JP3357969B2 - 電子写真装置及び制御装置 - Google Patents

電子写真装置及び制御装置

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JP3357969B2
JP3357969B2 JP09816395A JP9816395A JP3357969B2 JP 3357969 B2 JP3357969 B2 JP 3357969B2 JP 09816395 A JP09816395 A JP 09816395A JP 9816395 A JP9816395 A JP 9816395A JP 3357969 B2 JP3357969 B2 JP 3357969B2
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明 望月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザプリンタや複写
機等に係り、特にトナー像を記録媒体上に静電転写する
のに好適な電子写真装置及び制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真装置におけるトナー像転
写装置には、像担持体上のトナー像を記録媒体上に転写
するため、トナー像の帯電極性と逆極性の電圧を印加し
た転写ローラと像担持体との間に記録媒体を接触通過さ
せることにより、記録媒体にトナー像を転写するものが
ある。このような方式のトナー像転写装置では、環境条
件の変化に伴って、記録媒体や転写ローラのインピーダ
ンスが変化することにより転写性能が変化する恐れがあ
る。例えば、常湿時に、最適な転写性能が得られるよう
な電圧を転写ローラに印加した場合、低湿時には、記録
媒体や転写ローラのインピーダンスが高くなり、電荷が
不足して全黒画像部の転写不良を起こす。逆に、高湿時
は、電荷が記録媒体を通過してトナー像に注入されトナ
ーが逆帯電して転写不良を起こす恐れがある。
【0003】そこで、特開平2−300774号公報及
び特開平4−190381号公報に開示してあるよう
に、記録媒体のインピーダンスを検出して転写ローラに
与える電圧を制御することにより、転写性能の低下を防
止している。さらに、転写電圧制御を記録媒体の種類別
に行うものもある。このため、記録媒体の材質は、プリ
ンタ等に用いられるPPC用紙だけでなくOHP用紙
や、封筒等にも高画質に記録できる。しかしながら、同
じ環境条件で記録媒体のインピーダンスが画像記録中に
大きく変化するような場合、例えば記録媒体が冊子状の
場合、記録媒体厚さが厚くなるとインピーダンスが高く
なってトナー像を静電気的に吸引できなくなり、転写性
能の低下が起きるが、記録中の記録媒体厚さの変化によ
る転写性能の低下防止の対策が考慮されていない。ま
た、記録媒体のインピーダンス検出を、厚さ変化ごとに
実施するとしてもインピダンス検出のタイミングを決め
る手段は、従来の電子写真装置に備わっていない。
【0004】図14に、転写電圧一定の場合の記録媒体
厚さに対する転写効率の変化を示す。この特性曲線は、
転写部の像担持体、トナー像及び記録媒体をそれぞれコ
ンデンサに置き換えて、像担持体と記録媒体との間に電
圧を印加した場合の各層のポアッソン方程式を立て、各
層の電界を求め、記録媒体厚さdのとき転写効率が10
0%となるような転写電圧に設定し、記録媒体厚さを変
化させた場合の転写効率について解いた結果である。こ
のグラフより、記録媒体厚さが20倍(20d)になる
と転写効率は、10%以下になることが判る。
【0005】記録媒体が冊子状の場合、厚さが20倍以
上変化するのはまれではなく、また、冊子には、綴部が
存在し綴部を境に厚さが異なるため、厚さに応じて転写
電圧を変化させる必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子写真装置に
あっては、記録媒体が冊子状の場合、記録中の記録媒体
厚さの変化による転写性能の低下防止の対策が考慮され
てなく、また、記録媒体のインピーダンス検出を厚さ変
化ごとに実施するとしても、インピーダンス検出のタイ
ミングを決める手段が備わっていない問題点がある。ま
た、記録媒体が冊子状の場合、綴部が存在し綴部を境に
厚さが異なるため、厚さに応じて転写電圧を変化させる
手段が設けられていない問題点がある。
【0007】本発明の目的は、記録中に記録媒体厚さが
変化しても常に高い転写性能を維持することのできる転
写装置を備えた電子写真装置及び制御装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る電子写真装置は、像担持体を帯電させ
る帯電機構と、像担持体の表面に静電潜像を形成する露
光機構と、静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形
成する現像機構と、搬送される記録媒体にトナー像を転
写する転写機構と、転写機構に印加する電圧を制御する
電圧制御手段と、記録媒体上のトナー像を永久画像にす
る定着機構とを備えてなる電子写真装置において、記録
媒体の厚さを検知する記録媒体厚さ検知機構を配設し、
記録媒体の厚さに応じて電圧を求めるとともに電圧の印
加タイミングと印加時間とを演算し、その演算結果を電
圧制御手段へ送信する制御装置を設けるとともに、電圧
制御手段は、転写機構に電圧を印加する際に、像担持体
を一時停止させることを特徴とする
【0009】そして制御装置は、記録媒体の厚さに応じ
て印加した電圧の値を変更する転写電圧特性変更手段
と、記録媒体の厚さに応じて印加する電圧の印加タイミ
ングを演算する電圧印加タイミング演算手段と、電圧の
印加時間を演算する電圧印加時間演算手段とを具備して
いる構成でもよい。
【0010】また電圧制御手段は、像担持体に記録媒体
が転写機構により圧接される前に転写機構に電圧印加を
行うものである構成でもよい。
【0011】
【0012】そして転写電圧特性変更手段は、計測され
た記録媒体の電気特性と、検知された記録媒体厚さとに
より転写電圧制御特性を変更するものである構成でもよ
い。
【0013】また記録媒体厚さ検知機構は、像担持体に
転写機構が圧接する位置より記録媒体の搬送方向の上流
側に配設してある構成でもよい。
【0014】さらに記録媒体厚さ検知機構は、光学式、
超音波式、又は接触式の変位センサで形成されている構
成でもよい。
【0015】そして電子写真装置の制御装置において
は、前記いずれか一つの電子写真装置に備えられ、帯電
機構と露光機構と現像機構とを制御して像担持体にトナ
ー像を形成する印写制御手段と、トナー像の駆動タイミ
ングと記録媒体の搬送タイミングとを整合する搬送制御
手段と、記録媒体の厚さに応じて印加する電圧を求め電
圧制御手段へ送信する転写制御手段とよりなる構成とす
る。
【0016】また電子写真装置の制御方法においては、
像担持体を帯電させて像担持体の表面に静電潜像を形成
し、かつ静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成
し、搬送される記録媒体にトナー像を転写する転写機構
に電圧を印加し、電圧を制御する電子写真装置の制御方
法において、記録媒体の厚さに応じて電圧を求めるとと
もに電圧の印加タイミングと電圧の印加時間とを演算
し、その演算結果により転写機構を制御する構成とす
る。
【0017】さらに像担持体を帯電させて該像担持体の
表面に静電潜像を形成し、かつ静電潜像にトナーを付着
させてトナー像を形成し、搬送される記録媒体にトナー
像を転写する転写機構に電圧を印加し、電圧を制御する
電子写真装置の制御方法において、転写機構に計測用電
圧を印加して負荷電流を計測し、負荷電流に応じて第1
の最適電圧を求め、第1の最適電圧を記録媒体の厚さに
比例させて第2の最適電圧と、第2の最適電圧の印加タ
イミングと、第2の最適電圧の印加時間とを演算しその
演算結果により転写機構を制御する構成でもよい。
【0018】
【作用】本発明によれば、搬送路の上流側に記録媒体厚
さ検知機構を配設したため、転写機構に送られる過程で
記録媒体の厚さが検知され、制御装置へ信号が送られ
る。制御装置は、記録媒体の厚さに応じて電圧を求める
とともに電圧の印加タイミングと印加時間とを演算し、
その演算結果を電圧制御手段へ送信する。転写機構は、
記録媒体を像担持体に圧接しながら記録媒体の背後より
機械的な圧力と転写電界とを与えることにより、像担持
体上のトナー像を記録媒体に転写させる。転写電界を発
生させる電圧(転写電圧)は、電圧制御手段より送ら
れ、記録媒体厚さに応じて求められた電圧が所定の印加
タイミングと印加時間とにより転写機構に印加される。
したがって記録媒体の厚さが異なる際は転写機構に印加
される電圧が変化される。
【0019】また制御装置に印写制御手段、搬送制御手
段及び転写制御手段を設けたため、印写制御手段は、帯
電機構、露光機構及び現像機構を制御して像担持体上に
画像を形成させる。搬送制御手段は、像担持体の駆動タ
イミング及び像担持体上のトナー像と記録媒体の搬送タ
イミングとの整合等を行い、転写制御手段は、記録媒体
の厚さに応じた最適転写電圧を求め、電圧制御手段へ所
定の信号を送信させる。
【0020】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1を参照しながら
説明する。図1に示すように、像担持体6を帯電させる
帯電機構(帯電装置)1と、像担持体6の表面に静電潜像
を形成する露光機構(露光装置)2と、静電潜像にトナ
ーを付着させてトナー像5aを形成する現像機構(現像装
置)3と、搬送される記録媒体(記録材)20にトナー像
を転写する転写機構(転写ローラ)7と、転写機構7に印加
する電圧を制御する電圧制御手段(電圧制御装置)18
と、記録媒体20上のトナー像を永久画像にするヒートロ
ーラ11及び加圧ローラ13等の定着機構とを備えてなる電
子写真装置であって、記録媒体20の厚さを検知する記録
媒体厚さ検知機構(記録媒体厚さ検知装置)16を配設
し、記録媒体20の厚さに応じて印加する電圧を求めると
ともに電圧の印加タイミングと印加時間とを演算し、そ
の演算結果を電圧制御手段18へ送信する制御装置100を
設けた構成である。
【0021】すなわち本実施例は、制御装置100、印写
部A、転写部B、記録媒体搬送部C及び定着部Dより構成さ
れている。印写部Aには、像担持体6の周りに帯電装置
1、露光装置2、現像装置3、除電装置9及びクリーナ10が
配置されている。転写部Bには、像担持体6と対向して転
写ローラ7が配置され、押圧部材8によって像担持体6に
所定の圧力で接触している。また、転写ローラ7の芯金
には転写用の電源19が接続されており、電源19は、出力
電圧が可変可能であり、電源19に接続された電圧制御装
置18からの制御信号に対応して所定の電圧を出力する。
記録媒体搬送部Cには、搬送ローラ15a,15bが配され、
搬送ローラ15a,15bと転写ローラ7との間及び転写部Bと
定着部Dとの間の搬送路に、記録媒体20を転写部B及び定
着部Dに導く記録媒体ガイド17が設けられている。さら
に、搬送ローラ15a,15bと転写ローラ7との間の記録媒
体ガイド17の上方に、そして像担持体6に転写ローラ7が
圧接する位置より記録媒体20の搬送方向の上流側に、記
録媒体20の厚さを検知する記録媒体厚さ検知装置16が設
置されている。下方に記録媒体厚さ検知装置16を設置す
る際は、記録媒体ガイド17の一部に穴を設ければよい。
記録媒体厚さ検知装置16は、例えば、光学式、超音波
式、あるいは、接触式の変位センサーを用いることがで
きる。定着部Dは、内部に熱源12を配したヒートローラ1
1と、ヒートローラ11の表面温度を検知する温度検知器1
4と、加圧ローラ13とよりなるものとする。
【0022】次に、本実施例の画像形成より定着までの
一連の動作について説明する。制御装置100からの画像
記録スタート信号により像担持体6は、所定の周速度で
矢印v方向に回転駆動される。そして、暗所において帯
電装置1で像担持体6の表面を均一に帯電する。次に、露
光装置2で記録画像に応じたところに光を当て、静電潜
像を形成する。現像装置3では、帯電したトナー4を像担
持体6の表面の潜像に静電的に付着させ可視像であるト
ナー像5aにする。像担持体6上のトナー像5aは像担持体6
が矢印v方向に回転することにより転写ローラ7が接触
している位置まで移動する。
【0023】これらの動作と平行して記録媒体20は、図
示されていない給紙ローラで搬送ローラ15a,15bの位置
まで送られ、斜行等を修正して整紙した後、像担持体6
上のトナー像5aの駆動タイミングとの搬送タイミングを
整合して転写ローラ7に向けて送られる。記録媒体20
が、転写ローラ7に送られる過程において、搬送路の上
方に配置された記録媒体厚さ検知装置16によって、記録
媒体20の厚さを検知し、制御装置100に信号を送る。
【0024】転写ローラ7は、転写部Bの一部を形成して
おり、送られてきた記録媒体20を像担持体6に圧接しな
がら記録媒体20の背後より機械的な圧力と転写電界とを
与えることにより、像担持体6上のトナー像5aを記録媒
体20に転写する。ここで、転写電界を発生させるための
転写ローラ7に印加する電圧(転写電圧)は、例えば、
電圧制御装置18より送られる入力信号のデュティ比(パ
ルス信号のONする時間とOFFする時間との比)等によ
り、任意に連続的に出力電圧を変更できる電源19より与
えられる。そして、記録媒体厚さに対応した転写電圧を
転写ローラ7に印加するようになっている。記録媒体20
には、ほぼ中央に綴部20aが存在する場合があり、この
場合は、綴り部20aを境にして、記録媒体の厚さが異な
るため、転写ローラ7に印加する電圧を変化させる必要
がある。
【0025】トナー像5aが転写された記録媒体20は、定
着部Dに送られ、定着部Dを通過する間に熱と圧力とによ
り、トナー像を溶融し定着される。トナー像が定着され
た記録媒体20は、図示されていない排紙ローラにより排
出される。一方、記録媒体20に転写されずに像担持体上
6に付着した残留トナー5bは、除電装置9によって電荷を
抜かれ、その後クリーナ10で掻き落され図示されていな
い排トナーボックスに回収される。
【0026】次に、制御装置について説明する。図2
は、本実施例の制御装置内を示すブロック図であり、特
に転写部の制御に関するところについて詳細に示す。制
御装置100は、CPU101及びCPU101の制御プログラ
ム等を格納している記憶装置、例えばROM103及びC
PU101の制御プログラムを実行するのに必要なメモリ
としてのRAM102を中心に形成されている。
【0027】入出力インターフェース(I/F)104
は、CPU101が例えば操作パネル105と交信するのを仲
介し、操作パネル105からの信号及び印字データ等を印
写制御部(印写制御手段)106に伝達する。印写制御部1
06は、帯電装置1、露光装置2及び現像装置3を制御して
像担持体6上に画像を形成する。モータ制御部(搬送制
御手段)108は、像担持体6、搬送ローラ15a,15b及び定
着部D等を駆動するモータ21を制御するように接続され
ており、像担持体6の駆動タイミング及び像担持体6上の
トナー像5aと記録媒体20の搬送タイミングとの整合等を
行う。
【0028】転写制御部(転写制御手段)107は、記録
媒体厚さ検知装置16で検知した記録媒体20の厚さより、
厚さに応じた最適転写電圧を求め、電圧制御装置18へ所
定の信号を送る。転写ローラ7に転写電圧を印加するタ
イミング及び印加時間は、記録媒体厚さ検知結果を基
に、それぞれ電圧印加タイミング演算部110及び電圧印
加時間演算部111で求めて、電圧制御装置18へ信号を送
る。
【0029】このような電子写真装置における記録媒体
20に対するトナー像転写の制御方法について、図1及び
図3〜図5を参照しながら説明する。転写制御が開始さ
れるとタイミングT0では、モータ21の運転を開始する
ためモータ制御部108よりモータ駆動指示信号を発生し
モータ回転処理201を行う。タイミングT1では、給紙
開始処理202を行い、図示されていない給紙ローラで記
録媒体20を搬送ローラ15a,15bの位置まで送る。タイミ
ングT2では、給紙終了処理203を実行し、記録媒体20
を整紙した後、像担持体6上のトナー画像5aの駆動タイ
ミングと搬送タイミングとを整合して送紙開始処理204
を行う。また、記録媒体厚さ検知処理204を開始し、記
録媒体が記録媒体厚さ検知の位置にない状態で厚さの値
を0に設定する。タイミングT3では、記録媒体が厚さ
検知装置の設置位置を通過し、例えば厚さd1を読み取
り205、その値を信号変換部を経由して転写制御部に送
る。タイミングT4では、第1最適転写電圧発生処理206
を開始する。
【0030】この第1最適転写電圧発生処理206では、記
録媒体厚さに対応させてあらかじめ記憶装置、例えばR
OM103に格納してある図5に示すデータテーブルより
この厚さデータ(d1)信号に相当する最適転写電圧
(電圧)(V1)を発生させるデータを選択し、転写制
御部107より電圧制御装置18に送る。記録媒体厚さと最
適転写電圧との関係は、図6に示すように、記録媒体厚
さが厚くなると最適な転写電圧も高くなる。そして、電
圧制御装置18より発生する電圧制御信号(転写電圧制御
特性)をこのデータに基づいて変更することにより最適
な転写電圧を転写用の電源19より転写ローラ7に与え
る。このタイミングは、記録媒体厚さを読み取るタイミ
ングT3との時間差t0後に行われる。時間差t0は、
記録媒体20が、記録媒体厚さ検知装置16の設置位置よ
り、転写ローラ7と像担持体6が接触している転写部に搬
送されるまでの時間に等しい。すなわち、記録媒体20が
転写ローラ7と像担持体6との間に到達すると同時に転写
電圧が印加されるようになっている。また、転写用の電
源19の出力電圧の立上り特性が遅い場合は、その特性を
考慮して、記録媒体20の印字領域に達するまでに最適な
転写電圧を出力できるように時間差t0を短く設定する
こともできる。あるいは、像担持体6を一時、停止させ
て転写電圧が所定の値に達してから再び像担持体6を回
転させることもできる。
【0031】タイミングT5では、トナー像5aの転写処
理207を開始し、遅くともこのタイミングまでに、転写
用の電源19より転写ローラ7に印加する電圧は、所定の
値を出力している。これにより、像担持体6上のトナー
像5aは、厚さd1の記録媒体20に転写される。像担持体
6上のトナー像5aが、厚さd1の記録媒体20に転写中で
あるタイミングT6では、記録媒体20の厚さが変化した
タイミングで、例えば厚さd2を読み取り208、その値
を信号変換部109を経由して、転写制御部107に送る。そ
して、タイミングT3よりT6までの時間t1、すなわ
ち、記録媒体20の厚さが変化しなかった時間を、電圧印
加時間演算部110で求める。
【0032】タイミングT7では、第1の最適転写電圧
発生処理を終了し、第2の最適転写電圧発生処理209を
開始する。第1の最適転写電圧発生処理206と同様に記
録媒体厚さに対応させてあらかじめROM103に格納し
てある図5に示すデータテーブルよりこの厚さデータ
(d2)に相当する最適転写電圧(V2)を発生させる
データを選択し、転写制御部107から転写電圧制御装置1
8に送り最適な転写電圧を転写用電源19から転写ローラ7
に与える。このタイミングT7は、第1の最適転写電圧
を発生させたタイミングT4より記録媒体20の厚さが変
化しなかった時間t1だけ経過したタイミングである。
タイミングT8では、遅くともこのタイミングまでに転
写用電源19より転写ローラ7に印加する電圧は、一定値
を出力している。これにより、像担持体6上のトナー像5
aは、厚さd2の記録媒体20に転写される。
【0033】タイミングT9は、記録媒体20の終端が厚
さ検知装置を通過するタイミングである。そして、タイ
ミングT6からT9までの記録媒体20の厚さd2が変化
しなかった時間t2(通常は、t1=t2)を、電圧印
加時間演算部111で求める。
【0034】タイミングT10では、送紙終了処理210
を行うと同時に、厚さ検知処理を終了210する。タイミ
ングT11は、像担持体6より記録媒体20へのトナー像5
aの転写を終了(転写終了処理211)するタイミングであ
り、タイミングT7より時間t2だけ経過したタイミン
グである。そして、転写電圧の出力を停止(転写電圧停
止処理212)する。トナー像5aが転写された記録媒体20
は、定着部Dへと送られる。タイミングT12は、モー
タ21を停止(モータ停止処理213)するようにモータ制御
部108に信号を送り転写制御処理を終了する。以上のよ
うな転写電圧制御によれば、計測した記録媒体厚さに対
応した最適な転写電圧を転写ローラ7に供給できるた
め、通常プリンタに用いられるPPC用紙の他に冊子状
の媒体でも高い転写効率を確保することができる。
【0035】一方、記録媒体20に例えば、通帳を用いる
場合の第2の実施例の構成には、例えば現金自動取扱装
置のように、同一面に追加印字するため、図7に示すよ
うな磁気情報読み書き装置402と、磁気情報認識装置405
と、イメージ読み取り装置400と、イメージ情報認識装
置403とが追加される。イメージ読み取り装置400は、記
録媒体の画像記録面側の上方に設けられ、記録媒体上の
画像を照らすための光源400aと、画像記録位置を判断す
る画像認識部400bよりなる。
【0036】この場合の動作は、図示されていない給紙
ローラにより矢印f方向に搬送されてきた記録媒体20
は、磁気情報読み書き装置402にて、記録媒体の磁気ス
トライプに書き込まれている情報を読み込む、あるいは
新たに書き込み、磁気情報認識装置405でこの情報を認
識し、次にイメージ読み取り装置400により記録済み長
さを読み取られ、イメージ情報認識装置403で認識され
制御装置100にそのデータが送られる。
【0037】この2つの情報により印字するか否かを制
御装置100で判断し、印字すると判断した場合は、制御
装置100より印字命令及び印字データを送る。そして、
イメージ読み取り装置400を通過した記録媒体20は、第
1搬送ローラ対401a,401bによって、第2搬送ローラ対
15a,15bの位置送られ、その位置で待機する。記録媒体
20が再び搬送されるタイミングは、像担持体6上のトナ
ー像5aと、記録媒体20の記録すべき位置(記録媒体上の
記録済み部よりも後ろ)とが、転写ローラ7と像担持体6
が圧接されている転写部に同じタイミングで搬送開始さ
れる。この後の転写電圧制御動作は、前記動作と同じで
ある。
【0038】次に本発明の第3の実施例について図8を
参照しながら説明する。本実施例の第1の実施例と異な
るところは、制御装置100内の電圧制御方法である。図
8に本実施例の制御装置100のブロック図を示す。本実
施例の制御装置100に追加されたところは、測定用の転
写電圧を転写ローラ7に印加し、転写ローラ7に流れる負
荷電流を計測する。計測され負荷電流信号は信号変換部
109を介して転写制御部107に送られる。そして、記憶手
段、例えばROM103には、図6に示す記録材厚さに対
する最適転写電圧のデータテーブルに加え、図9及び図
10に示すような負荷電流に対する最適転写電圧の特性
のデータテーブルも格納されている。
【0039】次に、転写電圧制御方法について図11の
転写電圧制御タイムチャート及び図12に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。ここでは、第1の実施
例の転写電圧制御の流れに追加された部分についてのみ
説明する。タイミングT0よりT3は、第1の実施例と
同様である。タイミングT4.1では、記録媒体7の電気
特性を計測するための計測用転写電圧を印加するように
転写制御部107から電圧制御装置18に信号を送る(測定
用転写電圧発生処理214)。このタイミングでは、記録
媒体20が、転写ローラ7と像担持体6との間に到達する前
のタイミングでる。タイミングT4.2では、所定の大
きさの計測用転写電圧が転写ローラ7に加えられ負荷電
流を計測する(負荷電流計測処理215)。このタイミン
グまでには、記録媒体20が転写ローラ7と像担持体6との
間に到達し、かつ、記録媒体20の先端部の非印字領域内
である。計測された負荷電流は、信号変換部109で所定
の信号に変換され転写制御部107に送られる。タイミン
グT4.3では、第1の最適転写電圧発生処理を開始す
る。この処理206では、計測した負荷電流の特性信号に
対応させてあらかじめROM103に格納してある図11
に示すデータテーブルより、この特性信号に相当する最
適転写電圧を発生させるデータを選択し、転写制御部10
7より電圧制御装置18に送る。そして、電圧制御装置18
より発生する転写電圧制御信号をこのデータに基づいて
変更することにより、最適な転写電圧を転写用の電源19
より転写ローラ7に与える。
【0040】タイミングT5、T6は、第1の実施例と
同様である。タイミングT7では、第1最適転写電圧発
生処理を終了し、第2最適転写電圧処理を開始する。こ
こでは、検知した記録媒体厚さd1、d2の厚さ比率と
第1最適転写電圧の値より第2最適転写電圧を求め、転
写用の電源19より転写ローラ7に与える。このタイミン
グは、第1の最適転写電圧を発生させたタイミングT
4.3より記録媒体7の厚さが変化しなかった時間t1だ
け経過したタイミングである。
【0041】図13に、各環境における記録媒体厚さに
対する最適転写電圧の特性図を示す。同じ記録媒体厚さ
でも環境変化により、最適転写電圧の値が異なるが、記
録媒体厚さ変化量に対する転写電圧変化量は、どの環境
下においても一定である。よって、検知した記録媒体厚
さd1,d2の厚さ比率と第1最適転写電圧の値より第
2最適転写電圧を求めることができる。タイミングT8
以降は、第1の実施例と同様である。
【0042】以上のような転写電圧制御によれば、計測
した記録媒体厚さと記録媒体の電気特性に対応した最適
な転写電圧を転写ローラに供給できるため、環境変化に
左右されずに冊子状の記録媒体に高い転写効率で転写す
ることができる。
【0043】本発明によれば、記録媒体厚さに応じて最
適な電圧を転写ローラに供給できるため、プリンタに用
いられるPPC用紙の他に通帳等の冊子状の媒体でも高
い転写効率を確保することができる。また、環境変化に
も適した電圧を転写ローラに印加するため、環境に左右
されずに高い転写効率を確保できる転写装置を備えた電
子写真装置を提供することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、記録中に記録媒体厚さ
が変化しても常に高い転写性能を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】図1の制御装置のブロック図である。
【図3】図1の転写電圧制御タイムチャートを示す図で
ある。
【図4】図1の転写電圧制御フローを示すフローチャー
トである。
【図5】図1の制御装置内の記憶装置のデータテーブル
を示す図である。
【図6】記録媒体厚さと最適転写電圧との関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明の第2の実施例を示す断面構成図であ
る。
【図8】本発明の第3の実施例を示す制御装置のブロッ
ク図である。
【図9】本発明の第3の実施例の最適転写電圧特性を示
すグラフである。
【図10】本発明の第3の実施例の制御装置内の記憶装
置の第1のデータテーブルを示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例の転写電圧制御タイム
チャートを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例の転写電圧制御フロー
を示すフローチャートである。
【図13】各環境における記録媒体厚さに対する最適転
写電圧特性を示すグラフである。
【図14】従来の記録媒体厚さと転写効率との特性を示
すグラフである。
【符号の説明】
7 転写ローラ 16 記録媒体厚さ検知装置 18 電圧制御装置 19 転写用電源 20 記録媒体 100 制御装置 400 イメージ読み取り装置 402 磁気情報読み書き装置 A 印写部 B 転写部 C 搬送部 D 定着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 重喜 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式 会社 日立製作所 オフィスシステム事 業部内 (72)発明者 松野 順一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (56)参考文献 特開 平7−248688(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/00 303

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を帯電させる帯電機構と、前記
    像担持体の表面に静電潜像を形成する露光機構と、該静
    電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像機
    構と、搬送される記録媒体に前記トナー像を転写する転
    写機構と、該転写機構に印加する電圧を制御する電圧制
    御手段と、前記記録媒体上のトナー像を永久画像にする
    定着機構とを備えてなる電子写真装置において、前記記
    録媒体の厚さを検知する記録媒体厚さ検知機構を配設
    し、前記記録媒体の厚さに応じて前記電圧を求めるとと
    もに該電圧の印加タイミングと印加時間とを演算し、そ
    の演算結果を前記電圧制御手段へ送信する制御装置を設
    、前記電圧制御手段は、転写機構に電圧を印加する際
    に、像担持体を一時停止させることを特徴とする電子写
    真装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、記録媒体の厚さに応じて印
    加した電圧の値を変更する転写電圧特性変更手段と、前
    記記録媒体の厚さに応じて印加する前記電圧の印加タイ
    ミングを演算する電圧印加タイミング演算手段と、前記
    電圧の印加時間を演算する電圧印加時間演算手段とを具
    備していることを特徴とする請求項1記載の電子写真装
    置。
  3. 【請求項3】 転写電圧特性変更手段は、計測された記
    録媒体の電気特性と、検知された記録媒体厚さとにより
    転写電圧制御特性を変更するものであることを特徴とす
    る請求項2記載の電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜のいずれか1項記載の電子
    写真装置に備えられ、帯電機構と露光機構と現像機構と
    を制御して像担持体にトナー像を形成する印写制御手段
    と、該トナー像の駆動タイミングと記録媒体の搬送タイ
    ミングとを整合する搬送制御手段と、前記記録媒体の厚
    さに応じて印加する電圧を求め電圧制御手段へ送信する
    転写制御手段とよりなることを特徴とする電子写真装置
    の制御装置。
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