JP3369332B2 - Processing method of cellulosic fiber cloth - Google Patents

Processing method of cellulosic fiber cloth

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JP3369332B2
JP3369332B2 JP26719194A JP26719194A JP3369332B2 JP 3369332 B2 JP3369332 B2 JP 3369332B2 JP 26719194 A JP26719194 A JP 26719194A JP 26719194 A JP26719194 A JP 26719194A JP 3369332 B2 JP3369332 B2 JP 3369332B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は,セルロース系繊維を含
有する布帛またはその縫製品にイージーケア性,パーマ
ネントプレス性,防縮性を付与する加工方法に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】セルロース系繊維布帛にホルムアルデヒ
ドガスを用いて気相加工を施し,ホルムアルデヒドを繊
維のセルロース分子間に架橋することにより,セルロー
ス系繊維布帛にイージーケア性(ウォッシュ・アンド・
ウェアー性)を付与することは従来から公知であり,広
く一般に行われている。しかしながら,この方法によっ
て布帛に十分なイージーケア性能,パーマネントプレス
性能,防縮性能を付与しようとすると,セルロース系繊
維の強力低下が大きくなりすぎるという問題点がある。 【0003】また,末端に熱解離型ブロックイソシアネ
ート基を有し,主鎖にアルキレンオキサイド基を有する
水溶性ウレタンプレポリマーをセルロース系繊維を含む
布帛に付与した後,上記熱解離型ブロックイソシアネー
ト基の熱解離温度以上の温度で熱処理して水溶性ウレタ
ンプレポリマーを重合させた後,ホルムアルデヒドによ
る気相加工を施すことにより,強力低下を防止しつつイ
ージーケア性能を付与しようとする方法もあるが,この
場合,強力は保持されても,イージーケア性能がどうし
ても満足すべきものとはいい難いものであった。この傾
向は,布帛の目付が200g/m2 以下で,しかもセル
ロース系繊維の混用率が50%以上になると特に顕著に
現れてくる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,セルロース系繊維を含有
する布帛の強力低下を極力抑えつつ,優れたイージーケ
ア性能,パーマネントプレス性能,防縮性能を付与する
加工方法を得ることを第1の目的とするものである。ま
た,本発明は,セルロース系繊維を含有する布帛の縫製
品に,その強力低下を極力抑えつつ,優れた形態保持
性,パッカリング性,プリーツ保持性を付与する加工方
法を得ることを第2の目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,セルロース系繊維を含有する布帛に,末
端に熱解離型ブロックイソシアネート基を有し,主鎖に
アルキレンオキサイド基を有する水溶性ウレタンプレポ
リマーおよびホルムアルデヒドと反応し得る遊離窒素基
を有する化合物を付与した後,上記熱解離型ブロックイ
ソシアネート基の熱解離温度以上の温度で熱処理して水
溶性ポリウレタンプレポリマーを重合させ,次に,必要
に応じて縫製品を形成し,続いて,布帛の水分率を1〜
50%に均一に調節し,しかる後に布帛にホルムアルデ
ヒドガスを吸着し,熱処理して架橋せしめるホルムアル
デヒドによる気相加工を施すことを特徴とするセルロー
ス系繊維布帛の加工方法を要旨とするものである。以
下,本発明について詳細に説明する。 【0006】本発明でいうセルロース系繊維を含有する
布帛とは,木綿,麻,レーヨンなどの通常のセルロース
よりなる繊維の1種または2種以上の混用からなる織
物,編物,不織布,またはこれらの繊維とポリエステ
ル,ポリアミド,ポリアクリロニトリル等の合成繊維と
の混用(混紡,混繊,交織,交編等)からなる織物,編
物を意味するものである。勿論,セルロース系繊維10
0%よりなる布帛であってもよい。本発明では,上述の
いかなる布帛にも効果があるが,特に目付200g/m
2以下,セルロース系繊維の混用率が50%以上の布帛
に対して本発明の効果は顕著に現れる。 【0007】本発明方法では,まず,上記の布帛に末端
に熱解離型ブロックイソシアネート基を有し,主鎖にア
ルキレンオキサイド基を有する水溶性ウレタンプレポリ
マーおよびホルムアルデヒドと反応し得る遊離窒素基を
有する化合物を付与する。ここで末端に熱解離型ブロッ
クイソシアネート基を有し,主鎖にアルキレンオキサイ
ド基を有する水溶性ウレタンプレポリマーとして,その
分子量が1000〜100000のものを用いるとよ
い。 【0008】水溶性ウレタンプレポリマーを構成する熱
解離型のブロックイソシアネート基は,遊離イソシアネ
ートが重亜硫酸ソーダ,フェノール,活性メチレン化合
物,低級アルコール,ラクタム等によりブロックされて
おり,100〜180℃に加熱することによりブロッキ
ング剤が解離し,イソシアネート基が再生し,引き続い
てイソシアネート基が反応し,高分子化する。アルキレ
ンオキサイドは,ポリエチレンオキサイドやポリプロピ
レンオキサイド等よりなり,プレポリマーに水溶性を与
えるとともに,セルロース系繊維に対する浸透性を与え
る。 【0009】また,ホルムアルデヒドと反応し得る遊離
窒素基を有する化合物としては,尿素,ジシアンジアミ
ドの如きアミド基を有する化合物,エチレン尿素,プロ
ピレン尿素,2−ピロリドン,2−オキソオキサリジ
ン,ピロール,イミダゾール,1−メチルイミダゾー
ル,1,2,4−トリアゾール,インドール等の含窒素
複素環化合物等を挙げることができる。 【0010】上記の樹脂を布帛に付与するには,ウレタ
ンプレポリマーおよびアミノ基を有する化合物を水に溶
解し,必要に応じて触媒,柔軟剤を混合した水溶液を通
常の方法で布帛に含浸し,乾燥させる。実用的には,パ
ッダー,コーター等で付着量をコントロールして付与す
ることが好ましい。 【0011】樹脂付与後,本発明では,上記熱解離型ブ
ロックイソシアネート基の熱解離温度以上の温度で熱処
理して,水溶性ポリウレタンプレポリマーを重合させ
る。重合反応における熱処理温度は,100〜180℃
が望ましいが,さらに好ましくは130〜150℃がよ
い。反応温度が130℃未満になると,ブロック剤の解
離が起こらず,重合が不十分になるので好ましくない。
また,180℃を超えると,重合は十分であるが,布帛
が黄変し,白度低下が起きるので好ましくない。 【0012】この後,必要に応じて縫製品を形成する。
縫製は,通常の方法で行えばよい。 【0013】本発明では,ここで布帛の水分率を1〜5
0%に均一に調節する。このとき,布帛の水分率は1〜
50%で,かつ水分が生地に均一に分布していなければ
ならない。生地の水分率が1%未満であると,次工程で
用いるホルムアルデヒドガスが生地に十分吸着しなくな
り,逆に50%を超えると,酸触媒によって生地が脆化
してしまうおそれが出てくるので,注意を要する。ま
た,生地に水分が均一に分布していないと,ホルムアル
デヒドガスが均一に吸着しなくなるので,この点にも注
意を要する。水分率を均一に調節するには,いかなる手
段を用いてもよいが,通常は,恒温恒湿室に布帛や縫製
品を24時間以上放置する方法を用いるとよい。 【0014】水分率を調節した後,本発明では,布帛に
ホルムアルデヒドガスを吸着し,熱処理して架橋せしめ
るホルムアルデヒドによる気相加工を施す。気相加工に
際しては,常圧密閉型の反応室と,ホルムアルデヒドガ
スの供給手段,加熱手段を有する気相加工装置を用いる
ことができる。この場合,ATP社(American Textile
Processing Co.)製の気相加工装置を用いることもでき
る。この気相加工装置内でのホルムアルデヒドガス濃度
は,1〜20%の範囲が望ましく,1%以下であると,
架橋反応が不十分となり,20%以上となっても,効果
はそれ以上あがらなくなる。 【0015】架橋反応をさせる際に用いる触媒は,予め
布帛に触媒溶液をパディングした後に気相処理を行って
もよいし,触媒溶液もしくは液化している触媒を気化ま
たはミスト化させて布帛に吸着させてもよい。触媒の種
類に関しては,予めパディングする場合は,従来の樹脂
加工と同じ触媒,例えば,硝酸亜鉛のような酸の金属
塩,ルイス酸,ブレンステッド酸等を用いることができ
る。また,気化させる場合は,塩化水素のような揮発性
の沸点の低い酸が望ましい。 【0016】触媒濃度に関しては,ガスで処理する場合
は0.1〜3.0%の範囲が望ましい。ガス濃度が0.1%以
下であると,架橋反応が不十分となり,また,3.0%以
上になっても,それ以上の効果があがらなくなり,しか
も過度の生地強度の低下も発生する。触媒を水溶液でパ
ディングして付与する場合の触媒濃度は,5〜100g
/リットルの範囲が望ましい。濃度が5g/リットル以
下になると,架橋反応が不十分となり,また,100g
/リットル以上になっても,それ以上の効果があがらな
くなり,過度の生地強度の低下も発生する。 【0017】ホルムアルデヒドガスを吸着させた後,布
帛またはその縫製品を熱処理して架橋反応を行う。この
ときの熱処理は,100〜180℃の範囲の温度で,0.
5〜10分間の処理を行うことにより架橋反応を完結す
ることができる。本発明は,以上の構成よりなるもので
ある。 【0018】 【作用】本発明のごとく,セルロース系繊維に水溶性ウ
レタンプレポリマーおよびアミノ基を有する化合物を含
浸,重合させると,セルロース系繊維は,その比較的大
きな非晶領域にウレタンポリマーとホルムアルデヒドと
反応し得る遊離窒素基を有する化合物が充填されて非晶
領域が保護され,このような状態でホルムアルデヒドに
よる気相加工を施すと,ホルムアルデヒドはウレタンポ
リマーとウレタンポリマー中の遊離窒素基を有する化合
物と反応し,より分子鎖の長い架橋剤としてセルロース
と架橋結合をするので,ゆとりが生じ,その結果,強力
低下が少なく,しかも優れたイージーケア性,パーマネ
ントプレス性,防縮性が得られるようになる。 【0019】 【実施例】以下,本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが,実施例における試料の測定,評価は,次の
方法で行った。ただし,下記(2)〜(7)について
は,JIS L−0217(103法)による洗濯5回
後,ドリップ乾燥したものを試料として用いた。 【0020】 (1)引裂強力 JIS L−1096 (2)パーマネントプレス性 JIS L−1096 (3)イージーケア性 AATCC−124 (4)防縮性 JIS L−1096 【0021】 (5)形態保持性 AATCC−124 (6)パッカリング性 AATCC−88B−1964T (7)プリーツ保持性 JIS−1096 【0022】実施例1 木綿100%織物のブロード生地(経,緯糸とも80s
/2,目付150g/m2)を用意し,これに通常の精
練,漂白,マーセライズ加工を行った後,パッダーで下
記処方1の水溶液に浸漬し,ピックアップ60%でパデ
ィング後,110℃で乾燥し,160℃にて2分間の熱
処理を行った。 【0023】処方1 エラストロンMF−9 10.0% (水溶性ウレタンプレポリマー,第一工業製薬株式会社
製) エラストロンキャタリスト64 0.5% (塩化錫触媒,第一工業製薬株式会社製) 尿 素 10.0% ビクロン55R 3.0% (脂肪酸アミド系風合調節剤,一方社油脂株式会社製) ポロンMF−5 2.0% (シリコーン系風合調節剤,信越化学工業株式会社製) レペロンOPC 2.0% (ポリオレフィン系風合調節剤,里田加工株式会社製) 【0024】この布帛を,温度20℃,65%RHの環
境室に放置することにより,水分率を8.0%に調節し,
続いて,幅2m,長さ3m,高さ2mのステンレススチ
ール製の反応室を有する気相加工装置を用いて,次のよ
うに気相加工を行った。まず,加工装置内に布帛を入れ
て密閉し,1.2kg/m2 および105℃のスチームでイ
ンジェクターおよびスチーム導管を介してフォルムアル
デヒド水溶液を1.5分間室内に供給し,2400gのフ
ォルムアルデヒド水溶液を注入した。次いで,亜硫酸ガ
ス6.8kgを注入して2分間浸漬後,布帛に保持されなか
った遊離のフォルムアルデヒドおよび亜硫酸ガスを排気
し,室内温度を127℃に上昇させることにより,本発
明の気相加工布帛を得た。 【0025】本発明との比較のため,本実施例1におい
て処方1から尿素を省く他は,本実施例とまったく同一
の方法により比較用の加工布帛(比較例1)を得た。 【0026】本発明および比較用の加工布帛の性能を測
定,評価し,その結果を合わせて表1に示した。 【表1】 【0027】表1より明らかなごとく,本発明による加
工布帛は,強度低下が少なく,かつイージーケア性,パ
ーマネントプレス性,防縮性においても優れた性能を有
していることが分かる。 【0028】実施例2 上記実施例1において,処方1による加工後,水分率調
節前に,布帛を縫製してドレスシャツを形成する他は,
実施例1とまったく同一の方法により本発明および比較
用(比較例2)の縫製品を得た。 【0029】本発明および比較用の縫製品の性能を測
定,評価し,その結果を合わせて表2に示した。 【表2】 【0030】表2より明らかなごとく,本発明方法によ
る縫製品は,強度低下が少なく,しかも形態安定性,パ
ッカリング性,プリーツ保持性においても優れた性能を
有していた。 【0031】 【発明の効果】本発明方法によれば,一般的に行われて
いるホルマリンによる気相加工に比べて,生地強度の低
下を十分に抑えつつ,布帛の場合には,十分なパーマネ
ントプレス性,イージーケア性,防縮性を付与すること
ができ,縫製品の場合には,十分な形態安定性,パッカ
リング性,プリーツ保持性を付与することができる。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a processing method for imparting easy care properties, permanent press properties, and shrink-proof properties to a fabric containing cellulosic fibers or a sewn product thereof. It is. 2. Description of the Related Art Cellulose-based fiber fabrics are subjected to gas phase processing using formaldehyde gas, and formaldehyde is cross-linked between cellulose molecules of the fibers.
(Wearability) is conventionally known, and is widely and generally performed. However, if sufficient easy care performance, permanent press performance, and shrink-proof performance are to be imparted to the fabric by this method, there is a problem in that the strength of the cellulosic fiber is greatly reduced. [0003] Further, after a water-soluble urethane prepolymer having a thermal dissociation type blocked isocyanate group at a terminal and having an alkylene oxide group in a main chain is applied to a cloth containing cellulosic fibers, the heat dissociation type blocked isocyanate group is added. There is also a method in which a water-soluble urethane prepolymer is polymerized by heat treatment at a temperature equal to or higher than the thermal dissociation temperature, and then gas phase processing is performed with formaldehyde to provide easy care performance while preventing a decrease in strength. In this case, even though the strength was maintained, the easy care performance was hardly satisfactory. This tendency is particularly noticeable when the basis weight of the fabric is 200 g / m 2 or less and the mixing ratio of the cellulosic fiber is 50% or more. SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and has excellent easy-care performance while minimizing a decrease in the strength of a fabric containing cellulosic fibers. It is a first object of the present invention to obtain a processing method that imparts permanent press performance and shrink-proof performance. Another object of the present invention is to obtain a processing method for imparting excellent form retention, puckering, and pleating retention to a sewn product of a fabric containing a cellulosic fiber while minimizing a decrease in strength. It is the purpose of. [0005] The present invention achieves the above object and has the following constitution. That is, the present invention provides a water-soluble urethane prepolymer having a thermal dissociation-type blocked isocyanate group at a terminal and an alkylene oxide group in a main chain and a free nitrogen group capable of reacting with formaldehyde in a fabric containing a cellulosic fiber. After applying the compound having the above, heat treatment is performed at a temperature equal to or higher than the thermal dissociation temperature of the above-mentioned thermal dissociation type blocked isocyanate group to polymerize the water-soluble polyurethane prepolymer, and then, if necessary, a sewn product is formed. The moisture percentage of the fabric is 1 to
The gist of the present invention is to provide a method for processing a cellulosic fiber cloth, which is characterized by performing a gas phase processing with formaldehyde which is uniformly adjusted to 50% and then adsorbs formaldehyde gas to the cloth and heat-treats and crosslinks. Hereinafter, the present invention will be described in detail. [0006] The fabric containing cellulosic fibers referred to in the present invention refers to a woven fabric, knitted fabric, non-woven fabric, or a woven, knitted or non-woven fabric comprising one or more fibers of ordinary cellulose such as cotton, hemp and rayon. It refers to a woven or knitted fabric made of a mixture of fibers and synthetic fibers such as polyester, polyamide, and polyacrylonitrile (blended, mixed, mixed, knitted, etc.). Of course, cellulosic fiber 10
A cloth made of 0% may be used. In the present invention, any of the above-mentioned fabrics is effective, but in particular, the basis weight is 200 g / m2.
2 or less, the effect of the present invention is remarkably exerted on a fabric in which the mixing ratio of cellulosic fibers is 50% or more. In the method of the present invention, first, the above-mentioned fabric has a heat-dissociable block isocyanate group at the end and a water-soluble urethane prepolymer having an alkylene oxide group in the main chain and a free nitrogen group capable of reacting with formaldehyde. Apply compound. Here, as the water-soluble urethane prepolymer having a thermal dissociation-type blocked isocyanate group at the terminal and an alkylene oxide group in the main chain, one having a molecular weight of 1,000 to 100,000 may be used. The heat dissociation type blocked isocyanate group constituting the water-soluble urethane prepolymer is formed by blocking free isocyanate with sodium bisulfite, phenol, active methylene compound, lower alcohol, lactam, etc., and heating to 100 to 180 ° C. As a result, the blocking agent is dissociated, the isocyanate group is regenerated, and subsequently, the isocyanate group reacts to polymerize. Alkylene oxide is made of polyethylene oxide, polypropylene oxide, or the like, and gives water solubility to the prepolymer and gives permeability to cellulosic fibers. Compounds having a free nitrogen group capable of reacting with formaldehyde include compounds having an amide group such as urea and dicyandiamide, ethylene urea, propylene urea, 2-pyrrolidone, 2-oxooxalidine, pyrrole, imidazole, and the like. Examples thereof include nitrogen-containing heterocyclic compounds such as 1-methylimidazole, 1,2,4-triazole and indole. In order to apply the above-mentioned resin to a fabric, a urethane prepolymer and a compound having an amino group are dissolved in water, and if necessary, an aqueous solution containing a catalyst and a softener is impregnated into the fabric by a usual method. ,dry. Practically, it is preferable to control the amount of adhesion with a padder, a coater or the like. After applying the resin, in the present invention, the water-soluble polyurethane prepolymer is polymerized by heat treatment at a temperature not lower than the heat dissociation temperature of the above-mentioned heat dissociation type blocked isocyanate group. The heat treatment temperature in the polymerization reaction is 100-180 ° C
However, 130 to 150 ° C. is more preferable. When the reaction temperature is lower than 130 ° C., the dissociation of the blocking agent does not occur, and the polymerization becomes insufficient.
On the other hand, when the temperature exceeds 180 ° C., the polymerization is sufficient, but the fabric is yellowed and the whiteness is lowered, which is not preferable. Thereafter, a sewing product is formed as required.
Sewing may be performed by a normal method. In the present invention, the moisture content of the fabric is set to 1 to 5
Adjust uniformly to 0%. At this time, the moisture content of the fabric is 1 to
It must be 50% and the moisture must be evenly distributed in the dough. If the moisture content of the dough is less than 1%, the formaldehyde gas used in the next step will not be sufficiently adsorbed on the dough, and if it exceeds 50%, the dough may be embrittled by the acid catalyst. Be careful. If the moisture is not uniformly distributed in the dough, the formaldehyde gas will not be uniformly adsorbed. Although any means may be used to uniformly adjust the moisture content, a method in which a cloth or sewn product is usually left in a thermo-hygrostat for 24 hours or more is preferably used. After adjusting the moisture content, in the present invention, a formaldehyde gas is adsorbed on the cloth, and the cloth is subjected to a gas phase processing using formaldehyde to be crosslinked by heat treatment. At the time of gas phase processing, a gas phase processing apparatus having a normal-pressure closed reaction chamber, a formaldehyde gas supply unit and a heating unit can be used. In this case, ATP (American Textile
A gas phase processing device manufactured by Processing Co.) can also be used. The formaldehyde gas concentration in this vapor processing apparatus is preferably in the range of 1 to 20%, and if it is 1% or less,
Even if the cross-linking reaction becomes insufficient and becomes 20% or more, the effect is no longer improved. The catalyst used for the cross-linking reaction may be subjected to a gas phase treatment after padding the catalyst solution to the fabric in advance, or the catalyst solution or the liquefied catalyst may be vaporized or mist-adsorbed to the fabric. May be. Regarding the type of catalyst, when padding is performed in advance, the same catalyst as used in conventional resin processing, for example, a metal salt of an acid such as zinc nitrate, Lewis acid, Bronsted acid, or the like can be used. In the case of vaporization, an acid having a low volatile boiling point such as hydrogen chloride is desirable. The concentration of the catalyst is preferably in the range of 0.1 to 3.0% when treating with a gas. If the gas concentration is less than 0.1%, the crosslinking reaction becomes insufficient, and if the gas concentration becomes more than 3.0%, no further effect is obtained, and an excessive decrease in fabric strength occurs. When the catalyst is applied by padding with an aqueous solution, the catalyst concentration is 5 to 100 g.
/ Liter range is desirable. If the concentration is 5 g / l or less, the crosslinking reaction becomes insufficient, and
/ Liter or more, the further effect will not be obtained, and excessive decrease in fabric strength will occur. After adsorbing the formaldehyde gas, the cloth or its sewn product is subjected to a heat treatment to carry out a crosslinking reaction. The heat treatment at this time is performed at a temperature in the range of 100 to 180 ° C. and at 0.1 °
The crosslinking reaction can be completed by performing the treatment for 5 to 10 minutes. The present invention has the above configuration. According to the present invention, when a water-soluble urethane prepolymer and a compound having an amino group are impregnated and polymerized in a cellulosic fiber, the cellulosic fiber is converted into a urethane polymer and formaldehyde in a relatively large amorphous region. The amorphous region is protected by filling with a compound having a free nitrogen group capable of reacting with water, and when subjected to a gas phase processing with formaldehyde in such a state, the formaldehyde becomes a urethane polymer and a compound having a free nitrogen group in the urethane polymer. And cross-links with cellulose as a cross-linking agent with a longer molecular chain, so that there is ample room, resulting in less decrease in strength and excellent easy-care, permanent-press, and shrink-proof properties. Become. EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. The measurement and evaluation of samples in the examples were performed by the following methods. However, for the following (2) to (7), a sample drip-dried after washing 5 times according to JIS L-0217 (method 103) was used as a sample. (1) Tear strength JIS L-1096 (2) Permanent pressability JIS L-1096 (3) Easy care AATCC-124 (4) Shrinkproof JIS L-1096 (5) Shape retention AATCC -124 (6) Puckling AATCC-88B-1964T (7) Pleated retention JIS-1096 Example 1 Broad cloth made of 100% cotton fabric (80s for both warp and weft)
/ 2, weight 150g / m 2 ), and after normal scouring, bleaching and mercerizing, immersed in an aqueous solution of the following formula 1 with a padder, padded with a 60% pickup, and dried at 110 ° C. Then, a heat treatment was performed at 160 ° C. for 2 minutes. Formulation 1 Elastron MF-9 10.0% (water-soluble urethane prepolymer, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.) Elastron Catalyst 64 0.5% (tin chloride catalyst, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.) Urine 10.0% Vicron 55R 3.0% (fatty acid amide-based texture adjuster, manufactured by Ichisha Yushi Co., Ltd.) PORON MF-5 2.0% (silicone-based texture adjuster, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) ) Reperon OPC 2.0% (polyolefin-based hand control agent, manufactured by Satoda Kako Co., Ltd.) By leaving this cloth in an environment room at a temperature of 20 ° C. and 65% RH, the moisture content is adjusted to 8.0. Adjust to%,
Subsequently, gas phase processing was performed as follows using a gas phase processing apparatus having a stainless steel reaction chamber having a width of 2 m, a length of 3 m, and a height of 2 m. First, the fabric was put in the processing apparatus, sealed, and supplied with a formaldehyde aqueous solution for 1.5 minutes through an injector and a steam conduit with steam at 1.2 kg / m 2 and 105 ° C., and a 2,400 g aqueous formaldehyde solution was supplied. Was injected. Next, 6.8 kg of sulfurous acid gas was injected and immersed for 2 minutes, and then free formaldehyde and sulfurous acid gas not retained by the fabric were exhausted, and the room temperature was increased to 127 ° C., thereby achieving the gas phase processing of the present invention. A fabric was obtained. For comparison with the present invention, a work cloth for comparison (Comparative Example 1) was obtained in exactly the same manner as in this example except that urea was omitted from Formulation 1 in Example 1. The performances of the present invention and the work cloth for comparison were measured and evaluated, and the results are shown in Table 1. [Table 1] As is clear from Table 1, the processed fabric according to the present invention has a small decrease in strength, and also has excellent performance in easy care, permanent press and shrink resistance. Example 2 In Example 1 above, after processing according to Formula 1, but before adjusting the water content, a dress shirt was formed by sewing a fabric.
A sewn product of the present invention and a comparative product (Comparative Example 2) were obtained in exactly the same manner as in Example 1. The performances of the present invention and the sewn product for comparison were measured and evaluated, and the results are shown in Table 2. [Table 2] As is evident from Table 2, the sewn product according to the method of the present invention had a small decrease in strength, and also had excellent performance in form stability, puckering property, and pleating property. According to the method of the present invention, compared with the general vapor-phase processing using formalin, a sufficient permanent material can be obtained in the case of a cloth while sufficiently suppressing the reduction of the dough strength. Pressing properties, easy care properties, and shrinkproof properties can be imparted, and in the case of sewn products, sufficient form stability, puckering properties, and pleating properties can be imparted.

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 セルロース系繊維を含有する布帛に,末
端に熱解離型ブロックイソシアネート基を有し,主鎖に
アルキレンオキサイド基を有する水溶性ウレタンプレポ
リマーおよびホルムアルデヒドと反応し得る遊離窒素基
を有する化合物を付与した後,上記熱解離型ブロックイ
ソシアネート基の熱解離温度以上の温度で熱処理して水
溶性ポリウレタンプレポリマーを重合させ,次に必要に
応じて縫製品を形成し,続いて,布帛の水分率を1〜5
0%に均一に調節し,しかる後に布帛にホルムアルデヒ
ドガスを吸着し,熱処理して架橋せしめるホルムアルデ
ヒドによる気相加工を施すことを特徴とするセルロース
系繊維布帛の加工方法。
(57) [Claim 1] A water-soluble urethane prepolymer and a formaldehyde having a thermally dissociable block isocyanate group at the end and an alkylene oxide group at the main chain on a fabric containing cellulosic fibers. After providing a compound having a free nitrogen group capable of reacting with the above, heat treatment is performed at a temperature equal to or higher than the thermal dissociation temperature of the thermal dissociation type blocked isocyanate group to polymerize the water-soluble polyurethane prepolymer. Then, the moisture content of the fabric is adjusted to 1 to 5
A method for processing a cellulosic fiber cloth, which comprises uniformly adjusting the concentration to 0%, and then subjecting the cloth to formaldehyde gas adsorption, heat treatment, and cross-linking by formaldehyde.
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