、Y軸方向の磁界強度を2点以上
(図3では、各断面において3点)計測するために、磁
気センサ7を配置する。なお、図示しないが、磁気セン
サ7は、ガウスメータ8に接続されている。
【0046】1つの断面において2点以上の位置で、磁
界を計測する場合には、管軸12をはさんで、管軸12
の左右に、1個づつ、磁気センサ7を配置しておく。例
えば、ブラウン管上の右端中央、左端中央の位置を発光
させる時の電子ビーム軌道16の近傍に、1個づつ、磁
気センサ7を配置するのが好ましい。
【0047】なお、ブラウン管上の右端中央の位置を発
光させる時の電子ビーム軌道は、図3では、16−aで
示している軌道であり、また、ブラウン管上の左端中央
の位置を発光させる時の電子ビーム軌道は、図3では、
16−bで示している軌道である。
【0048】さらに、1つの断面において3点の位置
で、磁界を計測する場合には、残りの1つの磁気センサ
を、管軸12上に配置するのが好ましい。
【0049】このように、磁気センサ7を複数配置する
場合には、管軸12に線対称に、配置するのが好まし
い。もちろん、磁界を計測するための計測点を、可能な
かぎり多く設定し、各計測点に磁気センサ7を配置する
ほど、精度のよい磁場特性評価が行なえる。
【0050】さて、各磁気センサ7によって計測した磁
束密度を用いて、ブラウン管のコンバーゼンス特性に影
響をおよぼすパラメータである、磁界強度・磁界バラン
スなる物理量を求める方法を説明する。
【0051】まず、第1に、1つの断面における2点の
位置で、磁束密度を計測し、磁界強度・磁界バランスを
求める場合について述べる。
【0052】なお、以下、主として磁束密度(B)を用
いた処理方法について説明するが、透磁率(μ)が一定
であれば、磁束密度(B)と磁界(H)は、一意に対応
(B=μH)するため、以下の説明中において、磁束密
度の値の替わりに、磁界の値を用いても良い。
【0053】(1)1断面で2点計測する場合。
【0054】磁束密度の値Bを用いて、強度S、バラン
スEを次式のように定義する。
【0055】
【数1】
【0056】
【数2】
【0057】ここで、Brは、右側(X軸の正側)の磁気
センサから求まる磁束密度の値、Blは、左側(X軸の負
側)の磁気センサから求まる磁束密度の値である。
【0058】なお、上記演算は、計測評価用コンピュー
タ9が、A/D変換器10から受け取った、デジタル信
号を使用して、演算処理する構成にしておけばよい。な
お、演算結果を、出力装置11に出力する処理も行なう
ようにしておく。
【0059】次に、第2に、1つの断面における3点以
上の位置で、磁束密度を計測し、磁界強度・磁界バラン
スを求める場合について述べる。
【0060】(2)1断面で3点以上計測する場合。
【0061】まず、以下に示すように、磁束密度を表現
する、2次式を仮定する。
【0062】
【数3】
【0063】ここで、係数B2、B1、B0を定める必要があ
る。このため、各計測点即ち、配置した磁気センサ7の
位置を示すX座標と磁気センサ7から求まる磁束密度の
組、(X,B(X))について、最小2乗法を用いて、2
次の回帰曲線を求める。
【0064】ここで、一例として、4点で計測した場合
を例にとり説明する。5点以上の場合は、同様な考え方
で、2次の回帰曲線を求めることができる。
【0065】今、各計測点での、X座標と磁気センサ7
から求まる磁束密度の組を(Xi,B(Xi))(i=1、
2、3、4)とする。それぞれの磁束密度の値と、それ
ぞれのX座標を数3の右辺に代入したとき値との差Di
(i=1、2、3、4)は、以下のようになる。
【0066】Di=B(Xi)−(B2・Xi2+B1・Xi+B0
(i=1、2、3、4) したがって、これらの2乗和Aは、以下のようになる。
【0067】A=D1 2+D2 2+D3 2+D4 2 この2乗和Aを最小にする条件は、AをB2、B1、B0で偏
微分した値が0になればよい。
【0068】したがって、次式が成立すれば良い。
【0069】(δA/δBj)=0 (δは、偏微分をあ
らわす。j=0、1、2) したがって、上3式(j=0、1、2の3式)を3元1次
連立方程式として解き、係数B2、B1、B0を定めることに
よって、2次の回帰曲線を求めることができる。
【0070】ただし、3点計測の場合は、3元1次連立
方程式を解くことによって、係数B2、B1、B0を定めるこ
とができる。すなわち、3点における、磁気センサ7の
X座標と磁気センサ7から求まる磁束密度の組、(X,
B(X))を、数3に代入して、係数B2、B1、B0について
3元1次連立方程式を組み立てる。そして、この3元1
次連立方程式を解くことにより、係数B2、B1、B0が求ま
り、これらの値を、数3に代入して、磁束密度を表現す
る2次式が求まる。
【0071】この係数B2、B1、B0を用いて、強度Sを次
式のように定義する。
【0072】
【数4】
【0073】また、バランスEを次式のように定義す
る。
【0074】
【数5】
【0075】ここで、Xrは、ブラウン管上の右端中央の
位置を発光させる時の電子ビーム軌道(図3の16−
a)上の、磁気センサのX座標、Xlは、ブラウン管上の
左端中央の位置を発光させる時の電子ビーム軌道(図3
の16−b)上の、磁気センサのX座標である。
【0076】また、B(Xr)は、数3に「Xr」を代入した
値(座標Xrにおける磁束密度の値)、B(Xl)は、数3に
「Xl」を代入した値(座標Xlにおける磁束密度の値)で
ある。
【0077】なお、以上のように、数3の係数を決定
し、強度S、バランスEを求める処理は、計測評価用コ
ンピュータ9が、A/D変換器10から受け取った、デ
ジタル信号を使用して、行なう構成にしておけばよい。
なお、演算結果を、出力装置11に出力する処理も行な
うようにしておく。
【0078】ところで、コンバーゼンス特性には、ピン
バレル、コマ収差、クロス、アンバランス、弓と称され
る各種の項目がある。
【0079】図5に示すように、「ピンバレル」とは、
ブラウン管上の右端中央、または、左端中央の位置にお
いて、白色の縦線を表示させる場合に、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3本の線の位置が、一致せず、緑(G)
の線を中心として残りの2線が左右にずれる現象をい
う。
【0080】また、「コマ収差」とは、ブラウン管上の
右端中央、または、左端中央の位置において、白色の縦
線を表示させる場合に、緑(G)の線の位置が、赤(R)
および青(B)の線の位置から、左右にずれてしまう現象
である。
【0081】また、「クロス」とは、ブラウン管上の中
央の位置で、白色の横線を表示させる場合に、赤(R)、
青(B)の線が、図5に示すように、交差するように上下
にずれてしまう現象である。
【0082】さらに、「アンバランス」とは、ブラウン
管上の右端中央、または、左端中央の位置において、白
色の縦線を表示させる場合に、赤(R)、緑(G)、青(B)
の3本の線の位置が、順次にずれてしまう現象である。
さらにまた、「弓」とは、ブラウン管上の中央の位置に
おいて、白色の横線を表示させる場合に、赤(R)、青
(B)の線が、図5に示すように、弓状に、上下にずれる
現象である。
【0083】以下、コンバーゼンス特性の代表例とし
て、ピンバレルを例にとり、本発明の適用について説明
するが、他の項目についても、同様に本発明を適用する
ことができる。
【0084】ピンバレルは、磁界の強度分布が、理想の
分布と異なる場合に発生する。したがって、ピンバレル
が生じる程度を示す指標Pは、前記強度Sを用いて、次
式のように定義することにする。
【0085】
【数6】
【0086】ここで、Smは、実際に計測したハーフコイ
ルの強度であり、Soは、基準ハーフコイルの強度であ
り、この値は、予め定められている。
【0087】ここで、基準ハーフコイルとは、理想的な
磁界分布を与えるハーフコイルのことであり、基準ハー
フコイル同士を組み合わせることで、最良のピンバレル
特性が得られることになる。なお、この基準ハーフコイ
ルは、理想的な磁界分布を与えるハーフコイルであるの
で、基準ハーフコイルの強度、バランスの値は、予め求
まる値である。また、基準ハーフコイル同士の組み合わ
せでの指標Pの値も、予め求めておく。
【0088】実際に計測対象となるハーフコイルと、基
準ハーフコイルとを組み合わせた場合に対する指標Pm
を、基準ハーフコイル同士の組み合わせでの指標P0と比
較することによって、ピンバレル特性を評価することが
できる。
【0089】つまり、前記Pmの値が、前記P0の値に近い
場合には、計測対象であるハーフコイルのピンバレル特
性は良好であると判定される。
【0090】なお、このように求めたPの値と、実際に
映像として現れる、ピンバレル量との間には線形性があ
ることが分かっている。したがって、Pの値から、ピン
バレル量を予測することが可能である。ピンバレル量の
予測値Ppは、次の1次式で求められる。
【0091】
【数7】
【0092】ここで、「n」は、磁束密度を計測する断面
の数(図3の例では、「2」)、「Pi」は、断面i(i=1
〜n)におけるPの値、「ai」は、Pi(i=1〜n)に対す
る1次係数、「b」は、定数である。
【0093】ここで、前記「ai」、「b」を、予め求め
ておく必要があるため、その方法について説明する。
【0094】サンプルとして「j個」のハーフコイルの
各々についての、磁束密度を計測し、前述の式6を用い
て、Pmを求める。
【0095】また、「j個」のハーフコイルの各々につ
いて、基準ハーフコイルと組み合わせて、偏向コイルを
組み立て、ブラウン管に装着し、画面表示して、実際の
画面におけるピンバレル量Prを計測しておく。
【0096】ここで、Prは、ブラウン管上の右端中央、
および、左端中央の位置において、白色の縦線を表示さ
せる場合、赤(R)の線と青(B)の線の、水平方向の
距離を、右端中央、および、左端中央で計測して、その
両者を平均した値としておく。
【0097】このピンバレル量の計測は、人間の作業、
主として計測治具を使った目視による測定、または、既
存のミスコンバーゼンス計測器を用いた機械計測により
求めておく。
【0098】例えば、2つの断面において計測を行なっ
た場合、ここまでの段階で、j個のコイルについて得ら
れるデータは、以下に示す表1のようになる。
【0099】表中の、Prの欄には、各ハーフコイルにつ
いて実際に計測したピンバレル量を示し、Pm1、Pm2の欄
には、それぞれ、断面1、2において、各ハーフコイル
について計測した、磁束密度の値を用いて求めたピンバ
レルの指標を示している。
【0100】
【表1】
【0101】ここで、Prを目的変量、Pm1、Pm2を説明変
量とし、数7を重回帰式として、通常行なわれる統計処
理である重回帰分析を行い、ai、bを求めればよい。こ
のように、予めai、bを求めておき、数6を用いてピン
バレルの指標Piを求め、さらに、数7を用いることによ
って、実際の画面上に発生するピンバレル量を予測する
ことが可能になる。
【0102】このピンバレル量予測の例として、以下に
示す結果が得られた。すなわち、15インチディスプレ
イ用偏向ヨークの水平コイルを構成するハーフコイル1
0個について、1つの断面の磁束密度を、6点で計測し
て前記予測を行なった場合には、PpとPiとの1次相関係
数は「0.951」となった。これより、予測誤差は「0.044
(mm)」となり、極めて精度良く、ピンバレル量の予測
が行なえた。
【0103】なお、前記ai、bを予め求めておき、計測
評価用コンピュータ9が備えるROMに内蔵しておき、
上述のように、数6を用いてピンバレルの指標Piを求
め、さらに、数7を用いることによって、実際の画面上
に発生するピンバレル量を予測する処理を行なうように
プログラムを内蔵しておけば良い。さらに、出力処理を
行なうプログラムを内蔵しておき、予測したピンバレル
量を出力装置11に出力する構成にしておくことも好ま
しい。
【0104】次に、強度・バランスの値を利用した、ハ
ーフコイルの分類(クラス分け)、クラス分けされたハ
ーフコイル同士の組み合わせ方法について説明する。
【0105】ハーフコイルを、強度、バランスによって
分類することを考える。
【0106】以下に示す表2は、分類の様子を示す表で
ある。
【0107】
【表2】
【0108】例えば、表1では、強度・バランスのそれ
ぞれを「+」、「0」、「−」の3段階として、合計9
個のクラスに分類している。
【0109】ここで、強度(S)「0」は、Sの値が、
0を中心とする、第1の所定の値の幅に、属しているハ
ーフコイルを含むクラスである。
【0110】バランス(E)「0」は、Eの値が、0を
中心とする、第2の所定の値の幅に、属しているハーフ
コイルを含むクラスである。
【0111】また、強度(S)「+」は、Sの値が、0
を中心とする前記第1の所定の値の幅より、大きな値を
とるハーフコイルを含むクラスである。
【0112】バランス(E)「+」は、Eの値が、0を
中心とする前記第2の所定の値の幅より、大きな値をと
るハーフコイルを含むクラスである。
【0113】また、強度(S)「−」は、Sの値が、0
を中心とする前記第1の所定の値の幅より、小さな値を
とるハーフコイルを含むクラスである。
【0114】バランス(E)「−」は、Eの値が、0を
中心とする前記第2の所定の値の幅より、小さな値をと
るハーフコイルを含むクラスである。
【0115】1つのハーフコイルについて、強度Sとバ
ランスEを求めるので、あるハーフコイルは、合計9個
のクラスのいずれかに属するように分離される。
【0116】なお、前記計測評価用コンピュータ9が、
強度SとバランスEを用い、前記クラス分けの規則を参
照して、あるハーフコイルが属するクラスを求め、出力
装置11に分類結果を表示する処理を行なうようなプロ
グラムをROMに内蔵しておけばよい。
【0117】さて、表2の、行の覧および列の覧に、9
種類の分類クラスを並べてあり、9行9列のマトリクス
を構成している。
【0118】また、「上コイル」とは、水平コイルの上
側のハーフコイルを意味し、「下コイル」とは、水平コ
イルの下側のハーフコイルを意味し、上コイルと下コイ
ルとを組み合わせて、1つの水平コイルを完成させる。
【0119】表中の数字は、あるクラスに属するハーフ
コイル(上コイル)と、あるクラスに属するハーフコイ
ル(下コイル)とを組み合わせたときの、特性の良い水
平コイルを完成するための作業の困難性を示す性能であ
る作業指数を示している。この指数が大きいほど、特性
の良い水平コイルを完成させる作業が難しいことを意味
する。このような表は、予め実験等により求められたデ
ータを参照して、定められているものとする。作業と
は、例えば、ミスコンバーゼンスの補正や調整作業が考
えられる。
【0120】例えば、1行9列の升目は、強度「+」、
バランス「+」であるハーフコイルと、強度「−」、バ
ランス「−」のハーフコイルの組み合わせに相当し、こ
の組合せにより水平コイルを完成する場合の作業指数は
「6」であることを意味する。
【0121】したがって、水平コイルの組立作業を行な
うものは、予め、ハーフコイルのクラス分けに対応する
マークを、ハーフコイルに付してあれば、表2に示すよ
うなテーブルを参照して、水平コイルの完成作業が困難
でない、ハーフコイルを選択し、作業を行なうことがで
きる。このようなマークと、テーブルを参照しながら、
作業を行なうことにより、性能の良い水平コイルを、短
時間で製造することが可能となる。
【0122】なお、マークは、ハーフコイル自体への刻
印や、ハーフコイルへのステッカーの付着等、分類クラ
スが分かるものであれば、いかなるものであってもよ
い。マーキングは、例えば、ハーフコイルの画面側の面
に行ない、表示態様としては、例えば、強度S「+」、
バランスE「+」のハーフコイルの場合は、「++」と
表示しておけばよい。マーキングについては、他の箇所
に行なっても良く、また、他の表示態様でもよい。
【0123】なお、前記計測評価用コンピュータ9が、
あるハーフコイルの分類処理を行なった後、当該分類ク
ラスを、出力装置に出力するほか、表2に示すようなテ
ーブルを格納しておき、これを参照して、作業が容易に
なる組合せとなるハーフコイルの分類クラスを、出力装
置を介して、提示する処理を行なうように、ROM内
に、プログラムやテーブルを構成するデータを格納して
おけば良い。
【0124】なお、実際の水平コイル製造作業において
は、該当する分類クラスを判定したハーフコイルには、
分類クラスを示すマーク等を付加しておき、各分類クラ
スごとに、固有の収納体に、区分けして、ハーフコイル
を収納しておくことによって、組み合わせ作業の一層の
効率化が図れる。
【0125】なお、複数断面で磁束密度を測定した場合
には、全ての断面において、強度、バランスを参照し
て、各断面におけるクラスを選び、さらに、選ばれたク
ラスにおいて、作業指数の最も大きなクラスを、そのハ
ーフコイルのクラスとすることが考えられる。
【0126】また、各断面におけるクラスを選び、断面
に対して予め与えている優先順位にしたがって、当該ハ
ーフコイルに対するクラスとすること等が考えられる。
【0127】次に、磁界分布の修正(調整)方法につい
て説明する。
【0128】かかる修正は、ハーフコイルの強度・バラ
ンスを求めた段階で、ハーフコイルに対して行なうのが
好ましい。修正方法としては、ハーフコイルにシート状
の磁性体を貼り付けることが考えられる。また、シート
状の磁性体の替わりに、粒子状の磁性体を混ぜた接着剤
を用いることも可能である。
【0129】磁界分布の修正作業は、理想の磁界分布を
呈する、基準ハーフコイルの磁界分布に近づけるように
行なう。例えば、基準ハーフコイルのバランスE0より、
バランスEmが大きいコイルでは、右側(ブラウン管面方
向から向かって)の磁束密度が、左側より強いので、ハ
ーフコイルの右側に磁性体を貼り付けて、磁界強度を弱
めて、バランスの値を、E0に近づけるように、磁界分布
の修正作業を行なえば良い。
【0130】なお、前述の、強度・バランスによっても
とめた、各分類クラスに対する磁界分布の修正方法は、
実験等によって、予め定めておくのが好ましい。
【0131】予め定めた、磁性体を貼り付け位置や、貼
り付ける磁性体の量等の修正方法にしたがって、修正作
業を行なうことによって、修正作業後のハーフコイル
の、強度やバランスのばらつきを小さくすることができ
るとともに、修正作業を容易にし、作業効率の大幅な向
上を図ることができる。
【0132】ところで、偏向ヨークコイルには、上下ま
たは左右に分割されることなく(すなわち、ハーフコイ
ルが存在しない)、一体でボビンに、電線を巻き付けて
構成したコイルである、いわゆる一体型コイルも存在す
る。この一体型コイルについても、同様に、磁束密度を
計測し、強度・バランスを求めることができる。
【0133】ただし、一体型であるため、ハーフコイル
同士の組み合わせという概念はない。したがって、コン
バーゼンス特性の指標Pの式は、異なったものとなる。
例えば、ピンバレル特性の評価指標Pは、磁束密度を測
定して求めた、強度Smを用いて次式のように定義する。
【0134】
【数8】
【0135】また、前述のピンバレル量の予測も同様に
行なえる。
【0136】さらに、強度Sの値に対応して、磁界分布
の修正方法を、予め定めておき、定められた修正作業を
行なうことによって、作業効率の向上が図れるのは、ハ
ーフコイルの組立の場合と同様であることは言うまでも
ない。
【0137】以上のように本発明によれば、コイルのコ
ンバーゼンス特性に影響を与えるパラメータとして、磁
界分布の強度・バランスを導入し、これらを求めること
によって、コンバーゼンス特性の評価を行なうことがで
きる。
【0138】そして、磁界分布の強度・バランスに応じ
て、ハーフコイルを複数の組に分類する。分類され、あ
るクラスに属するハーフコイルと、当該クラスに対して
予め定められている他のクラスに属するハーフコイルと
を組み合わせて、偏向コイルの組み立てを行うことで、
高性能な偏向コイルの製造が可能となる。
【0139】もちろん、ハーフコイルが属する分類され
たクラスを把握することによって、他のハーフコイルと
組み合わせて偏向コイルの製造を行なう前に、当該ハー
フコイルに磁性体を装着(磁性体の装着方法は、分類さ
れたクラスごとに予め定めておく)し、磁界分布の修正
を行なっておくことにより、一層高性能な偏向コイルの
製造が可能となる。
【0140】
【発明の効果】偏向ヨークハーフコイルの特性評価を容
易に行え、該特性に基づいた分類を行い、分類されたハ
ーフコイルを組み合わせて、品質の高いコイルを、少な
い作業工数で製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコイル特性評価装置の構成図で
ある。
【図2】本発明における評価対象となる偏向ヨークの分
解状態での構成図である。
【図3】コイルに対するセンサの配置図である。
【図4】本発明における評価対象となる偏向ヨークの組
立状態での構成図である。
【図5】ピンバレルの説明図である。
【符号の説明】
1…水平偏向コイル、2…垂直偏向コイル、3…セパレ
ータ、4…コア、5…コイル治具、6…コイル電源、7
…磁気センサ、8…ガウスメータ、9…計測評価用コン
ピュータ、10…A/D変換器、11…出力装置、12
…Z軸、13…X軸、14…Y軸、15…断面、16…
電子ビーム軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 種田 幸記 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (72)発明者 榎本 裕治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所 生産技術研究所 内 (72)発明者 吉田 真也 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社 日立製作所 電子デバイス事業部内 (56)参考文献 特開 昭56−2782(JP,A) 特開 昭54−29917(JP,A) 特開 昭62−219437(JP,A) 特開 昭56−126230(JP,A) 特開 昭54−40511(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/236 H01J 9/42 H01J 29/76

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つのハーフコイルを組合わせて構成した
    水平偏向コイルと、2つのハーフコイルを組合わせて構
    成した垂直偏向コイルとを備えた偏向ヨークの組立て方
    法であって、 前記水平偏向コイルを構成するハーフコイルと前記垂直
    偏向コイルを構成するハーフコイルとについて複数の磁
    気特性を測定し、該測定したそれぞれのハーフコイルの
    複数の磁気特性に応じてそれぞれのハーフコイルを分類
    し、該分類したハーフコイルを分類に応じて組合わせる
    ことにより前記垂直偏向コイルと水平偏向コイルとを組
    立て、該組み立てた垂直偏向コイルと水平偏向コイルと
    を組合わせて偏向ヨークを構成することを特徴とする偏
    向ヨークの組立て方法。
  2. 【請求項2】前記ハーフコイルを分類する複数の磁気特
    性は、磁界強度および磁界バランスであることを特徴と
    する請求項1記載の偏向ヨークの組立て方法。
  3. 【請求項3】前記ハーフコイルの分類に応じた組合わせ
    を、ブラウン管のコンバーゼンス特性に影響を与える因
    子で評価して決めることを特徴とする請求項1記載の偏
    向ヨークの組立て方法。
  4. 【請求項4】1対のハーフコイルを組合わせて構成され
    た水平偏向コイルと、1対のハーフコイルを組合わせて
    構成された垂直偏向コイルとを備えた偏向ヨークであっ
    て、前記水平偏向コイルを構成するそれぞれのハーフコ
    イルと前記垂直偏向コイルを構成するそれぞれのハーフ
    コイルとは複数の磁気特性に応じて分類されており、前
    記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとはそれぞれ分
    類された磁気特性に応じて組み合わされた1対のハーフ
    コイルを備えて構成されていることを特徴とする偏向ヨ
    ーク。
  5. 【請求項5】前記ハーフコイルを分類する複数の磁気特
    性は、磁界強度および磁界バランスであることを特徴と
    する請求項4記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】前記1対のハーフコイルは、ブラウン管の
    コンバーゼンス特性に影響を与える因子で評価した磁気
    特性に応じて組み合わされていることを特徴とする請求
    項4記載の偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】1対のハーフコイルを組合わせて構成した
    水平偏向コイルと、1対のハーフコイルを組合わせて構
    成した垂直偏向コイルとを有する偏向ヨークを備えたブ
    ラウン管であって、 前記偏向ヨークの水平偏向コイルと垂直偏向コイルとを
    構成するそれぞれ1対のハーフコイルは、該1対を形成
    するそれぞれのハーフコイルの持つ複数の磁気特性によ
    る分類に応じて組み合わせられていることを特徴とする
    ブラウン管。
  8. 【請求項8】前記偏向ヨークは、磁界強度と磁界バラン
    スで分類されたハーフコイルを組合わせた水平偏向コイ
    ルと垂直偏向コイルとで構成されていることを特徴とす
    る請求項7記載のブラウン管。
  9. 【請求項9】前記偏向ヨークの水平偏向コイルと垂直偏
    向コイルとを構成するそれぞれ1対のハーフコイルは、
    ブラウン管のコンバーゼンス特性に影響を与える因子で
    評価した磁気特性に応じて組み合わされていることを特
    徴とする請求項7記載のブラウン管。
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