JP3342597B2 - ディスクサブシステムおよび共有資源の排他制御方法 - Google Patents

ディスクサブシステムおよび共有資源の排他制御方法

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JP3342597B2 JP07761595A JP7761595A JP3342597B2 JP 3342597 B2 JP3342597 B2 JP 3342597B2 JP 07761595 A JP07761595 A JP 07761595A JP 7761595 A JP7761595 A JP 7761595A JP 3342597 B2 JP3342597 B2 JP 3342597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、共有資源の排他制御技
術に関し、特に、機能/負荷分散を目的として複数のプ
ロセッサによる並列処理を行うマルチプロセッサシステ
ムを採用したディスク制御装置を含むディスクサブシス
テム等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、同一な資源を複数のジ
ョブなどで使用するコンピュータシステムにおいては、
たとえばCPUやチャネル、主記憶装置、キャッシュメ
モリ等の共有資源の同時使用により論理的な不整合が発
生することを防止するため、共有な資源を排他的に使用
する排他制御が行われている。この技術によると、特定
のジョブによる共有資源に対するデータ更新要求等の処
理の実行が終了するまで、他のジョブによる当該資源へ
のアクセスは抑止される。
【0003】また、類似の従来技術として、たとえば、
特開平1−303537号公報に記載の技術では、共有
資源の専有の有無を特定のファイルの存在の有無に対応
させることによって排他制御を行うとともに、前記特定
のファイルを一定期間経過毎に強制的に削除することに
より、特定のジョブによる共有資源へのアクセス中は、
他のジョブによる当該資源へのアクセスを排他的に抑止
するとともに、デッドロックを回避するようにした共有
資源の排他制御方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した前者の従来技
術では、たとえば資源に対する特定ジョブのデータ更新
要求の実行中における他ジョブの当該資源に対する参照
要求は、排他的に抑止されるため、複数のジョブ全体の
処理時間が平均的に長くなるという問題がある。すなわ
ち、共有資源を使用して処理するジョブの実行時間は、
各ジョブの実行所要時間の単純な和となって長くなるた
め、たとえばホストコンピュータの資源であるCPUや
チャネル、主記憶装置、キャッシュメモリを長時間占有
して可用性を低下させるという不利益が生じる。
【0005】また、後者の従来技術では、ファイルの有
無によって資源の排他制御を行うため、高級言語等によ
って容易に排他制御は実現できるものの、ある時点では
複数のジョブの1つに資源を割り当てるという単純な排
他制御には変わりがない。
【0006】以上のように、従来の共有資源の排他制御
方法は、あるジョブが共有資源を使用したときには、そ
のジョブが完全に終了するまで他のジョブが共有資源を
使用できないため、システムの効率や共有資源の使用効
率が著しく低下する1つの要因となっていた。
【0007】本発明の目的は、動作の信頼性を損なうこ
となく、共有資源を利用する複数のジョブの処理時間を
短縮することが可能な共有資源の排他制御技術を提供す
ることにある。
【0008】本発明の他の目的は、動作の信頼性を損な
うことなく、共有資源の可用性の向上を実現することが
可能な共有資源の排他制御技術を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、同一資源を
共有して処理する複数のジョブを1つのまとまりと考
え、それをジョブグループと定義し、同一ジョブグルー
プ内の複数のジョブ間では、同一資源に対する参照要
求、更新要求にかかわらず同時使用を許可し、異なるジ
ョブグループ間では、共有資源を排他する、という動作
を行う。
【0010】また、個々のジョブの共有資源に対する処
理の種別を示す処理モードの組み合わせ毎の可否を示す
共有許可条件を設定し、同一のジョブグループに属し、
かつ共有許可条件を満足する複数のジョブにのみ共有資
源の同時使用を許可する、という動作を行うことができ
る。
【0011】たとえば、一例として次のような各手段に
よって制御論理を構築することができる。
【0012】(1)共有資源が使用中か否かを判断する
第1の手段。
【0013】(2)共有資源が使用中のとき、ジョブグ
ループ番号が一致するか否かをチェックし、一致してい
れば、資源確保(共有)成功を、不一致であれば資源確
保(共有)失敗を判断する第2の手段。
【0014】(3)資源確保成功時に、各資源に1対1
に対応する資源管理テーブルに割り当てジョブ番号とジ
ョブグループ番号を登録し、各ジョブに1対1に対応す
るジョブ管理テーブルに確保資源番号を登録することに
より、資源を割り当てを行う第3の手段。
【0015】(4)資源解放時に、解放要求ジョブが、
当該資源の最後の割り当てジョブの時、資源管理テーブ
ルからジョブグループ番号を削除し、通常は、資源管理
テーブルより割り当てジョブ番号を削除し、ジョブ管理
テーブルから確保資源番号を削除することにより、資源
を解放する第4の手段。
【0016】
【作用】図3は、本発明の作用の一例を説明する概念図
であり、以下、図3を用いて本発明の作用を説明する。
【0017】たとえば、ジョブA300,ジョブB30
1、ジョブC302、ジョブD306、ジョブE307
が、各々独立に、共有資源確保要求309、共有資源確
保要求310、共有資源確保要求311、共有資源確保
要求312、共有資源確保要求313の手続きを経て共
有資源305を使用できるとする。そして、ジョブA3
00、ジョブB301、ジョブC302の3つで、シス
テムとして1つの仕事を行い、同様にジョブD306、
ジョブE307の2つでシステムとして1つの仕事をす
る。ジョブA300、ジョブB301、ジョブC302
の3つを1つのジョブグループとしジョブグループ番号
A303を付与し、ジョブD306、ジョブE307の
2つを1つのジョブグループとしてジョブグループ番号
B308を付与する。
【0018】ジョブA300が、資源管理処理部304
へ共有資源確保要求309を行う。資源管理処理部30
4では、第1の手段により、共有資源305が使用中で
ないことを判断し、第3の手段によりジョブA300に
共有資源305を割り当てる。続いて、ジョブB301
が、資源管理処理部304へ共有資源確保要求310を
行う。資源管理処理部304では、第1の手段により共
有資源確保中であると判断し、第2の手段によりジョブ
グループ番号のチェックを行う。同一ジョブグループで
あると判断し、共有資源305をジョブB301に第3
の手段により、割り当てる。次に、ジョブC302が、
資源管理処理部304へ共有資源確保要求311を行
う。上記手順と同様にジョブC302に共有資源305
を第3の手段により、割り当てる。この時、共有資源3
05はジョブA300,ジョブB301、ジョブC30
2で同時使用することが可能となる。
【0019】一方、ジョブグループの異なるジョブD3
06が資源管理処理部304に対して、共有資源確保要
求312を行うと、第2の手段により、共有不可とな
る。同様に、ジョブE307も共有不可となる。すなわ
ち、ジョブグループB308のジョブD306、ジョブ
E307は、ジョブグループA303のジョブと排他さ
れる。また、ジョブC302が資源管理処理部304に
対して、共有資源305の解放要求314を行ったと
き、第4の手段によりジョブC302から共有資源30
5が解放される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。
【0021】図1および図2は、本発明の一実施例であ
る共有資源の排他制御方法の動作原理の一例を示すフロ
ーチャートであり、図4は、本発明の共有資源の排他制
御方法が適用されるディスクサブシステムの構成の一例
を示すブロック図、図5、図6および図8は、本実施例
の共有資源の排他制御方法で用いられる制御情報の一例
を示す概念図、図7は、ディスクサブシステムにおける
処理(共有資源の使用モード)の種別を説明する概念
図、図9は、図4のディスクサブシステムにおける本実
施例の共有資源の排他制御方法の作用の一例を示す概念
図である。
【0022】まず、図4によって本実施例の共有資源の
排他制御方法が実施されるキャッシュ付きディスクサブ
システムの構成を簡単に説明する。
【0023】図4において、ディスク制御装置402
は、上位側で、信号線416,417およびチャネル制
御装置401を通してホストコンピュータ400と接続
され、また下位側では磁気記憶媒体であるドライブ41
5と接続される。ディスク制御装置402は、ドライブ
415上でホストコンピュータ400の要求に応じてデ
ータのリード、ライトを行う。ホストコンピュータ40
0とドライブ415との間のデータ転送を制御するのは
ディスク制御装置402に内蔵された制御プロセッサ4
03,制御プロセッサ404,制御プロセッサ405,
制御プロセッサ406である。これらの制御プロセッサ
は、チャネル制御装置401、ドライブインタフェース
413,ドライブインタフェース414を介し、ホスト
コンピュータ400、およびドライブ415と接続され
ている。
【0024】制御メモリ407は、全ての制御プロセッ
サ403,404,405,406からアクセス可能な
共通メモリであり、ディスク制御装置402が資源を管
理するための資源管理テーブル408,ジョブ管理テー
ブル409等の共通制御情報が格納される。この共通制
御情報の具体的な説明は後述する。キャッシュメモリ4
11およびその管理情報を格納するディレクトリは、全
ての制御プロセッサ403,404,405,406か
らアクセス可能なメモリであり、キャッシュメモリ41
1は、ドライブ415から制御プロセッサ403,40
4,405,406が読み出したデータを一時的に格納
するために用いる。また、キャッシュメモリ411は、
制御プロセッサ403,404,405,406が、互
いに独立に使用できる共有資源である。キャッシュスロ
ット412は、キャッシュメモリ411のデータ管理単
位である。制御プロセッサ403,404,405,4
06は、信号線410を介して、キャッシュメモリ41
1、制御メモリ407と互いにデータ、および制御信号
をやり取りする。
【0025】このような、複数の制御プロセッサ403
〜406を備えたマルチプロセッサ構成のディスク制御
装置402およびドライブ415からなるディスクサブ
システムは、図9に例示されるように、キャッシュスロ
ット905(412)を、制御プロセッサ403〜40
6を制御する制御論理からなる資源管理部904を介し
て複数のジョブ(制御プロセッサ403〜406)が共
有する情報処理系と見なすことができる。資源管理部9
04の制御論理は、たとえば後述の図1および図2のよ
うな制御動作を行う。
【0026】そして、キャッシュメモリ411(キャッ
シュスロット412)を介してホストコンピュータ40
0とドライブ415との間におけるデータの授受を制御
するディスク制御装置402においては、ホストコンピ
ュータ400のコマンドに対して、同期する処理と内部
的に発生する処理がある。前者の例として、ホストコン
ピュータ400からのアクセスコマンド処理は、同期コ
マンドジョブ900とステージングジョブ901があ
る。たとえば、データ転送処理を行う際、ステージング
ジョブ901は、キャッシュメモリ411のデータ管理
単位であるキャッシュスロット905へドライブ415
からデータを転送する。同期コマンドジョブ900は、
キャッシュスロット905からチャネル制御装置401
へデータ転送する。後者の例として、ドライブ415に
未反映データをキャッシュスロット905からドライブ
415へデータ転送(以後、デステージという)処理す
る非同期デステージジョブ903と、それを監視する非
同期デステージ監視ジョブ902(確保要求910を使
用)がある。
【0027】このような観点からジョブグループを分類
し、同期コマンドジョブ900とステージングジョブ9
01を1つのチャネル同期制御ジョブグループ906と
し、非同期デステージジョブ903と非同期デステージ
監視ジョブ902を1つの非同期デステージジョブグル
ープ907とする。さらに、各々に異なるジョブグルー
プ番号を付与する。制御プロセッサ403で処理される
同期コマンドジョブ900が、後述のような資源確保処
理100によってキャッシュスロット905の確保要求
908を実行すると、キャッシュスロット905を割り
当てられる。また、制御プロセッサ404で処理される
同じジョブグループ番号を持つステージングジョブ90
1が、同一のキャッシュスロット905の確保要求90
9を実行すると、資源確保処理100により、同一キャ
ッシュスロット905を割り当てられ、同時使用するこ
とが可能である。一方、制御プロセッサ406で処理さ
れる異なるジョブグループ番号を持つ非同期デステージ
ジョブ903が、同一キャッシュスロット905の確保
要求911を実行すると資源確保処理100により、キ
ャッシュスロット確保を拒否される。
【0028】以上により、同一ジョブグループ番号を持
つジョブとは、キャッシュスロット412(905)を
共有し、異なるジョブグループ番号を持つジョブと排他
することが可能である。
【0029】次に、上述のような排他制御を実現するた
めに本実施例で用いられる各種の共通制御情報について
説明する。本実施例での共通制御情報には、ジョブ管理
テーブル409と資源管理テーブル408がある。以
下、順に説明する。
【0030】図5に、本実施例で用いられるジョブ管理
テーブル500(Job Control Block ;以下、JCB略
記する)の一例を示す。JCB500は、各ジョブに1
対1に対応する数だけあり、その各々には、3つのデー
タが個別に格納される3つの設定エリアを持つ。すなわ
ち、資源管理処理部904が各ジョブを識別するための
ジョブ番号501が格納されるジョブ番号設定エリア5
01a、当該ジョブが確保した確保資源番号502が格
納される確保資源番号設定エリア502a、当該ジョブ
が属するジョブグループ番号503が格納されるジョブ
グループ番号設定エリア503aの3つである。ジョブ
番号501は、ジョブが生成される以前に格納されてい
る。確保資源番号設定エリア502aには、資源確保処
理100が、当該ジョブへ資源を割り当てたとき、後述
の割り当てた資源番号601を格納する。ジョブグルー
プ番号503は、当該ジョブが生成されるときに格納さ
れる。
【0031】図6は、本実施例で用いられる資源管理テ
ーブル600の一例を示す。本実施例の資源管理テーブ
ル600は、各資源に1対1に対応する数だけあり、各
々は4種類(6つ)のデータが個別に格納される設定エ
リアを備えている。すなわち、資源管理処理部904
が、各資源を識別するための資源番号601が格納され
る資源番号設定エリア601a、当該資源を割り当てた
割り当てジョブ番号602、割り当てジョブ番号603
が格納される割り当てジョブ番号設定エリア602a、
割り当てジョブ番号設定エリア603a、当該資源を確
保しているジョブグループ番号604が格納されるジョ
ブグループ番号設定エリア604a、確保している資源
の使用モード605、使用モード606(以下、fun
ctionという)が格納される使用モード設定エリア
605a、使用モード設定エリア606a、の6つであ
る。
【0032】資源番号601は、ディスク制御装置40
2が、起動したときに格納される。割り当てジョブ番号
602,603とジョブグループ番号604は、資源管
理処理部904が、当該資源の共有を許可したときに格
納される。function605,606は、資源の
使用モードを表し、資源管理処理部904が、当該資源
の共有を許可したときで、後述のリードモード801、
ライトモード802、ステージングモード803、デス
テージングモード804のいずれかが格納される。
【0033】図7は、本実施例における前述のリードモ
ード801(リード701)、ライトモード802(ラ
イト702)、ステージングモード803(ステージン
グ703)、デステージングモード804(デステージ
ング704)の定義の一例を示す。リードモード801
(リード701)は、キャッシュスロット412からホ
ストコンピュータ400へのデータ転送を示し、ライト
モード802(ライト702)は、ホストコンピュータ
400からキャッシュスロット412へのデータ転送を
示す。ステージングモード803(ステージング70
3)はドライブ415からキャッシュスロット412へ
のデータ転送を示し、デステージングモード804(デ
ステージング704)は、キャッシュスロット412か
らドライブ415へのデータ転送を示す。
【0034】図8に、ディスクサブシステム内のキャッ
シュスロット412の複数の使用モードの間に設定され
る条件(共有可否条件800)の一例を示す。本実施例
の場合、functionとしては、前述のようにリー
ドモード801、ライトモード802、およびステージ
ングモード803、デステージングモード804の4種
類あり、これらの間における資源(キャッシュスロット
905)の共有の可否が、エントリ805、エントリ8
06、エントリ807、エントリ808に設定されてい
る。本実施例の場合、データ保護の観点から、リードモ
ード801に対してはステージングモード803との共
有は許可(エントリ805)されるが、デステージング
モード804との共有は許可されない(エントリ80
6)、ように設定されている。同様に、ライトモード8
02に対してはステージングモード803との共有は許
可(エントリ807)されるが、デステージングモード
804との共有は許可されない(エントリ808)、よ
うに設定されている。本共有可否条件800は、本実施
例のディスクサブシステム内に有効な条件である。
【0035】たとえば、プログラムのバグなどにより、
同一ジョブグループ内のジョブが、リードモード801
で、確保したキャッシュスロット412に対して、デス
テージングモード804でキャッシュスロット412を
確保しようとしたとき、両者の共有関係を示すエントリ
806はデータ保護の観点から共有不可に設定されてい
るので、同一ジョブグループのジョブであっても、共有
を許可しない。
【0036】次に、前述のような共有資源の排他制御方
法を実行する本実施例のディスク制御装置402の制御
プロセッサ403,404,405,406の動作を説
明する。
【0037】最初に、図1のフローチャートによって、
資源確保処理100を説明する。まず、確保資源が空い
ているか否かを、資源管理テーブル600のジョブグル
ープ番号604が、設定されているか否かで判定する
(ステップ101)。ジョブグループ番号604が、設
定されていなければ、以下の処理を実行する。JCB5
00の確保資源番号設定エリア502aへ確保しようと
する資源番号601を設定する(ステップ109)。続
いて、資源管理テーブル600のジョブグループ番号設
定エリア604aへジョブグループ番号503を格納す
る(ステップ110)。続いて、資源管理テーブル60
0の割り当てジョブ番号設定エリア602aへ確保要求
元のジョブ番号501を格納する(ステップ111)。
資源管理テーブル600のfunction605の設
定エリアへ確保要求元ジョブが、指定してきたfunc
tionを格納する(ステップ112)。続いて、リタ
ーンコードに確保成功を設定し(ステップ113)、確
保要求元へリターンする(ステップ114)。
【0038】ジョブグループ番号604が、設定済みで
あれば、以下の処理を行う。資源管理テーブル600に
設定されているジョブグループ番号604と確保要求元
のJCB500上のジョブグループ番号503の一致チ
ェックを行う(ステップ102)。不一致であれば、リ
ターンコードに共有失敗を設定し(ステップ108)、
確保要求元へリターンする(ステップ114)。ジョブ
グループ番号503が一致していれば、以下の処理を実
行する。資源管理テーブル600に設定されているfu
nction605の条件一致チェックを行う(ステッ
プ103)。条件が不一致であれば、リターンコードに
資源確保失敗を設定し(ステップ108)、確保要求元
へリターンする(ステップ114)。条件が一致してい
れば、JCB500の確保資源番号設定エリア502a
へ確保しようとする資源番号601を格納する(ステッ
プ104)。続いて、資源管理テーブル600の割り当
てジョブ番号登録エリア603aへ資源要求元のジョブ
番号501を格納する(ステップ105)。資源管理テ
ーブル600の使用モード設定エリア606aへ確保要
求元ジョブが、提示してきたfunctionを格納す
る(ステップ106)。続いて、リターンコードへ確保
成功を設定し(ステップ107)、確保要求元へリター
ンする(ステップ114)。
【0039】次に、図2のフローチャートによって、資
源解放処理200の一例を説明する。まず、解放要資源
の資源管理テーブル600の割り当てジョブ番号60
2,603を有無を判定し、解放要求元ジョブが、当該
資源の最後の確保ジョブが否かを判定する(ステップ2
01)。最後のジョブならば、資源管理テーブル600
のジョブグループ番号604を削除する(ステップ20
4)。続いて、資源管理テーブル600の割り当てジョ
ブ番号設定エリア602aから解放要求元のジョブ番号
501を削除する(ステップ202)。続いて、解放要
求元ジョブのJCB500の確保資源番号設定エリア5
02aから解放要求された資源の資源番号601を削除
し(ステップ203)、リターンコードに解放成功を設
定し(ステップ205)、解放要求元へリターンする
(ステップ206)。
【0040】最後の解放ジョブでなければ、資源管理テ
ーブル600の割り当てジョブ番号設定エリア602a
から解放要求元のジョブ番号501を削除する(ステッ
プ202)。続いて、解放要求元ジョブのJCB500
の確保資源番号設定エリア502aから解放要求された
資源の資源番号601を削除し(ステップ203)、リ
ターンコードに解放成功を設定し(ステップ205)、
解放要求元へリターンする(ステップ206)。
【0041】このように、本実施例では、複数の制御プ
ロセッサ403〜406の共有資源であるキャッシュメ
モリ411(キャッシュスロット412)の排他制御に
際して、複数の制御プロセッサ403〜406を、チャ
ネル同期制御ジョブグループ906と非同期デステージ
ジョブグループ907に分け、各ジョブグループに付与
されたジョブグループ番号604により、異なる制御プ
ロセッサ403〜406でも同一のジョブグループ番号
604を持つ場合にはキャッシュスロット412の共有
を許すことで、従来のように制御プロセッサ403〜4
06のキャッシュスロット412に対するアクセスを単
純排他制御で管理する場合に比較して、たとえば、同期
コマンドジョブ900とステージングジョブ901がキ
ャッシュスロット412を共有して、並列に処理するこ
とが可能となる。すなわち、キャッシュスロット412
に対するステージング処理が完全に終了しなくとも、キ
ャッシュスロット412からチャネル制御装置401へ
のデータ転送処理を並列実行することができ、データ転
送処理時間が短縮され、ディスクサブシステムのファイ
ル処理のスループットが向上する。また、キャッシュメ
モリ411やキャッシュスロット412の可用性が向上
する。
【0042】また、単に複数の制御プロセッサ403〜
406をジョブグループに分け、各ジョブグループに属
する複数の制御プロセッサ403〜406に対して、仮
に無条件に共有を許可した場合、共有資源であるキャッ
シュスロット412を共有しているジョブの1つがリセ
ットされた場合、リセットされる前のジョブの組合せと
は異なるジョブが、リセット後の共有資源を共有してし
まうという懸念がある。また、プログラムのバグなどに
より本来共有してはならないジョブとの共有が生じると
いう懸念がある。その結果として、たとえば、データ化
が発生する。
【0043】これを防止するために、本実施例では、前
述のように、資源管理テーブル600上に、ジョブグル
ープ番号503とともに、当該共有資源を共有すること
が可能なfunciton605,606を格納してお
き、ジョブグループ番号604のチェックととともに、
共有資源の使用モード(funciton)605,6
06をチェックし、ジョブグループ番号604が一致し
ていてもfunciton605,606の共有許可条
件を満たさないジョブ同士には共有資源であるキャッシ
ュスロット412の共有を許可しない。これにより、複
数の制御プロセッサ403〜406等によって実行され
る複数のジョブによるキャッシュスロット412の共有
に際して、プログラムのバグやプロセッサ障害などに起
因して、本来共有してはならないジョブの間でのキャッ
シュスロット412の共有が生じるという問題を確実に
防止することができ、動作の信頼性が向上する。
【0044】以上説明したように、本実施例によれば、
複数の制御プロセッサ403〜406等によって実行さ
れる複数のジョブによるキャッシュスロット412への
アクセスに際して、当該キャッシュスロット412への
アクセスで論理的な不整合を生じない複数のジョブが同
一ジョブグループに属するようにグループ分けし、同一
のジョブグループに属するジョブ群に対してはキャッシ
ュスロット412の同時使用を許すことにより、共有資
源であるキャッシュスロット412に対するデータ更新
要求であるステージング処理とデータ参照要求であるチ
ャネル制御装置401へのデータ転送処理を並列に実行
することができ、ディスクサブシステムのファイル処理
のスループットを向上することができる。またキャッシ
ュメモリ411やキャッシュスロット412の可用性が
向上する。
【0045】さらに、各ジョブのキャッシュスロット4
12に対する処理のレベル(funciton)でも論
理的な不整合が発生するか否かを判定するので、たとえ
ば、プロセッサ障害、プログラムのバグやリセットなど
に起因して、論理的な不整合を発生させる複数のジョブ
によるキャッシュスロット412の共有を防止すること
が可能となり、ディスクサブシステムの信頼性が向上す
る。
【0046】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0047】たとえば、本発明の共有資源の排他制御技
術が適用されるシステムとしては、ディスクサブシステ
ム等に限らず、共有資源を備えた一般の情報処理系等に
広く適用することができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の共有資源の排他制御方法によれ
ば、動作の信頼性を損なうことなく、共有資源を利用す
る複数のジョブの処理時間を短縮することができる、と
いう効果が得られる。
【0049】また、動作の信頼性を損なうことなく、共
有資源の可用性の向上を実現することができる、という
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である共有資源の排他制御方
法の動作原理の一例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例である共有資源の排他制御方
法の動作原理の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例である共有資源の排他制御方
法の作用の一例を説明する概念図である。
【図4】本発明の共有資源の排他制御方法が適用される
ディスクサブシステムの構成の一例を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の共有資源の排他制御方法で用いられる
制御情報の一例を示す概念図である。
【図6】本発明の共有資源の排他制御方法で用いられる
制御情報の一例を示す概念図である。
【図7】本発明の共有資源の排他制御方法が適用される
ディスクサブシステムにおける使用モードの定義の一例
を示す概念図である。
【図8】本発明の共有資源の排他制御方法が適用される
ディスクサブシステムにおける使用モードの共有許可条
件の一例を示す概念図である。
【図9】本発明の共有資源の排他制御方法が適用される
ディスクサブシステムの作用の一例を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
402…ディスク制御装置(記憶制御装置)、403,
404,405,406…制御プロセッサ、407…制
御メモリ、411…キャッシュメモリ(共有資源)、4
13,414…ドライブインタフェース、400…ホス
トコンピュータ、410…制御プロセッサとキャッシュ
メモリと制御メモリ間の信号線、415…ドライブ(回
転型記憶装置)、416,417…チャネル制御装置と
制御プロセッサ間の信号線、500…ジョブ管理テーブ
ル、600…資源管理テーブル。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 - 9/54 G06F 3/06 - 3/08 G06F 12/08 - 12/12 G06F 15/16 - 15/177

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶する回転型記憶装置と、 前記回転型記憶装置内のデータの写しを保持するキャッ
    シュメモリと、 前記キャッシュメモリを共有し、当該キャッシュメモリ
    を介して前記回転型記憶装置と上位装置との間における
    前記データの授受を制御する複数のプロセッサと、 個々の前記プロセッサが前記キャッシュメモリに設定さ
    れるキャッシュスロットを共有して処理を行う複数のジ
    ョブの集まりをジョブグループとして定義する手段と、 個々の前記ジョブグループと1対1に対応する識別子を
    各ジョブグループに付与することで前記ジョブグループ
    の各々に属する前記ジョブを管理する手段と、 同一の前記ジョブグループに属する複数の前記ジョブの
    各々の前記キャッシュスロットに対する処理の種別を示
    す処理モードの組み合わせ毎の可否を示す共有許可条件
    を設定する手段とを備え、 個々の前記プロセッサは、制御メモリ内の資源管理テー
    ブルを参照して、処理しようとする複数のジョブが前記
    識別子が一致する同一の前記ジョブグループに属するも
    のかどうかを判定し、前記識別子が同一グループに属す
    るものであった場合には、さらに前記共有許可条件を満
    足させるかどうかを判定し、その判定結果が前記共有許
    可条件を満たす場合には、前記複数のジョブに前記キャ
    ッシュスロットを同時に使用して、前記上位装置と前記
    キャッシュメモリとの間におけるデータ転送処理と、前
    記キャッシュメモリと前記回転型記憶装置との間におけ
    るデータ転送処理と、を並列に実行することを特徴とす
    るディスクサブシステム。
  2. 【請求項2】 データを記憶する回転型記憶装置と、こ
    の回転型記憶装置内のデータの写しを保持するキャッシ
    ュメモリと、前記キャッシュメモリを共有資源として共
    有し、当該キャッシュメモリを介して前記回転型記憶装
    置と上位装置との間における前記データの授受を制御す
    る複数のプロセッサとを有する記憶制御装置とを備えた
    ディスクサブシステムにおける共有資源の排他制御方法
    であって、 個々の前記プロセッサが前記キャッシュメモリに設定さ
    れるキャッシュスロットを共有して処理を行う複数のジ
    ョブの集まりをジョブグループとして定義し、個々の前
    記ジョブグループと1対1に対応する識別子を各ジョブ
    グループに付与することで前記ジョブグループの各々に
    属する前記ジョブを管理し、 さらに、同一の前記ジョブグループに属する複数の前記
    ジョブの各々の前記キャッシュスロットに対する処理の
    種別を示す処理モードの組み合わせ毎の可否を示す共有
    許可条件を設定し、 前記識別子が一致する同一の前記ジョブグループに属
    し、かつ前記共有許可条件を満足する複数の前記ジョブ
    にのみ前記キャッシュスロットの同時使用を許可するこ
    とで、前記上位装置と前記キャッシュメモリとの間にお
    けるデータ転送処理と、前記キャッシュメモリと前記回
    転型記憶装置との間におけるデータ転送処理とを並列に
    実行させることを特徴とする共有資源の排他制御方法。
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