JP3350978B2 - 内燃機関用閉ループ制御装置 - Google Patents

内燃機関用閉ループ制御装置

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用酸素濃度セ
ンサを備えた内燃機関用閉ループ制御装置に関し、さら
に詳しくは、機関の燃料噴射量またはEGR(排気再循
環)量を補正する補正制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の内燃機関用閉ループ制御装置は、
フィードバック学習値としてエンジン回転数、吸入空気
量、吸気圧力、アクセル開度、または基本制御量の内1
つまたは複数を用い、これらを基軸として学習領域を設
定して学習を行っていた。これを図11のグラフを用い
て説明すると、この例においては、横軸にエンジン回転
数Ni、縦軸にアクセル開度Accpをとり、学習領域
(m,j)(m+1,j)……を設定し、これら学習領
域に学習値GQ(m,j)、GQ(m+1,j)を記憶
させている。
【0003】このようなフィードバック制御を行う場合
に、ヒステリシスを設定しないと、エンジンの定常状態
における微妙な回転の変動、微妙なアクセル操作、燃料
噴射量、またはEGR量のフィードバック補正により回
転数または負荷が変化する場合に、学習の基準となる負
荷、すなわち吸入空気量、アクセル開度、吸気圧力、基
本制御量等が変動する。このため、隣合う学習領域
(m,j)(m+1,j)を往復することとなるため、
学習値GQ(m,j)またはGQ(m+1,j)がふら
ついて安定せずに学習の精度が悪となって、エミッショ
ンが不安定となったり、ドライバビリティが損なわれる
という問題があった。
【0004】これに対し、例えば特公平2−60852
号公報、特開昭61−283743号公報により、学習
領域間にヒステリシスを設定することにより、フィード
バック制御を行う場合の学習値のふらつきを防止し、エ
ミッションあるいはドライバビリティを向上しようとす
ることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のうち前者のものは、エンジン回転数の増加および減
少、すなわちエンジン回転数の変化方向でヒステリシス
を設定するものである。このため、設定ヒステリシス内
にあっても、エンジン回転数の変化方向が変わると学習
領域が変化することとなり、検索領域が安定しないとい
う問題があった。また、後者のものは、ヒステリシス設
定を学習値読出時にのみ行い、学習値の記憶時にはヒス
テリシス設定を行わないものである。このため、読出の
際にヒステリシス内で学習を実施した場合、学習の記憶
領域と読出領域が異なることがあるため、真の学習値に
対し読出の学習記憶値がずれることとなる。このため、
オープン制御時にずれが生じるという問題があった。
【0006】なお、内燃機関の燃料供給制御方法にヒス
テリシスを取り入れたものとしては、上記の他に例えば
特開昭58−220940号公報に記載されたものがあ
る。しかしこれは、高回転域のフィードバック領域と触
媒保護のための非フィードバック増量域とのヒステリシ
スを回転数および吸気圧力の絶対値で設定するものであ
って、学習とは無関係のものである。本発明は、上記問
題点に鑑み、ドライバの微妙な運転操作ノイズによる学
習の不安定さを回避し、安定した学習を可能とし、正確
なフィードバック制御を可能とすることを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】内燃機関の運転状態に応
じた排気酸素濃度目標値を持ち、排気管の酸素濃度セン
サで検出した排気酸素濃度が前記目標値となるように、
機関制御量をフィードバック学習制御する内燃機関用閉
ループ制御装置において、機関運転条件に基づく2個以
上に分割された学習領域、および学習値の記憶時および
読出時における学習領域の決定を、機関運転条件および
所定のヒステリシスを用いて行う学習領域判別手段と、
前記所定のヒステリシスを、機関運転状態に基づいて判
別された今回の学習領域が、この今回の学習領域とは異
なる前回の学習領域から移ってから所定期間経過するま
では、前記学習値の記憶時および読出における学習領域
を前記前回の学習領域として設定するヒステリシス設定
手段とを設ける。
【0008】
【作用】上記手段によれば、学習領域に、学習値の記憶
時と学習値の読出時の両方においてヒステリシスを、機
関運転状態に基づいて判別された今回の学習領域が、こ
の今回の学習領域とは異なる前回の学習領域から移って
から所定期間経過するまでは、前記学習値の記憶時およ
び読出における学習領域を前記前回の学習領域として設
定している。そして、このヒステリシスが設定された学
習領域における学習値を用いて、噴射量またはEGR量
をフィードバック制御することにより、定常状態におけ
る微妙なエンジン回転数の変動、微妙なアクセル操作ま
たは噴射量やEGR量のフィードバック補正により負荷
や回転数が変化しても、これらの変動による学習値のふ
らつきを防止し、安定した学習が可能となる。また、学
習値の記憶時および読出時の学習領域のずれが無くなる
ため、制御精度を向上でき、エミッションを低レベルに
安定させ、ドライバビリティを確保・向上する閉ループ
制御装置が実現できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した1実施例を図面に
従って説明する。図2に、車両に搭載されたディーゼル
エンジンを示す。本エンジンにはEGR(排気再循環)
制御システムが採用されている。ディーゼルエンジン本
体1には、吸気管2が接続されるとともに、排気管3が
接続されている。ディーゼルエンジン本体1のシリンダ
ブロック4内においてピストン5が往復運動可能に配置
されている。また、シリンダブロック4の上には、シリ
ンダヘッド6が固定されている。
【0010】ピストン5とシリンダヘッド6との間に燃
焼室7が形成され、吸気管2からの吸気が吸気弁9を通
して燃焼室7に供給される。また、燃焼室7内に噴射ポ
ンプ30の噴射量調量弁31で調量された燃料が噴射ノ
ズル8から供給されるようになっている。そして、燃焼
室7にて混合気が燃焼してその排気ガスが排気弁10を
通して排気管3に排出される。
【0011】排気管3とスロットルバルブ25の下流の
吸気管2とは、EGR管11にて連通され、EGR管1
1の途中には電磁式のEGR弁12が設けられている。
このEGR弁12の開度を調整することにより、エンジ
ンの排気側から吸気側に貫流されるガス量が調整され
る。
【0012】さらに、排気管3におけるEGR管11の
接続部より下流側には酸素濃度センサ13が取り付けら
れている。この酸素濃度センサ13の詳細を図3に示
す。図3において、酸素濃度センサ13は、ジルコニア
からなるカップ状の酸素イオン伝導性固体電解質14
と、その外周面を覆う多孔質セラミックス15とを具備
している。この酸素イオン伝導性固体電解質14および
多孔質セラミックス15が排気ガス中に配置され、多孔
質セラミックス15の外周側が排気ガスと接するととも
に酸素イオン伝導性固体電解質14の内周側が大気と接
するようになっている。
【0013】また、酸素イオン伝導性固体電解質14の
内周面ならびに外周面上には陽極用白金薄膜ならびに陰
極用白金薄膜がコーティングされ、これら白金薄膜に接
続された陽極リード16と陰極リード17の間に電圧が
印加される。排気ガス中の酸素分子は、多孔質セラミッ
クス15内を拡散により通過して酸素イオン伝導性固体
電解質14の陰極用白金薄膜に到達し、ここで電子を付
与された酸素分子が酸素イオン伝導性固体電解質14内
を通過後に、陽極用白金薄膜と接触して電子を放出する
ことにより電流が発生する。ゆえに、排気ガス中の酸素
濃度に比例した出力電流が発生し、排気ガス中の酸素濃
度が分かれば機関の空燃比が分かることから、出力電流
より空燃比を検出することが可能とある。
【0014】また、安定した出力電流を得るには酸素イ
オン伝導性固体電解質14の温度を約650°C以上に
する必要があるため、酸素イオン伝導性固体電解質14
内には電気ヒータ18が具備されている。さらに、確実
な安定出力電流を得るように、酸素イオン伝導性固体電
解質14の温度を検出するための熱電対19が配置され
ている。図2において、電子制御ユニット(以下「EC
U」という)20には、回転角センサ26およびアクセ
ル開度センサ27が接続され、ECU20は回転角セン
サ26によりエンジン回転数を検知するとともにアクセ
ル開度センサ27によりアクセル開度を検知する。
【0015】ECU20にはリレースイッチ22を介し
てバッテリ23が接続され、リレースイッチ22により
バッテリ23からの通電をオンまたはオフさせる。さら
に、ECU20には酸素濃度センサ13が接続され、酸
素濃度検出信号を入力するとともに、熱電対19からの
温度検出信号を入力する。また、ECU20は酸素濃度
センサ13の電気ヒータ18への通電を制御して酸素イ
オン伝導性固体電解質14を加熱するようになってい
る。
【0016】また、図2のECU20にはバックアップ
メモリ24が備えられ、同バックアップメモリ24に
は、フィードバック学習制御値が記憶されている。ま
た、酸素濃度センサ13の特性は、図4に示すように、
横軸に排気ガスの酸素濃度をとり、縦軸に酸素濃度セン
サ13の出力値ILをとり、センサ出力値ILから酸素
濃度を算出するための特性線Lを有している。
【0017】ECU20は、酸素濃度センサ13の出力
値ILを用いて非EGR時は噴射量を調整し、EGR時
はEGR弁12の開度を調整して目標値となるようにフ
ィードバック制御する。つまり、ECU20は、図4の
酸素濃度センサ13の出力値ILから排気ガス中の酸素
濃度(混合気の空燃比)を算出し、この酸素濃度に応じ
た噴射量またはEGR量を求め、これを実噴射量または
実EGR量とする。一方、ECU20は、エンジン回転
数とアクセル開度とからマップを用いて目標噴射量また
は目標EGR量を求める。そして、ECU20は目標噴
射量と実噴射量または目標EGR量と実EGR量との偏
差を算出して、その偏差を小さくなるよう、すなわち目
標噴射量と実噴射量または目標EGR量と実EGR量が
一致するように、PI制御により噴射量調量弁31の噴
射量制御量またはEGR弁12の開度を制御する。
【0018】ECU20は、図1に示す次の各手段を具
備している。基本制御量演算手段M1は、エンジン回転
数Niとエンジン負荷を代表するアクセル開度Accp
または吸入空気量Qaまたは吸気圧力Pim等から、エ
ンジン負荷に応じた機関制御用指令値すなわちフィード
バック用酸素濃度目標値と基本制御量を算出する。学習
補正量算出手段M2は、前記演算手段M1が算出した酸
素濃度目標値と後述のセンサM3が発生した酸素濃度実
測値とを比較し、両者の偏差に応じて学習補正量を決定
する。
【0019】酸素濃度センサM3は、前述の酸素濃度セ
ンサ13を用いて、排ガスの酸素濃度に比例した出力信
号を発生する。ヒステリシス設定手段M4は、前記演算
手段M1が算出した基本制御量、または負荷信号入力値
(アクセル開度、燃料噴射量、吸入空気量、吸気圧力)
もしくはエンジン回転数Niの機関運転条件、またはエ
ンジン回転回数、または噴射回数、または時間ディレイ
を単独で用いて、またはそれぞれの組合せを用いて、学
習領域用ヒステリシスを決定する。
【0020】学習領域判別手段M5は、前記ヒステリシ
ス設定手段M4のヒステリシスとエンジン回転数Ni、
または基本制御量、または負荷信号入力値とから学習領
域を判別する。学習値積算更新手段M6は、前記判別手
段M5で判別した学習領域と、前記算出手段M2で算出
した学習補正量とから、当該学習領域の学習値を積算・
更新する。補正手段M7は、前記演算手段M1で算出し
た基本制御量と前記更新手段M6で算出した積算学習値
で出力制御量を決定する。出力手段M8は、前記補正手
段M7で補正した出力制御量を出力する。
【0021】次に、以上のように構成した内燃機関用閉
ループ制御装置により、ヒステリシスをエンジン回転回
数で設定し、噴射量を制御する場合の例についてその動
作を、図5、6のフローチャートと図7のグラフを用い
て説明する。まず、機関起動のために、キースイッチを
オン状態にすると、ECU20のプログラムがスタート
し、以下の処理を行う
【0022】ステップ1000で、機関の運転状態を表
すエンジン回転数、Ni、エンジン負荷(アクセル開度
Accp等)、エンジン排気中の酸素濃度等のパラメー
タを取り込む。ステップ1001で基本制御量としての
燃料噴射量指令値QB をエンジン回転数Niとアクセル
開度Accpから算出し、また、ステップ1002で噴
射量フィードバック用の目標値λTをエンジン回転数N
iと前記燃料噴射量指令値QBから算出する。
【0023】ステップ1003にて、噴射量のフィード
バック条件が成立しているか否かを、酸素センサ素子温
度が所定値以上か、エンジン回転数または負荷の変化量
が所定値以下か、当該学習領域となって所定時間経過し
たかによって判定する。フィードバック条件成立時に
は、ステップ1004にてステップ1002にて算出し
たフィードバックの目標値λTと、ステップ1000に
て取り込んだエンジン排気中の酸素濃度(実λ値λR)
との偏差Δλを算出し、ステップ1005で偏差分Δλ
に応じて、学習補正量ΔQを算出する。
【0024】一方、フィードバック条件が不成立の時
は、ステップ1006で念のために学習補正量を0にク
リアする。ステップ1007では、現エンジン回転数N
iをマップ刻みdNで割り、商の値に1を加算し、1〜
m番目迄の学習領域を仮判別する。ステップ1008〜
1012は、図7に示すような本発明に係るヒステリシ
ス特性を設定するステップである。以下に順次内容を説
明する。
【0025】ステップ1008では、ステップ1007
で仮判別した学習領域mi が前回の学習領域mi-1 から
今回仮判別された学習領域mi に移ってから、所定エン
ジン回転回数nR 分継続してあるか否かを判別し、所定
エンジン回転回数nR に満たない場合は、学習領域を変
更せず、ステップ1009にて前回の学習領域mi-1
あるとして学習値の更新をせず、前回の学習領域の学習
値をステップ1010で取り出す。ステップ1007で
仮判別した学習領域mi に突入してから、所定エンジン
回転回数nR 分継続してある場合は、ステップ1011
で学習領域を今回の学習領域mi に更新し、ステップ1
012においてステップ1005で算出した学習補正量
ΔQを用いて、学習値GQ(mi )をGQ(mi )+Δ
Qに更新する。
【0026】ステップ1013では、ステップ1001
で算出した燃料噴射量指令値QB に当該領域の学習値G
Q(mi )を加え、出力値Qout とする。ステップ10
14で出力値Qout を出力ポートにセットする。この後
は、前述のステップ1000以降の動作を繰り返し実行
する。以上の実施例では、ヒステリシスをエンジン回転
回数で設定した場合について説明したが、同様の手法で
ヒステリシスを燃料噴射回数または時間ディレイにより
設定できることは自明である。
【0027】次に、機関運転条件のエンジン回転数に対
しヒステリシス回転数HNを設定した実施例について、
図8,9のフローチャートと図10のグラフを用いて説
明する。図8のステップ1000〜1007は、図5の
ステップ1000〜1007と同様であるので説明は省
略する。ステップ1100で学習領域の変化方向を判定
するために、前回の学習領域m i-1 と今回の学習領域m
i との比較を行い、領域の変化に応じて領域判別処理を
変更する。
【0028】学習領域が高回転域に移行する場合は、ス
テップ1106へ、低回転域に移行する場合は、ステッ
プ1101へ、領域が変化しない場合はステップ110
5へ進む。今回の領域がmi-1 <mi の高回転域へ移行
した場合は、ステップ1007で仮判別した学習領域m
i をそのまま踏襲し、ステップ1106へ進む。今回の
学習領域がmi-1 >mi の低回転域へ移行した場合は、
ステップ1101にてヒステリシス設定フラグを設定
し、過去に高回転域から当領域に移行した事実を残す。
しかる後、ステップ1102で現在のエンジン回転数N
iがヒステリシス範囲内か否かをヒステリシス回転数H
Nを考慮した回転数Nnu−HNとの比較により判定す
る。
【0029】現回転数が前記Nnu−HN以上の場合は、
1つ高回転領域のヒステリシス内としてステップ100
7で算出した領域をステップ1103でmi をmi+1
更新する。また、現回転数が前記Nnu−HN未満の場合
は領域の変更は行わず、次回に備えてヒステリシス考慮
用の設定フラグをステップ1104でクリアする。さら
に、領域に変化のない、mi-1 =mi の場合は、ステッ
プ1105で高回転域から下降中のヒステリシス内であ
るか否かをフラグにて判別し、ヒステリシス内の場合
は、前述のステップ1102〜1104の処理を行う。
【0030】フラグがリセットされているヒステリシス
外の場合は、ステップ1007で仮判別した学習領域m
i をそのまま踏襲し、ステップ1106へ進む。ステッ
プ1106では、ステップ1005で算出した学習補正
量ΔQをヒステリシスを考慮した学習領域の学習値GQ
(mi )に加え、更新する。ステップ1013以降は前
述の図5,6の場合と同様であるので、説明を省略す
る。
【0031】以上、機関運転条件のエンジン回転数に対
するヒステリシスの設定について説明したが、同様の手
法で基本制御量または負荷信号に対してヒステリシスを
設定できることは自明のことである。また、本実施例で
は、噴射量を制御する例について説明したが、EGRの
制御についても同様の手法で用意に実現できることも明
らかである。
【0032】
【発明の効果】学習領域に、学習値の記憶時と学習値の
読出時の両方においてヒステリシスを設定し、噴射量ま
たはEGR量をフィードバック制御することにより、定
常状態における微妙なエンジン回転数の変動、微妙なア
クセル操作または噴射量やEGR量のフィードバック補
正により負荷や回転数が変化しても、これらの変動によ
る学習値のふらつきを防止し、安定した学習が可能とな
る。また、学習値の記憶時および読出時の学習領域のず
れが無くなるため、制御精度を向上でき、エミッション
を低レベルに安定させ、ドライバビリティを確保・向上
する閉ループ制御装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を構成する各手段を示すブロ
ック図。
【図2】本発明の内燃機関用閉ループ制御装置の全体構
成図。
【図3】酸素濃度センサの断面図。
【図4】酸素濃度とセンサ出力の関係を示すグラフ。
【図5】本発明の実施例の動作を説明するフローチャー
ト、その1。
【図6】本発明の実施例の動作を説明するフローチャー
ト、その2。
【図7】図5、6の例のヒステリシスを説明するグラ
フ。
【図8】本発明の他の実施例の動作を説明するフローチ
ャート、その1。
【図9】本発明の他の実施例の動作を説明するフローチ
ャート、その2。
【図10】図8、9の例のヒステリシスを説明するグラ
フ。
【図11】従来の学習補正マップを示すグラフ。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン本体 2…吸気管 3…排気管 12…EGR弁 13…酸素濃度センサ 20…ECU 24…バックアップメモリ 26…回転角センサ 27…アクセル開度センサ 30…噴射ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−283743(JP,A) 特開 昭62−107253(JP,A) 特開 平4−318246(JP,A) 実開 平2−85845(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の運転状態に応じた排気酸素濃
    度目標値を持ち、排気管の酸素濃度センサで検出した排
    気酸素濃度が前記目標値となるように、機関制御量をフ
    ィードバック学習制御する内燃機関用閉ループ制御装置
    において、 機関運転条件に基づく2個以上に分割された学習領域、
    および学習値の記憶時および読出時における学習領域の
    決定を、機関運転条件および所定のヒステリシスを用い
    て行う学習領域判別手段と、 前記所定のヒステリシスを、機関運転状態に基づいて判
    別された今回の学習領域が、この今回の学習領域とは異
    なる前回の学習領域から移ってから所定期間経過するま
    では、前記学習値の記憶時および読出における学習領域
    を前記前回の学習領域として設定するヒステリシス設定
    手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関用閉ループ制御装
    置。
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