JP3348041B2 - 縦管の設置構造 - Google Patents

縦管の設置構造

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JP3348041B2 JP16273599A JP16273599A JP3348041B2 JP 3348041 B2 JP3348041 B2 JP 3348041B2 JP 16273599 A JP16273599 A JP 16273599A JP 16273599 A JP16273599 A JP 16273599A JP 3348041 B2 JP3348041 B2 JP 3348041B2
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sewage
pipe
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俊秀 野中
裕英 中川
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水本管が連結さ
れた人孔内に、管本体部内に下水を屈曲して流下させる
ための螺旋案内路が設けられた縦管が設置された縦管の
設置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人孔内を自然流下する下水によっ
て内部が損傷するのを防止するため、例えば、特開平8
─41915号公報に開示されているように、人孔内に
下水用縦管(ドロップシャフト)を配置する方法が実施
されている。
【0003】図5に示すように、このような下水用縦管
pは、一定の内径の直管状の管本体部aと、管本体部a
の内部に下水が直線状に流下しないように螺旋状に案内
する螺旋案内路bを有しており、この螺旋案内路bに沿
って下水が螺旋状に流下することにより下水が減衰され
るので、減衰状態となった下水を管本体部aの下端部に
一体に設けられた吐出口cから流出することができる構
造になっている。
【0004】図5に示すように、この下水用縦管pを底
部に下水本管に下水を流下させる断面半円形の溝部eを
有するインバートdが設けられた人孔内に設置する場
合、吐出口cの管底が、インバートdの天端に位置する
ように設置していた。
【0005】この場合、インバートdの天端は、連結さ
れる下水本管の半管の位置に一致させるのが普通である
ため、下水用縦管pからインバートdの溝部e内に流下
する下水の落差が大きくて、下水本管を流下する下水の
流量が少ない場合には、下水の飛散や騒音等を発生させ
る原因となるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、インバートの溝部内に流下す
る下水の落差が小さくて、下水本管を流下する下水の流
量が少ない場合にも、下水の飛散や騒音等を発生させる
程度が少ない縦管の設置構造を提供することを目的とし
てなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部に下水本
管に下水を流下させる断面半円形の溝部を有するインバ
ートが設けられ、該インバートの溝部内を下水が流下す
るように下水本管が連結された人孔内に、管本体部内に
下水を屈曲して流下させるための螺旋案内路が設けられ
た縦管が設置された縦管の設置構造であって、前記管本
体部の下端部に吐出口が側方に突出するように設けられ
ており、該吐出口の管底が、前記インバートの溝部の半
径の半分以下の位置となるように、前記縦管が前記人孔
内に設置されている縦管の設置構造である。
【0008】本発明において、吐出口の管底とは、吐出
口の内面の底面をいう。本発明において、縦管の管本体
部や螺旋案内路を形成する材質としては、金属類をはじ
め、樹脂が挙げられる。樹脂としては、熱可塑性樹脂で
は、ポリ塩化ビニルをはじめ、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、アクリル樹脂等が挙げられ、熱硬化性樹脂で
は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂等が挙げられ、ガラス繊維等の無機繊維、炭
素繊維、アラミド繊維、ビニロン繊維等の有機繊維にて
強化したもの(FRP)として使用することができ、樹
脂モルタルを中間層として有するもの(FRPM)も適
宜使用できる。
【0009】
【作用】本発明の縦管の設置構造は、前記管本体部の下
端部に吐出口が側方に突出するように設けられており、
該吐出口の管底が、前記インバートの溝部の半径の半分
以下の位置となるように、前記縦管が前記人孔内に設置
されていることにより、縦管の吐出口からインバートの
溝部内に流下する下水の落差が小さくて、下水本管を流
下する下水の流量が少ない場合にも、下水の飛散や騒音
等を発生させる程度が少なく、人孔内の環境を清潔に保
つことができ、維持管理が容易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図4は、本発明に使用される縦管
の一例を示す断面図である。
【0011】図4に示すように、この縦管1は、管本体
部11内に下水を屈曲して流下させるための螺旋案内路
12,12が設けられ、下端部に外側方に突出する吐出
口13が設けられている。
【0012】図1は、図4に示す縦管1を用いた、本発
明の縦管の設置構造の一例を説明する断面図である。図
1に示すように、人孔2には、底部にインバート21が
設けられており、インバート21は下水本管に下水を流
下させる断面半円形の溝部211を有している。人孔2
には、インバート21の溝部211内を下水が流下する
ように図示しない下水本管が連結されている。
【0013】人孔2内のインバート21には、インバー
ト21の溝部211の半径Rの半分R/2以下の位置と
なるような平坦面212aを有する切り欠き部212が
溝部211に沿って形成されており、その平坦面212
a上に、縦管1が設置され、その吐出口113の管底A
がインバート21の溝部211の半径Rの半分R/2以
下の位置となるようにされている。
【0014】そして、縦管1内の螺旋案内路12に沿っ
て減衰された状態にて流下する下水は、吐出口113を
経て人孔2の凹溝211に流下する。このとき、吐出口
113の管底Aがインバート21の溝部211の半径R
の半分R/2以下の位置となっているので、インバート
21の溝部211内に流下する下水の落差が小さくて、
下水本管を流下する下水の流量が少ない場合にも、下水
の飛散や騒音等を発生させる程度が少ない。
【0015】図2は、図4に示す縦管1を用いた本発明
の縦管の設置構造の別の例を説明する断面図である。こ
の例では、人孔2内のインバート21には、インバート
21の溝部211の半径の半分以下の位置となるような
底面213aを有する第2の溝部213が溝部211に
並列に形成されており、その第2の溝部213に、縦管
1が設置された、その吐出口113の管底Bがインバー
ト21の溝部211の半径Rの半分R/2以下の位置と
なるように、その先端部が溝部211に導出されてい
る。それ以外の構造は、図1を参照して説明したものと
同じであるので、図中に対応する図番を付してその詳細
な説明は省略する。
【0016】そして、縦管1内の螺旋案内路12に沿っ
て減衰された状態にて流下する下水は、吐出口113を
経て人孔2の凹溝211に流下する。このとき、吐出口
113の管底Bがインバート21の溝部211の半径R
の半分R/2以下の位置となっているので、インバート
21の溝部211内に流下する下水の落差が小さくて、
下水本管を流下する下水の流量が少ない場合にも、下水
の飛散や騒音等を発生させる程度が少ない。
【0017】図3は、図4に示す縦管1を用いた本発明
の縦管の設置構造の更に別の例を説明する断面図であ
る。この例では、人孔2内に、図4に示す縦管1が仮設
置されたのち、底部にコンクリートが打設されて、断面
半円形の溝部211を有するインバート21が形成され
るとともに、縦管1の吐出口113の管底Cがインバー
ト21の溝部211の半径Rの半分R/2以下の位置と
なるように開口する他は、縦管1の下端部がインバート
21内に埋め込まれて、縦管の設置構造が形成されてい
る。それ以外の構造は、図1を参照して説明したものと
同じであるので、図中に対応する図番を付してその詳細
な説明は省略する。
【0018】そして、縦管1内の螺旋案内路12に沿っ
て減衰された状態にて流下する下水は、吐出口113を
経て人孔2の凹溝211に流下する。このとき、吐出口
113の管底Cがインバート21の溝部211の半径R
の半分R/2以下の位置となっているので、インバート
21の溝部211内に流下する下水の落差が小さくて、
下水本管を流下する下水の流量が少ない場合にも、下水
の飛散や騒音等を発生させる程度が少ない。又、縦管1
の下端部がインバート21内に埋め込まれていると、縦
管1内を流下する下水の振動を低減することができる。
【0019】(実施例)以下、本発明を実施例により説
明する。図3に示すように、内径1800mm、落差8
mの人孔2内に、図4に示すような外径250mmのF
RPM製の管本体部11内にFRP製の螺旋案内路12
が設けら、管本体部11の下部に硬質塩化ビニル製の外
径250mmの吐出口13が側方に突出するように設け
られた縦管1を仮設置した。
【0020】人孔2の底部にコンクリートを打設して、
断面半円形の半径(R)675mm溝部211を有する
インバート21を形成し、縦管1の吐出口113の管底
Cがインバート21の溝部211の半径(R)の半分
(R/2)337.5mm以下の位置337mmとなる
ように縦管1を埋め込んで、縦管の設置構造を形成し
た。この人孔2に図示しない下水本管を接続した。
【0021】この縦管の設置構造の縦管1内に、30L
/sの流量で下水を20秒にわたって流下させたとこ
ろ、下水は周囲に飛び散ることなく、底部の騒音も65
db程度であって低かった。
【0022】
【発明の効果】本発明の縦管の設置構造は、上記のとお
りとされているので、人孔内の環境を清潔に保つことが
でき、維持管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の縦管の設置構造の一例を説明する断面
図である。
【図2】本発明の縦管の設置構造の別の例を説明する断
面図である。
【図3】本発明の縦管の設置構造の更に別の例を説明す
る断面図である。
【図4】本発明に使用される縦管の一例を説明する断面
図である。
【図5】従来の縦管の設置構造の一例を説明する断面図
である。
【符号の説明】
1 縦管 2 人孔 11 管本体部 12 螺旋案内路 113 吐出口 21 インバート 211 凹溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/12 E03F 5/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に下水本管に下水を流下させる断面
    半円形の溝部を有するインバートが設けられ、該インバ
    ートの溝部内を下水が流下するように下水本管が連結さ
    れた人孔内に、管本体部内に下水を屈曲して流下させる
    ための螺旋案内路が設けられた縦管が設置された縦管の
    設置構造であって、前記管本体部の下端部に吐出口が側
    方に突出するように設けられており、該吐出口の管底
    が、前記インバートの溝部の半径の半分以下の位置とな
    るように、前記縦管が前記人孔内に設置されていること
    を特徴とする縦管の設置構造。
JP16273599A 1999-06-09 1999-06-09 縦管の設置構造 Expired - Lifetime JP3348041B2 (ja)

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