JP3338838B2 - 車輛積載型粉粒体散布装置 - Google Patents

車輛積載型粉粒体散布装置

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JP3338838B2
JP3338838B2 JP01157999A JP1157999A JP3338838B2 JP 3338838 B2 JP3338838 B2 JP 3338838B2 JP 01157999 A JP01157999 A JP 01157999A JP 1157999 A JP1157999 A JP 1157999A JP 3338838 B2 JP3338838 B2 JP 3338838B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輛に一体となっ
て積載され、風圧力により、肥料、農薬、養殖用飼料等
の粉粒体を空気搬送して散布するための車輛積載型粉粒
体散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書では、粉粒体として肥料の場合
を説明する。従来、圃場Gに肥料、例えば堆肥Q’を散
布するために、堆肥散布機51が使用されている。図1
1に示されるように、この堆肥散布機51は、トラクタ
52に牽引されるもので、堆肥箱53に堆肥Q’が積み
込まれている。そして、その後端部には、固結した堆肥
Q’を打ちほぐすためのビータ(図示せず)と、堆肥
Q’を散布するための散布装置54が設けられている。
堆肥箱53内の堆肥Q’は、ビータによって打ちほぐさ
れ、散布装置54によって飛散されて圃場Gに散布され
る。
【0003】上記した堆肥散布機51は、主に圃場Gに
おいて露地栽培される作物に対して、堆肥Q’を散布す
る場合に使用される。しかし、図7に示されるように、
温室C、ビニールハウスにおいて栽培されるトマト、き
ゅうり等の作物Dは、背丈の高いものが多く、しかも、
その畝端、及び両側には支柱29、側面ガラス31等が
設けられている。このため、温室C等で栽培される作物
Dに対して追肥を行う際に、上記した堆肥散布機51を
使用する場合、作物Dを損傷させることがある。また、
狭い温室C内で該堆肥散布機51を自由に移動させるこ
とは、極めて困難である。
【0004】このため、作業者は、一輪車等に肥料を積
み込み、人手により肥料の散布を行っているのが現状で
ある。温室Cの長さは、約50mである。このため、作
業者は、肥料を散布するために一輪車の移動・停止を何
回も繰り返さなければならない。この作業は重労働であ
り、しかも、長時間を要している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、温室等の狭い場所においても粉粒体の散布
が簡単にできるようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための本発明は、車輛に一体となって積載され、粉粒体
を貯留するためのタンクと、該タンクの底部に前記車輛
の前後方向に配設されて、該タンク内に貯留された粉粒
体を車輛後端の排出部まで搬送するためのスクリューコ
ンベアと、前記タンクの排出部に接続されて、該排出部
の部分においてタンクの内外を空気遮断するためのロー
タリバルブと、該ロータリバルブから連続排出される粉
粒体に対して風圧力を及ぼすための送風機と、該送風機
の送風口側に接続されて、その風圧力により粉粒体を任
意の部分まで空気搬送して散布させるための散布ホース
とを備え、前記送風機からの気流がタンク内に作用しな
い状態で、その風圧力によって該タンク内に貯留された
粉粒体を、前記散布ホースを介して空気搬送して散布す
る構成の車輛積載型粉粒体散布装置であって、車輛搭載
のエンジンにより油圧ポンプが駆動されて、前記スクリ
ューコンベア、前記ロータリバルブ及び前記送風機を駆
動する各モータは、いずれも前記油圧ポンプの圧力で作
動される油圧モータであり、しかも前記スクリューコン
ベアによる粉粒体の供給量は、前記ロータリバルブによ
る粉粒体の排出量よりも少なく設定されていることを特
徴としている。
【0007】このように、本発明は、車輛搭載のエンジ
ンにより油圧ポンプが駆動されて、装置の主要機器を構
成する前記スクリューコンベア、前記ロータリバルブ及
び前記送風機を駆動する各モータは、いずれも前記油圧
ポンプの圧力により作動される油圧モータであって、タ
ンクを搭載している車輛のエンジンの動力をそのまま使
用できるために、別の動力源を車輛に搭載する必要がな
くなる。また、スクリューコンベアによる粉粒体の供給
量は、ロータリバルブによる粉粒体の排出量よりも少な
く設定されているので、タンクの排出部において肥料が
圧縮されることなく、スムーズに落下される。
【0008】そして、温室、ビニールハウス等の屋内に
おいて粉粒体を散布する場合、作業者は、本発明に係る
粉粒体散布装置を積載した車輛を前記温室等に横付け
し、散布ホースを引き出して屋内に持ち込む。前記粉粒
体散布装置を構成するタンクの排出部には、ロータリバ
ルブが接続されている。粉粒体がタンクの排出部に搬送
され、ロータリバルブによって散布ホース内に排出され
る。この散布ホース内には、送風機から気流が供給され
ているため、前記粉粒体は、前記気流の風圧力によって
散布ホース内を空気搬送され、その先端部から散布され
る。このとき、タンクの内外は、前記ロータリバルブに
よって空気遮断されているため、送風機からの気流の風
圧力がタンク内の粉粒体に作用することはなく、その殆
どがロータリバルブによって排出される粉粒体に作用す
る。この結果、タンク内の粉粒体の貯留量とは無関係
に、該タンク内の粉粒体がなくなるまでスムーズに排出
することができ、最後まで粉粒体を散布することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明に係る車輛積載型肥料
散布装置(以下、単に「肥料散布装置」と記載する)A
が設置された車輛Tの側面図、図2は同じく背面図、図
3は一部を破断した車輛Tの側面図、図4は図3のX−
X線断面図、図5は肥料散布装置Aの油圧回路図であ
る。本実施例の肥料Qは粉粒体状である。最初に、肥料
散布装置Aについて説明する。図1ないし図4に示され
るように、本実施例の肥料散布装置Aは、車輛Tの後端
部に張り出して設置されている。車輛Tの上面には、肥
料Q(図3参照)を貯留するためのタンク1が設けられ
ていて、その上面には前記肥料Qを投入するための肥料
投入部1aが3箇所に設けられている。該タンク1は、
下方に向かって徐々に細くなっていて、その底部には、
スクリューコンベア2を収納するためのコンベア収納部
1bが、前記車輛Tの前後方向に沿って形成されてい
る。
【0010】タンク1の後端部には、該タンク1から張
り出して排出部3が設けられている。この排出部3は円
筒形状を成していて、前記コンベア収納部1bと連通し
ている。そして、その後端部の下部には、肥料Qを排出
するための排出口3aが設けられている。前記コンベア
収納部1b及び排出部3には、車輛Tの長手方向に沿っ
てスクリューコンベア2が配設されている。このスクリ
ューコンベア2におけるコンベア軸2aの後端部は、前
記排出部3の外側に取付けられた軸受4に支承されてい
る。また、その前端部(車輛Tの運転席側)は、タンク
1内に設置された第1油圧モータM1 に連結されてい
る。第1油圧モータM1 を作動させることにより、スク
リューコンベア2が所定方向に回転する。
【0011】図4に示されるように、スクリューコンベ
ア2の上方には、該スクリューコンベア2の長手方向に
沿って断面山形の受圧板6が設けられている。この受圧
板6は、タンク1に肥料Qが貯留された際に、該肥料Q
の圧力が前記スクリューコンベア2に直接作用すること
を防止するためのものである。もし、受圧板6が設けら
れていない場合、前記スクリューコンベア2に、タンク
1に貯留された肥料Qの全圧力が作用する。そのため、
該スクリューコンベア2を回転させるための駆動力を、
極めて大きなものにしなければならなくなる。そして、
前記受圧板6の幅方向の両端部と、コンベア収納部1b
との間には、肥料Qを落下させるための肥料通過部7が
設けられている。タンク1に投入された肥料Qは、前記
受圧板6に衝突した後、その傾斜面に沿って落下し、肥
料通過部7を介してコンベア収納部1bに貯留される。
コンベア収納部1bに貯留された肥料Qは、スクリュー
コンベア2を所定方向に回転させることによって排出部
3に搬送される。
【0012】前記排出部3の直下には、ロータリバルブ
Rが配設されている。そして、排出部3の排出口3a
と、ロータリバルブRの上端の吸込口8aとが連通状態
で接続されている。また、ロータリバルブRの直下に
は、車輛Tの幅方向に沿って吐出管9が配設されてい
て、前記ロータリバルブRの下端の排出口8bと前記吐
出管9とが連通されている。このロータリバルブRは、
円筒形状のケーシング11に、ロータ12が回転可能に
取付けられたものである。このロータ12は、前記ケー
シング11に支承される回転軸13と、該回転軸13の
周囲に、その半径方向に沿って等角度で放射状に設けら
れた翼体14とから構成されている。本実施例の場合、
8個の翼体14が設けられている。肥料Qは、翼体14
どうしの間に収容されて搬送される。
【0013】また、ケーシング11の側方部にはブラケ
ット15が取付けられていて、その上面に第2油圧モー
タM2 が取付けられている。そして、前記ロータリバル
ブRの回転軸13に装着されたスプロケット13aと、
前記第2油圧モータM2 のモータ軸16に装着されたス
プロケット16aがチェーン17によって連結されてい
る。第2油圧モータM2 を作動させることによって、ロ
ータ12が所定方向に回転する。スクリューコンベア2
によって排出部3に搬送された肥料Qは、自重で各翼体
14に落下して収容される。この肥料Qは、ロータ12
が連続回転することによって下方に搬送され、自重で吐
出管9内に排出される。各翼体14どうしの間に収容さ
れる肥料Qの容量は、ほぼ同一なので、該肥料Qはロー
タリバルブRによって一定量ずつ連続的に排出される。
更に、このロータリバルブRは、タンク1内と吐出管9
内とを空気遮断するという機能(後述)を有している。
【0014】次に、送風機Bについて説明する。図2及
び図4に示されるように、ロータリバルブRの側方部
で、第2油圧モータM2 と反対の側には、送風機Bが配
設されている。本実施例の送風機Bは、ルーツブロワで
構成される。そして、該送風機Bの吸気口側には、吸気
塔18が立設されている。この吸気塔18は二重構造に
なっていて、内側パイプ18aの外周に、大気を通過さ
せるための隙間を有した状態で外側パイプ18bが嵌装
された形態である。送風機Bを作動させると、大気が吸
引される。この大気は、吸気塔18の下方部分から、内
側パイプ18aと外側パイプ18bとの間の隙間を通過
し、前記内側パイプ18aを介して送風機Bの吸気口側
に送られる。このとき、大気中の塵埃は、大気が隙間を
通過する間に自重で落下するため、送風機Bには清浄な
気流のみが送られる。送風機Bの送風口側には、吐出管
9の後端部が接続されている。この吐出管9は、2箇所
でほぼ直角に折り曲げられ、ロータリバルブRの直下に
おいて、その排出口8bと連通されている。
【0015】送風機Bの上部には、三角形状のブラケッ
ト19が固定されていて、その傾斜面に第3油圧モータ
3 が取付けられている。この第3油圧モータM3 のモ
ータ軸21に装着されたプーリ21aと、前記送風機B
の入力回転軸22に装着されたプーリ22aとの間に、
ベルト23が掛装されている。ブラケット19の傾斜面
に沿って第3油圧モータM3 の位置を変更することによ
り、ベルト23の張力を調整することができる。第3油
圧モータM3 を作動させることによって、送風機Bの入
力回転軸22が所定方向に回転される。そして、該送風
機Bの作用により、所定圧の気流が吐出管9に送られ
る。
【0016】吐出管9の前端部には、散布ホース24が
接続されている。この散布ホース24は軟質樹脂から成
るものであり、巻回された状態で車輛Tの所定位置に積
載される。なお、送風機Bの風量は、内径が約50mm
の散布ホース24を使用して、その長さが温室Cの最大
長さである約50mの場合においても、その先端部に風
圧力が及んで、肥料Qを散布可能なように定められてい
る。この場合の送風機Bの風量は、約2.9m3/min で
あり、ロータリバルブRからの肥料Qの排出量は、約
0.12m3/min である。
【0017】次に、図5を参照しながら、肥料散布装置
Aの油圧回路図について説明する。車輛Tに設けられた
油圧タンク25に、2個の油圧ポンプP1,P2 が取付け
られている。これらの油圧ポンプP1,P2 は、車輛Tの
エンジンEから供給される動力によって作動される。一
方側の油圧ポンプP1 によって供給される圧油は、分流
弁26によって分流され、それぞれ方向制御弁V1,V3
を介して、第1及び第3の各油圧モータM1,M3 を駆動
させる。また、他方側の油圧ポンプP2 によって供給さ
れる圧油は、方向制御弁V2 を介して第2油圧モータM
2 を駆動させる。
【0018】次に、本発明に係る肥料散布装置Aの作用
を、温室C内において追肥を行う場合について説明す
る。図6に示されるように、本発明に係る肥料散布装置
Aが積載された車輛Tが、温室Cの入口に横付けされ
る。作業者は、散布ホース24を引き出し、温室C内に
おいて肥料Qを散布する場所に散布ホース24の先端部
を持ち込む。続いて、肥料散布装置Aを作動させる。そ
して、図7に示されるように、作業者は、散布ホース2
4を畝間に這わせた状態で引っ張る等しながら、その先
端部を斜め下方に向けて前進、或いは後退することによ
り、作物Dの根元部分に肥料Qを散布する。なお、図7
において、29及び31は、それぞれ温室Cの支柱及び
側面ガラスを示す。このとき、散布ホース24の先端部
に、前記肥料散布装置Aの各駆動源(各油圧ポンプP1,
2 、及び各油圧モータM1 〜M3 )を作動させるため
の操作スイッチ27が設けられている場合、作業者がい
ちいち車輛Tまで戻らなくても済むため、作業効率が高
められる。また、前記各油圧モータM1 〜M3 の回転数
を調整することができるため、散布量の調整を行うこと
も可能である。
【0019】肥料散布装置Aの作用を、更に詳細に説明
する。車輛TのエンジンE(図5参照)を作動させるこ
とによって、各油圧ポンプP1,P2 が作動する。そし
て、前記各油圧ポンプP1,P2 から圧油が供給されるこ
とによって、各油圧モータM1〜M3 が作動する。する
と、図8に示されるように、タンク1に肥料Qが満杯に
投入された状態でスクリューコンベア2が所定方向に回
転し、肥料Qが排出部3に搬送される。排出口3aの直
上の部分におけるコンベア軸2aには、羽根体が設けら
れていないため、肥料Qが排出部3の後端面に押し付け
られることはない。排出部3に搬送された肥料Qは自重
で落下し、排出口3a及び吸込口8aを介して、ロータ
12の翼体14どうしの間に収容される。該ロータ12
は所定方向に連続回転しているため、翼体14どうしの
間に収容された肥料Qが一定量ずつ、しかも、連続的に
吐出管9内に排出される。スクリューコンベア2によっ
て搬送される肥料Qの搬送量よりも、ロータリバルブR
によって排出される肥料Qの排出量の方が多くなるよう
に、スクリューコンベア2或いはロータリバルブRの回
転数が調整される。こうすることによって、肥料Qが排
出部3で圧縮されることがなく、該肥料Qはスムーズに
落下される。そして、前記吐出管9内には送風機Bによ
って所定圧の気流が供給されていて、該気流によって、
ロータリバルブRから排出された肥料Qに風圧力Fが作
用する。粉粒体状の肥料Qは、前記風圧力Fによって吐
出管9内及び散布ホース24内を空気搬送され、前記散
布ホース24の先端部から散布される。
【0020】本実施例の場合、タンク1と吐出管9との
間にロータリバルブRが設けられていることにより、両
者は空気遮断されている。このため、送風機Bからの気
流の風圧力Fは、ロータリバルブRから排出された肥料
Qにのみ作用し、タンク1内に及ぶことはない。ここ
で、ロータリバルブRが設けられていない場合について
説明する。図9に示されるように、送風機Bからの気流
の風圧力Fは、吐出管9内に落下される肥料Qと、タン
ク1内の肥料Qとの両方に作用する。タンク1に肥料Q
が満杯に積み込まれている場合、該肥料Qの排出口3a
の部分には肥料Qが充満され、殆ど密封された状態にな
っている。このとき、送風機Bからの気流の風圧力F
は、タンク1における肥料Qの貯留量とは無関係に前記
排出口3aに及ぶ。そして、その影響度は肥料Qの貯留
量が少なくなる程大きくなる。このため、タンク1にお
ける肥料Qの貯留量が一定量以下に達すると、送風機B
からの気流の風圧力Fの影響度が大きくなり、肥料Qの
落下が不能になる場合がある。このような場合、散布量
が激減する。
【0021】本実施例の場合、タンク1の内外がロータ
リバルブRによって空気遮断されているため、タンク1
内の肥料Qが少なくなった場合でも、送風機Bからの気
流の風圧力Fがタンク1内に及ぶことがなく、その殆ど
がロータリバルブRによって排出される肥料Qに作用す
る。この結果、タンク1内の肥料Qの貯留量と無関係
に、該タンク1内の肥料Qがなくなるまでスムーズに排
出することができると共に、最後まで肥料Qを散布する
ことができる。
【0022】次に、別の実施例の肥料散布装置A’を示
す。図10に示されるように、この実施例の肥料散布装
置A’は、ロータリバルブRがタンク1の後端部の直下
に設けられている形態である。即ち、肥料Qの排出部2
8は、タンク1の平面視内に設けられている。この実施
例の場合、肥料散布装置A’が車輛Tの後方に張り出し
ていないため、車輛Tの前後方向の長さを短くすること
ができる。
【0023】本明細書の実施例では、タンク1の底部
(コンベア収納部1b)にスクリューコンベア2が配設
された形態である。このため、タンク1に投入された肥
料Qは、前記スクリューコンベア2によって排出部3に
搬送される。この結果、タンク1を、車輛Tの前後方向
(スクリューコンベア2の軸方向)に沿って長くするこ
とができる。即ち、大容量のタンク1を取付けることが
できるという利点がある。しかし、前記スクリューコン
ベア2が設けられていない形態のものであっても構わな
い。この場合、タンク1はホッパ状のものとなる。
【0024】本発明に係る粉粒体散布装置は、肥料以外
の粉粒体、例えば、農薬、養殖用飼料等を散布すること
ができることはもちろんである。また、温室、ビニール
ハウス等の屋内だけでなく、屋外における圃場、同じく
養殖池等において使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る粉粒体散布装置は、車輛に
一体となってタンクが積載され、かつ車輛搭載のエンジ
ンにより油圧ポンプが駆動されて、前記タンクの底部に
配設されたスクリューコンベア、前記タンクの排出部に
接続されて、該タンクの内外を空気遮断するためのロー
タリバルブ及び該ロータリバルブから連続排出される粉
粒体に風圧力を及ぼす送風機の駆動源は、いずれも前記
ポンプの圧力により作動される油圧モータであって、タ
ンクを搭載している車輛のエンジンの動力をそのまま使
用して、粉粒体散布装置の主要構成機器を全て作動でき
るために、別の動力源を車輛に搭載する必要がなくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る肥料散布装置Aが設置された車輛
Tの側面図である。
【図2】同じく背面図である。
【図3】一部を破断した車輛Tの側面図である。
【図4】図3のX−X線断面図である。
【図5】肥料散布装置Aの油圧回路図である。
【図6】作業者が、温室Cで肥料Qを散布する状態の作
用説明図である。
【図7】同じく斜視図である。
【図8】肥料散布装置Aの原理を示す概略模式図であ
る。
【図9】ロータリバルブRが設けられていない場合の概
略図である。
【図10】別の実施例の肥料散布装置A’が設置された
車輛Tの側面図である。
【図11】従来の堆肥散布機51の概略側面図である。
【符号の説明】
A,A’:肥料散布装置(粉粒体散布装置) B:送風機 F:風圧力 M1 〜M3 :油圧モータ(駆動源) P1,P2 :油圧ポンプ(駆動源) Q:肥料(粉粒体) R:ロータリバルブ T:車輛 1:タンク 1b:コンベア収納部(タンクの底部) 2:スクリューコンベア 3,28:排出部 8a:吸込口 24:散布ホース 27:操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−289812(JP,A) 実開 平5−70204(JP,U) 実開 昭58−6760(JP,U) 登録実用新案3026088(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 3/06 A01C 15/00 E01C 19/20 E01H 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輛に一体となって積載され、粉粒体を
    貯留するためのタンクと、該タンクの底部に前記車輛の
    前後方向に配設されて、該タンク内に貯留された粉粒体
    を車輛後端の排出部まで搬送するためのスクリューコン
    ベアと、前記タンクの排出部に接続されて、該排出部の
    部分においてタンクの内外を空気遮断するためのロータ
    リバルブと、該ロータリバルブから連続排出される粉粒
    体に対して風圧力を及ぼすための送風機と、該送風機の
    送風口側に接続されて、その風圧力により粉粒体を任意
    の部分まで空気搬送して散布させるための散布ホースと
    を備え、 前記送風機からの気流がタンク内に作用しない状態で、
    その風圧力によって該タンク内に貯留された粉粒体を、
    前記散布ホースを介して空気搬送して散布する構成の車
    輛積載型粉粒体散布装置であって、 車輛搭載のエンジンにより油圧ポンプが駆動されて、前
    記スクリューコンベア、前記ロータリバルブ及び前記送
    風機を駆動する各モータは、いずれも前記油圧ポンプの
    圧力で作動される油圧モータであり、しかも前記スクリューコンベアによる粉粒体の供給量
    は、前記ロータリバルブによる粉粒体の排出量よりも少
    なく設定されている ことを特徴とする車輛積載型粉粒体
    散布装置。
  2. 【請求項2】 前記ロータリバルブ及び送風機、並びに
    これらを駆動するモータは、前記車輛の後端部にユニッ
    ト状となって配設されていることを特徴とする請求項1
    に記載の車輛積載型粉粒体散布装置。
JP01157999A 1999-01-20 1999-01-20 車輛積載型粉粒体散布装置 Expired - Fee Related JP3338838B2 (ja)

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