JP3367167B2 - 照明光学装置、該装置に使用される放電ランプ、及び露光装置 - Google Patents

照明光学装置、該装置に使用される放電ランプ、及び露光装置

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JP3367167B2 JP26720893A JP26720893A JP3367167B2 JP 3367167 B2 JP3367167 B2 JP 3367167B2 JP 26720893 A JP26720893 A JP 26720893A JP 26720893 A JP26720893 A JP 26720893A JP 3367167 B2 JP3367167 B2 JP 3367167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水銀ランプ等の放電ラン
プ、その放電ランプからの光で被照明物体を照明する照
明光学装置、及びその照明光学装置を備える露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電ランプからの光で被照明物体
を照明する装置が種々の分野で様々な用途に使用されて
いるが、中でもLSI等の半導体素子又は液晶表示素子
等をフォトリソグラフィ工程で製造する際に使用される
縮小投影型露光装置(ステッパー、アライナー等)にお
いては、超高圧水銀ランプ(Hgランプ、Xe−Hgラ
ンプ等)から出力される光の内の特定の波長の光(波長
365nmのi線、波長436nmのg線等)で転写用
のパターンが形成されたレチクルを照明する装置が使用
されている。
【0003】斯かる投影露光装置においては、より一層
微細なパターンを高い解像度で感光基板上に転写するた
めに多大の努力が続けられている。一般に、投影露光装
置の投影光学系の開口数をNA、露光光の波長をλとす
ると、その投影露光装置の解像度R及び焦点深度DOF
は次のように表すことができる。
【0004】
【数1】R=k1 ・λ/NA
【0005】
【数2】DOF=k2 ・λ/NA2 但し、上式において、k1 及びk2 はそれぞれプロセス
によって決まる係数である。上式によれば、パターンの
微細化は次の2つの手法の何れかにより達成される。
【0006】投影光学系の開口数NAの拡大 露光光の波長(露光波長)λの短波長化 これら2つの手法の内の投影光学系の開口数について
は、近年開口数が0.5〜0.6といった大きな開口の
投影光学系が実現されており、これにより解像度は向上
している。しかしながら、単に投影光学系の開口数NA
を大きくすると、(数2)より、焦点深度DOFが開口
数NAの自乗に反比例して小さくなるという不都合があ
る。一般に、実際の半導体プロセスにおいては、先工程
で段差の生じたウエハ上に回路パターンを露光する必要
があり、また、ウエハ自身の平面度誤差等を吸収する必
要もあるため、焦点深度DOFとしては充分大きな値が
確保される必要がある。
【0007】これに対して、露光波長λを短波長化する
方式では、(数2)から明らかなように、焦点深度DO
Fは露光光の波長λに比例して変化する。従って、露光
波長λの短波長化によって解像度を向上させる方が焦点
深度確保の点で有利となる。このような背景から、投影
露光装置における露光光としては、従来使用されていた
水銀ランプのg線(波長436nm)と呼ばれる輝線か
ら、現在では同じ水銀ランプのi線(波長365nm)
と呼ばれる輝線を使用することが主流となってきてい
る。
【0008】図10は、従来の投影露光装置用の水銀ラ
ンプを光源とする照明光学装置の一例を示し、この図1
0において、水銀ランプ1の発光点は楕円鏡2内の第1
焦点F1上に配置されている。楕円鏡2の端部には水銀
ランプ1の電極部を通す開口部が形成され、楕円鏡2の
内面には、例えばアルミニウム又は種々の多層の誘電体
材料が蒸着され、その内面が反射面として作用する。水
銀ランプ1から放射された光Lは、楕円鏡2の内面で反
射されて光路折り曲げ用のミラー3に向かう。ミラー3
の反射面にもアルミニウム又は種々の多層の誘電体材料
が蒸着され、ミラー3で反射された光が、楕円鏡2の第
2焦点F2に集光され、この第2焦点F2上に光源像が
形成される。
【0009】この光源像からの発散光はコリメータレン
ズ4によりほぼ平行な光束に変換されて、狭帯域のバン
ドパスフィルタ5に入射する。バンドパスフィルタ5で
選択された波長の照明光がオプティカルインテグレータ
としてのフライアイレンズ6に入射し、このフライアイ
レンズ6の後側(レチクル側)焦点面に多数の2次光源
が形成される。これら多数の2次光源からの発散光は、
光路折り曲げ用のミラー7で反射された後にコンデンサ
ーレンズ8により集光されて、被照射面としてのレチク
ル9のパターン形成面を重畳的に照明する。ミラー7の
反射面にもアルミニウム又は種々の多層の誘電体材料が
蒸着されている。
【0010】全体の光学系は、光路を折り曲げるための
ミラー3及び7によりコンパクトにまとめられている。
また、集光鏡としての楕円鏡2の内面、ミラー3の反射
面及びミラー7の反射面は、それぞれ露光光の波長で最
大の反射率が得られるように設計されている。図10の
水銀ランプ1としては、超高圧水銀ランプが使用される
が、この超高圧水銀ランプの発光スペクトル分布を図1
1に示す。また、反射面にアルミニウムが蒸着されたア
ルミニウム反射鏡の反射率の波長依存性を図12(a)
に、反射面に多層の誘電体膜が蒸着された従来の代表的
な誘電体多層膜反射鏡の反射率の波長依存性を図12
(b)に示す。更に、露光光がi線(波長365nm)
である場合の図10のバンドパスフィルタ5の透過率の
波長依存性を図13に示す。このような構成により、i
線の照明光が選択され、この選択された照明光によりレ
チクル9のパターンが均一な照度分布で照明され、レチ
クル9のパターンの像が図示省略された投影光学系を介
して感光基板上に結像されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の照
明光学装置を、外界に開放された状態で運転した場合、
水銀ランプ1からバンドパスフィルタ5までの光学部材
(図10の場合、楕円鏡2、光路折り曲げ用のミラー
3、コリメータレンズ4、バンドパスフィルタ5の入射
面)の表面に白色の粉末が付着し、反射率あるいは透過
率が低下し、照明効率の低下を招くという不都合があ
る。分析の結果、その白色粉末は硫酸アンモニウム(N
4)2 SO4 であることが判明し、この生成に関与する
物質は照明光学装置内に存在せず、外気から供給されて
いることが分かった。
【0012】これを回避するための一方法として、硫酸
アンモニウムの分解が120℃程度から始まる(化学大
辞典編集委員会編:「化学大辞典」、Vol.9 、P690、共
立出版、1964参照)ことを利用して、上記光学部材を当
該温度以上に保つ方法が、特開平4−128702号公
報において開示されている。この方法を実際に適用する
場合、水銀ランプ1という大きな「熱源」に近接する楕
円鏡2は比較的容易に高温化が可能である。しかしなが
ら、その他の光学部材は、かなり大きな新たな熱源を必
要とすることから、特に厳重な温度管理を必要とする半
導体露光装置の場合、その排熱方法が大きな問題とな
る。
【0013】本発明は斯かる点に鑑み、新たに大きな熱
源を設けるか、又は不純物ガスの除去機構を特別に設け
ることなく、光学部材に付着する硫酸アンモニウムの白
色粉末の量を減少することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の照明
光学装置は、放電ランプ(1)と、この放電ランプから
の光を反射及び集光する反射集光部材(2)と、この反
射集光部材により集光された光から350nm以上の所
定の波長域の光を選択する波長選択部材(5)とを有
し、この波長選択部材で選択された光で被照明物体
(9)を照明する照明光学装置において、放電ランプ
(1)と、放電ランプ(1)から波長選択部材(5)ま
での光路中に配された光学部材との少なくとも一つを、
中空部(S)を有する光透過性部材(11,14)(例
えば二重のバルブ構造)から構成し、中空部(S)に2
60nm〜340nmの波長域の光に対して吸収性を有
する流体(気体、金属蒸気、液体等)を封入するか又は
流通させるようにしたものである。
【0015】また、本発明の第2の照明光学装置は、
電ランプ(1)と、この放電ランプが発する光を反射及
び集光する反射集光部材(2)と、この反射集光部材に
より集光された光から350nm以上の所定の波長域の
光を選択する波長選択部材(5)とを有し、この波長選
択部材で選択された光で被照明物体(9)を照明する照
明光学装置において、放電ランプ(1)と、放電ランプ
(1)から波長選択部材(5)までの光路中に配された
光学部材との少なくとも一つの表面に、放電ランプ
(1)が発する光に含まれる260nm〜340nmの
波長域の光に対して吸収性又は反射性を有する薄膜を被
着したものである。
【0016】また、本発明の第3の照明光学装置は、そ
第2の照明光学装置と同じ前提部において、放電ラン
プ(1)と、放電ランプ(1)から波長選択部材(5)
までの光路中に配された光学部材との少なくとも一つ
を、放電ランプ(1)が発する光に含まれる260nm
〜340nmの波長域の光に対して吸収性を有する材料
(吸収性を有する物質をドーピングした材料又は吸収性
を有する材料自体)から形成したものである。
【0017】また、本発明の第1の放電ランプ(1)
は、一対の電極(13A,13B)を有する内側バルブ
(11)と、内側バルブ(11)を囲む外側バルブ(1
4)と、内側バルブ(11)と外側バルブ(14)との
間に設けられ、340nm以下の波長域の光に対して吸
収性を有するガス体又は物質とを備えるものである。さ
らに、本発明の第2の放電ランプ(1)は、放電ランプ
のバルブ(19)を、340nm以下の波長域の光に対
して吸収性を有する材料で形成したものである。また、
本発明の第3の放電ランプ(1)は、放電ランプのバル
ブ(19)の表面に、260nm〜340nmの波長域
の光に対して吸収性又は反射性を有する薄膜を被着した
ものである。また、本発明の第4の照明光学装置は、上
記の本発明の放電ランプを備えるものである。また、本
発明の露光装置は、上記の本発明の照明光学装置を備え
るものである。
【0018】
【作用】本発明の原理につき説明する。本発明者は、空
気中に存在する微量物質から硫酸アンモニウム(NH4)
2 SO4 の白色粉末が生成されるに至るプロセスを再度
検討した。上述したように、i線を照明光として利用す
る照明光学装置であっても、付着箇所がバンドパスフィ
ルタ(図10のバンドパスフィルタ5)の入射面までに
限られることから、365nm未満の波長域の光が関与
する光化学反応が想定できる。
【0019】一般に空気中には、微量の二酸化硫黄SO
2(亜硫酸)、アンモニアNH3 が極く普通に存在し、半
導体露光装置が運転されるクリーンルーム内でも同様で
ある。これらと、空気中の酸素O2 、水H2 Oを原料と
してエネルギーhν(hはプランク定数、νは振動数)
の紫外線との間に次の反応プロセスが想定される。 二酸化硫黄SO2 が紫外線エネルギーを得て活性化二
酸化硫黄SO2 *となる。
【0020】
【化1】SO2 +hν→SO2 * 活性化二酸化硫黄SO2 *が酸化され三酸化硫黄SO3
となる。
【0021】
【化2】2SO2 *+O2 →2SO3 三酸化硫黄SO3 が水と反応し硫酸H2 SO4 とな
る。
【0022】
【化3】SO3 +H2 O→H2 SO4 アンモニアNH3 が水と反応し水酸化アンモニウムN
4 OHとなる。
【0023】
【化4】NH3 +H2 O→NH4 OH の硫酸H2 SO4 との水酸化アンモニウムNH4
OHとが反応(中和)し、硫酸アンモニウム(NH4)2
SO4(塩)を生成する。
【0024】
【化5】 H2 SO4 +2NH4 OH→(NH4)2 SO4 +2H2 O 以上は「千葉大学環境科学研究報告、第1巻、第1号、
PP165 〜177 」を参考とした。本発明者は、以上の反応
の内、の反応を抑えることができれば、硫酸アンモニ
ウムの生成を抑制できることに着目した。別文献(H.Ok
abe:"Photochemistoryof Small Molecules",P248,Wiley
-Inter Science,1978)によれば、二酸化硫黄は、次の
4つの吸収帯を持つ。 105〜180nm 180〜240nm 260〜340nm 340〜390nm
【0025】しかしながら、超高圧水銀ランプは波長2
40nm以下に殆ど発光が無いことと、及び経験的にバ
ンドパスフィルタ以降の光学系では硫酸アンモニウムの
発生が認められないことから、260〜340nmの紫
外線がこの反応に主要な役割を果たしていると考えられ
る。従って、上記波長域の紫外線を可能な限り水銀ラン
プに近い位置で遮断できれば硫酸アンモニウム付着によ
る照明効率低下を軽減できる。
【0026】そこで、本発明の第1の照明光学装置で
は、例えば二重バルブ構造中にその波長域の光を吸収す
る流体を封入又は流通させて、その波長域の光を遮断し
ている。また、第2の照明光学装置では、その波長域の
光を吸収又は反射する薄膜を所定の光学部材の表面に例
えばコーティングして、その波長域の光を遮断してい
る。また、第3の照明光学装置では、その波長域の光を
吸収する材料から所定の光学部材を形成して、その波長
域の光を遮断している。この際に、光の発生源は放電ラ
ンプであるため、その放電ランプ自体にそのような処理
を施すことにより、以降の全ての光学部材への白色粉末
の付着を効果的に防止できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の第1実施例につき図1〜図4
を参照して説明する。本実施例は図8の照明光学装置に
おいて、水銀ランプ1の構成を二重バルブ構造に変えた
ものであり、以下では本実施例で使用する水銀ランプの
構成につき説明する。図1(a)は、本実施例の水銀ラ
ンプを示し、この図1(a)において、中央部が球面状
に膨らんだ円筒状の内側バルブ11の両端部を口金12
A及び12Bで密閉し、口金12A及び12Bを通して
内側バルブ11の内部の中空部に、電極13A及び13
Bを差し込む。内側バルブ11内の中空部には水銀ラン
プとしての発光を行うための材料を封入し、内側バルブ
11は通常の超高圧水銀ランプとして発光させる。更
に、内側バルブ11を囲むように中央部が球面状に膨ら
んだ円筒状の外側バルブ14を配し、内側バルブ11と
外側バルブ14との間の両端部を口金15A及び15B
で密閉し、内側バルブ11と外側バルブ14との間の空
間Sに260〜340nmの波長域の光を吸収するガス
体を封入する。
【0028】既に説明したように、半導体露光装置用の
水銀ランプとして使用される所謂超高圧水銀ランプは、
図11に示すような発光スペクトル分布を持っている。
この図11で分かるように、超高圧水銀ランプは、白色
粉末の付着(曇り)現象に関与する260〜340nm
の波長域にも分布を持っている。そこで、図1(a)に
示す二重バルブ構造の内側バルブ11と外側バルブ14
との間に、260〜340nmの波長域に吸収特性をも
つガス体を封入する。そのような吸収特性を持つガス体
には、ルビジウムの金属蒸気やセシウムの金属蒸気等が
ある。
【0029】参考文献(R.D.HUDSON and L.J.KIEFFER,"
COMPILATION OF ATOMIC ULTRAVIOLET PHOTOABSORPTION
CROSS SECTIONS FOR WAVELENGTHS BETWEEN 3000 AND 10
Å",ATOMIC DATA 2,P.205-P.262(1971) )の235頁
及び253頁によると、ルビジウム蒸気の吸収断面積ス
ペクトルは図2、セシウム蒸気の吸収断面積は図3のよ
うになっている。
【0030】図2及び図3で示すように、ルビジウム蒸
気やセシウム蒸気は340nm以下の波長域に大きな吸
収断面積を持つ。そのため、これらの金属蒸気を図1
(a)の二重バルブの中に封じ込めることにより、超高
圧水銀ランプである内側バルブ11の放射光から、曇り
現象に関与する波長域の光を除去できるようになる。ま
た、金属蒸気の他に、同様な吸収特性を持つ物質には、
オゾンガスが挙げられる。酸素(O2)ガス及びオゾン
(O3)ガスの吸収断面積スペクトルをそれぞれ図4の曲
線17及び18で示す。図4から分かるように、オゾン
(O3)ガスの吸収スペクトルは340nm以下の波長域
に理想的な吸収特性を持つ。但し、オゾンガスの場合は
金属蒸気と異なり、光化学反応によりOやO2 に解離す
る。酸素の光化学反応は、以下のような形となる。但
し、以下の化学式において、Mは酸素原子(O)以外の
任意の原子、分子、又はイオンであり、Mを第3体と呼
んでいる。第3体であるMは、例えば酸素分子(O2)又
は窒素分子(N2)等である。
【0031】
【化6】 O2 +hν(λ≦240nm)→O+O、 O3 +hν(λ≦240nm)→O2 +O、 O+O+M →O2 +M、 O+O2 +M →O3 +M、 O+O3 →2O2 、 O3 +O3 →3O2 、 O3 +O2 →O+2O2
【0032】この場合、図1(a)の二重バルブ構造内
の空間S内のオゾン濃度をどのくらいに設定するかは、
その二重バルブ構造内に封入されたO3 又はO2 は、上
記の反応によりやがては化学平衡へと落ちついていくこ
とを念頭において考えねばならない。結論からいうと、
オゾン濃度の初期値がどのようなものであれ、最終的に
はオゾン濃度は光化学反応により或る一定のレベルに落
ちつく。化学平衡状態における340nm以下の波長域
の光に対する吸収効率は、O3 とO2 との分子密度を計
算して図4より割り出せばよい。
【0033】詳細については割愛するが、1つ計算方法
は、上記の各反応式において、反応エネルギー等を考慮
して近似的に無視できる反応を除いて、次の化学平衡の
式の条件(但し、nは各物質の個数の密度)等からその
密度を算出することになる。
【0034】
【数3】dn/dt=0 ここで、O3 やO2 の解離速度をJ[1/sec]、毎
秒単位波長当り単位面積を通過する光子数をdN(λ)
/dλ[cm-2・sec・cm-1]、分子の光電吸収断
面積をσ(λ)[cm2 ]、(化6)中に示した波長λ
の最大値をλma x とすると、解離速度Jは次のようにな
る。但し、以下の式での積分範囲は0からλmax までで
ある。
【0035】
【数4】J=∫{dN(λ)/dλ}σ(λ)dλ また、(化6)の反応速度については、周知の文献等の
値を流用すれば良い。図1(a)の二重バルブ構造内に
ガス体を封入する場合は、ガス体の圧力を上げることに
より、光の吸収効率を上げることが可能になる。但し、
光吸収による温度上昇が考えられるので、内側バルブ1
1又は外側バルブ14のガラス材料としては、熱膨張係
数が小さく強度の大きいものを用いる必要があることに
留意すべきである。
【0036】また、図1(a)では二重バルブ構造内に
ガス体を封入しているが、図1(b)に示すように、内
側バルブ11と外側バルブ14との間の空間Sに260
〜340nmの波長域の光を吸収するガス体を流しても
よい。図1(b)においては、図示省略したガス体の供
給装置からパイプ16Aを介して空間S内にそのガス体
を所定の状態(濃度、圧力、流速、温度等)で供給し、
別のパイプ16Bを介して図示省略した排気装置にその
ガス体を排出している。このように二重バルブ構造内に
ガス体を流通させることにより、光の吸収能力を高く維
持できる。
【0037】なお、図1(b)のようにガス体を2重バ
ルブ構造中に流す場合は、圧力や温度の管理及び制御機
構が必要となる。しかしながら、金属蒸気では圧力や温
度の管理及び制御機構が大がかりになるため、装置全体
を簡略化するという条件下では、金属蒸気を用いる場合
は図1(a)に示すように二重バルブ構造内に封入する
に留めた方が良い。従って、図1(b)のようにガス体
を2重バルブ構造中に流す場合は、通常はオゾンを流す
ことになる。この場合の化学平衡は上述のように封入す
る場合とは異なるため、改めてオゾン濃度の算出を行わ
なければならない。平衡に落ちつくまでの反応時間が流
速に比較して遅い場合はオゾン濃度を上げなければなら
ない。逆にオゾン濃度に対応して流速を変更してもよ
い。
【0038】次に、本発明の第2実施例につき図5及び
図6を参照して説明する。本実施例は図8の照明光学装
置において、水銀ランプ1のランプガラスに所定の吸収
特性を有する不純物をドーピングしたものであり、以下
では本実施例で使用する水銀ランプの構成につき説明す
る。図5は、本実施例の水銀ランプを示し、この図5に
おいて、中央部が球面状に膨らんだ円筒状のバルブ19
の両端部を口金12A及び12Bで密閉し、口金12A
及び12Bを通してバルブ19の内部の中空部に、電極
13A及び13Bを差し込む。バルブ19内の中空部に
は水銀ランプとしての発光を行うための材料を封入し、
バルブ19は通常の超高圧水銀ランプとして発光させ
る。そして、そのバルブ19を形成するランプガラスと
しては、不純物のドーピングで340nm以下の波長領
域の光に吸収特性を持たせた石英ガラスを使用する。
【0039】バルブ19を形成する石英ガラスへのドー
ピング材料としては、例えばナトリウムNaが挙げられ
る。但し、高温の環境下ではナトリウムNaによりSi
2が結晶化し、白濁するので、図5のバルブ19を少
なくとも1000℃以下の温度になるように制御する必
要がある。また、ドーピング材料としては、ナトリウム
Naの他に、例えば鉄Fe、鉛Pb、アルミニウムA
l、ルビジウムRb、又はセシウムCs等も使用でき
る。
【0040】こうした不純物ドープを行ったガラスの他
に、市販のものでは例えばコーニング社製のULETMチ
タン珪酸ガラス(商品番号7971)をそのままバルブ
19の材料として使用できる。これは300nm以下の
波長帯に吸収帯を持つので光学部材の曇り対策として有
効である。また、オハラ社のガラス材LF5W等も有効
である。オハラ社のガラス材LF5Wは、図6に示すよ
うな光透過特性を示し、反射損失を含む365nmの波
長の光の対する内部透過率は厚さ10mmで0.994
となり、本実施例で要求する条件を満たすものである。
但し、このガラスは使用時の温度が低いとソラリゼイシ
ョンを起こしてしまうと共に、400℃以上では使えな
いので、バルブ19の温度を100〜400℃の範囲に
コントロールする必要がある。
【0041】このように不純物ドープ等の手法でガラス
材そのものに波長コントロール機能を持たせる以外に、
ガラス材に多層膜コーティングを施すことで波長コント
ロールを行ってもよい。以下ではこの方法について説明
する。具体的に、この場合には、例えば図5において、
水銀ランプのバルブ19として通常の水銀ランプのガラ
ス材を使用するが、そのバルブ19の外面19aに、2
69〜340nmの波長域の光を反射し、露光波長であ
る350nm以上の波長の光を透過する多層膜をコーテ
ィングする。このような波長選択特性を有する多層膜の
一般的な設計例を次に示す。
【0042】その多層膜の分光特性は、図7に示す通り
であり、膜構成の一例は以下のようになる。但し、以下
の膜構成において、材料Hは酸化ジルコニウム(ZrO
2)、酸化スカンジウム(Sc23)、酸化ハフニウム
(HfO2)又は酸化イットリウム(Y23)等であり、
材料Lは酸化ストロンチウム(SrO2)又はフッ化マグ
ネシウム(M2)等である。また、波長λは略300
nmで、膜数nは8〜16程度である。
【数5】 空気/((λ/8)H:(λ/4)L:(λ/8)H)n /基板
【0043】
【数5】空気/((λ/8)H:(λ/4)L:(λ/
8)H)n /基板
【0044】また、図7は(数5)でn=10の場合を
示している。(数5)での基板とは、350nm以上の
波長の光を透過する光学ガラス、石英、又は蛍石等であ
り、340nm以下でこれらの基板が吸収をもてば、問
題となる短波長域の光の透過をより抑制できる。このよ
うな多層膜コーティングを施したガラス材料を、水銀ラ
ンプのランプガラスとして用いることにより、それ以降
の光学部材での曇り現象を低減できるランプが実現でき
る。
【0045】次に、本発明の第3実施例につき図8及び
図9を参照して説明する。図8において図10に対応す
る部分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。
本実施例は、第1の実施例の二重バルブ構造の光学フィ
ルタ、又は第1実施例の機構と第2実施例の機構とを組
み合わせた光学フィルターを照明光学系の光路中に設置
するものである。
【0046】図8は本実施例の照明光学装置を示し、こ
の図8において、楕円鏡2と光路折り曲げ用のミラー3
との間に、ガラスよりなる平行平板状で密閉された中空
部を有する箱体20を配置する。図9はその箱体20の
一部を切り欠いた状態を示し、この図9のガラスよりな
る箱体20の中空部21内に、第1実施例で述べた26
0〜340nmの波長域の光に吸収特性を有するガス体
を封入する。この実施例のガラスとして第2実施例で述
べた光吸収特性を持つガラス材料を使用しても良い。ま
た、図8において、光源としての水銀ランプ1のランプ
ガラスとして、第2実施例で述べた光吸収特性をもつガ
ラスを使用しても良い。
【0047】箱体20の設置場所は、図8に示す位置の
ようになるべく水銀ランプ1に近い位置が望ましい。こ
れにより、箱体10以降の光学部材に白色粉末が付着す
る現象を抑制できる。この第3実施例、例えば第1実施
例で述べた2重バルブ状のランプガラスの製作が困難な
場合に有効である。
【0048】なお、本発明は投影型露光装置用の照明光
学装置として有効であるのみならず、プロキシミティ方
式、又はコンタクト方式等の露光装置の照明光学装置と
しても有効である。更には、一般に紫外線を用いる光学
装置においても有効であることは言うまでもない。ま
た、既に説明したように、硫酸アンモニウムが生成され
るのは、照明光学装置の雰囲気気体中に微量の二酸化硫
黄(SO2 )及びアンモニア(NH3 )が存在するから
である。従って、照明光学装置が例えばクリーンルーム
内に設置されている場合には、クリーンルーム内に流通
する気体を浄化するフィルタ部に、二酸化硫黄(SO
2 )又はアンモニア(NH3 )の何れかを除去するフィ
ルタ装置を追加してもよい。これにより、硫酸アンモニ
ウムの生成が抑制される。この場合、二酸化硫黄(SO
2 )及びアンモニア(NH3 )の両方を除去するフィル
タ装置を設けても良い。
【0049】また、第1実施例〜第3実施例の機構は単
独で用いてもよいが、それら3つの実施例の機構を同時
に使用することにより更に白色粉末の付着現象を抑制す
ることができる。このように、本発明は上述実施例に限
定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成
を取り得る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、二酸化硫黄が260n
m〜340nmの波長域の光を吸収して硫酸アンモニウ
ムの原料である活性化二酸化硫黄になるのを防止するた
め、260nm〜340nmの波長域の光を吸収又は反
射する特性を所定の光学部材に持たせたので、極めてコ
ンパクトな構成でそれ以降の光学部材に付着する硫酸ア
ンモニウムの量を減少することができる。従って、照明
光学装置や露光装置などの長期の運転に際しても高い照
明効率を維持できる利点がある。
【0051】また、特に放電ランプにその特性を持たせ
た場合には、極めてコンパクトな構成で他の全ての光学
部材に付着する硫酸アンモニウムの量を減少することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による照明光学装置の第1実施
例で使用する水銀ランプの構成を示す断面図、(b)は
図1(a)の水銀ランプの変形例を示す断面図である。
【図2】ルビジウム(Rb)蒸気の吸収断面積を示す図
である。
【図3】セシウム(Cs)蒸気の吸収断面積を示す図で
ある。
【図4】オゾン(O3)ガス及び酸素(O2)ガスの吸収断
面積を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例で使用する水銀ランプの構
成を示す断面図である。
【図6】ガラス材LF5Wの透過率特性を示す図であ
る。
【図7】実施例で使用する多層膜コーティングの反射率
特性の一例を示す図である。
【図8】本発明の第3実施例の照明光学装置を示す構成
図である。
【図9】第3実施例で使用する箱体20を示す一部を切
り欠いた斜視図である。
【図10】従来の照明光学装置を示す構成図である。
【図11】超高圧水銀ランプの発光スペクトル分布を示
す図である。
【図12】(a)は従来のアルミニウム反射鏡の反射率
特性を示す図、(b)は従来の代表的な誘電体多層膜反
射鏡の反射率特性を示す図である。
【図13】従来のバンドパスフィルタの透過率特性を示
す図である。
【符号の説明】 1 水銀ランプ 2 楕円鏡 3 光路折り曲げ用のミラー 4 コリメータレンズ 5 バンドパスフィルタ 6 フライアイレンズ 8 コンデンサーレンズ 9 レチクル 11 内側バルブ 14 外側バルブ 20 箱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−44039(JP,A) 特開 昭54−80739(JP,A) 特開 平4−139453(JP,A) 特開 平3−59902(JP,A) 特開 平6−202243(JP,A) 実開 平3−75529(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプと、該放電ランプからの光を
    反射及び集光する反射集光部材と、該反射集光部材によ
    り集光された光から350nm以上の所定の波長域の光
    を選択する波長選択部材とを有し、該波長選択部材で選
    択された光で被照明物体を照明する照明光学装置におい
    て、 前記放電ランプと、前記放電ランプから前記波長選択部
    材までの光路中に配された光学部材との少なくとも一つ
    を、中空部を有する光透過性部材から構成し、前記中空
    部に260nm〜340nmの波長域の光に対して吸収
    性を有する流体を封入するか又は流通させるようにした
    ことを特徴とする照明光学装置。
  2. 【請求項2】 前記流体は、ルビジウムの金属蒸気、セ
    シウムの金属蒸気、又はオゾンガスであることを特徴と
    する請求項1に記載の照明光学装置。
  3. 【請求項3】 放電ランプと、該放電ランプが発する
    を反射及び集光する反射集光部材と、該反射集光部材に
    より集光された光から350nm以上の所定の波長域
    光を選択する波長選択部材とを有し、該波長選択部材で
    選択された光で被照明物体を照明する照明光学装置にお
    いて、 前記放電ランプと、前記放電ランプから前記波長選択部
    材までの光路中に配された光学部材との少なくとも一つ
    の表面に、前記放電ランプが発する光に含まれる260
    nm〜340nmの波長域の光に対して吸収性又は反射
    性を有する薄膜を被着したことを特徴とする照明光学装
    置。
  4. 【請求項4】 前記薄膜は、酸化ジルコニウム(ZrO
    2)、酸化スカンジウム(Sc23)、酸化ハフニウム
    (HfO2)又は酸化イットリウム(Y23)と、酸化ス
    トロンチウム(SrO2)又はフッ化マグネシウム(Mg
    2)とを備えることを特徴とする請求項3に記載の照明
    光学装置。
  5. 【請求項5】 放電ランプと、該放電ランプが発する
    を反射及び集光する反射集光部材と、該反射集光部材に
    より集光された光から350nm以上の所定の波長域
    光を選択する波長選択部材とを有し、該波長選択部材で
    選択された光で被照明物体を照明する照明光学装置にお
    いて、 前記放電ランプと、前記放電ランプから前記波長選択部
    材までの光路中に配された光学部材との少なくとも一つ
    を、前記放電ランプが発する光に含まれる260nm〜
    340nmの波長域の光に対して吸収性を有する材料か
    ら形成したことを特徴とする照明光学装置。
  6. 【請求項6】 前記吸収性を有する材料は、不純物をド
    ープした石英ガラスであることを特徴とする請求項5に
    記載の照明光学装置。
  7. 【請求項7】 前記不純物は、ナトリウム、鉄、鉛、ア
    ルミニウム、ルビジウム、又はセシウムであることを特
    徴とする請求項6に記載の照明光学装置。
  8. 【請求項8】 照明光学装置により転写用のパターンが
    形成されたマスクを照明し、該パターンを感光基板上へ
    転写するための露光装置において、 前記照明光学装置は、請求項1〜7の何れか一項に記載
    の照明光学装置であることを特徴とする露光装置。
  9. 【請求項9】 転写用のパターンが形成されたマスクを
    照明するための光を発光する放電ランプにおいて、 一対の電極を有する内側バルブと、 前記内側バルブを囲む外側バルブと、 前記内側バルブと前記外側バルブとの間に設けられ、3
    40nm以下の波長域の光に対して吸収性を有するガス
    体又は物質とを備えることを特徴とする放電ランプ。
  10. 【請求項10】 前記ガス体は、ルビジウムの金属蒸気
    又はセシウムの金属蒸気であり、前記物質は、オゾンガ
    スであることを特徴とする請求項9に記載の放電ラン
    プ。
  11. 【請求項11】 転写用のパターンが形成されたマスク
    を照明するための光を発光する放電ランプにおいて、 該放電ランプのバルブを、340nm以下の波長域の光
    に対して吸収性を有する材料で形成したことを特徴とす
    る放電ランプ。
  12. 【請求項12】 前記吸収性を有する材料は、不純物を
    ドープした石英ガラスであることを特徴とする請求項1
    1に記載の放電ランプ。
  13. 【請求項13】 前記不純物は、ナトリウム、鉄、鉛、
    アルミニウム、ルビジウム、又はセシウムであることを
    特徴とする請求項12に記載の放電ランプ。
  14. 【請求項14】 転写用のパターンが形成されたマスク
    を照明するための光を発光する放電ランプにおいて、 該放電ランプのバルブの表面に、260nm〜340n
    mの波長域の光に対して吸収性又は反射性を有する薄膜
    を被着したことを特徴とする放電ランプ。
  15. 【請求項15】 前記薄膜は、酸化ジルコニウム(Zr
    2)、酸化スカンジウム(Sc23)、酸化ハフニウム
    (HfO2)又は酸化イットリウム(Y23)と、酸化ス
    トロンチウム(SrO2)又はフッ化マグネシウム(Mg
    2)とを備えることを特徴とする請求項14に記載の放
    電ランプ。
  16. 【請求項16】 放電ランプと、前記放電ランプからの
    光を反射及び集光する反射集光部材とを備え、該反射集
    光部材を介した光のもとで、転写用のパターンが形成さ
    れたマスクを照明する照明光学装置において、 前記放電ランプは、請求項9〜15の何れか一項に記載
    された放電ランプであることを特徴とする照明光学装
    置。
  17. 【請求項17】 照明光学装置により転写用のパターン
    が形成されたマスクを照明し、該パターンを感光基板上
    へ転写するための露光装置において、 前記照明光学装置は、請求項16に記載の照明光学装置
    であることを特徴とする露光装置。
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