JP3369210B2 - 金属蒸気レーザ発振管 - Google Patents
金属蒸気レーザ発振管Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内管内の温度分布が調
整された金属蒸気レーザ発振管に関する。 【0002】 【従来の技術】周知の通り、レーザはレーザ光の優れた
指向性や可干渉性等の特徴を生かし、種々の分野で利用
されている。例えば集光性やエネルギ密度が高いことに
着目した応用や、単色性に着目して目的物質だけを選択
的に励起し、その高純度化や不純物の除去などへの利用
が進められている。 【0003】以下、従来の金属蒸気レーザ発振管の例を
図3を参照して説明する。図3は金属蒸気レーザ発振管
を示す概略断面図である。 【0004】図3において、外管1は、軸方向に連設さ
れた陽極部外管2、絶縁外管3、陰極部外管4によって
構成され、陽極部外管2と陰極部外管4は導電材料で形
成されている。外管1内には、これと同軸の真空の中空
断熱層5が形成されるように保護管6が設けられ、保護
管6の両端部は外管1に気密に接続されている。 【0005】保護管6の内面には断熱材層7が設けら
れ、断熱材層7の軸方向中間部の内面には内管8が設け
られ、さらにこの内管8を軸方向に挟むようにして陽極
部外管2に取着された陽極9と、陰極部外管4に取着さ
れた陰極10とが配設されている。 【0006】また、外管1の両端部には、ブリュースタ
窓11,12が取着されており、これにより外管1の両
端は閉塞され、保護管6の内部は気密状態になってい
る。なお13はレーザ媒質である、例えば金(Au)、
銅(Cu)等の金属粒子である。 【0007】このように形成した金属蒸気レーザ発振管
によるレーザ光の発生は、内管8の内部を高真空状態に
した後、この内部に、例えばヘリウム(He)、ネオン
(Ne)等の放電用バッファガスを供給し、陽極9と陰
極10の間に高電圧を印加して放電プラズマを発生させ
る。そして、放電プラズマによって内管6を加熱し、そ
してさらに金属粒子13を加熱・蒸気化し、生成した金
属蒸気を放電プラズマ中の電子により励起し、発生した
光をブリュースタ窓11,12を通して図示しない光共
振器で増幅して行なう。 【0008】そして、レーザ光を効率よく発生させ、よ
り大出力を取り出すためには、放電プラズマ中に適正濃
度の金属蒸気を軸方向に均一分布させなければならな
い。このため、金属粒子13の温度を適正な温度に維持
しながら内管8内の温度が軸方向に均一化したものとな
るよう、内管8の外周部分に設けられる断熱材層7の断
熱材の選定や、層の厚さの決定がなされる。 【0009】しかしながら、断熱材の断熱特性は熱や放
電の影響によって経時的に変化するので、当初の設計通
りに内管8内の温度及びその軸方向の分布を維持するこ
とは難しく、レーザ出力が低下し、発振効率が低下し、
また長時間にわたり安定した出力を得ることができな
い。 【0010】一方、内管8内はブリュースタ窓11,1
2により閉塞されているが、両端に開口が形成されたま
まであり、これにより両端部の温度が下がり、中間部と
の間で温度差が生じてしまう。そして内部の軸方向の温
度分布が不均一になることで有効な高温領域が狭くな
り、この点からもレーザ出力が低下し、発振効率が低下
する。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来は、
断熱特性の経時的な変化や内管の構造から内管内の高温
領域が狭く、レーザ出力や発振効率が低いものとなって
いる。本発明はこのような状況に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、断熱特性の経時的な変化
を少なくすると共に内管内の軸方向の温度分布を維持
し、高効率で高出力が長時間にわたり安定して得られる
金属蒸気レーザ発振管を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の金属蒸気レーザ
発振管は、外管と、この外管内に同軸の中空断熱層を介
在させて配設されかつ該外管に対して気密に接続された
保護管と、この保護管内に断熱材層を介して同軸に設け
られた内管と、内管内の温度を調整するべく複数種類の
断熱調整用ガスを所定の熱伝導率となるように選択的に
混合し前記中空断熱層に供給するガス供給装置とを有す
ることを特徴とするものである。 【0013】 【作用】上記のように構成された金属蒸気レーザ発振管
は、外管と保護管との間の中空断熱層に内管内の温度を
調整するべく複数種類の断熱調整用ガスを所定の熱伝導
率となるように選択的に混合し供給するガス供給装置と
から構成されており、中空断熱層と断熱材層とを合わせ
た層の断熱特性を、複数種類の断熱調整用ガスの選択的
混合により制御できる。そして、断熱材層の断熱特性の
経時的な変化に合わせて中空断熱層の断熱特性を断熱調
整用ガスによって調節し、内管内の温度をレーザ発振に
必要な適正量の金属蒸気が得られる適正な温度とするこ
とができ、またその軸方向の分布を維持することができ
るようになる。このため、断熱特性の経時的な変化が少
なくなると共に内管内の軸方向の温度分布が維持され、
高効率で高いレーザ出力が長時間にわたり安定して得ら
れる。さらに、複数の中空断熱層とすることで、内管内
の温度を軸方向に広い範囲で均一にでき、有効な領域が
広くできる。また、断熱調整用ガスと共に中空断熱層に
負性ガスを供給することで中空断熱層の絶縁耐力を向上
させることができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例を金属蒸気レーザ発振
管を示す図面を参照して説明する。 【0015】先ず、第1の実施例を図1により説明す
る。図1は金属蒸気レーザ発振管を示す概略断面図であ
る。 【0016】図1において、略円筒状に形成された外管
21は、軸方向に気密に連設された陽極部外管22、絶
縁外管23、陰極部外管24によって構成され、ステン
レス鋼等の金属でなる陽極部外管22と陰極部外管24
とは絶縁材料でなる絶縁外管23によって電気的に分離
されている。そして外管21の両端部は、陽極部外管2
2と陰極部外管24の対応するそれぞれの径小端部によ
って構成されている。 【0017】外管21内には、これと同軸の中空断熱層
25が形成されるようにガラス円筒でなる保護管26が
設けられており、保護管26の両端は外管21の両径小
端部の内端面に気密に接続されている。また陽極部外管
22の径小端部近傍の管壁にはガス流通孔27が形成さ
れており、このガス流通孔27に片端部を固着するよう
にして配管28が中空断熱層25に連通するように取着
されている。 【0018】また、配管28の他端部には、中空断熱層
25を真空排気する、例えばロータリーポンプ等の真空
ポンプを備えた排気装置29がバルブ30を介在させて
接続されている。さらに配管28には、排気された中空
断熱層25に断熱調整用ガスを供給するガスボンベ3
1,32,33とガス圧力調節バルブ34,35,36
を備えたガス供給装置37が接続されている。 【0019】断熱調整用ガスとして使用されるガスは、
熱伝導率が大きい水素(H2 )、ヘリウム(He)等の
質量の小さいガスと、熱伝導率が小さいネオン(N
e)、窒素(N2 )、アルゴン(Ar)等の質量の大き
いガスとの中から選定される。そして、選定されたこれ
らのガスが単独もしくは混合ガスの状態でガスボンベ3
1,32,33に封入されて用いられる。 【0020】なお、中空断熱層25には高電圧が加わ
り、選定されたガスの種類や使用ガス圧力によって絶縁
破壊が発生する虞があるため、状況に応じて中空断熱層
25に供給される断熱調整用ガスに、例えば6弗化硫黄
(SF6 )等の負性ガスが添加混入される。 【0021】一方、保護管26の略全内面には等厚の断
熱材層38が設けられていて、この断熱材層38は酸化
アルミニウム(Al2 O3 )を主成分とした断熱材によ
り構成されており、その内径が外管21の径小端部の内
径に略等しく形成されている。 【0022】断熱材層38の軸方向中間部の内面には、
耐熱性セラミックで形成された内管39が設けられ、さ
らに内管39を軸方向に挟むようにして陽極部外管22
の径小端部の内面に固着された陽極40と、同様に陰極
部外管24の径小端部の内面に固着された陰極41と
が、所定の空間距離を置いて配設され、陽極40と陰極
41の間の内管39内にプラズマ形成領域42が形成さ
れている。 【0023】そして、外管21の両外端面には、それぞ
れブリュースタ窓43,44が取着され、これにより外
管21の両端の開口部は閉塞され、保護管26の内部は
気密状態になる。なお内管39の内表面には、軸方向の
略対称な位置に離間してレーザ媒質である銅の金属粒子
45が配置されている。 【0024】このように形成された金属蒸気レーザ発振
管によるレーザ光の発振は、次のように行なわれる。先
ず内管39の内部を、図示しない排気口に接続したロー
タリーポンプ等の真空ポンプによって排気して高真空状
態にした後、この内管39の内部に、例えばヘリウム
(He)、ネオン(Ne)等の放電用バッファガスを所
定の圧力となるように供給する。 【0025】そして、図示しないパルス高電圧電源を陽
極部外管22と陰極部外管24に設けられた各端子に接
続し、陽極40と陰極41の間に高電圧パルスを印加し
て内管39内のプラズマ領域42に放電プラズマを発生
させる。この放電プラズマにより内管39が加熱され、
銅の金属粒子45が加熱されて蒸気化する。 【0026】このとき断熱材層38の外側に設けられた
中空断熱層25の状態を、例えば排気装置29を動作さ
せバルブ30を開くことによって真空状態にしたり、あ
るいは中空断熱層25内の圧力を調節すると共に、ガス
供給装置37のガス圧力調節バルブ34,35,36を
調節することによって、各ガスの圧力を調節しながらガ
スボンベ31,32,33から、配管28、さらにガス
流通孔27を通じて断熱調整用ガスが供給された状態に
したりする。 【0027】このように中空断熱層25内の状態を真
空、もしくは各ガス単独あるいは各ガスの組合わせとそ
れらの混合比を変えることで断熱調整用ガスの組成を変
え、中空断熱層25の断熱特性を所望の特性に変化させ
る。そして中空断熱層25の断熱特性の変化を断熱材層
38の経時変化に合わせて調節することによって、中空
断熱層25と断熱材層38とを合わせた層の断熱特性が
制御でき、内管39内の温度を所定の温度、例えば約1
500℃にし、その温度を維持すると共に軸方向の温度
分布も維持することができる。 【0028】これによりレーザ発振に必要な適正量の銅
蒸気を得ることができ、この得られた適正量の銅蒸気を
内管39内のプラズマ形成領域42の放電プラズマ中に
供給することができる。 【0029】さらに、生成された銅蒸気が放電プラズマ
中の電子により励起され、発生した光がブリュースタ窓
43,44を通して図示しない光共振器で増幅されてレ
ーザ光の発振を行なう。 【0030】上述のように構成された本実施例によれ
ば、中空断熱層25と断熱材層38とを合わせた層の断
熱特性が、中空断熱層25の状態を真空にしたり、種々
に組成が変えられた断熱調整用ガスの雰囲気にしたりす
ることによって制御でき、断熱材層38の断熱特性の経
時的な変化にかかわらず、内管39内の温度をレーザ発
振に必要な適正量の銅蒸気が得られる適正な温度とする
ことができ、またその軸方向の分布を維持することがで
きるようになり、高効率で高出力のレーザ光を長時間に
わたり安定して得ることができる。 【0031】次に、第2の実施例を図2により説明す
る。図2は金属蒸気レーザ発振管を示す概略断面図であ
る。 【0032】図2において、略円筒状に形成された外管
51は、軸方向に気密に連設されたステンレス鋼等の金
属でなる陽極部外管52と、絶縁外管23及び陰極部外
管24によって構成され、外管51の両端部は、陽極部
外管52と陰極部外管24の対応するそれぞれの径小端
部によって構成されている。 【0033】外管51内には、これと同軸の第1,第
2,第3の中空断熱層53,54,55が軸方向に形成
されるように、ガラス円筒でなる保護管26が設けら
れ、保護管26の両端は外管51の両径小端部の内端面
に気密に接続されている。 【0034】そして、保護管26の外面と陽極部外管5
2の内面とには、隔壁56が陽極部外管52の径小端部
を有する片端側に、隔壁57が陽極部外管52の他端側
にそれぞれ気密に取着されている。これによって第1,
第2,第3の中空断熱層53,54,55は気密で独立
したものとなる。 【0035】また、陽極部外管52の片端側の径小端部
と隔壁56との間の管壁には第1のガス流通孔58が形
成されており、この第1のガス流通孔58に片端部を固
着するようにして第1の配管59が第1の中空断熱層5
3に連通するように取着されている。 【0036】同様に、陽極部外管52の隔壁56と隔壁
57との間の管壁には第2のガス流通孔60が形成され
ており、この第2のガス流通孔60に片端部を固着する
ようにして第2の配管61が第2の中空断熱層54に連
通するように取着されている。 【0037】さらに、陽極部外管52の他端側の端部と
隔壁57との間の管壁には第3のガス流通孔62が形成
されており、この第3のガス流通孔62に片端部を固着
するようにして第3の配管63が第3の中空断熱層55
に連通するように取着されている。 【0038】そして、各配管59,61,63のそれぞ
れの他端部には、各中空断熱層53,54,55を真空
排気する、例えばロータリーポンプ等の真空ポンプを備
えた第1,第2,第3の排気装置64,65,66がバ
ルブ67,68,69を介在させて接続されている。 【0039】さらに、各配管59,61,63には、排
気された各中空断熱層53,54,55に断熱調整用ガ
スを供給するガスボンベ31,32,33が、ガス圧力
調節バルブ70,71,〜77,78を備えたガス供給
装置79が接続されている。 【0040】一方、保護管26の内面には断熱材層38
が設けられ、この断熱材層38の軸方向中間部の内面に
は、内管39及びこの内管39を挟むようにして陽極4
0と陰極41とが配設され、陽極40と陰極41の間の
内管39内にプラズマ形成領域42が形成されている。 【0041】そして、外管51は、両外端面にブリュー
スタ窓43,44を設けることにより両端の開口部が閉
塞され、保護管26の内部は気密状態になる。なお内管
39の内表面には、軸方向の略対称な位置に離間してレ
ーザ媒質の銅の金属粒子45が配置されている。 【0042】このように形成された金属蒸気レーザ発振
管によるレーザ光の発振は、次のように行なわれる。先
ず内管39の内部を、第1の実施例と同様に高真空状態
にした後、この内管39の内部に放電用バッファガスを
所定の圧力となるように供給する。 【0043】そして、図示しないパルス高電圧電源から
陽極部外管52と陰極部外管24の各端子を介して、陽
極40と陰極41の間に高電圧パルスを印加して内管3
9内のプラズマ領域42に放電プラズマを発生させる。
この放電プラズマにより内管39が加熱され、銅の金属
粒子45が加熱されて蒸気化する。 【0044】このとき断熱材層38の外側に設けられた
各中空断熱層53,54,55の状態をそれぞれ独立
に、例えば各排気装置64,65,66を動作させバル
ブ67,68,69を開くことによって真空状態にした
り、あるいは各中空断熱層53,54,55内の圧力を
調節すると共に、ガス供給装置79のガス圧力調節バル
ブ70,71,〜77,78を調節することによって、
各ガスの圧力を調節しながらガスボンベ31,32,3
3から、各配管59,61,63、さらに各ガス流通孔
58,60,62を通じて断熱調整用ガスが供給された
状態にしたりする。 【0045】このように各中空断熱層53,54,55
内の状態を真空、もしくは各ガス単独あるいは各ガスの
組合わせとそれらの混合比を変えることで断熱調整用ガ
スの組成を変え、各中空断熱層53,54,55の断熱
特性を所望の特性に変化させる。そして各中空断熱層5
3,54,55の断熱特性の変化を断熱材層38の経時
変化に合わせて調節することによって、各中空断熱層5
3,54,55と断熱材層38とを合わせた層の断熱特
性が制御でき、内管39内の温度を所定の温度、例えば
約1500℃にし軸方向の温度分布を所望の分布とする
ことができ、その温度を維持すると共に軸方向の温度分
布も維持することができる。 【0046】これによりレーザ発振に必要な適正量の銅
蒸気を得ることができ、この得られた適正量の銅蒸気を
内管39内のプラズマ形成領域42の放電プラズマ中に
供給することができる。 【0047】さらに、生成された銅蒸気が放電プラズマ
中の電子により励起され、発生した光がブリュースタ窓
43,44を通して図示しない光共振器で増幅されてレ
ーザ光の発振を行なう。 【0048】上述のように構成された本実施例によれ
ば、第1の実施例と同様の作用、効果が得られる。また
各中空断熱層53,54,55と断熱材層38とを合わ
せた層の断熱特性がそれぞれ独立に制御でき、例えば断
熱材層38の中間部での熱放散を両端部におけるよりも
大きくし、中間部と両端部とで熱の径方向への放散量に
分布をつけることができる。 【0049】このため、ブリュースタ窓43,44が設
けられていることにより内管39内の両端部の温度が下
がり、中間部との間で温度差が生じてもこれが補償でき
ることになって軸方向の温度分布が均一なものになる。
これにより内管38内の温度が広い範囲で均一になって
有効な高温領域も広く形成され、さらに高いレーザ出力
を高い発振効率で得ることができる。 【0050】尚、本発明は上記の各実施例に記載したも
ののみに限定されるものではなく、軸方向に分割する以
外にも、半径方向に分割するように構成してもよい等、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るもの
である。 【0051】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、断熱特性の経時的な変化が少なくなると共に
内管内の軸方向の温度分布が維持され、高効率での高い
レーザ出力が長時間にわたり安定して得られる等の効果
が得られる。
整された金属蒸気レーザ発振管に関する。 【0002】 【従来の技術】周知の通り、レーザはレーザ光の優れた
指向性や可干渉性等の特徴を生かし、種々の分野で利用
されている。例えば集光性やエネルギ密度が高いことに
着目した応用や、単色性に着目して目的物質だけを選択
的に励起し、その高純度化や不純物の除去などへの利用
が進められている。 【0003】以下、従来の金属蒸気レーザ発振管の例を
図3を参照して説明する。図3は金属蒸気レーザ発振管
を示す概略断面図である。 【0004】図3において、外管1は、軸方向に連設さ
れた陽極部外管2、絶縁外管3、陰極部外管4によって
構成され、陽極部外管2と陰極部外管4は導電材料で形
成されている。外管1内には、これと同軸の真空の中空
断熱層5が形成されるように保護管6が設けられ、保護
管6の両端部は外管1に気密に接続されている。 【0005】保護管6の内面には断熱材層7が設けら
れ、断熱材層7の軸方向中間部の内面には内管8が設け
られ、さらにこの内管8を軸方向に挟むようにして陽極
部外管2に取着された陽極9と、陰極部外管4に取着さ
れた陰極10とが配設されている。 【0006】また、外管1の両端部には、ブリュースタ
窓11,12が取着されており、これにより外管1の両
端は閉塞され、保護管6の内部は気密状態になってい
る。なお13はレーザ媒質である、例えば金(Au)、
銅(Cu)等の金属粒子である。 【0007】このように形成した金属蒸気レーザ発振管
によるレーザ光の発生は、内管8の内部を高真空状態に
した後、この内部に、例えばヘリウム(He)、ネオン
(Ne)等の放電用バッファガスを供給し、陽極9と陰
極10の間に高電圧を印加して放電プラズマを発生させ
る。そして、放電プラズマによって内管6を加熱し、そ
してさらに金属粒子13を加熱・蒸気化し、生成した金
属蒸気を放電プラズマ中の電子により励起し、発生した
光をブリュースタ窓11,12を通して図示しない光共
振器で増幅して行なう。 【0008】そして、レーザ光を効率よく発生させ、よ
り大出力を取り出すためには、放電プラズマ中に適正濃
度の金属蒸気を軸方向に均一分布させなければならな
い。このため、金属粒子13の温度を適正な温度に維持
しながら内管8内の温度が軸方向に均一化したものとな
るよう、内管8の外周部分に設けられる断熱材層7の断
熱材の選定や、層の厚さの決定がなされる。 【0009】しかしながら、断熱材の断熱特性は熱や放
電の影響によって経時的に変化するので、当初の設計通
りに内管8内の温度及びその軸方向の分布を維持するこ
とは難しく、レーザ出力が低下し、発振効率が低下し、
また長時間にわたり安定した出力を得ることができな
い。 【0010】一方、内管8内はブリュースタ窓11,1
2により閉塞されているが、両端に開口が形成されたま
まであり、これにより両端部の温度が下がり、中間部と
の間で温度差が生じてしまう。そして内部の軸方向の温
度分布が不均一になることで有効な高温領域が狭くな
り、この点からもレーザ出力が低下し、発振効率が低下
する。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記のように従来は、
断熱特性の経時的な変化や内管の構造から内管内の高温
領域が狭く、レーザ出力や発振効率が低いものとなって
いる。本発明はこのような状況に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、断熱特性の経時的な変化
を少なくすると共に内管内の軸方向の温度分布を維持
し、高効率で高出力が長時間にわたり安定して得られる
金属蒸気レーザ発振管を提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明の金属蒸気レーザ
発振管は、外管と、この外管内に同軸の中空断熱層を介
在させて配設されかつ該外管に対して気密に接続された
保護管と、この保護管内に断熱材層を介して同軸に設け
られた内管と、内管内の温度を調整するべく複数種類の
断熱調整用ガスを所定の熱伝導率となるように選択的に
混合し前記中空断熱層に供給するガス供給装置とを有す
ることを特徴とするものである。 【0013】 【作用】上記のように構成された金属蒸気レーザ発振管
は、外管と保護管との間の中空断熱層に内管内の温度を
調整するべく複数種類の断熱調整用ガスを所定の熱伝導
率となるように選択的に混合し供給するガス供給装置と
から構成されており、中空断熱層と断熱材層とを合わせ
た層の断熱特性を、複数種類の断熱調整用ガスの選択的
混合により制御できる。そして、断熱材層の断熱特性の
経時的な変化に合わせて中空断熱層の断熱特性を断熱調
整用ガスによって調節し、内管内の温度をレーザ発振に
必要な適正量の金属蒸気が得られる適正な温度とするこ
とができ、またその軸方向の分布を維持することができ
るようになる。このため、断熱特性の経時的な変化が少
なくなると共に内管内の軸方向の温度分布が維持され、
高効率で高いレーザ出力が長時間にわたり安定して得ら
れる。さらに、複数の中空断熱層とすることで、内管内
の温度を軸方向に広い範囲で均一にでき、有効な領域が
広くできる。また、断熱調整用ガスと共に中空断熱層に
負性ガスを供給することで中空断熱層の絶縁耐力を向上
させることができる。 【0014】 【実施例】以下、本発明の実施例を金属蒸気レーザ発振
管を示す図面を参照して説明する。 【0015】先ず、第1の実施例を図1により説明す
る。図1は金属蒸気レーザ発振管を示す概略断面図であ
る。 【0016】図1において、略円筒状に形成された外管
21は、軸方向に気密に連設された陽極部外管22、絶
縁外管23、陰極部外管24によって構成され、ステン
レス鋼等の金属でなる陽極部外管22と陰極部外管24
とは絶縁材料でなる絶縁外管23によって電気的に分離
されている。そして外管21の両端部は、陽極部外管2
2と陰極部外管24の対応するそれぞれの径小端部によ
って構成されている。 【0017】外管21内には、これと同軸の中空断熱層
25が形成されるようにガラス円筒でなる保護管26が
設けられており、保護管26の両端は外管21の両径小
端部の内端面に気密に接続されている。また陽極部外管
22の径小端部近傍の管壁にはガス流通孔27が形成さ
れており、このガス流通孔27に片端部を固着するよう
にして配管28が中空断熱層25に連通するように取着
されている。 【0018】また、配管28の他端部には、中空断熱層
25を真空排気する、例えばロータリーポンプ等の真空
ポンプを備えた排気装置29がバルブ30を介在させて
接続されている。さらに配管28には、排気された中空
断熱層25に断熱調整用ガスを供給するガスボンベ3
1,32,33とガス圧力調節バルブ34,35,36
を備えたガス供給装置37が接続されている。 【0019】断熱調整用ガスとして使用されるガスは、
熱伝導率が大きい水素(H2 )、ヘリウム(He)等の
質量の小さいガスと、熱伝導率が小さいネオン(N
e)、窒素(N2 )、アルゴン(Ar)等の質量の大き
いガスとの中から選定される。そして、選定されたこれ
らのガスが単独もしくは混合ガスの状態でガスボンベ3
1,32,33に封入されて用いられる。 【0020】なお、中空断熱層25には高電圧が加わ
り、選定されたガスの種類や使用ガス圧力によって絶縁
破壊が発生する虞があるため、状況に応じて中空断熱層
25に供給される断熱調整用ガスに、例えば6弗化硫黄
(SF6 )等の負性ガスが添加混入される。 【0021】一方、保護管26の略全内面には等厚の断
熱材層38が設けられていて、この断熱材層38は酸化
アルミニウム(Al2 O3 )を主成分とした断熱材によ
り構成されており、その内径が外管21の径小端部の内
径に略等しく形成されている。 【0022】断熱材層38の軸方向中間部の内面には、
耐熱性セラミックで形成された内管39が設けられ、さ
らに内管39を軸方向に挟むようにして陽極部外管22
の径小端部の内面に固着された陽極40と、同様に陰極
部外管24の径小端部の内面に固着された陰極41と
が、所定の空間距離を置いて配設され、陽極40と陰極
41の間の内管39内にプラズマ形成領域42が形成さ
れている。 【0023】そして、外管21の両外端面には、それぞ
れブリュースタ窓43,44が取着され、これにより外
管21の両端の開口部は閉塞され、保護管26の内部は
気密状態になる。なお内管39の内表面には、軸方向の
略対称な位置に離間してレーザ媒質である銅の金属粒子
45が配置されている。 【0024】このように形成された金属蒸気レーザ発振
管によるレーザ光の発振は、次のように行なわれる。先
ず内管39の内部を、図示しない排気口に接続したロー
タリーポンプ等の真空ポンプによって排気して高真空状
態にした後、この内管39の内部に、例えばヘリウム
(He)、ネオン(Ne)等の放電用バッファガスを所
定の圧力となるように供給する。 【0025】そして、図示しないパルス高電圧電源を陽
極部外管22と陰極部外管24に設けられた各端子に接
続し、陽極40と陰極41の間に高電圧パルスを印加し
て内管39内のプラズマ領域42に放電プラズマを発生
させる。この放電プラズマにより内管39が加熱され、
銅の金属粒子45が加熱されて蒸気化する。 【0026】このとき断熱材層38の外側に設けられた
中空断熱層25の状態を、例えば排気装置29を動作さ
せバルブ30を開くことによって真空状態にしたり、あ
るいは中空断熱層25内の圧力を調節すると共に、ガス
供給装置37のガス圧力調節バルブ34,35,36を
調節することによって、各ガスの圧力を調節しながらガ
スボンベ31,32,33から、配管28、さらにガス
流通孔27を通じて断熱調整用ガスが供給された状態に
したりする。 【0027】このように中空断熱層25内の状態を真
空、もしくは各ガス単独あるいは各ガスの組合わせとそ
れらの混合比を変えることで断熱調整用ガスの組成を変
え、中空断熱層25の断熱特性を所望の特性に変化させ
る。そして中空断熱層25の断熱特性の変化を断熱材層
38の経時変化に合わせて調節することによって、中空
断熱層25と断熱材層38とを合わせた層の断熱特性が
制御でき、内管39内の温度を所定の温度、例えば約1
500℃にし、その温度を維持すると共に軸方向の温度
分布も維持することができる。 【0028】これによりレーザ発振に必要な適正量の銅
蒸気を得ることができ、この得られた適正量の銅蒸気を
内管39内のプラズマ形成領域42の放電プラズマ中に
供給することができる。 【0029】さらに、生成された銅蒸気が放電プラズマ
中の電子により励起され、発生した光がブリュースタ窓
43,44を通して図示しない光共振器で増幅されてレ
ーザ光の発振を行なう。 【0030】上述のように構成された本実施例によれ
ば、中空断熱層25と断熱材層38とを合わせた層の断
熱特性が、中空断熱層25の状態を真空にしたり、種々
に組成が変えられた断熱調整用ガスの雰囲気にしたりす
ることによって制御でき、断熱材層38の断熱特性の経
時的な変化にかかわらず、内管39内の温度をレーザ発
振に必要な適正量の銅蒸気が得られる適正な温度とする
ことができ、またその軸方向の分布を維持することがで
きるようになり、高効率で高出力のレーザ光を長時間に
わたり安定して得ることができる。 【0031】次に、第2の実施例を図2により説明す
る。図2は金属蒸気レーザ発振管を示す概略断面図であ
る。 【0032】図2において、略円筒状に形成された外管
51は、軸方向に気密に連設されたステンレス鋼等の金
属でなる陽極部外管52と、絶縁外管23及び陰極部外
管24によって構成され、外管51の両端部は、陽極部
外管52と陰極部外管24の対応するそれぞれの径小端
部によって構成されている。 【0033】外管51内には、これと同軸の第1,第
2,第3の中空断熱層53,54,55が軸方向に形成
されるように、ガラス円筒でなる保護管26が設けら
れ、保護管26の両端は外管51の両径小端部の内端面
に気密に接続されている。 【0034】そして、保護管26の外面と陽極部外管5
2の内面とには、隔壁56が陽極部外管52の径小端部
を有する片端側に、隔壁57が陽極部外管52の他端側
にそれぞれ気密に取着されている。これによって第1,
第2,第3の中空断熱層53,54,55は気密で独立
したものとなる。 【0035】また、陽極部外管52の片端側の径小端部
と隔壁56との間の管壁には第1のガス流通孔58が形
成されており、この第1のガス流通孔58に片端部を固
着するようにして第1の配管59が第1の中空断熱層5
3に連通するように取着されている。 【0036】同様に、陽極部外管52の隔壁56と隔壁
57との間の管壁には第2のガス流通孔60が形成され
ており、この第2のガス流通孔60に片端部を固着する
ようにして第2の配管61が第2の中空断熱層54に連
通するように取着されている。 【0037】さらに、陽極部外管52の他端側の端部と
隔壁57との間の管壁には第3のガス流通孔62が形成
されており、この第3のガス流通孔62に片端部を固着
するようにして第3の配管63が第3の中空断熱層55
に連通するように取着されている。 【0038】そして、各配管59,61,63のそれぞ
れの他端部には、各中空断熱層53,54,55を真空
排気する、例えばロータリーポンプ等の真空ポンプを備
えた第1,第2,第3の排気装置64,65,66がバ
ルブ67,68,69を介在させて接続されている。 【0039】さらに、各配管59,61,63には、排
気された各中空断熱層53,54,55に断熱調整用ガ
スを供給するガスボンベ31,32,33が、ガス圧力
調節バルブ70,71,〜77,78を備えたガス供給
装置79が接続されている。 【0040】一方、保護管26の内面には断熱材層38
が設けられ、この断熱材層38の軸方向中間部の内面に
は、内管39及びこの内管39を挟むようにして陽極4
0と陰極41とが配設され、陽極40と陰極41の間の
内管39内にプラズマ形成領域42が形成されている。 【0041】そして、外管51は、両外端面にブリュー
スタ窓43,44を設けることにより両端の開口部が閉
塞され、保護管26の内部は気密状態になる。なお内管
39の内表面には、軸方向の略対称な位置に離間してレ
ーザ媒質の銅の金属粒子45が配置されている。 【0042】このように形成された金属蒸気レーザ発振
管によるレーザ光の発振は、次のように行なわれる。先
ず内管39の内部を、第1の実施例と同様に高真空状態
にした後、この内管39の内部に放電用バッファガスを
所定の圧力となるように供給する。 【0043】そして、図示しないパルス高電圧電源から
陽極部外管52と陰極部外管24の各端子を介して、陽
極40と陰極41の間に高電圧パルスを印加して内管3
9内のプラズマ領域42に放電プラズマを発生させる。
この放電プラズマにより内管39が加熱され、銅の金属
粒子45が加熱されて蒸気化する。 【0044】このとき断熱材層38の外側に設けられた
各中空断熱層53,54,55の状態をそれぞれ独立
に、例えば各排気装置64,65,66を動作させバル
ブ67,68,69を開くことによって真空状態にした
り、あるいは各中空断熱層53,54,55内の圧力を
調節すると共に、ガス供給装置79のガス圧力調節バル
ブ70,71,〜77,78を調節することによって、
各ガスの圧力を調節しながらガスボンベ31,32,3
3から、各配管59,61,63、さらに各ガス流通孔
58,60,62を通じて断熱調整用ガスが供給された
状態にしたりする。 【0045】このように各中空断熱層53,54,55
内の状態を真空、もしくは各ガス単独あるいは各ガスの
組合わせとそれらの混合比を変えることで断熱調整用ガ
スの組成を変え、各中空断熱層53,54,55の断熱
特性を所望の特性に変化させる。そして各中空断熱層5
3,54,55の断熱特性の変化を断熱材層38の経時
変化に合わせて調節することによって、各中空断熱層5
3,54,55と断熱材層38とを合わせた層の断熱特
性が制御でき、内管39内の温度を所定の温度、例えば
約1500℃にし軸方向の温度分布を所望の分布とする
ことができ、その温度を維持すると共に軸方向の温度分
布も維持することができる。 【0046】これによりレーザ発振に必要な適正量の銅
蒸気を得ることができ、この得られた適正量の銅蒸気を
内管39内のプラズマ形成領域42の放電プラズマ中に
供給することができる。 【0047】さらに、生成された銅蒸気が放電プラズマ
中の電子により励起され、発生した光がブリュースタ窓
43,44を通して図示しない光共振器で増幅されてレ
ーザ光の発振を行なう。 【0048】上述のように構成された本実施例によれ
ば、第1の実施例と同様の作用、効果が得られる。また
各中空断熱層53,54,55と断熱材層38とを合わ
せた層の断熱特性がそれぞれ独立に制御でき、例えば断
熱材層38の中間部での熱放散を両端部におけるよりも
大きくし、中間部と両端部とで熱の径方向への放散量に
分布をつけることができる。 【0049】このため、ブリュースタ窓43,44が設
けられていることにより内管39内の両端部の温度が下
がり、中間部との間で温度差が生じてもこれが補償でき
ることになって軸方向の温度分布が均一なものになる。
これにより内管38内の温度が広い範囲で均一になって
有効な高温領域も広く形成され、さらに高いレーザ出力
を高い発振効率で得ることができる。 【0050】尚、本発明は上記の各実施例に記載したも
ののみに限定されるものではなく、軸方向に分割する以
外にも、半径方向に分割するように構成してもよい等、
要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るもの
である。 【0051】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、断熱特性の経時的な変化が少なくなると共に
内管内の軸方向の温度分布が維持され、高効率での高い
レーザ出力が長時間にわたり安定して得られる等の効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略断面図であ
る。 【図2】本発明の第2の実施例を示す概略断面図であ
る。 【図3】従来例を示す概略断面図である。 【符号の説明】 21…外管 25…中空断熱層 26…保護管 27…ガス流通孔 28…配管 29…排気装置 31,32,33…ボンベ 37…ガス供給装置 38…断熱材層 39…内管 45…金属粒子
る。 【図2】本発明の第2の実施例を示す概略断面図であ
る。 【図3】従来例を示す概略断面図である。 【符号の説明】 21…外管 25…中空断熱層 26…保護管 27…ガス流通孔 28…配管 29…排気装置 31,32,33…ボンベ 37…ガス供給装置 38…断熱材層 39…内管 45…金属粒子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 渡辺 郁男
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地
株式会社東芝 総合研究所内
(72)発明者 野田 悦夫
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地
株式会社東芝 総合研究所内
(72)発明者 鈴木 節雄
神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地
株式会社東芝 総合研究所内
(56)参考文献 特開 昭61−97881(JP,A)
特開 昭61−97884(JP,A)
特開 昭63−252489(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】外管と、この外管内に同軸の中空断熱層を
介在させて配設されかつ該外管に対して気密に接続され
た保護管と、この保護管内に断熱材層を介して同軸に設
けられた内管と、前記内管内の温度を調整するべく複数
種類の断熱調整用ガスを所定の熱伝導率となるように選
択的に混合し前記中空断熱層に供給するガス供給装置と
を有することを特徴とする金属蒸気レーザ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07479992A JP3369210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 金属蒸気レーザ発振管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07479992A JP3369210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 金属蒸気レーザ発振管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05283767A JPH05283767A (ja) | 1993-10-29 |
JP3369210B2 true JP3369210B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=13557718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07479992A Expired - Fee Related JP3369210B2 (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 金属蒸気レーザ発振管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3369210B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP07479992A patent/JP3369210B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05283767A (ja) | 1993-10-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |