JP3365133B2 - テレライティング装置 - Google Patents

テレライティング装置

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JP3365133B2
JP3365133B2 JP06098795A JP6098795A JP3365133B2 JP 3365133 B2 JP3365133 B2 JP 3365133B2 JP 06098795 A JP06098795 A JP 06098795A JP 6098795 A JP6098795 A JP 6098795A JP 3365133 B2 JP3365133 B2 JP 3365133B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は他局のテレライティン
グ装置との間で共有画面に表示すべき描画データを通信
して遠隔会議などを行うテレライティング装置に関し、
特に全ての局のテレライティング装置での表示の不一致
をなくすための技術に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の遠隔会議システムにおいては、
各局において、電子ペンなどにより書き込み及び消去を
含む手書き入力が可能な表示装置を含むテレライティン
グ装置(電子黒板装置)を用意し、これら各テレライテ
ィング装置を通信回線を介して接続する。そして、各局
間で描画データの送受信を行うことにより、当該局での
描画に加えて、他の局から受信した描画データも表示に
反映させるようにして各局の表示装置を共有画面として
機能させる。 【0003】しかし、かかる遠隔会議システムにおい
て、或る局での書き込み処理と他の局での消去処理が、
表示装置の同一エリアに対してかつほぼ同一時刻に行わ
れた際には、これら2つの局の表示内容に差が発生す
る。ここで言う表示内容の差とは、データ通信に要する
時間が経過する前に発生する一時的な表示内容の差を指
すのではなく、恒久的なものを指している。 【0004】すなわち、図16に示すように、A局にお
いて或る時刻に消去処理が行われ、これとほぼ同一時刻
にB局において書き込み処理が前記A局での消去エリア
と同一エリアに対して行われたとする。この結果、A局
においては消去処理が表示に反映され、B局においては
書き込み処理が表示に反映されることになる。 【0005】その後、A局にはB局での書き込み処理を
示す情報が受信されこれが表示に反映される。また、B
局でもA局の消去処理を示す情報が受信され、これが表
示に反映されることになる。 【0006】この結果、A局およびB局においては、図
16に示されるような表示内容の差が発生してしまう。 【0007】そこで、特開平4−217158号公報に
は、複数の端末(電子黒板装置)間でやり取りされるト
ークンと呼称される描画実行権を1つだけ用意し、該ト
ークンを持っている端末のみに描画が許可されるように
して、複数の端末が同時に描画を行う様な状況を回避す
る技術が示されている。 【0008】しかしこの従来方式では、描画の度にトー
クン獲得のための余分な手順を踏む必要があり、制御が
複雑になる問題がある。また、この従来方式では、トー
クンを獲得していない端末では、消去型の描画ばかりで
なく、表示に差を生じさせることのない書き込み型の描
画も禁止されているので、操作性および会議の能率が非
常に悪いという問題がある。 【0009】そこで、この特開平4−217158号公
報においては、各端末に各別のトークンを用意し、消去
動作の行う際には他の端末にトークンを要求し、消去や
書き込みを終了したときに自端末以外のトークンが存在
する場合はこれを対応する端末に返送するというトーク
ンのやり取りを各端末間で行い、少なくとも1つのトー
クンを所有している端末で書き込み動作を許可し、全て
のトークンを所有している端末でのみ消去動作を許可す
るようにして、書き込み型の描画の同時使用を可能にし
ている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしこの従来技術で
は、 (1)依然トークンという描画許可権を獲得するための手
順が各端末で必要であり制御が複雑になる (2)或る端末で消去型の描画を行っている際には他の端
末は描画処理を実行できない (3)書き込み型の描画の表示画面上での上下関係が各端
末間で異なってしまうなどの問題がある。 【0011】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、各局で書き込み及び消去処理の同時操作を行
った場合でも各局間の表示内容に全く差を生じさせるこ
とがない表示制御を簡単な制御手順によって実現すると
ともに、各局間で書き込み型の描画の上下関係が一致す
るようにしたテレライティング装置を提供することを目
的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明では、書き込み
及び消去を含む描画が可能な共有画面(4)を有し、他
のテレライティング装置との間で前記共有画面(4)に
表示すべき描画データを通信するテレライティング装置
において、時刻を計時する計時手段(5)と、描画入力
操作が発生したとき、所定の描画単位に前記計時手段
(5)の出力を描画時刻データとして取り込み、該描画
時刻データを描画データに付加した描画情報を前記所定
の描画単位に作成する描画情報作成手段(2)と、前記
描画情報を他のテレライティング装置に送信する送信処
理手段と(6)、他のテレライティング装置からの前記
描画情報を受信する受信制御手段(8)と、前記描画情
報作成手段(2)によって作成された描画情報および前
記受信制御手段(8)によって受信された描画情報が記
憶される記憶手段(9)と、この記憶手段(9)に記憶
される描画情報を各描画情報に含まれる描画時刻データ
が示す時刻順に管理記憶する描画情報管理手段(2)
と、この描画情報管理手段(2)による管理に従って前
記描画データを前記共有画面(4)に表示する制御を行
うとともに、描画情報管理手段(2)による前記描画時
刻データ順の管理の際に描画情報の入れ替えが生じた場
合、前記共有画面(4)に描画時刻データが示す時刻順
による描画データの再描画を行わせる表示制御手段
(3)とを具えるようにする。 【0013】 【作用】かかる本発明によれば、各テレライティング装
置(各局)での描画の順番を決定する基準として、描画
発生時刻という概念を導入し、各局では描画が発生した
時刻順に描画を実行する。各局において、該描画発生時
刻順による描画が実行されていないときは、描画発生時
刻順による再描画を実行する。 【0014】すなわち各局においては、自局での描画あ
るいは他局での描画に関係なく描画発生時刻順による描
画を実行するので、各局での描画内容は完全に一致す
る。 【0015】各局は以下のように作用する。 【0016】描画情報作成手段は、自局で描画入力操作
が発生したとき、所定の描画単位に計時手段の出力を描
画時刻データとして取り込み、該描画時刻データを描画
データに付加した描画情報を前記所定の描画単位に作成
する。該作成された描画情報は送信処理手段によって他
局に送信される。 【0017】また、他局で作成された描画情報も受信処
理手段によって受信される。 【0018】描画情報作成手段によって作成された自局
の描画情報および前記受信処理手段によって受信された
他局の描画情報は、例えば記憶テーブルのような記憶形
式を有する記憶手段に登録記憶されて管理されるのであ
るが、この際の管理は描画情報管理手段により各描画情
報に含まれる描画時刻データ順に行われる。 【0019】一方、描画情報管理手段は、描画情報中の
描画データを描画時刻データ順に表示制御手段に出力す
ることにより、描画時刻データ順による描画表示を実行
するとともに、前記記憶手段に対する描画時刻データ順
による描画情報の管理の際に、描画情報の入れ替えが生
じた場合、すなわち記憶手段に今回登録しようとする描
画情報の描画時刻データが示す時刻よりも記憶手段に既
に登録されている描画情報に含まれる描画時刻データが
示す時刻のほうが古い時刻であるような場合は、前記表
示制御手段に対し正しい描画時刻データ順による描画デ
ータの再出力を行って、正しい時刻順による再描画を行
わせるようにする。 【0020】なお、前記描画時刻データを、秒,1/1
0秒、1/100秒、ミリ秒、…、ナノ秒とより小さな
単位までとることで全く同一時刻と判定される描画を回
避することができる。 【0021】 【実施例】以下この発明を添付図面を参照して本発明の
実施例を詳細に説明する。 【0022】図1は、遠隔会議システムにおける或る1
つの局のテレライティング装置の第1の実施例について
の構成を示すもので、このテレライティング装置に通信
網10を介して接続される他の局のテレライティング装
置もこれと同じ構成となっている。 【0023】図1において、情報入力手段1は例えば手
書き入力用のデジタイザ(ペン及びタブレット)、キー
ボード、マウスであり、その入力操作情報は描画情報管
理手段2に入力される。この場合、情報入力手段1は書
き込み型の描画と消去型の描画が可能である。 【0024】ディスプレイ4は液晶やCRTなどの表示
デバイスである。描画処理手段3は、描画情報管理手段
から入力された描画データにしたがってディスプレイ3
を駆動し、描画データをディスプレイ3上に表示する。 【0025】なお、本発明は、タブレットとディスプレ
イのように入力面と表示面が別個のもの、感圧方式など
のように入力面と表示面が重なるもの、リアプロジェク
タと赤外線ペンのように入力面と表示面が同一のものの
うちの何れにも適用可能である。 【0026】計時手段5は時刻を計時しその時刻データ
を描画情報管理手段2に入力する。描画情報管理手段2
は、情報入力手段1から入力操作情報が入力された際、
すなわちディスプレイ4上に何らかの描画が行われた
際、計時手段5の時刻データを当該描画に対応する描画
時刻データとして取り込む。そして、描画情報管理手段
2は、前記描画時刻データの他に、情報入力手段1の入
力操作内容を示す描画データ、描画モード(書き込み型
の描画か消去型の描画かの識別)、および描画識別情報
(描画ID)を含む、図2に示すような描画イベント
(描画情報)を作成する。 【0027】なお、1つの描画イベントによって表され
る描画とは、ペンダウンやマウスボタンの押下げ等の描
画入力の開始(以下描画開始と呼ぶ)からペンアップや
マウ解除などの描画入力の終了(以下描画終了と呼ぶ)
までの一連の描画内容を基本単位にしてもよいし、該一
連の描画内容を単位時間当たりに分割したものを基本単
位としてもよい。 【0028】また、上記図2に示した描画イベント中の
描画IDは、各局を識別するコード部分と、1つの局内
での各描画入力の時間的順番を示す連続番号部分とから
構成される。例えば、図3は描画イベントが登録記憶さ
れる描画情報管理テーブル9の登録内容の一例を示すも
のであるが、この図3に示す描画IDのうち「B−1」
はB局における第1番目の描画入力を示し、「A−1」
はA局における第1番目の描画入力を示し、「B−2」
はB局における第2番目の描画入力を示している。この
ような描画IDを採用することにより、各局における全
ての描画入力を、全て異なる描画IDとして表すことが
でき、また自局の描画か他局の描画かの識別処理も容易
となる。 【0029】次に、描画イベント送信手段6は、前記描
画情報管理手段2で作成された自局の描画イベントを通
信制御手段7および通信網10を介して他局に送信す
る。描画イベント受信手段8は、通信網10、通信制御
手段7を介して他局からの描画イベントを受信する。通
信制御手段7は、他局との送受信処理並びにネットワー
ク上の資源へのアクセスなどを実行する。 【0030】描画情報管理手段2は、情報入力手段1か
らの操作入力に対応して自身で作成した自局に関する描
画イベントのうちの実際の描画処理に必要な描画モード
及び描画データ(図2参照)と、描画イベント受信手段
8から入力された他局からの描画イベントのうちの描画
モード及び描画データとを描画処理手段3に順次出力す
ることにより、これら描画イベントに対応する表示をデ
ィスプレイ4上で実行させるものであるが、この表示制
御を行うに当たり、描画情報管理テーブル9を用いて描
画イベントの時間順による管理を実行する。 【0031】かかる描画イベントの時刻順による管理を
実行するために、描画情報管理テーブル9には、描画情
報管理手段2の管理によって、自局及び他局の描画イベ
ントが時刻順、すなわち描画イベントに含まれる描画時
刻データ順に登録されており、その登録内容の一例を図
3に示す。 【0032】すなわち、描画情報管理手段2は、自局で
の描画および他局の描画に関係なく描画イベントに対応
する描画を描画発生時刻順、すなわち描画イベントに含
まれる描画時刻データ順にディスプレイ4上で実行させ
る。そして、描画情報管理手段2は、該描画時刻データ
順による描画が行われていないときには、描画時刻デー
タ順による再描画を実行させる。 【0033】以下、その概略を述べる。 【0034】自局での描画に関しては、情報入力手段1
からの各描画入力に対応する描画イベントが描画情報管
理手段2によって順次作成され、これらが時刻順に描画
情報管理テーブル9に登録される。なお、自局の描画イ
ベントを描画情報管理テーブル9に登録する際、直前に
登録されている描画イベントが自局のものである場合
は、描画時刻データの照会を行うことなくこの描画イベ
ントを無条件に描画情報管理テーブル9の所要欄に登録
するとともに、この描画イベントに対応する描画をディ
スプレイ4上で実行させる。 【0035】しかし、自局の描画イベントを描画情報管
理テーブル9に登録する際、直前に登録されている描画
イベントが他局のものである場合は、この直前に登録さ
れた他局の描画イベント中の描画時刻データと、当該描
画イベント中の描画時刻データとの比較を行って、当該
描画イベントに対応する描画をそのまま行った場合、時
間的矛盾が発生するか否かを判定する。なお、描画情報
管理テーブル9に描画イベントが登録されているという
ことは、この登録された描画イベントに対応する表示が
ディスプレイ4上で実行されていることを示している。 【0036】そして、前記判定により時間的矛盾が発生
していない場合は、当該描画イベントを描画情報管理テ
ーブル9の所要欄に登録するとともに、この描画イベン
トに対応する描画をディスプレイ4上で実行させる。し
かし、上記判定で時間的矛盾が発生していた場合は、描
画情報管理テーブル9において描画イベントを時間的矛
盾のないように描画時刻データ順に並び替えると共に、
現在のディスプレイ4の表示を無効にし、さらに前記並
び換えた順番に従って描画イベントに対応する表示をデ
ィスプレイ4上で再実行する。 【0037】一方、他局からの描画イベントが入力され
た場合、描画情報管理手段2は、前記した描画時刻デー
タの照会を描画イベントが入力される度に実行し、この
照会結果に応じてディスプレイ4の表示制御を決定す
る。すなわち、描画情報管理手段2は、前記照会結果に
時間的矛盾の発生しない場合は、通常どうりの表示およ
び登録制御を行い、前記照会結果に時間的矛盾の発生し
ている場合は、前述した描画情報管理テーブル9での描
画イベントの並び換え及びディスプレイ4での再描画を
実行する。 【0038】図4は、A局において他局(B局)から描
画イベントを受信したときの描画情報管理テーブル9の
登録内容の一例を示しており、この場合は、今回受信し
た描画イベントに含まれる描画時刻データが示す時刻
が、描画情報管理テーブルに記憶されている全ての描画
イベントに含まれる描画時刻データが示す時刻より、進
んだ時刻であり、前述した描画時刻データの照会によっ
て時間的矛盾は発生しない。したがって、今回受信され
た他局からの描画イベントは、該描画イベントに対応す
る描画がそのままディスプレイ4上で実行されるととも
に、この描画イベントは描画情報管理テーブル9の次の
欄に登録される。 【0039】しかし、図5に示すように、今回受信され
た他局からの描画イベントに含まれる描画時刻データが
示す時刻が、描画情報管理テーブルに記憶されている1
〜複数の描画イベントに含まれる描画時刻データが示す
時刻よりも、過去側の時刻である場合は、前記した描画
時刻データの照会により時間的矛盾が検出される。した
がって、この場合は、今回受信された描画イベントを描
画情報管理テーブル9中の時刻的に矛盾のない欄に挿入
するという描画イベントの並び換えが行われると共に、
並び換えた描画情報管理テーブルの内容に従った再描画
処理が実行される。 【0040】次に、図6〜図10に従って描画情報管理
手段2の各種動作をより詳細に説明する。 【0041】まず、図6〜図8に従って、情報入力手段
1による入力操作から描画情報管理手段2による描画イ
ベントの作成までの詳細手順について説明する。 【0042】なお、図6〜図8の手順においては、情報
入力手段1としてマウスが選択された場合について示し
ている。また、描画情報管理手段2は情報入力手段1か
らの入力信号を直接受け取るものとしてもよいが、図6
〜図8の手順においては、描画情報管理手段2は情報入
力手段1の入力信号をウィンドウシステムを介したイベ
ントとして受け取るものとする。 【0043】図6はマウスのボタンをクリックしたとき
ウィンドウシステムから出力されるマウス押し下げイベ
ントに応答した描画情報管理手段2の動作を示し、図7
はマウスをドラッグしたときこれに対応してウィンドウ
システムから出力されるマウスドラッグ操作イベントに
応答した描画情報管理手段2の動作を示し、図8はマウ
スのボタンをリリースしたときこれに対応してウィンド
ウシステムから出力されるマウスリリース操作イベント
に応答した描画情報管理手段2の動作を示している。 【0044】まず、図6にしたがってマウス押し下げイ
ベントについて説明する。 【0045】描画情報管理手段2では、ウィンドウシス
テムからマウスの指示座標を含むマウス押下イベントを
受け取ると(図4ステップ100)、この座標を描画情
報管理手段2内のバッファAおよびバッファBに記憶す
る(ステップ110、120)。なお、バッファAは当
該マウス操作が消去型の描画である場合に、その始点座
標を記憶するものとして機能する。また、バッファBは
当該マウス操作が書き込み型の描画である場合に、各描
画イベント中の描画データの描画開始点(または描画終
了点)を更新記憶するものとして機能する。すなわちこ
の場合、描画イベントは、前述したように、描画開始点
から描画終了点までの一連の描画内容を単位時間当たり
に分割したものを基本単位としている。 【0046】つぎに、描画情報管理手段2は描画中を示
す描画中フラグを立て(ステップ130)、さらに今回
の描画に対応する描画IDを作成する(ステップ14
0)。すなわち、前述したように、描画IDは、各局を
識別するコード部分と、1つの局内での描画入力の時間
的順番を示す連続番号部分とから構成されるが、ステッ
プ140においてはこの連続番号部分の番号を+1する
処理を実行する。そして、描画情報管理手段2は、該作
成した描画IDを描画情報管理手段2に内蔵されたバッ
ファCに一旦記憶する。なお、このバッファCは、描画
IDを記憶するバッファとして機能する。 【0047】次に、図7に従ってマウスドラッグイベン
トについて説明する。 【0048】描画情報管理手段2では、ウィンドウシス
テムからマウスの指示座標および描画モード(書き込み
型の描画か消去型の描画かを識別させる情報)を含むマ
ウスドラッグ操作イベントを受け取ると(ステップ20
0)、現在描画中フラグが立っているか否かを調べる
(ステップ210)。そして、描画中フラグが立ってい
る場合、描画情報管理手段2はウィンドウシステムから
入力されたマウスドラッグ操作イベント内の描画モード
を調べ(ステップ220)、書き込みモードである場合
は(ステップ230)、バッファBに記憶しておいたマ
ウス座標を描画開始点とするとともに、今回ウィンドウ
システムから入力されたマウスドラッグ操作イベントに
含まれるマウス座標を描画終了点にし、これら描画開始
点及び描画終了点から成る描画データを作成する(ステ
ップ240、250)。 【0049】次に、描画情報管理手段2は、今回のマウ
スドラッグ操作イベントに含まれるマウス座標でバッフ
ァBの記憶内容を更新する(ステップ260)。 【0050】つぎに、描画情報管理手段2は、バッファ
Cに記憶しておいた描画IDをロードするとともに(ス
テップ270)、このロードした描画IDの連続番号部
分の番号を+1し、該+1した番号を含む描画IDでバ
ッファCの記憶内容を更新する(ステップ280)。 【0051】次に、描画情報管理手段2は計時手段5か
ら現在の時刻データを受け取り(ステップ290)、先
の図2に示した様な、描画ID、描画モード、描画時刻
データおよび描画データで構成される描画イベントを作
成し(ステップ300)、該作成した描画イベントをウ
ィンドウシステムへ送出する(ステップ310)。 【0052】なお、前記描画イベントを受信したウィン
ドウシステムは、この描画イベントを描画イベント送信
手段6に出力し、該描画イベントを他局へ送信させる。 【0053】次に、図8に従ってマウスリリース操作イ
ベントについて説明する。 【0054】描画情報管理手段2では、ウィンドウシス
テムからマウスの指示座標および描画モードを含むマウ
スリリース操作イベントを受け取ると(ステップ40
0)、現在描画中フラグが立っているか否かを調べる
(ステップ410)。そして、描画中フラグが立ってい
る場合、描画情報管理手段2はウィンドウシステムから
入力されたマウスリリース操作イベント内の描画モード
を調べ(ステップ420)、書き込みモードである場合
は(ステップ430)、バッファBに記憶しておいたマ
ウス座標を描画開始点とするとともに(ステップ44
0)、今回ウィンドウシステムから入力されたマウスド
ラッグ操作イベントに含まれるマウス座標を描画終了点
にし(ステップ450)、これら描画開始点及び描画終
了点によって構成される描画データを作成する。 【0055】つぎに、描画情報管理手段2は、バッファ
A,バッファBを初期化すると共に(ステップ48
0)、バッファCに記憶しておいた描画IDをロードし
(ステップ490)、該ロードした描画IDの連続番号
部分の番号を+1し、該+1した番号を含む描画IDで
バッファCの記憶内容を更新する(ステップ500)。 【0056】つぎに、描画情報管理手段2は計時手段5
から現在の時刻データを受け取り(ステップ510)、
図2に示したような、描画ID、描画モード(この場合
は書き込み型の描画が指定される)、描画時刻データお
よび描画データで構成される描画イベントを作成し(ス
テップ520)、描画中フラグを降ろした後(ステップ
530)、該作成した描画イベントをウィンドウシステ
ムへ送出する(ステップ540)。 【0057】一方、先のステップ430の判定で、ウィ
ンドウシステムから入力されたマウスリリースイベント
に含まれる描画モードが消去モードであると判定された
場合、描画情報管理手段2は、バッファAに記憶してお
いたマウス座標を消去型描画の開始点とし(ステップ4
60)、さらに今回ウィンドウシステムから入力された
マウスドラッグ操作イベントに含まれるマウス座標を消
去型描画の終了点にし(ステップ470)、これら消去
型描画の開始点及び終了点によって構成される描画デー
タを作成する。 【0058】これ以降のステップ480〜540の動作
は先の書き込み型描画の場合と同様であり、最終的に描
画ID、描画モード(この場合は消去型の描画が指定さ
れる)、描画時刻データおよび描画データで構成される
描画イベントがウィンドウシステムに送出される。 【0059】なお、前記描画イベントを受信したウィン
ドウシステムは、この描画イベントを描画イベント送信
手段6に出力し、該描画イベントを他局へ送信させる。 【0060】次に、図9、図10に示すフローチャート
に従って自局または他局の描画イベントを受け取ったと
きの描画情報管理手段2による描画情報管理テーブルの
管理制御並びにディスプレイ1に対する描画制御の詳細
について説明する。 【0061】なお、この図9および図10の手順によれ
ば、描画情報管理手段2は自局および他局の描画イベン
トをウィンドウシステムを介して受け取るようになって
いる。すなわちこの場合、ウィンドウシステムは、前記
描画情報管理手段2によって作成された自局の描画イベ
ントを受け取ると、これを描画イベント送信手段6へ出
力すると共に、該自局の描画イベントを描画情報管理手
段2に返送する描画イベントに関する入出力制御と、描
画情報受信手段8を介して受信した他局からの描画イベ
ントを描画情報管理手段2に出力する描画イベントに関
する入出力制御を行っている。 【0062】まず、ウィンドウシステムより自局または
他局に関する描画イベントを受け取った描画情報管理手
段2は、描画イベントから描画ID,描画モード、描画
時刻データ、描画データをそれぞれ抽出する(ステップ
600〜640)。次に、描画情報管理手段2は、描画
情報管理テーブル9に記憶されている描画イベントの登
録個数を調べ、これを変数Aに記憶する(ステップ65
0)。この変数Aは、描画情報管理テーブル9の各時点
における描画イベントの登録個数が更新記憶される変数
パラメータとして機能する。 【0063】次に、描画情報管理手段2は前記変数Aが
0か否かを調べることにより描画情報管理テーブル9に
既に登録されている描画イベントがあるか否かを判定す
る(ステップ660)。この判定結果がA=0の場合、
すなわち既に登録されている描画イベントはない(今回
が最初の描画である)場合は、描画情報管理テーブル9
のA+1行目、すなわち第1行目欄に今回入力された描
画イベントを登録するとともに(ステップ670)、該
入力された今回の描画イベントの描画モード及び描画デ
ータを描画処理手段3に出力して今回の描画イベントに
対応する描画をディスプレイ4上で実行させる(ステッ
プ680)。 【0064】すなわち、ステップ660〜680の手順
は、自局または他局での描画イベントが最初に発生した
ときの手順を示すものであり、このときには無条件にこ
の最初の描画イベントに対応する描画をディスプレイ4
で実行させる。また、このときの描画イベントは描画情
報管理テーブル9の第1行目の欄に登録される。 【0065】次に、先のステップ660の判断処理で、
変数A=0でない場合すなわち今回の描画イベントが2
回目以降の描画である場合、描画情報管理手段2は描画
イベント中の描画IDを調べることにより当該イベント
は自局のものであるかあるいは他局のものであるかを判
定する(ステップ690)。 【0066】そして、今回の描画イベントが自局のもの
であると判定された場合、描画情報管理手段2は描画情
報管理テーブル9中のA行目欄の描画IDを調べること
によりA行目欄の描画イベントが自局のものかあるいは
他局のものかを判定する(ステップ700,710)。
そして、この判定によりA行目欄の描画IDが自局のも
のであると判定された場合は、描画情報管理テーブル9
のA+1行目の欄に今回入力された描画イベントを登録
するとともに(ステップ720)、該入力された今回の
描画イベントの描画モード及び描画データを描画処理手
段3に出力して今回の描画イベントに対応する描画をデ
ィスプレイ4上で実行させる(ステップ730)。 【0067】すなわち、このステップ710〜730の
手順においては、今回の描画イベントおよび直前に登録
された描画イベントが共に自局のものである場合は、前
述した描画時刻データの照会を行うことなく、今回の描
画イベントを無条件に描画すると共に、該今回の描画イ
ベントを描画情報管理テーブル9のA+1行目の欄に登
録する。勿論、この自局での描画イベントは描画イベン
ト送信手段7を介して他局に送信される。 【0068】次に、ステップ690で当該描画イベント
が他局からのものであると判定された場合、またはステ
ップ710で直前の描画イベントが他局のものであると
判定された場合は、手順はステップ740に移行され
る。 【0069】ステップ740では、描画情報管理手段2
は、変数Bを所定の初期値に初期化する。なお、変数B
は後述の説明で明らかになるが、描画情報管理テーブル
に既に登録されている描画イベント中で今回の描画イベ
ントと比較して時間的矛盾のあるもののうちの最も古い
時刻に登録された描画イベントが登録されている行番号
を表しており、この変数Bが初期値であるということ
は、時間的矛盾のある登録描画イベントが存在しないこ
とを表している。 【0070】描画情報管理手段2は、ステップ740で
変数Bを初期化した後、現在の変数値Aが0以下か否か
を判定し、変数A≧1のときには描画情報登録テーブル
9からA行目欄の描画イベントの描画時刻データを抽出
し(ステップ760)、これを今回の描画イベントの描
画時刻データと比較する(ステップ770)。 【0071】そして、この比較により、A行目の描画イ
ベントの時刻データが示す時刻のほうが今回の描画イベ
ントの描画時刻データが示す時刻より古い時刻であると
判断された場合は、今回の描画イベントをこのまま描画
しても時間的矛盾はないとし、手順をステップ800に
移行させる。 【0072】ステップ800において、描画情報管理手
段2は、変数Bが初期状態にあるか否かを判定する。な
お、ステップ740で変数Bを初期化した後、ステップ
750,760を経由してステップ770の判断が1回
目にNOの場合、ステップ800における判断で変数B
が初期値以外であることはありえないので、このような
場合、ステップ800での判断はYESとなり、手順は
ステップ840に移行される。 【0073】ステップ840では、描画情報管理テーブ
ル9のA+1行目の欄に今回入力された描画イベントを
登録するとともに、該入力された今回の描画イベントの
描画モード及び描画データを描画処理手段3に出力して
今回の描画イベントに対応する描画をディスプレイ4上
で実行させる(ステップ850)。 【0074】すなわち、ステップ740〜770、80
0、840、850を経由した手順は、今回の描画イベ
ントが他局からのものでありかつこの今回の描画イベン
トに時間的矛盾がない場合、または今回の描画イベント
が自局のものでかつ直前に登録された描画イベントが他
局のものでさらにこの今回の描画イベントに時間的矛盾
がない場合に対応しており、このような場合は、今回の
描画イベントをこのまま描画すると共に、該今回の描画
イベントを描画情報管理テーブル9のA+1行目の欄に
登録するよう動作する。 【0075】しかし、先のステップ770の判断におい
て、A行目の描画イベントの時刻データが示す時刻のほ
うが今回の描画イベントの描画時刻データが示す時刻よ
り後の時刻である場合は、今回の描画イベントをこのま
ま描画したのでは時間的矛盾が発生するとして、まず、
変数Aの値で変数Bの値を更新する(ステップ77
0)。次に、変数Aの値を−1して、この−1した変数
Aの値にしたがって、前述したステップ760および7
70の処理を再度実行する。すなわち、A−1行目欄の
描画イベントの時刻データを今回の描画イベントの描画
時刻データと比較し、その比較結果に応じて手順をステ
ップ800又はステップ780に進める。 【0076】そして、このような処理をステップ770
の判定で時間的矛盾の無くなるまであるいは変数Aが0
以下になるまで繰り返し実行することにより、描画情報
管理テーブルに既に登録されている描画イベント中で今
回の描画イベントと比較して時間的矛盾のあるもののう
ちの最も古い時刻に登録された描画イベントが登録され
ている行番号を見つけだし、これを変数Bに格納する。 【0077】すなわち、ステップ750〜ステップ79
0の手順においては、描画情報管理テーブル9に登録さ
れている描画イベントの時刻データを今回の描画イベン
トの時刻データと比較する処理を、描画情報管理テーブ
ル9に登録されている描画イベント中の最新のものから
1つずつ遡って実行することにより、時間的矛盾のある
もののうちの最も古い時刻に登録された描画イベントが
登録されている行番号を見つけだすようにしている。 【0078】次に、ステップ800においては、変数B
が初期状態か否かを判定する。このステップ800にお
ける判定において、変数Bが初期状態にあるときの手順
は前述したので、ここでは変数Bが初期状態にないとき
の手順について説明する。 【0079】すなわち、ステップ800の判定で変数B
が初期状態にない場合、描画情報管理手段2は、描画情
報管理テーブル9のB行目欄に今回の描画イベントの各
情報を登録すると共に、以前にB行目以降に登録されて
いた描画イベントを1つずつ後方行にずらせる登録処理
を実行する(ステップ810)。 【0080】次に、描画情報管理手段2は現在ディスプ
レイ4に表示されている描画を無効化(クリア)すると
共に(ステップ820)、描画情報管理テーブル9の新
たな登録内容に従って描画イベントを第1行目欄から登
録順に読み出し、これら読み出した描画イベントの描画
モードおよび描画データを順次描画処理手段3に出力す
ることにより描画情報管理テーブル9の新たな登録内容
に従った再描画をディスプレイ4上で実行させる(ステ
ップ830)。 【0081】このように、ステップ740〜790、8
00〜830を経由した手順は、今回の描画イベントが
他局からのものでありかつこの今回の描画イベントに時
間的矛盾がある場合、または今回の描画イベントが自局
のものでかつ直前に登録された描画イベントが他局のも
のでさらにこの今回の描画イベントに時間的矛盾がある
場合に対応しており、このような場合は、今回受信され
た描画イベントを描画情報管理テーブル9中の時刻的に
矛盾のない欄に挿入するという描画イベントの並び換え
が行われると共に、並び換えた描画情報管理テーブル9
の内容に従った再描画処理が実行される。 【0082】以上のように、図9および図10に示した
制御手順によれば、今回の描画イベントが他局からのも
のである場合、あるいは今回描画イベントが自局のもの
でかつ直前に登録された描画イベントが他局のものであ
る場合に限り描画時刻データの照会に基づく描画イベン
トの表示制御を行い、上記以外の場合は無条件に描画イ
ベントを表示するようにしているので、常に描画データ
の照会を実行する制御に比べ、効率の良い表示制御をな
し得る。 【0083】図11は上記実施例装置による描画制御の
具体例を示すものある。 【0084】この場合A局において12時0分0秒に第
1回目の描画イベントA−1が発生している。この第1
回目の描画イベントはA局で描画されるとともに、B局
に送られる。B局では、受信したA局の描画イベントA
−1が第1回目の描画であるので、この描画イベントA
−1に対応する描画を無条件に実行するとともに、該描
画イベントA−1を描画情報管理テーブル9に登録す
る。 【0085】次に、A局において、12時0分22秒に
第2回目の描画イベントA−2が発生している。この第
2回目の描画イベントA−2はA局で描画されるととも
に、B局に送信される。 【0086】ここで、B局において、前記A局の第2回
目の描画イベントが受信される前の時刻の12時0分2
3秒にB局での第1回目の描画イベントB−1が発生し
ている。B局においては、この第1回目の描画イベント
B−1の直前に登録されている描画イベントA−1が他
局からのものであるので、これら両描画イベントの描画
時刻データを照会する。この場合の照会では、時間的矛
盾は発生しないので、このB局での第1回目の描画イベ
ントB−1に対応する表示が実行されるとともに、この
描画イベントB−1は描画情報管理テーブル9の描画イ
ベントA−1の次の欄に登録される。そして、この描画
イベントB−1はA局に送信される。 【0087】次に、B局では、この状態でA局の2回目
の描画イベントA−2を受信する。B局では、この描画
イベントA−2の描画時刻データと、既に登録されてい
る描画イベントB−1、A−1の描画時刻データを照会
する。この場合、今回の描画イベントA−2と登録済み
の描画イベントB−1との間に時間的矛盾があるので、
B局では描画情報テーブル9の登録内容を正しい時間順
に並び換えるとともに、該並び換えた順番での再描画を
実行する。 【0088】この後、A局ではB局からの描画イベント
Bー1を受信し、前記同様の照会処理を行った後、この
描画イベントB−1を表示する。 【0089】この結果、A局およびB局での最終表示状
態は完全に一致する。 【0090】次に、この発明の第2の実施例を説明す
る。 【0091】すなわち、上述した第1の実施例では、自
局の描画イベントを表示する際、直前の描画が自局か他
局であるかの判定、さらには直前の描画が他局のもので
ある場合は描画時刻データに基づく判定を行い、この判
定の後にこれらの判定結果に基づいて実際の表示または
再表示を実行させるようにしていたが、第2の実施例で
は、自局の描画イベントについては、描画入力が発生す
ると、即座に無条件に該描画入力に対応する表示を実行
し、その後上記判定を行って該判定結果に基づく再表示
を実行する。これにより、第2の実施例においては、上
記判定処理用として処理速度の遅い処理装置を用いた場
合でも、自局の描画入力に関してはこれが即座に表示さ
れるので、自局のオペレータに違和感を与える事がなく
なる。なお、他局の描画イベントに関する処理について
は、第2の実施例においても特に変更はない。 【0092】かかる作用を行うために、第2の実施例に
おいては、第1図の描画情報管理手段2は、情報入力手
段1から入力操作情報が入力された際、すなわちディス
プレイ4上に何らかの描画入力が行われた際、この入力
操作情報に基づく表示をディスプレイ4上で即座に実行
させるとともに、この表示後に、計時手段5からの時刻
データの取り込み、描画イベントの作成、描画イベント
の時刻順に基づく判定および該判定に基づく再表示など
を実行する。 【0093】図12〜図15は、第2の実施例における
描画情報管理手段2の動作を示すもので、図12はマウ
スドラッグ操作イベントをウィンドウシステムより受け
取ったとき動作を示し(第1の実施例の図7に対応)、
図13はマウスリリース操作イベントウィンドウシステ
ムより受け取ったときときの動作を示し(第1の実施例
の図8に対応)、図14は描画イベントの管理に関する
制御手順の前半を示し(第1の実施例の図9に対応)、
図15は描画イベントの管理に関する制御手順の後半を
示している(第1の実施例の図10に対応)。 【0094】すなわち、図12は先の図7のフローチャ
ートのステップ250と260との間にステップ255
を挿入したもので、図13は図8のフローチャートのス
テップ450と480との間にステップ465を挿入し
かつステップ470と480との間にステップ475を
挿入したもので、図14は図9のフローチャートのステ
ップ670と680との間にステップ675を挿入しか
つステップ730を削除したもので、図15は図10の
フローチャートのステップ840と850との間にステ
ップ845を挿入したものである。なお、図6に示した
マウス押下げイベントが発生したときの動作について
は、第2の実施例においても特に変更はない。 【0095】以下、これら図12〜図15を参照して第
2の実施例と第1の実施例の具体的相違について説明す
る。 【0096】すなわち、第2の実施例においては、 図
12のステップ250と260との間に、描画開始点か
ら描画終了点までの線をディスプレイ4上に表示するス
テップ255を挿入することで、ウィンドウシステムよ
り書き込み型マウスドラッグ操作イベントが入力される
毎に、このマウスドラッグ操作イベントに対応する表示
をディスプレイ4上で即座に実行するとともに、図13
のステップ450と480との間に描画開始点から描画
終了点までの線をディスプレイ4上に表示するステップ
465を挿入することで、ウィンドウシステムより書き
込み型マウスリリース操作イベントが入力された段階
で、即座にこのマウスリリース操作イベントに対応する
表示をディスプレイ4上で実行させるようにしている。 【0097】また、第2の実施例においては、図13の
ステップ470と480との間に、描画開始点及び描画
終了点に基づく消去型の描画をディスプレイ4上で表示
させるステップ475を挿入することで、ウィンドウシ
ステムより消去型のマウスリリース操作イベントが入力
された段階で、すなわち自局で消去型の描画入力が行わ
れると即座に、この消去型の描画入力対応する表示消去
処理を実行するようにしている。 【0098】このように第2の実施例では、自局の描画
入力に関しては、この描画入力に関する操作イベントが
入力された段階で、この操作イベントに対応する実際の
表示を即座に実行する。このため、第2の実施例では、
図14および図15に示す、ウィンドウシステムより描
画イベントを受け取った段階においては、自局の描画イ
ベントに関する表示動作は既に終了している。 【0099】したがって、図14および図15に示す描
画イベントの管理手順においては、図9のステップ67
0と680との間にステップ675を挿入しかつステッ
プ730を削除し、さらに図10のステップ840と8
50との間にステップ845を挿入することにより、描
画イベントの管理の際の手順から自局の描画イベントに
関する描画表示処理を削除するようにしている。すなわ
ち、第2の実施例においては、図14および図15に示
す描画イベントの管理の際には、他局からの描画イベン
トに関する描画処理しか行われず、自局の描画イベント
に関しては再描画の際にのみしか描画表示処理は行われ
ない。 【0100】このように、第2の実施例では、自局の描
画イベントについては、描画入力が発生すると、即座に
無条件に表示を実行し、その後に前述した時刻順による
判定を行って該判定結果に基づく再表示を実行する。 【0101】次に、この発明の第3の実施例を説明す
る。 【0102】この第3の実施例では、時間的矛盾が発生
したときの再表示の際、表示を無効化(クリア)し、時
刻順での再描画を行う場合、表示画面の全ての領域につ
いて無効化及び再描画を行うのではなく、最小限の一部
領域についてのみ無効化及び再描画を実行することによ
り、再表示の処理時間を短縮するようにする。 【0103】すなわち、第3の実施例において、各局の
描画情報管理手段2は、各描画入力に関し、入力された
各描画のストローク(描画開始点から描画終了点まで)
の存在領域(例えばストロークを対角線とする矩形領
域)を演算し、該演算した存在領域を示すデータを図2
に示した各描画イベント中に挿入しておく。 【0104】そして、再表示を行う際には、まず、描画
時刻データに時間的矛盾がある各描画の存在領域を抽出
する。次に、描画時刻データに時間的矛盾がない描画中
から前記抽出した領域にその一部又は全領域が重なる描
画を選定し、これら選定した描画の存在領域も抽出す
る。さらに、該抽出した範囲にその一部又は全領域が重
なる描画を描画時刻データに時間的矛盾がない描画から
選定し、該選定した描画の存在領域も抽出する。以下、
抽出した存在領域に重なる描画が存在しなくなるまで、
同様の抽出処理を繰り返す。 【0105】そして、このような処理によって得られた
全ての抽出領域に関してのみ、前記無効化および再描画
処理を実行する。 【0106】このように、第3の実施例においては、再
表示の際、表示画面の全ての領域について再表示を行う
のではなく、最小限の一部領域についてのみ再表示を実
行することにより再表示の処理時間を短縮するようにし
ている。 【0107】なお、実施例では、描画時刻データを得る
ために描画情報管理手段が描画入力が発生したときの計
時手段の計時出力を取り込むようにしたが、計時手段は
情報入力手段に1による操作入力が発生する度にその際
の時刻データを描画情報管理手段2に出力するようにし
てもよい。 【0108】また、実施例では、描画情報管理手段2
は、ウィンドウシステムを介して、描画イベントなどの
各種イベントの授受を行うようにしたが、ウィンドウシ
ステムを介さずに、各所要回路とイベントの授受を行う
ようにしてもよい。 【0109】 【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
描画入力の発生時刻を示す描画時刻データを描画データ
に付加した描画情報を各局間で送受信し、各局では自局
での描画あるいは他局での描画に関係なく前記描画時刻
データに基づき描画発生時刻順による描画を実行するよ
うにしたので、各局で書き込み及び消去処理のほぼ同時
の操作を行った場合でも、描画実行権獲得のための複雑
な制御手順を踏むことなく各局間の表示内容に全く差を
生じさせることがなくなるとともに、各局間で書き込み
型の描画の上下関係を完全に一致させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の実施例を示すブロック図。 【図2】描画イベントに含まれる信号を示す図。 【図3】描画情報管理テーブルの記憶内容を例示する
図。 【図4】描画情報管理テーブルで描画イベントの入れ替
えがない場合を例示する図。 【図5】描画情報管理テーブルでの描画イベントの入れ
替えを例示する図。 【図6】この発明の第1または2の実施例についてマウ
ス押下げイベントが発生したときの描画情報管理手段の
動作例を示すフローチャート。 【図7】この発明の第1の実施例についてマウスドラッ
グ操作イベントが発生したときの描画情報管理手段の動
作例を示すフローチャート。 【図8】この発明の第1の実施例についてマウスリリー
ス操作イベントが発生したときの描画情報管理手段の動
作例を示すフローチャート。 【図9】この発明の第1の実施例について描画情報管理
手段による描画イベントの管理に関する制御手順の前半
を示すフローチャート。 【図10】この発明の第1の実施例について描画情報管
理手段による描画イベントの管理に関する制御手順の後
半を示すフローチャート。 【図11】この発明の制御手順による2つの局の表示内
容の変遷を示す図。 【図12】この発明の第2実施例についてマウスドラッ
グ操作イベントが発生したときの描画情報管理手段の動
作例を示すフローチャート。 【図13】この発明の第2の実施例についてマウスリリ
ース操作イベントが発生したときの描画情報管理手段の
動作例を示すフローチャート。 【図14】この発明の第2の実施例について描画情報管
理手段による描画イベントの管理に関する制御手順の前
半を示すフローチャート。 【図15】この発明の第2の実施例について描画情報管
理手段による描画イベントの管理に関する制御手順の後
半を示すフローチャート。 【図16】従来技術による2つの局の表示内容の変遷を
示す図。 【符号の説明】 1…情報入力手段 2…描画情報管理手段 3…描
画処理手段 4…ディスプレイ 5…計時手段 6…描
画イベント送信手段 7…通信処理手段 8…描画イベント受信手段 9…描
画情報管理テーブル 10…通信網

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】書き込み及び消去を含む描画が可能な共有
    画面を有し、他のテレライティング装置との間で前記共
    有画面に表示すべき描画データを通信するテレライティ
    ング装置において、 時刻を計時する計時手段と、 描画入力操作が発生したとき、所定の描画単位に前記計
    時手段の出力を描画時刻データとして取り込み、該描画
    時刻データを描画データに付加した描画情報を前記所定
    の描画単位に作成する描画情報作成手段と、 前記描画情報を他のテレライティング装置に送信する送
    信処理手段と、 他のテレライティング装置からの前記描画情報を受信す
    る受信制御手段と、 前記描画情報作成手段によって作成された描画情報およ
    び前記受信制御手段によって受信された描画情報が記憶
    される記憶手段と、 この記憶手段に記憶される描画情報を各描画情報に含ま
    れる描画時刻データが示す時刻順に管理記憶する描画情
    報管理手段と、 この描画情報管理手段による管理に従って前記描画デー
    タを前記共有画面に表示する制御を行うとともに、描画
    情報管理手段による前記描画時刻データ順の管理の際に
    描画情報の入れ替えが生じた場合、前記共有画面に描画
    時刻データが示す時刻順による描画データの再描画を行
    わせる表示制御手段と、 を具えることを特徴とするテレライティング装置。
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