JP3347005B2 - 部分放電検出装置 - Google Patents

部分放電検出装置

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JP3347005B2
JP3347005B2 JP32686896A JP32686896A JP3347005B2 JP 3347005 B2 JP3347005 B2 JP 3347005B2 JP 32686896 A JP32686896 A JP 32686896A JP 32686896 A JP32686896 A JP 32686896A JP 3347005 B2 JP3347005 B2 JP 3347005B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実系統に接続され
て運転中の密閉型高電圧機器の内部で発生する部分放電
を、高感度でかつ高精度に識別して検出できるようにし
た部分放電検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、絶縁性のガスを充填した密閉容
器の内部に、高電圧導体を絶縁物により支持配置して成
る密閉型高電圧機器においては、その内部に、金属異物
や絶縁物中のクラック等の絶縁上の欠陥が存在すると、
高電圧が印加された場合に、この欠陥において微小な部
分放電が発生する。
【0003】通常、これらの欠陥は、密閉型高電圧機器
の運転開始前に慎重に検出して取り除かれるが、予知で
きない要因によって運転開始後に発生する可能性を否定
しきれない。
【0004】実系統に接続されて高電圧が印加された運
転状態にある高電圧機器においては、絶縁上の欠陥が存
在すると、部分放電が繰り返して発生し得る。そして、
この部分放電が継続的に発生し続けると、絶縁物を劣化
させ、最終的に絶縁物の絶縁破壊を生じて、地絡事故を
発生させる場合がある。
【0005】このような地絡事故は、電力系統に動揺や
停止等の極めて重大な影響を及ぼす恐れがある。
【0006】そこで、従来から、かかる実系統に接続し
て運転される高電圧機器に対して、絶縁破壊が生じる前
に部分放電を検出して、原因となっている欠陥を絶縁破
壊に至る前に未然に取り除けるようにするために、部分
放電検出装置が種々提案されてきている。
【0007】この場合、部分放電の検出方法としては、
部分放電に起因して発生する高周波電気信号を検出する
電気的方法と、部分放電に起因して発生する衝撃波を検
出する音響的方法とが、その主な方法である。
【0008】図12は、従来の電気的方法による部分放
電検出装置の構成例を示す原理図である。
【0009】図12に示すように、従来の電気的方法
は、一般に、密閉型高電圧機器の密閉容器1の内部に、
高電圧導体2と静電容量3を介して結合した検出電極4
を設置しておき、部分放電5によって生じた高周波信号
6により、この静電容量3を通して流れる高周波電流7
によって、検出用インピーダンス8に発生する電圧9を
測定するものである。
【0010】図13は、従来の音響的方法による部分放
電検出装置の構成原理例を示す図である。
【0011】図13に示すように、従来の音響的方法
は、密閉型高電圧機器の密閉容器1の外面に振動センサ
10を取り付け、部分放電5に伴なって発生する衝撃波
11によって生じる密閉容器1の振動を検出するもので
ある。
【0012】ところで、近年、SF6ガスのような絶縁
性のガス中での部分放電信号の発生現象に関する研究が
進み、部分放電に伴なって発生する電気信号は、1GH
zにも及ぶ高周波周波数成分を持つことが明らかとなっ
ている。
【0013】また、その伝搬現象についても研究され、
図14(a)(b)に示すように、密閉容器1の内部で
部分放電5に伴なって発生した高周波信号6は、ブッシ
ング部12やケーブルヘッド部13や密閉容器1の絶縁
区分部14を通して、密閉容器1外部へと漏洩すること
が判明している。
【0014】これは、高周波電流7に対する金属の表皮
深さは、密閉容器1の厚さに比べて十分薄く、密閉容器
1内部の電磁界が、密閉容器10を構成する金属を貫通
して外側に出ることができないことに起因している。
【0015】一方、金属表面上を流れる高周波電流を検
出できるセンサとして、高周波面電流プローブが提案さ
れている。
【0016】すなわち、この高周波面電流プローブは、
図15に示すような基本構成を有しており、高周波電流
7が被測定金属面15を流れる時に生じる電磁界によっ
て、検出用導体16と遮蔽容器と17から構成される伝
搬線路に取り付けた電流検出用インピーダンス(Z)1
8に誘導される電圧を測定するものである。
【0017】この高周波面電流プローブは、検出用導体
16と被測定金属面15との間の特性インピーダンス
(Za)19と、遮蔽容器17と被測定金属面16との
間の特性インピーダンス(Zb)20との間の関係が、
Z1》Z2となるほど測定精度が向上する。
【0018】一般に、上記高周波面電流プローブは、そ
の検出感度に指向性があるが、この特性は、高周波面電
流プローブの形状によって調整することができる。
【0019】すなわち、高周波面電流プローブの出力電
圧の立ち上がり極性は、電流の方向に対応する。このた
め、電流の方向を測定することができる。
【0020】しかしながら、上述した従来の方法による
部分放電検出装置では、次のような問題がある。
【0021】すなわち、まず、電気的方法においては、
高電圧導体2に発生する高周波信号6を全て検出する。
【0022】このため、実系統に接続して運転中の密閉
型高電圧機器の高電圧導体2に接続される電力用送電線
で発生する気中部分放電に起因した高周波信号6を、密
閉型高電圧機器の密閉容器1の内部で発生した部分放電
5による信号と区別することなく検出してしまう。
【0023】その結果、部分放電5の発生原因が、密閉
型高電圧機器の内部にあるのか外部にあるのかを識別す
ることが難しい。
【0024】また、音響的方法においては、電力用送電
線の気中部分放電による影響がほとんど無く、前述の電
気的方法のように、接続された運転中の高電圧送電線の
影響を受けることはない。
【0025】しかしながら、特に屋外に敷設された設備
の場合には、雨や風によって運ばれた微小な異物が、密
閉容器1の外面に当たることによって生じる音響信号も
検出してしまい、これらを部分放電5による音響信号と
区別することが難しい。
【0026】また、小動物や鳥が密閉容器1上を動いた
場合にも、上述と同様の問題を生じる。
【0027】そして、これらの問題の結果、検出信号が
部分放電5に起因するものかどうかを区別することが難
しい場合が多い。
【0028】さらに、高周波面電流プローブは、部分放
電信号等の密閉容器1表面を流れる高周波電流7を検出
できる有望な方法である。
【0029】しかしながら、一般に、運転中の密閉型高
電圧機器の密閉容器1の表面には、放送波に起因した高
周波誘導電流や、先に述べた送電線で発生した部分放電
に起因した高周波電流等の、部分放電信号以外の高周波
電流、いわゆるノイズ信号が誘導されている。
【0030】このため、高周波面電流プローブを用いて
も、単に密閉容器1の表面、特に外表面の電流を測定し
ただけでは、密閉容器1内部で発生した部分放電信号を
識別することが難しい。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
部分放電検出装置においては、密閉型高電圧機器の内部
で発生した部分放電信号を識別して検出することが難し
いという問題があった。
【0032】本発明の目的は、密閉型高電圧機器におい
て、部分放電信号に起因しない信号の影響を取り除い
て、密閉容器内部で発生した部分放電に起因する信号の
みを高い感度でかつ精度良く識別して検出することが可
能な部分放電検出装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に対応する発明では、絶縁性のガスを充
填した密閉容器の内部に、高電圧導体を絶縁物により支
持配置して成る密閉型高電圧機器で発生する部分放電を
検出する部分放電検出装置において、密閉容器の内表面
または外表面に取り付けられ、当該密閉容器を構成する
金属の表面を流れる高周波電流によって生じる電磁界を
検出する検出用導体および遮蔽容器からなる高周波面電
流センサと、高周波面電流センサに取り付けられ、当該
高周波面電流センサの遮蔽容器の電圧および電流をそれ
ぞれ検出する電圧および電流検出用端子とを備えて成
る。
【0034】従って、請求項1に対応する発明の部分放
電検出装置においては、密閉容器の内表面または外表面
に、密閉容器を構成する金属の表面を流れる高周波電流
によって生じる電磁界を検出する高周波面電流センサを
取り付けることにより、同一密閉容器の内表面と外表面
それぞれの回路条件に依存してスペクトル分布が変化す
る高周波電流の、高周波面電流センサの検出周波数特性
に適合した信号が大きい方の出力を用いて、S/N比の
高い部分放電検出を行なうことができる。
【0035】また、高周波面電流センサに、遮蔽容器の
電圧および電流をそれぞれ検出する電圧および電流検出
用端子を取り付けることにより、電圧と電流を同時に測
定できるため、伝搬電圧および電流の詳細な検討を行な
うことができる。
【0036】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の部分放電検出装置において、
気中絶縁された送電線等の高電圧導体と密閉容器内の高
電圧導体とを接続するブッシング装置の容器の内面に、
高周波面電流センサを取り付けるようにしている。
【0037】従って、請求項2に対応する発明の部分放
電検出装置においては、気中絶縁された送電線等の高電
圧導体と密閉容器内の高電圧導体とを接続するブッシン
グ装置の容器の内面に、高周波面電流センサを取り付け
ることにより、検出した高周波面電流の立ち上がり極性
と、高周波面電流センサの遮蔽容器の電圧の立ち上がり
極性とを比較することによって、検出された電流が送電
線からのものであるのか、密閉容器内部からのものであ
るのかを識別することができる。
【0038】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1に対応する発明の部分放電検出装置におい
て、電力ケーブルの高電圧導体と密閉容器内の高電圧導
体とを接続するケーブルヘッド装置の容器の内面に、高
周波面電流センサを取り付けるようにしている。
【0039】従って、請求項3に対応する発明の部分放
電検出装置においては、電力ケーブルの高電圧導体と密
閉容器内の高電圧導体とを接続するケーブルヘッド装置
の容器の内面に、高周波面電流センサを取り付けること
により、検出した高周波面電流の立ち上がり極性と、高
周波面電流センサの遮蔽容器の密閉容器に対する電圧の
立ち上がり極性とを比較することによって、検出された
電流が電力ケーブルからのものであるのか、密閉容器内
部からのものであるのかを識別することができる。
【0040】一方、請求項4に対応する発明では、絶縁
性のガスを充填した密閉容器の内部に、高電圧導体を絶
縁物により支持配置して成る密閉型高電圧機器で発生す
る部分放電を検出する部分放電検出装置において、密閉
容器の絶縁区分部の両側の密閉容器外表面にそれぞれ取
り付けられ、当該密閉容器を構成する金属の表面を流れ
る高周波電流によって生じる電磁界を検出する検出用導
体および遮蔽容器からなる高周波面電流センサを備えて
成る。
【0041】従って、請求項4に対応する発明の部分放
電検出装置においては、密閉容器の絶縁区分部の両側の
密閉容器外表面に、密閉容器を構成する金属の表面を流
れる高周波電流によって生じる電磁界を検出する高周波
面電流センサを取り付けることにより、密閉容器内部か
ら絶縁区分部を通して漏洩した高周波電流は、絶縁区分
の両側でそれぞれ同極性になるのに対して、等価外部ノ
イズ電源によって誘導される高周波電流は、絶縁区分部
の両側で逆極性であることが多いため、それぞれの信号
を加算することによって、混入したノイズを減少するこ
とができ、かつ対象とする信号を増幅して検出のS/N
比を向上することができる。
【0042】また、請求項5に対応する発明では、絶縁
性のガスを充填した密閉容器の内部に、高電圧導体を絶
縁物により支持配置して成る密閉型高電圧機器で発生す
る部分放電を検出する部分放電検出装置において、絶縁
物を取り付けるために密閉容器に取り付けた取り外し可
能なフタの内表面に取り付けられ、当該密閉容器を構成
する金属の表面を流れる高周波電流によって生じる電磁
界を検出する検出用導体および遮蔽容器からなる高周波
面電流センサを備えて成る。
【0043】従って、請求項5に対応する発明の部分放
電検出装置においては、一般に絶縁物を取り付けるフタ
の内面は電界緩和されていることから、絶縁物を取り付
けるために密閉容器に取り付けた取り外し可能なフタの
内表面に、密閉容器を構成する金属の表面を流れる高周
波電流によって生じる電磁界を検出する高周波面電流セ
ンサを取り付けることにより、高周波面電流センサを密
閉容器内部に取り付けることによる高電圧機器の電界設
計への影響を小さくすることができる。
【0044】一方、請求項6に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の
部分放電検出装置において、高周波面電流センサの形状
を、曲線形状にしている。
【0045】従って、請求項6に対応する発明の部分放
電検出装置においては、高周波面電流センサの感度は、
検出しようとする被測定金属面上の電流路に沿ったセン
サが長いほど大きいことから、電流路に沿って曲線形状
(非直線形状)の高周波面電流センサを配置することに
より、感度良く高周波面電流を検出することができる。
【0046】また、請求項7に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の
部分放電検出装置において、高周波面電流センサの内部
に、高誘電率の誘電体を充填している。
【0047】従って、請求項7に対応する発明の部分放
電検出装置においては、検出周波数は、高周波面電流セ
ンサの長さが長いほど低くなることから、高周波面電流
センサの内部に、高誘電率の誘電体を充填することによ
り、高周波面電流センサに沿った電磁界現象の伝搬時間
を遅くでき、その結果センサの長さを長くしたのと等価
な効果が得られるため、検出周波数を低くすることがで
きる。
【0048】また、充填する誘電体の誘電率を調整する
ことによって、検出周波数を調整することができる。
【0049】さらに、請求項8に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明
の部分放電検出装置において、高周波面電流センサの遮
蔽容器と被測定金属面との間に、高誘電率の誘電体を挿
入している。
【0050】従って、請求項8に対応する発明の部分放
電検出装置においては、高周波面電流センサにおいて
は、高周波面電流センサの遮蔽容器と被測定金属面とか
らなる伝搬線路の特性インピーダンスが、検出用導体と
被測定金属面とからなる伝搬線路の特性インピーダンス
よりも小さい方が正確な検出を行なえることから、高周
波面電流センサの遮蔽容器と被測定金属面との間に、高
誘電率の誘電体を挿入することにより、高周波面電流セ
ンサの遮蔽容器と被測定金属面との間の特性インピーダ
ンスを低下することができ、検出精度を向上させること
ができる。
【0051】また、請求項9に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の
部分放電検出装置において、高周波面電流センサの内部
に、高透磁率の磁性体を充填している。
【0052】従って、請求項9に対応する発明の部分放
電検出装置においては、検出周波数は、高周波面電流セ
ンサの長さが長いほど低くなることから、高周波面電流
センサの内部に、高透磁率の磁性体を充填することによ
り、高周波面電流センサに沿った電磁界現象の伝搬時間
を遅くでき、その結果センサの長さを長くしたのと等価
な効果が得られるため、検出周波数を低くすることがで
きる。
【0053】また、充填する磁性体の透磁率を調整する
ことによって、検出周波数を調整することができる。
【0054】さらに、請求項10に対応する発明では、
上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発
明の部分放電検出装置において、高周波面電流センサの
遮蔽容器と検出用導体との間に、高透磁率の磁性体を挿
入している。
【0055】従って、請求項10に対応する発明の部分
放電検出装置においては、高周波面電流センサにおいて
は、高周波面電流センサの遮蔽容器と被測定金属面とか
らなる伝搬線路の特性インピーダンスが、検出用導体と
被測定金属面とからなる伝搬線路の特性インピーダンス
よりも小さい方が、精度の高い検出を行なえることか
ら、高周波面電流センサの遮蔽容器と検出用導体との間
に、高透磁率の磁性体を挿入することにより、センサの
遮蔽容器と検出用導体との間の特性インピーダンスを大
きくすることができ、検出精度を向上させることができ
る。
【0056】以上により、密閉型高電圧機器において、
部分放電信号に起因しない信号の影響を取り除いて、密
閉容器内部で発生した部分放電に起因する信号のみを高
い感度でかつ精度良く識別して検出することが可能とな
る。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明では、密閉型高電圧機器の
密閉容器内部で発生した部分放電信号を識別検出するた
めには、検出信号の感度を上げると同時に、信号の到来
方向を識別することが重要である点に着目して、以下の
ような各種の形態で実施するものである。
【0058】(第1の実施の形態)(請求項1に対応) 図1は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図12乃至図15と同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0059】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図1に示すように、絶縁性のガスを充填した密閉
容器内1に、高電圧導体2を絶縁物21により支持配置
している。
【0060】また、密閉容器1を構成する金属の内表面
または外表面に、この金属を流れる高周波電流7によっ
て生じる電磁界を検出する、検出用導体16および遮蔽
容器17からなる高周波面電流センサ22を取り付けて
いる。
【0061】さらに、高周波面電流センサ22の検出用
導体16と遮蔽容器17との間に、高周波面電流センサ
22の遮蔽容器17の電流を検出する電流検出用端子を
取り付け、この電流検出用端子に電流検出用インピーダ
ンス(ZA )18を取り付けている。
【0062】さらにまた、高周波面電流センサ22の遮
蔽容器17と被測定金属面15との間に、高周波面電流
センサ22の遮蔽容器17の電圧を検出する電圧検出用
端子を取り付け、この電圧検出用端子に電圧検出用イン
ピーダンス(ZV )24を取付けている。
【0063】なお、23は高周波面電流センサ22の遮
蔽容器17と高電圧導体2との間の静電容量である。
【0064】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、密閉容器1の内表面ま
たは外表面に、密閉容器1を構成する金属の表面を流れ
る高周波電流7によって生じる電磁界を検出する高周波
面電流センサ22を取り付けていることにより、同一密
閉容器1の内表面と外表面それぞれの回路条件に依存し
てスペクトル分布が変化する高周波電流7の、高周波面
電流センサ22の検出周波数特性に適合した信号が大き
い方の出力を用いて、S/N比の高い部分放電検出を行
なうことができる。
【0065】すなわち、一般に、密閉容器1内部で発生
した部分放電5を、部分放電5が発生しているのと同じ
容器に取り付けた高周波面電流センサを用いて検出する
場合には、容器内部に取り付けた高周波面電流センサの
方が大きな検出信号を示す。
【0066】しかし、部分放電5が発生している密閉容
器1と、高周波面電流センサ22を取り付けた容器とが
絶縁区分14されている場合には、高周波面電流センサ
22を取り付けた密閉容器1の内表面の電流と外表面の
電流とがほぼ等しくなることが考えられる。
【0067】容器内部で発生した高周波電流i0 は、密
閉容器1の外表面へは、 i2 =2Z1 ・i0 /(Z1 +Z2 +Z3 +Z4 ) だけ伝搬する。
【0068】同時に、絶縁区分部14を介した密閉容器
1の内表面には、 i3 =2Z1 ・i0 /(Z1 +Z2 +Z3 +Z4 ) の電流が流れる。
【0069】このように、絶縁区分部14を介して、密
閉容器1の内表面および外表面へ伝搬する高周波電流7
は、ほぼ同様の大きさになる。
【0070】また、絶縁区分14された密閉容器1間に
静電容量が構成される場合には、密閉容器1の外表面へ
伝搬する高周波成分が減少する。しかしながら、この静
電容量は一般に小さいため、数MHz以下の高周波電流
成分は、やはり密閉容器1の内表面と外表面とへほぼ同
様に伝搬する。
【0071】そして、密閉容器1の内表面および外表面
へ伝搬した高周波信号は、それぞれの回路条件にしたが
って伝搬反射し、回路条件にしたがった周波数スペクト
ルを持つ信号となる。
【0072】この場合、回路条件によって、密閉容器1
の内表面で検出した信号が、高周波面電流センサ22の
検出周波数特性に適している場合もあれば、密閉容器1
の外表面で検出した信号が、高周波面電流センサ22の
検出周波数特性に適している場合もある。
【0073】一方、本実施の形態では、高周波面電流セ
ンサ22に、遮蔽容器17の電圧および電流をそれぞれ
検出する電圧および電流検出用端子を取り付けているこ
とにより、電圧と電流を同時に検出できるため、伝搬電
圧および電流の詳細な検討を行なうことができる。
【0074】すなわち、2つの導体からなる伝搬線路に
おいては、図2(a)(b)に概念図を示すように、正
極性の電圧が右方向へ伝搬する場合と、負極性の電圧が
左方向へ伝搬する場合とで、導体面上の電流の方向が同
じになる。これは、電流のみ、または電圧のみ検出した
のでは、現象の伝搬方向を特定できないことを示してい
る。
【0075】本実施の形態においては、高周波面電流セ
ンサ22の遮蔽容器17と被測定金属面15との間に、
電圧検出用インピーダンス(Zv)24が取り付けてあ
り、この電圧検出用インピーダンス(Zv)24は、遮
蔽容器17と被測定金属面15との間の特性インピーダ
ンスZb よりも十分に大きい。
【0076】従って、高電圧導体2の電圧によって誘導
される電圧検出用インピーダンス(Zv)24の両端の
電圧を検出することによって、高電圧導体2の電圧を知
ることができる。また、高周波面電流センサ22の電流
出力の極性と電圧出力の極性とを同時に知ることができ
れば、図2からもわかるように、高周波信号の伝搬方向
を知ることができる。
【0077】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、密閉容器1の外表面または内表面
の信号のうち、高周波面電流センサ22の特性に適した
方の信号を選択できるため、検出感度の高い部分放電検
出を行なうことが可能となる。
【0078】また、高周波信号の電圧と電流とを同時に
検出できるため、高周波信号の伝搬方向を知ることが可
能となる。
【0079】(第2の実施の形態)(請求項2に対応) 図3は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図1および図12乃至図15と同
一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0080】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図3に示すように、前記第1の実施の形態におい
て、気中絶縁された送電線等の高電圧導体と密閉型高電
圧機器の密閉容器1内の高電圧導体2とを接続するブッ
シング部12の容器の内面25に、高周波面電流センサ
22を取り付けている。
【0081】また、高周波面電流センサ22には、検出
用インピーダンスの電圧を密閉容器1の外部へ取り出す
検出用端子と、遮蔽容器17の密閉容器1に対する電圧
を密閉容器1の外部へ取り出す端子とを取り付けてい
る。
【0082】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、気中絶縁された送電線
等の高電圧導体と密閉容器1内の高電圧導体2とを接続
するブッシング部12の容器の内面25に、高周波面電
流センサ22を取り付けていることにより、検出した高
周波面電流の立ち上がり極性と、高周波面電流センサ2
2の遮蔽容器17の電圧の立ち上がり極性とを比較する
ことによって、検出された電流が送電線からのものであ
るのか、密閉容器1内部からのものであるのかを識別す
ることができる。
【0083】すなわち、密閉型高電圧機器の密閉容器1
内部で発生した部分放電5に起因した高周波信号6は、
容器内表面に沿ってブッシング部12へ伝搬し、容器端
部から容器外部へと伝搬する。
【0084】図3において、容器内をブッシング部12
ヘ向かって伝搬する高周波信号の電圧の極性が正の場
合、ブッシング部12の容器の内表面の電流の方向は下
向きである。検出波形の波尾部では、種々の反射波が重
畳してしまうため、波形の立ち上がり部に注目する。そ
して、下向きの電流を正方向とすると、この場合には、
電圧の立ち上がり極性と密閉容器1内表面の電流の立ち
上がり極性とは、お互いに同極性になる。
【0085】これに対して、送電線から密閉型高電圧機
器へ伝搬する高周波信号26に対しては、電圧の立ち上
がり極性が正の場合に、密閉容器1内表面の電流の立ち
上がり極性は負となり、逆極性となる。
【0086】従って、容器内面に取り付けた高周波面電
流センサ22による電流出力の立ち上がり極性と、遮蔽
容器17の密閉容器1に対する電圧の立ち上がり極性と
を比較することによって、密閉容器1内部からの信号を
識別することができる。
【0087】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、高周波面電流センサ22の電流出
力の極性と、同高周波面電流センサ22の遮蔽容器17
の電圧の極性とを比較することによって、密閉型高電圧
機器の密閉容器1内部からの信号を識別することが可能
となる。
【0088】(第3の実施の形態)(請求項3に対応) 図4は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図1、図2および図12乃至図1
5と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、
ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0089】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図4に示すように、前記第1の実施の形態におい
て、電力ケーブルの高電圧導体と密閉容器1内の高電圧
導体2とを接続するケーブルヘッド部13の容器の内面
27に、高周波面電流センサ22を取り付けている。
【0090】また、高周波面電流センサ22には、検出
用インピーダンスの電圧を密閉容器1の外部へ取り出す
端子と、遮蔽容器17の密閉容器1に対する電圧を密閉
容器1の外部へ取り出す端子とを取り付けている。
【0091】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、電力ケーブルの高電圧
導体と密閉容器1内の高電圧導体2とを接続するケーブ
ルヘッド13の容器の内面27に、高周波面電流センサ
22を取り付けていることにより、検出した高周波面電
流の立ち上がり極性と、高周波面電流センサ22の遮蔽
容器17の密閉容器1に対する電圧の立ち上がり極性と
を比較することによって、検出された電流が電力ケーブ
ルからのものであるのか、密閉容器1内部からのもので
あるのかを識別することができる。
【0092】すなわち、密閉型高電圧機器の密閉容器1
内部で発生した部分放電5に起因した高周波信号6は、
図4に示すように、ケーブルヘッド部13の容器の内面
27に沿って容器端部へ伝搬する。
【0093】図4において、例えば下向きの電流を正極
性とすると、密閉容器1内部で発生してケーブルヘッド
部13へ伝搬する高周波信号6に対しては、電圧が正極
性の時電流は負極性となる。従って、電圧出力と電流出
力とは、お互いに逆極性になる。
【0094】これに対して、電力ケーブルから密閉型高
電圧機器へ伝搬する高周波信号に対しては、図4に示す
ように、電圧出力と電流出力とは同極性になる。
【0095】従って、高周波面電流センサ22の電圧出
力の極性と電流出力の極性とを比較することによって、
密閉容器1内部からの信号を識別することができる。
【0096】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、高周波面電流センサ22の電流出
力の極性と、同高周波面電流センサ22の遮蔽容器17
の電圧の極性とを比較することによって、密閉型高電圧
機器の密閉容器1内部で発生した信号を識別することが
できる。
【0097】(第4の実施の形態)(請求項4に対応) 図5は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図12乃至図15と同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0098】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図5に示すように、絶縁性のガスを充填した密閉
容器内1に、高電圧導体2を絶縁物21により支持配置
している。
【0099】また、密閉容器1の絶縁区分部14の両側
の密閉容器1外面に、密閉容器1を構成する金属の表面
を流れる高周波電流によって生じる電磁界を検出する高
周波面電流センサ22をそれぞれ取り付けている。
【0100】なお、28は外部ノイズ源である。
【0101】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、密閉容器1の絶縁区分
部14の両側の密閉容器1外表面に、密閉容器1を構成
する金属の表面を流れる高周波電流によって生じる電磁
界を検出する高周波面電流センサを取り付けていること
により、高周波電流に混入したノイズを減少することが
でき、かつ対象とする信号を増幅して検出のS/N比を
向上することができる。
【0102】すなわち、密閉容器1の内部で発生した高
周波信号6は、密閉容器1の絶縁区分部14を通して、
図5に示すように、密閉容器1外面に伝搬する。
【0103】この場合、絶縁区分された2つの密閉容器
1の外面を流れる電流は、お互いに方向が同じになる。
【0104】これに対して、放送波等の外部ノイズ源2
8によって、密閉容器1外面に誘導される高周波ノイズ
電流(in )29は、一般にお互いに逆方向に流れる。
【0105】従って、密閉容器1に対して同じ方向に取
り付けた高周波面電流センサ22の電流出力は、密閉容
器1内部からの信号に対しては互いに逆極性になるた
め、これら2つの高周波電流センサ22の出力の極性を
比較することによって、高周波信号が密閉容器1内部か
らのものであるのかどうかを識別することができる。
【0106】また、2つの信号を加算することにより、
外部ノイズの影響の少ない信号を得ることができる。
【0107】さらに、2つの高周波面電流センサ22の
取り付け方向を、同方向の電流に対して逆極性となるよ
うにしておくことにより、2つの信号の差をとることに
よって、外部ノイズの影響を減少することもできる。
【0108】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、絶縁区分部14の両側の密閉容器
1外面に取り付けた高周波面電流センサ22の出力の極
性を比較することによって、密閉容器1内部からの信号
を識別することが可能となる。
【0109】(第5の実施の形態)(請求項5に対応) 図6は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図12乃至図15と同一要素には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0110】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図6に示すように、絶縁性のガスを充填した密閉
容器内1に、高電圧導体2を絶縁物30により支持配置
している。
【0111】また、絶縁物30を取り付けるために密閉
容器1に取り付けた取り外し可能なフタ31の内表面
に、密閉容器1を構成する金属の表面を流れる高周波電
流7によって生じる電磁界を検出する高周波面電流セン
サ22を取り付けている。
【0112】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、絶縁物30を取り付け
るために密閉容器1に取り付けた取り外し可能なフタ3
1の内表面に、密閉容器1を構成する金属の表面を流れ
る高周波電流7によって生じる電磁界を検出する高周波
面電流センサを取り付けていることにより、高周波面電
流センサ22を密閉容器1内部に取り付けることによる
高電圧機器の電界設計への影響を小さくすることができ
る。
【0113】すなわち、図7に示すように、一般に、絶
縁物30を取り付けるフタ31の内面は、電界遮蔽され
ている。このため、高周波面電流センサ22を取り付け
ても、密閉型高電圧機器の密閉容器1内部の電界設計へ
の影響が小さい。
【0114】一方、高周波電流7は、図6に示すよう
に、密閉容器1内面に沿ってフタ31内面を通して流れ
るため、これを高周波面電流センサ22によって検出す
ることができる。
【0115】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、密閉型高電圧機器の密閉容器1内
部の絶縁設計に影響を与えずに、部分放電信号を検出す
るための高周波面電流センサ22を取り付けることが可
能となる。
【0116】(第6の実施の形態)(請求項6に対応) 図8は、本実施の形態による部分放電検出装置の構成例
を示す概要図であり、図1乃至図7と同一要素には同一
符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分に
ついてのみ述べる。
【0117】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図8に示すように、前記第1乃至第5のいずれか
の実施の形態において、高周波面電流センサ22の形状
を、曲線形状(非直線形状)にしたものである。
【0118】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、検出しようとする被測
定金属面15上の電流路に沿って、曲線形状(非直線形
状)の高周波面電流センサ22を配置していることによ
り、感度良く高周波面電流を検出することができる。
【0119】すなわち、高周波面電流センサ22の検出
周波数は、高周波面電流センサ22の検出用導体16の
長さに依存し、検出用導体16の長さが長くなると、検
出周波数が低くなる。
【0120】しかし、直性状に長くするのは、高電圧設
備への取り付けを考えた場合に、実用的でない。
【0121】従って、高周波面電流センサ22を曲線形
状にして、検出用導体16の長さを調節することによっ
て、検出周波数を調整することができる。
【0122】すなわち、部分放電信号は、1GHzに及
ぶ広い周波数スペクトルを有しているが、高電圧機器の
回路構成によって最も大きい周波成分が変化する。よっ
て、設備の構成毎に、それに適した検出周波数を持つ高
周波面電流センサ22を適用することによって、検出感
度を最大にすることができる。
【0123】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、設備の構成毎に、最適な検出周波
数を持つ高周波面電流センサ22を実現することが可能
となる。
【0124】(第7の実施の形態)(請求項7、請求項
9に対応) 図9(a)(b)は、本実施の形態による部分放電検出
装置の構成例を示す概要図であり、図1乃至図7と同一
要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0125】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図9に示すように、前記第1乃至第5のいずれか
の実施の形態において、高周波面電流センサ22の内
部、すなわち高周波面電流センサ22の検出用導体16
と遮蔽容器17との間に、高誘電率の誘電体、または高
透磁率の磁性体33を充填したものである。
【0126】なお、32は誘電体または磁性体33の充
填用のフタである。
【0127】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、高周波面電流センサ2
2の内部に、高誘電率の誘電体、または高透磁率の磁性
体33を充填していることにより、高周波面電流センサ
22に沿った電磁界現象の伝搬時間を遅くでき、その結
果センサ22の長さを長くしたのと等価な効果が得られ
るため、検出周波数を低くすることができる。
【0128】すなわち、既に述べたように、高周波面電
流センサ22の検出周波数は、高周波面電流センサ22
の長さが長くて、検出用導体16に沿った電磁界の伝搬
時間が長いほど低くなる。
【0129】従って、充填用フタ32を用いて、高誘電
率の誘電体または高透磁率の磁性体33を充填すること
によって、センサ22に沿った電磁界現象の伝搬時間を
遅くすることができる。この結果、センサ22の長さを
長くしたのと等価な効果が得られ、検出周波数を低くす
ることができる。充填する誘電体の誘電率を調整する事
によって、検出周波数を調整することができる。
【0130】また、充填する誘電体33の誘電率を調整
することにより、検出周波数を調整することができる。
【0131】同様に、高透磁率の磁性体33を充填する
ことによっても、センサ22に沿った電磁界現象の伝搬
時間を遅くでき、また充填する磁性体33の透磁率を調
整することによっても、検出周波数を調整することがで
きる。
【0132】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、充填する誘電体33の誘電率、ま
たは磁性体33の透磁率を調整することによって、高周
波面電流センサ22の検出周波数を調整することが可能
となる。
【0133】(第8の実施の形態)(請求項8に対応) 図10(a)(b)は、本実施の形態による部分放電検
出装置の構成例を示す概要図であり、図1乃至図7と同
一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0134】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図10に示すように、前記第1乃至第5のいずれ
かの実施の形態において、高周波面電流センサ22の遮
蔽容器17と被測定金属面15との間に、高誘電率の誘
電体35を挿入したものである。
【0135】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、高周波面電流センサ2
2の遮蔽容器17と被測定金属面15との間に、高誘電
率の誘電体35を挿入していることにより、高周波面電
流センサ22の遮蔽容器17と被測定金属面15との間
の特性インピーダンスを低下することができ、検出精度
を向上させることができる。
【0136】すなわち、高周波面電流センサ22におい
ては、高周波面電流センサ22の遮蔽容器17と被測定
金属面7とからなる伝搬線路の特性インピーダンス(Z
2 )20が、検出用導体16と被測定金属面7とからな
る伝搬線路の特性インピーダンス(Z1 )19よりも小
さい方が、正確な検出を行なうことができる。
【0137】従って、高周波面電流センサ22の高周波
面電流センサ22の遮蔽容器17と被測定金属面15と
の間に、高誘電率の誘電体35を挿入することによっ
て、高周波面電流センサ22の遮蔽容器17と被測定金
属面15との間の特性インピーダンス(Z2 )20を低
下することができ、検出精度を向上させることができ
る。
【0138】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、高周波面電流センサ22の遮蔽容
器17と被測定金属面15との間の特性インピーダンス
を低下することができ、検出精度を向上することが可能
となる。
【0139】(第9の実施の形態)(請求項10に対
応) 図11(a)(b)は、本実施の形態による部分放電検
出装置の構成例を示す概要図であり、図1乃至図7と同
一要素には同一符号を付してその説明を省略し、ここで
は異なる部分についてのみ述べる。
【0140】すなわち、本実施の形態の部分放電検出装
置は、図11に示すように、前記第1乃至第5のいずれ
かの実施の形態において、高周波面電流センサ22の遮
蔽容器17と検出用導体16との間に、高透磁率の磁性
体34を挿入したものである。
【0141】次に、以上のように構成した本実施の形態
の部分放電検出装置においては、高周波面電流センサ2
2の遮蔽容器17と検出用導体16との間に、高透磁率
の磁性体34を挿入していることにより、高周波面電流
センサ22の遮蔽容器17と検出用導体16との間の特
性インピーダンスを大きくすることができ、検出精度を
向上させることができる。
【0142】すなわち、高周波面電流センサ22におい
ては、高周波面電流センサ22の遮蔽容器17と被測定
金属面15とからなる伝搬線路の特性インピーダンス
(Z2)20が、検出用導体16と被測定金属面15と
からなる伝搬線路の特性インピーダンス(Z1 )19よ
りも小さい方が、精度の高い検出を行なうことができ
る。
【0143】従って、高周波面電流センサ22の検出用
導体16と被測定金属面15との間に、高透磁率の磁性
体34を挿入することによって、高周波面電流センサ2
2の遮蔽容器17と検出用導体16との間の特性インピ
ーダンスZ1 を大きくすることができ、検出精度を向上
することができる。
【0144】上述したように、本実施の形態の部分放電
検出装置においては、高周波面電流センサ22の検出用
導体16と被測定金属面15との間の特性インピーダン
スを大きくすることができ、検出精度を向上することが
可能となる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、絶縁性のガスを充填した密閉容器の内
部に、高電圧導体を絶縁物により支持配置して成る密閉
型高電圧機器で発生する部分放電を検出する部分放電検
出装置において、密閉容器の内表面または外表面に取り
付けられ、当該密閉容器を構成する金属の表面を流れる
高周波電流によって生じる電磁界を検出する検出用導体
および遮蔽容器からなる高周波面電流センサと、高周波
面電流センサに取り付けられ、当該高周波面電流センサ
の遮蔽容器の電圧および電流をそれぞれ検出する電圧お
よび電流検出用端子とを備えるようにしたので、S/N
比の高い部分放電検出を行なうことができ、また伝搬電
圧および電流の詳細な検討を行なうことが可能な部分放
電検出装置が提供できる。
【0146】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の部分放電検出装置におい
て、気中絶縁された送電線等の高電圧導体と密閉容器内
の高電圧導体とを接続するブッシング装置の容器の内面
に、高周波面電流センサを取り付けるようにしたので、
検出された電流が送電線からのものであるのか、密閉容
器内部からのものであるのかを識別することが可能な部
分放電検出装置が提供できる。
【0147】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記請求項1に対応する発明の部分放電検出装置に
おいて、電力ケーブルの高電圧導体と密閉容器内の高電
圧導体とを接続するケーブルヘッド装置の容器の内面
に、高周波面電流センサを取り付けるようにしたので、
検出された電流が電力ケーブルからのものであるのか、
密閉容器内部からのものであるのかを識別することが可
能な部分放電検出装置が提供できる。
【0148】一方、請求項4に対応する発明によれば、
絶縁性のガスを充填した密閉容器の内部に、高電圧導体
を絶縁物により支持配置して成る密閉型高電圧機器で発
生する部分放電を検出する部分放電検出装置において、
密閉容器の絶縁区分部の両側の密閉容器外表面にそれぞ
れ取り付けられ、当該密閉容器を構成する金属の表面を
流れる高周波電流によって生じる電磁界を検出する検出
用導体および遮蔽容器からなる高周波面電流センサを備
えるようにしたので、高周波電流に混入したノイズを減
少することができ、かつ対象とする信号を増幅して検出
のS/N比を向上することが可能な部分放電検出装置が
提供できる。
【0149】また、請求項5に対応する発明によれば、
絶縁性のガスを充填した密閉容器の内部に、高電圧導体
を絶縁物により支持配置して成る密閉型高電圧機器で発
生する部分放電を検出する部分放電検出装置において、
絶縁物を取り付けるために密閉容器に取り付けた取り外
し可能なフタの内表面に取り付けられ、当該密閉容器を
構成する金属の表面を流れる高周波電流によって生じる
電磁界を検出する検出用導体および遮蔽容器からなる高
周波面電流センサを備えるようにしたので、高周波面電
流センサを密閉容器内部に取り付けることによる高電圧
機器の電界設計への影響を小さくすることが可能な部分
放電検出装置が提供できる。
【0150】一方、請求項6に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発
明の部分放電検出装置において、高周波面電流センサの
形状を、曲線形状にするようにしたので、感度良く高周
波面電流を検出することが可能な部分放電検出装置が提
供できる。
【0151】また、請求項7に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発
明の部分放電検出装置において、高周波面電流センサの
内部に、高誘電率の誘電体を充填するようにしたので、
高周波面電流センサに沿った電磁界現象の伝搬時間を遅
くして検出周波数を低くすることができ、また充填する
誘電体の誘電率を調整して検出周波数を調整することが
可能な部分放電検出装置が提供できる。
【0152】さらに、請求項8に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応す
る発明の部分放電検出装置において、高周波面電流セン
サの遮蔽容器と被測定金属面との間に、高誘電率の誘電
体を挿入するようにしたので、高周波面電流センサの遮
蔽容器と被測定金属面との間の特性インピーダンスを低
下して検出精度を向上させることが可能な部分放電検出
装置が提供できる。
【0153】また、請求項9に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発
明の部分放電検出装置において、高周波面電流センサの
内部に、高透磁率の磁性体を充填するようにしたので、
高周波面電流センサに沿った電磁界現象の伝搬時間を遅
くして、検出周波数を低くすることができ、また充填す
る磁性体の透磁率を調整して検出周波数を調整すること
が可能な部分放電検出装置が提供できる。
【0154】さらに、請求項10に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応す
る発明の部分放電検出装置において、高周波面電流セン
サの遮蔽容器と検出用導体との間に、高透磁率の磁性体
を挿入するようにしたので、高周波面電流センサの遮蔽
容器と検出用導体との間の特性インピーダンスを大きく
して検出精度を向上させることが可能な部分放電検出装
置が提供できる。
【0155】以上により、密閉型高電圧機器において、
密閉容器内部で発生した信号を識別でき、検出周波数を
調整することができるため、部分放電信号に起因しない
信号の影響を取り除いて、密閉容器内部で発生した部分
放電に起因する信号のみを高い感度でかつ精度良く識別
して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部分放電検出装置の第1の実施の
形態を示す構成図。
【図2】同第1の実施の形態の部分放電検出装置におけ
る動作原理を説明するための概念図。
【図3】本発明による部分放電検出装置の第2の実施の
形態を示す構成図。
【図4】本発明による部分放電検出装置の第3の実施の
形態を示す構成図。
【図5】本発明による部分放電検出装置の第4の実施の
形態を示す構成図。
【図6】本発明による部分放電検出装置の第5の実施の
形態を示す構成図。
【図7】同第5の実施の形態の部分放電検出装置におけ
る動作原理を説明するための概念図。
【図8】本発明による部分放電検出装置の第6の実施の
形態を示す構成図。
【図9】本発明による部分放電検出装置の第7および第
9の実施の形態を示す構成図。
【図10】本発明による部分放電検出装置の第8の実施
の形態を示す構成図。
【図11】本発明による部分放電検出装置の第10の実
施の形態を示す構成図。
【図12】従来の電気的方法による部分放電検出装置の
構成例を示す概要図。
【図13】従来の音響的方法による部分放電検出装置の
構成例を示す概要図。
【図14】絶縁性ガス中での部分放電信号の発生現象を
説明するための概要図。
【図15】従来の高周波面電流プローブの基本的構成例
を示す概要図。
【符号の説明】
1…密閉容器、 2…高電圧導体、 3…静電容量、 4…検出電極、 5…部分放電、 6…高周波信号、 7…高周波電流、 8…検出用インピーダンス、 9…電圧、 10…振動センサ、 11…衝撃波、 12…ブッシング部、 13…ケーブルヘッド部、 14…絶縁区分部、 15…被測定金属面、 16…検出用導体、 17…遮蔽容器、 18…電流検出用インピーダンス、 19…検出用導体16と被測定金属面15との間の特性
インピーダンス、 20…遮蔽容器17と被測定金属面16との間の特性イ
ンピーダンス、 21…絶縁物、 22…高周波面電流センサ、 23…高周波面電流センサ22の遮蔽容器17と高電圧
導体2との間の静電容量、 24…電圧検出用インピーダンス、 25…ブッシング部12の容器内面、 26…送電線から伝搬する高周波信号、 27…ケーブルヘッド部13の容器内面、 28…外部ノイズ源、 29…高周波ノイズ電流、 30…絶縁物、 31…フタ、 32…充填用フタ、 33…高誘電率の誘電体、または高透磁率の磁性体、 34…高透磁率の磁性体、 35…高誘電率の誘電体。
フロントページの続き (72)発明者 野嶋 健一 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 村瀬 洋 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 小山 博 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株式会社東芝浜川崎工場内 (56)参考文献 特開 平4−283670(JP,A) 特開 平10−170591(JP,A) 実開 平3−111136(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/12 H02G 5/06

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のガスを充填した密閉容器の内部
    に、高電圧導体を絶縁物により支持配置して成る密閉型
    高電圧機器で発生する部分放電を検出する部分放電検出
    装置において、 前記密閉容器の内表面または外表面に取り付けられ、当
    該密閉容器を構成する金属の表面を流れる高周波電流に
    よって生じる電磁界を検出する検出用導体および遮蔽容
    器からなる高周波面電流センサと、 前記高周波面電流センサに取り付けられ、当該高周波面
    電流センサの遮蔽容器の電圧および電流をそれぞれ検出
    する電圧および電流検出用端子と、 を備えて成ることを特徴とする部分放電検出装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の部分放電検出装置
    において、 気中絶縁された送電線等の高電圧導体と前記密閉容器内
    の高電圧導体とを接続するブッシング装置の容器の内面
    に、前記高周波面電流センサを取り付けるようにしたこ
    とを特徴とする部分放電検出装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の部分放電検出装置
    において、 電力ケーブルの高電圧導体と前記密閉容器内の高電圧導
    体とを接続するケーブルヘッド装置の容器の内面に、前
    記高周波面電流センサを取り付けるようにしたことを特
    徴とする部分放電検出装置。
  4. 【請求項4】 絶縁性のガスを充填した密閉容器の内部
    に、高電圧導体を絶縁物により支持配置して成る密閉型
    高電圧機器で発生する部分放電を検出する部分放電検出
    装置において、 前記密閉容器の絶縁区分部の両側の密閉容器外表面にそ
    れぞれ取り付けられ、当該密閉容器を構成する金属の表
    面を流れる高周波電流によって生じる電磁界を検出する
    検出用導体および遮蔽容器からなる高周波面電流センサ
    を備えて成ることを特徴とする部分放電検出装置。
  5. 【請求項5】 絶縁性のガスを充填した密閉容器の内部
    に、高電圧導体を絶縁物により支持配置して成る密閉型
    高電圧機器で発生する部分放電を検出する部分放電検出
    装置において、 前記絶縁物を取り付けるために前記密閉容器に取り付け
    た取り外し可能なフタの内表面に取り付けられ、当該密
    閉容器を構成する金属の表面を流れる高周波電流によっ
    て生じる電磁界を検出する検出用導体および遮蔽容器か
    らなる高周波面電流センサを備えて成ることを特徴とす
    る部分放電検出装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の部分放電検出装置において、 前記高周波面電流センサの形状を、曲線形状にしたこと
    を特徴とする部分放電検出装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の部分放電検出装置において、 前記高周波面電流センサの内部に、高誘電率の誘電体を
    充填したことを特徴とする部分放電検出装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の部分放電検出装置において、 前記高周波面電流センサの遮蔽容器と被測定金属面との
    間に、高誘電率の誘電体を挿入したことを特徴とする部
    分放電検出装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の部分放電検出装置において、 前記高周波面電流センサの内部に、高透磁率の磁性体を
    充填したことを特徴とする部分放電検出装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか
    1項に記載の部分放電検出装置において、 前記高周波面電流センサの遮蔽容器と検出用導体との間
    に、高透磁率の磁性体を挿入したことを特徴とする部分
    放電検出装置。
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