JP3353264B2 - ディジタル信号の送信方法、受信方法、送信装置および受信装置 - Google Patents
ディジタル信号の送信方法、受信方法、送信装置および受信装置Info
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Description
種類以上のディジタル信号で構成される地上系のディジ
タルテレビジョン放送やディジタル情報を統合して放送
する総合ディジタル放送(ISDB:Integrated Services
Digital Broadcasting) を行うのに適したディジタル信
号の送信方法、受信方法、送信装置および受信装置に関
する。
や音声信号あるいはデータ信号などを直交周波数分割多
重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multip
lexing) 方式(以下、単にOFDM方式という)により
不特定多数の視聴者に向けて放送することは知られてい
る。最近では、OFDM方式による放送は、特にマルチ
パス妨害に強いという特徴を生かして同方式によるディ
ジタル方式のテレビジョンや音声の移動体向け放送が検
討されている。
を複数のブロックに分割して放送する方式(特願平6−
70548号「移動体向け信号伝送方式」)、分割した
OFDMブロックを互いに同期させ、ブロック相互間の
干渉を防ぐようにする方式(特願平6−74750号
「複数の直交周波数分割多重変調方式の伝送方式」)、
ブロックごとにサービス内容を定め、そのサービス内容
を記述するための独立したチャンネルを使用する方式
(特願平7−95103号「ディジタル信号送受信装
置」)などを出願している。
ィジタル方式の放送としては、ヨーロツパで提案された
ディジタルテレビジョン放送(DVB:Digital Video
Broadcasting) とディジタル音声放送(DAB:Digita
l Audio Broadcasting) のようにテレビジョンと音声と
で方式を異ならせて放送を行うものがあるが、この場
合、ディジタルテレビジョン放送の音声のみを簡単な音
声受信機により聴取することは不可能である。
のディジタル伝送が可能な衛星ディジタル放送等で提案
されている方式によれば、テレビジョン、音声、データ
の各信号を一つのディジタル変調信号に多重して放送す
ることとしており、それら放送された信号の受信にあた
っては、この中から音声のみを受信する音声受信機の場
合、まずそれらすべての情報を復調する必要があり、従
って、音声専用受信機の小型化、低価格化が困難であっ
た。また、本出願人の出願に係わる上記3件の特許出願
も、音声専用受信機の小型化、低価格化を目的とするも
のではない。
に鑑みて、OFDM方式で放送されたディジタルテレビ
ジョン信号のうち放送されている全種類に満たない1乃
至複数種類の信号、例えば音声のみを受信する小型、低
価格の音声専用受信機を実現することにあるが、さらに
音声専用に限らず、例えば、映像専用や、上記衛星ディ
ジタル放送の場合におけるデータ専用あるいは音声とデ
ータ専用の小型、低価格の受信機を実現することにあ
る。
め、本発明ディジタル信号の送信方法は、ディジタル化
された少なくとも2種類の信号をOFDM方式により送
信するにあたり、前記各信号ごとのブロック単位でOF
DM信号のキャリアを割り当て送信するとともに、少な
くとも前記各ブロック単位の中心キャリア周波数および
OFDM信号全帯域の中心キャリア周波数からなるデー
タにより受信装置を制御するための制御信号をOFDM
信号の帯域外に周波数多重して送信するようにしたこと
を特徴とするものである。
は、前記2種類の信号が映像信号および音声信号である
ことを特徴とするものである。
は、受信側において、上記記載のディジタル信号の送信
方法によって送信されたディジタル信号からディジタル
信号を復調するにあたり、周波数多重された制御信号を
復調することによって得られたOFDM信号全帯域の中
心キャリア周波数データを用いて受信信号をベースバン
ド信号に変換した後、全ブロックについてFFTを行う
ようにしたことを特徴とするものである。
は、受信側において、上記記載のディジタル信号の送信
方法によって送信されたディジタル信号から全種類に満
たない1乃至複数種類の信号を復調するにあたり、周波
数多重された制御信号を復調することによって得られた
前記1乃至複数種類のブロックの中心キャリア周波数デ
ータを用いて前記1乃至複数種類のブロックの受信信号
をベースバンド信号に変換した後、前記1乃至複数種類
のブロックについてFFTを行うようにしたことを特徴
とするものである。
は、上記記載のディジタル信号の送信方法に基づいてデ
ィジタル化された少なくとも2種類の信号を送信するデ
ィジタル信号の送信装置であって、前記各信号ごとのブ
ロック単位でOFDM信号のキャリア周波数を割り当て
るキャリア割り当て部と、該キャリア割り当て部におけ
るキャリア割り当てに従ってOFDM信号全帯域の逆F
FTを行うOFDM変調部と、前記各ブロック単位の中
心キャリア周波数および前記OFDM信号全帯域の中心
キャリア周波数からなるデータにより変調されOFDM
信号の帯域外に周波数多重される制御信号を形成する制
御信号変調部とを少なくとも具えていることを特徴とす
るものである。
は、上記記載のディジタル信号の受信方法に基づいてデ
ィジタル信号を受信するディジタル信号の受信装置であ
って、周波数多重された制御信号の制御によりOFDM
信号全帯域の中心キャリア周波数で発振する発振器と、
該発振器の発振周波数との掛け算によって受信信号をベ
ースバンド信号に変換する周波数変換器と、OFDM信
号全帯域のサンプル点のFFTを行うOFDM復調器と
を少なくとも具えていることを特徴とするものである。
また、本発明ディジタル信号の受信装置は、上記記載の
ディジタル信号の受信方法に基づいてディジタル信号を
受信するディジタル信号の受信装置であって、周波数多
重された制御信号の制御により1乃至複数種類のブロッ
クの中心キャリア周波数で発振する発振器と、該発振器
の発振周波数との掛け算によって前記1乃至複数種類の
ブロックの受信信号をベースバンド信号に変換する周波
数変換器と、前記1乃至複数種類のブロックのサンプル
点のFFTを行うOFDM復調器とを少なくとも具えて
いることを特徴とするものである。
形態に基づいて本発明を詳細に説明する。本発明の説明
に先立って、まず、ディジタルテレビジョン信号を従来
のOFDM方式に従って伝送する場合につき説明する。
図8は、この場合の伝送周波数スペクトルを示してい
る。図8(a)はその占有周波数帯域を、また、(b)
は周波数帯域内における個々の搬送波(以下、キャリア
という)を示している。図8(b)において、符号1,
2,3,4,---,M0 はOFDM信号の各キャリアのキ
ャリア番号で、この場合M0 個のキャリア(従って、キ
ャリア数=M0 )を用いてディジタルテレビジョン信号
を伝送している。また、図8(b)において、中心キャ
リア周波数はf0 である。なお、キャリア数が偶数の場
合には、占有周波数帯域の中心周波数にもっとも近いキ
ャリアの周波数となる。
タルテレビジョン信号送信装置を示している。ディジタ
ル化された映像および音声信号は、それぞれ映像および
音声のパケット構成部11,12に供給されパケット化
される。また、パケットのヘッダ部には、受信側での映
像および音声信号を分離するための識別子を挿入してお
く。パケット構成部11,12においてパケット化され
た映像および音声信号は、多重化部13において時分割
多重され、さらにOFDM変調部14においてOFDM
変調される。
り大きな数で2のべき乗となっているサンプル点(N0
点) の逆FFT(Fast Fourier Transform) を用いて行
っている。すなわち、キャリアの数M0 に対して、
調された信号(ここまでは、ベースバンド帯域の信号で
ある)は、周波数変換器15において無線周波数の信号
に周波数変換されて送信される。
ジタルテレビジョン信号受信装置を示し、図9に示した
送信装置で送信された信号を受信するものである。図9
において、帯域通過フィルタ16は、受信された信号か
ら図8(a)に示すOFDM信号の占有周波数帯域を切
り取って次の周波数変換部17に供給するためのもので
ある。周波数変換部17において同相成分と直交成分の
2つの成分からなるベースバンド信号に戻された信号
は、OFDM復調部18に供給され、ここではN0 点
(=2n0) の複素FFTを用いてOFDM信号の復調を
行う。復調後、パケット複合部19において誤り訂正等
の信号処理を行うとともにパケット化を解き、データ分
離部20において、パケットヘッダに挿入されている映
像、音声データ分離用識別子に基づいて両信号を分離出
力する。
ョン信号をOFDM伝送する場合の伝送周波数スペクト
ルの第1の実施の形態を示していて、(a)は全体的な
占有周波数帯域を、また(b)はその占有周波数帯域内
における個々のキャリアを示している。図1(b)にお
いて、図1(a)の音声用ブロック21に対応する符号
1,2,3,4,---,M1 は各音声用キャリアのキャリ
ア番号で、M1 個のキャリアを用いてディジタル音声信
号を送信している。また、図1(a)の映像用ブロック
22に対応する符号1,2,---,M2 は各映像用キャリ
アのキャリア番号で、M2 個のキャリアを用いてディジ
タル映像信号を送信する。
ブロック21および映像用ブロック22の周波数軸上に
おける位置を示すための、音声用ブロックの中心キャリ
ア周波数fa 、映像用ブロックの中心キャリア周波数f
b および音声、映像両ブロック全体の中心キャリア周波
数f0 などのデータにより受信装置を制御するための制
御信号23として、音声および映像が占有する周波数帯
域とは異なる位置に周波数多重して送信する。
信号およびディジタル映像信号をOFDM方式で送信す
るにあたり、ディジタル音声信号は音声用ブロック21
で、ディジタル映像信号は映像用ブロック22でという
ようにそれぞれ別のブロックにより送出するようにして
いる。この状況を従来技術を示す図8(a)および
(b)と比較するに、OFDMされた結果のスペクトル
の形状は図8(a)および(b)と同じであるが、本発
明では音声と映像とを別個のブロックで、すなわちブロ
ック単位で送信するという点で従来の方法と送信内容が
異なっている。また、本例では音声用ブロックを左端
(周波数の最も低い側)に1つ設けているが、これは任
意の周波数位置に設定することや、複数の音声用ブロッ
クを用いて送信することも可能である。
をOFDM伝送する場合、音声用ブロック21を音声、
映像全帯域の中ほどの周波数位置に配置した第2の実施
の形態を示している。本例のように、音声用ブロック2
1を左端または右端でない位置に配置すると、映像用ブ
ロック22は2ブロックに2分されるため、映像用ブロ
ック22の中心キャリア周波数fv を帯域全体の中心キ
ャリア周波数f0 の周波数に設定する(fv =f0)のが
望ましい。なお、図2(a)および(b)は、それぞれ
図1(a)および(b)における表示の仕方と同じで、
図2(b)に示す符号1,2,3,---,M1 のキャリア
は図2(a)の音声用ブロック21のそれに対応し、図
2(b)に示す符号1,2,--- ,M2 のキャリアは図
1(a)の映像用ブロック22のそれに対応している。
また、図2(a)において制御信号23の周波数位置は
図1(a)のそれと同じである。
を実現するために使用する本発明送信装置の一例を示し
ている。映像および音声(ディジタル化された映像およ
び音声信号)は、それぞれ映像および音声パケット構成
部24,25においてパケット化される。パケット化さ
れた映像および音声の両信号はキャリア割り当て部26
に供給されOFDM信号の各キャリアへの割り当てが行
われる。
び音声信号は、OFDM変調部27に供給され、N0 点
の逆FFTによりOFDM変調される。ここで、N
0 は、図8について説明したのと同様、2のべき乗とな
っていて、音声と映像のキャリアの総数M0 =M1 +M
2 (図1(b)および図2(b)参照)に対して、
は、周波数変換部28において無線周波数の信号に変換
される。
は、前述の映像、音声のブロック中心キャリア周波数f
V ,fA ならびにそれら全体の帯域の中心キャリア周波
数f0(図1(b)および図2(b)参照)などの制御
信号により、ある単一のキャリアを変調する変調部であ
る。変調部29からの変調出力は周波数変換部30にお
いて図1(a)および図2(a)に符号23にて示され
る所定の周波数に変換され、周波数変換部28からのO
FDM信号とともに送信される。なお、上記において
は、映像と音声とを独立のパケット構成にしたため、映
像と音声とでパケット構成を異にし、あるいは誤り訂正
を異にするなどの処理が容易となる。
を実現するために使用する本発明受信装置の一例を示し
ている。図4においては、まず、帯域通過フィルタ31
によって、受信された信号から制御信号23(図1
(a)および図2(a)参照)が伝送されている帯域が
取り出される。次に、周波数変換部32および制御信号
復調部33によって制御信号が復調され、その内容が復
号される。このように制御信号復調部33においては、
制御情報として放送されている中心キャリア周波数f0
が読み出され、電圧制御発振器34の発振周波数が映
像、音声全体の帯域の中心キャリア周波数f0 に等しい
周波数に設定されるようにする。
21および映像用ブロック22(図1(a)および図2
(a)参照)をその通過帯域にもつようなフィルタであ
る。周波数変換部36において発振器34で発振された
中心キャリア周波数f0 と受信信号とを掛け合わせるこ
とにより、受信信号をベースバンド信号に変換する部分
である。ここにおいて、周波数変換部36から得られる
ベースバンド信号は、図示のように通常同相成分と直交
成分の2つの成分からなっている。引き続いて、このベ
ースバンド信号に対しOFDM復調部37においてN0
点の複素FFTを行うことにより復調された信号(パケ
ット信号)が得られる。
よび映像のキャリアがあらかじめ定められているため、
従来例(図8および9)のようにしてパケットヘッダに
より分離することも可能であるが、OFDM復調部37
による復調後の時点においてキャリア分離部38により
キャリア分離を行うことで映像、音声を分離することも
可能である。このことにより、例えば伝送中の各種雑音
によりパケットヘッダに挿入されている識別子に誤りが
生じ、分離不可能となるような状況においても、キャリ
ア分離部38を用いてキャリアの位置による分離が可能
であり、また、例えば補間等の処理も可能となる。な
お、映像パケット復号部39および音声パケット復号部
40はそれぞれ映像および音声のパケット復号を行うた
めのものである。
ば、OFDM方式によるディジタルテレビジョン信号全
体のうち音声信号のみを受信する音声専用受信機を実現
することにある。ここでは、この目的を達成する本発明
による音声専用受信機(受信装置)の一例を図5に示
す。図5において、帯域通過フィルタ41、周波数変換
部42および制御信号復調部43は、それぞれ図4に符
号31、32および33によって示されるものと同じ
で、図1(a)または図2(a)によって示される制御
信号23を復号するための回路部分である。しかし、制
御信号復調部43においては音声ブロックの中心キャリ
ア周波数fa (実際には電圧)が読み出される点におい
て図4と異なっている。この読み出された電圧は、電圧
制御発振器44の発振周波数がfa となるように同発振
器を制御する。
2参照)のみを取り出す帯域通過フィルタ45を通過し
た音声受信信号は、周波数変換部46において発振器3
4の発振周波数と掛け合わされ、音声のベースバンド信
号となる。ここにおいて、ベースバンド信号は通常同相
成分および直交成分の2つの信号でOFDM復調部47
において、N1 点の複素FFTを行うことによりOFD
M復調を行う。ここで、N1 と音声キャリアの個数M1
との関係は、
よびパケット復号部は図4における符号40によって示
されるものと同じであるので、それらの説明は省略す
る。以上により、受信ディジタルテレビジョン信号から
少ない点数(M1 <M0 )のFFTにより、従って簡易
な構成の音声専用受信機が得られることになる。
ディジタルテレビジョン信号から映像、音声をともに受
信する場合と、音声専用受信機により音声のみを受信す
る場合とにおけるFFTのサンプル点の数(点数)の違
いを図6を用いて説明する。
ルによって伝送されるOFDM信号の場合、そこではM
0 =M1 +M2 個のキャリアが周波数多重されているた
め、例えば各キャリアがQPSK変調されている場合に
は、1シンボル期間に2M0ビットの信号が同時に送信
されている。また、シンボルは、図6(a)に示すよう
に、キャリア間隔の逆数として定まる有効シンボル長T
E (51,54)に、ガードインターバル(50,5
3)を付加し、伝送シンボル長Ts (52)となってい
る。
レビジョン信号を復調するには、全キャリアを復調する
必要があるため、図6(a)に示すように、有効シンボ
ル期間に、キャリア総数M0 よりも大きな値N0 点のサ
ンプルを行い、FFTに入力する。FFTの演算結果で
は、周波数間隔1/TE をもつN0 個の周波数の値が得
られる。すなわちOFDM信号のキャリアM0 個の周波
数値を含み、サンプル間隔の逆数の1/2として定まる
最高周波数1/(2ΔT0 )に相当する周波数値までの
N0 個のデータが得られる。この結果、すべてのキャリ
アの値が得られ、映像、音声の両方を復調することがで
きる。
音声信号が放送されているキャリア数のみを復調すれば
よいため、図6(b)に示すように、有効シンボル期間
に音声信号分のキャリア数M1 よりも大きな値N1 点の
サンプルを行い、FFTに入力する。サンプルの総時間
(N1 ×ΔT1 )が上記テレビ信号のサンプルの総時間
(N0 ×ΔT0 )と等しくなるようサンプル間隔ΔT1
を定めることにより、演算の結果求められる値の周波数
間隔は同じになる。従って、音声キャリアM0個の周波
数値を含み、サンプル間隔の逆数の1/2として定まる
最高周波数1/(2ΔT1 )に相当する周波数値までの
N1 個のデータが得られる。その結果、すべての音声キ
ャリアの値が得られ、音声部のみを復調することができ
る。
用受信機の動作について、図7(a),(b)および
(c)に示す周波数スペクトル図を用いて説明する。O
FDM信号では、各キャリアが一定のキャリア間隔で配
置されている。いま、キャリア間隔をΔfとすると、変
調信号の周波数スペクトルは図7(a)のようになる。
ここでは、全体のキャリアの個数を13個とする。また
音声キャリアの個数を5個とし、その位置は、図7
(a)に示すとおり、中心より左寄りに配置するものと
する。なお、全体の中心キャリア周波数はf0 であり、
音声中心キャリア周波数はfa =f0 −2Δfである。
また、図7においては、中心キャリア周波数などの制御
信号を伝送する周波数帯域は除いて示してある。
フィルタ45により音声ブロックのみを取り出す。ま
た、帯域通過フィルタ通過後の周波数スペクトルを図7
(b)に示す。ここでは、音声信号のみを取り出すこと
が理想であるが、通常両側の信号も通過してしまう。次
に周波数変換器46により周波数変換をしてベースバン
ド信号に変換する。もし、図4に示すテレビジョン信号
受信装置におけるように信号全体を復調する場合なら
ば、信号全体の中心キャリア周波数f0 により周波数変
換を行い、キャリア数13本よりも多い点数のFFT、
たとえば16(=2 4 )点のFFTにより復号を行う。
は、音声用ブロックの中心キャリア周波数fa により周
波数変換を行う。図7(c)に周波数変換後のベースバ
ンド信号のスペクトルの例を示す。その後、OFDM復
調部47においてFFTにより復号を行う。この際FF
Tの点数は、キャリア数5個よりも多い点数を持つFF
T、たとえば8(=23 )点のFFTにより復号を行
う。この際、帯域通過フィルタの帯域外でも信号成分が
残留している場合があるので、折り返しびずみ等を防ぐ
ため、その分を含めたキャリア個数とする。この例では
7個となる。
は、16点のFFTが必要であったにもかかわらず、音
声専用受信機では8点のFFTで復調が可能となり、受
信機の回路規模を大幅に減らすことが可能となった。な
お、上述例(図7の例)では、理解を容易にするため、
音声用ブロックのキャリアの個数を全体のキャリアの個
数13個に対して5個としたが、一般には、全体のキャ
リアの個数に比べて音声用ブロックに割り当てられるキ
ャリアの個数はきわめて少ないため、本発明によるFF
Tを行う点数の減少の効果はきわめて大である。
なくとも2種類の信号(例えば映像および音声信号から
なるテレビジョン信号)をOFDM方式により送信する
にあたり、各信号ごとのブロック単位でOFDM信号の
キャリアを割り当て送信するとともに、少なくとも各ブ
ロックの中心キャリア周波数およびOFDM信号全帯域
の中心キャリア周波数からなるデータにより受信装置を
制御するための制御信号をOFDM信号の帯域外に周波
数多重して送信するようにしているため、サンプル点
(点数)の少ないFFTにより送信されたディジタル信
号から全種類に満たない1乃至複数種類の信号(例えば
音声のみ、あるいは音声とデータ信号)のみの復調を行
うことができ、従ってこの場合、小型で低価格の例えば
音声専用受信機を実現することができる。
るディジタルテレビジョン信号を受信する際、従来考え
られていたような映像と音声の分離にパケットヘッダに
挿入された識別子を用いる必要がなくなり、誤りに対す
る強度を高めることができる。
FDM伝送する場合の伝送周波数スペクトルの第1の実
施の形態を示している。
FDM伝送する場合の伝送周波数スペクトルの第2の実
施の形態を示している。
めに使用する本発明送信装置の一例を示している。
めに使用する本発明受信装置の一例を示している。
る。
テレビジョン信号から映像、音声ともに受信する場合
と、音声専用受信機により音声のみを受信する場合にお
いてFFTするサンプル点(点数)の違いを示してい
る。
説明用周波数スペクトル図を示している。
方式に従って伝送する場合の周波数スペクトルを示して
いる。
ョン信号送信装置を示している。
ジョン信号受信装置を示している。
波数変換部 16,31,35,41,45 帯域通過フィルタ 18,37,47 OFDM復調部 19 パケット復号部 20 データ分離部 21 音声用ブロック 22 映像用ブロック 23 制御信号 26 キャリア割り当て部 29 制御信号変調部 33,43 制御信号復調部 34,44 電圧制御発振器 38,48 キャリア分離部 39 映像パケット復号部 40,49 音声パケット復号部 50 ガードインターバル 51 有効シンボル 52 伝送シンボル長 53 ガードインターバル長 54 有効シンボル長
Claims (7)
- 【請求項1】 ディジタル化された少なくとも2種類の
信号をOFDM方式により送信するにあたり、前記各信
号ごとのブロック単位でOFDM信号のキャリアを割り
当て送信するとともに、少なくとも前記各ブロック単位
の中心キャリア周波数およびOFDM信号全帯域の中心
キャリア周波数からなるデータにより受信装置を制御す
るための制御信号をOFDM信号の帯域外に周波数多重
して送信するようにしたことを特徴とするディジタル信
号の送信方法。 - 【請求項2】 請求項1項記載のディジタル信号送信方
法において、前記2種類の信号は映像信号および音声信
号であることを特徴とするディジタル信号の送信方法。 - 【請求項3】 受信側において、請求項1記載のディジ
タル信号の送信方法によって送信されたディジタル信号
からディジタル信号を復調するにあたり、周波数多重さ
れた制御信号を復調することによって得られたOFDM
信号全帯域の中心キャリア周波数データを用いて受信信
号をベースバンド信号に変換した後、全ブロックについ
てFFTを行うようにしたことを特徴とするディジタル
信号の受信方法。 - 【請求項4】 受信側において、請求項1記載のディジ
タル信号の送信方法によって送信されたディジタル信号
から全種類に満たない1乃至複数種類の信号を復調する
にあたり、周波数多重された制御信号を復調することに
よって得られた前記1乃至複数種類のブロックの中心キ
ャリア周波数データを用いて前記1乃至複数種類のブロ
ックの受信信号をベースバンド信号に変換した後、前記
1乃至複数種類のブロックについてFFTを行うように
したことを特徴とするディジタル信号の受信方法。 - 【請求項5】 請求項1または2記載のディジタル信号
の送信方法に基づいてディジタル化された少なくとも2
種類の信号を送信するディジタル信号の送信装置であっ
て、前記各信号ごとのブロック単位でOFDM信号のキ
ャリア周波数を割り当てるキャリア割り当て部と、該キ
ャリア割り当て部におけるキャリア割り当てに従ってO
FDM信号全帯域の逆FFTを行うOFDM変調部と、
前記各ブロック単位の中心キャリア周波数および前記O
FDM信号全帯域の中心キャリア周波数からなるデータ
により変調されOFDM信号の帯域外に周波数多重され
る制御信号を形成する制御信号変調部とを少なくとも具
えていることを特徴とするディジタル信号の送信装置。 - 【請求項6】 請求項3記載のディジタル信号の受信方
法に基づいてディジタル信号を受信するディジタル信号
の受信装置であって、周波数多重された制御信号の制御
によりOFDM信号全帯域の中心キャリア周波数で発振
する発振器と、該発振器の発振周波数との掛け算によっ
て受信信号をベースバンド信号に変換する周波数変換器
と、OFDM信号全帯域のサンプル点のFFTを行うO
FDM復調器とを少なくとも具えていることを特徴とす
るディジタル信号の受信装置。 - 【請求項7】 請求項4記載のディジタル信号の受信方
法に基づいてディジタル信号を受信するディジタル信号
の受信装置であって、周波数多重された制御信号の制御
により1乃至複数種類のブロックの中心キャリア周波数
で発振する発振器と、該発振器の発振周波数との掛け算
によって前記1乃至複数種類のブロックの受信信号をベ
ースバンド信号に変換する周波数変換器と、前記1乃至
複数種類のブロックのサンプル点のFFTを行うOFD
M復調器とを少なくとも具えていることを特徴とするデ
ィジタル信号の受信装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19273295A JP3353264B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | ディジタル信号の送信方法、受信方法、送信装置および受信装置 |
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JP19273295A JP3353264B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | ディジタル信号の送信方法、受信方法、送信装置および受信装置 |
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