JP3350662B2 - スイッチドキャパシタ型超高感度センサ回路およびパチンコ玉通過検出器 - Google Patents

スイッチドキャパシタ型超高感度センサ回路およびパチンコ玉通過検出器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、さまざまな物理
現象を静電容量の変化として捉えるセンサ回路に関し、
とくに、微小容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を
超高感度に検出するスイッチドキャパシタ型超高感度セ
ンサ回路に関する。また、そのスイッチドキャパシタ型
超高感度センサ回路を用いたパチンコ玉通過検出器にも
関する。
【0002】
【従来の技術】物体の接近・離間といった動きや、物体
の歪み変形などを静電容量の変化として捉える原理のセ
ンサが知られており、この原理をさまざまな用途に適合
させたさまざまな構造の静電容量型センサが実用化され
ている。従来の静電容量型センサは、センサ素子として
のキャパシタを共振要素とする発振回路を構成してい
る。キャパシタの容量が変化すると、発振周波数が変化
する。その周波数変化を適当な弁別回路で検出してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発振回路方式の静電容
量型センサ回路では、キャパシタの容量がごく短時間だ
け微弱に変化する現象を高感度に検出することが難しか
った。安定した高精度な発振回路方式のセンサを構成す
るには、共振要素となるキャパシタの静電容量の絶対値
をある程度以上大きくする必要があるし、検出しようと
する物理現象に伴う静電容量の変化量もかなり大きくな
いといけない。とくに、キャパシタの静電容量が定常値
から急変してすぐに定常値に戻るような対象の場合、そ
の変化時間があまり短いと、発振回路は追従できず、通
常の周波数弁別回路で検出可能な発振周波数の変化が生
じないという問題がある。
【0004】この問題のため、本発明者が意図している
以下のような用途には従来の静電容量型センサ回路を適
用することができなかった。その用途とはパチンコ玉の
通過を検出するセンサ(パチンコ玉通過検出器)であ
る。パチンコ台やパチンコ店の設備には随所にパチンコ
玉通過検出器が装備されている。パチンコ玉が流通する
筒状通路に検出器を付設し、そこを通過するパチンコ玉
の1つひとつを検出してカウントする。場合によっては
パチンコ玉の通過方向も弁別する。
【0005】従来のパチンコ玉通過検出器としては、機
械的なマイクロスイッチを用いたもの、自励LC発振回
路型電磁センサを用いたもの、光電センサを用いたも
の、磁気センサを用いたものが代表的である。
【0006】マイクロスイッチ式では、パチンコ玉と機
械的に衝突するので故障しやすいという問題があった。
自励LC発振回路型電磁センサ式では、パチンコ玉の通
路の周囲を取り囲むように共振回路の主要素であるコイ
ルを配設し、パチンコ玉がコイル中を通過するときに発
振が一時停止することを利用している。これは多数のパ
チンコ玉が間隔をあけずに次々と通過する場合に、各パ
チンコ玉を正確に検出できないという問題があった。外
来雑音電波により誤動作しやすいという問題もあった。
パチンコ店は雑音電波の多い劣悪な電磁的環境であるの
で、この環境下で誤動作しないことが重要である。
【0007】光電センサ式では、発光素子と受光素子を
結ぶ光路が流通するパチンコ玉によって遮られることを
検出している。磁気センサ式は、磁性体の塊であるパチ
ンコ玉が通過すると永久磁石とヨークによって形成して
いる磁場が撹乱され、その磁場変化をホール素子で検出
する原理である。
【0008】光電センサ式のパチンコ玉通過検出器は、
大量のパチンコ玉が流通することによって光電センサ周
辺に汚れが付着し、その汚れによって予定した検出性能
が維持できなくなり、汚れを落とす保守点検作業がたび
たび必要になるという問題があった。磁気センサ式のパ
チンコ玉通過検出器は、前記のような通路の汚れの影響
を受けない。しかし、永久磁石とヨークとホール素子と
いう主要部品をパチンコ玉の通路周囲に効果的に配置し
ないと高精度な検出特性は実現できず、この部分の構成
が複雑であり、検出器自体が大型化するという問題があ
った。
【0009】この発明は前述した従来の問題点に鑑みな
されたもので、その目的は、検出しようとする物理現象
に伴って微小容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を
超高感度に検出するセンサ回路を提供するとともに、こ
れを応用した高性能なパチンコ玉通過検出器を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】===請求項1の発明=
==請求項1の発明の係るスイッチドキャパシタ型超高
感度センサ回路は、検出しようとする物理現象に伴って
微小容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を超高感度
に検出するセンサ回路であって、所定の高周波スイッチ
ング信号で駆動されるスイッチング回路によって、前記
キャパシタに電圧源を接続して前記キャパシタに一定電
圧を急速充電する期間と、前記キャパシタに積分回路を
接続して前記キャパシタの充電電荷を放出させて蓄積す
る期間とを高速に繰り返すように構成し、前記キャパシ
タの容量変化を前記積分回路の出力電圧変化として検出
することを特徴とするものである。
【0011】===請求項2の発明=== 請求項2の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、請求項1において、前記積分回路の出力
側に平滑回路および増幅回路を設けたことを特徴とする
ものである。
【0012】===請求項3の発明=== 請求項3の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、請求項1において、検出しようとする物
理現象に伴って2つの微小容量キャパシタに微弱な容量
変化が相補的に生じるように構成するとともに、これら
2つのキャパシタにそれぞれ対応する2つの前記積分回
路の出力電圧の差分を差動増幅回路によって検出するこ
とを特徴とするものである。
【0013】===請求項4の発明=== 請求項4の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、請求項3において、前記差動増幅回路の
出力側に微分回路を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】===請求項5の発明=== 請求項5の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、検出しようとする物理現象に伴って微小
容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を超高感度に検
出するセンサ回路であって、所定の高周波スイッチング
信号で駆動されるスイッチング回路によって前記キャパ
シタの一方の電極に電圧対称な正電源と負電源とを交互
に繰り返し接続するとともに、前記スイッチング回路に
同期するサンプルホールド回路の入力に前記キャパシタ
の他方の電極を接続し、かつ前記サンプルホールド回路
の出力を前記スイッチング回路に同期する同期検波回路
に入力し、前記キャパシタの容量変化を前記同期検波回
路の出力電圧変化として検出することを特徴とするもの
である。
【0015】===請求項6の発明=== 請求項6の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、検出しようとする物理現象に伴って2つ
の微小容量キャパシタに微弱な容量変化が相補的に生じ
るように構成するとともに両キャパシタを直列接続し、
所定の高周波スイッチング信号で駆動されるスイッチン
グ回路によって前記直列キャパシタの両端に電圧対称な
正電源と負電源とを交互に繰り返し接続するとともに、
前記スイッチング回路に同期するサンプルホールド回路
の入力に前記直列キャパシタの中点を接続し、かつ前記
サンプルホールド回路の出力を前記スイッチング回路に
同期する同期検波回路に入力し、前記両キャパシタの差
動的容量変化を前記同期検波回路の出力電圧変化として
検出することを特徴とするものである。
【0016】===請求項7の発明=== 請求項7の発明に係るスイッチドキャパシタ型超高感度
センサ回路は、請求項3または請求項4または請求項6
に記載のスイッチドキャパシタ型超高感度センサ回路を
用いたパチンコ玉通過検出器であって、パチンコ玉が通
過する非金属製の筒体の外周面に3つの電極A・B・C
を近接して並べて薄膜形成し、中央の電極Bと隣の電極
Aとの間の静電容量と、中央の電極Bと隣の電極Cとの
間の静電容量とを前記2つのキャパシタとすることを特
徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】===基本となる第1実施例==
= 図1にこの発明の第1実施例の回路構成と動作波形の要
点を示している。ここでは、検出しようとする物理現象
に伴って容量変化が生じるセンサキャパシタCsと、所
定の高周波スイッチング信号によって切り換えられるス
イッチング回路1と、演算増幅器2・抵抗Rf・キャパ
シタCfからなる積分回路と、演算増幅器3・抵抗R1
〜R3・キャパシタC1からなる平滑回路とを図示して
おり、高周波スイッチング信号を発生する系やセンサキ
ャパシタCsの充電電源は図示していない。なお、セン
サキャパシタCsとキャパシタC1の一端や演算増幅器
2の非反転入力はゼロボルト電位点に接続されている
(▽印がそのことを示している)。
【0018】スイッチング回路1は、周波数Fの高周波
スイッチング信号によって繰り返し切り換えられる。ス
イッチング回路1がA側に接続されると、センサキャパ
シタCsは所定の負電圧源−Vrに接続され、センサキ
ャパシタCsは電圧−Vrに急速充電される。スイッチ
ング回路1がB側に接続されると、センサキャパシタC
sは負電圧源−Vrから切り離されて演算増幅器2の反
転入力に接続される。このとき、抵抗Rfとキャパシタ
Cfを介して演算増幅器2の反転入力が非反転入力と同
じゼロボルトに保たれるように帰還作用が働く。つま
り、センサキャパシタCsの充電電荷が抵抗Rfを通じ
た電流によって放電される。
【0019】スイッチング回路1の切り換えが高速に繰
り返されるとともに、センサキャパシタCsの放電時定
数がある程度大きいので、センサキャパシタCsの電圧
がゼロボルトになる前にスイッチング回路1が再びA側
に接続され、センサキャパシタCsが再び電圧−Vrに
急速充電される。この動作を繰り返しているときの演算
増幅器2(積分回路)の出力電圧V1の平均値(積分電
圧V1とも記す)は、 V1=Cs×Vr×Rf×F となる。ここで、Csが0.1pF、Vrが1ボルト、
Rfが100KΩ、Fが1MHzであるとすると、積分
電圧V1は10ミリボルトであり、十分に大きな電圧と
なる。そしてスイッチング周波数が十分に高いので、セ
ンサキャパシタCsの微弱で短時間の変化でも積分回路
が高速にこれに応答し、積分電圧V1の変化が明確に現
れる。たとえば、この積分電圧V1を目的に応じて設定
したしきい値で2値化することで、センサキャパシタC
sに容量変化を生じさせる物理現象の有無を高精度・高
感度に検出することができる。図1の実施例では、積分
電圧V1をより取り扱いやすくするために、演算増幅器
2の出力に演算増幅器3・抵抗R1〜R3・キャパシタ
C1からなる平滑回路を接続している。必要に応じてさ
らに増幅回路を接続する。
【0020】===パチンコ玉通過検出器への適用==
= パチンコ玉通過検出器を構成する場合、図2に示すよう
に、パチンコ玉が通過する非金属製の筒体4の外周面に
3つの電極5a・5b・5cを近接してたとえばリング
状に薄膜形成し、中央の電極5bと隣の電極5aとの間
の静電容量を第1センサキャパシタCs1とし、中央の
電極5bと隣の電極5cとの間の静電容量を第2センサ
キャパシタCs2とする。パチンコ玉の直径は約11m
mであり、これに対して筒体4の内径は約12mm、各
電極5a・5b・5cの幅は約1mm、各電極の間隔も
約1mmとした。こうすることで、パチンコ玉が筒体4
を通過するプロセスで、第1センサキャパシタCs1と
第2センサキャパシタCs2の容量変化が相補的に生じ
る。
【0021】そこで図3に示すように、2つのセンサキ
ャパシタCs1とCs2のそれぞれを図1と同様な構成
のセンサ回路に接続する。図3では、図1における演算
増幅器2・抵抗Rf・キャパシタCfからなる積分回路
と、演算増幅器3・抵抗R1〜R3・キャパシタC1か
らなる平滑回路とを積分平滑回路61・62として示し
ている。また、2つのスイッチング回路11・12は同
じ高周波スイッチング信号により同期して切り換えら
れ、負電圧源−Vrは同一電圧源を使用する。
【0022】積分平滑回路61からは第1センサキャパ
シタCs1の容量に対応する積分電圧V11が出力さ
れ、積分平滑回路62からは第2センサキャパシタCs
2の容量に対応する積分電圧V12が出力される。この
2つの積分電圧V11とV12とを差動増幅回路7に入
力し、その差動電圧ΔVをウインドコンパレータを構成
する2つのコンパレータ81・82に入力する。このウ
インドコンパレータには正負のしきい値±Vsが設定さ
れており、差動電圧ΔVが±Vsの範囲内に収まってい
れば両コンパレータ81・82の出力はともに“0”で
ある。2つのセンサキャパシタCs1・Cs2の容量バ
ランスがくずれると、差動電圧ΔVが±Vsの範囲から
外れ、コンパレータ81または82の出力が“1”にな
る。
【0023】前記筒体4をパチンコ玉が通過する方向に
よって、第1センサキャパシタCs1と第2センサキャ
パシタCs2の相補的容量変化のシーケンスが異なり、
そのため2つのコンパレータ81と82から“1”パル
スが出力されるシーケンスが異なる。したがって、コン
パレータ81と82から“1”パルスが出力される順番
を検出することで、パチンコ玉の通過方向も弁別でき
る。
【0024】図4に示す実施例は図3の実施例の改良タ
イプである。差動増幅回路7の出力側に直流カット用の
CR微分回路9を接続するとともに、その出力側に増幅
回路10を接続している。この構成によれば、差動増幅
回路7の出力の直流電圧誤差(オフセット電圧)による
影響を除外することができ、より高精度化が実現でき
る。
【0025】===回路原理の異なる第3実施例=== 図5にこの発明の第3実施例の回路構成と動作波形の要
点を示している。この実施例ではセンサキャパシタCs
は1個である。所定の高周波スイッチング信号で駆動さ
れるスイッチング回路1によってセンサキャパシタCs
の一方の電極に電圧対称な正電源+Vrと負電源−Vr
とを交互に繰り返し接続するとともに、スイッチング回
路1に同期するサンプルホールド回路20の入力にセン
サキャパシタCsの他方の電極を接続し、かつサンプル
ホールド回路20の出力をスイッチング回路1に同期す
る同期検波回路40に入力し、センサキャパシタCsの
容量変化を同期検波回路40の出力電圧変化として検出
する。
【0026】サンプルホールド回路20は、非反転入力
がゼロボルト点に接続された演算増幅器21と、この演
算増幅器21の出力と反転入力とを接続するキャパシタ
22と、キャパシタ22と並列接続されたスイッチング
回路23とからなる。同期検波回路40は、演算増幅器
24と、演算増幅器21の出力と演算増幅器24の非反
転入力を結ぶキャパシタ25とスイッチング回路26の
直列回路と、キャパシタ25とスイッチング回路26の
中点をゼロボルト点に導くスイッチング回路27と、演
算増幅器24の非反転入力とゼロボルト点に接続された
キャパシタ28と、演算増幅器24の出力と反転入力と
を結ぶ抵抗29とキャパシタ30の並列回路と、演算増
幅器24の反転入力とゼロボルト点に接続された抵抗3
1とからなる。
【0027】各スイッチング回路23・25・27はス
イッチング回路1と同期してオンオフ制御される。スイ
ッチング回路23は、スイッチング回路1によりセンサ
キャパシタCsに負電圧から正電圧に接続切り換えする
直前に短時間オンとなる。スイッチング回路26は、ス
イッチング回路1によりセンサキャパシタCsに負電圧
を印加している期間の中間でオンとなる。スイッチング
回路27は、スイッチング回路1によりセンサキャパシ
タCsに正電圧を印加している期間の中間でオンにな
る。
【0028】演算増幅器21の作用により、その反転入
力は非反転入力と同じゼロボルトに保たれる。そのた
め、スイッチング回路1によりセンサキャパシタCsが
−Vrから+Vrに接続切り換えされると、演算増幅器
21の反転入力には Q=Cs×2Vr の電荷が流入する。この電荷はすべてキャパシタ22を
介して吸収されるため、この瞬間に演算増幅器21の出
力電圧は、キャパシタ22の容量をC22とすると 、 ΔV=Cs×2Vr÷C22 だけ低下する。同様にスイッチング回路1によりセンサ
キャパシタCsが−Vrから+Vrに接続切り換えされ
ると、演算増幅器21の出力電圧は前記ΔVだけ上昇す
る。このΔVで変化する交流電圧を同期検波回路40に
より直流電圧に変換する。この直流電圧がセンサキャパ
シタCsの容量に対応した電圧である。これを平滑回路
(低域通過フィルタ)や増幅回路を通し、適宜な電圧弁
別回路で2値化するなどのように応用する。
【0029】この第3実施例によれば、各スイッチング
回路の動作周波数に同期した信号のみを選択的に検出し
ているので、外来雑音を効果的に除去できることとな
り、高感度で安定なセンサ回路を実現できる。
【0030】===差動タイプの第4実施例=== 前述した第3実施例の回路原理を差動タイプに適用した
第4実施例を図6に示している。ここでは、検出しよう
とする物理現象に伴って2つのセンサキャパシタCs1
とCs2に微弱な容量変化が相補的に生じるように構成
している。この構成は図2で詳しく説明した。
【0031】第1センサキャパシタCs1と第2センサ
キャパシタCs2とを直列接続し、所定の高周波スイッ
チング信号で駆動される2つのスイッチング回路11と
12によってこの直列キャパシタCs1・Cs2の両端
に電圧対称な正電源+Vrと負電源−Vrとを交互に繰
り返し接続するとともに、スイッチング回路11・12
に同期するサンプルホールド回路20の入力に直列キャ
パシタCs1・Cs2の中点を接続し、かつサンプルホ
ールド回路20の出力をスイッチング回路1に同期する
同期検波回路40に入力し、両キャパシタCs1・Cs
2の差動的容量変化を同期検波回路40の出力電圧変化
として検出する。
【0032】サンプルホールド回路20と同期検波回路
40の構成と動作は図5の第3実施例と同じである。こ
の第4実施例では、第2実施例の効果と第3実施例の効
果とを合わせ持つことになり、これもパチンコ玉通過検
出器の応用に好適である。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、検出しようとする物理現象に伴って微小容量キ
ャパシタに生じる微弱な容量変化を超高感度に検出する
センサ回路を実現できるとともに、これを応用した高性
能なパチンコ玉通過検出器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の回路構成と動作波形の
要点を示す図である。
【図2】この発明によるパチンコ玉通過検出器のセンサ
キャパシタ部分の斜視図である。
【図3】この発明の第2実施例による回路構成を示す図
である。
【図4】同上第2実施例の改良タイプの回路構成を示す
図である。
【図5】この発明の第3実施例の回路構成と動作波形の
要点を示す図である。
【図6】この発明の第4実施例の回路構成と動作波形の
要点を示す図である。
【符号の説明】
Cs・Cs1・Cs2 センサキャパシタ 1・11・12 スイッチング回路 2 演算増幅器 4 筒体 5a・5b・5c リング状電極 61・62 積分平滑回路 7 差動増幅回路 81・82 コンパレータ 20 サンプルホールド回路 40 同期検波回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/08 A63F 7/02 304

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出しようとする物理現象に伴って微小
    容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を超高感度に検
    出するセンサ回路であって、所定の高周波スイッチング
    信号で駆動されるスイッチング回路によって、前記キャ
    パシタに電圧源を接続して前記キャパシタに一定電圧を
    急速充電する期間と、前記キャパシタに積分回路を接続
    して前記キャパシタの充電電荷を放出させて蓄積する期
    間とを高速に繰り返すように構成し、前記キャパシタの
    容量変化を前記積分回路の出力電圧変化として検出する
    ことを特徴とするスイッチドキャパシタ型超高感度セン
    サ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記積分回路の出力
    側に平滑回路および増幅回路を設けたことを特徴とする
    スイッチドキャパシタ型超高感度センサ回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、検出しようとする物
    理現象に伴って2つの微小容量キャパシタに微弱な容量
    変化が相補的に生じるように構成するとともに、これら
    2つのキャパシタにそれぞれ対応する2つの前記積分回
    路の出力電圧の差分を差動増幅回路によって検出するこ
    とを特徴とするスイッチドキャパシタ型超高感度センサ
    回路。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記差動増幅回路の
    出力側に微分回路を設けたことを特徴とするスイッチド
    キャパシタ型超高感度センサ回路。
  5. 【請求項5】 検出しようとする物理現象に伴って微小
    容量キャパシタに生じる微弱な容量変化を超高感度に検
    出するセンサ回路であって、所定の高周波スイッチング
    信号で駆動されるスイッチング回路によって前記キャパ
    シタの一方の電極に電圧対称な正電源と負電源とを交互
    に繰り返し接続するとともに、前記スイッチング回路に
    同期するサンプルホールド回路の入力に前記キャパシタ
    の他方の電極を接続し、かつ前記サンプルホールド回路
    の出力を前記スイッチング回路に同期する同期検波回路
    に入力し、前記キャパシタの容量変化を前記同期検波回
    路の出力電圧変化として検出することを特徴とするスイ
    ッチドキャパシタ型超高感度センサ回路。
  6. 【請求項6】 検出しようとする物理現象に伴って2つ
    の微小容量キャパシタに微弱な容量変化が相補的に生じ
    るように構成するとともに両キャパシタを直列接続し、
    所定の高周波スイッチング信号で駆動されるスイッチン
    グ回路によって前記直列キャパシタの両端に電圧対称な
    正電源と負電源とを交互に繰り返し接続するとともに、
    前記スイッチング回路に同期するサンプルホールド回路
    の入力に前記直列キャパシタの中点を接続し、かつ前記
    サンプルホールド回路の出力を前記スイッチング回路に
    同期する同期検波回路に入力し、前記両キャパシタの差
    動的容量変化を前記同期検波回路の出力電圧変化として
    検出することを特徴とするスイッチドキャパシタ型超高
    感度センサ回路。
  7. 【請求項7】 請求項3または請求項4または請求項6
    に記載のスイッチドキャパシタ型超高感度センサ回路を
    用いたパチンコ玉通過検出器であって、パチンコ玉が通
    過する非金属製の筒体の外周面に3つの電極A・B・C
    を近接して並べて薄膜形成し、中央の電極Bと隣の電極
    Aとの間の静電容量と、中央の電極Bと隣の電極Cとの
    間の静電容量とを前記2つのキャパシタとすることを特
    徴とするパチンコ玉通過検出器。
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