JP3344578B2 - 音声符号化装置 - Google Patents

音声符号化装置

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JP3344578B2
JP3344578B2 JP2000323046A JP2000323046A JP3344578B2 JP 3344578 B2 JP3344578 B2 JP 3344578B2 JP 2000323046 A JP2000323046 A JP 2000323046A JP 2000323046 A JP2000323046 A JP 2000323046A JP 3344578 B2 JP3344578 B2 JP 3344578B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号を予測符
号化して圧縮するための音声符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号を予測符号化する方法として、
本発明者は先の出願(特願平9−289159号)にお
いて1チャネル(チャンネル)の原デジタル音声信号に
対して、特性が異なる複数の予測器により時間領域にお
ける過去の信号から現在の信号の複数の線形予測値を算
出し、原デジタル音声信号と、この複数の線形予測値か
ら予測器毎の予測残差を算出し、この複数の予測残差の
最小値を選択する方法を提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では原デジタル音声信号がサンプリング周波数=96
kHz、量子化ビット数=20ビット程度の場合に、あ
る程度の圧縮効果を得ることができるが、近年のDVD
オーディオディスクでは、この2倍のサンプリング周波
数(=192kHz)が使用され、また、量子化ビット
数も24ビットが使用される傾向があるので、圧縮率を
改善する必要がある。
【0004】そこで本発明は、音声信号を予測符号化す
る場合に圧縮率を改善することができる音声符号化装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の手段よりなる。すなわち、
【0006】 同一サンプリング周波数の第1及び第2の
2系統の音声信号をマトリクス演算して互いに相関ある
2つの相関チャネルに変換するチャネル相関手段と、前
記チャネル相関手段により変換された2つの相関チャネ
ルを含む音声信号を、チャネル毎に、入力される音声信
号に応答して先頭サンプル値を得ると共に、特性が異な
る複数の線形予測方法により時間領域の過去から現在の
信号の線形予測値がそれぞれ予測され、その予測される
線形予測値と前記音声信号とから得られる予測残差が最
小となるような線形予測方法を選択して予測符号化する
予測符号化手段と、ヘッダ情報と、圧縮PCMアクセス
ユニットを含むユーザデータと、を含んだデータ構造に
すると共に、前記予測符号化手段により選択された各チ
ャネルの線形予測方法と予測残差と所定の先頭サンプル
値を含む予測符号化データを、前記圧縮PCMアクセス
ユニット内に配置されるサブパケット内に格納するフォ
ーマット化手段とを、有する音声符号化装置。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明に係る音声符号化装
置とそれに対応した音声復号装置の第1の実施形態を示
すブロック図、図2は図1のエンコーダを詳しく示すブ
ロック図、図3は図2のマルチプレクサにより多重化さ
れる1フレームのフォーマットを示す説明図、図4はD
VDのパックのフォーマットを示す説明図、図5はDV
Dのオーディオパックのフォーマットを示す説明図、図
6は図1のデコーダを詳しく示すブロック図である。
【0008】図1に示すチャネル相関回路Aは加算回路
1aと減算回路1bを有する。加算回路1aは各チャネ
ル(以下、ch)が例えばサンプリング周波数=192k
Hz、量子化ビット数=24ビットのステレオ2ch信号
L、Rの和信号(L+R)を算出して和ch用1chロスレ
ス・エンコーダ2D1に出力し、減算回路1bは差信号
(L−R)を算出して差ch用1chロスレス・エンコーダ
2D2に出力する。エンコーダ2D1、2D2は図2に
詳しく示すように、それぞれ和信号(L+R)、差信号
(L−R)の差分Δ(L+R)、Δ(L−R)を予測符
号化して記録媒体や通信媒体を介して伝送する。
【0009】そして、復号側では、図6に詳しく示すよ
うにデコーダ3D1、3D2がそれぞれ各chの予測符号
化データを和信号(L+R)、差信号(L−R)に復号
し、次いでチャネル相関回路Bがこの和信号(L+
R)、差信号(L−R)をステレオ2ch信号L、Rに復
元する。
【0010】図2を参照してエンコーダ2D1、2D2
について詳しく説明する。和信号(L+R)と差信号
(L−R)は1フレーム毎に1フレームバッファ10に
格納される。そして、1フレームの各サンプル値(L+
R)、(L−R)がそれぞれ差分演算回路11D1、1
1D2に印加され、今回と前回の差分Δ(L+R)、Δ
(L−R)、すなわち差分PCM(DPCM)データが
算出される。また、各フレームの先頭サンプル値(L+
R)、(L−R)がマルチプレクサ19に印加される。
【0011】差分演算回路11D1により算出された差
分Δ(L+R)は、予測係数が異なる複数の予測器12
a−1〜12a−nと減算器13a−1〜13a−nに
印加される。そして、予測器12a−1〜12a−nで
はそれぞれ各予測係数に基づいて差分Δ(L+R)の各
予測値が算出され、減算器13a−1〜13b−nでは
それぞれこの各予測値と差分Δ(L+R)の各予測残差
が算出される。バッファ・選択器16D1はこの複数の
予測残差を一時記憶して、選択信号生成器17により指
定されたサブフレーム毎に最小の予測残差を選択し、パ
ッキング回路18に出力する。なお、このサブフレーム
はフレームの数十分の1程度のサンプル長であり、一例
として1フレームを80サブフレームとする。ここで、
予測器12a−1〜12a−nと減算器13a−1〜1
3a−nは和信号chの予測回路15D1を構成し、ま
た、この予測回路15D1とバッファ・選択器16D1
は和信号chの予測符号化回路を構成している。
【0012】同様に、差分演算回路11D2により算出
された差分Δ(L−R)は、予測係数が異なる複数の予
測器12b−1〜12b−nと減算器13b−1〜13
b−nに印加される。そして、予測器12b−1〜12
b−nではそれぞれ各予測係数に基づいて差分Δ(L−
R)の各予測値が算出され、減算器13b−1〜13b
−nではそれぞれこの各予測値と差分Δ(L−R)の各
予測残差が算出される。バッファ・選択器16D2はこ
の複数の予測残差を一時記憶して、選択信号生成器17
により指定されたサブフレーム毎に最小の予測残差を選
択し、パッキング回路18に出力する。予測器12b−
1〜12b−nと減算器13b−1〜13b−nは差信
号chの予測回路15D2を構成し、また、この予測回路
15D2とバッファ・選択器16D2は差信号chの予測
符号化回路を構成している。
【0013】選択信号生成器17は予測残差のビット数
フラグ(5ビット)をパッキング回路18とマルチプレ
クサ19に対して印加し、また、予測残差が最小の予測
器を示す予測器選択フラグ(その数nが2〜9個として
3ビット)をマルチプレクサ19に対して印加する。パ
ッキング回路18はバッファ・選択器16D1、16D
2により選択された2ch分の予測残差を、選択信号生成
器17により指定されたビット数フラグに基づいて指定
ビット数でパッキングする。
【0014】続くマルチプレクサ19は図3に示すよう
に1フレーム分に対して ・フレームヘッダ(40ビット)と、 ・和信号ch(L+R)の1フレームの先頭サンプル値
(25ビット)と、 ・差信号ch(L−R)の1フレームの先頭サンプル値
(25ビット)と、 ・和信号ch(L+R)のサブフレーム毎の予測器選択
フラグ(3ビット×80)と、 ・差信号ch(L−R)のサブフレーム毎の予測器選択
フラグ(3ビット×80)と、 ・和信号ch(L+R)のサブフレーム毎のビット数フ
ラグ(5ビット×80)と、 ・差信号ch(L−R)のサブフレーム毎のビット数フ
ラグ(5ビット×80)と、 ・和信号ch(L+R)の予測残差データ列(可変ビッ
ト数)と、 ・差信号ch(L−R)の予測残差データ列(可変ビッ
ト数)とをアクセスユニットとして多重化し、可変レー
トビットストリームとして出力する。上記予測残差デー
タ列はサブパケットを構成する。このような予測符号化
によれば、原信号が例えばサンプリング周波数=192
kHz、量子化ビット数=24ビット、2チャネルの場
合、59%の圧縮率を実現することができる。
【0015】また、この可変レートビットストリームデ
ータをDVDオーディオディスクに記録する場合には、
図4に示す圧縮PCMのオーディオ(A)パックにパッ
キングされる。このパックは2034バイトのユーザデ
ータ(Aパケット、Vパケット)に対して4バイトのパ
ックスタート情報と、6バイトのSCR(System Clock
Reference:システム時刻基準参照値)情報と、3バイ
トのMux レート(rate)情報と1バイトのスタッフィン
グの合計14バイトのパックヘッダが付加されて構成さ
れている(1パック=合計2048バイト)。この場
合、タイムスタンプであるSCR情報を、ACBユニッ
ト内の先頭パックでは「1」として同一タイトル内で連
続とすることにより同一タイトル内のAパックの時間を
管理することができる。
【0016】圧縮PCMのAパケットは図5に詳しく示
すように、17、9又は14バイトのパケットヘッダ
と、プライベートヘッダと、図3に示すフォーマットの
1ないし2015バイトのオーディオ圧縮PCMデータ
により構成されている。圧縮PCMのプライベートヘッ
ダは、 ・1バイトのサブストリームIDと、 ・2バイトのUPC/EAN−ISRC(Universal Pr
oduct Code/European Article Number-International S
tandard Recording Code)番号、及びUPC/EAN−
ISRCデータと、 ・1バイトのプライベートヘッダ長と、 ・2バイトの第1アクセスユニットポインタと、 ・4バイトのオーディオデータ情報(ADI)と、 ・0〜7バイトのスタッフィングバイトとに、より構成
されている。このように圧縮PCMのAパケットのAD
Iは、4バイトに選定され、通常の非圧縮のPCMのA
パケットのADIよりも4バイトだけ短くされている。
したがってオーディオデータは4バイト分増加させるこ
とができる。
【0017】次に図6を参照してデコーダ3D1、3D
2について説明する。図3に示したフォーマットの可変
レートビットストリームデータは、デマルチプレクサ2
1によりフレームヘッダに基づいて分離される。そし
て、和信号ch(L+R)及び差信号ch(L−R)の
1フレームの先頭サンプル値はそれぞれ累積演算回路2
5a、25bに印加され、和信号ch(L+R)及び差
信号ch(L−R)の予測器選択フラグはそれぞれ予測
器(24a−1〜24a−n)、(24b−1〜24b
−n)の各選択信号として印加され、和信号ch(L+
R)及び差信号ch(L−R)のビット数フラグと予測
残差データ列はアンパッキング回路22に印加される。
ここで、予測器(24a−1〜24a−n)、(24b
−1〜24b−n)はそれぞれ、符号化側の予測器(1
2a−1〜12a−n)、(12b−1〜12b−n)
と同一の特性であり、予測器選択フラグにより同一特性
のものが選択される。
【0018】アンパッキング回路22は和信号ch(L
+R)及び差信号ch(L−R)の予測残差データ列を
ビット数フラグ毎に基づいて分離してそれぞれ加算回路
23a、23bに出力する。加算回路23a、23bで
はそれぞれ、アンパッキング回路22からの和信号ch
(L+R)及び差信号ch(L−R)の今回の予測残差
データと、予測器(24a−1〜24a−n)、(24
b−1〜24b−n)の内、予測器選択フラグにより選
択された各1つにより予測された前回の予測値が加算さ
れて今回の予測値が算出される。この今回の予測値は、
図2に示す差分回路11a、11bによりそれぞれ算出
された差分Δ(L+R)、Δ(L−R)すなわちDPC
Mデータであり、予測器(24a−1〜24a−n)、
(24b−1〜24b−n)と累積演算回路25a、2
5bに印加される。
【0019】累積演算回路25a、25bはそれぞれ、
1フレームの先頭サンプル値に対して差分Δ(L+
R)、Δ(L−R)をサンプル毎に累積加算して和信号
ch(L+R)、差信号ch(L−R)の各PCMデー
タを出力する。この和信号(L+R)、差信号(L−
R)は図1に示すように加算回路4aにより2L信号が
算出されるとともに、減算回路4bにより2R信号が算
出される。そして、2L信号と2R信号がそれぞれ割り
算器5a、5bにより1/2に割り算され、元のステレ
オ2チャネル信号L、Rが復元される。
【0020】次に図7、図8を参照して第2の実施形態
について説明する。上記の実施形態では、和信号(L+
R)、差信号(L−R)の各差分Δ(L+R)、Δ(L
−R)、すなわちDPCMデータのみを予測符号化する
ように構成されているが、この第2の実施形態では和信
号(L+R)、差信号(L−R)すなわちPCMデー
タ、又はその各差分Δ(L+R)、Δ(L−R)すなわ
ちDPCMデータを選択的に予測符号化するように構成
されている。
【0021】このため図7に示す符号化装置では、図2
に示す構成に対して和信号(L+R)、差信号(L−
R)をそれぞれ予測符号化するための予測回路15A、
15Sとバッファ・選択器16A、16Sが追加されて
いる。また、選択信号生成器17はバッファ・選択器1
6A、16Sによりそれぞれ選択された和信号(L+
R)、差信号(L−R)と、バッファ・選択器16D
1、16D2によりそれぞれ選択された差分Δ(L+
R)、Δ(L−R)の各予測残差の最小値に基づいて、
PCMデータとDPCMデータのどちらが圧縮率が高い
か否かを判断し、高い方のデータを選択する。このと
き、そのPCM/DPCMの選択フラグ(予測回路選択
フラグ)を追加して多重化する。
【0022】ここで、図7に示す和信号(L+R)の予
測回路15Aと差分Δ(L+R)の予測回路15D1が
同一の構成であり、また、差信号(L−R)の予測回路
15Sと差分Δ(L−R)の予測回路15D2が同一の
構成である場合、復号装置では図8に示すようにPCM
データとDPCMデータの両方の予測回路を設ける必要
はなく、1つのデータ分の予測回路でよい。そして、符
号化装置から伝送された予測回路選択フラグに基づいて
セレクタ26a、26bにより、DPCMデータの場合
には累積演算回路25a、25bの出力を選択し、PC
Mデータの場合には加算回路23a、23bの出力を選
択する。
【0023】第3の実施形態では図9に示すように、原
信号L、R(PCMデータ)と、和信号(L+R)、差
信号(L−R)(PCMデータ)と、その各差分Δ(L
+R)、Δ(L−R)(DPCMデータ)の3グループ
の1つを選択的に予測符号化するように構成されてい
る。
【0024】このため図9に示す符号化装置では、図7
に示す構成に対して原信号L、Rをそれぞれ予測符号化
するための予測回路15L、15Rとバッファ・選択器
16L、16Rが追加されている。また、選択信号生成
器17はバッファ・選択器16L、16Rにより選択さ
れた原信号L、Rと、バッファ・選択器16A、16S
により選択された和信号(L+R)、差信号(L−R)
と、バッファ・選択器16D1、16D2により選択さ
れた各差分Δ(L+R)、Δ(L−R)の各予測残差の
最小値に基づいて圧縮率が高いグループのデータを選択
する。このとき、その選択フラグ(予測回路選択フラ
グ)を追加して多重化する。
【0025】また、図9に示す3グループの予測回路が
同一の構成である場合、復号装置では図10に示すよう
に3グループ分の予測回路を設ける必要はなく、1つの
グループ分の予測回路でよい。そして、符号化装置から
伝送された予測回路選択フラグに基づいて、DPCMデ
ータの場合には累積演算回路25a、25bの出力を選
択し、PCMデータの場合には加算回路23a、23b
の出力を選択してチャネル相関回路Bにより原信号L、
Rを復元する。そして、更にセレクタ27a、27bに
より原信号L、Rのグループの場合には加算回路23
a、23bの出力を選択し、他の場合にはチャネル相関
回路Bの出力を選択する
【0026】また、符号化側により予測符号化された可
変レートビットストリームデータをネットワークを介し
て伝送する場合には、符号化側では図11に示すように
伝送用にパケット化し(ステップS41)、次いでパケ
ットヘッダを付与し(ステップS42)、次いでこのパ
ケットをネットワーク上に送り出す(ステップS4
3)。復号側では図12に示すようにヘッダを除去し
(ステップS51)、次いでデータを復元し(ステップ
S52)、次いでこのデータをメモリに格納して復号を
待つ(ステップS53)。
【0027】図5に示す圧縮PCM(PPCM)のオー
ディオ(A)パケットの図3と異なる態様を図13に示
す。この異なる態様では、圧縮PCM(PPCM)のオ
ーディオ(A)パケットにおけるオーディオデータエリ
アは、図13に示すように複数のPPCMアクセスユニ
ットにより構成され、PPCMアクセスユニットはPP
CMシンク情報とサブパケットにより構成されている。
最初のPPCMアクセスユニット内のサブパケットは、
ディレクトリと、ビットトリームBS0と、CRCと、
エクストラ情報により構成され、ビットストリームBS
0はPPCMブロックのみにより構成されている。2番
目以降のPPCMアクセスユニット内のサブパケット
は、ディレクトリを除いてビットストリームBS0と、
CRCと、エクストラ情報により構成され、フレーム先
頭のサブストリームBS0はリスタートヘッダとPPC
Mブロック(フレーム先頭サンプル値を含む)により構
成されている。
【0028】PPCMシンク情報(以下、同期情報とも
いう)は次の情報を含む。 ・1パケット当たりのサンプル数:サンプリング周波数
fsに応じて40、80又は160が選択される。 ・データレート:VBRの場合には「0」(サブパケッ
ト内のデータが圧縮データであることを示す識別子) ・サンプリング周波数fs及び量子化ビット数Qb ・チャネル割り当て情報 リスタートヘッダはフレーム毎にチャネル相関回路A
(加算回路と減算回路を有すること)を明記した情報を
有している。図13に示したフォーマットの可変レート
ビットストリームデータは、図6のデマルチプレクサ2
1以下の構成からなるデコーダ3D1、3D2により元
の2チャネルオーディオ信号に復号される。
【0029】図14は、本発明に係る音声符号化装置及
び音声復号装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。図14に示すチャネル相関回路A−1は加算回路1
aと減算回路1bを有する。加算回路1aはステレオ2
ch信号L、Rの和信号(L+R)を算出し、この和信号
(L+R)を割り算器5aにより1/2に割り算してか
ら、ロスレス・エンコーダ2Dに出力し、減算回路1b
は差信号(L−R)を算出し、この差信号(L−R)を
割り算器5bにより1/2に割り算してから、ロスレス
・エンコーダ2Dに出力する。ロスレス・エンコーダ2
Dは、1/2(L+R)と1/2(L−R)を用いてこ
れらを多重化して多重化信号250を作る。多重化信号
250はロスレス・デコーダ3Dによりデコードされ
て、元の1/2(L+R)と1/2(L−R)が得ら
れ、これらが、チャネル相関回路B−1を構成する加算
回路4aと減算回路4bにそれぞれ与えられ、出力信号
としてステレオ2chのL信号とR信号が得られる。な
お、ロスレス・エンコーダ2Dとロスレス・エンコーダ
2Dにおける一連の動作である、差分の算出、予測値の
算出、最小予測残差の選択、最小予測残差を用いた予測
値の算出などは、第1の実施の形態と同様に行われる。
図13に示したフォーマットの可変レートビットストリ
ームデータは、図1のチャネル相関回路を用いたか、図
14のチャネル相関回路を用いたかを例えばPPCMア
クセスユニットのリスタートヘッダに格納した識別子で
識別するようにしているので、いずれであっても確実に
デコードできる。なお、フレーム毎のロスレス圧縮を例
に説明したが、固定ではなく、区間は可変の長さにして
もよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
に、同一サンプリング周波数の第1及び第2の2系統の音
声信号をミックスして互いに相関あるチャネルに変換2
つの相関信号を、チャネル毎に入力される音声信号に応
答して先頭サンプル値を得ると共に、時間領域に過去の
信号から予測される現在の信号の複数の予測値の中でそ
の予測残差が最小となる線形予測方式によりロスレス圧
縮するようにしたので、音声信号を予測符号化する場合
に圧縮率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音声符号化装置とそれに対応する
音声復号装置の第1の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のエンコーダを詳しく示すブロック図であ
る。
【図3】図2のマルチプレクサにより多重化される1フ
レームのフォーマットを示す説明図である。
【図4】DVDのパックのフォーマットを示す説明図で
ある。
【図5】DVDのオーディオパックのフォーマットを示
す説明図である。
【図6】図1のデコーダを詳しく示すブロック図であ
る。
【図7】第2の実施形態のエンコーダを示すブロック図
である。
【図8】第2の実施形態のデコーダを示すブロック図で
ある。
【図9】第3の実施形態のエンコーダを示すブロック図
である。
【図10】第3の実施形態のデコーダを示すブロック図
である。
【図11】音声伝送方法を示すフローチャートである。
【図12】音声伝送方法を示すフローチャートである。
【図13】図5に示す圧縮PCM(PPCM)のオーデ
ィオ(A)パケットの図3と異なる態様を示すフォーマ
ット説明図である。
【図14】本発明に係る音声符号化装置とそれに対応し
た音声復号装置の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1a、4a 加算回路(加算手段) 1b、4b 減算回路(減算手段) 5a、5b 割り算器 11D1 差分演算回路(第1の差分演算手段) 11D2 差分演算回路(第2の差分演算手段) 12a−1〜12a−n 予測器(減算器13a−1〜
13a−n、バッファ・選択器16D1と共に第1の予
測符号化手段を構成する。) 12b−1〜12b−n 予測器(減算器13b−1〜
13b−n、バッファ・選択器16D2と共に第2の予
測符号化手段を構成する。) 13a−1〜13a−n,13b−1〜13b−n 減
算器 16D1,16D2,16A,16S,16L,16R
バッファ・選択器 15A 予測回路(バッファ・選択器16Aと共に第3
の予測符号化手段を構成する。) 15S 予測回路(バッファ・選択器16Sと共に第4
の予測符号化手段を構成する。) 15L 予測回路(バッファ・選択器16Lと共に第5
の予測符号化手段を構成する。) 15R 予測回路(バッファ・選択器16Rと共に第6
の予測符号化手段を構成する。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−44499(JP,A) 特開 平6−133252(JP,A) 特開 平2−127899(JP,A) 特開 平9−139937(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10L 19/00 - 19/14 G11B 20/10 - 20/12 H03M 7/30 - 7/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一サンプリング周波数の第1及び第2の2
    系統の音声信号をマトリクス演算して互いに相関ある
    つの相関チャネルに変換するチャネル相関手段と、 前記チャネル相関手段により変換された2つの相関チャ
    ネルを含む音声信号を、チャネル毎に、入力される音声
    信号に応答して先頭サンプル値を得ると共に、特性が異
    なる複数の線形予測方法により時間領域の過去から現在
    の信号の線形予測値がそれぞれ予測され、その予測され
    る線形予測値と前記音声信号とから得られる予測残差が
    最小となるような線形予測方法を選択して予測符号化す
    る予測符号化手段と、ヘッダ情報と、圧縮PCMアクセスユニットを含むユー
    ザデータと、を含んだデータ構造にすると共に、前記予
    測符号化手段により選択された各チャネルの線形予測方
    法と予測残差と所定の先頭サンプル値を含む予測符号化
    データを、前記圧縮PCMアクセスユニット内に配置さ
    れるサブパケット内に格納する フォーマット化手段と
    を、 有する音声符号化装置。
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